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7月31日 東北農試の伊藤さんから「オモダカの話・その2」
いもち病,紋がれ病,カメムシにも興味がありますが,取りあえずは無視します。
(山下が、代かきでオモダカを浮かせてすくい取ったことについて 注by山下)
オモダカの塊茎の比重は小さく水に浮くことは知っていました。その特徴を使った
防除で,感心しました。ただ,代掻きのタイミングを風のあるときにあわせないと
吹き寄せられないのではないでしょうか?土性,代掻き時の水の深さ,風の強さな
どを明らかにしていただくといい技術となります。ただし,クログワイの場合は
浮く塊茎は死んでいたり,一部が腐敗しているものでこの方法でもうまくいかない
ものと思います。ウリカワ,ミズガヤツリの塊茎はオモダカよりさらに軽いと
思いました。

> > (伊)普通にしてれば、そんなにやっかいな草ではないのです。
> > おとなしいし、寿命も短い。ひとつの塊茎にひとつの芽しかないし、その芽も
> 耕
> > 起などで損傷を受けると、発芽能力をなくすことが多いのです。

オモダカの花はきれいだし,夏の清涼感があります。家紋に多く使われているく
らいで,昔からある草ですが,決まって湿気たところに生えます。基盤整備後,
いたるところに出没するようになりました。

 > (伊)クログワイの取り柄は、動かないということなんです。隣の田んぼへ移
 る
 > のに、10年かかるといわれています。増殖能力が低いのです。
 > だけど、出てしまった田んぼは、やっかいですよ。一番、手を焼きます。
 > (ということで、クログワイの項、後日に続きます。)

クログワイの防除については100を越える論文があります。あわてずに
お話ししましょう。
―――――――――――――――――――――――――――――
〒020-0198 岩手県盛岡市下厨川字赤平4
独立行政法人 農業技術研究機構 東北農業研究センター
 地域基盤研究部 連携研究第1チーム
          伊藤一幸 Kazuyuki ITOH,  E-mail: kitoh(アットマ)affrc.go.jp
http://www.tohoku.affrc.go.jp/reigai/
                    TEL&FAX 019-643-3408, FAX. +81 19-641-7794
=============================
 
 
7月31日 やまちゃんから「オモダカのやけくそ退治法」
半ばやけくそでやった方法ですが、それでも、認めていただけると、嬉しいものですね。
荒代かき、10日後の代かきも、そして植代かきも、5センチくらいの、がぶがぶの深水状態で代かきしています。トラクターが通ったあとは、泥水をかき混ぜたような状態になっています。
風は、お天気がいいと、日中は南から、夕方になると北風になりますが、ほとんど田んぼの北西のスミに吹き寄せられています。瀬戸内地方では、6月になると、2週間ほどすればほとんど発芽するようですが、寒冷地では、もっとかかるでしょうね。やっぱり、おもだか畑にしないのが、一番です。
 
福井県鯖江市の藤本さんが、電話をくれました。
「ガス抜きや、土壌に酸素を入れて健康な稲作りのためにもと思い、カルチをかけています。
それで、オモダカは、だんだん少なくなっています。
今年は、30haのうち、15haかけました。
カルチは、歩行用の5連です。今、10連のカルチを考案中です。
歩行用のカルチの方が、フロートが付いているので、どんな土壌にも対応できていいと思います。
もちろん、枕地はそのまま旋回しますが、坪40株前後の疎植ですので、損傷はそれほどありません」
藤本さんは、ガスの中でも、硫化水素のことを強調されていましたが、ぼく(山下)は、「硫化水素は、ないことはないだろうけど、そんなに問題にするほどかなあ」と、納得できなかったので、その部分は、割愛します。
ゴメンね、藤本さん。

 
7月31日 大阪の小圷さんから「かものはなし他」
山下さんこんばんは、大阪の小圷@GENKIです

◆GENKI通信◆
連絡事項(1) 小長谷さんから「かものはなし(2)」が届きました。
連絡事項(2) 福井の塚本道夫さんのこれまでのレポートを
         「私の農業・農業暦」にまとめました。
連絡事項(3) 「緑肥」に赤木さんの「菜の花レポート(5)」までを
         「雑草対策」に山下さんの伊藤レポートなどを
         リアルタイムで更新しました。皆さん見てね!
連絡事項(4) 「代かき」のまとめが進んでいません。
         *恵木さんのサポートに報いられなくて、すいません。
          継続対応していきます。
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Subject: 豚鴨になってしまった。

合鴨失敗談

いきなり合鴨水稲作の失敗の話から入るのもどーかと思うのですが、今年は鴨の育ち
が早かった。早すぎて、イネは倒すわ、葉は食いちぎるわ、えらい騒ぎでした。

何でこんなことになったのかと申しますと、今をさかのぼること2年前、ヘリコプ
ター
での農薬散布の関係で、とびとびに無農薬栽培の田んぼがあると散布がしにくかろう
という思いと、一カ所に集まっていた方が見学にきた人たちのインパクトが強かろう
という思いがあって、長年無農薬栽培をしてきた田んぼと別れて、新しい田んぼと付
き合うことになりました。

一年目は、田んぼの癖を理解するために全く手を加えないで、合鴨+無肥料栽培をし
てみました。その結果、もう少し地力が欲しいなと感じました。

以前、八郷の有機農業の御大である高松氏よりレンゲ除草法(「安全でおいしい有機
米づくり」参照)を勧められて3年ほどやってみました。このときのイネは、周りの
田んぼが色がどんどんさめていくのに反して、どんどん色が良くなっていくわ、葉は
ごわごわして茅のようになるわで、最後にはぶっ倒れるのではないかと冷や冷やもの
の年でしたが、米にしてみると大粒で甘みの強い他の合鴨の田んぼと比べても明らか
に一味違う出来でした。

そのことが忘れられなくて、収穫後直ちに、二山耕(井原さんの耕耘法のビデオ参
照)
をやりまして、なんでかと言うとこの辺りは谷津田なので山から常に水がわいてくる
ため、平らに耕耘するとせっかく生えたレンゲがちょっと雨が降っただけで腐ってし
まうのです。それでやってみたのですが、新しい田んぼは暗渠の蓋を開けてあるにも
かかわらず、山の半分が常に水に浸かっているような状態でした。

そんなため、レンゲの生育も思うようにならず失敗したなあと思っていたのですが、
代を掻いて直ぐに強烈なレンゲの腐った臭いがし始めたのと同時にアオミドロが大量
発生を始めたのです。

今までレンゲのアクで全ての草が消えていたのに、逆にアクの効き目が弱いと窒素源
となってアオミドロの発生を助けたのでしょうか。

そこにイネを植えて、鴨を放し一週間経って餌をやりに行っても全然見向きもされま
せん。よほど沢山の食べ物が田んぼの中にあったのでしょう。これは餌代を得したと
喜んでいると、鴨はいつの間にか隣の田んぼよりも遙かに大きくなっていました。

その鴨たちが、餌をねだるようになった頃には、立派な豚鴨に育っており、餌を減ら
して胃袋を小さくしようとするとイネをつつくという行動にでるようになりました。
イネを食べられては、私もたまりません。鴨に負けてせっせと餌を運ぶ毎日となりま
した。

何せ体がでかいから、ちょっとした衝撃でイネを倒すので、ショックでした。まあお
かげで今年も田んぼに一本の草も生えずにすみましたから、鴨君たち(カモ中心のH
P参照)には感謝しております。

2時間かけて脱穀した小麦を一週間で食べられてしまったので、来年はもっと作ら
にゃ
あと思っているゆーほーでした。

ゆーほー

--
KONAGAYA Hirotaka (G4)
e-mail: kona-ufo(アットマ)mwb.biglobe.ne.jp
Homepage: http://www5b.biglobe.ne.jp/~Aigamo21/
Arigato-Bye be.

7月30日 鳥取の岩谷さんから「どうしましょう。虫がついてしまいました。」

牧草地だったような田んぼも、とにかく出穂期をむかへました。来年コソハ!と
思っ
たり、やっぱりトウシロには、除草剤1回くらいは許してもらえるかな?と、弱
気に
なったりのこの頃です。
 さて、隣の田んぼに、当地警報の出ていた、紋枯れが出たというので、早速後
学の
ためにと見学に行ってきました。さてオランチはと、3枚30aの田んぼを、3
時間
ほどかけて、畦から一株一株見て回りました。よくよく見れば有るんです
ねぇー、変
なのが。株を引っこ抜いて農協へ飛んで行きました。結果は次のとうり、ハテど
うし
た物でしょうか?先輩の皆さん教えてください。少々の減収は怖く無し。仮説、
無責
任大歓迎。宜しくお願い致します。
1.紋枯れ・・・・無し、ただし、紋枯れは、水を伝って伝染するので、隣の田
んぼ
(上流になる)から伝染の恐れ大、とのこと。
2.イモチの痕跡有り(葉っぱ2枚発見)、現在は止まっている。
3.ニカメイチュウの幼虫らしい(2箇所、数株まとまって発見。2cm位の少
し黄
色みを帯びた、半透明で頭の黒い、芋虫)
4.小指の先ほどの、真っ黒のウンコ?らしきものは、何かの蛾の幼虫だろう
(5箇
所くらい発見)。とのこと。
a.総合すると。ニカメイチュウを含む、蛾の類は、大被害には拡大はしないだ

う。
b.イモチは、天候の関係で小康を保っているが、今度は、穂首に出るので、発
生す
れば、手の打ちようがない。
c.紋枯れは、場合によれば、プロが、ウンカと間違うほどの被害になる。特に
当地
では、続々発生してきている。
農協は、薬ばかり進めて、申し訳ないが、「パダントレバリダビーム」なら、全
てに
バッチリ効くので、せめて一回くらい防除しておくことを薦める。ということで

た。なお、カメムシは、例年の1.5倍程度発生しているとの警報が出ています
が、
米の出荷をする気はないので、今のところ関心外です。
 ほんとにどうしましょう。悩んでいます。


7月30日 やまちゃんから「オモダカ&東北農試の伊藤一幸さん」

東北農試の伊藤一幸さんから、次のようなメールをいただきました。
ぼくの、「オモダカ防除」についての質問のFAXへの返信です。
まずは、そのメールをご覧ください。
(伊藤さんの自己紹介は、
http://ss.tnaes.affrc.go.jp/reigai/team/itoh.html

****山下正範さま

オモダカの防除に関するファックス受け取りました。
いただいたファックスから除草剤を使わない稲つくりや元気が出る農家の道しる

などのHPを知りました。
まずは有機農業の実践に敬意を表します。楽しいことばかりではないとは思いま

が,30年近く公務員をやってきたものとしてはうらやましい限りです。
私もあと7年で退職,そうしたら田舎に帰って定年帰農とは思っております。

さて,お電話でお答えしますが,オモダカについて少し述べておきます。
[オモダカの生態学的研究]は私の京大に提出した学位論文です。私は埼玉県で
10年ほどオモダカの防除の研究に奮闘しました。
現在でもオモダカはノビエ,イヌホタルイ,クログワイに次ぐ重要な水田雑草と
考えております。
オモダカは水田雑草にはめずらしく,深水(10〜15cm)が好きな植物です。ま
た,
蓮田のようなとろとろな土が好きです。有機栽培では一番やっかいな雑草になる
かもしれません。従って,長期的な視点に立てば,オモダカの防除には暗渠で乾
田化することが効果があります。繁殖は種子でも塊茎でも増えますが,田んぼの
中ではほとんどが塊茎で増えます。塊茎は通常1つの芽しかありません。この芽
が何らかの障害でやられてしまうと,改めて芽が出ません(ここがクログワイと
大きく違うところ)。ところがこの塊茎には深い休眠があって,翌年の出芽は代
掻き直後から中干し後までだらだらと出ます。塊茎は一株から1〜数百個形成さ
れます。これは株の大きさにより数が変わります。塊茎の大部分は耕盤より上に
形成されますが,大型のものは耕盤にへばりつくように形成されます。蓮田では
30cm近い深さにできることもあります。

塊茎の生産を少なくする方法としては地上部を何とかして少なくする方法が効果

です。稲の群落中なら鎌で刈るだけでも減る(完全になくすのは難しい)。一番

切なのは水稲収穫後ただちに耕耘して,秋発生を完全に抑えることが効果的で
す。
稲との競争にはそれほど強くないので,代掻きから1ヶ月以内に芽生えたものの
地上部をたたけば稲の収量にはほとんど問題とならない。弱い草なので,脚で踏

づけたり,鎌で刈る程度でも効果がある。水草なので株が残っていれば再生はす

が,塊茎の生産量はきわめて少なくなります。

こんなことを前提にして,貴方の田んぼのオモダカをどのように防除したらいい

かお話ししたいと存じます。

私は現在,東北の冷害対策のホームページを担当しております。今年はこの時期
冷害の可能性が低く,胸をなで下ろしておりますが,それでも青森の三沢,十和

などではやませの霧がかぶり,他のところで30℃と猛暑であっても18℃など
という現実を見せつけられます。私どものHPも覗いてみてください。
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〒020-0198 岩手県盛岡市下厨川字赤平4
独立行政法人 農業技術研究機構 東北農業研究センター
 地域基盤研究部 連携研究第1チーム
          伊藤一幸 Kazuyuki ITOH,  E-mail: kitoh(アットマ)affrc.go.jp
http://www.tohoku.affrc.go.jp/reigai/
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伊藤さんに教えて貰ったこと、対話風にまとめてみます(文責・山下)

(山)オモダカでいっぱいの田んぼを作ってしまいました。いささかやけくそ気
味の対策でしたが、代かきから田植えまで、20日おいたのです。芽を出したオ
モダカは、植代をかくと、浮力がついて水に浮き、風に吹かれて、畦際に吹き寄
せられます。網ですくいました。浮き藁や、浮き草も一緒にすくいましたので、
コンテナにして、数箱すくい上げました。
効果は、ばっちりでした。ただ、遅れて発芽してきたオモダカがちらほら見えま
す。
大きくなったオモダカのうち、早いのは、花を咲かせようとしているところで
す。
宮原益次さんの「水田雑草の生態とその防除」(全国農村教育協会)によれば、
「秋季にはいると、花茎を抽出し、、、、花茎抽出ころから地下茎を出し、その
先端に塊茎を形成する」とありますが、根際から刈り取れば、塊茎形成能力は、
なくなってくれるでしょうか?

(伊)生長点は、地下2〜5センチの所にありますが、鎌で刈って、株が水に浸
かっていると、腐ります。足で踏みつけて歩くだけでも、効果があるんですよ。
株を大きくしないことです。株が大きくなれば、その分、大きな芋や、芋をたく
さんつけますので。
有機栽培をやっている人で、オモダカに困っている人が増えています。
千葉の早期栽培地帯の人など、よく電話で相談があります。
オモダカをはびこらせてしまう一番の原因は、稲刈り後、休眠がとけた塊茎が、
再生し、塊茎を作ってしまうことなんです。

(山)思い当たります。4年ほど前、9月中旬に稲刈りしたコシヒカリの田んぼ
が、台風が来ていいお湿りを得て、オモダカの花盛りになったのです。それから
です。

(伊)普通にしてれば、そんなにやっかいな草ではないのです。
おとなしいし、寿命も短い。ひとつの塊茎にひとつの芽しかないし、その芽も耕
起などで損傷を受けると、発芽能力をなくすことが多いのです。
稲の株間で、稲より大きくなってしまうようなことがあれば、減収するでしょう
が、そうまでなるのは、余程のことで、オモダカによる減収は、それほど大きく
はないと思います。

(山)「不耕起」の思想にかぶれ(笑い)、春先まで耕起せずにいるのです。
「冬に田起こししないのは楽だなあ」と。やっぱり、秋一番に耕起するようにし
ます。
ところで、僕らのHPの仲間から、クログワイの対策について話題になることが多
いのですが、、、

(伊)クログワイの取り柄は、動かないということなんです。隣の田んぼへ移る
のに、10年かかるといわれています。増殖能力が低いのです。
だけど、出てしまった田んぼは、やっかいですよ。一番、手を焼きます。
(ということで、クログワイの項、後日に続きます。)

7月29日 石川の若林さんから「赤木さん、やったね、おめでとう」
岡山の赤木さんこんにちは、
 ばっちり菜の花除草見せてもらいました。
当日前日からの寝不足と(村の万ゾ会計)朝早くからの遠出でノックダウンしていました。
菜の花畑の水田の横でプリウスに乗って伸びていたのは私です。
 
これ以上ひどくなると誰かさんが心配したように、救急車で運ばれそうでした。
しかし、思い立ったことは、実現出来るのですね。寝不足にもかかわらず、
曲がりなりにでもその場にメンバーの一人として居合わせる事が出来たのは幸せでした。
木酢液や、クエン酸よりいいですね。恐れ入りました。
さて、私も乾田地帯で水の管理、と米糠では、ホタルイが完全に抑草出来ないで悩んでいます。
 
 こうなったら、菜の花でも、極端な話、摘み取った草でも効くような気がしてきました。
問題は時期と量なんでしょう。ホタルイが効きにくいのは、  低酸素濃度に強いのでしょう。
今の時期新しいことを発見し、皆さんに紹介できるのは大変なことです。
 
 
今年は、クズ大豆と、米糠のペレットを作った方がおいでて、えいや。と、10aやってみました。
稲葉先生では、効きにくいという判断ですが、私は米糠並に効いたように思いました。
おそらくペレットにするときの温度なんだと思います。
こんな事何回かやっていたらいろんなパターンが出来ますね。
  

ちょっとショックだったのはニカメイチュウです。
赤木さんは埋めてしまうと聞き、
やっぱり、そうかと思いました。
 
最後まで、低酸素の状態ではやはり根も大変なんだろうなと思います。
ニカメイチュウはそのことを知っているのか。
このごろ、人間が食べたらいけないものは、先に害虫が見つけて、人間が食べなくても良いように
検査官の代わりにチエックしているのでは無いかと思うようになりました。
 
 
きっと、昨年のお米は害虫にやられて全滅したというより、人に食べ物としてふさわしくなかったために、
害虫が食べられないように処分してくれたのではないかと思います。
 
もう一度稲のふるさとの環境を調べたいです。
家でもプール育苗と同じたんぼに陸苗代がありますが、ニカメイチュウはプール育苗の所にしか飛んでこない気がします。
還元態とニカメイチュウの関係か。
どなたかご意見のある方はおねがいいたします。
 
 
7月29日 岡山の赤木さんから「菜の花レポート・その5」
レポートも5回目になった。
 菜の花が社会にもたらすもの
 
 考えてみればこれはなかなかに遠大なテーマだ。
緑肥作物としては1番に思いつくのがレンゲ、続いてソルゴー、エンバク、豆科によるセンチュウ対策などだ。農業としてどう活用するかはいっぱい書いてある。
しかし緑肥を、社会の中でどう活かしてゆくかなどは、あまり聞いたことはない。
前人未踏の分野とは少し言いすぎかな。
 
 前回のレポートでは
 環境問題や食糧の安全を訴えれる
 景観を提供できる
 ふれあいの場・憩いの場を提供できる
などを報告した。今日はこれらを更にアクティブなものにする為の提案だ。
菜の花畑を社会に広く知らしめ、具体的にどう活用していくかということだ。
もっと分かりやすく言えば、花の中で何ができるかということだ。
ここまで来ると、もう私の手からは離れて、HP仲間のみんなの手の中にある。
 
 菜の花といえば季節は春、春風に似合うのは鯉のぼり。最近は数も減ってきている。誰かのお古をもらって田んぼの脇にどーんと立てよう。遠くからの目印にもなる。
その下に杉皮ぶきの小屋など作れば最高だ。
 甘酒、飴湯、コーヒー、少し上品にお茶席。綿菓子なんかはたいそう喜ばれる。
自慢の米の特大おにぎりを売ってもいいし、入園料として1人100円もらって、チケット代わりにおにぎりを渡してもいい。販路拡大になるかも知れん。食品衛生がちと気になるが・・・・
菜の花迷路、鬼ごっこ、かくれんぼ、写生大会。
写真の上手い人に審査員を頼んでフォトコンテスト。賞品はお米でいい。
車座になって昼食会に宴会も。カラオケ大会もできんかや。
歌声集会にミニコンサート。
 
 挙げてたらきりがない。1人ではなかなかできんが、仲間がいれば社会に打って出た方がいい。だからアクティブと表現したのです。
花見客は勝手に来て勝手に帰るだろうが、つながりが生まれん。来年も来させてくださいと言わしめればしめたもんだ。
 お米のお客さんには案内を出そう。表現を変えれば消費者を田んぼに呼びつけるのだ。米の取れる田んぼの中でつながりが深まってゆく。
 ダメ元とは言うものの、マスコミの力はすごい。地元新聞が1番いい。どんなことをしてでも来てもらおう。
 村おこしにも使えるぞ。行政も巻き込めばあんたはすごい。
 
 例によって小生今も片手に冷酒持ってる。データー無しの思いつくまま感じるままに、でたらめも混じったかも知れんぞ。列記したことには責任は一切無し。
これから先は、みんなのセンスも交えてアレンジされたい。
私も手から離せば肩の荷も降りる。みんなの宝だ。
菜の花農法を社会に押し出してやって欲しい。
米つくりも捨てたもんじゃあない。米つくりに明日はなくとも、今日打って出でおけば、あさっては向こうからやって来るだろう。
 
 菜の花レポートと称して、最後はたいそう取りとめもない話になっちまった。
説明の落ちている所も多々あると思う。全体通していつでも聞いて。
言い忘れを思い出したらまた書きます。
去年まで私を泣かせた草を、7・5調にまとめてみた。声に出して読んでみて。
 コナギびっしり ヒエも生え   アゼナ アゼガヤ チョウジタデ
 タマガヤツリに キカシグサ   ヒメミソハギに  恋をした
 キシュウの殿様 スズメノヒエ  私の田んぼに   生える草
 いちいち取ったら身がもたね   菜の花咲かして  涼し顔
 
 ご精読ありがとうございました。
        自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

7月28日 岡山の赤木さんから「菜の花レポート・その4」
 前回のレポートでは前置きばかりになったので、今日こそは本題に入ろう。
 
 菜の花が社会にもたらすもの
 1.環境問題と食糧の安全を訴えることができる。
 まず挙げたいのはこの2つだ。本来は別の問題だがセットで考えたい。
蓄積と濃縮を繰り返す農薬汚染や環境汚染、そこから来る食べ物の汚染などはこのHP仲間にはいまさら訴える必要もないと思いますから割愛します。 
米糠撒いてピシャリと草を抑えてみても外に向かっては何もアピールできない。田んぼの脇に看板立てても散歩の人が見るだけだ。
 菜の花がある程度まとまって咲くと、とにかく人がむこうからやってくる。看板立てれば効果抜群だ。
 何のための菜の花なのかとか、ここで取れる米はとなりの米と何が違うのか、
食べて命に優しく働くのはどっちの米なのか、などを大書しておけばいい。
ついでに「食べてみて」と宣伝して連絡先も書いておこう。
 私も当初はみんなに説明したもんだが、仕事が進まないので看板に任せることにした。しかし花の傍でゆっくり話したほうが、お客は増えるけどね。百姓着でも名刺だけは持っておくべし。
 
 2.景観の提供
アジサイ寺だのフラワーパークだのと、花があるところに人も集まる。共通しているのは数や面積が大きいことだ。少しではダメなようである。そこで菜の花もまとめて咲かせたい。最低2反。できれば1ヘクタール。大きいほど圧巻だ。ご近所でもそんなのがないようなら、新聞社でもテレビ局でもダメ元で連絡してみよう。1発出してくれたら花見客は10倍だ。
 そんなわけで周囲に景観の提供ができる。休耕田と隣り合わせにして、方や景観作物としてもらうものをちゃっかりいただき、隣は環境保全型稲作としてPRすれば、花の面積も増えるし、収入も増える。
話がそれるが、環境保全型稲作をすれば、その面積の2割が転作としてカウントされることはみんな知ってるだろうな。
 
 3.ふれあいの場・いこいの場の提供
 遠くから車でわざわざやって来てもらっても、道から眺めただけではつまらん。
そこで、田んぼを開放するわけだ。「花の中で遊んでいいよ」とでも書いておけば、田んぼは遊びや憩いの場に変わる。非農家の子供達にとっては田んぼの中を走り回ることなんぞ、あるはずもない。親はカメラを持って追いかける。レンゲと違って草丈があるから鬼ごっこやかくれんぼができるし、勝手に花迷路も作ってくれる。
花吹雪を頭からかぶりながら大地の上を走り回る。貴重な体験だ。
 収穫が目的の作物では、こうはいかない。田んぼに親しみ田への理解を深めるきっかけになると思います。 
 キャラクター性ではアイガモには勝てんし、寝転んで大空を見るにはレンゲには勝てん。しかし菜の花にしかでけんこともある。比べる必要はない。それぞれがそれぞれであればいい。
 そのうち弁当広げて昼食会も始まる。
 こんなふれあいの場が個人の立場から提供できるんですよ。JAや行政が旗振ってするんじゃあないんです。これはすばらしいことだと、私は思っています。
 幼稚園や保育園にも教えてあげよう。遠足にやって来てくれる。
注意したいのは、あまり早くから開放すると、草丈が確保できなくなります。踏み倒すのですから、その先の成長は望めません。カラシナで1.5mほどに伸びてから開放したほうが、抑草のためにはいいです。50cmほどから咲き始めて、あっという間に伸びてきます。花は下から上へと順番に咲いてゆきます。開放してからでも2週間ぐらいは楽しめます。幼稚園には早めに連絡しておかないと、直ぐには計画が立たないですよ。
 菜の花効果はこれが1番大きいのです。夢前町の衣笠さんは、老人ホームからバスで弁当食べにきたというし、小生の田んぼには2kmも歩いて幼稚園が遠足にやってきた。菜の花ジャングルで遊んだことは、強烈な想い出になったらしいぞ。
これぞ開かれた田んぼだ。
 
さあこの田んぼをどう活用するかは(少しオーバー)今度の心なのだ。
日付がもう直ぐ変わる。いつものように冷酒飲んで寝よう。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
7月28日 広島の西村さんから「re:菜の花レポート・3」
こんにちは   広島・西村です

 春先に田に菜の花が咲き注目を集める、田んぼに入って菜の花を摘んでも良いと看
板を立てる、代掻きを終えて田植えを済ませたらアイガモをドバッと入れて注目を集
める。
 来期の作業計画は先日の研究会で菜の花の話を伺ってから決まっております。我が
家に残された唯一の水田は注目を浴びて吉和産の無農薬米の販売をアピールする指名
を今年から帯びるようになりました。
(この田もスーパーの駐車場に転用していたら稲作は止めてたんだけど残さざるを得
なくてずーっと作る/納税猶予は残り19年もしくは俺が死ぬまでだ)
 鴨を入れると濁り水で草がほとんど生えん。草が生えんと鴨が稲の葉を食べる。菜
の花抑草が効き過ぎては困るんじゃが。いやいや、そういう問題ではなかった。其処
に青浮草やアゾラの必要性が有る。(増殖の早いアゾラ不人気/絶対量の不足で休耕
田からすくい取ってきた青浮草をすぐに食べ尽くしていた)

とはいってもコナギを大発生させて鴨が食いきれんかったら大事になるわけで菜の花
抑草が成功するにこしたことはない。
目下の懸案は鴨を外敵から守りきれるかに有る。 電気柵の設置が後手に回って放
鳥、撤収を2度くり返し熊本から連れ帰った11羽は全滅、湯来町のアイガモ農家か
ら補充した内の2羽だけになり、昨日の事になるが3度目の放鳥の為に君田村から1
1羽連れ帰ったところです。ワイヤも張り終え後は本体とアースの設置を残すのみ。
鴨は今の時期だから既に中雛を過ぎようとしている、そんでもって肉用に厩舎で飼わ
れていたものだから仮住まいのビニール水田で観察してみる限りでは水から上がって
も毛づくろいをしよらん。図体でかいし水温は高いから本田に放しても溺れたりはせ
んと思うが電気柵で鴨の味を知ったキツネを封じきれんかったら畦に上がっとるとヤ
バイんじゃがアイツらすぐに丘にあがるみたい。キツネの侵入経路とにらんでいる畦
上に海苔網で飛び込んだら
からめ捕る罠を仕掛けたがアイガモ農法の成否を掛けての第3次放鳥は月曜か火曜日
を予定している。

図書館に裳華房 ポピュラーサイエンス 『菜の花からのたより』という本を見つけ
て読んでいる。気候的にアブラナしか有望農作物は無いと判断したカナダの品種改良
と大面積による低価格生産により昭和30年代に衰退してたんだね。この本には第1
章に−ナタネと農業の変遷−として農業・国家・農家・政策の問題も記述されてい
る。
土地の近くに住居を構えなければならないことから散在する農家の情報伝達を良くす
る為にインターネットやファツクスの利用が提案されている。複眼的な見方・色々な
技術雑多な意見がupされ、元気のでる道しるべで楽々勉強。編集作業ご苦労さまで
す。発表Mailもお願いします。
暑くて目覚めてからMailしとるんで日付が替わったので冷や酒飲んで寝るとは言
わない、夜が明けてきたのでこれからイチジクの芽掻きじゃ。まだ30分早いかな。
7月27日 岡山の赤木さんから「菜の花レポート・その3」
 今までの報告で、やってみようと思えば何とかなるところまでは来たようです
1人でも多くのHP仲間が、その気になってくださることを望んでいます。
 
とりあえず私の田んぼで成功したということですが、皆さんの田でそうなる保証は全くありません。別の抑草技術と組み合わせたり、もう1ひねり何かを足してやれば成功するかもしれません。1度試して上手く出来なかったから「これはだめだな」なんて思わないで下さい。
 それぞれの地域で、各々のやり方を模索するのがこうした環境技術なんですね。
誰がどこの地域でやっても同じ結果が得られるのが除草剤の思想なんです。こういった普遍性がないと指導機関も多くの百姓も受け入れないんです。
 このHP仲間が探しているのはそんなものではなく、自分の田んぼでしか使えない技術で十分なのです
 米糠がいいと聞いてまねをしてみたが草が生えたのは、自分の田んぼには真似ではダメだったのです。米糠がダメなのではなく、もう1ひねりの技術が必要なのです。プラスアルファーは自分で考えなければなりません。
菜の花緑肥稲作の基本は出てきましたから、あとはオリジナルの味付けをして、炎天下での苦労を少なくしましょう。
 菜の花農法が1つの抑草技術として、多くの百姓に利用してもらえればいいなあ。
そうでしょう、全国にいっぱい菜の花が咲くのですから。
 
 さてもさても大きなことをたれっちまったぞ。
菜の花で抑草に失敗しても一向にかまわん。誰も困らん。困るのはあんただけ。
しかし多くの人は喜んでくれるよ。ひょっとしたら米も売れるかも知れんし、弁当持って遠足にやってくるかも知れん。新聞社も来るかも知れん。
 
 ということで、この先は菜の花農法が社会にもたらすものを考えながらレポートしてゆきます。私の菜の花農法の当初の目的は脱米糠散布だった。しんどいもん。
 いまではそれを通り過ぎてしまった。抑草効果とか脱米糠散布は、1つの通過点になってしまった。
 実はこの先は、私でなくてもかまわん。誰でも提案できるし夢として語ることもできる。とりあえず思いつくまま羅列してみるから、足らんところ、落ちてるところ、もっと伸ばせれるところなどなど、みんなで出し合って菜の花を社会の中に押し出してやって欲しい。
 わたしの見つけた手柄なんかじゃあない。このHPの仲間で育てたこのHPの宝として羽ばたいてくれたら望外の幸せです。
 
 ほんじゃあ、この2年を振り返って思いつくまま感じたままに、ときにはデタラメも交えながら無責任にしゃべってみよう。
 いかん、日付がかわっとる。冷酒飲んでもう寝る。続きは今度だ。
 話はいくら前後してもかまわんから、わからんところは聞いて。
聞くは一時の恥じ、聞かぬは来年の草取りとなるのだ。  
 
自然を愛し環境を考える岡山の百姓  赤木歳通
 
 
7月27日 福井の塚本さんから「まだまだレベルアップを目指しましょう」
大阪の小圷さんへ

おはようございます。
私の名前が出てきてびっくりしました。
私がなぜあの小さな報告を出したのか、
その気持ちを見事に汲んでいただき感謝しています。

世話人もご存知のように、
私は表に出るのがいやなのですが、
世話人こと山ちゃんの努力に(今のところ)報いようと
参加しています。

まだ良好な結果の出ていない私の報告が注目されるのは、
正直なところとても寂しいです。
皆さんにわかりやすいように、と心がけて報告を出してきたのが
通じたのは嬉しいです。

大阪の小圷さんは、なんとお読みするかもわからず、
文章の中に私の読めない漢字もいっぱい出てくるし、
私はついていけませんので、皆さんのためになるように、
適当に取り計らってあげてください。

そんなことで、まだまだレベルアップを目指しましょう。

塚本でした。

おわり

7月26日 岡山の赤木さんから「お答えします」
赤木@菜の花です。
 やまちゃんからいろいろ出ていた不思議やら、なんでやろ、てな思いに分かる範囲で羅列してみます。例によって根拠無し、データ無し、冷酒片手の答弁だから責任も無し。
 
 先ずは小生の畦際がきれいだっただと?
あたぼーよ!みんなが来るってんで草刈った後、鎌と入れ物持ってせっせせっせと取って回ったのよ。紀州の殿様なんかそらいっぱい伸びておった。ジャンボの奴が食っても葉っぱだけで茎・軸は残っちまうのよ。おおものたれるにしては田んぼは汚いのう、てなこといわれたくないもんね
 それと、ジャンボの田んぼでの越冬のこと。
田んぼではほとんどが死滅して少しだけが春を迎えるらしいんだが、除草には数が不足と見ている。秋になると田んぼの周囲に寄ってくる。特に南の畦下にぎょうさんおる。真中にはあまりおらん。温かいところがいいのかいな。それと田植え後直ぐに深水にするから、稲への食害の方が私も気になっています。例え泥の上に草があっても、深水では浮いてきて水際の稲を食べます。
ということで、ジャンボタニシが協力してるとはどうしても思えまへん。
 
 有機酸だが、花や葉っぱや柔らかい部分は速やかに放出するでしょう。
固い茎は泥の中でゆっくりと微生物の作用を受けるんじゃあないんですかな。
それも表層だけではなく、メチャ有機物が多いから泥の層全体にいつまでも発生し、遅れて発芽しかけても効果があるんとちゃうかな。
もう1つ。有機物が微生物の働きを受けるのも、空気のある状態と、泥の中みたいに嫌気状態ではたしか違うはず。有酸素状態では、茎はボロボロになって見た目にも変化したと感じる。堆肥が代表です。一方嫌気状態では、茎はいつまでたっても見た目にはなんにも変わってこん。しかし微生物の作用はちゃんと受けている。
麦わらを打ち込んでも同じことが言えるようなんだがな。
 足を入れると泡がぶくぶく出てたな。こんなこと今に始まったこっちゃーない。小麦わら入れたらガスで泥がスポンジみたいになるでー。せやけど稲は知らん顔して育っとるわ。ガスはぜんぜん気にしてへん。
ということで、私はごっつい茎からも、稲の根に障害が見えないほどゆっくりと有機酸は出ていると考えています。ひょっとしたら藤本さんが言ってた硫化水素説は、案外この有機酸なのかな?
このあたりは、私の範囲を超えてる。畑さん冨田さん小長谷さん、誰か助けて。
 レンゲやクズ大豆はいっきに有機酸を出すから強烈なんだが、持続性がないと思う。両刃の刃だ。間違うと稲も溶ける。
ゆっくりじっくりが菜の花の特徴と見ています。PHや酸化還元電位を調べればおもろいと思う。岡大の岸田先生がわての田んぼにへばりついてくれんかのう。
 
 7月24日の日本農業新聞に、菜の花がエライ大きく出おった。
先日の倉敷・岡山での現地検討会の記事なんだが、写真には藤本さん・小圷の親binさん・村山母さんも写ってるで。
 
 次からは菜の花レポートに戻ろうと思うんだが、こうしてああでもないこうでもないとうだうだやってる中に、菜の花やタニシやカブトエビの意外な側面を発見したり、田んぼや社会での位置付けが見えたりするもんだ。このHPの良さはここのところだ。 アカン、冷酒が効いてきおった。風呂入ってもう寝る。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
7月26日 兵庫の衣笠さんから「弁護側の証人を申請します」
夢前町の衣笠です。
赤木様、弁護側の証人になりたいのですが、
今、てんやわんやで、証拠写真送りたいのですが
机に座る時間がありません。
8月にはいったら、仲間に入れて下さい。
 
 
7月26日 大阪の小圷さんから「乞う、ご期待」
福井の塚本さん今晩は、大阪の小圷@GENKIです。
いつも詳しい報告を頂いて、ありがとうございます。

やまちゃんが、7月24日の投稿で、
>ぼくはね、農業技術(農法)の世界において、
>一見新しく見える技術でも、よくよく見れば、
>先達の試行錯誤のうえに、その新しい技術が登場してきている、
>そんな風に思っているのです。

>たとえば、麦後の田んぼは雑草が少ないな、どうしてかな?とか、
>レンゲの後のあく汁の田んぼに田植えすると、稲が消えてしまうことがあるな、と
か、
>そんな流れのなかで、緑肥除草が模索されてきたように思うのです。

と云っている意味がわかるような気がします。
農文協から『農書』の現代語復刻版を出版した意図も、先人の知恵を紐解いて
現代(いま)の時代に受け継ぎ、更に新しい追求の塗り重ねの上で、
活用して欲しい、ということなのかな? と思います。

ここで皆さんが実践・試行錯誤していることを、
うまくいっても失敗しても披瀝していただいていることは、『誰かの肥やしになる』
からこそ。
地域や田んぼによっての個別性があることは分かりますが、何かのヒントになるは
ず。
或いは、そんな個別解答を紡いでみると、また、新しい事実が見えてきたりするも
の。

二毛作でない限り稲作には1年かかる。
短いひとりの一生にできることは、たかが知れてる。
だけど、先達がいて耳を傾ければ、何人分も生きれる。
同じ思いの仲間が居れば、何倍にもなる。
ネットワークとはそんなことかな、と思います。

そんな意味で、塚本さんからの報告は、嬉しい便りだと思います。
ところで、滋賀県の恵木さんがジャンル別の原稿整理をしてくれています。
今回は、「代かき」について纏めてくれました。程なくそれを整理したいと思ってい
ます。

その恵木さんから、
>塚本さんは3年に渡って実践報告を詳しくアップして下さっています。
>出きれば、纏めて載せて頂いた方が、読者にとって分り易いかと思います。

という提案を頂きました。
私もそれはいいアイディアだと思い、新たな項目を作りたい、と思います。
それを読んでいただいた皆さんのコメントで膨らんでいけば、
塚本さんの次なる報告にも力が入るのでは? と思います。

================================================
元気が出る農業の道しるべ世話人: bin(小圷敏文)
http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm
yama-bin(アットマ)www91.sakura.ne.jp
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7月25日 富山の田村さんから「今年もヒエにギブアップしました。来年はきっと!」
もうとりきれなくなったヒエ,ヒエ。5月の中旬の田植えで8月にイベントをやるので(これもアホでした←去年は秋にやった←夏の農家は死ぬほど忙しいことが分かった)ヒエ取りはもうこれ以上できない。
今年の反省
代かき時のならしが均等でなかった。深水にすると苗が水没するところと深水でも大きく土が露出するところがあった。村の人にお願いした代かきなので,最後は人任せにはせず,今にして思えば,自分で十分にならす必要があったのです。
去年ギブしてたくさんの種を落としたのでこれが
ことしは100倍になって襲い掛かってきた。
ひととおりは取ったし,もうや〜めた。
来年は3年目。
赤木さんや皆さんの対策を取っておいたのできっとうまくやる!
 
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
使えるものは再使用!
省エネ工事,自然住宅工事推進
リユース工務店   神実(カムミ)
                  田村 予果
〒939-2416 富山県八尾町布谷3158
T&F 076−454−5536
mailto:yoka(アットマ)cty8.com
http://www.cty8.com/yoka/index.htm
今の暮らしぶり紹介homepageは
http://www.tsurugi.ne.jp/infplaza/SUB01/YOKA/index.html
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
 
 
7月25日 福井の塚本さんから「アオミドロ」
三年前、菜種油粕を散布したらコナギが消えたと報告しました。あれは、硫安を散布
したためにアオミドロが大量に発生して、コナギがほぼ全滅したのでした。

今年はたったの5アールですが、菊菜(春菊)の残滓をたくさんすきこんでおいた
ら、アオミドロがわりとたくさん出て、やっぱりコナギを抑えてしまいました。

肥料は何も入れずでした。イネ科の緑肥は、すきこんだときに肥料を入れないといけ
なかったというのが私の今までの反省でした。緑肥の種類によって、どうするか違う
ことに気がつきました。

アオミドロは,ヒエには効きません。
アオミドロをどうしたら安定的に増やせるのか、考えたいと思います。ヒントは、秋
に肥料を入れて水を入れておくことかな?

わたしの大豆粕散布みたいに、今ひとつでしたという報告でも、ぜんぜんだめでした
という報告でもいいので、できるだけ多種類の報告が知りたいです。

私は今年手抜きをして、何回も代かきすることをしなかったのですが、やはりあれは
有効だと思います。経験された方の結果はどのようでしたか?

福井県の若狭の塚本道夫でした。


7月25日 佐賀の那須さんから「生物的除草を我が身で試しました。」
きょうやつと、70@の田んぼの中耕除草が終わりました。生えていないと報告した昨年休耕の田にもしっかりと、ヒエがありました。こんなに、きつい目にあったけど、気持ちはすっきりしています。自然の法理のまえで、人間の姑息な目論見などすぐに見破られてしまうことを身をもって体験したような気がしています。除草剤を使わないことなどたいした事でなく、どんなふうにして草と共存できるかをしつかりと、田んぼの中を這いずり回ってたしかめたいと考える次第です。

7月25日 岡山の赤木さんから「大統領の再尋問」
 赤木農園菜の花法廷からの中継です。時代と地方が交錯してる様子です。
ジャンボタニシとカブトエビの大統領を再招致して喚問します。
参考人は下々の青民草の暮らしをよく調べた上で答弁をすること。
 
小圷氏からの 1.どっから来てどこへ行くんじゃ? 2.となりの田んぼへ引越しするんか? 3.農薬や有機物によって暮らしが変わるんかいな? 4.田んぼでどのけえ(どのくらい)生きとんじゃ? の質問にありていに答えよ。なお家老や代官の作りし答えは鵜呑みにせぬがよいぞ。
 
 ジャンボタニシ大統領答えて曰く。
 「わてらは田んぼでも川ででも生まれますし、暮らしもします。1番難儀なことは冬越しです。田んぼの水がのうなったらエラ呼吸から肺呼吸に変えて土に浅く潜ります。問題は寒さとトラクターでんがな。
 秋に生まれたちっこいのは、土をひっくり返すもんで寒さで全部死によります。卵の産めるおっきな奴も爪に当たってほとんど死にます。あんさんみたいに代掻きまでに5〜6回もやられたら、わてらおるところがありまへん。田んぼに卵を並べて耕してみなはれ、なんぼ残ります?わてらかてわずかの仲間が生き残るだけです。その点川の連中はぎょうさん越冬します。
 わてらが水から上がるのは、お産の時だけどす。となりの田んぼになんぼご馳走があっても、あぜを越えることはできしません。。あぜ道を這っていたのを見たことありまっか?その代わり、水に乗って何ぼでも動きます。
 今住んでる田んぼが無農薬とか有機物が多いだとかは、わてら関係無し。どんな田んぼでも暮らします。長老は5年も生きとるらしい。 
 ただね、最近わてらを殺すつもりかどうか知らんが、どぎつい薬を撒きよるおやじが現れおった。わてらも死にとうおまへんけど海が、地球が危のうおまっせ。わてらをよく観察し、上手に使いなはれ。それが共存ちゅうもんですがな。」
 
 補足説明すると、田んぼの水を川に落とすと、このタニシ流れに乗っていくらでも川に出てゆきます。足?を引っ込めて流れに身をゆだねるくせがあるようです。だから川と田んぼをいくらでも行き来できるんでしょうね。もっと彼らへの理解を進めんと、大変なことになるかも知れん。沈黙の田んぼと言う本でも書いたろか。
 
 次にカブトエビ大統領の答弁。
 「わてらは田んぼで生まれて田んぼで死にます。川泳いでる奴は、排水の時に出てしもうたアホや。水口の傍で遊んでるさかいああなるんや。なんぼ川で産卵してもあかん。卵は田んぼで冬に乾燥せんと孵化せえへんのや。
 あぜ越し?100年待ってもできしません。水があぜを越せば別どす。
 農薬使っても有機物が少のーてもわてらは生きます。けど、無農薬の上に有機物どっさりその上米糠まで適量振ってくれたら、わてらはどんと増えます。エサになるミジンコも増えますよって、そりゃあもう天国でんがな。 
 年数えるお手手がないので何ぼ生きたかわからしませんけど、物の本によると1と月ほど遊んだら消えてゆくらしいです。
 草をかきむしって浮かせるのかと言う声も聞こえたようだが、去年のことをあんさんは陸から見とったはず。もっと考えて皆に説明しーや。
 わてらがおるよって、田んぼの水がいつまでたっても澄んでこんというおやじもおる。あんさん、あんたら人間でしょうがな。知恵ちゅうもんはないんかいのう。
寄れば二言目には何かいい薬はないのかだと? あほー!虫を草を生き物を地球をなんと心得とんじゃ。おみゃーらだけの地球ではねーだ。
 ワシらはあんさんたち人間よりははるか昔から生きとる。 地球の1番の癌はなんじゃ?と訊かれたら、まっさきにおめーたち人間を挙げてやるわい。
おめーらこそ、環境汚染の総合商社じゃ。 
 以上でわての答弁を終わります。話がもげてどうもすんませんでした。」
 
 いやいや、なかなかに環境問題に踏み込んだ答弁であったぞ。越後屋から袖の下を受け取った代官の作成書類ではなさそうである。
カブトエビに代わって草の件を考えてみよう。
 時は去年の田植えの後だ。西風強くひんがしの畦になにやらちっこい草が吹き寄せとなっていっぱい流れ着いた。熊手で何度もすくい取った。根1cm葉0.5cmほどの大きさだった。 この田んぼは米糠の後ミジンコがどえらい増え、続いてカブトエビがいっきに増えた。他の田ではそんなことは起きなかった。田んぼの中にもしっかり生えていて、夏中えらい目をした。
 草の種が代掻きで浮き上がって発芽したのなら、別の田んぼでも見かけると思う。今年もそんなのはない。
 泥の表面で発芽して、根を泥の中に差し込む前の状態にカブトエビが働きかけたとしか思えないのだが。 泥の中で発芽したり、既に根を土に差し込んでいたのが後々私を苦しめたのだろう。
 これを読まれた方で、「カブトエビはいないが小さい草の吹き寄せは発生するよ」と仰る方がいれば、カブトエビの仕業ではないと確信し、その旨伝えます。
 
 以上で菜の花法廷からの中継を終わります。
Y氏の喚問の、有機酸だのごっつい茎がそのまま刺さっていたなんかは、次回の心なのだ。    ああ・・・・疲れた。

7月23日 京都の土佐さんから「あーやってもた」と「かみなり様」
ア〜やってもた。
倉敷から帰り田んぼを見回っていると、1枚だけどうもおかしい田んぼがある。例の
ヌートリアにかじられ植え直した田んぼです。植え直してからずーっと深水で来たの
で稗が生えてるなんて思いもよらなかった。
しかし一生懸命稗を作っていたことが判明しました。以来ここ4〜5日5aの田んぼ
にかかりっきりで這いずり回っております。一歩も進まずに手一杯の稗の束。
他の田んぼはコナギやウリカワは生えていますが、米糠(猪が怖かった)も何の抑草
手段もとらず深水だけでで稗はまったくなし。這いずり回りながら「何でやろ?」と
考えていました。
そこで出た結論が「植え直し」にあるのではないかということでした。
1回目の田植えから10日後に代掻きをして苗を流し再び田植えをしたため、せっか
くトロトロ層の下でわずかに芽を切っていただけの稗が、今度はトロトロ層の一番上
に居座り水面との距離が短くなり一気に全開状態に入ったのではないか。その証拠に
簡単に稗を抜くことができる。稲はしっかり根をはっているため、なかなか抜けない
が稗はズボズボ抜ける。
ウ〜ンこんな結論でいいのだろうか。
そうそう「かみなり様」の件で当地の古老の話を紹介します。眉に唾しながら(?)
読んでくだい。
「雷が鳴ると追肥の硫安はいらない」というのです。その心は雷の稲妻によって空気
中の窒素が影響されるのだそうです。落ちた場合はどうなるかは分からないとのこと
です。こんな話信じられるのでしょうか。兵庫県の三田市あたりの家にはほとんど避
雷針が設置されているぐらいの「かみなり銀座」と聞いております。もし本当ならそ
ちらの場所では追肥不要となるんでしょうね。
自然界には色々なことがあるもんですね。
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************
7月24日 大阪・小圷@GENKIから「質問状」
赤き@菜の花さん今晩は、大阪・小圷@GENKIです。

はっはっはっーと声に出して笑いながら【大統領の尋問】を読みました。
追加尋問の要請です。

ジャンボタニシ、カブトエビ、豊年海老各大統領に対する尋問です。
1) 足取り調査じゃが、どこから来て、どこに消えるんじゃ?
   隣りの田んぼなどへの横移動は、せなんだか?
   農薬を使っとる、とか有機養分が多い少ないとかで、選り好みしとるんかい
のぉ?

2) それぞれの在任期間(寿命)は、いかばかりじゃ?
   住み心地によって、変えてるんやろか?

どこのことばか、何時の時代か分からなくなって、しまった。

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■稲妻の話
「稲妻 稲」で検索したら、下記URLで、もっともらしい説明を見つけました。
耳学問もいいですが、皆さんの経験談をお聞きしたいです。

先人達の言葉の中に、真実が隠されていることがある
http://www.johos.com/joho/report/0054.html
1)オゾン、2)マイナスイオン、3)空中の窒素固定、4)雨の田=雷
などを説明していました。
 
7月24日 やまちゃんから「ジャンボタニシと菜の花に再喚問の要求」
招致・尋問されたジャンボタニシとカブトエビの大統領、どこやらの首相のように下々の民の実情をあまりご存じないように思われます。下記の質問に、改めて調査の上回答するように、御下名くださいますと、ありがたく存じます。
まず、ジャンボタニシ。
もともとは、渡来系で、川を経て侵入するものですが、ひとたび侵入すると、元からいたような顔をして、田んぼの中で越冬するのも、多数いるようです。奴らの天敵はトラクターの爪と聞いております。寒さやトラクターの爪からの攻撃に耐えて生き延びた住民が、田植え後、まず活動をはじめるように思うのですが、いかがでしょうか?
つぎは、カブトエビ、
カブトエビの真価は、縁の下の力もち。
カブトエビ単独で、雑草を退治するなんてことは、あり得ない(と、ぼくは確信しています)。
泥をかき回して、トロトロにしたり、濁り水を作り出したり、種を浮かしたりする事のように思われます。生えた草を浮かしてしまうなどというような、大それたことはしないはずですが、大統領は、自分の力を過大評価しているように思われます。
太古の生きた化石「カブトガニ」からの連想で、奴らは、どうも僕ら現代人の郷愁をそそるようです。
 
(参考人の意見陳述)
菜の花後の田んぼで、見事に雑草を抑えているので、ジャンボタニシのことなど、取り立てて言うほどのことはないのだ、実は。ただ、「菜の花農法」などということになると、こりゃ、ちっくといろいろ検証せにゃなるまいて、ということになってくるのだ。
百姓は、「自分の田んぼでは」ということが、いつも頭にある。
だから、その視点から、いろいろものを言わせて貰おう。
除草剤をやめてから、畦際は、いよいよ、いろんな雑草のオンパレードになっている。
セリ、ヒエ、コナギ、オモダカ、キシュウスズメのヒエ、などなど。
ロ−タリーの爪が届きにくいこと、風に吹き寄せられて、、、、ということもあるが、
水際は、雑草にとって、快適な環境なんだろう。
赤木さんの田んぼ、その畦端が、比較的きれいなものだから、
これはジャンボタニシの恩恵だろうなと思ったものです。
いかん、いかん、またジャンボタニシの話をはじめている。
赤木さんに対して、小心者のやっかみが、あるようだ。
佐賀の那須さんが、
「去年は、米ぬか除草がまんまとあたったのに、
今年は、ヒエを牧草地みたいに(?)生やしてしまった。
これは、いったいどうしたことだ」
と、嘆いているように、
「菜の花だって、いつどうなるかわからんぞ」
という、気持ちが、どこかにある。
 
菜の花から出る有機酸の効用を、赤木さんは語るけれど、
有機酸は、果たして、そんなに万能なんだろうか?
という疑問が、ぼくの中にはあるのです。
田植え後に、クズ大豆をまいて、おまけに、あぜ端だけ米ぬかふってやった田んぼで、
その畦端数メートルに、びっしりコナギが生えている田んぼがあります。
去年まで、2年間、コナギなど、ほとんどなかった田んぼです。
首を傾げるようなことが、自然界には多い。
 
米ぬかやクズ大豆は、田んぼの表面に有機酸を出すのだけど、
菜の花をすき込むと、表面だけではなく、中の方にまで、有機酸が出るのだろうか?
(こんなことを言うのは、今年、1枚の田んぼで、荒代をかいた後、油粕のペレットを反当100キロ散布、ぶくぶく強烈なにおいが出ていたのを、代かきして田植えしたのです。その田んぼに草がないのだなあ。もっとも、その田んぼは、毎年、苦労しないのだから、その経験だけでは、何とも言えないのだけれど、、、)
 
ところで、菜の花から出る有機酸は、葉っぱや軸の柔らかい部分から出るのが主力だろうと、
ぼくは思っていたのだけど、赤木説によると、違うみたいだね。
どうも、茎の太くて固い部分らしいね。
(田んぼの中に、ぶすぶす突き刺さって、腐らずに残っていたけどなあ)
菜の花の有機酸は、匂いもしないと言うけど、
ほんとに、そんなに莫大な有機酸が出ているのだろうか?
米ぬかをたくさんまきすぎると、カブトエビが、酸欠を起こすせいか、いなくなっちゃうことがあるよ。
それに有機酸ということで言うと、レンゲなんかのほうが、きっと強烈だろうと思うな。
ほんじゃ、菜の花の何が効いてるというのか?
 
ぼくはね、農業技術(農法)の世界において、
一見新しく見える技術でも、
よくよく見れば、先達の試行錯誤のうえに、その新しい技術が登場してきている、
そんな風に思っているのです。
たとえば、麦後の田んぼは雑草が少ないな、どうしてかな?とか、
レンゲの後のあく汁の田んぼに田植えすると、稲が消えてしまうことがあるな、とか、
そんな流れのなかで、緑肥除草が模索されてきたように思うのです。
そして、東日本では、緑肥除草の流れが、一見主流になるのかもと、思われたのに、
あまり、そうでもなさそう?
そこへ、赤木さんの「菜の花」が登場してきた言うわけだ。
「一歩後退、二歩前進」てとこかな?
7月23日 岡山の赤木さんから「タニシの大統領尋問」
 赤き@菜の花です
 菜の花跡の田んぼを見てくださった方の中には、「なんや、ジャンボタニシがごっつーおるやんか。こいつらが草食ってるのとちゃうか。」とか「それにカブトエビもうじゃうじゃおるでー。これも草を抑えとんのやろー」なんて思われた方がきっとおられるだろう。
 私も立場上「うんにゃー、菜の花が草を抑えとんじゃー」と、どうあっても言い張りたいので、今夜は菜の花を離れてやつらのことを考えてみよう。
 
 そこでジャンボタニシとカブトエビと豊年エビの大統領を招致・尋問してみた。
「おまえら、田んぼの中で草食っとんかー? ほんでもってわしに協力しとんか。
タニシの大統領が答えおった。
「うんにゃ、あんさんが苗植えた時にはわしらは川から登ってきたばかりで、数が少のうてお役によう立ちませんがな。それにあんさんが深水になさるもんで、わしらは苗にやっとこさ登って、苗を食わしてもろーとりました。どうもすんません。そのころ生んだ卵がいまごろやっと大きくなったんや。草退治に役立てっつうのなら、まず浅水にしてくれなはれ。生えた草を食べて退治するのがわしらのやりかたです。」
 という答弁であった。どうりでちぎれた稲の葉がわんさと浮いとったわい。
やつらは習性で、水の深い場所では食事はせーへんのヤ。
いまでも深水だから、あぜの下で草食ったり、稲に登って鞘をかじっとる。
おまえらも生きる権利を神様からもらっとるから許したるわ。むちゃすんなよ。
   
 次にカブトエビの大統領が答えおった。
「わてらは田植えして2日もすればぼちぼちに出とりますが、ドバーと増えるのは更に3日後ぐらいでんな。飯食うのに泥をかき混ぜてついでに草もあれば浮かせてんやけど、生える草をゼロにすることはできひん。せいぜい濁り水にするところまででんな。今年のあんさんの田んぼは草がないよって、浮いた草をまだ見てへんやろ」
 去年はたしかにやつらによって、浮いた草が吹き寄せとなって稲に覆い被さった覚えがある。しかし今年はなんにも見とらんから、大統領の言う通りなんやろ。
 豊年エビは上向いて泳ぎよるだけで、抑草に役立っておるとは思えんので、尋問は取りやめた。田んぼによっては、株と株の尺角の間に100匹なんてもんじゃあなかった。16aの田んぼにびっしりと泳いでいた。嘘じゃあないぞ。今ではもう消えた。
 
 尋問結果はこんなところです。おかしいやんか・・・と思われたら聞いて下さい。
 さらなる尋問を致しますよって。 
こんなところでええかいのう、やまちゃん。
 
           自然を愛し環境を考える岡山の百姓  赤木歳通

7月23日 日曜百姓バンザイ 2002.07.23 茨城の小長谷裕宝さん

    ご存じのように一時期、巷では「有機栽培」だとか「無農薬栽培」だとか「有機
無農薬栽培」だとかの言葉が使われ、混乱を呈していた時代がありました。二十数年
前、僕がまだ学生だった頃、「有機栽培」は、化学合成されたものを一切使用しない
栽培という意味でした。ですから、化学肥料も化学農薬も使用していないことが前提
になっていました。

    ところが、いつの間にか「有機」という肩書きがお金になるということに気づい
た人たちが、「有機栽培」とは有機質肥料さえ使えば化学肥料や農薬を使っても構わ
ない、と意味をすり替えてしまったことがありました。

    ところが、お天道様は越後屋の悪巧みを黙って通しておくことは出来なかったの
でしょう。「有機認証」なるやっかいなものをこしらえて、農家と消費者のための有
機を流通業者のための有機へと転換してしまいました。

    実は、二十数年前、僕が学生時代に卒論のテーマとして選んだのは、地力をいか
に維持して永続的な農業を実施していくことが出来るのか、それをどのように日本で
実現していくことが可能かという遠大なテーマだったのですが、それを目に隈をこさ
えながらほとんど思い付きで書きあげて、かなり支離滅裂な文章だったのですが、
ちゃっかり判子をいただいてしまったのでした。

    その時に書いた内容を要約すると「水田は昔ながらの方法で米作りをしていても
収量が落ちることがないので、従来通りの米作りを続ければ問題ない。畑に関して
は、ヨーロッパの三圃式農法を見習ってイネ科・豆科を含む輪作を実施すべきであ
る。ところで、将来工業化が進んで農家の数が減っていく中でいかに農地の地力を維
持するかを考えると、週末百姓を大いに奨励すべきで、家族や親戚のために農作物を
作るのであれば、いい加減な作り方はしないのではないか。」というようなことを書
いていた。

    当時、農業は三ちゃん農業と馬鹿にされていて、どちらかと言えば、ヨーロッパ
並の規模拡大が未来型の農業であると言われ始めていた頃だったので、卒論を読まれ
た先生もずいぶん奇異なことを書く学生だと思ったであろうと推測します。元々この
ような発想が出来た下地には、大学を卒業された先輩が農家の旧家を借りて社会人の
ための農業教室のようなものを組織運営していたところに、自分たち学生らが面白
がって住み込んで、ほとんど雑魚寝状態でしたが、週末になると社会人の会員らと共
に田んぼをやったり畑をやったりするのがひどく楽しかったからだと思います。

    だから、卒業してからもいつか自分の土地を手に入れて、自分の米を食べてくれ
る人たちと一緒に田んぼで泥だらけになって汗を流したいなと思い続けてきました。
それが学生に出来たのだから、社会人になっても出来るはずだと。

    今、荒廃している農地が結構沢山あるので、どちらかというと借り手市場なん
じゃないかな。もちろん、プロのお百姓さんが作りたがるような優良地はそう簡単に
手に入れることは出来ないけれど、並の所ならその土地の知り合いを通せば結構貸し
てもらえそうな気がする。ただ、地域によってはどんなに草ぼうぼうになっていても
絶対貸さないと言うところもあるので、その場合は他を当たるしかないけれどもね。

    そうして土地が手に入ったら、家族が食べる顔を思い浮かべながら一鍬一鍬天地
を返していこうよ。そうすると、「有機認証」に真剣に取り組んでいる人には申し訳
ないんだけれど、「有機」問題なんてどうでもよくなっちゃうんだよね。農業の良い
ところは、単純労働の繰り返しが多々あるところだと思う。その単純労働をやってい
るうちに、いろんなことを考えて、それでも時間が余ると今度はボーとして何も考え
られなくなって、最後には時間の流れすら忘れてしまう。そして気がつくと日が暮れ
始めている。お金を稼ぐためにきりきり舞いしながらやっているとこうは行かないん
じゃないかな。

合鴨の二回目を書くつもりだったのですが、いきなりの脱線ですみません。
それではまた。

     茨城・日曜百姓 ゆーほー

7月23日 石川の東さんから「やまちゃんの質問に答えて」
>雷は、高いところに落ちるものと思っていたら、田んぼにも、落ちるのね。
>ばしゃっと、土俵が出来るの?稲がはげるの?
>
土俵が出来るは、良い表現ですね、落ちたところは10mぐらいの円をかきます
稲の葉が薄く焦げたようになり葉が水不足の時のように巻きます
水の中の生き物は余り影響無いようです
7月23日 広島の西村さんから
雷が落ちたところは作物が良く出来ると言う話は本当なのでしょうか?
教えてください。落下地点は黒こげなのでしょうかそれも知りたいです。
 
7月23日 石川の若林さんから
昨年見てきましたよ。
また落ちるなんて、よっぽど縁があるんですね。
ニカメイチュウやはり見られます。竹酢液等をかけてみます。
7月22日 岡山の赤木さんから「菜の花レポートその2」
 2回目のテーマは、稲や田んぼにとって菜の花はどんな位置付けになるのか、また抑草メカニズムなんかも、根拠は無いが思いつくまま羅列してみよう。
それにしてもえらい要望が出とったようだな。説明責任だと?あまりいじめないでね。データーはなんにも無し、手ぶらでの発表なんだから。
 
 まずはおことわりです。菜の花という言葉は、菜の花農法の総称として従来どうり使いたいと思いますが、考察ではごっちゃになってややこしいので、今後は区別して表現いたします。
 田んぼに咲かすのは「景観緑肥用カラシナ」と「俗に言うナタネ」の2種類です。
 カラシナは、花を見ればたしかに菜の花ですが、育っている姿は菜っぱとは似ても似つかぬごっつい草です。茎には毛に似た細いトゲがついています。見るからに舶来物か外来種と言った感じです。
 片や在来種とも言えるナタネは、蕾は食用になるし、種子からは菜種油が取れ、童謡に歌われている菜の花畑は、このナタネなのです。
 今後は、カラシナとナタネという表現に致します。総称する時には菜の花という言葉を使います。(菜の花稲作・菜の花農法・菜の花祭り・両者の総称など)
 
 田んぼから見れば菜の花は一口で言えば、膨大な有機物を供給してくれる作物です。稲の裏作での土つくりとしては筆頭横綱と言っても過言ではないでしょう。
 稲から見ればソルゴーと違い冬から春にかけて育つので、直前に鋤き込めば緑肥として利用できます。ソルゴーでは前年の夏だから、土つくりになっても、緑肥として腐熟してゆく過程を利用することは出来ません。
 
土つくりに良いわけ
 カラシナもナタネも茎が多く、特にカラシナは茎の占める量が圧倒的で、葉はチョッピリ付いているだけです。ナタネはもう少し葉が多い。土つくりに役立つのは茎で、腐りにくくてがさがさしているようなものこそ、ほんとうの土つくり資材です。もみがら、小麦わらしかりだ。
レンゲは土作りよりも肥料成分の方が目的で、どろどろに腐熟して比較的早く肥料成分を放出したら終わりじゃないのかな。ふかふか土にするには少し無理がある。
 
草をよく押えるわけ
 特にカラシナは1本の茎でも、手で引きちぎることが出来ないほど丈夫です。繊維分が多いようです。だからロータリーにすさまじく絡みつきます。
繊維が多いということは、多糖類で出来ていると私は見ています。(ブドウ糖がたくさんくっつくと多糖類となり、もっとくっつくと繊維やセルロースになります)
 多糖類が抑草に役立つ有機酸を出します。すきこんで水が入ると、葉や結合の少ない多糖類が速やかに酸を出して代掻き直後の草を抑え、次第に高分子量の多糖類が分解するので、長期間抑草効果があるのではないのかと思います。葉茎の持つ窒素分は肥料にはなるけど、有機酸生成には関係あるのかなあ? わからん。
 稲は含有窒素で育つのだから、モアー処理後は大急ぎで鋤き込むのです。からからに乾いたら窒素はどーんと減ります。レンゲではこれを利用して窒素成分を飛ばすのだと思いますが。
 対象の草は、やっぱり水生雑草かな。湿生雑草のヒエはちらほらと、わずかだが生えていたようだったから。深水管理との組み合わせは必要です。
 
臭い(くさいとちゃう、においと読め)
 ナタネは少し葉が多い分、代掻きの翌日だけキャベツの葉が腐ったような臭いがしました。カラシナのほうは、葉が少ない分臭気が感じられません。私も鼻は良い方です。代掻きまでに雨なんかで葉っぱは腐熟が進んでいるのかも知れん。クズ大豆の臭いで困っている方は、是非お試しあれ。
 
有機栽培
 私の場合散布する鶏糞は、有機認証適合品と一応なっています。この鶏糞が一度菜の花に化け、それが比類ないほどおだやかに稲に効くわけだから、虫はまず心配ない。これはもう申し分のない有機栽培だと私は一人思っている。
まてよ、稲の肥料としてはカラシナもナタネも登録がないからだめかもしれんな。ちょっと前まで私も役人だった。こういった固い考え方、よく分かる。 へへ
 有機認証取得にもはずみがつきやしないか。
 
抑草効果を大きくする為に
 抑草効果を大きくするには、なんといってもしっかりフサフサ生えていること。薄いだの少ないだのと言うと、あたるお方がいらっしゃるだろうけど、この際は言うで。
10cm角に1本は欲しい。反当2kg蒔けばこのくらいは生える。1平方メートル当たりの目方を量って置けばよかったのだが、百姓はこんなもんだ。
今年のナタネは5cm角に1本といえば、少し大げさかも知れんが、そう外れてはおらん。先日岡山に研修に来た人で、生育途中の写真をご覧になった人もいるだろう。
手の平を置く隙間もなかった。
稲葉先生もたまげてその写真をデジカメに収めていた。
 濃く生えたやつを十分に伸ばしてやること。湿害さえなければカラシナは2mが近くなる。ナタネは生育がゆっくりだから、同じ日に蒔いたらカラシナより2週間分遅れた寸法だ。花もゆっくり咲き始めるからその分早く蒔くこと。花を長く楽しんでゆっくり鋤き込めるのなら話は別だ。
田植えの早い地域では菜の花は秋播きがいいだろうし、ゆっくり田植えで春草の多い所では春播きをお奨めする。
今年の鋤き込み時の寸法は、カラシナが平均1.9m。ナタネが1.5mだった。これで現在草1本無しです。茎の太さは平均小指ほどあった。太いのは親指が近い。
もう1つ大事なことがある。
鋤き込んでから代掻きまでの期間だ。 理想2週間、最低10日。ロータリーや田植機の支障にならないまでに風化(腐熟)が進む期間です。鋤き込むときに無理に木っ端にしなくても、適当に雨でもあって2週間もすれば、代掻きにも田植えにも支障ありません。去年と今年の経験で利口になりました。来年こそモアーなしの実験をします。でもモアーがあればなお安心ですがね。
 
カブトエビやジャンボタニシのことについては、次回の心なのだ。
 
          自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通 
 
7月22日 石川の東さんから「かみなり様」
昨年に引き続いて、我が家の田んぼに、かみなりが落ちた
二年連続は珍しいぞーと思っていた矢先、
親しい、有機栽培農家が「今年有機の田んぼに二回雷落ちた」
????こんなに沢山の田んぼの中で有機の田んぼにだけ
落雷、 偶然としたら、宝くじに当るよりも難しいんじゃないの

なんでやろね?
そこで皆さん、我が家の田んぼも、かみなりさん
訪れた農家の方、書きこみしてくださいね

********************************
ひがし農場 東浩一 
石川県小松市矢田町イ24-3番地
TEL0761−44−3790
ton-ton(アットマ)tvk.ne.jp
********************************
 
7月22日 広島の西村さんから「への字の施肥時期」
こんにちは   広島・西村です

 岡山で行われた研究会に続き希少な車のオーナーの集まりに長野まで行って来まし
た。(英国製の基本設計が戦後という4輪駆動車/でも現行車です)

長距離を走ると綺麗に生えそろった田、まだ条間の見える田、葉色が濃いの薄いのい
ろいろな田んぼが目受けられます。日本の農家は頑張っています。
 (ちと、その方向性に問題ありですが)
夜が明けてきて緑の広がる田面に朝霧が…
ん?。今の時期朝霧は出たっけ?
それにえらく局所的。待てよ、と考えていたらビニールホースがフワフワと。
なあーんだ。稲の害虫予防だった。

への字で挑む無農薬栽培は隣の田んぼが一面緑になっている中、じっくり大株の分け
つを待ってガマンガマンとじっと待っていたら施肥しなけりゃならない時期を通り越
してた。
写真集 「井原豊のへの字型イネつくり」のコシの写真を元にヒノヒカリ(立性)を
観察しているとなかなか開帳しないなあ。(開帳しにくいらしい)
分けつ数がまだ不足だあ。(とっくに肥料切れ/テストに植えた吸肥力の強いミツヒ
カリ2005{ハイブリッド}の葉の青さに惑わされたみたい)

遊び呆けてというか所用で25aのコシの様子が見れていません。3週間ぶりに見る
稲姿はどうなっているのか・・ 休耕田に溜まっていた窒素の肥効が切れかけている
ことを願ってますが。倒伏はヤだな、虫害も心配、イモチも困る。
心配してもこのあと出来るのは『コンチクショウ』と虫を潰す事くらいですが時間が
無いカモカモ。

PS:佐賀県鳥栖市 那須様
草があってもそこそこ稲は育ちますよ、身体がきつい時は柔軟に対応されてはいかが
ですか。押したところでも100%抑草できるではなし、手押しは元気でも大変じゃあ。
7月21日 佐賀の那須さんから「「ヒエの除草について」
 トラクター耕運から代掻きと田植えまで間が空きすぎたのと水深が浅かったのが要因でしょうか、条間も株間もヒエがびつしりでヒエのないところはウキクサがいます。昨年、休耕して緑肥のソルゴーを植えていた田にはヒエが見当たりません。最小回数の浅い耕起で田植え直後に米糠をまいて、深水にしたほうがいいのか、その場合に田植え時の苗の大きさはどれくらいが適なのか考えています。現在は条間のヒエを手押しの回転式中耕除草機で除草しています。ヒエと稲の見分けがつきにくいので株間の除草はどうしたものかと思っています。昨年初めての稲作でほとんどなにもせずにうまくいったのに、今年は考えすぎてつまずいたのか知れません。それから昨年    8.0@ほどに直播でヒノヒカリ を播きました。これもほとんどなにもせずに回りの除草だけしたら収穫できました。今年は3.0@ほどに色米をまきましたがほとんど発芽せず、予備の育苗苗を手植えしました。ここも、ヒエがびっしり生えてしまいました。手をかけるところと、手をかける時期のミスマッチがあったようです。余談ですが、2月から椎間板ヘルニアで腰を痛めており、中耕除草機の手押しに時間がかかっています。しかし、除草剤は決して使いません。百姓はこだわりが大事だと思っています。
佐賀県鳥栖市 那須修一 2002.7.21       

7月19日 大阪の小圷さんから「菜の花による抑草をめぐって」
大阪の小圷@GENKIです。

広島の西村さん、アミミドロの情報ありがとうございました。
うろ覚えでしたので、検索し「アミミドロ」かな? とは思ったのですが
自信が無くて、お聞きしました。
研修会速報版に貼り付けた参考サイトが、期せずして一致していた
ので安心しました。

赤木さんからも直接メールでアドバイス頂いており、
ありがとうございました。

山下さんからの要請と同時に、赤木さんから「菜の花レポート」が
発信されてきましたので、いよいよ菜の花による抑草効果の
メカニズムが解明されていくのが期待されます。

「除草剤を使わないイネつくり」民間稲作研究所編・農文協発行
を片手に理解していきたいと思います。
1.レンゲや麦類との違いは何か?
2.水性雑草と湿生雑草への効果の違いはあるのか?
3.ジャンボタニシ、カブトエビなどとの相乗効果の分担率は?

などに関心を持ちながら読み進んで行きたい、と思います。
赤木さんからの報告を糧に、皆さんの知恵を出し合い、共に追求して
菜の花緑肥の抑草法が理論化されていくことに期待してます。

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元気が出る農業の道しるべ世話人: bin(小圷敏文)
http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm
yama-bin(アットマ)www91.sakura.ne.jp
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7月19日 お米の勉強会の村山さんから「RE・日本人にとって、お米って何、その3」
香西様      村山日南子です。
 先日の四つ手小屋にいらっしゃったそうですね。疲れてしまって、伺えず本当に残念でした。小圷さんによりますと、朝まで日本の農業についての熱いお話合いが続いたそうですね。残念!
 
 日本人にとって、お米って何、その3拝見しました。
 
 おっしゃりたいことの半分ぐらい分かったかな、という感じです。
 
…、このことが戦後の復興、経済発展の原動力なのですから、単純に否定することは出来ないと思います、さなざまな世間のさざなみに対応して変幻自在に生き延びていくことが「農業」の特異性というか「おもしろさ」だと思っています。私は(出来る出来ないは別にして)こうした農業の「おもしろさ」の片鱗を体験しつつあることに無上の「幸福感」を体感しています。私が次世代に伝えたいことは、こうした「感覚」です。食っていけるとか、いけないとか、そんなことで「農業」が2000年続いてきたとは考えられません。
 
 上の部分全く同感です。「おもしろさ」があって農業が続いていく、と私も思っています。でも、そのように生きておられる農業者は、この宅急便や、いろんなつくり方のグループに属している方々などに限られているのかもしれません。
 
 ぜひ、夜なべ談義で語られたことを、かいつまんで教えて下さいませんか、お願いします。
 
 もう一つ、「近い将来食糧生産は農業以外の分野に移行する」とはどういうことでしょうか、教えてください。

7月18日 岡山の赤木さんから「菜の花レポート・その1」
 宣言文も発表したことだから、そろそろレポートの提出を始めます。
何回のシリーズになるか分かりませんが、思い出しながら思いつくまま、感じるままに書きます。よって、それは過ぎているよとか、独善だよとか、足りないよとか、どんどん言って下さい。例によって冷酒飲みながらの考察だから、軌道修正をお願いね。
 
 大きく分けて 1.菜の花農作業日誌と各作業のポイント
        2.田んぼや稲から見た菜の花の特徴
        3.社会の中で菜の花がもたらすもの
 
ざっとこんなところかな。特に(3)の項目が一番大事な部分だから、みんなで考えながら菜の花を育ててください。
 
菜の花農作業日誌(平成14年)
 1.冬の間に耕耘しておく。
 2.2月4日  乾燥鶏糞散布 10a当たり300kg ブロードキャスター使用
          (注)散布量は稲の品種・地域・土質によって決める。
 3.2月14日  播種 景観緑肥用カラシナ (雪印のキカラシ・カネコの地力)
          食用菜の花 (カネコ)蕾は食用、採油可、俗に言うナタネ
          播種量は10a当たりいずれも2kg。手回し散粒機使用。
          播種後にロータリーでの撹拌は行わず、テイラー牽引の鎮圧    
          ローラー掛けとした。 
          (注)種子は大変小さいので、ロータリー撹拌では深播きとな 
          りやすいのでお勧めはしない。苗立数が抑草効果に影響する
          から、播種量はこのあたりが限度か。来年は1.5kgの水準を実 
          験してみよう。
          播種は3月中旬でもかまわない。要は土が乾燥しているときが
          適期だ。播種前はよく砕土して、平らにしておくこと。
 4.2月15日  溝開け 菜の花は湿害に弱いので明渠溝を付けて排水対策とする。
           3m置きに1本ほどほしい。            
           本暗渠(水道とも言う)があればなおいい。
           1輪の逆転管理機を使用。
 5.4月15日  カラシナ開花開始 草丈30〜50cm
  4月25日  菜の花開花開始     々
 6.5月3日  全ての圃場を開放
          (注)抑草には葉茎の量が必要なので、早くから踏みつけな 
           いほうがよいと思う。花が咲きながらどんどん成長する。
 7.5月26日〜 順次モアーで倒し、直ちに鋤き込む。
          (注)モアーで破砕したものを放置すると、肥料となる窒素
           成分が揮散するので早く土と混ぜる。
 8.6月3日  ヒエが生えるので再耕耘。荒代・植代と2回掻くのなら不要です。
 9.6月14日〜 入水・代掻き 
          代掻きはヒタヒタ水で1回。10a当たり15分で仕上げた。
 10.6月18日  田植え。40日ポット苗。(これは大きすぎて移植に支障が出た。)
        苗丈25cm。坪当たり36株植え。 品種は朝日、旭晴、旭風
        8〜10cmの水深を保つよう努力したが、多忙のためつい浅くなって
        いることがあった。
 11.7月18日  現時点では草の生えている様子はない。6月下旬に小さいヒエを少し
       だけ拾っている。60aで高い部分に30本ほど。
 その他    米糠なしの抑草はキカラシで40a、菜の花(ナタネ)で20a。
        他の圃場では4月の多雨の為に、根腐れを起こして枯死もしくは成
        長の止まった固体が多く見受けられたので、米糠やクズ大豆を散 
        布したもののコナギ、ヒエ、チョウジタデ、アゼナ等が見受けられる 
        部分がある。
        
 以上が今年の作業概要です。なぜ菜の花がいいのかとか、どうすれば抑草効果を大きくできるのかなどは次のメールです。 

7月18日 広島の西村さんから「RE・ネット状の藻類? の名前を教えて」
>塩田さんちの田圃で見かけた、ネット状の藻類? の名前を
>ご存知の方は教えて下さい。

小耳に挟んだ名前はアミミドロですが。
http://www.ct.sakura.ne.jp/~gen-yu/1999/wnet.html
googleにて検索  By 246ra
 
7月18日 やまちゃんから「菜の花田んぼ・雑感」
赤木さんの、菜の花後の見事に雑草が抑えられた田んぼを見ながら、
あれこれ頭に浮かんだよしなしごとを、まとまらないまま書いてみます。
民間稲作研究所の、去年の関東地区の「現地検討会」では、
「大きな流れが、緑肥除草に向いていたように思います」と、福井の塚本さんから聞いた記憶があります。
そこで、塚本さんに聞いてみました。
「関東の緑肥は、イタリアンとか、レンゲが主流だと思うのだけど、
菜の花とか、緑肥の種類によって違うかなあ」
「違うと思いますよ。今年、ぼく(塚本)の小さな5アールの田んぼに、春菊の残菜を入れて代かきした田んぼは、イタリアンのように繊維が強くないので、とろけるのが早いんです」
「そうか、菜の花の特徴は、他の緑肥に比べて、圧倒的に量が多いこと、それと、繊維が弱くて、ぼろぼろになりやすいことのように思うね。茎の太くて固い部分は、田植え後1ヶ月でも、腐らずに、泥の中にたくさんあったけど、きっと、他の大部分の柔らかい茎葉は、すぐにとろけてしまったんだろうな」
「福岡の藤瀬新策さんが、キャベツ後に代かきして、カブトエビがわんさとわいて、草を完璧に抑えているという話があるでしょう。キャベツの残菜もすごい量だろうと思います」
「うん、見事なものだった。ただ、藤瀬さんの田んぼは、すごい厚みのトロトロ層が出来ているのよね。ぼくの印象では、あれは、カブトエビが抑えていると言うより、これだけのトロトロ層が出来れば、雑草も生えないんじゃないか、そんな風に思ったんだけどね。藤瀬さんは、うちのカブトエビは元気がいいんだと、言いはっているけどね(笑い)
それに比べると、赤木さんの田んぼは、思ったほどトロトロになっていなかったんだ」
「来年は、自分で菜の花をやってみる必要がありますね。自分でやらないと、きちんとしたことが言えませんから」
以上、おおよそ、塚本さんと会話です。
 
(これは、余談だけど、もひとつ、彼の言葉で印象に残ったこと。
「除草剤を使わない稲つくりはいいところまで来ていますが、後一歩の確実性がほしい
というのが大方の人の段階かなと思います。
私もだめを押せるところまでいくのに苦労しています。」)
 
さて、赤木さんに、出来ることならばと言う注文です。
菜の花の緑肥が、どういうメカニズムで、抑草的に働くのか、
そこを詰めていってもらえるとありがたいなあ。
一言で言うと「有機酸」と言うことになるのかもしれないけれど、
例えば、米ぬかを田植え後散布しても、
効いている田んぼ(人)もあれば、そうでない田んぼもあるんだよなあ。
赤木さんは、菜の花をハンマーナイフでチョップした後、
乾燥しないうちに、鋤込むようにしているでしょう。
乾燥すればどうなるのか?
菜の花から出る有機酸のピークや、有効期間はどうなのか?
湿害で、菜の花の出来が悪かったところは、雑草が出ていると言うが、
菜の花緑肥は、どれくらいあれば有効なのか?
などなど。
こうなると、一百姓では、手に余る話だけれど、
今回の「現地検討会」の事務局をやってくれた中四国農政局の服部さん、
「中国四国地域持続的農業技術研究会」という組織の中心人物で、
現場(百姓)と研究機関や行政の連携で仕事がしたいと、えらく燃えていたよ。
 
もひとつ。
ジャンボタニシのこと。
赤木さんの田んぼを見た、少なからぬ人が、
「ジャンボタニシも、だいぶ草を食ってくれているようだな」と、思ったようです。
だから、そこの説明もほしいですね。
ぼくは、
「田植え後すぐに深水にしているし、ジャンボタニシの活動が活発なら、稲も食害を受けているだろう。
去年は、手取りをせざるを得なかったと言うことだし、度外視していいんじゃなかな」
と、思っているんだけど、
ただ、「カブトエビがわんさ」という話をするなら、ジャンボタニシについても、ふれておいた方がいいように思うなあ。熊本の後藤清人さんにも言えることだけど、先人の「説明責任義務」てとこかな?
 
いささか、無い物ねだりの気味があるけど、あしからず。
*岡山の赤木さんから(その1)「ヒエ対策」
赤木@菜の花です。
 佐賀県に新しい仲間が増えたようで、祝着至極だ。
米糠振ったけどヒエが生えただって?
コナギが出てなきゃあ、那須さん!あんた上手だ。すごい。うまい。
そもそも米ぬかは、ヒエの為に撒くのではなく、コナギのためみたいなもんだ。
少しは効くんだろうけど、ヒエには深水が1番。きっと水深が足りなかったのだろう。理想は10cmだ。
来年は今年の米糠散布に併せて、深水をやってください。米糠散布の方法は、従来どうりでやってくださいよ。遅れたりしないようにね。わたしゃ S 21年生まれです
 
   自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
(その2「菜の花宣言」)
赤木@菜の花です。
 菜の花宣言文
 菜の花緑肥による稲作方法は、条件によりては十分すぎる抑草効果をもたらし、集中する農作業の分散が図れ、のみならず咲く花によりて景観・憩いの場をも提供し、農作業により起こりうる環境汚染問題を周囲に提起せしめ、もって食糧の安全を説き、消費者達との深きつながりをももたらすものなり。
 なお更なる実践の積み重ねにより、より深く、普遍的な民間技術として成長せんことを願い、ここに菜の花緑肥稲作の成功を宣言するものなり。
                   
 平成14年7月17日     自然を愛し環境を考える百姓  赤木歳通記す
 
大きなことをたれちまったな。今年の菜の花農法はおよそ1.9ヘクタール。その内、菜の花だけの抑草は60アール。ほかに米ぬかやクズ大豆を併用した80アール、合せて1.4ヘクタールは草無しだ。残り50アールの内15アールほどになにやら生えてやがる。
米糠も効きそこねたようだ。 まっ、去年のことを思えば、菜の花稲作は成功したといってもいいだろう。
 宣言文にも少し述べたが、菜の花のもたらす効果は、アイガモにも決して引けは取らないほどある。そのあたりのことを、これからじっくりと発信してゆきたい。
 
今夜は総論といこう。
 近代農業によって引き起こされる環境汚染問題、これと関連して食糧の安全を提起でき、咲く花による景観の提供、子供達をはじめとする市民への憩いの場・ふれあいの場を提供し、消費者とのつながり、イベントの企画。百姓にとっては楽な抑草、労働の分散、土つくり、有機認証へのスッテップ。さらにはマスコミへの売り込み。
 などなどを1つにまとめた農法が、菜の花緑肥稲作農法なのである。
 
 菜の花が咲いた跡に稲が育ち無農薬で米が取れました。と言ったのでは菜の花も死んでしまうし、ちっともおもしろくない。 
 先日、茨城の小長谷さんが寄せていたように、稲から菜の花を考えるのではなく、菜の花の身になって考察すると、すごい世界が見えてくる。
 脱米糠散布、ポスト米糠除草、そんな段階では止まらない。
菜の花が日本の稲作に、いや、人類に何をもたらしてくれるのか、このくらい大きくいきたい。 またそこまで育ててやりたい。そのことで若者が日本の稲作を振り返ってくれたら、これぞ祝着至極だ。
 
 アカン、とっくに日付けが変わっとるがな。例により冷酒飲んでもう寝る。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓  赤木歳通  h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 
 
*岡山の香西さんから「日本人にとって、お米って何、その3」

「いわゆる戦後の農業」の偏見に満ちた「わたし的」分析その1

 

この文章を書こうと思ったきっかけは、「たとえ農業で食っていけなくても先祖伝来の農地を守らなければならない」という言葉をあまりにも多くの人たち(はなから農業で生計を立てることを放棄した人たち)から耳にしたことがきっかけです。現在、先祖伝来(せめて60年以上)の農地を耕作している人ってほんのわずかのはずなんですが、実に多くの人たちが異句同音にこのことを口にされます。私にしても今、所有している農地は私の祖父が取得したもので、せいぜい90年ほどしかたっていません。とても先祖伝来なんておおげさなことは言えません。日本の農業の現在の姿は、まさに56年前に分っていた事だと私は思っています。1947年、日本の農業は「業」としての使命を終えていたのだと思います。といえば何かさみしいような気持ちになってしまうかもしれませんが、このことが戦後の復興、経済発展の原動力なのですから、単純に否定することは出来ないと思います、さなざまな世間のさざなみに対応して変幻自在に生き延びていくことが「農業」の特異性というか「おもしろさ」だと思っています。私は(出来る出来ないは別にして)こうした農業の「おもしろさ」の片鱗を体験しつつあることに無上の「幸福感」を体感しています。私が次世代に伝えたいことは、こうした「感覚」です。食っていけるとか、いけないとか、そんなことで「農業」が2000年続いてきたとは考えられません。近い将来、食料生産はいわゆる農業以外の分野に移行すると思います。その時は、花火を上げて農業の終焉を祝いたいと思います。

7月15日 岡山の赤木さんから「お疲れさま」
 赤木@菜の花です。
 7月13.14日はお疲れ様でした。四つ手小屋ミーティングではたいしたおもてなしも出来ず、反対に皆様からご馳走になり恐縮です。柴田さんには道具類をいっぱい準備していただき、大変お世話になりました。1番の功労者だな。
 百姓談義に夜が更けて、星がぐるっと回って朝になってしまったとか、元気なもんだ。
 わけても熊本の後藤さんにおいでいただいたことは、なによりのことでした。
 私にとって1番大事なことを忘れていました。四つ手小屋で菜の花宣言を高らかに行い乾杯のはずだったんだがな。
 それにしても楽しかったです。くたくたになったけど。
 14日の午後には広島から8名のお百姓さんたちがおいでになりました。田んぼを一通り見た後で、今度の時は四つ手小屋だと気勢を揚げておられたぞ。きっとシシ肉と古酒持参でやって来るだろうな。あなおそろしや。
 次のお便りの時には、「菜の花のもたらすもの」と題して菜の花効果を発表いたします。お楽しみに。
 
7月15日 京都の土佐さんから「お世話になりました」
山下さん、赤木さん、皆さんたいへんお世話になりました。
1順目の草刈を終えた開放感からか、しゃべりまくって命の洗濯ができたような気が
します。ご迷惑をかけた方がいらっしゃいましたらごめんなさい。
 あの夜は大潮だったんですか。いつも山に囲まれて森の中で寝ている私にとって
は、海を見ながらうまい酒を飲みつまみをつつき疲れたら、海の上の小屋でゴロッと
横になり波の音を子守唄に眠る。なんと言う贅沢な一夜だったことか! 
 またお会いできたことによってホームページでしか聞けなかったお話が具体的に理
解できたこともたくさんあり、勉強になりました。
  きのうは野菜畑の台風準備で走り回っていましたが、当地では雨だけで問題なく
過ぎようとしています。またこのような機会がもたれますよう心待ちしております。
 たいへんお世話になりありがとうございました。
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土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
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7月15日 お米の勉強会の村山さんから「四つ手小屋ミーティング、行けなくて残念」
村山日南子です。
 まだ、しんどくて宅急便も拝見していません。皆さん本当に体力が違いますね。
岡山のスケジュール、あまりにもハードすぎましたね。
 
用件のみです。
1.交流会の後とても四つ手小屋へ行く体力がなく、結局、山陽町?の桃太郎温泉へ坪井さんに連れて行ってもらいました。
 もっと早く坪井さんに相談していたら(塩田さんが勝手に宿を決めないで)、この温泉がよかったです。
 温泉の質がよかった。小さいながら露天風呂もありました。藤本さんは、露天風呂の脇で空を見ながら寝られたそうです。快適でしょうね。
 宿は、銭湯が民宿をしているみたいで、最高とは言えないかもしれませんが、自分で寝具を敷く分、安くてそれなりに清潔でした。3人1部屋で、朝食つき5,000円以内。藤本さんは個室でしたので、6000円を少し超えていました。
 広い広い宴会場がありました。
 夕飯はバイキングでお魚が多く、確か1200円か1800円とかと安いそうです。
 
2.土佐さんからいただいた青、赤シソ、全部ジュースにしました。
 
3.爪楊枝入れの入った袋を預かっています。小圷さんが、山下さんが配っていたとおっしゃっていましたが、当日皆さんに差し上げる分でしたか。一応、2〜3人の方に差し上げましたが、後は私が持って帰りました。もし必要ならおっしゃって下さい。
 配っていいのなら、私どもの世話人に差し上げます。誰が作られたのでしょう。細かい細工ですね。もしかして、衣笠さんのところのおばあちゃんたちじゃないでしょうね。そうなら勿体なくて大事にしなくちゃね。
 
4.倉敷岡山に参加された皆さんへ、
もし、会報に何か感想を送ってくだされば嬉しいです。短くて結構です。沢山の方のを載せたいです。まだ拝見していませんが、宅急便にかかれた方はその文をいただいてもいいでしょうか。
7月15日 佐賀の那須さんから「はじめまして」
昨年、新規就農して米糠を使って無除草剤の稲つくりに挑戦しました。ひえがたくさん生えましたが、おいしい米になりました。今年は脱サラして60@の稲作りに挑んでいます。今年も米糠にしましたが、7/12現在ひえがたくさん生えています。トラクタを購入して耕転をしすぎたかも知れません。どうしたものかと悩んでいます。                                 佐賀県鳥栖市加藤田町1−21−35               那須 修一 s.26.6.1生                       よるしくおねがいします。
 
*やまちゃんから
トラクターの使い方、特に代かきは奥が深いように思います。
ぼくの田んぼ(6枚、一町2反)でも、まるで草が出なかった田んぼ、ヒエを生やしてしまった田んぼがあります。1枚の田んぼの中でも、草の生えるところ、草でないところがあります。
これは、どんな加減なんだろうと、最近、ずーっと思案しています。
今のところ(今年は?)、まだ「下手な考え、休むに似たり」で終わりそうですが、
「なんで?、どうして?」という「疑問系」が出てきはじめたということは、
「来年につながり失敗が、出来たのかな?」
と、思っています。
これから、どうぞよろしく。
*神奈川の笹村さんから「はじめまして」

神奈川県小田原市久野3545笹村出
「青年帰農」(雑誌「増刊現代農業」)で読みました。
有機農業技術の技術蓄積がないことを兼ねがね
残念に考えていました。
あしがら農の会という会を運営しています。
http://homepage2.nifty.com/asigaranounokai/
ホウムページアドレスです。
ただし更新がされていませんが。
田んぼは200アールぐらいです。50家族ぐらいで耕作しています。
様々な農法でやっていますが、女性の田んぼは不耕起田植え方式で雑草なしで行われ
ています。
雑草対策には一番期待できます。
昨年は7俵でした。地域の平均ぐらいです。
大変省力的な方法に見えます。

*岡山の香西さんから「現在、日本人にとって、お米って何なんでしょうか?その2」

独りよがり的、意味不明言葉の羅列、等の「お叱り」のなか、あえて続きを送ります。

現在、「日本の農業をどうしたらいいのか」というお話の中で、環境保全、自給率向上等

の提言は溢れかえっていますが、「職業としての農業」すなわち専業農家として継続的に

生産を続けていくための(世代を超えて)論議はすっかり影をひそめてしまったように思えます。農産物の生産、販売を収入の柱として生計を立てていくことが農業だと思っている私にとって、最近の「日本の農業論」は不可解このうえないものです。最も気がかりなことは「次世代」につなごうとする視点がほとんどないことです。10代、20代の人たち(10年、20年後に主力となるべき人たち)をあまりにも軽視して、いままでの農業(農作業)者の考え方をただ一方的に押し付けようとしているように見えます。いままでの農業(農作業)者は、いままでの農業の破綻を素直に受け止め、その反省を次世代に伝え次世代の活力がスムーズに発揮できるよう努力することが急務だと思います。もちろん農業(農作業)者以外の方々にも「50年にわたる特異な時代」の反省にもとづいた議論をやっていただき、次世代には「普通の農業」ができる環境をととのえていくための議論に転換すべき時ではないかと思います。そのためには「米作りの呪縛からの解放」、「お米もまた大切な農産物のひとつでしかない」との冷静な視点が出発点になるものと思います。

7月10日 京都の土佐さんから「我が家の夏バテ対策」
明日は台風が来るそうで気合を入れて草刈したら、ヘロヘロになってしまいました。
ところで突然ですが先月の宅配便に奄美大島の畑さんの「しそジュース」の作り方が
掲載されていましたよね。
我が家にも夏バテ対策の特効薬(おおげさかな?)があります。
やっぱり「しそジュース」です。我が家の作り方をご披露します。暇な方は作ってみ
てください。
名づけて「お百姓さんのまかないレシピ」その1
 <しそジュース2リットル分>  
材料
    青しその葉 100g
    赤しその葉  20g(我が家ではちじみしそを使います)
    砂糖     200g(グラニュー糖でも良いそうです)
    クエン酸    10g

作り方
1) 水700ccにしその葉と砂糖クエン酸を全部入れ沸騰させる。沸騰してから
1分間  
   煮込む。(煮込みすぎると灰汁が出るので注意!)
2) 葉を上げて軽く絞っておき、煮込み汁を別の容器に移す。
3) 再び水1300ccを鍋に入れ沸騰させる。沸騰したら火を止め、絞ったしそ
の葉を
   湯の中で洗い、しその葉を取り出し捨てる。
4) 先の700ccの液と1300ccの液を合わせて出来上がり。
 
そのまま冷蔵庫で冷やし、薄めずそのまま飲みます。
これを飲むために今年は家族があきれるくらいしそを作ってしまいました。
といっても種まいただけですが・・・ あとは勝手に生えてきました。
夏バテには最高だと思います。一度お試しあれ!!
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土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
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7月10日 岡山の赤木さんから「無農薬稲作の入り口」
 赤木@菜の花です。
広島の清水さんへ。草刈機の節はありがとうございました。
初めてのメールのときに、無農薬稲作を始めたいんだが、何からどうしようという内容だったと思います。
 これといった答えが出てなかったように記憶しているので、しゃしゃり出てきました。これが私の趣味・取り得・おじゃま虫。
 
 今年にはとても間に合わんので、とりあえず農文協発行の「除草剤を使わないイネつくり」(四つ手小屋ミーティングにおいでになる稲葉先生の編集)を読まれることをお奨めします。いろんな抑草方法が載っていますから、自分の田んぼではどれが出来るかを考えてください。
 草によっては全く違う性質を持つので、2つか3つの方法を組み合わせて抑草します。 また、自分の田んぼにどんな草が生えるのかも知っておいた方が失敗が少なくなります。 ま、失敗の中で知ってゆくのもいいですけどね。
 私の場合は、深水・緑肥・米糠を利用しています。それと協力者がカブトエビや微生物達です。 1歩進めて深水と緑肥で実験しています。
 これについては後日、結構長文で報告すると思います。
 
とりあえずこんなところかな。
台風6号の被害がみんなにありませんように!
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通
 
 
7月10日 横浜の片倉さんから「RE・日本人にとってお米とは何でしょうか」
年取ると、何か考えたことが、一体どういうことなのかに突き当たるまで、時間がかかるみたい。
 この疑問に接したとき、自分が考えたのが以下であることに、ようやくぶち当たったよ。

 鈴木正三という人の「四民日用」という本の農業のところにある「農業即仏業」という考え方に関する記述(山本七平「勤勉の哲学」、山本七平ライブラリー11「これからの日本人」文芸春秋)で、「今なお日本の農民にはこの発想が非常に強く、単なる経済性の追求と考えた途端に農業を行う意欲を喪失する」(P209)の事を考えたのでした。

 この項以上で終わります。
            __________
           かくたつグループ
                 NKATAKURA(アットマ)aol.com

                   045−955−3154
                   店主.片倉信夫


 
7月9日 福井の冨田さんから「RE・日本人にとって、お米とは」
福井の冨田でございます。
 
「日本人にとって、お米とは」についてです。
 
>理由は自分自身ではわかりません。ただ目の前に水田があったから、とりあえずお米を作っておこう、
>ぐらいのことで、ずっと続けてきてしまったような気がします。
 
 確かに現状の稲作には存在を揺るがすような多くの問題があると思います。
 
 しかし、日本中の多くの農家の方が、春〜初夏にかけて田植えを行うという稲作の営みを
延々と続けてきました。そして、日本の自然環境や日本人である我々の考え方、
身体の構造(特に消化器官など)までもが、稲作やお米の存在を前提に成り立っています。
 
 とんぼやカエルに限らず我々が接する里山自然のほとんどが、たんぼと人間の行う稲作の存在
の中で成り立っています。たんぼの入水を重要な営みのきっかけにする動植物はたくさんあります。
 
 「目の前の水田を作ってしまう」という日本人の遺伝子にすり込まれた事こそが、
この日本の自然環境や日本の文化を創り、また、守っているのだと思います。
 
 何気なくただ生産していると思っていても、それを待っている多くの生物達がいます。
 何気なく農薬をまき自然を脅威にさらすのも百姓ですし、何気なく稲作をして、日本の自然の営みを
作っているのも百姓だと思います。
 
 我々は、ただ消費者が待っているだけでなく、多くの生物達が我々の稲作が当然来年も続くことを
待っていると思うと、お米を作る勇気と元気が沸いてきませんか?
 
的はずれかと存じますが、お許し下さいませ。
 
失礼いたします。
福井県池田町 冨田善嗣
 
 
7月9日 奄美大島の畑さんから「光合成細菌に、お役に立ちますか、どうか」
以前いただいたメールに光合成細菌についてのメールがありましたので、お送りします。
以下、参考にしてください。
 
ジェイシスの村中と言います。

本業は、食品、畜産糞尿など有機資源のリサイクルです。


発酵技術を利用した、有機物のリサイクルについて、ご紹介
します。宣伝みたいになりますがお許し下さい。

特に今後法律が厳しくなる、畜産糞尿の排水、悪臭、糞尿
処理の問題には最適な解決方法であると思っています。

こちらのページに掲載しています。
http://www.idea-de.com/bio/index.htm

この技術のポイントは、有機資源を微細化する技術と、
発酵菌から成り立ちます。こちらのMLでもEM菌の話題など
もありましたが、同様の考え方であると思いますが、菌は
その土地の土着菌を使用している点と、細胞破壊技術に
よる高速発酵が特徴です。

まず、畜産糞尿(又は食品残渣)をグルンバエンジンという
細胞微細化装置にかけます。すると、有機物の細胞が破壊
され、発酵が非常に早く進むようになります。

そこに、発酵菌を混ぜてやると、無臭状態で発酵が
すすみ、わずか1日から7日で発酵が完全に完了します。
外気温度で発酵時間に差がでます。沖縄などですと、
2日で完熟します。

発酵物として、スラリー状のものと、液体状の上澄み液
が生成されます。どちらも、大変良好な堆肥と液肥に
なります。もちろんこの間、全く悪臭は発生しませんし、
スラリー状のものは、脱水処理して乾燥させますと
(悪臭が無いので、天日乾燥で十分です)、大変素晴ら
しい、完熟堆肥が完成します。

これらの肥料は、牧場に撒くと、これまた素晴らしい牧草
が育ちます。これは、糞尿の肥料効果と供に、発酵菌が
大量に含まれていますので、畑そのものが菌によりよみ
がえってきます。もちろん畑に撒いても素晴らしい野菜
が育ちます。

設備はごく単純なものですので、コストもごくわずかです。


最後になりますが、栃木で実際にこの発酵糞尿を散布
してある畑を初めて見た時には、率直に感動致しました。
私は農業は素人ですが、土の色は真っ黒で、いわゆる
「黒ぼく」という状態です。
土をさわると、ほかほかと暖かく、ふわふわのパウダーの
ような状態です。みみずと、モグラが大繁殖していました。
真冬であるにも係わらず、天然の芝が20cm以上も青々
と育っていました。

この土を見た瞬間に、栃木の畜産農家の方が開発したこ
の技術を日本中に広めたいと決心しました。

ホームページ上では、農業に関してはあまり出ていませんが
http://www.idea-de.com/bio/kin-top.htm
ここらへんに、光合成菌の事を掲載していますので、
ご覧になって下さい。

農業は良くわかりませんのが、そりゃ怪しい等、何でも
宜しいので、ご意見等お待ちしています。
DMの場合はこちらにお願いします。
info(アットマ)idea-de.com
 
7月8日 広島の西村さんから「よつて小屋ミーティング」
成苗2本植え現地検討会に参加 帰宅後民間稲作研究所にfaxしときます
四つ手小屋ミーティングに参加 赤木さんよろしくお願いします。

車で塩田農園に直行しようと思っています。早朝吉和の田んぼの水を見てから出発し
ます。ほぼ200kmですね。氷と焼き鳥くらい用意しましょうか。
*やまちゃんから
当日、お会いできるの楽しみにしています。
塩田農園までの道順。
山陽自動車道の倉敷インターを下りた所の信号を右折。
約1キロで、2車線の大きな道路に突き当たります。
その信号を左折して、約3キロで塩田農園(左側)。
倉庫、「コシヒカリ、無農薬」などののぼりが目印だそうです。

氷と、焼き鳥、大歓迎です。
姫路からは、岡田さんが鯛と包丁持参で、刺身とカブト煮を作ってくれる予定。
 
7月8日 福井の塚本さんから「RE・浜砂」
奄美大島の畑さんへお礼です。

トマトのことを教えていただいてありがとうございます。
とても参考になりました。
とても困っているのですぐに真似事を始めたいと思います。

福井県の塚本道夫より
7月8日 A-suke@高知さんから「RE・光合成細菌」
A-suke@高知です。
緑色光合成細菌ってのがあると聞いています。
が、藻類かもしれないです。
判別方法は知りません。参考にならなくて申し訳ありません。
 
不耕起直播は発芽不良の為、
耕起移植に変更しました。
播いた種は、1,5〜2センチと深かったのと、鳥の食害が敗因と思っています。
 
 津野 永輔eisuke(アットマ)ps.inforyoma.or.jp
7月8日 兵庫の衣笠さんから「うちの田んぼも緑色に」
夢前町の衣笠です。
私の田んぼも1枚だけ緑色の田んぼがあります。
別に光合成細菌等は、入れていませんが。
両方私の田んぼです。
左は、藻。右は、カブトエビが大量発生!
水の中の黒い斑点は、カブトエビです。
田植えして初めて見に行きました。なんとも、怠惰な百姓です。
品種は、右はこしひかり、左は、きぬひかりです。
両方、除草剤散布しました。
7月7日 鳥取の岩谷さんから「光合成細菌が緑色になっちゃった」
光合成細菌の元菌と、培養液を作るための薬品?を購入して、光合成最近を田んぼに
流し込んで見ています。2回していどうりに調合し、うまく行きました(赤くなった)
3かい目、培養液の容器を、ほかに流用していたので調合できなくて、おもしろ半分
に、農協で買った「ベジタブルユウキ」なる肥料を、2Lのペットボトルに一つまみ
ずつ入れ元菌200ccを入れて、日光に曝していたところ、赤くなりかけた後、全
部(6本)緑色になってしまいました。原因はなんでしょうか?教えてください。ま
た光合成細菌をお使いの方、培養法・水田その他への投入は王など教えてください。
 
7月7日 宮城の齋藤から「日本型CTEの取り組み」
こんにちは 宮城県一迫町の齋藤です。

地域水田農業再編緊急対策(日本型CTE)の計画の申込が7月31日と
なっていますが どこか手を挙げている地区はございますか。

当JA栗っこ管内10町村ではどこもありません。 宮城県内でもまだ聞いて
いません。CTEに関する詳しい内容は農水省のHPをご覧下さい。
JA栗っこには最高限度額250000000円+アルファーが助成されるのに。

主な内容は

1:担い手に田圃を貸したり 作業を委託した場合の小作料・委託料
2:有機農業など環境に優しい農法の導入
3:稲藁などを畜産農家と連携し 堆厩肥と交換して資源循環型に移行
4:転作の割り当て面積より超過達成した面積

1〜4に今までにない思いきった助成がされます。この元締めが食糧庁で
JAが取りまとめます。

なぜか 食糧事務所も県・市・町・村・JAが乗り気でありません。
生産者からみたら こんなにおいしい話はないのですが 積極的に説明を
する様子もありません。どうしたわけでしょうか。

齋藤 政憲
psy-farm(アットマ)kurikoma.or.jp
 
 
7月7日 岡山の赤木さんから「いろいろだ」
 赤木@菜の花 です。
 そうですか、ニカメイチュウも絶滅危惧種並みですか。ほんなら私の田んぼは世界遺産に登録できそうだな。 補植に歩いていたら、葉先にバターを塗りつけたような卵塊があります。こんちきしょうと言いながら潰していましたが、これからはごめんね!と言いながらやっぱり潰そう。
被害株を発見したときに、周囲にあまり蔓延してないようなら、その茎或いは株ごとを土の中に埋め込みます。広がっていたら、やっぱり被害茎を鎌で根元から刈り取って埋めます。・・・・・同じことだったな。
 
 広島の西村さん、成苗2本植え現地検討会に参加とのことですが、四つ手小屋ミーティングにもおいでになりますか? 主催が別なもんでお聞かせください。
 広島ついでに1つ。 広島県豊田郡は秋津町と安浦町の方が、14日の午後に菜の花跡の稲や、への字稲作の現在の状態なんかを見学においでになります。あちらはレンゲで村おこしです。レンゲ跡も菜の花跡も理屈は同じです。
ゆっくり生育に胃が痛くなっていなければいいのだが・・・。
肥桶担いで田んぼで握りこぶしを勝手に振り回していなければいいのだが・・・。
 
 さて、菜の花跡の草情報を発信してから1週間。代掻きしてから20日です。
なんと、いまだになんにも見えません。この状態なら13日の見学日には、畦の脇でおおものをたれてやろうかな。
 いつ蒔いていつすき込んだなどと、そんなちっぽけなことじゃーない。菜の花が人類に何をもたらすか。このくらいの大風呂敷でいいかな。  ヘヘ          
 田んぼの中に自由に入ってもらい、泥をすくって実感してもらおうっと。
足を洗う水をすくう杓とタオルを用意しておきますから、みなさんもどうぞ。
この時に皆さんの目で草がないことを確かめてもらった後で、脱米糠散布の第1段階
の成功を高らかに宣言しようと思います。  ワクワク
 どこかの瀬谷さん。 あなたも来てみない? みんなの熱い心に触れてみない?
松ちゃんとご一緒にどうぞ。    
            自然を愛し環境を考ええる岡山の百姓    赤木歳通
 
7月7日 岡山の林さんから「太陽熱処理」
6月末から7月にかけて引越しをしたので荷物の整理に追われて
いた。引越しと言っても同じ御津町内で目と鼻の先だが、やはり
煩雑なものだ。私はテレビもなく、唯一の情報源だった20年以
上使ったラジオが遂に故障したので、一時世の中の動きが分らな
かった。そしたら、ドイツのユーバーリンゲン付近にロシアとベルギー
飛行機が空中衝突して落下していた。ユーバーリンゲンはコン
タンツ大学のメンザ(食堂)からユーバーリンガー・ゼー(ボ−デン
の一部。夏に泳いだところだ。表面は暖かいが、スイス・アルプ
の雪解け水なので1メートル程潜ると夏でも冷たい。)の対岸に
見える御津町より小さな村だ。夏休みにはスイスに出かけて行き
1月半のアルバイトをしたこともある。地球温暖化の効果で、スイ
スでも一度も解けなかった氷河が後退して当時でも大問題だっ
た。人生で最も大切な青年期を過ごした想い出深いところだ。
 
最近、パソコンを回線に繋いでみたらメールがわんさか溜まってい
た。香西さんのメールを読んだが、とりわけ大きな議論を巻き起こ
しそうな表題だ。
 
ところで、ニンジンの雑草対策で楽をしようと畝を立てた後、マル
チをしたが、大きな問題点があることが分った。私が見た本には
書いてないことだ。
マルチ資材はペトロセンと言う、重合にはいかにもメタロセン触媒
を使ったような商品名だ。メタロセンとは金属元素が、芳香族性
を示す不飽和5員環にサンドイッチ状に挟み込まれた構造を取っ
ている物質だ。引き裂き強度が高いかなと思って商品名で買って
しまったものだが、軟化点が低く、太陽にあたるとすぐふにゃふにゃ
になって伸びてしまい苦労している。ポリエチレンなので側鎖が無
く、当たり前のことだったが・・・。
マルチが伸びると少しの風で浮き上がり、すぐ剥がされてしまう。
単純な計算だが、1平方センチ当り1グラムの浮力がかかると
1平方メートル当り10キログラムの浮力になる。一つの畝で数ト
ンの力になったとしても不思議ではなく、T型トンボなどで押さえき
れるものではない。竹や材木などで押さえてはいるが、同じことだ。
これでは何時まで経っても土壌表面の温度が60℃に達せず、
効果は少ない。少なくとも表面から2センチ、欲を言えば3センチ
は処理したいところだが。
皆さんはどうされていますか?
 
山下さんの穴あきホー、よさそうですね。私も注文して試してみよう。
 
岡山県御津町
林 正弘
 
*やまちゃんから
ペトロセンて、普通の農ポリと違うのですか?
キューホー製作所の「魔法のカルチ」というのは、買わない方がいいよ。
みのるの管理機につける株間除草機を、手押し式にしたものだけど、
まあ、アイデアだおれです。

7月6日 大阪外大の藤本さんから「メーリングリストについて」
大阪の藤本です。いつも宅急便有難うございます。
情報発信をメーリングリストでしませんか?と思い、お便りしました。

以前大阪の小圷さんから1度尋ねられたことですが、MLは
http://www.freeml.com 等で5分程度で作成でき、
その後メールアドレスを追加していくのみで、
送受信タイプにすれば、参加者全員が自動的に
投稿されたメールを読むことができるようになるものです。

わたしのほうでMLを作成してもいいですが、
それぞれの方針もあると思いますので、とりあえず提案まで。
もし過去に検討されたことがあった上で
今の形をとられているのでしたら、どうかご容赦ください。
無視してくださって結構です。

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藤本妙子(FUJIMOTO Taeko)E-mail: fujimiya(アットマ)sweet.ocn.ne.jp
大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士前期課程2年
http://stserve.osaka-gaidai.ac.jp/~m0168013/index.html
環境文化ラボネット 事務局 http://www4.ocn.ne.jp/~fujimiya/
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*やまちゃんから
先日の、富山の田村さんが言われていましたが、
自動的に送信されるメーリングリストの場合でも、
管理人は、それなりに大変みたいですね。
「編集人」のような「世話人」がいたほうが、うねりが出ることもあるのではと思い、楽しみながら、「HPの宅配便」をやっています。
事情が変わらない限り、このスタイルでやっていきたいと思っています。
 
7月6日 やまちゃんから「穴あきホーの写真」
「畦際の雑草処理に新兵器」の「穴あきホー」の写真、
本岡さんが撮ってくれた写真がありました。
再録します。


名前は、「キュウホウ」で、カタログによると、従来の除草ホーとは、全く違う形とのこと。アームをつけたことで、作物に刃がふれても傷が付きずらく、土が付きにくく、土抜けがよい。両刃。(研げば、けっこう切れます)
大(20センチ幅)中(17センチ)小(14センチ)で、いずれも3670円。送料は、約1500円とのこと(3万円以上は、無料)
(有)キュウホー製作所。TEL&FAX01562−5−5806
 
畑でも、使い勝手、抜群です。
土を動かしながら(土寄せして、雑草を埋め込む)時は、三角鍬。
土を動かさないで、雑草の根際を切ったり、芽を切りかけた雑草をメクラ除草したい時は、キュウホー。
その2本を使い分けながら、やっています。
 
7月6日 石川の東さんから「RE・日本人にとってお米とは」

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ひがし農場 東浩一 
石川県小松市矢田町イ24-3番地
TEL0761−44−3790
ton-ton(アットマ)tvk.ne.jp
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 生産者、消費者、作る人、食べる人、なぜ日本人はお米に、こだわるのでしょうか

それは・・・・・政府や、農水省、ぼう生産者団体といわれる巨大総合商社や、マス
コミ、農家の

洗脳でーす。     消費者も、一年の消費量が60kgを割り込む状態で

主食でーす。とみんなで洗脳し合っているいるだけですよ 

主食は、カロリーが高く、安価で、飽きなく、保存性が良く加工の楽な物で生活して
いる所で

作れる食べ物で、その人のカロリー摂取の大半をその食べ物から得られる

なのですが、お米はこのいくつかがが当てはまらなくなっています

お米は嗜好品だと割り切ってしまえば、主食概念は邪魔なだけです

少なくても、、お米ほどたくさんの人がかかわりを持ち、

経済的意味合いが大きい農産物はありませんからゴチャゴチャ

訳のわからない農産物は無いのです、

そうなんです金が絡むと人間は自分の立場を良くしようと

大勢の人が大騒ぎします

正直うんざりしてます 考えるのもあほくさいです

 自分にとってお米は・・・・・

それは愛情表現です 育てるのが楽しいから

食べてくれた方の笑顔が見たいから

田圃は命の棲家だから

シンプルになーにも考えないで楽しいから育てるのです

こんな考え方をし始めた途端に、

我が家に

農作業やらして下さいと二人若い娘さんがきて、手伝ってくれてます

忙しいから手伝ってと言ったら、また一人若い娘さんが手伝いに

きてくれました

我が家では(エンジェル部隊と呼んでます)

「来年は田圃を任せて、無農薬の田圃作るぞー」と

張り切っています、ありがたいです

きっと今年のお米はおいしいこと請け合いです

自分の作ったおコメを食べたい人は集まれ、楽しみたい人集まれ

7月6日 姫路市水族館の市川さんから「ニカメイチュウ」
若林様

ニカメイチュウの発生量では、私の田は日本中の誰にも負けない自信があります。
作秋まで、3年続きの大発生でした。おそらく3,4割の減収でしょう。
2月に島根大の害虫の先生と一緒に飲んでいて、よいことを聞きました。
ニカメイチュウの幼虫は、稲を刈り取った後の切り株の中で冬を越します。
数回田を起こすことで、幼虫を土中に送り込み、窒息させるというのが、昔からの駆除の
方法だったようですが、乾田化された今の田では、なかなか窒息しません。
一番よいのは、切り株が完全に浸かるように湛水し、しばらくそのまま置く方法だそうで
す。これでほとんどの幼虫が窒息死するそうです。2月から3ヶ月湛水した今年の田で、
どのくらいニカメイチュウが出るか楽しみにしています。
もっとも、ニカメイチュウも絶滅危惧種並みに減っているそうなので、絶滅させるなんて
だいそれたことは考えていません。

外野席から、水族館 市川 憲平
7月6日 石川の若林さんから「ニカメイチュウ」
昨年は米糠除草は成功しましたが、
ニカメイチュウで大きな被害がでてしまいました。
 
若林 平慈
 
今年も発生しているようです。
今は、手で抜いていますが、何か良いアイデアがありましたら教えてください。
 
石川県松任市76
076−275−2408
090−1395−8704
 
 
7月5日 奄美大島の畑さんから「浜砂」
大型の台風が離れて通ってくれたので助かりました。バナナやパパイヤが倒れないようにしたり、ハウスのビニルを外したりと気が休まりませんでした。ところで、今は兼業なので時間がとれず、作っていないんですが、
20年くらい前に、すすきを刻んだものと、人糞を混ぜで軽トラック20台分くらいの堆肥を作ってトマトを栽培していました。大げさに聞こえるかもしれませんが、そのときのトマトは絶品でした。それ以後、同じ味のトマトに出会っていません。とまと嫌いの人がとまとを食べれるようになったりとみなさんに喜ばれるおいしいトマトでしたよ。いつも思うのですが、肥料をカルシュームのみとかの単体?でやるとうまくいかないことが多い気がします。それで、ここ10年くらいは、堆肥のみでつくっています。それでもカルシュームが足りないかもしれないと感じるときは、浜砂(サンゴが砕けたもの)を入れます。カルシュームだけでなく、他のミネラルも多く含まれているようでカルシュームの入れすぎなどの心配がなくてうまくいっているようです。浜砂は入手困難かもしれませんが、そのようなものは探せばありそうな気がしますが。どうなんでしょうか皆さん。それから、13日の四手網の会が盛会となりますように!!飲んで歌って、踊って?盛り上がってくださいね。それから、ここ瀬戸内町から、初めてビッグな歌手がでました。わだつみの木でオリコンの1位になった元(はじめ)ちとせさんです。塾生ではなかったんですが町で会うと必ず元気すぎるくらいにこにこと挨拶をしてくれるかわいい女の子でした。いつのまにかしっかりと成長していました。町中が盛り上がっているところです。応援宜しくお願いいたします。100年に一人といわれる独特の声です。心地いいですので、ぜひ、聴いてあげてください。
 
7月5日 兵庫の衣笠さんから「光発芽、田んぼの稲の今」
夢前町の衣笠です。
光発芽の苗の違いをみて下さい。
左側2本は、闇発芽の苗です。右側2本は、光発芽苗です。
播種18日目、無肥料の籾殻培土、有機液肥500倍葉面散布2回
 
本日の無農薬の稲の様子。
不思議なくらい草類がありません。
白いのは、大豆です。散布7日目、指で軽くつぶれます。
沈んでいるのは、菜の花の茎です。これも軽くつぶれます。
カブトエビは、ほとんど産卵を終え死んでキチン質の肥料になってくれます。
水が澄んで来たので、有機リン酸(おどりこ 播州ケミカル)やって軽い中干して
生殖成長に備えます。カブトエビが時期を教えてくれます。有り難う!!!
今年も快調に”開張”してくれています。
もう、分けつ止めます。
 
7月5日 大阪の小圷さんから「「元気がが出る農業の道しるべ」からの連絡」
●[元気が出る農業の道しるべ]からのお知らせ

@恵木さんの編集協力で、「雑草対策2(ヒエ編)」を設定。

A根本的な、熱い意見のやり取りになりそうなので、
「日本人にとってのお米とは?」をリアルタイムで更新していきます。

Bまた、切実で急を要するテーマなので、トマトの尻腐れについては、
「病害対策」という項目を新規に立てました。
知恵と経験のある方のアドバイスを期待してます。

C四つ手小屋ミーティングが間近となりましたので、
「お知らせ」にそのスケジュールを載せておきます。
催し物が間近に迫って、いざ出かける段に以前の記事を捜すのに
手間取る事が無いように、利用してください。

==================================================
元気が出る農業の道しるべ世話人: bin(小圷敏文)
http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm
yama-bin(アットマ)www91.sakura.ne.jp
==================================================
 
7月5日 富山の田村さんから「メーリングリストもいいけど…」
ほかに2つのMLに加入しています。農業系1つと食事系1つです。管理人さんはとても大事なようですね。
情熱というか人間性というかモロに反映されるような気がします。
MLは流しっぱなしになり、同一者による多数投稿の過激意見も時に胸にあたり何だか辛い時もあります。ここでは管理人さんの発言で緩和がきいているのか暖かくていいと思っています。
  
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使えるものは再使用!
省エネ工事,自然住宅工事推進
リユース工務店   神実(カムミ)
                  田村 予果
〒939-2416 富山県八尾町布谷3158
T&F 076−454−5536
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今の暮らしぶり紹介homepageは
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7月4日 お米の勉強会の村山さんから「肥料の成分表、ありがとうございました」
福井の冨田様     村山日南子より
 いろいろ問い合わせてくださり、有り難うございました。公表してほしいですね。元々肥料というものは効いてこそ商品価値のあるものであり、有効成分が不測かどうかを主のチェックしているのだと思います。よって、カドミや砒素の規制があるのはよほどのことと思います。
 ケイカルにはカドミがナイトのことでしたが、以前私どもの会で分析に出した時には基準ぎりぎりだったかのカドミが含まれていましたし、肥料便覧には規制がありました。ケイ酸苦土石灰というのは原料は何でしょうね。
 
 肥料工場見学につきましては、以前姫路の片倉チッカリンという全農系の有機肥料会社を見に行きました。驚いたことに、有機肥料の原料は総て輸入(もう10年も前にです)、獣毛や血液、爪まで輸入していました。詳しくは山下さんに。
 
 燐酸肥料などの工場も見たいですね
 
7月4日 兵庫県の衣笠さんから「RE・トマトのしり腐れ」
ご無沙汰しております。夢前町の衣笠です。
土佐さんのトマトの”しりぐされ?”ですが、
もし、昨年私が困ったのと同じ”しりぐされ”ならば、
カルシウム欠乏ではなく、マグネシウム欠乏だと思います。
今年、苦土を多めに施肥したらまったく出ませんでした。
しかし、苦土は、カルシウムと大変仲が悪いので一緒に与えない
のが、いいようです。
ps、今年は、トマト5段摘心、1m以下に実を付ける方法でやっています。
 
それから、山下様、7/13の詳しい時間と場所お願いします。
できれば、行きたいと思っています。天気も悪そうなので休んでもいいでしょう!
 
 
7月4日 福井の塚本さんから「RE・トマトのしり腐れ」
このホームページからいにかけていたのですがもどってきました。
トマトの件です。
トマトの尻ぐされだと思われます。
予防は、カルシウムの入った液を葉面散布すると効果絶大です。
品種によって尻腐れの出方は違いますが、完熟、甘熟系のトマトは発生しやすいよう
です。
土の中にカルシウムの肥料を入れておくということも考えられますが、
水をやらないと吸収しないということがありました。
このことは、種苗会社や研究している人がとても詳しいと思います。
トマトを専門に栽培されている人なら誰でも知っていると思います。
心当たりの人は、ぜひ登場されて教えてあげてください。
私も教えてほしいくらいです。
出てきてくれないのは、きっといじわるでこころがせまいからだ。

私は酔っぱらっています。
さっき、ピアノとバイオリンのコンサートから帰ったばっかりです。
とっても幸せなひと時でした。今も幸せです。

もうひとつ除草機の押し方の件です。
特に押し方に工夫はないと思いますが、、、。
稲や草が大きくなると押せません。
土はできるだけやわらかい方がいいです。
除草機が前へ進まないほど、ふわふわの土だと草も生えにくいようです。
自分の足を鍛えるのが一番かもしれません。
まあ、人それぞれ好みがありますので。
私も、合鴨や鯉やフナを田んぼに放そうとは思いません。
よく分からないのでメンドクサイ。

酔っ払って文章も訛っているので
もういにます。さようなら。

塚本道夫
 
P.S
トマトのことで忘れ物

○ カルシウム液  (製造元 アミノール 発売元 タキイ)
私は、やく一週間ごとに葉面散布しましたが、間隔はもっと広くてもいいかもしれま
せん。

○山科の一灯園農事研究所でも今年からカルシウムの資材が発売されています。
お問い合わせください。

○私はトマトの青枯れで困っているので誰か対策を教えてください。
せめて接木をして、連作ができるようになりたい。
今は、接木をしても連作すると、毎年被害が増えていきます。
たい肥を入れてもあまり変わらないようです。
できれば実際にこうしているという話がうれしいです。

福井県の上中町の塚本道夫でした。
7月4日 姫路市水族館の市川さんから「外野から一言」
皆様、外野から一言
香西さんのつぶやきひとつで、たくさんの読者の心臓がドキドキ、
米作りの将来にみんなが漠然と抱えている不安が吹き出している、
つまらないテレビドラマより余程かスゴイ!
そこまでやらんでもエエヤロと思うぐらい、畦がピカピカになるまで畦草刈りをやらねば
気が済まなかった日本のお百姓さん、よきにつけ悪しきにつけ、それが日本人であり、そ
れが日本の農業を支えてきたわけだが、それが今崩れかけている。
おじいが生きている内は手伝うが、死んだらもう米はつくらんぞ、と考えている兼業農家
が日本中にごまんといる。10年、20年後にはどうなるのやろ、
みんなが不安を抱えながら、米作りを続けている。
香西さんのつぶやきひとつで、たくさんの読者の心臓がドキドキ
怖くたって、他に道がなければ、やるしかない、ドキドキッドキ
もっと本音が出てきてもよい頃だと思います。

さて、山ちゃんに手数をかけてもらって、配信されるこの通信。そろそろ、メーリングリ
ストにして、自動配信されるようにしたらどうかな。無料のメーリングリストサイトもど
こかにあるはずですよ。

私も趣味というか、遊びでお米を少し作っています。
水族館、市川 憲平
 
*やまちゃんから
市川さん、お気遣い、ありがとう
メーリングリスト、検索してみました。
ほとんど無料ソフトで、いろいろありますねえ。
今のところ、「HPの宅配便」は、ぼくの道楽みたいなものです。
事情が変われば、またその時にはと思いますが、しばらくは道楽三昧を続けます。
 
7月4日 広島の西村さんから「RE・日本人にとって米とは」
こんにちは   広島・西村です

中耕除草の作業時期限度はいつまでですか?もう1回くらい必要かしら??
週末で田植えから36日になります。田植えの2週間後に1回動力中耕除草機をかけて
あります。
−−−−−−−−−−
>ヒエ1本すら許せないような、家庭菜園(経営度外視の趣味)のような、
>兼業稲作農家が、日本農業の先行きのじゃまをしてると、
>腹を立てているのだろうなって。
おー、私ん所みたいな話ですね。『家庭菜園に毛が生えたような農業』をやってます
から。JAの職員が言ってたと聞きましたが実状からするとだいぶ甘目の評価かな。
ヒエ1本、許す許す。ヒエ10本、許す許す。ヒエ100本、370uじゃ問題
じゃ。先週70km離れた25aの借地に水位を見に出掛けたが途中雨の中を草取りし
ている農家を見かけた。ああいう農家を見かけるとつい「俺も。」と思ってしまうのが
零細農夫だねえ。手を掛けて育てる事はやぶさかではないがそこそこにしておかない
と身が持たん。
今年ゃ稲作全力モードでキノコ探しに行く暇無し。稼ぎ頭(米が売れたら軽く逆転す
る。いや、出費を考えるとやっばり稼ぎ頭の座は揺るがないか。)のイチジクは2度
目の剪定を終えて防鳥網張りがまっている。

当地は固定資産税+都市計画税が掛かっちゃうのでなんとしても農地の体裁を保つ程
度には農業をしていますが黒字経営はきついなあ。
農地を持っていると何か作らにゃならん。区画整理と地上げ(取水場の堰が出来て川
の水位が上がる為の対策)で水田の消滅した当地では果樹を植えるか草との戦いで野
菜を作るかですが一般的には農地は水田で米を作ってるいるでしょうね。それか草ボ
ウボウの休耕田。
生産調整の音頭取りが消滅して野菜と同等になったら稲の作付けを押さえられていた
人は増産しその年の秋には米の買取り枠の縮小で翌年には稲作を諦める人は諦める、
ちびっと粘る人で古米の圧力を持ちこたえれば営々と米を作り続けるだろうしもしく
は自家消費分に規模縮小するんだろうね。
14年度産米から無農薬米で20年余りの空白の末に世代交代を経て売り手に参入し
ようとしている僕は作り続けるよ。
作って売るんだ。需要にこたえきれなかったら(そう願う)吉和村で結構見かける除草
機押して手取りしているお百姓さんに呼びかけるんだ。
「無農薬米、作ってみないって。」

>雪崩をうっていく、あやうさを感じてしまうのです。
漫然と稲作をしてきた、していけると思っている人にはショック(気付くのは翌年)
だろうけど主食だから意外と硬直的なはずだよ。気弱になる人が出る中、本気に取り
組む人が増えるんじゃない。ここ、やまちゃんのHPに集う農民ってそういう元気な人
がほとんどなんでしょ。

ゲゲッ、頑固な爺さん集団なんて言わないでね。
7月3日 京都の四方さんから「日本人にとって米とは?えっ」 
岡山の香西さま
四方(しかた)と申します。就農3年目、今年、3町7反のお米、お米作りの師匠、井上さん・田んぼを貸して下さる近所のみなさまにお世話になりながら、京都の綾部にて、農薬に極力頼らないお米を育てています。
23年勤めたサラリーマン(ビジネスマン)辞めて、米専業のお百姓目指し、一昨年から、家族(嫁さん以下、子供3人)の為に、自分の為にも気張っておりますが、すみません、香西さんの切ない真意、どうぞ教えて下さい。
待っております。
 
7月3日 東京じゃなかった横浜の片倉さんから「RE・日本人にとって米とは?」
酔っぱらって、何か書いても「載せられる」って考えとかなきゃいけないんだね。今はシラフ。

 文庫本で「天皇の祭祈?」とかいう本を読んでね、新しい天皇が即位するとき、もう米なんだよ。これ、中国の思想でやっているから、孝明天皇で終わりなんだね。江戸時代、天皇は中国人だって事になっていたけど、明治はそれじゃまずかったんだな。ついでに、天皇家の仏壇は、京都に置いて、東京に引っ越している。明治維新はすさまじいよ。
 前にも言ったことがあるけど、佐渡や淡路、奄美なんかが一国扱いになって、沖縄や北海道が品が下がるのは、米を作れないから、だと確か司馬遼太郎さんが言っている。
 天皇家は米作り百姓の親玉らしく、今でも毎年作っているらしいが、維新と終戦で「米作り」が捻れてきているかも知れない。皇居じゃ、どういう米を収穫してるんだろうね。まさか、コシヒカリじゃないだろう。知ってるかい?

 ワールドカップで来日した外国人が、日本の電車の正確な運行に驚いたというニュースがあった。とたんに、「何しろ米作ってきたもんネ」と思ってしまう。日本の米は北限に近いので、スケジュールを間違えると収穫できない。これで二千年鍛えてきた国と、いつ種蒔いても作れるような国とじゃ、運行の正確さに大幅な差が出るってもんだよね。
 毎年のことだが、この時期、あっという間に日本中が池になって、というか、見た目じゃ分からないけど、あれって流れているんだろう?ってことは、日本中が人工的な大河(運河)になって、凄いことだと思うよ。会議で打ち合わせたり、国から指示があるわけじゃなく、個々が勝手にやって、整然としているわけでしょう?
 ねじれを戻して、米作りって何なのか、言語化して教えて欲しいとホントに思うよ。
 昔と違うのは、米作りにも多大なエネルギーが使われているから、アングロサクソンに反抗したら、米作りが成立しなくなるって点だと思う。この点で、米の自由化には、僕は反対でなかったよ。牛肉の自由化も、有事法制にも、同じ理由で反対できないね。原子力発電止めている国が出てきているということは、当分石油ってことだろう。

__________
かくたつグループ
NKATAKURA(アットマ)aol.com
045−955−3154
店主.片倉信夫

7月3日 やまちゃんから「むらの稲作り・雑感」
天皇が作っているのは、たぶん、伊勢神宮の神田。
品種は、たぶん、コシヒカリ。
というのは、その神田のコシヒカリの中から、イセヒカリという突然変異が生まれたから、そうじゃないかなあと言う程度だけど。
昨日、雑草をめぐるよた話を書きながら、頭のスミの香西さんがいた。
ヒエ1本すら許せないような、家庭菜園(経営度外視の趣味)のような、兼業稲作農家が、日本農業の先行きのじゃまをしてると、腹を立てているのだろうなって。
田んぼに水が通って、蛙がげろげろ鳴き出して、
よーい、スタート、ドンみたいなところが、村の稲作りにはあるね。
それは、「いよいよ始まったね」って、かんじで悪くない気分なんです。
その横並び一線というのが、この列島の稲作のレベルや質を保ってきたんだろうなと感じるのだけど、
(ヒエ一本生えない田んぼは、後ろ指さされたくないなということが大きい、きっと)
最近、あれっ?少し事情が変わってきたのかなと感じることがある。
秋になって、ヒエが稲を凌駕するようにのさばっている田んぼが、でてきた。
(ぼくの田んぼが、目立たなくて、ありがたいことなんだけどね)
今年なんぞも、除草剤をふった田んぼは、しばらく水をためておかないと、除草剤が効かないのだけど、水がなくなって土が露出してしまっている田んぼがちらほら。べっちょないんかいなと、つい心配してしまう田んぼが目立つのです。結局は、雑草が生えてしまって、ぼく以上に手をかけて、手取り除草をしていましたが、、、
「こんなにえらい目をするくらいなら、買った方がましやなあ」というふうに、雪崩をうっていく、あやうさを感じてしまうのです。

7月3日 岡山の柴田さんから「RE・トマトの尻腐れ」
しばた@おかやま普及セ、赤木御大近所、です。

さて岡山市在住で御大近所にして、現在御津町林正弘さんの担当、そして春までは倉敷で香西達夫さんの有機担当普及員であったワタシとしては、香西さんがチョット心配。わたしも「うるせー、ぐちゃぐちゃ言うな!」って叫びながら、下手コメ作りしてるマスオさん。心中お察しいたします・・・
 
> 京都の土佐さんから「トマトの件でどなたか教えてください」
おコメといえば赤木御大、野菜とくれば野菜担当普及員の出番でしょうか。

> 最近トマトの先端が腐ってます。我が家では伏見トウガラシを栽培しており
> よく似た症状に「尻ぐされ病」というのが主にカルシウム不足で起こります。
> それと同じなのでしょうか。
同じです。というか、尻腐れはピーマン、シシトウでも出ますが、業界的にはなんといってもトマトの尻腐れの方が有名でしょう。

真の原因はお察しのとおり石灰欠乏。しかし泥の中に石灰ないのか、イエイエそんなことはありません。土中石灰の吸収を妨げる奴らがいる。それは高地温、乾燥、過湿、根痛み等々・・・色んな誘因あるけど、まその中でも筆頭株主がチッソ過多。元にどか肥、追肥ギッチリ、窒素が過ぎて石灰よろける。

てなところで、普及所の電話がチャリーンと鳴っても「トマトの尻腐れて・・・」っていう方は、そこはかとなく肥が好きそーな雰囲気がするし、「茎は?すりこぎくらい?」って聞くと「うん」て答えるヒトがほとんど。尻腐れの原因の9割は肥のふりすぎ、右手のひらのせい、と感じてます。

> 今年に限って近所にも同じ現象が多発しているようです。
> なにか疫病なのではないのでしょうか。
疫病だと、まず葉っぱにくる気がします。実に出る頃には葉っぱどろどろ・・・
てえことで、対策としては肥料控える(やった肥は抜けんぞ)石灰をぶちまいてみる(だめもとじゃ〜)水やる(乾燥の場合ね)てなところか。現実には肥切れるの待つ、時が解決するのか・・・

おまけ:肥料成分の拮抗作用というのは、窒素vs.石灰以外にも、石灰vs.苦土、カリvs.苦土が有名どころ。いずれも苦土が弱者なんで、苦土欠乏の症状が出たときは苦土ナイ、よりも石灰過剰、カリ過剰の場合がほとんど。石灰君も、チッソのあだを苦土で返さんでもいいのに、ホントくどーする(さぶ〜)。

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   岡山農業改良普及センター  柴田雅人
 〒700-8604 岡山市弓之町6-1 (086)233-9850
    masato_shibata(アットマ)pref.okayama.jp
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7月2日 京都の土佐さんから「トマトの件で教えてください」
またまたピンチ(?)になりました。
「駆け込み寺じゃない!」と叱られそうですが、ピッカピッカの1年生に免じてどな
たか教えてください。
 最近トマトの先端が腐ってきています。我が家では伏見トウガラシを栽培している
(親父ですが)ので、それとよく似た症状に「尻ぐされ病」というのがあり、主にカ
ルシウム不足で起こります。それと同じなのでしょうか。我が家でもそうですが今年
に限って近所にも同じ現象が多発しているようです。なにか疫病なのではないので
しょうか。
どなたか教えてください。
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土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
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7月3日 福井の冨田さんから「肥料の成分表・続」
福井の冨田でございます。
 
村山様
カドミウムに関する情報有り難うございました。
 
資料は、農林水産大臣の登録を受けた肥料の検査
結果の公表されたものを、独立行政法人肥飼料検査所
にて、転載したのもののようです。
 
 具体的な含有数値について、独立行政法人肥飼料検査所
大阪事務所 肥料課に問い合わせてみました。
 
・数値は公表出来ないとの事。
・また、肥料取締法の許容含有量の最大量を超えている場合
 は、指摘事項欄に記載されるとのことでした。
つまり、指摘事項に記載が無ければ、基準を超える含有量は
検出されなかったという事らしいです。
 
 そして、ケイカルにはカドミウム等は含まれてないのでは?
と言われましたので、よく見ますと、ケイ酸苦土石灰には、
カドミ、砒素の含有は記載されていませんでした。
 
 また、「肥料取締法に基づき普通肥料の公定規格を定める
等の件」(昭和61年施行)というのがあり、肥料の種類ごとに
カドミや砒素、ビウレット性窒素などの許容含有量が決められて
いるようです。
 
 例えば、リン酸苦土肥料の場合、水溶性リン酸45%以上を
含み、かつ水溶性リン酸1%につき、砒素0.004%、
カドミウム0.00015%を越えなければ、流通可能ということ
らしいです。(勉強になりました。)
 
 しかし、市販されている多くの肥料にカドミウムや砒素が
含まれている、また、許容されているということに大変
驚くと同時に、日本のお米に含まれるカドミニウムが
高濃度で検出される事と関係性が深いのでは?と思って
しまいます。果たしてこのままで良いのでしょうか?
 
以上、
肥料工場に見学に行きたいと思いはじめた冨田でした。
失礼いたします。
7月2日 福井の塚本さんから「抑草対策のまとめ」
(その1)
大豆粕散布の水田その後です。

田植え後30日 = 大豆粕散布後20日
  水が澄んでしまって、コナギが勢いづいてきました。残念でした。
それでも今までの濁り水が効いて、コナギは少ないです。
今除草機を押していますが、押さなくてもいいくらいです。

私は、米ぬかは、実用的といえるほど効果がないと感じているので、
使うのをやめました。ペレットの経験はありませんのでわかりません。
大豆粕を使ってみて、散布後の2週間ほどの濁り水効果を
経験しました。だけど、これだけではまだまだ足りませんというのが結論でした。
 
福井の塚本道夫でした。
(その2 その1のあとで届いたメールです)
平成14年のまとめ

除草剤を使わない稲つくりに必要なのは、地力。
地力が少なければ、秋でも春でも元肥をたくさん入れておこう。
私は、化学肥料を秋に入れておくのも安くていいと思います。

深水栽培といいますが、地力がないと深水の中で稲は伸びてきません。
このことを深水に成功した今年は痛感しました。

田植え後30日ほどは草がおとなしくしていてくれるので、
あるいはあの手この手の抑草対策が功をそうしている間に、
稲の茎数が順調に確保できないと後では草が勢いづいて
茎数不足になる。
地力がない上に、元肥ゼロで出発したいままでは最悪でした。
中期の施肥は草が吸ってしまうからでしょうか、ぜんぜん効かないんですよね。

晩生の品種はなぜか、太い茎が力強く出てくる。
確かに早生より晩生のほうがいいです。

大豆粕の効果は、濁り水の効果としてあったが、
高くつくことと、効果の持続性が今一歩でした。
田植え後すぐに散布できれば効果大かもしれません。
元肥としての効果はたいしてないので、倒伏などの心配はまったく無用でした。
反当り80キロ使いました。

田植え後の米ぬか散布は、労多くして益少なしで止めた。

菜の花のすき込み水田が、成功するのを祈っています。
誰でもいいから早く成功してほしい。

今年は、まだまだとはいえ、何とか見ていられる田んぼになりました。
そしていろいろわかってきたことも多かったのでよかったです。

もし来年が私に訪れたら再びここに登場したいと思います。
さようなら。

福井県の上中町の塚本道夫でした。
 
7月2日 やまちゃんから「RE・雑草対策の基本技術」
今日、田んぼへ行って、6月15日田植えのヒノヒカリの雑草の生え具合を調べました。
株間にヒョロヒョロのヒエがちょろちょろ。
つまんで引っ張ると、つるっと抜けました。
実りの秋になっても、おそらく分けつしないまま、1〜2本の穂が出る程度だろう。
さて、どうすべえ、
時間と体力に余裕があれば、拾い草に歩いて、抜かれる運命になるだろう。
「畑の草なら?」と、思ってしまった。
たぶん、ほっとくだろう。
作る作物にもよるけどね。
ニンジンやネギのように、初期生育ののろい作物の場合は、削るだろうな。
でも、草一本ないというのは、趣味の家庭菜園の話だな。
実りの秋に、ヒエの穂が出てると肩身が狭い思いをするというのは、
きっと、この列島独特の文化だろうな。
いや、そうじゃないぞ、種を落とすと、来年が怖い。
去年も言われた。
「あのヒエは、抜いとかへんのか?あのままか?」
2反で、50〜60本のヒエ、
出来れば、抜いてきれいにしておきたいと思っているうちに、
スズメがついばんで、はげ坊主になってしまった。
ぼくの気持ちの中で、もう勝負は付いてしまったことだしなあと言うのがあって、
気持ちが動かなかったのだろう。
 
書こうと思っている「本題」から、ずれたことばかり書いているなあ。
酒のせいだな、こりゃ。
「メインテーマ」は、嶺田さんの「雑草対策の基本技術」のなかの、
第三章「どこまで許容(我慢)出来るか」の、「成熟期の雑草乾物量」、
「5%の減収レベルです」
百姓始めた頃のことを思い出しました。
宇根豊さんの「減農薬の稲作りのすすめ」の本を読んで、
「虫見板に、ウンカが何匹だと、田んぼ全体で何匹くらい。せいぜい3%減収です。
農薬代より、金額に直すと安いです」
などと言う宇根さん一流のアジテーションに乗せられて、
「よしこれなら、今年も農薬なしで行くぞ」と、思っていました。
最近は、ずぼらこいて、
虫見板もほこりをかぶったままですが、、、
 
さて、嶺田さん、
今日も、畦端から、株間を眺めて、
「コナギがちらほら(多いところで、株間に数本)、
この程度なら、べっちょないな」と、
早々と勝利宣言を出してしまいました。
(ただし、オモダカ栽培田は、別の話ですが、、、)
塚本さん(「今除草機を押していますが、押さなくてもいいくらいです。」)とはちがい、
ものぐさ百姓です。
 
お聞きしたいのは、
「5%の減収レベル」の「成熟期の雑草乾物量」って、
眼で見た感じでは、どの程度のものなんですか?
5%の減収といえば、8俵で、20キロくらいなものでしょう。
田中寛さんの「害虫対策の基本技術」の中の、
「暮らしの手帳的方法」につながる話ですねえ。
 
 
7月2日 やまちゃんから「畦際の雑草に新兵器発見」
何が新兵器かって?
前に「山下農園の自己紹介」のデジカメの写真(By本岡さん)を送ったでしょう。
あの、北海道足寄町のキューホー製作所の「穴あきホー」。
除草剤に頼らなくなって、畦端の草が、やたらと増えてきました。
せり、ひえ、アゼナ、キシュウスズメのヒエなどなど。
ドライブハローが畦際に寄り切れないし、
深水にして置くから、よけいかな。
いままで、田んぼに入って、畦際をぐるりと引いて廻っていました。
これが大仕事。1枚の田んぼ、1時間では済みません。
数日前など、セリをわしづかみにしたら、太くて固い!
あわてて放したら、ヘビだった。
ぼくもビックリしたけど、ヘビもビックリしたみたい。
 
「穴あきホー」で、やってみたら、
ヒエもセリも、ずるずる抜ける。
キシュウスズメのヒエも期待できる。
穴が開いてるので、泥は逃げてくれます。
雑草は、引っかかるので、畦にポイ。
ついでに、わが田の場合、コナギは、畦端に多いので、コナギも、削って、
田んぼ一回り、すいすいでした。
 
「穴あきホー」は、きっと、北海道の典型的な草削り鍬、
ぼくの使っているのは、北海道足寄町のキューホー製作所の「穴あきホー」。
デジカメ買ったので、そのうち写真送ります。

「RE・日本人にとってお米とは?」3つです。 
7月2日 富山の田村さんから
あらら。お米って命そのものです。ずっと前からそう思ってお米を買わせていただき,家族と大切に食べてきました。(高いお米でしたが)そしてようやく生産者の小さなお仲間になれて万歳の今の生活!
そんな今,ごめんなさいね。勉強不足で。
 
痛恨のセリフを目にして,あまりにも生産者をわかっていなかったようで。励ましというか,お詫びというか…。
 
おっしゃっていることが見えてはいないのです。が,勿論こんな初心者は無視して会話を続けてくださいませ。横で勉強をさせていただきます。
 
7月2日 お米の勉強会の村山さんから
今年お米政策が劇的に変わるのでしょうか。減反廃止、とききましたが、きっと農林族議員や農協の圧力で、又もや旧態然とした緩慢に衰退していく道をたどるのではないかと、うんざりしていました。けれど今度は違うのでしょうか。詳しく教えて下さいませ、お願いします。
 
7月2日 東京の片倉さんから
米作りは、北斗七星を媒介にしてるぐらい、壮大な虚構なんだよね。
 明治以降ヘンになったみたいだから、歴史を勉強した方がいいような感じの日本語でした。

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かくたつグループ
NKATAKURA(アットマ)aol.com
045−955−3154
店主.片倉信夫

(注・山下 片倉君は、ぼくの友人で、自閉症児(者)教育の職人です。あれ、こんなこと書いたら、香西さんに失礼になっちゃったかな?)
7月1日 岡山の香西さんから「日本人にとって、お米って何でしょうか」
 現在、日本人にとって、お米って何なんでしょうか?
農業をやっているものにとって、お米のことを、
どのように考えればよいのでしょうか?

お米と野菜を生産している農家(一応専業の)です。

親父から農業のことを任されて(当時は兼業でしたが)何の疑問を感じることなく稲作を経営のベースにおいて30年ほどやってきましたが、今年突然、お米作りがいやになりました。

理由は自分自身ではわかりません。ただ目の前に水田があったから、とりあえずお米を作っておこう、ぐらいのことで、ずっと続けてきてしまったような気がします。

この30年間にお米を取り巻く情勢は大きく変わりました。にもかかわらずお米を作っている大半の農家の方の意識はほとんど変わっていないようです。

2000年間この国の農業の根幹とされてきた「お米作り」が日本の農業の荒廃の元凶として、やっと浮かび上がってきたように思えます。

私も今頃になってやっと「お米の呪縛」から開放されたような気がします。

「減反政策」がせめて5年でも早く終了していれば、今頃は新規就農をめざす方々に、多少はましな農業の未来を語ることが出来たのに、と悔いが残ります。

「減反政策終了の年」を日本の「農業再生の元年」に出来るかどうかが、現在の私たち農家の最大の課題です。

それなりの準備はやってきたつもりではいるのですが、とてもスムーズにいくと思えないのです。

それは、一番真剣に日本の農業の再生を考えておられる方々が、いの一番に「抵抗勢力」として登場してこられるのではと危惧せざるを得ないからです。

私たちは私たちを支えてくれている先進的な消費者及び流通関係者、地域農業の指導的立場のベテラン農家、こうした人たちと敵対関係にならざるを得ません。

「変革」と言う言葉の意味を実感させられる日が近づいているようです。

いかに形骸化して久しいといえ2000年間「日本」という国の根幹のひとつが終焉を迎える日です。

「普通の農業の始まり」の歴史的出来事だと思っていますが、花火と太鼓で迎える日にはならないことは確かだと思います。

7月1日 お米の勉強会の村山さんから「肥料検査、見ました」
福井の富田様     村山日南子@お米の勉強会です。
 肥料検査のHP見ました。有難うございました。
 基準値や、どれだけ含まれているのかの数値はありませんでしたね。入れてくれると混乱が少ないと思いますのに、不親切ですね。機会がありましたら、農水省に申し入れて下さいませんか、お願いします。
 
 ケイカルは精錬所の残渣です。廃棄物処理に困った精錬所が全農?に「ミネラル豊富」と持ちかけて、安い土壌改良剤として農協が農家に毎年撒くよう売りつけてきました。
 もっと変なのは、カドミウム準汚染地区にも、カドミウムを吸い上げない稲作りとして、収穫まで水を切らないことと(水を切るとカドミを吸い上げるので)ケイカルを撒くよう指導してきました。カドミ対策にカドミを入れるなんてねー。
 
 燐酸肥料にも基準がありますが、燐酸肥料は全量輸入だそうで、原料は海鳥の糞の石化したもので、海鳥が、微生物から始まる食物連鎖の過程で魚を食べて濃縮していると聞きます。カドミウムは、元々地表には存在しない重金属であり、生き物が地球上に現れたときにはなかっものであり、よって生き物は全くカドミウムなしでできています(砒素やコバルトなど有害元素も極微量ですが生体は必要としているようですが)。だから、例え微量でも生き物には有害物質として作用します。また、重金属は、一度体内に取り込まれ、体が障害を起こすと、それ以後全くその重金属を摂取しなくても、障害は軽減されることはないそうです。
 
 カドミウムについては、本当に心配していますが、おいおいお話します。
 
7月1日 大阪の小圷さんから「新企画案内他」
「元気が出る農業の道しるべ」からの案内です。
●新規項目として、「私の農業絵日記(夢工房編)」を作りました。
 夢前町の衣笠さんが、デジカメ情報を悪戦苦闘で送ってくれてます。
 「農」にまつわる様々な企画を提案されていましたので、地域社会
 における活動や研修生を迎えてのエピソードなども含めて、
 今後とも映像情報込みの活動報告を期待したいと思います。

 *映像情報が多くなると、電話回線によるつなぎ込みの方は、
  その項目を立ち上げるのにチョッと時間がかかるかも・・・
  ⇒厳しい人は連絡ください。映像情報を間引いてみますから。

●今、「菜の花・緑肥の抑草効果」期待が熱い!
 7月13・14日の「四つでミーティング」が楽しみです。
 赤木さんからの成果報告を踏まえて、『特集』を組みたいです。

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元気が出る農業の道しるべ世話人: bin(小圷敏文)
http://white.sakura.ne.jp/~genki/Index.htm
yama-bin(アットマ)www91.sakura.ne.jp
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7月1日 富山の田村さんから「連日の除草仕事の手を休めてイベントです」
山の自宅で。(富山県八尾町)お近くの方おられましたら是非どうぞ。忙しい農作業の中休み,心に感動とと癒しを。バックミュージック付。絵画も展示。
玄米菜食+飲み物付き¥1000円 連絡下されば案内文送信します。
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使えるものは再使用!
省エネ工事,自然住宅工事推進
リユース工務店   神実(カムミ)
                  田村 予果
〒939-2416 富山県八尾町布谷3158
T&F 076−454−5536
mailto:yoka(アットマ)cty8.com
http://www.cty8.com/yoka/index.htm
今の暮らしぶり紹介homepageは
http://www.tsurugi.ne.jp/infplaza/SUB01/YOKA/index.html
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