2002年12月のお便り   戻る
12/29 ラオスの近森さんから「ラオス乾季作始動!!」
青年海外協力隊の隊員としてラオスで活動している近森章です。
赤木さんの「小道具シリーズ」は大変興味深く拝見させてもらいました。
新作品の方も楽しみにしてます。

「ラオス乾季作始動!!」
熱帯の国ラオスは水さえあれば1年に2回(雨季作・乾季作)、
米を収穫できる国である。
私が活動しているセコン県(南ラオス)でも、
わずかではあるが灌漑が整備されている地域があり、
そこでの乾季作の種まきが始まった。
日本の稲作技術とは異なる点が多々あり、毎日が「未知との遭遇」である。

1.種子の準備および催芽
(1)種もみを約30kgづつ肥料袋(編んで作られているビニール製のもの)に
     入れ1日ほど水浸けておく。
(2)水から引き上げた種もみを袋に入れたまま山状に積み上げ、
     その上にワラをかぶせる。
(3)2日間置くと発酵熱で発芽し、芽は5〜10mmほどになる。

2.水苗代の準備および種まき
(1)種まきの前日に苗代となる水田を代かきする。
(2)種まき当日の午前中に竹の棒を使用して整地をする。
(3)苗代の水が引くまでの間に水牛が入ってこないように柵を作る。
(4)午後、水が引いたら種をまく。

「所変われば品変わる。」とはよく言ったもので、
同じ稲作でも作業内容は日本と異なる。
私の印象としては、「エッ!!それで終わりなの??」という感じである。

種子の選別(塩水選)がない。
浸種がたった1日。
もちろん種子消毒もない。
苗代の元肥はゼロ。
播種後の被覆資材(シルバーポリ)は無し。
そして、驚くべきは播種後に覆土すらしない。
「種子は乾燥しないの?」
「鳥が種もみを食べにやってこないの?」

つづく・・・・・・・

添付ファイル説明
種まき1

種まきのようす。
ラオスの女性は「シン」と呼ばれる巻きスカートをいつも身につけている。
入浴(水浴び)のときもそれ専用のものがあるし、
話では、寝ているときも身につけているとか・・・・・
もちもん、農作業のときも。
作業能率が落ちていないように見えるのが不思議。
実に手際よく作業をこなしている。
農婦の後ろに見えるのが水牛が入ってこないようにするための柵。
木製の杭を刺し、竹製のフェンス(?)を張る。
竹棒を固定するのには、竹を薄く裂いたヒモを使う。
身の回りあるものを利用している。天然素材100%!!

種まき2

播種作業が終わった苗代。
播種密度は平均すると、日本で言うところの20g播きに相当するのだろうか?
非常に薄播きである。
芽は長いもので1cmくらい出ている。
そして、驚くべきは播種後の覆土がない。
本当に大丈夫?
 
 
12/29 スローフードの金丸さんから「スローフードの目的と活動内容」
こんにちわ。金丸です。
「農耕と園芸」1月号(誠文堂新光社)にて
「経済振興を通して食文化の多様性を守る
 スローフードの目的と活動内容」
 を、書きました。ぜひ見てください。

また、イタリアでの「スローフード・アワード」および
「サローネ・デス・グスト」のレポートは、「ソトコト」
2月号(1月5日発売 木楽舎)にて報告します。

なお、スローフード運動の一環として、日本の現場の食材の
レポートについては
・「ソトコト」(木楽舎)
・「一個人」(KKベストセラーズ)
・「オブラ」(講談社)
・「保健婦雑誌」(医学書院)
 にて、毎月連載中です。

来年は、農家の現場に行くことを多数計画中ですが、
1月は、2回実施します。

■「ニッポン東京スローフード協会」第6回シンポジウム
 
期 日: 平成15年1月10日(金)
時 間: 12:30 〜
会 場: 石坂ファームハウス
住 所: 東京都日野市百草671
TEL/FAX: 042-591-6477
会 費: ¥5000
■詳細は(http://www.nt-slowfood.org/

■今回のテーマは「ながもち」
 日野市に数百年続く農家、石坂ファームハウスでの自給自足の
ライフスタイルを見学しつつ、彼らが育んだ農作物を試食体験し
ていただけます。
 特に今回は新年会を兼ねておりますので、風物詩である餅つき
を実施し日本の正月という伝統文化をご堪能下さい。

●1月18日(土) 11:00〜13:00
「磯沼ミルクファームで スローフードを体験しよう」
会場:東京都八王子市小比企町1625 京王線山田駅 磯沼ミルクファーム
受講料:一般4400円・会員4200円    (教材費含む)
主催:東急セミナーBE渋谷   http://www.tokyu.co.jp/be/
問い合わせ:電話 03−3477−62東急
申込み・支払締め切り日 1/14(火)
予約可

〒157−0073
東京都世田谷区砧s4−4−3砧ロイヤルハイツ205号
金丸弘美
kanamaru(アットマ)writers-net.com
 
12/29 同じく金丸さんから「レストラン」
こんにちわ。金丸です。
今、レストランと農家が提携しているところを探しています。
もうこのレストランご指名、御用達ってなところです。
できれば有名であればあるほどいいんですが、
もしご存じでしたら教えてください。

〒157−0073
東京都世田谷区砧s4−4−3砧ロイヤルハイツ205号
金丸弘美
kanamaru(アットマ)writers-net.com

12/28 石川の東さんから「我が家のとっておき」
アガリクス、我が家のとっておきの産物です
 
かれこれ22年前から育て続けております
大体の失敗は、し尽くした感じです
2年間全く収穫できない、なんてこともありました
私の有機稲作の初めも、このキノコの排培地
を田んぼに入れてからです

栽培技術の応用で、ぼかし肥料
は、割合簡単に作れるようになりました
微生物の世界は奥深いですよ

********************************
ひがし農場 東浩一 
石川県小松市矢田町イ24-3番地
TEL0761−44−3790
ton-ton(アットマ)tvk.ne.jp
********************************
12/28 岡山の赤木さんから「よいお年を」
 赤木@菜の花です。
小道具シリーズも終わってほっとしているところです。
夏に青刈りしたいい匂いのする稲わらで、家や田んぼのお飾りを作らねばなりません。
 
 来年の抱負ですが、私個人としては、菜の花緑肥稲作の更なる進歩研究と仲間の増大、技術的には菜の花の完全鋤き込み補助器具の考案を、おこがましくももくろんでおります。4月中には何とか完成させたいから、出来た暁には私の大道具として発表します。お楽しみに!
 
 この1年間たくさんたくさん情報発信と言うよりも、好き勝手にいっぱいしゃべらせてもらってどうもお騒がせしました。やまちゃんお手間を取らせました。
 皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通    h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp

12/26 富山の田村さんから「やまちゃん、赤木さん、みなさんへ」
今年最後のご挨拶です。途中入会でしたが大変お世話になりまし
た。

小道具もありがとうございました。1,2枚でも画像を処理しなが
ら送るのは大変なことです。(日ごろの山ちゃんのお世話も勿論で
すが)

道具の数々を見ながら感心しておりました。こんな小道具をつくる
大道具を探したほうが近道かとも思ってしまいましたです。(^_^)

が,折角一人ではじめた農業ですから,道具や農法考えながら,
時々仲間に手伝ってもらいながら,頑張っていこうと思います。

来年も又,諸先輩の皆さんにアホな質問をくり返すかと思います
が,

どうぞ宜しくお願い致します。
よいお年を。

追伸1
ここで最近入られた原さんは大先輩で,知人でした。富山でもオフ
会,勉強会ができそうで嬉しいです。もちつきにもおいでくださる
ようです。←羨ましいでしょう!

追伸2
この間から盛り上がっていた,諸先輩の記事とお顔を拝すべく,八
尾町図書館へ行ったのですが,「現代農業」の購入を4月以降やめ
ていました。農業町である八尾としては,あまりに残念な仕打ちで
す。

でも,何とかお金を捻出して,今後は現代農業を買おうと思いまし
た。ここにもまた皆さん,取材を受けたり投稿をしてくださいね。


☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
使えるものは再使用!
省エネ工事,自然住宅工事推進
リユース工務店   神実(カムミ)
                  田村 予果
〒939-2416 富山県八尾町布谷3158
T&F 076−454−5536
mailto:yoka(アットマ)cty8.com
http://www.cty8.com/yoka/index.htm
今の暮らしぶり紹介homepageは
http://www.tsurugi.ne.jp/infplaza/SUB01/YOKA/index.html
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
12/24 広島の西村さんから「冬期湛水」
広島・西村です
8月に雑草を倒して代掻きをしておいた休耕田に米ぬか350kg(200kg/10a)を振って水をあてていますが水が溜まらんのだな。2度目の積雪が暖かい雨で解けた土曜日には水面が広がっていたのにきっちりと水を溜めようと2日後に行ったら1回では代がかけないほどに減水しています。
田んぼはタイヤでガタガタ、浅耕なんて出来やしない。
 
冬季湛水も楽じゃない。


12/24 岡山の赤木さんから「私の小道具33・ブームスプレーヤー」
 赤木@菜の花です。
このHP仲間にはあまり発表したくないんだが、手作り除草剤散布機ブームスプレーヤーです。
転作対策として生活の為に小麦を作付けしていますが、スズメノテッポウが多いので冬にハーモニー水和剤というのをどうしても1回はかけます。
 一人では長いホースを引っ張っての散布は無理です。
そこでこの機械のお世話になります。今ではお金さえあればトラクター装着や乗用管理機に取り付けるいいのが買えるんだが、、、、、製作当時(20年前)はそんなの周囲では見たことなかったな。
 
 3輪運搬車に薬液タンクと動力噴霧機を積み込み、後部に散布装置を取り付けます。
真下に10頭口の噴口1つと、左右に15頭口噴口(スズラン)を備え移動の時には上に持ち上げて収納します。3本の噴口はそれぞれバルブを備えているから、どのように組み合わせても作業できます。散布幅は最大5.5mです。
ホースが短いので圧力低下が少なく薬液がよく出ます。
圧力は相当下げて、走行速度は速めでないと出すぎてしまいます。
 
 写真は片方の噴口を降ろし、もう一方は収納した姿です。
菜の花緑肥稲作をやっている田んぼには用がありません。
ま、物好き百姓用だな。
 田面は鎮圧機でよく固めておかないとタイヤがめり込んで困ります。それと排水用の溝があると傾くので、散布作業が終わってから溝(明渠)をあけます。
外から中に向かって回りながら作業しますが、4反ぐらいならすぐ終わります。
 
 発表展示数33回をもちましてとりあえず終了いたします。くだらん小物からたわいもない大物まで、よくぞ辛抱してお読みいただきありがとうございました。
(くだらん小物27+たわいもない大物6)÷33=しょうがない物ばかり という計算式が成立しそうだ。やまちゃんの小道具につられてついつい恥を掻いて?書いてしまった。 
 でも誰かの何かの参考になれば祝着至極だ。百姓仕事の中で他にも気付いたらその時に発表します。最後が農薬散布機材となってしまったのが非常にくやしく心残りだ。
 なにはともあれ、めでたく終ったので今夜も一人冷や酒で祝杯といこう!
あすからゆっくりできそうだ。次は誰の番だ、、、、。
     
冷や酒片手に環境を考え自然を愛し夜なべの好きな大ほら吹きの岡山の菜の花男 赤木歳通

12/23 兵庫の本岡さんから「コンバインの工夫」
 炎天下の麦刈り(稲刈り)の必需品? ビーチパラソル
見てくれは良くないですがあると無いでは大違い 誰かが始めると周囲の人は(カッコワルイ)と思いながらも1〜2年後には傘を差している 普及率高し!
風のある日は傘の骨の先とろくろ(骨が集合している可動部)を凧糸で結びましょう
4カ所糸を張れば風で傘が裏返る(まつたけ)ことがありません

 傘取付架台は鉄板にパイプを溶接したものをボルトで本体と共締めしています
作業のじゃまにならない位置に柄を持ってきたので架台の形はちょっと込み入ってますがその部分のアップの写真がありません

 

 足下にひいているダンボール紙が今回のポイント。
ラジエーターを通った熱風が足下から吹き出してこないように断熱材として使っています

 メーカーに関係なくほとんどのコンバインは足下から熱風が出てきます
(農機具の展示会があれば注意してみてください)

直射日光とエンジンの騒音、振動、麦(稲)のほこりで足元まで気が回らないのか
この熱風にはなかなか気づきませんが ずいぶんと体にこたえてますよ
ボクシングで言うところのジャブかな 後になるほど効いてくる
太陽ぎらぎら 足もとぽかぽかの環境で運転手(オペレーターと言う)はしらずしらず のぼせてそのうちころっと行ってしまいます。コワイコワイ

コンバインで刈り残したところを手刈りするので鎌は必需品(米粒を粗末にすると目がつぶれると教えられました)です
稲刈り4日目ともなると疲れとのぼせで判断力が無くなってますので 体に引っかけたりしない安全な場所でしかも落ちないようにと言うことで
空き缶の底を抜いて鎌をさしこめるようにしています(前部)

 写真は今年5月28日 大麦(シュンライ大麦)の刈り取りでございます。

 昨日の赤木さんのメールに関連して わたしもやってます
オイル差しは座席の下 1日の作業が終わったらチエーンに差す
刈り刃には専用の注油装置が付いてますので作業前に注油タンクを満タンにしてる
何か変だと思ったら早いめに対処すること 後になるほど被害も大きいですから

 

 潜り込んで下送りチエーンを張っている図

 体力のない農家 本岡哲司 

12/23 岡山の赤木さんから「私の小道具32・コンバイン後部照明」
 菜の花男、いや冷や酒片手男、いやいや太ももと自然を愛し環境を考える男かな。
例によってちっこい小道具です。
 トラクターを夜間作業機にするのは専門だが、コンバインも負けてはおらん。
明かりがないのは後部だから、たった1つのライトを付けさえすればこちらも夜間収穫機になる。なくても刈取りはできるが、安全が確保しにくくなるし、暗いより明るい方がいいに決まっている。
 日が暮れてから始める田んぼでは、最初の3周ほどは後ろに気をつけないと、コーナーで尻がブロックやコンクリや電柱にぶつかる。な、後ろにも明かりがあった方がいいでしょう。
 風が吹けば桶屋も儲かるが夜露もなかなか降りないので、午後9〜10時頃まででもやれることがある。
晩飯食ってからでも5反6反が刈れるぞ。こんな晩に限ってあくる朝は露が多いからゆっくり寝てりゃぁいい。
なに!日が暮れたらさっさと帰って一杯飲むだけだと? そんな人にはおよびでなかったな。
 
 カッターは開閉動作をするので、リード線はたるましておく。そしてカバーなどに挟まれないように配線には注意が要る。断線するとヒューズが切れて他のライト類も真っ暗になるよ。自動制御に使っている電源から引いては絶対にだめだよ。それとノンヒューズもやってはだめ。最近のはテールランプが点くようになっているからそこから引けます。
 いよいよあと1つだ。画像が間に合うかな?だって組み立てなきゃぁ撮影できんもん。
 
  冷や酒片手に環境を考える夜なべと太ももと自然の好きな菜の花男、赤木歳通でした。

12/23 京都の土佐さんから「もち米の件」
皆さん色々ありがとうございました。宅配便や私的メールでのご教授に感謝します。
初めてのもち米作り、昨日までに無事配布終わりました。
もちろん白くなっていない理由も添えて・・・ 理由を私なりに考えて見ますと、ま
ずハゼ干しを充分にしたつもりでも、途中で雨に合い、乾燥が足りなかったのではな
いか。もし乾燥していたとしても、うるち米と同じように籾のまま米袋に入れ常温で
保存していた為水分が戻ってしまった(?)。うるち米は籾のままで17%前後の水
分度になっています。
籾摺りをする前の水分度は17%弱あったのも事実です。そのまま籾摺り精米をした
ためこのようになったと言うことではないか。という結論に達しました。でももち米
は白くないとJAやお米やさんが扱ってくれないのはどうしてでしょう。やっぱりブ
レンドする場合に水分量が一定でないといけないからでしょうか。来年はムシロ干し
でもして乾燥させ白いもち米にしようか。それとも別段食味その他に影響ないなら今
年のように顧客に説明してマダラのもち米を買っていただこうかなどと考えていま
す。
どちらにしてもイネの生育過程、獣害が原因でないことが判明しホッとしています。
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************

12/23 熊本の岡さんから「来ませんか熊本へ」
今晩は、熊本の岡です
来ませんか、熊本天草へ
 
第24回 九州百姓出会いの会「みちくさ」 

天草へみちくさを食いに来ませんか。海に向かって本音と大ボラを吹きましょう。2
4回目の出会いと「縁会」が天草の道端をにぎやかに彩れば「よかな」と思います。

宿泊施設に恵まれていませんが、強いお体と優しいお心を持って「つんぐ、つんぐ」
おたずねください。2003年の新たな出会いを楽しみにお待ちしています。

第24回世話人 天草の哲っちゃん

日時:03年1月11日(土)13時〜12日11時半
会費:1万円(縁会のみ5千円、会議のみ千円)
内容:11日(土)
        12:00 受付開始
        13:00 日程説明
        13:30 講演「小さな海」(塩の遊び人 松本明生)
                  講演「海の生き物たち」(九大付属天草臨界実験所 森敬介)
        15:00 参加者の自己アピール(3分以内)
        16:30 入浴(麟泉の湯)
                    移動(苓北町農構センター)
        17:30 縁会(皆さんの産物を待っています)
12日(日)
    09:00 自由発言「私言うわ。俺にも言わせろ。」
          次回開催地への引継ぎ
        11:00 お開き

*宿泊は研修室を使いますから、貴重品は最低限にして下さい。
*問い合わせはFAXでお願いします。
*公共の乗り物でお越しの場合は本渡までお迎えに行きます。時間をお教えくださ
い。
連絡先:天草の哲っちゃん TEL・FAX 0969−35−2314
 
参加締め切りは、12月25日までだそうです。

12/22 岡山の赤木さんから「私の小道具31・オイラー入れ」
赤木@菜の花です。
 コンバインの刈り刃押さえにオイルをくれてやれと言ったのは、覚えてくれているかな。
毎日の作業前全体注油は当然ながら、5畝も刈ったら刈り刃押さえにはチョッとでいいから油を差そう。
 その油差しを入れておく入れ物です。工具類とともに常にコンバインに備えておこう。足元に置いたのでは、転倒した時に油がじわじわこぼれるので、どこでもいいから油差しがすぽっと入る缶を取り付けるだけのことです。オイラーは少し大きめの(400ml)がいい。下の方だとわらくずでいっぱいになるので、少し上の方がいいみたい。
      自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

12/22 兵庫の本岡さんから「RE・逆転ロータリー」
 赤木さんの逆転ロータリーの記事を読んで思わずニヤリ。。。
意味深な「過湿でなければね。」がなんどもでてくる。

こんなものいらない の欄があったらそっちの方へ入れた方が良かったりし
て・・・

 逆転ロータリー(アップカット)は ロータリーカバーの中で土を練る仕組み
なので馬力のロスもおおきい
50馬力以上のトラクターでも 唸ってしまうことがあるもんね。

 私の逆転ロータリーへの感想です。 何でも一長一短あるけれど 便利なもの
ほど欠点も大きくて困ったもんだわ

 機械好き 本岡哲司

12/21 岡山の赤木さんから「私の小道具30・特殊ロータリ」
 赤木@菜の花です。先ずは映像を見てください。
 この映像を見てすぐに気が付いた人はかなりの百姓だ。何気なく見たんでは何のことかわからん。言われて初めて気が付いて標準です。
 
 このロータリの爪は逆に取り付けています。逆転しながら前進する逆転専用ロータリです。
最近のトラクターにはPTOチェンジに逆転が付いていますが、標準に取り付けた爪が逆転するのとはわけが違う。しかもロータリ側にギアが組み込まれて逆転するので、PTOで回転数が変えれます。このロータリカバーの裏には、ふるいの役目をする鋼鉄棒の櫛が付いています。シャフトの下あたりに見えています。櫛の目を通った細かい土が、耕した最後に降り注ぐのでそれはきれいな仕上がりになります。
ただし土が過湿でなければね。
 
 例えば麦蒔きにこれを使うと蒔いた後が見事な仕上がりになります。逆転ロータリーでは荒い土は下になり、細かい土ほど上にきます。あまり砕土してないのにきれいに仕上がるわけです。
 聞いた話だが、草がかなり生えたぼーぼー状態でも、1回の耕耘で草はほとんど見えなくなり砂を上からふるいでかけたようになる・・・ということなんだが、土目や水分状態によるとは思うけどね。悪ぃことは言わんもんね。
 
 本来は畑どころで威力を発揮する道具です。
しばらく使っていないから爪が錆びています。久々に出してシャバの空気を吸わしてやろう。
たとえば菜の花を播種する前とか、モアーで細断した後これで耕せば、たくさんの葉茎や草も土の中に隠れてしまうはずだ、過湿でなければね。
 
 今日で30回目、1か月続いたことになる。時々いっしょに舞台に上がってくださる方がいるのだが、独演会になりはしないかと心配していました。「止めないでー」メールでそんな声を下さってので何とか続きました。それを祝って今夜も冷や酒で一人乾杯といこう。
 つまらないちっこい物から物好き百姓用まで、よくぞ読んでくださいました。もう3つほどありますから後少しの辛抱です。お付き合いください。
 
         自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

12/21 東京の小澤さんから「RE・もち米」
精米して、うるちのような状態でも、時間を置くと白くなります。
こっちの米屋では、これを「はぜる」と呼んでいます。
はぜていないと、うるちを混ぜたと思われるので、しばらく30キロ袋に
入れたままにしておきます。

経験では、新潟のもち米ではほとんどなく、
宮城だと多かったです。

小澤 量
有限会社てんち代表取締役
東京都府中市宮町1-34-14
TEL 042-361-2511
E-Mail rio-ozawa(アットマ)mub.biglobe.ne.jp
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tenchi/
 
 
12/21 岡山の柴田さんから「退散」
しばた@おかやま、です。

頭に血が上って、モチ性が胚乳で劣性遺伝子の、と理屈こねましたが、
そうか、そりゃそうだ、言われてみりゃ、なるほど、はぜか・・・
今年モチ作ってない理屈屋は退散、ということで・・・

***********************************************
  柴 田  雅 人
  masatobx16(アットマ)mx3.tiki.ne.jp  <'88CITROEN BX16TRS>
12/20 岡山の赤木さんから「私の小道具29・大棚」
 赤木@菜の花です。
 残りも後わずかとなりましたよ。
 今夜のはなんのへんてつもない手作り棚です。とりえは大きく重量物に耐えること。作業場の空間有効利用にはなくてはならない存在です。
重い物を上に載せるにはリフトが必要だが、なくても上にいくほど軽い物を置けばなんてことはありません。写真ので幅2m高さが3mあります。ただ今整頓中。普段は山盛りで見るに耐えられない。
 作業場がいっぱいになって困っているあなた、道具を買いたいのに置き場がないから買えないあなた(お金のない人は今回は論外です)、ちっちゃなスチール棚もいいけどでかいのも役立ちます。
 それと中古でいいからフォークリフトは持ったほうがいい。体に楽が出来るしいろいろ役に立つ。ただ安全の為に技能講習だけは受けてね。それと床は厚めにコンクリートを打っておこう。今回は収納の巻でした。
 1番下のが菜の花専用フレールモア、上のが特殊ロータリ。このロータリは明日発表します。
 
   自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 

12/20 岡山の赤木さんから「もち米」
 赤木@菜の花です。
土佐さんのもち米について。
白くなるのは作り方は一切関係ありません。乾燥の程度です。もち米は乾燥の過程である時点から白くなります。どの時点でそうなるのかわしゃぁ知らんが、岡山では「はぜる」と言います。はぜてなくても、もちにつけば関係ありませんが、商品としてはダメの部類です。
 熱風でオーバー乾燥気味にしてやれば、ビシッとはぜると思います。 私個人の意見でした。
 
 
12/20 茨城のすずき産地から「もち米」
たくさんのレスが届いていることでしょうね。

>もち米は精米すると真っ白になると思っていましたが、白いのは3割くらいで後
>はうるちと同じ色なのです。慌ててもちが出来るか確かめようと洗って水につけ
>たとこ>ろ、やっと真っ白になりその後上出来のおもちが出来上がりほっとしま
>した。でもどうしてそんな風になるんでしょう?

たぶん乾燥不足です。
もち米が白くなることを、「ハゼる」と
うちのほうではいってます。(爆ぜるの意?)
うるち米のように15%とか16%ではハゼてくれないので、
もち米の乾燥には水分計に頼らず、ときどきモミガラを
をむいてみて、全体がハゼるまで乾燥機をまわしています。
ハゼていなくても、おこわも餅も味は変わらないように思うのですが、
もち米として売るときの見た目の問題で、よく乾燥させています。

すずき産地
http://www.suzuki31.com/

追伸。うっかりhtml形式でメールを送っていたのですね。
    テキストのつもりでしたが、前にリカバリィしたさいに
    ディフォルトに戻っていたようです。失礼しました。
 
12/20 岡山の柴田さんから「もち米」
しばた@おかやま、赤木御大近所、です。なぜかいつも、土佐さんへのレス。そして今回も、元遺伝学生が答えねばなるまい、というネタなので。

> もち米は精米すると真っ白になると思っていましたが、白いのは3割
> 後はうるちと同じ色なのです。その後おもちが出来上がりほっとしました。
> でもどうしてそんな風になるんでしょ?今年初めてもち米を作ったばかり・・・
結論から先に言えば、昨年のうるち米の落ちばえの花粉が飛んで、モチ稲の穂にうるち米が出来た「キセニア現象」だと思います。以下、その辺りの事情をかいつまんで、ダラダラと述べてみます。

モチ米はどうしてモチ米になるのか?それは遺伝子の仕業ですが、この「モチ性」遺伝子はちょいとばかり風変わりなやつ。どう変わっているのか?それはお母さんにちょっかい出す、ということです。

お母さんにちょっかい、とは穏やかじゃないですが、米粒のモチ米で白い、うるち米で透き通っている、あの部分は「胚乳」といって、人間でいえば胎盤か子宮、鶏卵で言えば卵の黄身、という養分貯蔵庫ですな。ほな子供はどれで?それは「胚芽」と呼んでるちっこい部分、芽が出て根が出るアソコ、あれが人間で言う胎児、鶏卵で言う黄身の真ん中のぽっち、お父さんとお母さんの合体した作品、ということになります。

ああさよか、ほな胚乳は胎盤じゃけ、母体なんじゃな、となる訳ですがここから先が、びみょー。胚乳は栄養系なんで、生長系の添え物、未来も将来もないのに、ああなんと、お父さんの精子(植物では精核)を受け入れてしまう、という関係にあるのでした。お父さんもお父さんで、花粉管から放出する精核が、なんと3個。そのうち1こが卵子と合体して子供=胚芽となる、これは1対1の関係で人間と一緒。問題はのこりの2こ。こいつらがお母さんの胎盤とも言うべき胚乳に入り込んでしまう!

この、道を外れた精核が何をするか???じつはなにもしない、普通なら。たとえばコシヒカリに、インド米長粒種サリークインの花粉がついたからといって、そのコメが長く、長粒種になることはありません。つまり、サリー精核はコシヒカリ胚乳に入ったからといって、おるだけで何もせん、少なくともその当代では。同様に紫米の花粉がかかったからといって、紫色のコシヒカリが出来るわけではない、のです。

もちろん、次の世代(F1世代)やその次(F2世代)、すなわち胎児たる「胚芽」が大きくなって生長した翌年、翌々年のイネコメには、何らかのお父さんの影響、すなわち長いコシとか、紫コシとかが出てきもし、3:1に分離したりする(メンデル遺伝学や!)でしょね。

さてそこで、今回問題のモチ性遺伝子、早い話これがその当代スグ、お父さんの影響、花粉の遺伝子型が現れる遺伝子、すなわちお母さんにちょっかいを出す、母体たる胚乳で(ちょっとびみょーだが)影響力を振るう、数少ない遺伝子、ということです。話がもうれつ長くなってますが、これがまず1点。

次に、因業な割によわいのモチ性遺伝子、の話。土佐さんの場合と反対に、前年モチ米作った田んぼで今年うるち米作ったらどうなる?これが、なんと、どもならん、のですわ。モチ遺伝子があるならウルチ遺伝子がある、この優劣関係においてモチはウルチに劣る、モチ性が劣性遺伝子でウルチ性が優性遺伝子ということです。すなわち(多いな、すなわち)、ウルチの田んぼにモチ、これは影響ない、すくなくとも今年、当代は。もちろん種取りした来年の作には、モチが出るかもしれんけどね。

一方、モチの田に1本でもウルチがあると、その周囲数株のモチは、あぶなーい。モチになれない、ウルチになってしまう可能性が高い。細かくいえば、母体=胚乳側の遺伝子はもちろんモチなのに、ウルチの花粉がつくと、胚乳に入り込んだお父さんウルチ精核によって、モチ性が押さえ込まれてしまう。あわれ劣性遺伝子の悲しさ。まして、ウルチの落ちばえボンボコならば、それはもう、生えてるウルチの本数以上に影響出ますな。出穂期が近かったりすれば、ああ・・・・・

その田んぼ、昨年うるちつけてませんでしたか?ちがう?ああそれなら・・・無駄話でしたな・・・

12/19 茨城のすずき産地から「排煙ダクト新調」
小道具紹介、気をはく赤城さんに敬意を評しつつ、「八細工七貧乏」と称賛?される私も少しはと思って…
このところ自作の燻燃器について何件も質問のメールや電話をいただいているので、とりあえず下記をUPしてみました。
そういえば消火の写真まだ撮ってません(^^;
 
すずき産地 http://www.suzuki31.com/
 
  
12/19 岡山の赤木さんから「私の小道具28・苗枠運び」
 赤木@菜の花です。
ポットの苗を苗代に降ろす時に、苗枠を載せて運ぶ板です。
 私は昔ながらの、水をいれて棚の上をピチャピチャたたいてネットをひくやりかたです。
おめぇまだそんなことやっとんか、と言われそうですが、私んちの土目(重粘土質に近い)ではこれが1番いいみたい。聞いてあれこれやってみるがうまいこといかない。
 苗枠はまな板を思わすこの板に載せて板ごとリレーします。間に女性がいますから4枚が限度です。身体にひきつけて保持できるので楽です。
 下駄を履かせているから指が入れやすく、さっと持てます。
10枚ぐらいあればいいですよ。バケツリレーと同じです。10数年使っています。
 
     自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
12/19 やまちゃんから
赤木さんへ
みのるの苗床の作り方、1年だけであきらめるのは早いと思うよ。
代かきする方法、タイミングがむずかしいと思ったけど、
(早すぎるとひびが大きく入り、
遅すぎると、とてとてで並べるときに苦労する)
ひびが大きく入ってしまったら、
水を撒いて、コンパネで踏みつけて廻ると、大丈夫みたいね。
柔らかくなって泥がふくれたところを踏みつけると、ひびはくっつきました。
去年の、不順な天候に悩まされて悪戦苦闘した経験より。

 
*京都の土佐さんから「もち米」
昨日もち米の精米をして驚きました。
もち米は精米すると真っ白になると思っていましたが、白いのは3割くらいで後はう
るちと同じ色なのです。慌ててもちが出来るか確かめようと洗って水につけたとこ
ろ、やっと真っ白になりその後上出来のおもちが出来上がりほっとしました。でもど
うしてそんな風になるんでしょう?今年初めてもち米を作ったばかりで、家族も長年
作ったことが無いと言うし「こんなん見たこと無い」と言われる始末です。どなたか
教えてください。

圃場:谷あいの2aの棚田、水入りから2枚目
品種:新羽二重
元肥:前年の秋、地力アップ(JA肥料)20キロ、 春、発酵鶏糞30キロ、EM
ボカシ10キロ
準備:3/24荒起し、その後代掻き3回(水持ちが悪いため)
植付:5/22坪60株
    7月中頃2度ほど干上がり葉色が悪いため塩化カリ0.5kg散布
出穂:8/28
獣害:5/30ヌートリア、9/15猪
刈取:10/2直ちに稲木干し
脱穀:10/14籾重量45キロ
籾摺り、精米:12/17白米重量28キロ    以上です。

収量は猪にかなりやられたため、しょうがないかなと思っています。

*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************

12/18 岡山の赤木さんから「私の小道具27・菜の花押し倒し器」
 赤木@菜の花です。
 2m近くに伸びきった菜の花をモアーで細断するとき、トラクターの先端(鼻)は菜の花ジャングルに突っ込んでゆく。黄色い花吹雪が降り注ぎ、モンシロチョウもけっこうもたもたして鼻詰まりの原因になる。つまり、冷却風の取り入れ口の網にべたーと付いてオーバーヒートを確実に起こす。イノシシの鼻がなぜ詰まらないのか不思議でならない。
 
 そこでこの道具があらかじめ菜の花を押し倒すので、先端部が菜の花吹雪をかぶることが少なくなる。去年の春は花びらでホントひどい目にあったので、早速製作してこの春初めて使ったが結果は上の上。バーは地上30cmあたりにあります。トラクター後部に見えるのはあぜ塗り機で、押し倒し器とは関係ありません。こんな発想発案は田んぼの中で困った百姓からしか出てこないよ。
 今日のこそ最も私にふさわしいアイデアであった。めでたしめでたし。
 
 菜の花ついでにひとつ。
菜の花といっても緑肥用カラシナとナタネがある。カラシナは背が高くて花迷路ができるが、茎には小さいトゲがある。チョッと見ただけでは産毛に見える。ミニスカートのお嬢ちゃんの太ももにこれが突き立つ。赤く腫れたようになってひどければお医者さんに行くはめになる。
太ももに優しいのはナタネのほうだ。幼稚園からも来年は出来ればナタネの中で遊ばせてくださいという要望を受けた。種代は倍かかるけどここは中年男だ菜の花男だ。太ももの為にいっちょうやってやろうじゃないか。 
 と言うことで衣笠さんを始め、菜の花を考えている方たちはご参考までに。
カラシナとナタネの違いは現代農業11月号を読んで下さい。
ナタネの方が湿害にはつおーいよ。今夜はなぜか太ももにこだわってしまった。 
   
       自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/18 匿名希望
 昔、男ありけり。
彼の男いずこに住まいするかは知らねども、まことに百姓好きにして、若き時より精出して田の仕事に励みたりと聞く。
見上げんばかりの乾燥機など数台備え、トラクターなどいと大きなるを数多持ちたりとも聞く。農の話を聞くも嫌いにはあらざるとみえて、くさぐさの寄り合いなどにも馳せ参りぬとか。
 
 ある日彼の男曰く「我、常日頃より1等米の作り方こそ指導すべしと申しあぐるに、いまだに望み叶わず。いかに思うや」と。
 その場に居合わせし百姓ただただあきれて、かようなる問いに答ふる気もなけれど、返事求めらるれば答えずともいかず。聞けば10数年来申しておるさうな。
 百姓答えて曰く「吾思うに1等米・2等米を作るはすべからく己が責の範疇なり。
お上に尋ねて教えを乞い己の血となし肉となさん姿は尊しといえども、己自身考えるを忘れ、稲を観ること忘れ、右と聞かば右を向き、左と聞かば左向くのみの百姓に、汝いつの日からなりしか。
指導員田に入りて稲観つれども汝ら百姓、あぜの上にて話を聞くのみとはいかなる了見ぞや。 己の足で田に入りて稲をよくよく観、葉色知りたくばカラースケール買い求めて己の目で見るべし。汝が耕せし田のことは汝こそよく知れり。このこと忘るるべからず」と。
 
 いつの頃か定かにはあらねど、己で考ふる百姓転じて言われしままを行ふ農家に成り果てしはいと悲しく口惜しきことなり。
 よくよく考ふるに振らずとも済む薬多し。入れずとも済む肥また多し。まことの土つくりとなる稲わらを焼き、得体知れぬ砂ごときもの金かけて撒くを喜ぶこそをかしけれ。
 稲のためと思いしが己の心のためにこそ振れりとは、吾師の言葉なり。
 
 ここに集いし数多の百姓たち、自ら考え己の道を歩み、未来に続く農法を模索すると聞く。
 いみじくもやんごとなくめでたくもたふとき極みにこそあれ。
                                書き人知らず。

12/17 岡山の赤木さんから「私の小道具26・フォークリフト取り付けブーム」
赤木@菜の花です。
今日のも物好き人間用だ。東さんも似たようなのを発表してたな。
フォークリフトはすくって持ち上げるのが専門だが、これだとリフトが近寄れない所の石や庭木の吊り上げなんかに使えます。本体から離れたところで吊るので重い物は無理ですが、人間ではどうにもならないものをひょいと動かしてくれます。
用水路に落ちた運搬車を吊り上げて、ビールを頂いたこともあります。(^O^)
 見にくいんだが、竿(ブーム)の中ほどにもフックが付くようになっています。 
 私もかなり物ずきな部類です。わかっちゃいるけどやめられません。いや辞めちゃった、公務員を去年の春に。それも百姓するのにさ。ばーかだな。直らねぇ病気だな。
 
 話がそれるんだが、溶接ができるといろんな物を作ってみたくなります。たしかに便利です。でも溶接機だけではダメで、当然鋼材を切る道具、削る道具、穴をあけるにはたくさんの錐が要るし大きな穴になるとボール盤が要る。太い錐(シャンクと言う)は1本が1万円近い。そのうちアセチレンやら酸素やら、エンジン溶接機だのとだんだん道具も大きくなってくる。コンクリが立ちはだかるとミキサーやハンマードリルも必需品だ。
コンプレッサーもでかいのが欲しくなり、エアー工具はこれまたとてつもなく高価だ。
 
 と、まーあんまりのめり込まん方がいいと思うよ。止まらなくなっちまった例がこの俺様よ。電話1本でどんな鋼材でもすぐ我家に届く。車庫なんか結構おもろいが、今では時間が無い。
 もう溶接機買っただと?? やめとけ止めとけ。悪ぃことは言わんから今のうちに店に返したら? 農機具屋か鉄工所でやってもらうのが結局1番安上がりだよ。 と、冷や酒すすりながらうだうだ申しております。
 
       自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/17 やまちゃんから「西村先生への手紙の要旨」
米ぬかや菜の花などの緑肥作物が、水田雑草の抑草の働きをするのは、「有機酸」によるものではなく、アミンの働きのせいではないか。
京大の西村和雄先生が、一灯園の「ぐうたら農法講座」で、話された件について。
その講習に参加されていた塚本さんにメモを見ながら教えてもらって、西村先生に手紙を書きました。
その要旨。
「有機酸が働いているとすれば、PHが低くなるはずだが、低くなっていない。
とすれば、有機酸ではなく、べつなもの、西村先生の考察では、アミンが働いているのではないか。
西村先生によると、アミンは嫌気性の状態で出てくるとのこと。
そして、アミンは、微量の場合成長促進として働くが、
濃度が濃くなると、成長阻害の方向に働く。
アミンの構造式は、アンモニア(NH3)の水素イオンが1個はずれたところに、CHOのイオンがくっついたもの。窒素化合物。亀の甲の図があればわかりやすい。
以上のまとめは、西村先生の言われていることとはずれていませんか?」
「その上で、アミンの働きについて、もう少し詳しく教えていただけませんか」
 
以上が、手紙の要旨です。
もう少し気の利いたことを書きたかったけど、なにせ、ぼくは化学音痴。
もし西村先生が返事をくださったら、皆さんの力を借りながら、この問題を掘り下げて行ければと思い、そのまま投函しました。
ところで、緑肥の抑草効果が、有機酸によるものではなく、アミンの働きだとわかったら、それがいったい何の役に立つのか?それは返事が返ってきてからのお楽しみです。

12/16 富山の田村さんから「もちつきのお知らせ」
12月29日(日)当店(月一回の単なる遊び場の菜食喫茶)で,
もちつきをします。

富山県です。お近くの方是非どうぞ。
きなこもち,あんこもち,大根もち食べ放題。お正月三が日のもち
18ケとお鏡1ケお土産付。一人200円!環境,自然派の独身者
来ます。詳しくは個メールで。

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使えるものは再使用!
省エネ工事,自然住宅工事推進
リユース工務店   神実(カムミ)
                  田村 予果
〒939-2416 富山県八尾町布谷3158
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今の暮らしぶり紹介homepageは
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12/16 岡山の赤木さんから「私の小道具25・ポンプ台車」
 赤木@菜の花です。
柄ぶりで結構盛り上がっていますね。鉄板と柄は固定されています。惠木さんの仰る通りです。
やまちゃんの柄ぶりも私には入用と見ました。苗代で使えそうだから作ります。
 
 さて、今日のはちょいと大きいぞ。池がかりの田んぼを持つ人には用がないんだが、田んぼに水を入れ込むポンプのお話しです。
 夏場は田んぼの横を流れる用水に4日に半日だけ水ががっぱーと来ます。後は中程度にあります。高い田んぼは思うように水が入らないし、深水栽培をしようとすると自然任せではもの足らない田んぼもあるので強制的に水を入れます。
 小さい田んぼや田植え後の追い水程度なら内径75mmの3インチエンジンポンプでも事足りますが、荒水や中干し後とか登熟期には4インチポンプでないと間に合いません。1インチの差は断面積が1.8倍にもなります。
 しかし4インチポンプはとてつもなく重い。エンジン共だと2人でも地面から離れない。
そこで軽自動車のタイヤを履かせた台車を製作してこれに年中載せている。運搬はトラックの荷台の後ろに専用金具を取り付けて、トレーラー並みに牽引している。台車には吸管、排出管、ごみよけの金網ストレーナーなども積んでいる。田んぼに着くとトラックと切り離して用水の脇に据える。台車の前後に固定用杭があるから、地面に突き刺してでかい蝶ねじで締め付け、ホース類を組めばエンジンをかけるだけです。こんなの3台持っています。
 これは物好き百姓専用だな。車を停めてしばし見学してゆく人もあり。
赤木専用オリジナルでした。あんまし参考にならなかったかな。 しかしだ、
 
 ここからが肝心。ポンプにこだわるとふーんで終っちまうが、あなたにとっては別の物を載せてみよう。移動に苦労している物、トラックに載せるのに奥さんに手伝ってもらっている道具、きっと何かあるはず。こんなものを頭の中で載っけてみよう。ほら!なにかひらめいたのとちがう?
 たくさん紹介してきましたが、すべてこの感覚で読んでください。もっといいオリジナルがきっと生まれますよ。残り少なくなってきたぞ。
 冷や酒すすりながら環境を考える菜の花の好きな岡山の百姓   赤木歳通
12/15 兵庫の本岡さんから「内盛り耕」
12月13日の岡山赤木さんのメール2山盛り耕に関して
当地 稲美町では昔からみんな内盛り耕です 

 

昔と言っても 昭和30年代 牛耕から耕耘機に変わってからだったと
記憶しています。

 日本全国 内盛り耕が当たり前だと思っていました。ところが仕事で
あっちこっち出張で行くたびに車窓から見る田んぼは この時期平耕ばかりで
1度パワーデイスクを使った内盛り耕を見ただけでした。

 姫路の山下さんの所も内盛り耕が多いのかな?
播州地方は全国的に見ても珍しく冬から春にかけて内盛り耕である。と言っておこう
それは違うという方や ここでも内盛り耕ですよという方 お知らせください

田んぼに関する地域の習慣に興味があります。
当たり前だと思っていたのが実は そうではなかったと言うところに
何か発見があるような気がして・・・

 稲美町 本岡哲司

*やまちゃんから ぼくの自宅のある姫路市北原はほとんど内盛(一山)耕です。土質は、強粘土。出作りの姫路市林田町の田んぼは砂壌土で、平面耕が多いけど、二山盛耕も見受けられます。ぼくは、前は二山盛耕でしたが、浅く鋤くようになってからは、平面耕です。前はロータリーの爪を交換していましたが、最近は無精して、内盛耕の爪のまま後ろの鉄板(培土板?)で押さえつけての平面耕です。

 
 
12/15 岡山の林さんから「アミノ酸ですねー赤木さん」
皆さん今晩は、
赤木さんのグリホサートがアミノ酸か?
という疑問にたいして、基本骨格はアミノ酸です、と答えるしかないですね。グリホサートも
グルホシネートも化学構造から言うとアミノ酸です。
グリホサートは、N-(ホスホノメチル)グリシンのイソプロピルアミン塩となっています。アンモニ
ウム塩と言う方が正しいと思うのだけれど・・・。(グリシンは私達の体を構成するタンパク質
を形作る20種のアミノ酸の一つです。)でも、これは自然界にあるアミノ酸とは違います。
他方リンの方に注目すれば有機リン系農薬とも言えます。
アミノ酸だから安全だと言う主張は誤りだと思います。グリホサートを自殺用に飲む人もい
る訳ですから。飲用後時間をおいて急速に悪化するそうです。
例えば、タンパク質だから安全だと主張すればどうでしょうか?危険なタンパク質も多い訳
ですからこの主張が誤りだと分ります。BSEの原因物質とされるプリオンタンパクもアミノ酸
配列とその高次構造(立体構造)及び中心金属元素が正常でないと病原性を持つとされ
いるわけですから。
以上、農薬を使わない百姓からのメールです。
 
林 正弘
岡山県御津町 
 
12/15 福井の吉村さんから「あいがもをもらつてきました」
先日(12月7日)アイガモを頂いてきました。
色々と勉強している内にアイガモがどのような生態またどのような餌
を食べているのか知りたくてつがい2組み頂いてきました。
ハウスにビニールと網を掛けた簡単な方法です。
イタチやキツネにやられないか心配の毎日ですが成長した7ヶ月の
アイガモでやられたらう化直後のアイガモ除草など考えられないことですよね!
そんな事を考えているとアイガモ勉強はアイガモを知る、飼育してみるのが一番
そんなこんなで我が家の家族に近いアイガモ君です。
デジカメが無いので画像が送れないですけど元気に4羽泳いでいます。
数日間は警戒して餌もあまり食べなかつたのですが最近はたべてくれます。
近くの人で情報も入れてくれます。アイガモ君が卵を産み始めるのが待ちどうしい
です。
今までニワトリを飼育したことが有りますがアイガモには興味津々。
””ニワトリのことはニワトリに聞け・田んぼの事は田んぼに聞けと””
教訓に少しでも近づきたい私です。

梅の木の選定作業を終えて餌をやり少し話し掛けている。福井県三方町の
吉村 義彦  ですーーー!

Mail : <yokun(アットマ)k3.dion.ne.jp>

12/15 滋賀の惠木さんから「RE・わたしの小道具・柄ぶり」
皆 さん、こんにちは。
赤木さんの小道具、楽しみに拝読しています。

写真の柄振りなんですが、柄と均し板は固定されているんですよね?
というのは、近所で使われている柄振りは柄と板の取付穴がルーズに
なっていて、押すときと引くときとで板の角度が変わります。
つまり、押しても引いても土を均すことが出来ます。
その代わり、土を引っ張るのには向いていません。

地方によって、違うんですかね〜? 
ある地方の遺跡では鋤鍬の類が発掘されずに、大足と柄振りがでるそうです。
湿地の草を刈って、大足で代踏みして、柄振りで均して籾を播いたとか。
(どうでも良い事ばかり覚えていて肝心な事を忘れる自分が最近悲しい。)

正月にでも、2種類の柄振りを作ってみようかな。

02/12/14 惠木健文
 
 
12/15 岡山の赤木さんから「私の小道具24・ホース差し」
 赤木@菜の花です。
 籾殻用柄ぶりに関して。
厚さ1.6mmの鉄板です。ハガネではなく普通の鉄板ですが十分です。ちょっとだけ重いかな。
 柱みたいな枕木の上に置き、端を1cmほどのぞかせてその上をハンマーか何かで叩いてやれば曲がります。角度で45度にもなれば十分強度が出ます。鉄板の上側も曲げてあります。
 柄は杓の柄に使う棒を買いました。その柄に見合ったパイプを、斜めに切断して溶接しています。そのパイプから下に向かって補強のために1cm幅の帯鉄を立てた状態で溶接しています。
 柄が太ければ削ればいいし、チョッと細いようなら紙でも巻いて差し込みます。パイプには4mmぐらいの穴を開けておき、鉄板ビスで抜けないようにしたら出来上がりです。
柄の角度は90度より少し小さくしたぐらいでいいです。
 
今日のもたわいもない物だが見てやってください。 
ドラム缶から軽油や灯油を出す時に使うポンプの先を、ちょいと引っ掛けておく道具です。
 
 長いホ−スの先がぶらぶらしたり、そこらあたりに油がぽたぽたこぼれたりする経験はお持ちでないですか?
 そこで使用が終わったら先端をこの道具に引っ掛けて、先にはフィルムのケースを被せておけばゴミも入らない。
 材料は何でもかまわんから、適当な高さに輪っぱを作れば出来上がり。
 もう30年ほど使っています。
 写真は真横から撮ってしまったので、ホースをはさんでいるあたりがわかりにくくてごめん。後から気が付くんだな私は。
 
    自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/15 やまちゃんから「RE・わたしの小道具・柄ぶり」
溶接機を買ったことはかったのだけど、どうも相性がよくないのか、
一度だけ使って、ほこりをかぶったままです。
なぜ溶接機に対しては、おっくうになるのか、原因不明。
溶接苦手のぼくは、こんなのを作りました。
おしゃかになった鋤簾の柄を使いました。
(柄には、40度と50度の角度のものがあるようです。)
苗床の苗代をペタペタならすときに使っています。
赤木さんのすくも柄ぶりをみて、板(20×90コンパネ)を大きくすれば、
モミガラ用に使えるな、と思い紹介しました。
 
ところで、話変わって、打ち込みポンプのパイプの接続について、法事の時に聞いたら、ネジを切るより溶接をする方が、間違いないとのことでした。(鉄工所のおじさんの話)
パイプを打ち込んだ後、ガチャポンポンプなどを接続する方法の裏技、
32ミリの鉄のパイプだと、40ミリの塩ビのパイプを弱い火であぶっった後、鉄のパイプに塩ビ用接着剤を塗って、40ミリの塩ビのパイプを鉄のパイプに差し込みます。火であぶるのは、トーチランプより、新聞紙を丸めて燃やすくらいの火の強さが一番適当です。柔らかくなった塩ビのパイプがふくれて広がるので、32ミリのパイプにかぶさるように入って、冷えると固まって密着します。(水道屋のおじさんの話)
言葉じゃわかりにくいなあ、そのうち現場写真をデジカメで撮って送ります。

12/14 富山の田村さんから「赤木さんへ 柄ぶりのこと質問で〜す」
柄ぶりですが,来春,木でつくろうかなって思っていたのですが。
思わずうなってしまいました。よくできてますね。細いパイプ,太
いパイプを斜めにカットしたものに,少し湾曲させた鉄板(どう
やって湾曲させるんだろう)を溶接させてあるのですか。棒は買っ
てきた丸棒で,サイズを合わせてのパイプサイズだったのかなあ。

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12/14 岡山の赤木さんから「私の小道具23・背負い動噴架台」
 赤木@菜の花です。
私が持っている背負い動噴は、もっぱら焼酎・籾酢液・クエン酸・玄米酢等の混合液を、野菜に散布するのに使っています。地面に置いた満水状態の総重量30kgは、弱弱しい私には重くて立ち上がれん。
かならずしも軽トラックが横にあるとは限らん。
 そこでこの架台のお出ましだ。蓋をしたらエンジンかけてひょいと背負うだけ。
収納時もこの台の上に鎮座しています。
 おそまつでした。
 
雑感  現代農業にも書いたんだが菜の花特にカラシナが湿害に弱い。ナタネの方が少し強いようです。ナタネ梅雨にやられたらカラシナは立ち直りはない。
 菜の花農法の生まれる背景には、長年麦を作ってきたこともある。その麦の作れる立地条件が私の地域では恵まれている。小麦緑肥がやがて菜の花緑肥へと変わった。小麦も湿害に弱い。その対策には手馴れているから、菜の花に道具も技術もすぐ役に立った。湿害対策は十分にしてくださいよと書いたり話したりしているが、皆さん道具はあるのか、はたまたどこまで理解されたのか、1,2年やってみて判ってくるだろう。
 
 福井の塚本さんの記事を読んでるとため息やらいきどうりみたいなものを覚えました。自分だったらどこまで踏ん張れるだろうかと自問自答してしまいます。長い10年だっただろうな。
それとアミンによる抑草の件ですが、菜の花もそうなんでしょうかね。
 
 話し変わって同じアミンなんだが、手元に除草剤のパンフがあります。主成分はアミノ酸と記してあります。ここまで百姓をごまかすことが許されるのか。
よく読むと主成分はグリホサートイソプロピルアミン塩だってさ。なんじゃこりゃぁ。
早い話がラウンドアップに代表されるやつじゃぁねえのか?エクセルの切り上げラウンドアップじゃねーぞ。
アミノ酸が主成分と書いてもゆるされるのかなあ?岡山の林さんどう思う?
土に落ちたら薬効を失うと書いてあるが、薬効がなくなるのともろもろの毒性がなくなるのとは大違いとちゃうか?
何も知らん百姓だと「撒いているのはアミノ酸だし土にかかればすぐ無毒になるいい薬だ」
てなことにならんかいのう。世の中恐ろしい。
ざーけるんじゃぁねーぞ、ばーか。おんどれたちが地球をめちゃくちゃにしてんだぞ。 
責任者は出て来い。 ぶちくらわしてやるわい。、、、、意味わかった?
 
    自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/14 やまちゃんから「架台について、へらずぐち」
赤木さんへ。
ぼくの場合、動力散粉機でペレットや卵殻を畦から散布しているのだけど、畦の途中で補給したときに、動散をよっこらしょと背負うのが一苦労。こんなんが欲しかった。特に、米ぬかを動散で散布できないかと、あれこれない知恵を絞っていたときには、畦の途中に、米ぬかをまくばっておいてやろうとしたので、架台が欲しいなと思いました。ただ、欲が深くて、もう少しコンパクトで、持ち運びに便利なものを模索していました。アルミ製の小型の脚立が活用できないかなどね。
今は、米ぬかを動散で蒔くのをあきらめて、油粕のペレットや卵殻だから、26リットルのタンクに20キロ近くはいるので、軽トラの荷台を使っています。よって、架台の製作はどこかへ行ってしまいました。
以上、へらず口でした。


12/14 京都の土佐さんから「文字化けの件」
やまちゃん、先日は綾部の講演会の件ありがとうございました。井上さん、四方さ
ん、河北さんや福井の冨田さん、兵庫の近藤さん、少ない時間の中でたくさんの方に
お会いできてとても楽しかったです。やっぱり仲間に合うと元気が出る! またどこ
かに集まってウダウダ言える機会があればいいなと思っています。
ところで、やまちゃんからの「宅配便」前にも1回文字化けありましたよ。今年の初
め頃だったかな。その時はビックリしたけど今度も同じ文字に化けていたのですぐに
見破りました。西村さんのと同じです。私にはあの文字で配信されても大丈夫です。
文字化けの理由?そんなもんわからんけど内容が読めればわしゃいいんじゃ!(アバ
ウトすぎてごめんなさい・・・)
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土佐祐司(とさゆうじ)
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京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
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12/13 少し気力が出てきたのか福井の塚本さんからお便りです。
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 浮き草や藻類が繁茂した田んぼは、コナギが抑えられる?
 浮き草類が繁茂すると、酸素を放出するので、コナギが発芽しにくいのでは?
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再び今年の5アールの水田での経験です。
 品種は香米で私の首まで来るほどの草丈でした。春菊の残滓を春にすきこんだだけ
 で 後の肥料は一切なしでした。
アオミドロ、サヤミドロのような藻類が繁殖して、その底にコナギがたくさんあり
 ま した。
 コナギが大きくなれないうちに稲が伸びたので、その後残っていたコナギは
 消 えてしまいました。稲の草丈が恐ろしいほど高かったので高い遮光効果があった

 だ と思います。今は気持ち悪いくらいにつるつるの田面になっています。
 私は、コナギには通説どおり遮光が効果ありと思います。
 藻類の繁殖でコナギが消えたのは二度目の体験です。前回は65アールの水田でし
 た。しかし、1haの水田に確実に藻類を繁殖させてみろといわれてもやれる自信
 は ありません。


これは別件です。
 「ぐうたら有機農業」?、の著者、西村和雄先生のお話では、緑肥を浅くすきこん
 で
 草を抑えられるのは、有機酸でなくアミンの効果であろうということでした。pH
 の 値が下がらないので有機酸でなく窒素化合物であろうと考えられたようです。
 そういえば、窒素成分が高いものほど抑草効果があるといろんな方がいっていませ
 ん でしたか?


今度は航空防除の件。

今年私の特別栽培の水田に、阪急航空のパイロットがわざと農薬を散布して認証が
 取 り消さ れたお話を以前しました。

12月11日に示談が成立しました。
 (1)損害賠償金を実施主体が私に支払う。
 (2)有人へり、無人ヘリともに、同様の被害防止対策(詳細は略)を取る覚書を
 交 わしました。
 (3)阪急航空からの顛末書を添付しました。

 ここまで来るのにちょうど十年かかりました。私の町のほかの例(家や車)では、
 被 害を受けて、何らかの形でその被害補償を受けた場合は、再び農薬散布を受ける様
 な 事はないので、これで終わりかなと思っています。


平成6年に、農協の課長など3人が、私の家に上がりこんで、航空防除をしてもら
 えと迫った事があります。課長を含め2人は、事故や病気で今は故人となっていま
 す。 平成8年には、福井県の農業改良普及員が私の家に来て、「お前の水田の周辺
の農
 家 に根回しをしてお前を訴える事もできるんだぞ」、「村八分になるぞ」、と脅迫し
 て きました。県庁の総務課の課長に電話をして、裁判になった場合は差別的な発言を
 受 けたことをいってやるといったら、その後その普及員は私を避けるようになりま
した。
 どうしようか迷ったのですが、技術書の受け売りの範疇を出ないような普及員に用はない
 と 判断してこういうことをしました。
 なるほど過去を振り返り、今の状況に気がつくと、やはり10年の歳月が流れてい る のですね。ご苦労様でした。

 もうしばらく静かにしていたい福井の塚本でした。

12/13 大阪外大の藤本さんから「お礼と新たに…関東で農家されている方への質問」
宅急便いつもありがとうございます。
2つお話したいことがあり、またお便りしています。

1つ目:「コンニャク」や「オカラ」について、
山下さんに宅急便で流していただいたおかげで、
広島の西村さんから、個別で田渕から、
メールいただきました。どうもありがとうございます(^^)
今からじっくり読ませていただいて、
少しずつ時間をみつけて、チャレンジしてみたり、
少し色々なところに足を伸ばしてみたいと思っています。
もう感謝の気持ちでいっぱいです。

2つ目:差し支えなければなのですが、
農業といってもやはりこれからは「地場産」がまず第1と感じていて、
今いる地域から離れることにともなって、色々な農業を
知りたいと思っています。まず、私の場合、春以降、東京北部、
あるいは、埼玉勤務のいずれかになるということだけが決まっているので、
もし、関東で農業をされている方が
いらっしゃれば、どんなものを作られているのか、
その現地にいくことができるかなど教えていただけたら
有難く存じます。実はあまりビルの立て込んでいそうな都会では
暮らしたくなく、魅力的な農地などが近くにあるようなところで
引き続き暮らしたいな、と思っています。どうぞよろしく
お願いいたします!

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藤本妙子(FUJIMOTO Taeko)E-mail: fujimiya(アットマ)sweet.ocn.ne.jp
大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士前期課程2年
http://stserve.osaka-gaidai.ac.jp/~m0168013/index.html
環境文化ラボネット 事務局 http://www4.ocn.ne.jp/~fujimiya/
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12/13 西村さんから「11日のMailに緊張した」
内容じゃないよ、開かずに削除するか読むかの緊張だ。 By 広島・西村

受信日 12/11 22:25 HPの宅配便「お便り紹介」

久しぶりに発信者名がおかしな「;32<G@1’」を受信しました。件名はちゃん
とした日本語で『HPの宅配便「お便り紹介」』となっていたので開いても大丈夫そう
な感じでしたが念の為にプロパティの詳細を開いてyamatyan(アットマ)jeans.ocn.ne.jpだとか
kobeminato.hyogoなどの文字を見付けてから読むためにダブルクリックするのでし
た。
怪しいメールや未承諾広告の削除作業をしてからメールを読み始めるというのが正し
いパソコン使い。
 
 
*やまちゃんから「ぼくも少し緊張しました」
ぼくも、その翌日、少しどたばたしました。
12日に、ADSLへの変更工事を業者にやってもらったのです。
業者が帰って、夜になって、メールに接続しようと思ったら、拒否反応。
あわてて、NTTのサポートセンター(24時間対応)に電話したら、
いつも「ただいま電話が大変込み合っております、、、」
明け方の6時に電話しても「大変込み合っております」(そんな馬鹿な!?)
説明書を見ると、あらかじめプロバイダに変更届をして接続のためのデータをもらって置かねばならないようだ。土日をはさんで、1週間ほどのダウンを覚悟しました。
翌朝、気を取り直して、OCNのサポートセンターに電話をしたら、無事つながって、手取り足取り教えてもらって、こうやって接続できるようになりました。やれやれ
西村さんへのメール、なんで文字化けしたのかな?
そういうことは、時々あるものなのかな?
 
 
12/13 岡山の赤木さんから「私の小道具22・培土板取り付け金具」
 赤木@菜の花です。
 トラブルも早く復旧できてこれぞ祝着至極だ。
 
 さて今日の道具は1年に1回だけ使います。代掻きのために荒水を入れるときです。
田んぼはカラカラの状態だから、水口からの水はなかなか奥の方に届きません。
1番奥の土が湿った時には、手前半分は過ぎています。
私はひたひた水での1回代掻き派ですから、これでは麦わらや稲わらが土の中に埋め込めません。
 そこでロータリーの後ろに培土板(排土板というべきか、当地では押し上げと呼んでいる)を取り付けて、水口から奥に向かって水が流れる溝を付けます。比較的速やかに奥のほうまで水が流れ、止めるタイミングがわかりやすいのです。
1枚が1町もある田んぼでは、止めるタイミングがなかなかむつかしい。
ポンプで用水から入れても同じです。
 最後の耕耘が終わった時点でこの作業をしておきます。 ロータリーの後ろに取り付けたり外したりは、ピン2本でワンタッチです。そのピンも長ーいから脱落防止のRピンも不要です。
 専用の金具を売っているんだろうけど、私はお手製のこの道具を長年使っています。
 
 話がそれるんだが、水の加減を見当つけるためにこそ、耕耘は2山盛りにしておけば便利です。2山盛りの谷底にさっと水が行き渡ったぐらいでいい。山が半分沈んでいるようでは私には水が多すぎる。
 平打ちでは水の加減がさっぱり分からない。なんにもわからん。なのに多くの百姓はやっている。そこが私にはわからん。
 
       自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
*やまちゃんから「菜の花と地の利」
赤木さんは「私はひたひた水での1回代掻き派ですから」という。
聞くと、それも10アールあたり20分弱だとか。
20アールの田んぼを、1時間半もかけてこってりと、それも2回代かきして、やっと水持ちがよくなり、3日に1回程度の水回りですむようになるぼくから見ればうらやましい話だ。
考えてみれば、赤木さんのところは、岡山平野(児島湾?)の干拓地で、
昔から、麦作や乾田不耕起直播きが盛んなところです。
ムギがある間は、水門を閉めて、ポンプで強制排水して、地下水位を低くしています。
稲が作付けられると、今度は、逆に水門を開けて、水路には水がいっぱい、地下水位が高くなる。
(不耕起直播きでも、水持ちの心配をしなくていい)
 
赤木さんは、その地の利をいかして、菜の花農法に出会ったのだなあと、あらためて思います。
菜の花は、ほかの緑肥に比べて、湿害に弱いという印象をぼくは持っています。
春先のナタネ梅雨の時に湿害を受けても、五月晴れに恵まれればぐっと回復してくれるものなのか、そこらは、ぼくにはよくわかりませんが、、、いずれにしても、明渠などの排水対策が菜の花には大事なことになりそうだ。
 
ただ、ぼくの住む姫路市の北隣に位置する、夢前町の衣笠さんの田んぼは、ぼくのところよりがらがら土で、水持ちもあまりよくないはず。衣笠さんは、面積も大きいし、ムギも作っているから、2回こってり代かきなんて悠長なことはやっておれないはずです。
菜の花農法も、これからもっともっと知恵が持ち寄られ、すりあわされ、磨きがかけられることを期待しています。

12/12 熊本の岡さんから「脱窒について」
今晩は、熊本の岡です。
脱窒についてですが。
質問
ただいまい草の植え付け中ですが、どうしても不思議でしょうがありません
稲を刈り取りとった後にい草の元肥で大量に肥料をやる方後おられますが
その肥料はどこへ行ったのでしょうか?
近所の例
元肥(10aあたり)
魚粉        100k
菜種油粕      100k
JA乾燥堆肥    300k(鶏糞主体)
硫安        20k
定植後 硫安    20k
これまでの経過
10月20 稲刈り(わらは鋤きこみ) 
11月3日 元肥散布 
11月4日 耕起
11月20日 2回耕起
11月30日水入れ
12月2日荒代掻き
12月4日 代掻き
12月6日 植え付け
12月7日〜12月11日(今日まで)水入れっぱなし
 
追肥(昨年)今年も同じだそうです。
ぼかし肥料   300k(魚粕、米ぬか、綿実油粕など)
          散布後6日目カビが一面に生える
 
7回追肥 有機配合肥料、化成肥料(合計窒素50kぐらいだそうです)
 追肥にぼかしは、計算してありません
 
この窒素成分はどこへ行ったのでしょうか?
 
慣行は元肥 12-16-14(N-P-K)40k
追肥      有機配合、化成肥料 窒素成分で35k〜40kなのです。
土は大丈夫なのでしょうか、
い草の収量は私達とさほど変わりません。
誰か分かりますか?
 
 
12/12 広島の西村さんから「窒素の事,コンニャク,草刈機」
窒素の事      広島・西村です
 
 植物が育つにはNが必要。圃場にNが不足していれば肥料(生・半生の有機物)を蒔いて補充してやる。で、考慮すべきはNの総量と放出(持続)期間と相成る。
畑の場合に化学肥料を多投すると作物が吸いきれなかった窒素分は硝酸となって地下のほうに潜る。なるべく長期に作土中に留める為には(燃えかすの)腐植が多量に鋤き込まれていれば良い。
−>ぼちぼちと土手草・落葉を敷き込み,肥料(未熟堆肥)をチビチビと散布する。
過剰−>腐りやすい野菜が出来る。硝酸による地下水を汚染,耕盤辺りに塩基の層が出来てしまうんだったかな
 
水田の場合に化学肥料を多投すると作物が吸いきれなかった窒素分は流出するなり硫化水素ガスと化して大気を汚染する。
脱窒菌に無酸素条件下での硝酸塩呼吸による硫化水素製造を押さえさせるためには未熟有機物(緑肥・稲藁)は浅耕して表層に留めねばならない。
(深水にすると酸欠でガスが出るかな、表層からなら根毛には障害は出ないか)
 
過剰−>イモチ発病、稲がこける。流出窒素が河川を汚染,硫化水素ガスが発生(対策:中干し)
 
田畑共通事項
不足−>作物の育ちが悪い
営農指針−>作土に腐植を蓄積して保肥力を高める
 
4年計画で地力を高める試案 … 粘る土質用
分解に10年かかるおが屑・バークを多投し、分解用窒素の補給に即効性の鶏糞を合わせて多投する
翌年からはどうしようかな、半減させていくか。ぐうたら農法の西村先生は鶏糞の連用は良くないと言われていたから4年目での鶏糞施肥量をかなり押さえた量になるように初年度の投入量を設定する。
 
予定案 for 寒冷地
アゾラ(赤浮き草)を繁茂させて生牛糞を投入
 ちょっと間を置く
田植え 地温を上げるべく浅水、しかしアゾラが陽光をさえぎるから地温は上がらないかな。じっくりと根を張った後に農文協用語のゴリラのガッツポーズにお目にかかりたいものだが6月はまだ水温は低いんだな。
 出穂50日を見計らって干してアゾラを土壌に接着させてから深水にしてアゾラを腐らせて肥料分を放出させる
 
6月田植えでは積算温度不足のヒノヒカリを1ヶ月早めて植え付け完熟を目指す。深水で遅霜を回避。
コシヒカリ系は逆に遅らせて6月中旬田植えにする。
作付はベストだが10月がきつい。収穫期がバッティングして過労で倒れるかも。
 
予定案 for 暖地
鶏糞投入し緑肥を試す
例年通り6月初旬田植えでヒノヒカリに替えて晩生のサリークイーン・ミツヒカリ2005を作付け
深水にして生育を遅らせ刈取りを11月に持ち込む
 
以上、思いつくまま計画を書いてみました。
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コンニャク 試作2回目  なんとか固まった
 暖地なので今春移植したコンニャクを堀上越冬する必要は無いのですが手持ちの芋数とサイズを確認しておきたいのと、頂点の窪みに水が溜まらないように傾けて植えるとされていたので掘り出していたら又一株切ってしまったので土佐さんからのアドバイスのアク汁の使い方を参考にしつつ前作よりも水を減らしてなんとか食べれる程度にたどり着けました。手で楕円にして湯に落とし加熱しているとふやけて広がり始め前作同様に『又失敗か』と不安を感じさせつつもなんとか固まりました。
売り物には無理、お裾分けも断念するくらいの出来映えでした。ともかくも2個目の芋は犬死には至らず食べられています。
 
生芋(400g)の1.5倍重量(600cc)の水に芋をすりおろす <−(3倍)
アク汁を1倍重量(400cc/最終的には5〜600cc)添加 <−(0.6倍の約300cc/500ccを予定していたが余りにトロトロなので使用を控えた)
  アク汁混合の一時間経過 包丁で8等分してアク汁1?0cc垂らしておく。今回は行けそうな感じで固まっている
  更に5時間経過 塊がふやけて切れ目が癒着、まずい!
茹で湯にアク汁を300cc添加  <− アドバイスによる
 30分煮ることになっているが20分くらいで引き上げる。それ以上煮ると溶け出しそうに感じる。煮汁を替えずに計3回煮たが糊成分が茹で汁に溶け出してか、茹で湯のアルカリ度が落ちるのか回を重ねるたびに仕上がりが悪くなる。茹で湯の表面にユバみたいに膜が張って付着してくるのだ。
 
結構ブヨブヨしたコンニャクを手で引き千切りアク抜きの茹で処理を2回行う。
ここまで書いてテメエのHPに張りつけておこうとして手順に重大な間違いがあるのかもしれないという疑問に気づいた。
凝固剤を添加する前にすりおろした生芋の加熱処理がしてないということね。
こいつは大いに影響がありそうやね。
YAHOO 生芋からの作り方
http://www.vill.ashigawa.yamanashi.jp/tokusanhin.html
参考にしていたHP/コンニャクに付いてはベストと思われます
http://www.max.hi-ho.ne.jp/konjackey/
増殖は小芋(生子/きご)を使うとありました。親芋から数本直径2cmくらいのヤマイモみたいなのが伸びています。こいつを折りとって広げて植えるのかな。
掘り上げるとたいてい折れてしまいます。本体を分割するよりは安全そうだがチビな小芋からは発生していない。
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大阪外大の藤本様へ おからを使った調理法
店で小骨いっぱいのコノシロ(魚)を使った姿寿司の寿司飯替わりに卯の花を詰めた物が売られています。
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奄美大島の畑さんへ
草刈り機「ビーバー」はイセキに問い合わせれば良いそうです。
イセキ可部営業所から広島ビバーサービスの電話番号を聞いて調べました。
『取引のある農機屋はイセキかクボタなんだけど』と言ったら
イセキでメインに扱ってもらっているのでイセキに問い合わせるようにと言ってました。
小松ゼノアの翼下に入ったそうです

12/12 岡山の赤木さんから「私の小道具21・すくも柄ぶり」
 赤木@菜の花です。
 そうか、冬に水を張ると耕盤が抜けて機械がはまるのか。
私んちでは今でも3輪田植機がしょっちゅうめり込みそうになる。湛水したら田植え不能になるだろうな。暗渠の上、ミニ砲弾の跡、昔堀だったところ。田植機のオペレーターは耳を澄ましてエンジン音を聞いている。チョットでも音が変われば飛び降りて後ろから押してやる。
それでだめなら即停止し、車輪の下に棒を差し込んで脱出する。絶対あがいてはならない。
わけなく泥亀になる。エンジンが泥の中や。きれいに代掻きした田んぼにトラ入れて引っ張り上げる。田面むちゃくちゃや。小生何度も経験済み。コワイコワイ。
 
さて、おとといの柄ぶりに続いて、今日のはすくも(籾殻)専用のやつです。これも手作り。
隣のジョレンと比べれば大きさが分かるだろう。鉄板と柄の角度はジョレンより大きい。
ひたすら手前に引き寄せるだけの道具です。
ブロック囲いの堆肥場に吹き込んだすくもは山型になりますそれを均したり、畑の残渣を放り込む穴をあけたりするのに使っています。ぐぃと引けば一度に大量のすくもが動きます。角スコですくうのなんか比ではない
 すくもは田んぼにも入れてやります。運搬車の荷台に入れるのに私は衣装ケースでうつし込みますが、その衣装ケースにすくもをすくう時に、この柄ぶりを使います。
ケースをすくもの山に向けて寝かし、柄ぶりでぐっとかき寄せてそのまま柄ぶりでケースを起こします。打ち込む、引く、起こす、のたったの3動作で衣装ケースは山盛りです。それは早いですよ。
 
     自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

12/11 岡山の赤木さんから「私の小道具20・トラクター吊り上げ装置」
 赤木@菜の花です。
 先ずは畑さんへのお答え。
今年6月3日のメールに、広島の清水さんから紹介されています。共立か丸い(丸山?)らしいです。最近のお便りに、広島の西村さんもカタログで見たようなことを発言されていました。私のはイリノ(岡山農栄社というメーカーですが、この会社製造を止めたのです。在庫を探していただいてやっと手に入れました。今ではとても無いと思います。
いろんなメーカーが首振り機能を作っているようですから農機具屋さんに聞かれるのがいいと思います。 
 
今日のは大道具の部類だ。トラクターを吊り上げるのではなく、トラクターの油圧を使って重い物を吊ろうというもくろみです。油圧を取り出してどうこうしようと言うのではなく、ロータリーを上下させている3点リンクを使っての話しです。
 
 ロータリーを外せばすぐ取り付け可能です。どのくらいの荷重に耐えるかは測ったことがないが、かなり大きな石でも大丈夫です。しかも足回りが丈夫だから、田んぼの中でも荒地でも平気です。少々の斜面でもだいじょうぶだ。家を倒した跡から延べ石なんかを引っ張り出すのはへっちゃらです。
 使用頻度は少ないけれど、いざというときに役立ちます。
大きなエンジンをぶら下げて田んぼの中をとっとことっとこ走ります。庭石なんかも運べます。
 ま、あんまり参考にはならなかったかな。物好き百姓用だ。でも面白いでしょう。
よし!おれもいっちょうなんて目を輝かして見てくれる者が1人でもいたらそれで十分。
 黙って読んでるだけじゃぁだめだよ。オモロイのが控えているんだが一人舞台になるとオレ止めっちまうよ。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/11 やまちゃんから「田んぼの草と畑の草・切れ切れの雑想」
中味も時間もきれぎれで、息たえだえになっていますが、久しぶりに。
 
先日の民間稲作研究所の「技術検討会議」で印象に残ったこと。
浮き草や藻類が繁茂した田んぼは、コナギが抑えられる?
浮き草類が繁茂すると、酸素を放出するので、コナギが発芽しにくいのでは?
 
隣にすわったクサツパイオニアファームの奥村さん。
「私のところでは、2回代かきの植代は、ひたひた水でやっていますよ」
2回目の水が深いと、代かきのコース取りも難しいし、また、代かき水を捨てないと田植えがやりにくい。もったいないなと思いつつ今年は代かき水を捨ててしまった。
雑草が小さければ、ひたひた水でも、問題ないくらいくらいに雑草を叩くことは出来るはず。
来年は、その方式で試してみよう。
 
会議が終わっての懇親会の時に、
「冬期湛水すると、耕盤が抜けて、トラクターや田植機が田んぼにはまりこんで、亀さんになってしまうことがあります」との話を聞いた。
ぼくのイメージでは、底なし沼に足をつっこんだ感じ。左の前輪がのめり込んで、やばいなと右にハンドルを切ろうとすると、いよいよ車体が左にはまりこんいくという感じなのだろうか?それとも、いきなり、ずぼっとはまりこんでしまうのだろうか?
「むむ、、」これは、大変なことを聞いてしまったと、
冬眠中の福井の塚本さんに聞いてみました。
 
(塚本さんのメールから)
「私の水田は盤がしっかりしていてそのような事はないのですが、それゆえ収量も低い
です。
近くには、その昔深い湿地だったところがあり、そこにできた水田は、冬季湛水した
ら春はトラクターがはまってしまうでしょう。そうでなくとも、秋の長雨や、夏に水
を頻繁にかけると、秋にはコンバインがはまっています。
田んぼの件は以上です。

12月14日はわが町で、小松長生さんと高木裕美さんのピアノのコンサートがあっ
て、その準備の一員なので、気持ちが完全にそっちへ行っています。奥様もカナダか
らこられるそうで、お昼の軽食には、私の黒米ブレンドのおにぎりをお出しする予定
です。

気力体力が回復したらまた参加する予定。それにしてもみんな元気がありますね。私
はトテモついていけませんので休んでいます。
8月末から3ヶ月ほどず〜っと体が重たくて、血液検査をしてもらって、胃の内視鏡
検査もしました。全部セーフでした。少しづつ体調は戻っています。
それではさようなら。」
 
そこへ、石川の東さんから、別な件で電話がありました。
それで、さっそく、聞いてみました。
「抜けますよ。抜けるのは、田んぼ全面じゃなく、所々ですが。
だから、私はクローラ式のトラクターに変えたんですよ。
ドライブハローでは、耕盤が出来にくいようですね。
ロータリーの爪がたたきつけることによって耕盤が出来るみたいです。
自然農法の人で、不耕起で何年もやっていると、水持ちが悪くなったという話を聞いたことがあります。
毎年、同じ田んぼを冬期湛水するのじゃなく、田んぼを変える方がいいと思います」
 
 
12/11 スローフードの金丸さんから「選定図書」
こんにちわ。金丸です。
朗報をいただきました。

■「えんや 曳山が見た唐津」が第2403回(11月27日選定)
の日本図書館協会の選定図書になりました。
あんばい (安倍 甲  無明舎出版)

●というわけで、いちばん地道な故郷の本が図書館の選定図書に
なりました。
 私が編集した「素晴らしきかな映画」(野口久光著 晶文社)に
ついで2冊目。私の著書では初めてです。
これでどうってことはないのですが、3年間の取材で、いままでの
見えなかった故郷の暮らしや料理や職人さんなどを、祭りを通して
を追いかけてきた作品だけに、愛着もひとしおで、嬉しいです。

・「えんや! 曳山(やま)が見た唐津」
・著者 金丸弘美    ・定価「1600円+税」
・発売元 無明舎出版
 TEL 018-832-5680   FAX 018-832-5137
E-mail info(アットマ)mumyosha.co.jp
URL http://www.mumyosha.co.jp

ぜひ読んでいただければ幸いです。
12/10 奄美大島の畑さんから「RE・草刈機」
赤木さんが紹介してくださった草刈り機は、どこに問い合わせたら、あるんでしょうか?ビーバーっていってましたっけ?畑 琢三。
 
12/10 岡山の赤木さんから「私の小道具19・柄ぶり」
 赤木@菜の花です。
珍しい物でもないが、手製の柄振りです。畑や苗代の畝(棚)を作った後に、上面をきれいに均すのに使っています。それはきれいに仕上がります。
代掻きの後で枕地や四隅を均すときにも使うことがあります。しんどいけどジョレンとはちがった仕上がりになります。何かにつけて年中使っているな。
幅は1m近くあります。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/10 やまちゃんから「フレコン袋と籾殻堆肥」
写真のフレコンの袋は、産廃処理業者にもらったもの。
それに、米ぬかを混ぜた籾殻を入れて、野ざらしにしています。
3つ並べていますが、写真のは、3年目。
セルトレイなどに種を蒔くときは、この籾殻を詰めて、種を蒔き、覆土には、市販のバーミュキュライトを使っています。たいていの育苗は、これだけでいけるみたいです。
果菜類のポット育苗や、キャベツ、白菜の苗をペーパーポットでするときは、サトイモを掘りあげた時に土が付いてくるのでその土と、腐熟籾殻、それにクンタン、真砂土を混ぜたものを床土に使っています。
割合は、適当で、きちんとしていませんが、4:4:1:1くらいかな?
籾殻は、このように野ざらしにしておくと、何かと便利です。

12/9 岡山の赤木さんから「私の小道具18・草刈機」
 赤木@菜の花です。
ずっと以前に首の動く草刈機どなたかご存知ないですか? とお尋ねしたのがこれです。
 写真はシャフトに対して刈り刃を起こした状態と、寝かせてシャフトと平行にした状態です。作業者に対してどんな角度の斜面でも、あるいは真下の草でも刈れます。
 真上の草だと?そんなもんあるわけねーだろうがぁ。ばーか
 角度調節は手元にあるレバー1本で、超簡単に出来ます。
 
角度調節も標準仕様だけでは私には物足らないので、さらに加工してシビアに調節できるようにしています。自分流に手直ししないと満足しない私ですが、嫁さんだけは感謝感謝。 
 機械を人間にあわすという点では、人間工学に基づいた発想です。普通の草刈機はもう使えません。だって、作業者が腰を上げたり下げたりで私はキライ。
ただ、よその嫁さんが使っている姿は、腰の使い方が少しヒワイになってけっこういいもの。
 ただ構造が複雑な分、先端が少し重い。これは吊り下げ位置を調節すればなんてことない。バランスの問題だ。それと壊れやすいとも言うのだが、十分なグリースアップと注油で対処できます。
 岡山のよっさんから栃木のよっさんになった吉田さんが開発したすぐれものと言っても過言ではありません。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

12/9 姫路市水族館の市川さんから「RE・ダルマガエル」
今度こそ間違いありません。左側が雌、右側が雄のダルマガエルです。
国の絶滅危惧種1類の動物で、兵庫県内からも消えつつあります。
稲美町内にも残っていたのですね。低地の湿田環境にいるカエルで、
圃場整備で溝がコンクリートになるといなくなることが多いようです。
今の環境をそのまま残すことが大事だと思います。
                姫路市立水族館 市川 憲平

12/8 兵庫の本岡さんから「今度こそ、ダルマガエル」
今では珍しくなってしまったダルマガエルを見かけたので うれしくなって
6月に投稿したのですが 実はトノサマガエルでした。残念です 

その後 意識して探していたのですが うまく写真に撮れたのは以下の2匹です。

 農作業の時は 腰にデジカメラを付けるのが 習慣みたいになってしまいました。
田んぼの見回りの後などに カメラを腰に付けたままスーパーや書店に行くこともあって
あやしい盗撮のおっさんに間違われないかと ちょっと不安になるときがあります。いやほんまやで

 

 ↑11月16日                   ↑9月13日

今度こそ ダルマガエル ・・と期待を込めて市川さんの鑑定を お願いします。

 稲美町 本岡哲司

12/8 岡山の赤木さんから「私の小道具17・鳥追いボトル」
 赤木@菜の花です。
果物がカラスやヒヨドリにやられて困っている人に。
木全体に網をかけるのも大変だから、木酢液の臭いで追い払おうと言う魂胆だ。
 
 500mlペットボトルに逆3角形の窓を開け、上辺は切り取らずに外へ折り曲げてひさしとし、これで雨が入るのを防ぐ。
写真では窓が見にくくてごめん。針金の影に惑わされないように。
蓋の下の喉あたりに針金を結び、木の枝に吊り下げるようにする。今日のも縁起悪いなぁ。
 木酢原液を100mlほど入れておけばしばらくは臭う。なくなれば継ぎ足すだけ。
 どのくらいの数を吊るすかはあんたやってみて。
 
私は柿をカラスから守るのに試したが、いばん上の枝の実はやられた。この程度なら共生だ。
友人が桃やブドウを守るのに使っているがたいそういいと曰く。
現物と物々交換で、私は籾酢液を調達する係です。
去年、苗代に来るメイチュウをこれで阻止しようとしたが、やつらには効果なしだった。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

12/7 岡山の赤木さんから「私の小道具16・溝付け器」
 赤木@菜の花です。
稲の跡に麦をつける田んぼや、低くて特に排水が悪い田んぼは、秋に備えて中干しのときに排水用の溝をつけます。
 溝切機と言う専用の機械を使いますが、枕地や水口あたりのつなぎは手でやります。
その時使うのがこの小道具。100mmの角パイプを鍬に見立てて、木の柄を斜めに取り付けただけのものです。角パイプは角が下になるようにしています。
 まだ固くなっていない田面に押し付けて向こうに押すと、底がとがった溝が付きます。
また手前に引くとパイプの中に泥が入り、すくって取ることも出来ます。この動作も良く使います。
こうやって機械で付けた溝と溝や、溝と落ち口をつないでゆきます。
 どうでぇ、アホーなりに考えてるだろうが。 ガハハハ
実用新案ぐらいにはいかんもんかいのう。
小生の小道具シリーズも折り返し点が来たようだ。 
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
 
12/7 やまちゃんから「私の小道具・ドラム缶転用の燻燃器」
この間からの、ドラム缶の燻燃器について、ここらでぼくのを写真で紹介します。
 
 
以前に「現代農業」誌で紹介してもらったことがあります。
井原豊追悼集「井原死すともへの字は死せず」の本が出た頃で、
井原さんの本を出して、赤字にするようなみっともないことだけはしたくない、
(赤字になれば、ぼくがかぶらねばならない、それはしたくない)と、
宣伝をかねて、売り込んだ記事でした。
ポイント(着眼点)がいくつかありました。
 
(1)ドラム缶の腹に「お米用」と書いてありますが、もともとは玄米をエージレス(携帯用カイロ)で脱酸素パックしていたドラム缶でした。100リットルのドラム缶が入手できたので、この180リットルのドラム缶は、嫌気ぼかし作製用に転用してました。これらの蓋付きドラム缶は、濃縮ジュースの輸入用に使われていて、産業廃棄物処理業者と仲良くなれば(知り合いになれば)200円くらいで手に入れることが出来ます。香西さんのニンジンの中耕除草機も、段ボールカッター用の鋼に出会ったことが大きいと聞きました。ぼくも、蓋付きドラム缶、うまく入手できれば、使い道いろいろあるよ、アンテナ張る値打ちあるよ、そんな気持ちでした。
 
(2)ご覧になってわかるとおり、アイデアは、コーラン社の「燻燃器」のパクリです。
「そうや、蓋付きドラム缶を活用すれば、いける」
と、思い立って、2時間足らずで出来上がりました。
簡単、それがいちばんの取り柄です。
 
(3)どこまで焼けたか、ドラム缶の腹を触ると、熱いのでわかります。
「触熱」感知方式です。空気口や煙突の大きさによって、焼ける時間は変わってきますが、ぼくの場合、木枯らし(北西の風)が吹いているときに焼くと、3時間くらいで下まで熱くなり、空気口からクンタンがこぼれ始めます。
 
(3)野焼き方式に比べ、ダイヤのようなきれいなクンタンが焼けます。
 
ただ欠点は、いろいろ。
上の写真のドラム缶の右下のコンロ台の上に見えるのは、「ロストル」
「茨城のすずき産地」のようにドラム缶にぴったりに出来ていません。
籾殻がこぼれ落ちるので、すき間に古新聞をあてがって、ふさいでいます。
下の写真の煙突の左に見えるのは、ペンキの缶。
焼け終わったあとに、煙突をどけて、ペンキ缶を載せ、そのまわりを土でふさぎます。
また、下の空気口には、煉瓦をつっこみそのまわりを土で固めていました。
でも、熱で土が乾くと、亀裂が出来て、そこから空気(酸素)が入り、ある時はきれいに消火できて、翌朝になると冷たくなっているのに、ある時は中で燃え続けてあっちっちのままでした。上から、水をバケツでやっても駄目なことがありました。この間書いたように、濡れ新聞で覆ってやると、失敗率が低くなりました。
濡れ雑巾で空気口をふさぐ、今年は、すずき産地に教えてもらったことを是非やってみたいと思っています。

12/7 福井の吉村さんから「今日有機栽培のみかんを買ってきました」
今日有機栽培のみかんを買ってきました
おいしいみかんを食べていてこんなことを思い出して一人で笑いました。
保育所で有機みかんを食べた園児が先生にこのみかんはどうしておいしいの?
たずねた時先生はこれは有機みかんですよ。答えましたがわかりやすく、牛のうんこ
で堆肥を作りみかんの肥料にしているからですよ。とこたえたそです。
子どもが、うんちはおいしいね。と答えたそうです。
有機を正しく教えた先生も素晴らしいと思いますが、おいしいみかんをおいしいと
素直に言える子供達にちにこれからも除草剤や農薬を使用しない農業を続けたい
とおもいます。
最近は汲み取り出来るトイレが無くなりましたが昔田桶で汲み取りしたことを思い出

田舎の香水の匂いと交錯して”うんちがおいしい"と言える農業をやりたいと考えて
います。
有機栽培にEM栽培を取り入れています。拡大する為にもアイガモを取り入れたいと考
えている福井県三方町の

吉村 義彦です。

Mail : <yokun(アットマ)k3.dion.ne.jp>
 
12/7 大阪外大の藤本さんから「コンニャク作りの質問と豆乳・おから作りの紹介」
こんばんは、藤本@外大M2です。
宅急便いつもありがとうございます。

今年の9月に外大の公開授業(三好先生)で、
コンニャクづくりと豆腐づくりをしました。
それからというもの、その原料まで作れないもどかしさを感じていました。
コンニャクは、コンニャクの生芋をすりおろして作る場合と、
コンニャク精粉から作る場合があるようですが、大学で作ったときは、
後者、コンニャク精粉と水酸化カルシウムを使って作る方法でした。

でも今興味あるのは、コンニャク芋を作る方法とそれから、コンニャクを
作る方法、そしてそのための環境条件です。
どんな本を見れば分かるでしょうか??農文協あたりからの
本がお薦めなのかもしれませんが、皆目検討がつきません。
もし詳しい方がいらっしゃいましたら、
本などの名前を教えていただけないでしょうか。

以下、おまけです。
その公開授業が教えてくれたことをもとに、
以下の文章をしたためましたのでお送りいたします。
既にご存知の方ばかりかもしれませんが…
わたしのメールマガジンで連載している1部分、そのままです。


≪大豆〜生呉〜おから〜豆乳≫
                         
        浸水           煮る        
大豆----------->生呉------------>豆乳
    粉砕          濾す ↓  
                   おから 

(準備するもの)
○材料:乾燥大豆100g(想像するより多くの豆乳とおからになります!)
○器具:大きな鍋、ボール、水切りざる、木杓子、ミキサー、
さらし袋(ふきんなどの布でもよいでしょう。豆乳とおからを
分ける時に使う)、すりこぎ
○作り方:
(下準備)大豆はよく洗い、3倍量の水を加え、一晩浸けておきます。
1)大豆をざるにうつして、水を切ります。
2)大豆に水半カップを加え、何回かに分けてミキサーに滑らかになるまで
よくすりつぶす。(この状態を生呉(なまご)と呼びます。)
3)深めの鍋に生呉を移動し、5〜6倍量の水を加え、(1部ミキサーをすすいで
鍋に移しながら)火にかけ、絶えず底から木杓子で掻き混ぜながら煮たたせ、
中火から弱火で約15分ほど煮ます。絶えず掻き混ぜるのがコツです!
4)ボールの上にざるを置き、水でぬらして固く絞ったさらしをのせて、
煮たてた呉汁を流し込み、熱いうちにこし取ります。熱いので、すりこぎ等で
押して絞るといいでしょう。

               /━
4)の図          / /
      | |  /棒/
     /   \  /
   / おから  \
  |(かす)が残り |
  |         |←さらし袋
   \豆乳が下へ/
     \ __ / ↓ざる
┃【__________】┃←ボール
┃___________________________________┃
┗━━━━━━━━━━━ ←豆乳(絞り汁)がたまっていく

 か す……………………>おから
  ↓
 絞り汁……………………>豆乳→ここからさらに豆腐を作ることも可能です。

○食べ方:

・おからを使った調理法は、次号以降でいくつかお知らせいたします。
なぜそんなことをするのか申しますと、いま、おからは産業廃棄物に指定
されてしまったからですが、おからは本当においしい料理法がたくさんあることを
お伝えしていくことができれば、現状を打開する糸口になるはずです。
「おから」を使ったケーキ、ハンバーグ、そして、普通に食べる懐かしのおからま
で…

・豆乳の飲み方は、好みによって色々で、そのままおいしいといって
ごくごく飲む人もいれば、少し醤油をかけて飲む人がいたりします。
今回できた豆乳の中に凝固剤を入れれば豆腐になるのですから、
豆乳をそのまま飲むということは、豆腐の液体を飲んでいるようなものです。
あらかじめ覚悟の上、お作りください。ただ、豆乳のドリンク飲料を
飲んだことがないので、普通どういう味にして飲むのかは
私自身今の所わかりません。一体どんな味なのでしょう??
甘いのでしょうか。是非色々アドバイスをいただけたら…
とお願いしたい気持ちでいます。
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◇メールマガジン「環境文化MM」の登録及びバックナンバー:  
http://www.mag2.com/m/0000094777.htm (無料、月刊タイプ)
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藤本妙子(FUJIMOTO Taeko)E-mail: fujimiya(アットマ)sweet.ocn.ne.jp
大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士前期課程2年
http://stserve.osaka-gaidai.ac.jp/~m0168013/index.html
環境文化ラボネット 事務局 http://www4.ocn.ne.jp/~fujimiya/
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12/6 京都の土佐さんから「我が家のコンニャク」
丹波の百姓にも発言できそうな内容が出てきましたので一言。
コンニャクについてですが、我が家では4年〜5年物の芋を使います。だいたい1キ
ロ前後になっています。10月末に茎がタマネギのようにぺタッと倒れたときが堀旬
と教えられました。全部掘り起こし大きさ別に分けます。600gに満たないような
のは土つきのまま乾かし発泡スチロール箱に籾殻を入れ中に埋め込んで暗い場所で春
まで保存します。もちろん春になればそのまま植付けです。秋になれば200g〜4
00g増量しています。これを繰り返し1kg目指して栽培します。注意点としては
日焼けに弱いため私は刈った草をドンドン畑に入れます。日焼けすると植えたときよ
り小さくなることもあります。

灰汁は無農薬の藁灰を使います。藁20束をトタンの上で完全に炭状なるまで燃やし
てそれをバケツに押し込み熱湯5〜6g注ぎ棒かなんかでよくかき混ぜます。次に目
の細かい綿布で濾加し容器に入れます。そのまま1日くらい置くと黒い部分が沈殿し
て白い上澄み液が出来ます。それを灰汁として使います。灰汁は少々黒ずんでいても
問題ありませんが出来上がりのコンニャクの色が濃くなります。

作り方は芋1kgをみかんのように切り、芽の部分は取り除きます。それを蒸し器で
蒸し上げます。蒸し上ったら皮をむきます(熱いけど簡単に皮だけはがれます) 
次にミキサーにぬるめの湯0.5リットルと芋4分の1をいれよくすりつぶし、鍋に
移します。これを繰り返し芋1kgと湯2リットルを使いきります(好みにより固め
がよければ湯の量を減らします。我が家では刺身コンニャクとして食べるため殆ど2
リットルを使います。ただし湯の量が多すぎると灰汁をあわせても固まらないことが
あるので注意) ミキシングが終わればその上に灰汁1リットルを入れ、徹底的に
よーく手触りがなくなるまでかき混ぜます。手のひらを水でぬらし表面を撫ぜると光
沢が出るようになれOKです。後は手のひらで掬い取り卵型(我が家では柔らかく仕
上げるため型取りが出来ない)に仕上げ、沸騰した湯の中に放し茹上げれば出来上が
りです。そうそう湯の中に200ccくらい灰汁を入れておくときれいに出来ます。
その後もう一度普通の湯で湯がくとそのまま食べられます。
固まらない原因は色々考えられますが、絶対いけないのは塩分です。汗1滴でもはい
ると固まりません。上水道の水もひょっとしたらダメかも・・・。あとは芋をミキシ
ングするときの湯の量が多いと固まりにくいです。そのときは灰汁がしっかり合って
いない可能性があるため一晩放置して灰汁が合う時間を作ります。茹で上げないと固
まらないので大丈夫です。一晩置いてまだ柔らかいようだったら灰汁を足して再びか
き混ぜます。これでほぼ確実に出来ると思います。
何度同じようにやっても納得できるコンニャクが出来ません。いろいろな条件が微妙
に違っているのでしょうね。難しいものです。
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************
 
12/6 岡山の林さんから「RE・脱窒」
皆様こんばんわ、
赤木さんの窒素循環、イオウ循環及びそれに関わる細菌(化学合成細菌)の話をまとめれ
ば次のようになると思います。
 
1.窒素の循環 : アンモニア ――> 亜硝酸 ――> 硝酸  ――> 窒素
 
アンモニア ――> 亜硝酸 : アンモニア酸化細菌
亜硝酸  ――> 硝酸   : 亜硝酸酸化細菌
硝酸    ――> 窒素   : 脱窒菌
 
アンモニアから硝酸までは酸化反応(好気条件)、
硝酸から窒素までは還元反応(嫌気条件)であり、本来の脱窒過程は硝酸から窒素。
 
2.イオウの循環
 
硫化水素、イオウ又はチオ硫酸 ――> 硫酸    : イオウ酸化細菌
               硫酸 ――> 硫化水素 : 硫酸還元菌
 
硫酸が作られる反応が酸化反応(好気条件)、
硫酸から硫化水素が作られる反応が還元反応(嫌気条件)。
*)硫酸還元菌の電子伝達系での様子が、呼吸にそっくりなので硫酸呼吸と呼ばれています。
 
「秋落ち」とは水田の嫌気的条件によって発生した硫化水素が、通常は二価の鉄イオン
によって取りこまれ無害化されるが、嫌気状態が続き遂に二価鉄イオンが消費され尽くす
と障害が発生すること。これを防ぐには水田の水を一時的に抜く(中干し、土用干し)こと
により、硫酸還元菌の活動を抑える対策を取ることである。
 
これらの細菌は過剰なアンモニアや亜硝酸の汚染から土壌を守っていますから、なくてはな
らない細菌です。
 
林 正弘
岡山県御津町
 
 
12/6 岡山の赤木さんから「私の小道具15・大根蒔き」
 赤木@菜の花です。
今日のは自家用に大根や蕪を作っている人用です。これこそ最も簡単身近な小道具です。
ごんべいなんかで蒔いている人は除外です。
私のやってる大根蒔きは、
1. 畝の中央に巻尺を走らす。 2.両側に20〜25cm間隔に凹みをつける。(2条播)
 3.  輪の形をした凹みに種を4粒均等に落す。 4.軽く土を掛けて手で押さえる。
 5. 押さえた後に籾殻を少しかける。
 
 以上が私流です。小道具は凹みをつけるためのビール空き缶です。
空き缶の底を土に押し付けて、ドアのノブを回すように手首で軽く2回ほど回します。(くるくる2回転さすのではない)中央が盛り上がり周囲がへこんだ跡ができます。この凹みの中に4粒を均等に落とします。隣の種とせり合わないからどれもがいい育ちになりますし、最後は1本仕立にしますが残す株を傷めないで間引けます。
 写真は凹みの中に種に見立てた小石を4粒落とした様子です。
缶底に土がつくといい凹みが出来ないので、ときどき取ること。
缶コーヒーではダメですよ。
 
自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
12/5 岡山の赤木さんから「私の小道具14・麦踏み機」
赤木@菜の花です。
小道具にしてはちと大きすぎるかな。大道具の部類か。たまには大きいのもいいだろう。
麦の田面を固めて倒伏防止、親茎を折って分けつ促進と根の発達、生育初期には発芽促進等を期待して、冬の間に3回ほど麦踏みをします。菜の花を播種した後もロータリー撹拌ではなく、このローラーで走って終りです。
 直径30cm、幅1.3mほどのローラーを、低圧タイヤ装着のテーラーで牽引します。
運転手はローラーの後ろに設けた踏み台に乗り、体重はローラーにかかります。
映画ベンハーに出てくるやつみたいです。ちょっと古かったかな。
 1度作ったやつをこの形に作り直しているから、ごちゃごちゃしています。
当然自家製手作りです。我家の味噌みたいなもんだ。
 田んぼまでの移動は、ローラーを浮かすために踏み台の下に車輪を装着します。
この車輪の着脱が、口でも言えない文にも書けないカンタンワンタッチときたもんだ。 
着けるに5秒、外すに2秒。少しオーバーかもしれないが、あまり外れてはいない。もう2秒足したら余ってしまう。車輪を装着した状態の画像を送ります。
 バックが植木や石でごちゃごちゃして申し訳ない。
 着脱の仕組みをどうしても知りたい人は我家までおいでくだされ、そっとお見せ申し上げる。
 
       自然を愛し環境を考える岡山の百姓  赤木歳通 
12/5 兵庫の本岡さんから「ありがとう・REセキュリティー」
 岡山の林さん・広島の西村さん お返事どうもありがとう
わかりました これで今夜はよく眠れます。

 先月 香西さんに お会いしたとき 「二十歳の人に(農産物を)買ってもら
おうと思ったら 
二十歳の人が(二十歳の感性で)育てた農作物でないと 二十歳の人は買ってく
れない。」とおっしゃってました。

なるほどなー とそれを聞いて今後 私のお米の販売拡大先を 私と同年代に的
を絞ることとしました。(消極的と言うよりは 守りの態勢)
香西さんは 魅力的(刺激的)な発言をする方なので いつも気になります。

ところで香西さん 先月はお疲れさまでした そしてありがとうございました。

PS コンニャクを植えたことがないので はっきりしたことは分かりませんが
  コンニャクは サトイモ科なので 芋を切り分けても(ジャガイモのよう
に)
  増えないと思います。

 稲美町 本岡
 
12/5 岡山の赤木さんから「RE・脱窒」
 菜の花男です。
 西村さんの脱窒ってようわからん、について百姓の立場から。
私も農学を修めている者ではないから、くわしくは知らん。しかし百姓としては次のことはしっかり知っていて欲しいからしゃしゃり出てきた。
 
 水を張った水田の中ではドカンと与えた硫安も、微生物の力で1度硝酸になり、やがて窒素ガスになって空中へ逃げてしまうことがある、、、、、ということだ。
 水を入れて土の中が嫌気状態(還元状態)である以上、避けれんストーリーなんだが、有機物がたらふく与えてある田んぼではその実感はどうもわかない。その証拠に肥料分は逃げるどころか稲はぶっ倒れてしまうがな。
 
 一方畑みたいに水に浸かってない好気状態(酸化状態)では、硫安中のアンモニアは硝酸になるところまでは同じなんだが、その先微生物が見向きもせんもんだから、土の下のほうに潜ってゆき、やがて地下水を汚染して井戸水に含まれて我々の前に出てくる。
 土の粒子はマイナスの電荷を帯びているから、プラス電荷のカリやアンモニアはくっ付くのだが、硝酸イオンはマイナスだから土に吸着せん。
早い話が畑地帯では硝酸による地下水汚染が起こるということだ。
化学肥料をとてつもなく投入する産地では起こるんだが、堆肥や鶏糞などで自家用野菜を細々と作っている範囲では無視していいと思うよ。
 
参考までに余談話を。 
 アンモニアが硝酸になることを酸化されたという。硝酸が窒素ガスになってゆく過程を還元されるという。こんな化学反応を微生物がやってのけるわけだ。すげぇだろう。
硝酸がもつ酸素を奪って呼吸してるわけだ。
 硫酸分があればその酸素で生きてゆく別のやつもいる。副産物が硫化水素だ。これでよく人が 
 死ぬし、稲ももだえる。下半身が感じちゃって悶えるわけだ。 わーった?
 
    冷や酒片手に環境を考える夜なべの好きな菜の花男でした。

12/4 広島の西村さんから「道具・個人情報・こんにゃく芋」
こんにちは  広島・西村です
 
 『私の小道具』と言われても年季不足でこれくらいしか思いつきません。
  鋼重量 270g,300g,???
山の手入れでナタ級の太い枝までも鎌一丁で叩き切ろうと強打すると首を曲げてしまう。
土佐のきのこ会会員に頼んで首の肉厚を厚くして作ってもらった山鎌です。
 
あと、やかましいエンジン音をなるべく聞きたくないので刈り払い機・チェーンソーでの作業ではイヤーマフ付きのヘルメットを着用しています。大きな音を聞き続けると聴覚細胞の老化が早いと聞いたので気にしています。
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
2002.12.02 姫路の市川さんから「一言」
>宅配便に携帯の番号を載せるのはまずいです。
に端を発した同日の宅配第2便の
岡山の香西さんから「セキュリティーについて」
から
2002.12.03 兵庫本岡さんから「セキュリティー???」
に至る考察
 
1.個人情報の保護
 電話番号・住所・氏名・年齢・性別なんでもかんでも個人情報で家族構成・病歴・宗教・年収・財務状況当たりの項目になると教えれる対象は極めて限られて来ます。
山下さんのコメントに有るように『各々方の「覚悟」で』Mailに添付して送られてきているのでHP上に公開されることに問題は無いと思います。万が一、誰かが直接聞きたい・話したいと思ったときには電話番号が記されていれば電話することができましょう。
『怪しい無言電話がかかって嫌だ。』,『未承諾広告とかYour Gift,funny,sexとかの預かり知らぬMailが届く』などと電話番号やメール・アドレスを公開しなかったら不愉快な思いをする確率は間違い無く下がるけど有益な交流の機会も失うと思います。
それと(一般のmlにおける)発信Mailの文責において悪戯書きではないという簡単な証明機能なんかにもなるんじゃあないでしょうか。そりゃあ、偽装は可能だし文体が似せて有ったら本人と見分けがつかないかも。
香西さんの文体を真似てニセMailを書くのはムズイと思うぞ、その次は246raの文体かも。 なんのことはなく思考が飛び飛びで他人が理解し難い文しか書けなかったりするわけです。(香西様へ 一緒にされてはかなわんとお感じでしたらすんません
 
2.全てを理解しようと思う無かれ
行間をにらんで理解しようとしても自身の理解力不足だと懇切丁寧な解説を受けてもやっぱりわかんないのではないですか。メール・アドレスを山下さんに知らせてあるからHPには掲載されないような駄文・役立ちそうにも無い情報も含めてパソコンを立ち上げてメーラーを起動すると情報が届くわけですよね。月刊・現代農業の購読においてもしかり。
冬季湛水(とうきたんすい) 写真や解説から冬場に水田に水を張っておくことなのは理解できるが読みかただ分らんかった。パソコンのかな漢字変換MS−IMEで読み方の分らない漢字の入力機能を使って「タン」と読むのがわかりました。長女が電子漢字辞書で『水田(ダム)に水を溜めること。』と調べてくれました。
読みが分らなくても15aで施工し始めています。理解しておきたいけどわかんないのは熊本の岡さんからの「脱窒」ですがそのうち理解できることを願いつつ読み飛ばしました。せっかくの情報ながら今の私の知識・経験の範囲外で理解できません。
有益に情報を見分ける・見抜く、自分の農業に採り込むというのは向上への重要な一歩なのに現代農業11月号の井原さんのたまねぎ定植の記事を3度は読みながら通路にしゃがみこんで植えてしまいました。5平方メートルくらい。植えた後で踏んで鎮圧なんて事はすっかり忘れていました。内容に興味の乏しい12月号は早々うにうっちゃって11月号を読みなおすんですが果樹の短梢管理を自分のやってきた管理と比べて『同じか』『この当たりの判断は間違いだったのか』などと思考して模索しておるわけですがある程度自分に土台があるゆえの事と思っています。
7月の稲作研究会の折に藤本さんが塩田さんやら赤木さんの田んぼの稲株を引っこ抜いて根っこの色やら根量を調べてられましたが気にはなれど私には思いも付かない観察に『すごい人だなあ。』という印象だけ持ちました。HPの資料を読んでみるとやっぱりすごい人なんですね。硫化水素による障害に付いてはしばらく理解しようとする余裕が無いでしょうね。稲の目下の課題は低水温時の初期育成をいかに向上させるか、いもち病をどう乗り越えるかで硫化水素は視野外なのであります。
まあ、ぼちぼちと突っ走りますがね。
 
−−−−−−−−−−−
 
初めてのコンニャク作りと失敗について
生芋を3倍重量の水に摩り下ろし1倍の木灰のアク汁で凝固させようとしましたがゆる過ぎでダメでした。
 水を2倍量に減らしてアク汁のアルカリ度をupして再挑戦したいが原料不足で芋の成長を待たねばなりません。こんにゃく芋の増殖はジャガイモみたいに芋を切り分けて植えたらできるんかいね? 芋を観察したところいけそうに思ったんやけど。
 
12/4 岡山の赤木さんから「私の小道具13・ゴム手袋吊り下げバサミ」
 赤木@菜の花です。
冬の水仕事は誰でも辛い。大根や里芋を洗うのには、私は必ずごついゴム手袋をはきます。
いくら寒くても手袋の中はそれなりに汗をかくし、時には水が入ることもあります。
 夏でも手荒れを防ぐのにはくことがあります。
使っていないときには中を乾かす目的で、洗濯バサミにフックを付けたもので吊るしておきます。日当たりに吊るしておけばよく乾くし、なによりも置き場所を忘れて大探しをしなくてすむ。洗濯バサミはバネが少し強めの大型がいいです。
 簡単小道具の巻でした。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

12/4 石川の東さんから「私の小道具(大道具かも?)」
我が家の小道具、 (大道具かも)
簡単に作れて役立ってます

フォークリフトで使うクレーンです
二トンのフォクだと一トンは吊り上げられます
フレコンバック内で固まって出にくい米ぬかや
ぼかし肥料を袋ごと押しつぶし出しやすくできます
先端のフック下の鉄板は、フレコンバック等を
吊り下げて運ぶときに、ゆれ止めに使ったり
フレコンバックを少し押したりするとき便利です

追伸 ようやくデジカメ買ったのですが、添付しかやり方がわかりません
このまま送ります
 
12/4 兵庫の近藤さんから「稲葉先生の講演会行ってきました」
いつも宅配便ありがとうございます
いつかは綾部の皆さんのお顔も拝見したいと思っていましたので夕方コソコソ出エアコンの熱風にゆでダコになっていたのが私です。会場の時間の都合で超省略に終わってしまいましたが,会費タダではしょうがないか,それとも低コストで農薬,肥料等は極力少なくしましょうといったところを百姓に聞かせたくなかったのかな、にの国JAさん。JA氷上ではこんな講演会すら設けていただけないだけに綾部JAはずーっと偉い。ありがとうございました。
 前からずっと誰かに聞こうと思っていたのですが、私の菜の花田んぼはプラウ反転の上に、花咲爺さん式で種まきしたので、疎植地帯(主に谷間)、密植地帯(5cm間隔)のまんだらもんだらになってしまい(写真1枚目)とても大茎には育たんだろうから毒薬を使わないもうひとつの手段として、屑大豆散布も考えているのですが、はてさて茹でてからそれとも砕いてからかと思うと、昼も寝られずの日々を送っていたんですが、先生いわく「万一、発芽した場合は、枝豆で食ってください」でやっとモヤモヤ解決でその夜からぐっすり寝ておれます。
 田んぼのデコボコは代掻き時に、ロータリーの後ろに板切れを引きずりまわすと、田んぼが小さいのもあいまって、結構綺麗に仕上がるもんです。(写真2枚目)約3m、10kgあります
うおっし、来年は丹波黒大豆もいっちょういってもらいまひょ。
 講演会終了後、HP仲間の皆さんが集まりかけたのですが、自己紹介している最中に急に血中al濃度が低くなりそそくさと帰って無事ことなきをえましたが、綾部の皆さんお世話になりました。
 なにかお手伝いすることあれば、声をかけてやってくださいよ。 よろしくどうぞ
 
 
 
12/4 岡山の林さんから「セキュリティ云々、私にもわかりません」
本岡様、皆様、
やっと待望の雨が降りましたね。今日までこちらでは全く雨が降らなかった。何か変だな。
新聞の温暖化に関する報道によれば、このペースだと今世紀中に南極の海氷が消えてし
まうそうですね。
 
本岡様のご指名なので出てきましたが、香西さんのセキュリティー云々に付いては私も分り
ません。メールにあるその言葉どおりに理解したら良いのではないでしょうか?  現代は、
ウイルスやバグやらが蔓延している時代でもありますから。
 
出てきたついでに一言。HPの「私の小道具」が充実していくことを期待しています。
私も何かアップしたいのですが、デジタルカメラがないのでまずデジカメを手に入れようと考え
ています。そろそろパソコンのマザーボードとCPU等を交換しようと考えているので、日本橋
行って部品を買って来るつもりです。その時、デジカメも手に入れたい。日本橋はを瞑
っても歩けたのですが、最近行ってないから変わっているだろうなぁ。一日歩き回って疲れ
らコーヒーを飲んだり、ジュンク堂に寄ったり、今からワクワクだ。
 
林 正弘
岡山県御津町

12/3 奄美大島の畑さんから「きび脱葉鎌」
赤木さんはじめ、皆さんの農具、感心して拝見しています。
 
私も何か出さなきゃと思いました。しかし、自分で作ったもので、大したものはないので、地域性のあるものを紹介します。
 
まず、今日は、サトウキビのはかま(葉)をそぎとる、二股になった鎌です。
左右の葉をそぎおとすのに便利のようです。奄美は、さとうきび農家は多いのですが、私はまだ、本格的に作ったことはないです。
 
畑 琢三。
 
 
12/3  茨城のすずき産地から「ドラム缶くん燃器・消火法」
下まで熱くなったら、
下の吸気口を濡れぞうきんでふさぎ、
上からバケツ一杯だけ水を注ぎます。
それから、ビニール袋で上部も密閉します。
           (後で写真を撮ります)
最も熱くなっている下部が水で冷やされ、
湿度も高まるので、消しミスはありません。
また、缶の中で焼けたクン炭は、
ロストルで少し底から浮いているので、
翌日までには、それなりに水もきれ、
あまり重くなることもありませんが、
さらさらのものだけをモミガラ袋に保管し、
下のほうは、その場で、自家配している
鶏の飼料に混ぜてしまっています。
 
すずき産地
http://www.suzuki31.com/
 
*やまちゃんから
なるほど、濡れた雑巾でふさぐのか。
湿った土を盛ってふさいでいたのですが、乾くとひびが入ったりして、すき間が出来ていたのです。わかりながら、ほかの方法を思いつかなくて、3年がかりで悪戦苦闘していました。ビニール袋で上部をふさぐという写真、クンタンを焼きだしたら、また送ってください。
 
 
12/3 岡山の赤木さんから「私の小道具12・たまねぎくくり」
 赤木@菜の花です。
タマネギと聞くだけで腰が痛くなるわい。25年前のぎっくり腰はいまだにだめだ。1500本ほどに泣かされている。腰が痛くならないのなら3角鍬を買って来年はやってみる。植付は仰るとおり8条です。
 さて、今日のもタマネギだ。持ち帰ったら8〜10個を束ねて吊るします。束ねるのは当然自重で首が絞まるようにくくること。吊るすのは先日発表済みです。
 
 今夜のはたまねぎを束ねる裏技というべきか。
平らな床の上では外側になったタマネギが、紐からすっぽ抜けようとしてけっこうてこずらしやがる。そこで写真のように台所で使う大きなボールの中にタマネギを立てらすと、全員おとなしくなって作業者は両手で楽に縛ることができる。写真では9個を立てらしています。
 しかも吊るした後下から見るとお尻がくるっと丸くなっていい感じです。
我家だって写真みたいに干からびたのを縛ってるんじゃぁないよ。
 余談だが吊るしてから2週間も経つと軸が細くなって、くくっている輪に大きな隙間が出来てくる。この頃1度だけ輪を締めるように手助けしてやるとお後がよろしいようで。
 今日のは首が絞まるだのくくるだの吊るすだのと、世の不況を反映してました。
 
 私がお見せする手作りオリジナルは、第1号の試作品が多いのです。もう2つ3つと作れば改良を重ねていい物になるんだろうが、2つもいらねぇからそのまま使っています。
おっきいのやちっこいのがまだ20件ぐらいはあります。1日1題。ゆっくりいこう。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
*やまちゃんから
赤木さんもきっとご存じだと思うけど、
井原さんが、重みがかかれば自然と首が締まっていくタマネギのくくり方を、例によって鼻をぴくぴくさせながら教えてくれました。
井原さんからもう一つ教えてもらった紐の結び方「もっとい結び」。これは支柱にロープや防雀糸を結ぶときに使います。ワンタッチで結べ、荷重がかかればかかるほどしまり、ほどく時もワンタッチでほどけます。
紐の結び方は、教えてもらってもすぐ忘れるのですが、この二つは身に付きました。
「家庭菜園ビックリ教室」(農文協)に出ています。ご覧ください。

12/2 兵庫の本岡さんから「種籾の取り方」
 昨年このホームページに種籾の取り方が話題に上がりましたが
今回 少量採取のしかたについて

コンバインから種籾を取るのはたいへん楽ですが いくらコンバインを掃除しても
どっかに残っているのでしょう 別品種が混入しています。

早稲品種に晩生品種が混ざっていても 出穂の関係で目立たないのですが
(稲刈りの順序から言ってこれはない)
その逆はよく目立ちます 広い田んぼの中でそこだけポッと穂が出てるから
 

 餅米の場合 これは混ざっちゃ良くない!
餅にしたときにまるわかり
そこで種にする分を鎌で手刈りをします 軒につるしておいてその後脱穀
坪刈り用の千歯があるそうですが 取り寄せるのも面倒なので
身の回りにあるもので代用します

 

ペット用の金属性くし 
これで1穂ずつすくときれいに取れます 脱ぼうなどの後処理不要
ちょっと手間だけど30分で4キロほどできます。

 稲美町 本岡哲司

 
12/2 岡山の赤木さんから「私の小道具11・たまねぎ穴突き」
 赤木@菜の花です。
たまねぎの植付シーズンです。
たまねぎの植え穴をあけるのに私が重宝している小道具です。
棚の中央に巻尺を伸ばし、15〜20cmおきにこれで穴をついてゆきます。
1mの間に8本の短い杭が取り付けてあります。杭は等間隔ではありません。中央の二条をはさんで歩けるように条間を少し広くとっています。
 一突き8本分、10m進めば4・500本分の穴があきます。穴に苗を入れて反対の手の指3本でぎゅっとつまめば終りです、、、、土目によっては必ずしもこうはならないけどね。
私にとっては速い仕事です。1日に3000本だの5000本も植える人向きではないかもしれん。
 杭は長さ7cm、太さ3cm、枠は建具の外枠を利用し、自分の身長に見合った高さとしました。
 植え溝をあけて苗を置いてゆくやり方は未経験です。
 それにしても腰の痛いこと。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
12/2 やまちゃんから「腰痛防止のストレッチタマネギ定植法」
建具の古いのを活用するのに、これはいろいろ応用が利きそうですね。
ところで、写真を見ながらしばし考え込んでいるのですが、
これは、一畝8条(3条)植えということかしらん?
一日に、何本植えるのかしれないが、自家用に毛の生えた程度で、腰が痛いと嘆いているようでは、いかんのう。
腰の痛くない、ストレッチ式タマネギ定植法を、ご伝授しよう。
140センチ幅のロータリーで耕起した畝に、三角鍬で4本植え溝を切ります。
一つかみ(50本くらい)の苗を、手前2条分の植え溝に、12〜15センチ間隔くらいに、まくばって(落として)いきます。これは、腰を伸ばしてする。
次に、腰を落として、左手で苗をつかみ植える位置にもってきて、右手の甲で覆土していきます。
50本ほど植え終わったら、腰を伸ばし、タマネギの根元を足で踏みつけていき、苗籠の所まで戻ります。
腰を曲げて植え、腰を伸ばして鎮圧していく、この作業を黙々と繰り返していくのであります。
タネをあかせば、井原さんがそうやって植えていたのを見て、真似しているだけですが、、
 
さて、話変わって、タマネギの育苗法。
これは、前にも書きましたが、姫路の大西さん(普及員)に教わったこと。
タマネギの面積を縮小しようと思ったのに、あまりにばっちり発芽して、苗がたくさんあるものだから、結局今年も3畝以上作る羽目になってしまいました。
米ぬかを1畝あたり70〜80キロ振りまいて、耕起。
土が湿った状態で、透明のポリマルチをかけて、太陽熱処理。
雑草対策は、これに限ります。
種播きの少し前になると、畳の茣蓙を畝の上に被覆して置いてやると、土がしっとりするので具合がいい。種まき溝を切って、種をまき、5ミリほど覆土。その上を、地下足袋でしっかり踏みつけます。
腐熟した籾殻を、数ミリ上からばらまき、水やり。
その上に、茣蓙で発芽までマルチします。
への字に首をもたげてきたら、遅れないように、夕方茣蓙のマルチをめくります。
茣蓙のマルチをすると、乾湿の変化がなく、湿りが安定しているので、発芽にいいようです。
畳の茣蓙は、畳屋さんに行けば、気持ちよく分けてもらえます。
大西さんには、最初切りわらをまぶしなさいと言われました。
「えっ、切りわら?藁があらへん」と大儀そうな返事をしたら、
「コモでよろしい」
「コモみたいなもの、あらへんわ」
「なら、畳の茣蓙でよろしい」
この、次々の代換え案の登場ぶりに、感心したものでした。
なお、籾殻は、きっと生の籾殻よりも、腐熟させたものの方がいいように思います。
風が吹いても、飛びません。
 
P.S
先日のドラム缶で焼いた籾殻クンタンの消火法。
去年かなりいい方法を編み出したのを忘れていました。
ぼくのクンタン焼きは、まだこれからですので、思い出せませんでした。
焼けたあと、蓋を取って、濡れた新聞紙をビッシリ引き詰める方法です。
念のため、新聞を敷いたあと、ジョロでたっぷり水をかけます。
空気と熱を遮断することで火を消します。
その後、空気口と煙突の口に土を盛って空気を遮断します。
この方法で、失敗がほとんどなくなったことを思い出しました。

12/1 近森さんから「ラオスレポート3・ラオス式稲刈り鎌」
送信エラーが毎回ですか?
ご迷惑かけます。
たぶんラオスのプロバイダー事情のせいだと思うのですが・・・・・

「HPの宅配便」を配信してもらってからまもなく1ヶ月になります。
この間、約50通のメールを頂きました。
毎回、楽しみにしております。
私のお気に入りは、皆さんの「道具・農機具の工夫シリーズ」ですかね。
私の活動の中でもいろいろと生かせそうです。

「所変われば品変わる」・・・・・
ラオスの稲刈り鎌を紹介します。
ラオスはバインダーやコンバインなどの収穫機械がなく全面積手刈りです。
刈る位置は株元でもなく、穂狩りでもなく、ひざの高さくらいになります(草丈によ
りことなりますが)。
刈った稲は、葉をなるべく落としてから穂が地面につかないように切り株の上にのせ
て乾燥させます。
乾燥したら竹を薄く割いたヒモ(?)で根元の方をしばってから移動させ、足踏み脱
穀機で脱穀します。

と、いった段取りで仕事が進むわけですが、
稲刈り時は地面から30cmほどのところで刈るため
刈る前に広がっている稲をまとめなければなりません。
そこで、活躍するのが「ラオス式稲刈り鎌」。
刃の曲線の半径が日本のモノより短くなっています。
この刃で広がっている稲をまとめて、そのまま刈り取ります。

説明が難しいです。
「ラオス式稲刈り鎌」の写真を見て稲刈りの様子を想像してみてください。

青年海外協力隊、ラオス派遣、近森章

12/1 熊本の岡さんから「脱窒とは、、、」
今晩は、熊本のOkaです。
岡山の赤木さん「私の小道具」感心して見ています。(画像が嬉しいです)
我が家の菜の花も6葉となりました。ぐんぐん育ってます。
 
ところで先日 熊本の「グリーンネット会」の例会で話題になりました脱窒とは・・・
良く聞くけど皆さん知ってましたか?
先輩が調べてくれました。
今熊本(八代)ではい草の植え付けの最中です。
でこんな話題が出たわけです。
 
先日の例会のときに話題になりました”脱窒”について調べましたのでお知らせします。

 まず、脱窒とは、脱窒素の略で水溶性の硝酸態窒素がガス状の化合物として大気中に
放出される現象を指し ます。
 そのメカニズムは、硝酸(NO3-) ===> 亜硝酸(NO2--) ===> 一酸化窒素(NO) ===>
亜酸化 窒素(N2O) ===> 分子状窒素(N2) と4段階の反応から構成されています。硝
酸(NO3-)から分子状窒素(N2)までの完全脱窒は細菌に限られた能力であり、4種の金
属酵素により触媒されます。

脱窒菌はなぜ脱窒するのか
 脱窒は別名硝酸塩呼吸とも言われ、嫌気的呼吸の一種です。ヒトの呼吸は酸素に電
子を渡し、水に還元するエネルギーによりプ ロトン濃度勾配を形成し、そのプロトン濃度勾
配によりATPを合成します。同様に脱窒菌の硝酸塩呼吸の場合、酸素の代わりの 電子
の捨て場として、硝酸、亜硝酸、一酸化窒素、亜酸化窒素を利用し、ATP合成を行いま
す。これを異化型硝酸還元と言いま す。ところで脱窒菌は有酸素状態では通常の酸素
呼吸を行い、硝酸や亜硝酸が存在し、無酸素条件下に移行すると硝酸塩呼吸 を始めま
す。

とのことです。つまり、土壌が還元状態になると脱窒が起こりやすいと言うことですね。ご参
考までに。

 
12/1 和歌山の井口さんから「低タンパク米「春陽」が11/30日本農業新聞で紹介されました。」
当店は糖尿病や腎臓病等で タンパク室の摂取が制限されている患者さん
用の低タンパク米(低グリテリン米)を平成3年から「農水省・農業生物
資源研究所」と共に研究してきました。この研究開発にあたり 皆様方の
血税で 夢を追わせていただきました。

腎臓病は年々増える傾向にあり その主な原因は社会の高齢化と糖尿病の
増加があげられます。高齢化が腎臓病の増加をもたらすのは、一つには老
化によって腎臓の機能が低下するものとされています。一方、糖尿病にな
って血糖のコントロールが十分でないと その合併症として10〜15年
間に糖尿病性腎症を引き起こすことになります。

腎臓病が進行し、ほとんど腎臓が機能しなくなった場合には 血液透析療
法(人工透析)が行われます。この治療を受けている患者数は全国で21
万人にのぼり 毎年一万人づつ増加中です。 世界中で透析療法を受けて
いる患者さんの約22%に相当します。一回の透析に4〜5時間かけて週
三回行っている透析療法は患者にとっては大きなハンディキャップを背負
った人生への転機であり しかもこれが一生つきまといます。国民医療の
面からみても透析療法は年間2兆円という膨大な費用を要する治療法とな
っており 国家経済の面からも問題になっています。

腎臓の異常はタンパク尿や血尿、あるいは尿素異常やクレアチニン等の老
廃物が血尿中にたまってくることによって発見できますが こうして異常
が見つかった場合には「血圧コントロール」「タンパク質の摂取制限」
「糖尿病のコントロール」が必要になります。この中でタンパク質摂取量
を制限するための食事療法が重要となってきます。食事療法の目的は腎臓
病への負担を軽くして腎機能の低下を抑えることにあり 食事療法をしっ
かり行えば 病気の進行を遅くする事ができる。それにより透析療法の導
入を遅らせことができます。

腎臓病の進行を抑えるには タンパク質の摂取を少なくする食事療法が広
く行われており 米からのタンパク質摂取量を抑えるために 窒素肥料を
制限した栽培法や加工によるタンパク質除去米などにより低タンパク質米
が作られているが 高コストであるため遺伝的な低タンパク質米が必要と
されていました。

そこで 「農水省・農業生物資源研究所」では 米貯蔵タンパク質の一つ
であるグルテリンが普通の米に比べて 1/2から1/3程度に減少した
突然変異体を用いて 米の全タンパク質含有量は通常の品種とは大差はあ
りませんが 易消化性タンパク質の含有量が少ない 低グルテリン系統の
お米「LGC−1」「春陽(北陸183号)を開発育成しました。

平成9年より平成14年10月までの期間中に 「LGC−1」「春陽」
が腎臓病患者さんの食事療法に摘要できるかについて「虎の門病院・亀田
総合病院・市立四日市病院」の先生方の指導の元に 血液生化学検査、腎
機能検査、嗜好調査等の臨床試験を行ってきました。その結果「慢性腎不
全患者におけるタンパク制限下での食事療法の幅が広がることができ、特
に主食に米販を主として摂取する患者では 腎機能障害進行の抑制に有用
と考えられる」と 日本腎臓病学会総会・日本病態医学会で発表されまし
た。
なお臨床試験に当たり 低グルテリン米の特殊な精米加工は 日本で唯一
当店が担当させていただきました。

上記の臨床試験から言えることは 「より美味しく より手軽に より低
タンパク質」にすることが課題であると考えられます。すなわち 病態食
と言えども主食であり 長期間にわたって喫食しなければならないので 
より美味しくしていくことが不可欠です。コシヒカリ並み或いはそれに近
い食味まで向上される必要がありれます。また、腎臓病患者とは言え 通
常は働いて人が多いので勤務先などで手軽に喫食出来ること 家庭内に有
っては家族とは別メニューで摂取可能であることが重要ですから 食味の
向上 精米技術の開発 さらなる低タンパク質系統米の育成をめざした研
究を 現在も展開中です。

低タンパク米(低グルテリン米)の実現に向けて 当店は一つの仕事を誠
実に追求してきたという実感があります。研究開発を共にしてきた患者さ
ん、お医者さん、栄養士さん、農水省・生物資源研究所の先生方に、一種
独特な親愛と敬意とを感じています。この成就の実感と敬愛の思いから 
研究開発報告ができることになりました。当店の微意が伝わり タンパク
食事制限患者さんの食事療法の一助となりうれば 米を扱う流通通業者と
しての思いは達せられのです。研究開発には 皆様の血税で夢を追わせて
いただきました。 
           
なお、「低リン米・ひかるくん56」の研究開発にも血税でご支援いただ
きました。                        

11/30 日本農業新聞にて 当店の「春陽」が掲載されて以来 お問
合せや励ましのお電話を頂きましたので メールにて御礼申し上げます。

                              合掌

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