2003年3月のお便り   HOMEに戻る

3/31 広島の清水さんから「お願い」
広島の清水ですが誰かミルキークイーンか豊コシヒカリの種を売ってもらえればいいのですが、2キロぐらいです

3/31 兵庫の長澤さんから「はじめまして」
はじめまして、長澤 栄三と申します。
私は、現在加古川市に住んでいるのですが、
この4月に、加古郡のほうへ転居することになりました。
 
兄が住んでいた母方の実家が空き家になってしまうので、自分が購入することになったのですが、
そこには、5反ほどの田があります。
 
兄と一緒に10年間ほど、その田をしていたのですが、
実際には、田植えを手伝うくらいで後は何もしていませんでした。
 
真面目に取り組んでみようを思い、
本屋をのぞいたところ"井原死すともへの字は死せず”の本を手にとってみたのが、”への字”農法を知るきっかけになりました。
 
全くの素人なので、おかしな質問や意見を言うこともあると思いますが、これからよろしくお願いします。
 
長澤 栄三
 

3/31 福井の塚本さんから
Sent: Monday, March 31, 2003 8:04 PM
Subject: ラオスの近森さんへメール

ラオスの近森さんお元気ですか。
福井の塚本です。
近森さんのアドレスがわかりませんので公開の場でメールをお届けいたします。

2年前の春は、温湯処理後の発芽率を調べていただいてありがとうございました。
そのとき、もち品種の発芽率がばらついていてよくわからないままでしたが、
今年偶然にもカグラモチの温湯処理をすることになり、発芽率を調べてみました。

@カグラモチの発芽率は、もともと80パーセント前後と思われます。
 うるち米ならほぼ全部発芽するのに、もちは違うんですね。

A温湯処理しても大体同じ発芽率で、低下する事はありませんでした。

Bただし、3時間水に浸種してから温湯処理したら発芽率は極端に低下しました。
 1時間までの浸種時間では低下なしでした。2時間はやっていませんので不明です。

供試もみ数は300から500づつでしたのでかなり正確だと思います。

そんなことですっきりしていただけましたでしょうか。

とにかく生きて帰ってきてください。
無事を心から祈っています。

*兵庫の衣笠さんから
Sent: Sunday, March 30, 2003 6:22 PM
Subject: 菜の花のすじ播き!

夢前町の衣笠です。
春です!農作業もめっきり慌ただしくなってきました。
菜の花の播種ですが、土の状態が2月中は最悪で
結局、3月の中旬播種になってしまいました。
播種してからは、天候にも恵まれ発芽率も上出来です。
今年は、すじ播きに挑戦しました。
播種後18日目
3/12播種  2s/10a 畝間32p  麦播種機使用
それから、前に報告しました”川の土手を花いっぱい”の定植が行われました。
5*110m  まつば菊10000本
後ろの田んぼは、私の麦畑です。今年から土手の草刈りが少し減ります。
 
 
*やまちゃんから
黒いマルチは、光分解型のマルチなのかな?
最初の草取りが大変だと思ったのですが、こういう手もあるのですね。

3/29 やまちゃんから、「春の芽生えにぶつぶつ」
ずいぶん陽気がよくなってきました。
トウモロコシの透明マルチをめくって、中耕除草をしたり、レタスの定植などをやっていたのですが、ジャンバーを脱ぎ、セーターを脱ぎと最後はシャツ1枚で仕事をしていました。
その最中にぶつぶつと独り言。
「同じように、真冬の寒いときに種まいて、きちんと発芽するものと、そうでないのはどこがどうなの?」
ニンジン、ゴボウ、トウモロコシは完璧に近いくらい発芽しました。
ところが、小松菜、ほうれん草、など菜っ葉類がさっぱりなんです。
種のまき方は、トンネルのニンジンをのぞけば、例の溝底ミニトンネル方式です。
溝を切って種をまいて、軽く覆土して、足で踏みつけ凹部を作り、クンタンをかぶせて、透明マルチをするというやり方です。
両者の違いは、発芽がいい方は浸種して腹巻きの中などで芽だしをしています。
菜っ葉類は、芽だしをせずそのまま乾いた種をまいています。
芽だし操作をして、芽が動き始めた種はその後の悪条件の中でも腐らずに芽を出す?
そういうことって、ありかしら?
いや、ひょっとして、ほんとにそうかもしれんぞ、と思い始めている私めです。
どなたか、にたような経験をお持ちの方はいませんか。
 
さて、話変わって、菜の花の発芽に苦労しておられる方々へ
お彼岸に種まいた菜っ葉類は、まあ見事に芽を出してくれました。
やっぱ、地温て正直ですね。
自然に逆らって、早まきすると苦労します。
なのに、どうしてそんなにあせって早まきにチャレンジするかって?
お彼岸頃種まくと、連休あたりが最盛期になって、そのころは虫もわが世とばかり動き出すし、菜っ葉もぐんぐん生長して、連休で飲んだくれている間に菜っ葉のお化けができあがってしまうのです。
 
おっと、脱線してしまった。
菜の花農法の種まきは、お彼岸頃種まいても、すぐに大きくなって、寒いときに種まいた菜の花に追いついてしまうのではありませんか?
陽気がよくなってから種まくと、とうだちが遅くなって、菜の花ができない?
皆さん、種まきは無事終わりました?

3/29 徳島の高松さんから「直播に挑戦」

 いつもメールを送っていただきありがとうございます。見るばかりでしたが先輩方の苦労話や試行錯誤などに接し我が方の米作りについて考えさせられます。

 省力化のひとつの方法として今年度は直播に挑戦してみたいと思っています。慣行栽培ではその際たくさんの除草剤を撒くのが一般です。しかしそれはあいがも君達に活躍してもらうことで回避できると思います。しかし聞くところによると鳥害や発芽率などの問題を克服しなければならないそうで補植に多くの時間をとられたりするようで、省力化には程遠いとの声も聞かれます。岡山県では直播が盛んなようですがこれらは大きな問題とはなっていないのでしょうか。

このたびヤフーBBに加入しましたのでメールアドレスが変更になります。次回からは次のアドレスにお願いします。akamats2001(アットマ)yahoo.co.jp

徳島市 高松幹定

 

*やまちゃんからお願い

高松さんのメール転送するに当たって、アドレスを伏せようかどうか迷ったのですが、(実は、先日の平井さんの時には伏せました)直播のことで、相互に情報交換が出てくるかもしれないと思い、伏せずにそのまま掲載しました。今後、アドレス電話番号が記載されていましたら、そのまま載せますので、もしオープンにしたくないときは、「アドレスオープン不可」などという風に書いておいてください

3/25 岡山の赤木さんから
Sent: Tuesday, March 25, 2003 10:27 PM
Subject: バイオディーゼル燃料・BDF

 赤木@菜の花です。
 菜種油でトラクターを動かす話を聞いてきました。面白そうなんですが、私が目的としているところと若干違うので話に乗ってしまうことは出来ません。
 面白かったのは、このバイオ燃料だけで車を走らせるのは非課税なのですが、軽油と混合すると増量剤となるので道路税を課せられるそうです。トラクターなら文句はありません。
 税務署が車からサンプルを持ち帰って調べたそうです。
 ナタネは秋播きにして分けつを増やしてやらないと収穫できる種の量が少ないそうです。
冬草対策でトレファノサイド粒剤と、コオロギ対策に殺虫剤デナポンベイト粒剤が必要だそうです。せっかくの100点エコ思想が、私の中では50点に半減しました。
 菜の花男は当然このあたりも含めいくつも質問しました。いいことには間違いないんだが、種から搾油するエネルギーや精製(エステル化)工程で使うメタノールなどを考えると、結構エネルギーが要るようでした。
 滋賀県の新旭町、愛東町、廿日市市、広島県の大朝町なんかが先進地やね。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 


3/25 広島の西村さんから
Sent: Tuesday, March 25, 2003 10:04 PM
Subject: トンネル

春ですねえ、春分の日に続く週末は荒起こしやら堆肥振りに精農が
表に繰り出してましたよ。ビニール・トンネルの裾を上げないでいたら51度にもなっ
ていて強化育苗中の菜の花を少し枯らしてしまいました。
太陽とトンネルの力はすごい。高温にし過ぎたのは失敗ですが
自家用にJAから購入していた苗を自家生産できないかと種を蒔いた
ミニトマト・スイカ・メロンは双葉が開きました。保温して苗を育てつつ外気温が上

ると共に移植して
スタート・ダッシュを効かせないと稼げませんよね

3/25 岡山の林さんから
Sent: Tuesday, March 25, 2003 11:36 PM
Subject: RE:後家さんの話

何故か、赤城さんのメールにばかり反応する林です。
このような事例はいたるところにある話でしょうね。
>もしもだ、日本中で1年間に農薬で死んでる百姓の数が判ったとしたらえ
>れーことだぞ。
私も身近な人から似た話を聞いたことがあります。農林水産省も調査しよう
とはしないでしょう。工場で働く人なら安全性にあれほど注意が払われてい
るのに。
 
>塩や砂糖も適量ならいいが、度を過ぎると身体には良くない。
>農薬だって同じで、度を過ぎるから悪いのであって、使用基準以内なら安
>全ですよ。
>よく出来た文言だね。ついコロリと納得してしまいそうだ。
 
あらゆる学問には自己の領域というものがある。数学や科学なら自分の領域はここまでで
すよとまず定義する。ところが、毒性の研究者や農薬に関係するお役人はそうではないら
しい。だから食品である食酢や重曹が特定農薬になってしまう。これは、自分の領域がど
こまでも広がっていると認識している証拠だ。栄養学なら毒という概念はあるのだろうか。
そこで私の提案ですが、このように考えたい。
農薬の環境ホルモンとして作用する生殖毒などを考えると、どこまで希釈しても安心でき
ないし、農薬の食物連鎖を通じての濃縮という点を考慮して、農薬と食品である塩や砂
糖の摂取量は同じ”はかり”は使えないのではないか。
食品ならば、必ず摂取しなければならないものだ。多すぎると良くないだけだ。人には糖
尿病でもない限り満腹感というものがあるし、そこで食べるのをやめてしまう。これは人や動
物に自然に備わっているものだ。大体にして、塩にLD50というものがあってもそれで自殺し
たなんて聞いたことがない。それ以上食べられないように出来ているのだ。
だから結論として、似て非なるものを同じ”はかり”で測ろうとしたのがそもそもの間違いであ
る。ミソもクソも一緒に議論しようという人のオツムの方がおかしいのであって、赤木さんや
皆さんが何かおかしいな、と感じるほうが正常だ
 
それにしてもこの場はいい場だ。百姓が自由に意見を言える。HPのプロバイダー接続料が
井原さんの追悼集の黒字分でまかなわれているからだそうだ。紐付きでないのがいいところ
だ。
 
林 正弘
岡山県御津町
 
3/24 岡山の赤木さんから
Sent: Monday, March 24, 2003 1:23 AM
Subject: 後家さんの話

 赤木@菜の花です。
最近、隣町の後家さんから聞いた話を1つ。
今は亡き亭主は長いことイチゴのハウス栽培をやっていたんだとさ。3日に1度は背負い動噴担いでセッセセッセと農薬撒いておったそうな。マスクも付けずにやってたそうだ。
ガーゼのマスクなんか何の役にもたたんけどね。
 ある日体調が優れんので医者に行ったら、ガンと診断された。そんなに年寄りでもなかったからたちまちの内に五臓六腑を駆け巡って、最後は脳細胞にまでやってきた。
死神が待っておったんだな。とうとう手を引かれて旅立ってしまったそうな。嫁さん残して。
 後家さんの言うことにゃぁ、あの薬播きが悪かったにちげーねー。
そう言えば、近所にも似たような話があったぞ。ずっと以前にこんな話を発信した記憶があります。
 
 塩や砂糖も適量ならいいが、度を過ぎると身体には良くない。
農薬だって同じで、度を過ぎるから悪いのであって、使用基準以内なら安全ですよ。
よく出来た文言だね。ついコロリと納得してしまいそうだ。
ざーけるんじゃぁねーってんだ、ばかやろー。
 盗人猛々しいとはこんなことを言うのだろう。
 もしもだ、日本中で1年間に農薬で死んでる百姓の数が判ったとしたらえれーことだぞ。
 もしもだ、アレルギーの原因が農薬にもあることが判ったとしたらこれまたえれーことだ 
 ぞ。
 もしもだ、野菜に付着していた農薬が原因でガンになったんだと判ったらえれーことだぞ。
世の中平和だな。ほんとのことは神様しか知らねーからみんな幸せに暮らしてやがる。
食いもんだけでは足りんから、タンスの中にも吊るすようになった。蚊帳を吊るのがめんどくせーから、枕元で何やら一晩中いぶしててめーがいびきかきながら吸ってやがる。
ひでーのは油性がアカンのであって、水性ならいいんだってさ。
 
 世の中そんなに快適な暮らしがしたいかのう?虫1匹いねーのが文化的で豊かな暮らしかいのう?  自然を愛し環境を考える百姓は深く考えてしまった。
 されど我行く道を変えるつもりは無いぞえ。辛くてもいい、笑われてもいい、菜の花咲かせなくても稲は作れると言われてもいい、ひたすら真っ直ぐに歩こう。


3/24 中野さんとやまちゃんの往復メール

山梨の中野さんの「農が作る景色」の3/21現地見学会の記事を見て、ぼく(やまちゃん)が他愛ないことを書き送りました。そのれに対する中野さんのメールが、ふむと思ってしまう内容だったので、「往復メール」の形で再録します。
 
*中野さんの「農の作る景色」より
現地見学会  (3月21日)
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/yamanasi-nakano2.htm
 山梨県北巨摩郡という地域は新規就農者が非常に多いところです。世帯数で1万戸に満たない4町村で、300とも400世帯とも言われる。都市からの移住農業者は、様々な形でネットワークを組んでいます。

 今日の現地見学会は、米と野菜の栽培上の課題を持ち寄って「アーダ・コーダ」言い合う農業勉強会が催したものですが、長いこと地元農業を支えてきた人達の姿は、残念ながらありません。

 在のお百姓の知恵と技術を学び、意見交換をする場が作れたら「無農薬で出来っこない!」という偏見もなくなるのになぁと思うのですが…。
*やまちゃんから
すごい数ですね
フセイン親衛隊より密度が濃いかも?
例えがいまいちでしたね
北巨摩ではきっと在のお百姓も、消費者に直に売っている人も多いのでしょうね?あ
あだこおだと一緒にいえる場所ができたらいいのにというのは同感です。何か、双方
にぴったしくるテーマが浮上したときに、そういうことって、いつか実現しそうな気
がします。中野さんの中にそういう気があると言うことは、他の人にきっとありそう
で、在の人の中にも、その気分のある人がきっとありそうに思います。世界を駆けめ
ぐった反戦デモみたいなものじゃないでしょうか。わが方は、何もしておりません
が、、、
 
 
*中野さんから
少し説明が足りなかったようですね。
僕はチョッと嘆かわしい話として書きたかったのです。

八ヶ岳南麓地は実に風光明媚な土地で、かつ東京から1時間半でやって来れる条件に
あります。いわゆるリゾート開発も盛んなところです。
実に様々な人達(有名人もイッパイ)が別荘族やら老後を豊かに?過ごすために移住
してきています。
300世帯の中には”定年帰農”とか”30坪菜園”の人たちも入りますが、
農業で食べようとしている数は三分の一位でしょうか?
彼らの耕作面積は地域平均の倍以上です。

でもこれだけ新規就農者を抱えられるのは、在の耕作者が減っていることの証です。
減反割当てが約半分くる地域ですから、休耕地だらけです。
手におえなくなった田畑を管理してもらえるという”負い目?”があるのか
在のお百姓は貸した田畑が草になるのを見ても、眉をひそめながらも我慢するだけ。
新規就農者は薬、化学肥料アレルギーの人が結構多くて、慣行農法は目の敵だから
農法の違いを超えた伝統の知恵や技術を学ぼうとしない。堰上げなんかの共同作業
にも非協力的だし、自分のネットワークの中だけに閉じこもる傾向が強い。

「無農薬で出来っこない!」との言い方の中にはやっかみの部分もあるなぁと思いま
す。
農業の担い手が代わりつつある時期なんだろうけど
田畑は単に生産基盤ではないと思い始めている新規就農者でも”古い人間”の感想で
す。
山下さんの言うように、双方ピッタシ来るテーマがあるのか、ないのか
シコシコやるしかないですかね…。
 
 
*やまちゃんから
お恥ずかしい限りです。戦争のかげなどちらちらさせて、、、
少しばかり昔には、よそ者を受け入れる村と、そうでない村がありました。
どこが違うのか、微妙な雰囲気で、よそ者が入って行きにくい村があったものでした。
今でも、移住者がいっぱいいる町と、そうでない町があるでしょう。
(Uターンではありますが)もとからの村の人間の感覚では、外からいっぱい移り住んできて、いろんな人種が増えた方が、風通しがよくなっていいよ、というのを、直感的に僕は思っていました。
外からの人間を、バリアーをはらずに受け入れることのできる村の方が、村人にとっても風通しがよくて、住みやすいはずだと、僕は思っていました。また、そうした村の方が活気があっていい、そんなふうに思っていました。
以上が、直感的に僕が感じていたことでした。
でも、個別に見ると、いろいろありますね。
元気のいいのは新住民と、新住民につきあっていける人だけ、なんて町もあるかもしれませんね。

3/23 やまちゃんから「春の菜の芽生え」
気温が低いときの発芽は難しいですねえ。お彼岸頃に種まくと、すっと発芽してくれるんだけど。
2月中旬に、透明マルチをはって、溝底播種方式で、小松菜やしろ菜、葉大根など春野菜を6種類ほど播いたけど、結果は見るも無惨。ちらほらです。大浦ゴボウと、トンネルのにんじんや大根はぶじ生えているのですが、、、
そんなことで、今日は久しぶりにデジカメを持って田んぼを回ったので、その様子です。
アメリカという国の正義のごり押しと、我が国の政府の見識のなさにいいたきこと、のどまで出かかっていますが、その代わりの与太話です。
軽トラのあおりに取り付けたフック。
姫路の橋本さんが、一輪管理機などをロープ止めするのに便利ですよと溶接加工して持ってきてくれました。
荷台にしいてある緑のマット、30センチ×30センチの人工芝マット。本岡さんのアイデアです。
ホームセンターで1枚69円の安売りをしていたので、買ってきて、全面に敷き詰めました。
泥がマットの下に落ちますので、表面はいつもきれい。
ゴムシートより軽くて、とても具合がいいです。
 
 
この冬は、不織布なしで押し通しましたが、春先は、このように真っ白です。
周りに見えるハウスは、よその人。僕の畑は、左から、トウモロコシ(透明マルチ)、大根(トンネル)、ニンジン、大浦ゴボウ(2条)、ひとつおいて菜っ葉類、その向こうが、菜っ葉に大根(不織布)、トウモロコシです。

不織布の下に見えるのは、大浦ゴボウ。
見てほしいのは、マルチトンボの使い方。
不織布をたくって、トンボで押さえつけています。
これだけで、不織布は飛びません。
以前は、不織布に突き刺すタイプの「パスライトクリップ」を使っていましたが、
種物やのおばちゃんが教えてくれて、この方式に変えました。
不織布に穴を開けずにすむのと、風には、この方が強い。
 
 
シルクスクリ−ンじゃありません。透明マルチの下の溝底播種のスイートコーンです。
2月26日に播種したのですが、今年は寒くてやっとここまで大きくなりました。
2粒まきが、2粒ともちゃんと発芽しています。
発芽さえしてくれれば、こっちのもの。
葉先が枯れているのは、たぶん、寒さのせいです。
毎朝マイナス1度くらいの冷え込みですので、マルチにふれた部分が、凍って枯れたのだと思います。
(日中の暑さで芽焼けしたのでないと思います、たぶん)
7〜8センチくらいの大きさになったら、土寄せして雑草を埋め込みます。
土寄せして生長点を埋め込んでやると、いくら大霜が来ても大丈夫。
倒伏防止の効果もあります。
そのあと、不織布をかぶせます。
例年だと、6月17日頃に初収穫ですが、今年は気温が低いので少し遅れるかな?
アワヨトウムシの心配もなく、無農薬できれいなトウモロコシです。
ただ、6月中に収穫するトウモロコシは、甘みののりがいまいちで、さっぱりさわやかトウモロコシです。
品種は、ピーター235(サカタ)
 
*京都の土佐さんから
Sent: Sunday, March 23, 2003 3:12 AM
Subject: Re: HPの宅配便「赤木さんから・再播種」

赤木さん、私はナタネの生えていない田んぼはもうあきらめました。生えたのは7反中4.5反くらいかな。恥ずかしいかぎりです。明渠のない田んぼは殆ど生えていません。覆土がしてある田んぼは殆ど生えました。来年のやるべきことがわかりました。
 
それから菜の花で自動車を走らせる、この話聞いたことあります。滋賀県の新旭町(?)だったと思いますが、お邪魔したとき町の車を菜種油で走らせているそうです。
ナタネも色々使い道が広がりそうですね。
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************
 
*岡山の赤木さんから「再播種」
Sent: Saturday, March 22, 2003 9:15 PM
Subject: 再播種

 赤木@菜の花です。
 中東方面からメディアを通じてきな臭い臭いが漂っています。WTOも温暖化防止もITBTも1国のあり方もアメリカンスタンダードには勝てんわけか。ミサイルって便利だな。持っておけば正義になれる。シラクはえらい!考えを曲げんかった。
 
 菜の花1ヘクタール分の蒔き直しをしました。
表面だけ軽く耕しておいて、乾いてから反当2kg祈るような気持ちで蒔きました。
去年より40日も遅れています。でも一昨年からみると10日遅れだから何とかなるだろう。
 カラシナの方が成長は早いし単価も安いんだが、ナタネの中で遊ばして下さいとのことだからこちらを蒔きましたが、カラシナに変えた田んぼもあります。だって、1反2kg蒔けば4000円近くも違うんだもんね。
 菜の花男は種子の値段をおろそかにしていた。JAでいくらするんだと初めて聞いたら、カラシナは1kgが900円ほどだが、ナタネは消費税込みだと3000円近いと言いおった。
ギェー! 悲鳴が出ちゃった。暑い夏に草取りに入らなくて済むのならお安いもんだが、、、
 
 地区の公民館活動の一環で、環境講座があります。今回は「菜の花は地球を救う」
菜種油で自動車が走るてなことがチラシに書いてある。
 面識のない館長さんが直々においで下さり、話を聞きに是非とも来て下さいということだ。
私のことをご存知の上でおいで下さったらしい。
 生徒が現代農業に短歌をよく投じている岡山興陽高校の先生が講師だ。
なにやらわくわくするぞ。面白いつながりでも期待して出かけてみるとするか。でもこちとらは緑肥として利用するのだから、結実するまでは待てんのだが。
 秋播きにして結実したら収穫し、炭素率調整に鶏糞かナタネ粕でも撒けば何とかなるかも知れん。枯れて窒素分は飛んでいても、デンプンや多糖類が幼茎に含まれていれば有機酸は出るだろう。すべからく挑戦であり試行錯誤だ。嗚呼、前我不在道。意味わかった?
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓

3/21 やまちゃんから「再び、植え付け株数をめぐって」

栃木県で、県平均で70キロの増収、すごいなあと思います。
前にもどこかで、そのデータを見て感心した記憶があります。
さて、塩山さんの「疎植で大きな穂をつけたけれど、3等米」のお便りを拝見して、坪40株の疎植で平均の分けつが15〜18本、着粒もみ数が平均で150粒、のデータを見て、自分のことをさしおいて、「下手な稲作りだなあ」と思ってしまいました。よっぽどそのことを書こうかと思ったのですが、井原さんから「やまちゃんにそれを言われておしまいやなあ」と笑われそうな気がしてやめました。というのも、僕は、井原さんの言ったことの中で、晩年の「稲つくりは大雑把がいちばんだ」というのがいちばん残っている人間なんです。
ただ、どこか引っ掛かりがあったのでしょう、久しぶりに陽気がよくて、畑の草削りをしながら、先日の兵庫県有機農業研究会の集まりのことが思い出されました。有機農業ん十年のつわものの方々が「昔は、堆肥は入れるもの、それが有機農業という思いがあって、何トンと入れたものやなあ。今から思えば堆肥の処分場の感なきにしもあらずやね」「最近は、その反省が出てきた」という話を口々にされているのを思い出したのです。
登熟歩合70パーセントの稲作りは、下手といっては失礼で、時代だったのでしょうね。おそらく食味も?ではなかったかと思われます。全量消費者直結ですので、それでも通ったのでしょう。熊本の後藤清人さんが、アブラムシがたかるぐらい堆肥を放り込んで土作りに励んだというエピソードが思い出されます。
 
さてさて、塩山さん、
塩山さんは「疎植で、豪快な稲でも、3等米ではなあ」という農協職員のことばで、疎植に別れを告げられたのですが、わら作りで7俵の稲作りでもなく、また坪70株で平均着粒数100粒の稲作りでもない、第三の道が模索されていたらどういう展開になっただろうと思われたことはありませんか?
ひとつの道は、疎植で登熟歩合を上げていく道です。稲葉さんが模索されている方向は、おそらくその道だろうと思われます。先日は、稲葉先生に減らず口をたたいのだけれだ、実は、あれは稲葉さんに対する僕からのラブコールなんです。ああいう物言いでしかラブコールを語れないねじれた団塊世代なんであります。具体的な数字については、穂数、粒数をほとんど数えたことがありませんの語る資格がありません。
もう一つの道は、6月中旬田植え、8月下旬出穂、10月中頃刈り取りの、晩稲のじっくりゆっくり、稲まかせの稲作りです。塩山さんも初星やアキニシキで語っておられましたね。僕の場合はヒノヒカリとの出会いでした。210日の台風さえなければ、なんとまあ心穏やかに稲作りができるものだと、感動ものでした。コシヒカリのように分けつに苦労することがありません。そこそこ100〜120粒くらいの穂がついています。コシヒカリとヒノヒカリを交互に配達しているのですが、「先月のお米はおいしかったね」といわれて調べてみると、ヒノヒカリだったということがよくあるのです。検査に出したことはありませんが、間違いなく一等米だと思います。
中晩生の稲で、コシヒカリのような良食味品種がもっと開発されていたら、もう一つの道はもっと太くなっていたかもしれませんね。
 
*注 井原さんの「稲作技術は大雑把がいちばんだ」は、橋川潮編著「二一世紀への提言ーー低投入稲作は可能」(富民協会)所収。井原豊追悼集「井原死すともへの字は死せず」にも収録されいます。
井原豊追悼集「井原死すともへの字は死せず」、採算がとれて、残部がありますので、定価2000円のところ、送料込みで1000円でおわけします。ご希望の方、やまちゃんまでどうぞ。実は僕らのHPのプロバイダ接続料は、追悼集の黒字分でまかなわれているのです。へへ(^o^)

3/20 岡山の林さんから「RE:赤木さんから植付け密度やヒエ」
Sent: Thursday, March 20, 2003 9:36 PM
Subject: RE:赤木さんから植付け密度やヒエ

うーん、きな臭い、どうやら中東あたりから漂ってくる煙のようだ。
今日、私のプロバイダーからお礼のメールが来た。もうインターネットを始めて7年になるらし
い。当時はパソコン通信と言っていた。2,400bpsで送るのが精一杯、画像を送るなど思い
もよらない時代だった。しこしことパソコンに向かっていると「暗い」などと言われたものだ。
でも時代は変わった!
 
皆さん今晩は、
久々に出てきて最初から関係ないことを書いてしまった。すいません。
赤木さんのメールが私には一番うなづけます。水の縦浸透が原因ではないのではないかと
いうのが私にも実感できます。赤木さんの言われるとおりヒエには鰓などありませんからね。
ヒエは、葉の先端が一瞬でも水面に出ると急速に伸びるという性質がありますね。
 
林 正弘
岡山県御津町


3/12 福井の富田さんから「藤本農園見聞録3/12」
 3月12日に福井県鯖江市の藤本農園に行って来ました。
 
既に催芽が始まっていました。
タイガーの温湯消毒兼催芽機で酸素供給をしている様子です。
催芽用は全部で4つの水槽が並んでいましたが、結構な騒音で
夜寝れない!ということで2つを別の場所に移しておられました。
 
 
 
シャワーによって籾に酸素を供給します。
 
 
 
遅蒔き用の種籾はこちらで水浸けされていました。
 
 
以上です。
 
 
3/20 福井の富田さんから「藤本農園見聞録・2/26」
 2月26日に福井県鯖江市の藤本農園に行って来ました。
この日は滋賀県から団体の方が研修に来られてました。
 
 
数日前から田んぼに味噌を混合した米ぬかペレット等の
散布が始まっていました。(藤本さんは講義で忙しく、息子さんが
作業をされておられました。)
 
 
藤本農園のお米から作った米ぬかと味噌とを混合し乾燥させた
ペレットです。奥の色の濃いペレットが味噌を混ぜたペレットです。
 
 
 
配合資材です。
ペレット5杯に粉砕塩10KG、ミネラルはねっこ2袋、グアノ1袋
(反収の少なかった圃場によってはボカシ大王2袋を追加)
昨年とは配合を変えたそうです。
 
 
 
スターの有機くんで混合します。
ここに手を突っ込むのは非常に危険です。
 
 
***以下の記事は、第二便で送信します。(画像が重いので)byやまちゃん
 
コンバインを改造した機械で散布します。
藤本農園では収穫後は直ぐに水尻を止めてしまうので、
クローラーだと圃場を痛めないという利点があります。
 
 
 
散布されたペレット
 
 
撮影した圃場は乾燥する圃場のようでしたが、
比較的水の多い所は藻が生えています。
周辺の圃場は完全に乾いていました。
 
 
以上で失礼致します。
*あしがら農の会の笹村さんから「平井さんご返事有り難うございました。」
Sent: Wednesday, March 19, 2003 5:51 PM
畑で苗づくりをして、どうも雑草で困ったことがない。
田んぼでは、草取りをしたことがないとは、
名人伝に於けるような、見るだけで雑草が消えてしまう域なのか、よっぽど幸運なこ
となのか、後光が差します。情報有り難うございました。

今年の草取りが頭を駆け巡り、冷や汗が出てきます。
畑で苗を作っていて、あまりの草で田んぼに降りたわけです。そうしたら、今度は稗
の混入です。
しかし、昔は除草剤など使わず、苗代で普通にやっていたわけで。なんか簡単なこと
が違っているだけじゃないかと思うのです。
話に聞くと、朝飯前に、その日の苗を採って、1反は植えて一人前だったとか。

山下さんはポット苗ご推薦。
そこまで行く前に何かあるはず。
ポット苗はちょっと寂しいよな。
そんな感覚変なのかな・・・

私たちが手植えしているのは、妙なこだわりじゃなくて、それの方が結局早いからな
のです。
2反を7家族で耕作するのが基本です。
田植えを一日楽しむには、田植え機を入れると、機械の整備、持ち運び、清掃、補植
とかしていて。
結構無駄な時間が多いいのです。苗作りも箱苗の方が土作りから水遣りやら、温度管
理、結構手間取ります。
それなら一層手植えにしてしまえ、で始めたわけです。
それの方がかなり早いのです。

ポット苗もいいんです。しかし、お金がかかるのは最後の手段です。1家族5000
円ぐらいで、120キロのお米を手に入れたい。これももう一つの目標です。


*栃木の塩山さんから「植え付け株数について」
Sent: Wednesday, March 19, 2003 7:54 PM
Subject: 植え付け株数について

山下様
稲の植え付け株数について、回答致します。
まず最初に、栃木県では今から15年位前では、コシヒカリの作付けは40%前後で
した。美味しいお米とはわかっていても、倒伏してしまい、初星やアキニシキでは1
0俵くらい取れるのに6〜8俵という状況でした。その当時、東北や裏日本から栃木
県の農業視察に来る人は、6・7月の本県の稲をみて、15俵位取れるんですか等と
言われるほど葉勝りの状態ですが、秋になるとべったり倒れ、収量は7俵前後の、極
めて籾/わら比の低い稲でした。それなのに、新潟や長野のコシヒカリでは10〜1
1俵と信じられない数字で、極めて籾わら比の高い稲作りです。どのようにしたら、
籾わら比の高い稲を作れるのかが課題でしたが、後々わかったことなのですが、栃木
県は内陸のため、夏期間の夜温が高く、水温も高いため、北陸や東北の施肥基準では
初期生育が走り出してしまうことが解りました。一方、昭和56年から始まった4年
連続の不作をきっかけに、コシヒカリの安定栽培法のテーマで本格的に研究が始ま
り、小生も作物部の一員として、コシヒカリの栽培技術改善が研究の多くを占める状
態でした。
 さて、詳しい内容は山口氏の安心稲作りに譲るとして、9〜10俵取るには、総籾
数でu当たり3万2千〜3万5千粒、登熟歩合75%前後、千粒重21〜22g、穂
数は430本/uが本県の収量構成要素になっています。そして、これはあくまでも
坪70株、u当たりでは21株となり、一株20本の穂数計算による収量構成要素で
す。
 さて、この目標をたて目標通りの収量構成要素で倒さずに作り上げるために、多く
の技術を検討しましたが、ポイントの1つには、一株当たりの植え付け本数をまず減
らす、2つ目には基肥水準を3〜4割減らす。その減らしたぶんを穂肥に投入する。
穂肥については生育診断ほが県内に20数カ所あり、それらのデータを解析しながら
適期適正な指導を行うのが、本県の特徴です。その他にも、沢山の細かい技術があり
ますが、やまちゃんの質問に答えないといけないため、はしょります。
 小生が、粗植について勉強したのは、試験場を離れ普及員になったときです。現場
には、極めて沢山の稲作りが普及しており、前にも書きましたように、稲葉流、井原
流、橋川流、ランドライフ農法(4条並木植)等々です。(粗植に限らなければ、2
0種以上の農法がありました。)
 小生、元来の性格から、これらの農法を実践している農家と一緒になって、稲作り
をやっていく中で(当時は、そのため闇の展示ほが30カ所位ありました)、成苗の
すばらしさ、粗植の稲の生育している姿に惚れ込んだのですが、農協の職員から、3
等米じゃね。との一言で、真剣に生育調査並びに収量構成要素等の調査を開始しまし
た。
 前にも話したとおり、坪40株の粗植でも、地どこの厚く、根が30センチも40
センチも伸びている田圃で作っている稲では、株当たり22本前後に分けつし、一穂
当たり平均130粒で
2万8千粒の米がつき、80%登熟歩合があり、千粒重21.5gで約8俵取りの方
もおりました(稲葉先生の田圃もそうですし、井原さんの田圃もそのようだときいて
います)。しかしながら、多くの農家の田圃では、やまちゃんご指摘のように、成苗
粗植では15本から18本にしか分けつ出来てない例が多かったのです。粗植で分け
つが取れないと、有機質(粗植の人は有機農業の方が多い)が後半になって効き出
し、穂がとてつもなく大きくなり、小生の調査では平均で150粒(大きい物では2
00粒を越えていたため、小生感激したものです)を越える稲が沢山見られました。
栃木県は、8月の登熟時期がどんよりとじめじめした暑さで、夜温高く、日射量も少
ない・(そのためイモチが多い)・気候のため、根や葉が早く老化しやすく、大きな
穂作りをすると先端部分が刈り遅れて茶米、真ん中が丁度良く、二次枝梗は青米の状
態で収穫となり、3等米となってしまう稲が多かったのです。
 理論的には、株18本でu当たり約210本×150粒で、31,500粒とな
り、75%の登熟歩合で500kg取りも可能ですが、本県の気象のため70%しか
実らず、450kg前後でクズ米多く、品質は最悪という農家が多かったのです。坪4
0株では、本県では8俵取りが限界です。 その後も、現地で色々な農家と検討しま
したが、8月がからっとしない気候の上、夜温の高い本県で、品質良く登熟させるた
めには、一穂あたり100粒以下というのが良さそうだと言う、結果になったところ
です。
 なお、基肥が従来より3〜4割減ったため、穂肥を入れるまでは極めてすっきりし
た稲であり(穂肥を入れるまで、100メートル田区まで透かして見えるような稲に
育てよと指導している)、C/N比の高い淡い稲作りになったおかげで、いもち病は
激減どころか、ヒメトビウンカやツマグロヨコバイ、イネツトムシ等の害虫まで激減
しているのが現在の本県のコシヒカリ栽培の状況です。 ちなみに、本県では、じっ
くり型安心稲作りが大半を占め、作付け割合も80%を越え、倒さずにコシヒカリで
9俵は普通の農家で、精農家は10俵が標準です。なお、平年単収が12年間で70
kg増え、530kgと新潟県や東北各県と肩を並べるまでになってきたところです。な
んか、最後は栃木の自慢話になってきてしまったようなので、この辺でやめたいと思
いますが、小生の稲作りは、誰にでも安心して出来る、高位平準化の稲作りを目指し
ているところです。小生も、橋川先生の本で目覚めたことは、やまちゃんと一緒で
す。
 是非、農文協で出している、本県山口室長の書いた「あなたにも出来る、安心イネ
つくり」をご一読願いますよう。小生の作ったデーターが沢山入っていますし、最後
の頃にムギ後コシヒカリ栽培が掲載されてますが、農文協で発行している作物技術体
系に小生が書いた論文の抜粋となっています。ムギ後栽培は、6月田植えのため、西
南暖地の稲作りをかなり勉強し、県南の農家と一緒になって作り上げた技術です。や
まちゃんたち、暖地稲作りの人には、多少は参考になるところがあると思います。
 なお、水田雑草についてですが、小生も多少のヒエについては怖くないと思ってい
ます。除草剤を使わないで一番やっかいな雑草は、本県ではクログワイですかね。長
野県の方がいってましたが、田畑輪換による雑草防除は小生も感じているところで
す。
 時間がないところでだらだら書いてしまったので、日本語になっていなかったり、
ご無礼のところがありましたら、お許し下さい。今後とも、除草剤を使わない稲作り
は応援したいと思っていますので、頑張って下さい。      農環セ  塩山
 


3/19 山梨の中野さんから「 Re塩山さんのメールをめぐって」
Sent: Wednesday, March 19, 2003 1:13 PM
Subject: Re: HPの宅配便「塩山さんのメールをめぐって」

まず植付け密度についてですが、
僕の場合も手植えの期間が長かったこともあって、機械植えに変えた今も粗植です。
13枚品種で坪50株、14枚の中生が40〜45株、15枚以上の晩生種だったら36株にしています。
葉齢調査を続けていますが、45日前の大体3倍の穂数がとれる(トラブルがなかった場合)という実感があるので
倒伏や病虫害の気苦労をするより、ゆったり植えてオテントさんに任せた方が楽だということです。
坪1000〜1100本の穂数で充分と思っているので…。
また苗をたくさん作る必要もありませんし。
 
トラブルと言えばやはり草です。七夕の頃からの、これからガンガン分けつ採らなきゃという時期にコナギとの競争みたいな田んぼだと
もう手遅れの感じです。友人の中にはこれを見越して、70株位植えて地上部でも根圏でも稲の勢力範囲を広げた方が良いという人もいます。密植と粗植とで根の広がり方に違いはあるのでしょうか?
コナギが同じように発芽しても、田んぼによってその生育スピードが明らかに違うのを目にしています。
縦浸透が適当にあるような田んぼは、コナギにとっては不適作地であるように思います。
どんな条件が揃うとそうなるのかは分からんのですが、特に抑草対策をとらなくても、草の生育には自然とブレーキがかかり、稲だけはスクスクという極めて都合の良い田んぼがあることは事実です。
今年は、コナギの葉齢調査を組み合わせようと真剣に思っています。
あわせて、土壌のチッソ濃度とか酸化還元の度合いなんかを追えれば…とも思いますが、具体的に数字として出るものかどうか?
 
縦浸透のある田んぼだったら、深水でもヒエは出るよ!という話はうなずける部分はあります。
発芽はするんじゃないですか?ここ10年位、ヒエの発生はないに等しいのでよく判らんのですが、
発芽したものが10cmの深水に打ち勝って一人前に育つものなのか?興味はあります。
ただ、近所で除草剤しっかり振ってもヒエだらけにするのは確かに水持ちの悪い田んぼのようです。
減水深の大きな田んぼは、それこそ酸素の豊富な水を頻繁に補給するわけだからこの当たりにヒエを勢いづかせる理由があるような気がします。ヒエの良くできる田んぼって、概して稲の生育も良い様に思うのですけど…、どうでしょうか?
 
山梨 中野

3/18 やまちゃんから「塩山さんのメールをめぐって」
塩山さんから、文字化けした部分を送っていただいて、およよ、ん?む!と思うことがあったので、書いてみます。
復元してみますと
 
本県で、安心して品質良く食味も向上させながら、作土が15センチしかなくその下は砂利層という田圃でも、安定して収量をあげるには、一穂あたり100粒前後に抑えないと、そのためには坪70株前後が必要です。
取りあえず用件のみ。塩山
 
坪70株、これはちとじっくり考えてみる必要がある部分が、文字化けしてましたね。
同じ栃木県の稲葉さんが「太茎大穂の稲作り」を提唱されています。
いささか、遠回りになりますが、そこから入ってみたいと思います。
僕は、今から25年ほど前に、農文協で雑誌のセールスを5年ほどやっていました。
ちょうど、疎植が雑誌でも取り上げられ、ブームになっていた頃です。
あちこちの、かなりの田んぼを見せてもらって、疎植の日当たり風通しのいい稲姿が目に焼き付いていたのでしょう。
農文協を退職して、7年ほど回り道をして、脱サラで郷里の姫路に帰って、田んぼ一枚から始めたのですが、はじめから9寸角の疎植でスタートしました。その時は、友達を呼んで、一杯やりながらの手植えでしたから、周りのように坪72株も植えるのはしんどいと言うこともありましたが、、、
いとこから「うちの田んぼを作ってみないか」と声をかけられて、機械を借りて田植機稲作が始まりました。その時に、「40グラム播種器」に出会って、その縁で成苗二本植研究会の集まりに参加しました。それ以来の稲葉さんとのつきあいになりますので、10年あまりのつきあいになります。
ぼんやり稲葉さんの話を聞いている分には、納得できることが多いし、共感できました。
ところが、まもなく出版された「太茎大穂の稲作り」の本を読むのですが、最後まで読み切れず、途中でギブアップしてしまいました。2〜3年ほどして、もう一回チャレンジしましたが、同じことでした。橋川潮先生の「稲作の基本技術」やそのあとのもう一冊の本は、挫折せずに最後まで読めるのにどうしてなんだろう?不思議だなあと思っていました。
稲がストレスなく育ったときの、本来の(理想のというべきか)稲の姿が、稲葉さんには見えているのだけど、それが僕には見えてこない、どうやらそれが一番の原因みたいでした。滞りなく分けつすれば、稲は30数本分けつするといわれるが、僕の田んぼでは、15本足らずしか(コシヒカリの場合)分けつしてくれません。そのギャップが、どうにもこうにも埋まってくれなかったのです。理論上の世界だと、自分に納得させようとするのですが、だめなものはだめでした。
橋川先生の本は、中身は現実的なのですが、ロマンティックな小説を読み進めるみたいなところがあって、心がのびやかになるのを感じつつ読んでいけたのを思い出します。橋川先生の論の進め方はこうです。あなたの田んぼの収量が8俵だとします。あと1〜2俵増収するための手だてを考えましょう。西南暖地では、籾わら比が悪くわら作りの稲になっています。わらではなくおこめを作るためには、どこをどうすればいいのか?元肥は?苗作りは?中干しは?中間ラグ期を少なくするには?などなどを考えつつ、やっぱりV字稲作では先は見えません、というふうでした。
 
稲葉さんの理論に少し窮屈さを感じていましたもので、ある時、つい嫌みを言ってしまいました。
「稲葉さんには、理想とする、本来の稲の姿が見えているのでしょうが、僕にはそれが見えへんのよ。それが見えへんとね、理屈ではわかっても、(ほんまのところは、理屈もわからへんのやけど)身動きとれへんのです」
「ついでに、減らず口をたたかせてもらうとね、稲葉さんは、理想とするあるべき社会の姿が見えてるんやわ。理想社会のイメージができあがっているから、それに向けてのエネルギーがわいてくるんやろね。僕は、あかん。そのイメージが実感できへんのです。だから、どこかでねじれてしまって、宙づり状態になってしまうのです」
 
稲葉さんとの10年ほどのつきあいのなかで、そんなことを感じていたのですが、
さて塩山さん、塩山さんには、また別な窮屈さを感じてしまうのです。
もし、僕が栃木県人だったとして、塩山さんたちの技術指針を受け入れているやろか?
「やまちゃんが受け入れる受け入れないというのは、個人の自由です」と、言われそうですが、
どこに窮屈さを感じてしまうのか?まだ、うまく表現できないのですが、直感的に思い浮かんだこと。
僕の場合、坪45株程度の疎植にすることによって、日当たり風通しはいいし、病害虫に対する心配は、ほとんどありません。あの冷夏の年に、葉イモチが出て冷や冷やしたくらいのものです。全国的に見ても、自分のお米を自己責任で売っている農家の場合、殺虫剤、殺菌剤を使わないのは、少しも自慢にならないくらい技術レベルが上がってきています。それは、坪当たり50株(人によっては60株?)くらいまでの疎植にすることによる、日当たり風通しへの気配りと無縁ではないと思うのです。
坪70株(現実には、30センチ×15センチ)の密植で、その辺のところはいかがでしょうか?教えていただけると、ありがたいです。
 
それと、あと一点。
「縦浸透が多く、すぐに透き通るような田圃では、10センチの深さでもヒエも生えてきます。」
とのことですが、このデータの出所を教えていただけると、ありがたいです。
と言いますのも、10センチの深水にしてもヒエは出るというのは、先日の本岡さんが紹介した本で初めて知ったのです。僕が知りうる限りでは、深水にしたけどヒエが出て困ったという話はないのです。8センチくらいの深水にしようと思ったけど、水持ちが悪くて、つい浅水になってしまってヒエを出してしまったというのはありますけどね。(実は、これは僕の話)。
話変わりますが、最近の農家事情では、田んぼの中にヒエが20〜30本くらい生えていても、ちっともこたえへんのです。その程度なら減収もさほどではないし、また、隣近所にもそういう田んぼが増えてきていますので。


3/17 奄美大島の畑さんから「役に立つ気温表。」
毎朝8時の気温と天気をチェックして、グラフをかくようになって、6年目になります。
今年の3月と去年の3月の変化の仕方が酷似していて興味深いです。
 
また、1週間先の気温のあがりさがりの予想がつくので、苗物の移植や、鉢上げの日取りを決めるのにも、大変役にたっています。お客さんが、「今年は寒いね」とか、「雨が多いね」とか、いろいろといわれるのですが、グラフを見せて「、去年よりは温かいですよ」 とか、「今月は、あと、3回くらい寒が戻りますよ」とか、アドバイスをすることができます。
参考にはならないかもしれませんが、、奄美の過去5年間の3月の気温のグラフと、今年と去年の3月の気温のグラフを添付します。

(今年と去年の3月の気温のグラフ)
 
(過去5年間の3月の気温のグラフ)

5年間の3月の気温グラフを見てわかることは、3月中に寒が戻るのが4回あることと、寒が戻ったその谷底を比べながら見ていくと気温が2度くらいずつ上がっていくこと、下がった日はおおむね晴れていることなどがわかります。
また、桜が咲き始めたとか、野いちごが実り始めたなども記入しておくと、楽しいです。毎日のお天気をチェックすると大変役にたちますよ。
 
はじめたきっかけは、農業に役立てることと、子供に、こつこつと積み上げることの大切さと、そのパワーを何気なく見せてやりたかったからです。
 
 テントウムシも活発に動き始めました。みんなすっかり、初夏の気分ですが、あと、1,2回は寒が戻り、12〜13度くらいに寒くなる日がやってくると思われます。
 
こんなときに、風邪をひきやすいです。皆さんもお気をつけて。
畑 琢三。

3/17 富山の原さんから「Re・おから」
毎回皆さんの声を楽しく聞かせていただいています。
また、とても参考になっています。
今回のおからの件で少し気になるので!
今年入れたらわいたり発育阻害がおこりイモチ病になると思われます。
場所が広島なので地温が高く昨年秋に入れたなら別かもしれませんが今年は、怖いと
思います。
中身がわからず返事を出してしまい申し訳ございません。
今後ともよろしくお願いいたします。
3/17 姫路の山田さんから「はじめまして」
早速の連絡ありがとうございます。
私は、山下さんと同じ姫路市内で農業(稲作)を親父と私の二人で営んでいます。
どんな事をお知らせすればよいのやら・・・・・・・
兼業農家ですが、約1町の作付けをしています。補助整備のお陰で大変昔に比べて楽?になっているとおもいます。
今年は1.2町程稲作しようと親父と相談している所です。
 

3/17 栃木の塩山さんから「文字ばけの件」
山下様   文字化けしたところは下記のとおりです。
その下は砂利層という田圃でも、安定して収量をあげるには、一穂あたり100粒前後に抑えないと、そのためには坪70株前後が必要です。
取りあえず用件のみ。塩山
 
 
3/17 広島の清水さんから「西村さんへ・Re・おからのこと」
西村さん有難うございました、オカラだけではなくほかのものと混ぜて使おうと思います。2トンもいっぺんに調達できそうには無いし体がしんどいもんで、、
鶏糞ですが醗酵鶏糞をコメリと言うホームセンターで加計にもありますホームページが
http://www.komeri.bit.or.jp/japanese/top_j.htm
あります、値段が95円税別で15キロがありました、鶏糞のペレットが350円ぐらいだっつたと思います。


3/16 長野のてんけいさんから

 山さん、こんばんは。
てんけいです。HPに未来地図を開きました。
これからやってみたいことです。

                   未来地図
    
                 僕たちの夢や構想のページです。


                  わくわく村建設(仮称)

 僕の住む望月町は佐久のチベットとも呼ばれるほど、電車はない、高速はない、山のなかに
あるのだけれど、空気はきれいで、水は美味いし、温泉もあるし、とてもきれいな自然が残って
いるのが自慢なのです。で、その山のなかで、自然食レストランやパンやお菓子、漬物などを加
工する施設をつくったり、にわとりがその回りを飛び回り、牛や馬などの動物がいて、動物のふ
れあいや、牛の乳搾りをしたり、卵から雛にかえしたり、また、にわとりを食べたりするんです。
僕らが生まれる一昔前までは、どこの家でも当たり前だったんですよ。
 暮らしの中に、生命の尊さや自然の偉大さ感じる機会がたくさんあったわけですよ。
てんけい農園の農業とドッキングさせながらやれないかなあってかんがえているんです。
 しかも、ミソなのが、交通アクセスの悪い、このへんぴな場所だから、面白いんです。それも
ね、国の補助事業でよくある建設費何億円とかいうのじゃなくて、自分たちや仲間と廃材を利用
しながらコツコツと手作りで金をかけずに時間をかけて作っていくんですよ。
 でね、そこで使う素材はここでつくられる野菜やお米を中心に、オーガニックのもので統一。

 僕は、てんけい農園の野菜を単なる付加価値商品で終わらせたくないんです。野菜の背景に
は、畑があり、農村という、地域があり、それをとりまく自然があるわけで、これを活かさない手
はないと思うんです。今は有機農産物は、波に乗ってきていますよ。でもね、これから先、海外
からも、有機農産物は洪水のように入ってくるんですよ。なぜ、有機農業なのかという部分を
しっかりとした方向性が必要だと思うんですよ。僕は今でも迷いながらの部分はありますよ。
 労力に見合った収入へ得られるかというと、そんなことないし、もう限界を感じてやめようかと
何度思ったことか、でもやっぱり好きだという部分や夢があるから、頑張って続けれるんですね。
 
 地産池消ということが最近になってようやく、一般の農業界でも叫ばれるようになったわけで
す。その土地でとれたものを、その土地の人が食べていく。つまり、現代版でいえば国内産の
ものを食べようということなのです。それには、やっぱり、スローガンだけでは弱くて、安いもの
へと流れていくいくわけで、農業を取り巻く環境と都市で暮らす人が行き来させることが必要
で、環境としての循環型農業と人が有機的につながっていくことを、同時にしていけるといいん
ですね。それで、やっぱり、農村のフィールドをそのまま活かしながら、わくわく村のようなもの
ができればいいなあと考えたわけなんです。
 東京に住んでいる友達の子供たちを見ていて、思いっきり裸足になって野原を走り回ったり、
畑で虫を捕まえたり、たんぼでどじょうを採ったりできないんですから。ちょっと、飛び出せば
人や車にぶつかるし、泥だらけにすると、親に怒られるし、本当にかわいそうだと思う。見てい
て、子供がストレス溜まっているの、わかりますからね。
 そんな、子供たちにもわくわく村を開放してあげたいし、親たちも今の時代の速さに疲れて
いる人、結構多いんですよね。そういう癒しの場でね、親も子もみんな一緒になって、自然と
遊んだり、自然から学んだり、自然に感謝していけたら、いいなあと思うんです。

 てんけい農園はこれから少しずつ、わくわく村の方向へ向かっていきます。
まあね。人に話しをすれば、ほとんどの人は甘いだの、無理だのいうわけですが、僕は
全然へこたれないわけ。だって、僕が長野で有機農業を始めるときもそうでしたから。(笑)

 

てんけい農園 小宮山 天経・奈穂
tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen

3/16 福岡の平井さんから
Sent: Sunday, March 16, 2003 5:03 PM
Subject: 笹村さんへの返事

神奈川の笹村さんからのおたずねへの返事です。
 
ほとんどと言っていいほど、草が生えませんので
(私はジャンボタニシのおかげだと思っています。)
 
10年間一度も草取りはしたことがありません。3年前から(正確にはほぼ4年前から)
田んぼの中には一歩も入りません。      とは
 
追肥、穂肥をやめてしまったことを表わします。化学肥料(硫安など)を使うのをやめました。
基本的に『ぜーんぶ稲さんにおまかせ』です。
 
初めは箱苗の機械植えをしてたのですが、あまりにもジャンボタニシに食われるものですから、
植え継ぎが大変で、いっそのこと、『食えるもんなら食ってみろ』と成苗手植えにしました。
結果、大成功で全く食われることはなくなりました。
 
田植えは、36p角に植えます。(植える株数が減り、田植えが楽だから)
それでも3日掛かります。(昼食に、冷やしそうめんを田んぼで食べたり、ゆっくり楽しみながら)
自然食品の店をしているのですが、3日間お休みです。
 
今年は30p角に、挑戦しようかと思っています。4割株数が増えるので体調次第です。
  (4日間かかることになります。)
    
 
苗代は家の近くの畑に作ります。(水の便がよいから)
稗の対策は特に何もしてませんが、混入したことはありません。
 
 
      元氣村   村長 平井 武樹

3/16 やまちゃんから「有機農業講座の収穫」
僕にとっては、この時期果菜類の育苗と重なり、後ろ髪を引かれるようなおもいでの参加でしたが、参加してみると、やっぱりいいことがいっぱいありました。なかでも、小前さんからなるほどという指摘をいっぱいもらえました。
HP「除草剤を使わない稲作り」をテーマ別に編集した、HP「元気の出る農業への道しるべ」http://white.sakura.ne.jp/~genki/nouki-tou.htm(#私の小道具最終回?ドライブハローの深度調節装置)を見ていただけるとありがたいが、僕の抑草技術の基本は、ドライブハローによる表層浅く2回代かきにあります。2回の代かきで、表層部分の雑草の種を極力少なくしておいた上で田植えすると言うもの。それがうまくできれば、6月に入ってからの田植えでは、ヒエやコナギは問題ないくらい叩けるのではと思っています。そのために取り付けたのが、尾輪による深度調節装置。
小前さんの指摘は、50馬力以上のトラクターにつく幅広の尾輪だと耕盤にもぐり込まなくてすむだろう。また、今のドライブハロー(爪方式)の前のタイプで「ドライブハラー」というのがあって、爪の代わりに籠型のものがついている。深く代かきできないのですたれたが、逆にそれなら浅代かきに適しているのではないだろうか、という指摘。
また、野菜のことでは、大浦ゴボウの栽培法。僕の栽培法は、HP「元気の出る農業への道しるべ」http://white.sakura.ne.jp/~genki/urawaza-hirou.html(#野菜つくりのひきだし・その2)
に詳しく書いていますが、1月下旬に種まきします。それが、小前さんによると、10月に種まきすれば、雑草はほとんど生えないし、霜で地上部は冬の間に枯れてしまうが、春先に周りの雑草を上回る勢いで葉っぱを出すので、草取りをする必要がないというもの。なるほどなるほどと脱帽でした。。僕は、1月下旬に、ほかの野菜に先駆けて「溝底播種法」でやれば、6月中旬には小指くらいの若ゴボウがとれると一人悦に入ってましたが、小前方式は、そんな苦労いらず、こんな楽ちんな栽培法はありません。

3/16 神奈川の笹村さんから「平井さんへおたずね・ほか」
> 3年前から、田植えがすんだら、稲刈りまで田んぼの中には一歩も入りません。
=======================
☆10年前から3年前までは除草剤を使わず、草取りをしていた。しかし、3年前か
らは草取りをしていないと言うことでよろしいのでしょうか。

☆成苗手植えにしたら、草取りが不要に成ったのでしょうか。あるいはジャンボタニ
シが増えたと言うことでもあるのでしょうか。その他何か以前と違うことが合ったら
教えてください。

☆3反ご夫婦で手植えして、どの位の時間で植えているでしょうか。もし、苗代で作
られているなら、稗の混入はどうやって防いでいるのでしょうか。
  あしがら農の会 笹村出
山下さんへ
稗を手触りで、解るというのもたいした「技」ですが。
私たちの仲間は、子供も居るし、始めて田んぼに入る人がたくさんいます。
技という名人芸より、誰にもできる方法を見つけなくては成りません。
普遍化する為には、数値化し、論理化しなければなりません。
手触りを、どのように言葉に置き換えるか。可能な識別法なのかどうか。
今年は、80家族ぐらいが自給の為に、田んぼに関わりそうです。
苗シートを下に敷くと言うのは、苗が余りよくないように見受けます。
昔は苗代で、稗が混入しないやり方があったらしいです
どなたか聞いた話しでもいいので、ご存知の方は教えてください。
          あしがら農の会 笹村出
 
 
3/16 やまちゃんから
あしがら農の会は、従来からの苗代方式にこだわりを持っておられるのかな?と思ったけど、そうでもないのかな?
僕が言った「ペーパーポット」とか、みのる方式の「ポット育苗」は、シートを敷かず、根を下にはらせます。中学生の「トライヤルウィーク」(体験学習)で、一緒に手植えしているのですが、苗が一株一株土付きでバラバラになっているので、初めての人にも植えやすく、僕は気に入ってます。

*福岡の平井さんから
Sent: Saturday, March 15, 2003 6:05 PM
Subject: メールアドレスの変更について

いつもお世話になっています。今回は大変でしたね。
1月にパソコンを買替えADSL接続にしました。
その時対ウイルス用のソフトもいれていましたので、
事なきを得ました。
 
メールアドレスが変わります。
××××× です。
 
変更方よろしくお願いいたします。
 
除草についてですが、私は無農薬の稲作を初めて10年になりますが
未だかって除草剤は使ったことがありません。
 
草はほとんど生えません。高いところに少しだけです。
ジャンボタニシが沢山いるからだと思っています。
稲も随分とやられますので、5年前から、苗代を作って5.5葉の苗を
妻と二人で3反の田んぼに手植えをしています。
 
3年前から、田植えがすんだら、稲刈りまで田んぼの中には一歩も
入りません。毎朝、畦を一回りしながら声をかけるのと、2週間に1回
の畦の草刈りだけです。
 
化学肥料、有機肥料も今は一切使っていませんが、
きれいな姿の稲になっています。
 
福岡県甘木市大字甘木1307-5
元氣村 村長  平井 武樹


*山梨の中野さんから
Sent: Friday, March 14, 2003 7:14 AM
Subject: 塩山さんのメールの感想

塩山さんのメール、とても興味深く読ませていただきました。

特に”縦浸透”の話は思い当たる事ばかりです。
手を焼くコナギもクログワイも、時として出る活着不良、初期の根腐れは
ほとんど水持ちの良すぎる田んぼ(特に湿田と言うのではなくても)
で発生することに気付きました。いわゆる淀み条件にあるところ。
キチンと?縦浸透がある田んぼと言うのは、湛水下で同じ還元状態だといっても
程度の差があるのではないかと思います。
縦浸透によって、水と一緒に持ち込まれる溶存酸素量と関係があるんじゃないか
と…。

10年位前の構造改善の田んぼですが、工事のやり方で
作土が10cm位しかなく、赤土使ってブルで締め固めた耕盤あるようなところは最悪
です。
トレンチ掘って見ると、耕盤と作土の境目にクログワイの種がずらっと並んでいま
す。
ここは強度の還元状態にあるんだなァと実感します。

田んぼの物理的な改良は簡単なことではないと思いながらも
サブソイラーを頻繁に引いたり、セスバ二アをローテーションで入れますが、
辿りついている抑草法の主力は田畑輪換です。
作付け全体の1/3は畑跡になるようにして、労力を減らしています。
コナギに稲が食われる位になった田んぼは、翌年は大豆・麦・緑肥畑にしてその後野
菜とい
うように転換します。2シーズン畑で使って田んぼに戻すと、コナギの勢いが明らか
に鈍ります。
ただ、クログワイはなかなか退治が難しいですね。
畑転換中でも敷き藁の間に顔を覗かせたりしています。

たった2年ばかりで物理的な改善がなされるはずがないとも思うのですが、
畑期間中は、排水対策としての畝盛りや額縁明渠、土寄せなどの作業が意識しなくて

入ってくるのと関係するのかなと思っています。
問題はなかなか畑にもしにくい湿田ですが、
不耕起で冬期湛水田の成功例なんかの話を聞くと
決めての要因は別のところにあるのかなと思ったりしてもします。

藁の腐りと耕うん方法との関係についても思い当たることはあるのですが
またの機会に…。

山梨 中野

*兵庫の本岡さんから
Sent: Friday, March 14, 2003 7:12 AM
Subject: 塩山様 御礼


 塩山様 的確なお返事ありがとうございます。 油ぎたぎた(で話題)の本岡
です 
正体は黒さび(酸化第三鉄)だったんですね 手元にある微生物の本を片っ端か
らめくっていましたが
これじゃ分からない訳だ 

 当地の土質は黄色土です 黄色土の黄色は酸化第二鉄の色ですから 鉄とは縁
があるわけです。
それをわかっていながら 気付かずにあさっての方向でごそごそしておりまし
た。
苦し紛れに 油田の層が地下にあるなどと言ったりして・・・(汗

3/13 東京の小沢さんから「塩山さんへ」
Sent: Thursday, March 13, 2003 8:54 PM
Subject: RE: HPの宅配便「始めてお便りします」


東京府中の米屋、小澤です。
このところ、立て続けに米の偽装が摘発されています。
やっと行政もその気になったのかという思いです。
その影響で、新潟こしひかりの相場が上がったというのは
何とも馬鹿馬鹿しい話しですが。

栃木の塩山さん、始めまして。
大変ためになるメールありがとうございます。
本当にそういう話しが聞きたかった、という感じです。

現代農業を読んでいると、すべて良いことばかりで、
さらに相反することが同月号に載っていたりして、
そういうことを農家の方に聞いても、
「それは暖地の農法だから」とか簡単に言われてしまって、
どう聞き返していいのかもわからない、というのが
畳の上の水練しかできない米屋の本音です。

不耕起の現場も見ましたが、先生と農家の方の
説明も微妙に違っていたりして、ところが
消費者は先生の話しばかりに夢中で
現場の実情などは見えていない、聞こえていない、
なんてこともあったりして、
「だから不耕起農法がいいんです」とは正面切って
消費者に言えないなぁ、などと
売らなきゃ食っていけない商売(現実)と
真実を消費者に理解してもらいながら売りたい理想のギャップも
誰に聞いたら良いのかわからない、これも
米屋の本音でした。

是非、違った角度からまた教えていただきたく、
宜しくお願いします。

ところで、メール一部、文字化けしています。
出来ましたら、同じメールを直接送っていただけないでしょうか。

小澤 量
有限会社てんち代表取締役
東京都府中市宮町1-34-14
TEL 042-361-2511
E-Mail rio-ozawa(アットマ)mub.biglobe.ne.jp
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tenchi/


*栃木の塩山さんから「始めてお便りします」
Sent: Thursday, March 13, 2003 4:23 PM
Subject: 始めてお便りします

山下様
初めまして、小生栃木県の職員で、昔稲の専門技術員をしていた塩山と言います。大
阪府の田中寛様の紹介で、ホームページにアクセスさせて頂きました。半不耕起稲作
りをやっているそうで、新しい技術で稲作りをやるのは、新しい発見が多く、また問
題も生じますので大変だと思います。さて、半不耕起稲作りをやってみて、旨く行っ
た事例と、油ぎたぎたでどぶ臭い事例、そしてあの油ぎたぎたは何だとの話がのって
いましたので、小生の解っている範囲でお答えしておきます。
 さて、あの油に見えるのは、酸化第3鉄の膜なのです。水田で、代掻きを行い有機
物が多く土壌が還元化してくると、土壌中の鉄が酸化第2鉄になり水に溶けだしてき
ます。それが、水面でさらに酸化されて、酸化第3鉄になると不溶性になり、膜状に
なって水面に浮かんでいるのが、あの油ぎたぎたです。なお、どんな田圃でも、土中
が還元化すれば、酸化第2鉄が生じるのに、油ぎたぎたとなる田圃とそうでない田圃
になるのは、正常な田圃は水がたて浸透していきますので、あまり表層水には出てこ
ないので、油ぎたぎたになりません。湿田等で、たて浸透が悪く、また、生の有機物
を入れたり、春の生わら鍬込み等では春先のなま暖かい水温で急激に還元化して、ど
ぶ臭いガス(硫化水素)が発生しても、酸化第2鉄が表層水にとけだし、最終的に油
ぎとぎとになってしまいます。なお、ちなみにこの様になる田圃で、半不耕起稲作り
あるいは春生わら鍬込みを行うと、稲にとっては活着不良をおこし、分けつも取れず
らく、収量増にはなりません。そのため、本県では湿田等ではやらないよう指導して
います。
 なお、このどぶ臭の中にはメタンガスも沢山含まれていて、地球温暖化の要因の一
つになっています。小生、稲わらの鍬込み自体は稲にとって良い事が解っております
ので、推進していますが、春に鍬込むとメタンの発生がおおく、決して稲に取っては
良い結果とならないことの方が多いため、秋起こしで春までに酸化状態で分解を進め
ておく方が良いと思っております。
 さて、栃木県の稲作りは、じっくり型安心稲作りと言って、手間暇かけずにほどほ
どに取る(と言ってもコシヒカリで9俵はカーちゃん農業、日曜百姓でもとれます)
米作りを指導しています。やまちゃん(始めてなのに失礼)グループの稲作りと本県
の稲作りの根本的に違うところは、密植(坪70株前後)というところです。小生
も、普及員をしていたときに、本県には稲葉先生という大先生がおりますので、粗植
稲作りの人も沢山おりました。また、井原流稲作りに傾倒している方もおりました。
小生からみると、粗植に耐えられる田圃は稲の根っこが20センチも30センチも深
く入っていける田圃ではまあまあの結果が得られますが、作土の浅い田圃や湿田で
は、どうしても安定した収量が得られません。成苗で基肥なくてへの字でドカーン
と、中間施肥を行うと、確かに見た目はすばらしい稲に育つのですが、当県で行うと
穂が大きくなりすぎて、それに伴う根っこが足らずに登熟にアンバランスを欠き、品
質が2等であればまだしも、3等になる事例が多かったのです。本県で、安心して品
質良く食味も向上させながら、作土が15センチしかなくその下は砂利層という田圃
でも、安定して収量をあげるには、一穂あたり100粒前後に抑えないと、そのためには坪70株前後が必要です。
 なお、口をすっぱくして指導しているのは、1株当たりの植え付け本数が多くならないよう言っています。また、伸びすぎ
ていない良苗を作る事も大切で、それとともに、移植には稚苗なら2.1葉、中苗なら
3.1葉、成苗では4.1葉か5.1葉を進めています。なぜ、.1にこだわるかというと、新
しい葉と新しい根は同時に発生しますので、活着が良いのです。こんな指導をしてい
るのも本県のみです。まだ多くの細かい技術があるのですが、詳しく知りたい場合
は、農文協でだしている、本県農業試験場の山口室長の書いている「あなたにも出来
る安心稲作り」を参照願います。
 あ、そうそう、ヒエが7センチの深水でも生えてこないのに、10センチでも生え
て来るとの話がありましたね。やや、湿田気味のところではガスが湧きいつまでも
濁っている、あるいは粘土質でいつまでも濁っているような田圃ではやや浅くてもヒ
エは生えてきません。縦浸透が多く、すぐに透き通るような田圃では、10センチの
深さでもヒエも生えてきます。
 なお、本県で以前に調査した結果では、深水にして増収した事例は約3割、3割は
変わらず、4割は減収してしまったことから、土壌によっては深水は良くない事も
解っております。深水で悪い結果が出る場合は、土壌を少し調べる必要がありますこ
とを申し添えます。
 今日は、長々と書いてしまいましたが、皆様が熱心に稲作りに取り組んでいるこ
と、すばらしいことと思い、生意気なことをメールさせて頂きました。栃木県農環指
導センター 塩山房男

*やまちゃんから「塩山さんへ」
ありがとうございます。
うなずける節がいっぱいありました。
こんなお便りがほしかったんだよなと、しみじみ思っています。
僕らのHPは、メインテーマは除草剤を使わない稲作りですが、除草剤を使っている人
もいますし、また、仲間の大部分は、農家ですが、(そして、そのやり方は、僕は半
不耕起ですが、ほかの方はいろいろです)、どうして専門家の方は発言なさらないの
だろうと、思っていました。ごく一部の方をのぞいてですが、、、
つい最近のある方の声は「教える口調になってしまいますのでやめときましょう」
「農家同士の方がいいのじゃないですか、、、」というものでした。直接のやりとり
ではなかったので、まあ、しょうがないかとほっときましたが、、、
塩山さんのような、ご意見は、僕ら農家にとって、とてもうれしいです。
そして、なかなかどっこい、最近の百姓は、負けちゃいません。

「なぬっ?半不耕起で耕土が浅いと根の張りが不十分で、疎植にすると根が深く入っ
ていけない場合地上部の負荷に耐えきれなくて、登熟が悪いということか。」
「うちの田んぼでは、半不耕起と深水をセットで始めたら、3〜4年収量が低下し始
め、6俵まで落ちてしまったもんだ」
「登熟の問題と言うより、初期の分けつが悪くて、さみしいコシヒカリしかできな
かった。どうも井原さんの元肥無肥料出発というスローガンに知らず知らずのうち
に、洗脳されていたのかなあ?井原さんが「元肥無肥料出発」と言ったとき、それ
は、化成肥料を元肥にどかーんとやって、その上密植にするという、当時の一般のや
り方が念頭にあったんだろうな」
「有機肥料で、春先分解が悪いところへ持ってきて、深水にすれば、初期生育が悪く
なってしまう。井原さんの田んぼのように地力があれば、それはまた別問題。」
「僕の田んぼでは、晩稲のヒノヒカリは、ほっといてもじわじわ分けつして株がとれ
る。コシヒカリは、やっぱりスタートダッシュが効くように持って行かないとだめな
んだろうな」
「ということで、去年油かすのペレットを1回目の代かきの後に、反当60〜100
キロやったら、初めからいい調子に行ってくれて、8俵も取れてしまった。これは、
僕にしたら上出来すぎて、今年がこわい」
「たまたま、天気との相性がよかったのか?」
「ついこの間の兵庫県有機農業研究会でその話をしたら、米ぬかを主体に稲を作って
いると、最初の何年かはその効果が出てこないものです。5〜6年たって初めて効果
が見え始めてきます、と言う方がいたなあ」
「僕の田んぼでは、半不耕起は向いてないかなあと思い始めていたときだけに、去年
の8俵は、おっとどっこいものやなあ」
「さてさて、今年はどうなりますことやら、、、、」

以上は、最近の僕の自問自答なんですが、こんなふうにして?きっと塩山さんに返っ
ていくと思います。
10センチの深水でも、縦浸透が多いとヒエは出ますよと言う指摘、ふむなるほどで
した。
どうぞ、これからよろしく

*兵庫の衣笠さんから「やっと、菜の花播種開始1」
Sent: Thursday, March 13, 2003 8:55 AM
Subject: やっと、菜の花播種開始
 

夢前町の衣笠です。
やっと、菜の花が播ける土になってくれました。
赤木さん、雨は菜の花の大敵ですね!2月の中頃から
播くか播かないか?迷いつつ、やっと今日から播種開始です。
今年は、すじ播きに挑戦します。(フレールモア時の刈り残し回避)
麦播種機で目盛りを最低にしてグアノリン酸で5:3で増量して
2s/10aの計算式を導き出し(久々の数学)播きました。
念のため普及センターの数学の得意な職員に答え合わせして頂きました。
結構均一に混ざっているみたいです。振動のよる分離も認められず。
条間32p、4mおきに明渠排水をとりました。
3/11小学校で5年生(稲づくりをした)がとれたお米で
ライスパーティーをしてくれました。子供達だけで企画して
料理をして、終わってから手品や余興を見せてくれました。
(稲づくりを手伝った地域の皆さんも招待して)
とても、感激しました!今年は、無農薬で稲づくりをするようです。
お米の水加減が少し多かったけど美味しかった!
芸達者な子が多かったのに感激しました!
 


*熊本の岡さんから

Sent: Wednesday, March 12, 2003 10:34 PM
Subject: こんばんは、熊本から

こんばんは、おかです。
山下さん大変でしたね。
私もハードの損傷3回、雷で1回、ウイルス1回と散々な目にあいましたが、何とか復旧してやっています。
 
ところで、赤木さんの菜の花は発芽が少ないそうですね。
我が家の菜の花も昨年とぜんぜん気象条件が違い、長雨や、寒波のために菜の花の発芽が60%と低く、花も低い状態で咲いています。
20日早い開花です。
昨日も熊本で氷が張り、氷点下2度でした。
 
我が家彼見える普賢岳も雪が積んでました。
「添付します。おらが田んぼの風景」
 
17日から20日まで東京です。
18日・19日の農業情報学会の参加のため。
 下がページアドレスです。
 
http://www.jsai.or.jp/taikai/2003/index.html
 
20日は、春高バレーを観戦致します。
(熊本代表の信愛女学院が20日第1試合ですので。)


*岡山の赤木さんから「発芽なし」
Sent: Wednesday, March 12, 2003 8:41 PM
Subject: 発芽なし

 赤木@菜の花です。
先ずは菜の花情報。白黒の不祝儀袋に包んで情報発信したい気持ちです。
 ナタネの1ヘクタールが全く発芽が認められません。カラシナの方はそこそこに双葉が見えていますが、1週間前からちっとも成長していないように思えてなりません。
ていねいに砕土した田んぼほどひどい状態です。表面は板みたいになっています。
そんな状態だから余計に乾きません。
乾いたらナタネは蒔き直しです。カラシナは悪い部分へ蒔き足ししてみます。しかしいつのことになるやら! 下手するとこの夏が思いやられそうだ。
 対処が遅くなるようだと多めに蒔きます。茎数で稼がないと生草重量が確保できないでしょう。追加注文分だけでも、7人家族が焼肉何回食べに行けるだろう。
 
 化学資材に支えられた20世紀型稲作から脱却できない人が、「菜の花なんか咲かせなくても稲は出来る。ずっとそうやって来た。」だとさ。
 その通り、菜の花蒔かなくても稲作は出来る。
進む道は平坦ではなさそうです。
 
 ジャガイモも植えれません。乾いた頃には次の雨だろうよ。フン!
そのうち彼岸日和になるし、ナタネ梅雨になる。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通 


3/12 広島の西村さんから清水さんへ」
怪我をして大変ですね。書籍情報です。

『米ヌカを使いこなす』 農文協より P-152 表6-3

肥料名     N    P    K
米ヌカ     1.82  3.56 1.36
綿実油カス  5.6  2.57 1.38
ナタネ油カス 5.09 2.52 1.09
大豆カス   6.67 1.48 2.07
米ヌカ油カス 2.14 4.23 1.60
オカラ(生)   0.68 0.12 0.17
玄米      1.4  0.7  0.3(500kgの成分表から逆算)

2tくらいいけそうですよ。 2tでN 13.6kg 京大の西村先生の本には一
つの例としてその年分解して窒素を放出する量を60%とされています。
60%と仮定したら8.1kgになります。この放出量は有機物ゆえはっきりしませ
ん。山ちゃんml休止中に西村先生の第3回講演に行くとアナウンスのあった福井の塚
本さんにFAXで依頼して聞いてもらいましたが『はっきりとした数値は出ない』とい
うことでした。
オカラは数ヶ月で全部分解しそうと思ったら1tということです。
3〜4つ質問をぶつけてもらいましたがこれだけは確かなことは
無しと施肥量を変えて3段階の試験区(計4区)を設けて自分で施肥量の効き具合を
確かめる。
です。

3/11 兵庫の衣笠さんから「花いっぱいプロジェクト

山下様、大変でしたね!
我が家のパソコンもいかれました!
山下ウィルス?が原因か???
仕事場のは、無事でした。
先月の終わり頃に変なメールが3〜4件入りました。
困ったもんです。ソフト会社の陰謀か?
ウィルスバスター買いに行きます。
ところで、今河川の土手を”花壇”にしています。
今年から草刈りをしなくて済みます。
5年間で600m分する予定です。
資材は、県  労働は、地元住民ボランティアです。
今年度は、120m、マツバギク10000本です。
 
3/11 広島の清水さんから「安全」
広島の清水ですこの辺は、今日も雪がちらちらしましたがそろそろ春支度を急いでしなければと思うのですが、
じつは、足の骨うを折って入院中でした。まあ歩けるので糠の用意や機械の準備などをしようかと思います。
準備でもと思っていたとき、自分がまだ小学生の6年生の時クボタのトラクターに乗って作業に行く途中石に乗り上げそのショックでアクセルレバーにひざが当り全開状態のウイリー走行で3メートルぐらいある谷底にまっさかさまで落ちたのを思い出しましたその当時は、安全バーなどロールバーは、無かったのですがなぜか運がよく潰されずにすみました。
これから暖かくなると忙しく機械も使うでしょうが、くれぐれも怪我の無い様に気をつけましょう。
それと聞きたいのですが、おからを乾燥しないで田んぼに入れる限度は、どれくらいでしょうか出来ればボカシにしほうがいいのでしょうかすいませんが教えてください

3/9 岡山の赤木さんから「うまいもち米」
Sent: Sunday, March 09, 2003 9:25 PM
Subject: うまいもち米
 赤木@菜の花です。
今夜はうまいもち米の話題です。
個人的にメールで親しくして頂いている熊本の方から、昨年赤米と黒米の1穂づつを頂きました。どちらももち米です。
 赤米は早生系で燃えるような穂が出ました。特に芒が鮮やかな朱色で出穂直後は目を見張る色でした。はざ掛けにして籾摺りしたらほんのりとピンク色の米になりました。まだ食べていないので食味は分かりません。
 一方黒米のほうは晩生系でそれこそ真っ黒の穂が出てきました。黒色は籾殻だけで、籾摺りすると普通のもち米の色でした。それも乾燥がたらなかったのか十分にはぜてなく(半透明で白くない)、内心少しがっかりしたのですが、食べてびっくり玉手箱。我家で今までに搗いてきたいかなる餅よりも、それはそれはきめ細かくて歯ざわり良くておいしい品種でした。
家族揃ってびっくりで大好評、その後普通の餅を頂いたのだが、食べたがらないんです。
 今年少し多めに休耕田の隅に作ってみます。多めと言っても穂が3本ほどです。
こんなお遊びでもそれなりの道具は要ります。小型の脱穀機に籾摺り精米機。
 どちらの米も名前は判りませんが、私にとってはおいしければそれでいいです。
 
 話し変わって、固くなるのがぐっと遅い餅の搗き方が現代農業に載っていたのを実践していますが、大変いいので紹介します。特にあん餅の表面がなかなか固くなりません。
 臼でも機械でもかまいません。搗きあがってからが裏技の出番です。
台所の流しで使う大きめのバット(洗い桶のこと)に冷水を満たし、その中に搗きあがった餅を入れ、水道水を注ぎながら餅を平たく延ばして熱を取ります。手で餅を延ばしながら冷えたのを確認します。水から上げて餅の中に手を入れて熱を感じるようだと冷却不十分です。1升の餅でも5分はかかります。完全に冷たくなったらもう一度搗きます。温度が冷たいぶん、固い餅になります。好みで水をさしてやれば柔らかくなります。形が整ったら取り出して従来どうりのやり方で小餅なり、あんころ餅にします。
 ここからがさぁ不思議。表皮が固くならなくて、いつまでも搗き立てなのです。翌日もその翌日も、猫のお手てみたいに柔らかいんです。冷蔵庫に入れると固くなりますがね。
 初めてやるときには、水の中に入れるってたいそう怖かったですよ。お袋もわが奥さんも心配顔でした。 
 お餅の熱が逃げる時に水分も一緒に蒸発さすのです。だから表面が固くなってひび割れたりするんです。冷たい餅だと水分が逃げないから、いつまでも柔らかいままです。これが理由です。
 
 今夜は餅に絡んだ話題でした。その品種ほしいなぁと言われる方は秋に言って。1穂が2穂郵送します。籾種で1キロも2キロも欲しがる人を私は相手にしない。品種保存しながら自分で増やせってんだ。赤い餅搗いたらまた餅発信します。
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓  赤木歳通

3/9 兵庫の本岡さんから
Sent: Sunday, March 09, 2003 12:52 PM
Subject: 困った田んぼ その2 (セルカリア皮膚炎)

 前回まで 深水できれいに植えるコツの話しをしていましたところ 脈絡が途中から曲がってしまい 
半不耕起で(私が)困ってるという内容に行ってしまいました。

富山の田村さんのように 笑っていただくのが私の意図するところだったのですが 
おそらく多くの皆様に(人ごとではないぞ)という衝撃を与えてしまったようです。

 でもそんなことは気にせず 困ってるシリーズ第2段といきます。

《セルカリア皮膚炎(水田皮膚炎)cercarial dermatitis
 鳥類寄生性住血吸虫のセルカリアが人体の皮膚侵入に際して一種の皮膚炎を起こす。
水田皮膚炎はモノアラガイに寄生する鴨類住血吸虫のセルカリア》

鴨の中間宿主が モノアラガイ だそうでその他水鳥の種類によって中間宿主の貝の種類も違ってくるようです。
良く研究されているのは 日本住血吸虫とその中間宿主の ミヤイリガイ ですが(これはちょっと危険 
しかし日本国内終息宣言が平成7年にだされた)
 鳥類の住血吸虫となると獣医の分野になるためか人への影響は詳しくないですね。

 人体の皮膚から侵入するセルカリアの数が 少ないうちは 皮膚炎(痒み)で済むのですが
草取りなどで 長い時間水田に浸かっていると とてつもない数のセルカリアが体内に侵入してきます。
1個の(中間宿主の)貝から 数千匹に増えたセルカリアが出てくるそうです。

 今回はその時のお話

 年に1、2度 田んぼから上がったときちょっと足がかゆい 稲の葉に負けたのかな程度のことはありますが
1昨年 階段の上り下りができないひどい症状がでました。

 その年に借りた初めての田んぼでした 7月に田んぼの中を歩いたあと足を洗って帰りました
夕方 膝から足首にかけて 全体日焼けしたように 赤くなってかゆいかゆい
風呂にはいると これも日焼けしたときのようにお湯がしみること

 1週間後には 膝と腰が曲がらなくなってきて (無理に曲げない限り痛みはない)それが1ヶ月続きました
平地は何とか歩けるのですが 坂道はつらい 階段はほとんど無理(足が上がらない) なにより困ったのは
うんこ座りができなかったので 便所では 苦しかった Hi

 田植え後その田んぼには 何度か入っていますが 6月中は何ともありませんでした。
7月になってからのことです
 例の田んぼには 米粒大の 巻き貝が たくさんいましたが 名前わからず
それ以降 7月に田んぼへはいるときは ゴム長を履いて 入るようにしています。

 
セルカリア皮膚炎は全国的なものです 条件がそろえば(鳥と中間宿主の貝)どこでも起こり得ます
薬はありません 強いて言えばかゆみどめ(対処療法)だけです

 6月17日 田植え後2週間目  野生の鴨 (鴨だと思う)

  ↑ こんな光景を見ていると思わずにっこりしてしまうのですが 気を付けてください

田んぼに巻き貝がいる 野鳥も来るようになった 自然が戻ってきているんだと安心してはいけませんよ
自然というのはいいもんですが かといって人のためにあるものではないし 人にとって危険な面も多い 
昔はそれなりの接し方をしていたようだけれど 今の人は(私を含めて)もう知らないから

 ヒルや ガムシの幼虫(?) マツモムシなどは 目に見えるから対処の仕様もあるけれど
セルカリアは目に見えないだけに困ったもんです 
見回りの途中 ちょいと素足で田んぼへ入ったりする事が多いので 居るともいないともわからないのに
あらためていちいち装備を調えて田んぼへはいるのも大儀じゃ   

 ガムシの幼虫(?) マツモムシ・・・刺されると痛い

  以下参考
 

 本来はヒトに感染しないのに間違ってヒトの皮膚に入り込んでしまう住血吸虫もいます。
それは鳥に寄生するムクドリ住血吸虫やカモ住血吸虫などです。中間宿主は
ヒラマキモドキという水田に住む小さな巻き貝です。鳥の住血吸虫はヒトの皮膚
から入り込んでも成虫になれませんが、ぶつぶつした湿疹ができて、そのかゆ
みといったら我慢できないほどひどいらしいです。けれども2〜4週間もすれ
ば幼虫は死んでしまい、自然に治ってしまいます。間違ってヒトに入り込んで
しまった幼虫はお気の毒です…。

  水鳥の渡ってくる時期、ちょうど今頃は水田作業も農繁期なので、この湿疹が
発生することが多いようです。水田で作業なさる方はゴム長靴やゴム手袋で予
防してください。水鳥には罪はありませんので、仲良く共存していただければ、
と願っています。

出典 http://fresheye.oem.melma.com/mag/61/m00062261/a00000003.html
 
 

水夫皮膚炎:多くは鳥類の住血吸虫のセルカリアが経皮的に侵入したもので、線虫の幼虫に因るものでないと、
以前から知られていた。世界中に見られ、フランスではカモの住血吸虫に因る。
他にTrichobilharzia ocellataやSchistosomathium douthitti, Austrobilharzia sp.といった鳥の住血吸虫がある。
ヒトへの感染は、終宿主の鳥が歩いて回ったり、中間宿主の貝に群がったりするところの、水溜まりや湖の辺で、
水を浴びることに因る。水に触れて数分後には、班状丘疹が出現し、掻痒の強い蕁麻疹が生じ、数週間持続することがある。
抗ヒスタミン薬やステロイドクリームが痒みを和らげるが、抗ヒスタミン薬は優れた効き目はない。
集団予防として、媒介する水棲鳥類と貝を撲滅すれば効果があろうが、現実には行なわれない。

 出典 http://www.amda.or.jp/contents/database/2-13/b.html
    (AMDA NGO・国際医療ボランティア組織) 

 最後の1行 すごいことをかいてはりますなあ 撲滅などと過激な言葉を使って
でも AMDA の治療する立場から見れば 理解できないこともないね
 
たとえば 日本住血吸虫の終息宣言が出るまでにはたくさんのプロジェクトがあったようですし

   えらい目におうて また一つ賢くなりました 稲美町 本岡哲司 
 



*兵庫の本岡さんから
 やっぱり ホームページの宅配便はすでに 私の生活リズムになっていたよう

メールの来ない日は たとえて言えば新聞休刊日のような 少し時間が余るとい
えばいいのか
気の抜けた 日々でした。

 稲美町 本岡哲司
*福井の塚本さんから
山ちゃんへ
ウイルス駆除とパソコンの買い替えでとにかくご苦労様でした。
私もリカバリーは何回かやりました。そのための時間のロスにまいりました。
だから数日間のご苦労に共感してしまいます。
ウイルスはたちの悪いものではなさそうだったので幸いだったと思います。
かなりのショックだったでしょうが、以前よりもウイルス対策ができて前進したと思
います。
気を取り直してこれからも続けてください。
 
私も今年の新しいアイデアを思いついたのでお楽しみに!!!

またね
 
*滋賀の惠木さんから
山下さん、災難でしたね。
ほんと、お疲れ様でした。
又、赤木さんにはお知らせを頂き有難うございました。

私のとこには、ウィルスメールは届きませんでしたよ。
御心配なく。ウィルスチェックもokでした。

名前を騙るウィルスやら、バグでウィルスを添付し忘れるやつ
やら、、、、とにかく困ったものですね。
たまに、何年も連絡のない旧友の便りを運んでくれたりもしますけど。

ニフティーの場合だと200円/月でメールのウィルスチェックをして
くれますが、これだとかなり安心ですよね。でも、出来れば無料にして、
全てチェックするべきじゃないかなと思いますが。

ウィルスソフトを常駐させるのが1番だと思いますが、それはちょっとと
言う方は、ウィルスをチェックするだけならフリーソフトもあります。
http://www.vintage-solutions.com/Japanese/Antivirus/Super/index.html
システムにインストせずに手軽にチェック出来ます。
使ってると、10日位?で新しいモジュールをダウンするように警告して
くれます。そのたびに、4MBほどダウンしないといけませんが。

Firewallもフリーのがあるんですね。興味の有る方は、
http://ryulife.com/net/index.html
をご覧になって下さい。

添付ファイルは安易に開かない、Windows updateをまめにする。
これだけでも、かなり効果はあるんじゃないかしらん。

宅配便の形式ですが、私は今まで通りで良いのではと思います。
寂しい一週間でした。
 
 
*鹿児島の福永さんから
鹿児島の福永です。山下さんご苦労様でした。
大変でしたね、私はプロバイダの駆除で救われました。
ROMばっかりですが、通信楽しみにしていますので
こんごともよろしくお願いします。

宮仕えを2月で終えましたので、少しずつでもお便りを差し上げようと思います。
さしあたってはミャンマー農村訪問記を4月中ごろに予定しています。

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合鴨百姓村    http://www.aigamo21.com/

 村長 福永大悟  aigamo21(アットマ)hotmail.com


*東京の北さんから
山下様
たいへんでしたね。
しかし新品購入できたのだから、(何と言う詐欺師!)いいか。
おかしいな、シマンテックぐらい当然入れているだろうにな、と思っていたのです
が、状況を聞いてなるほど、と納得。
新品使いごごちどうですか?
 
*やまちゃんから
ベリーグーです
xpは、WINDOWS98と使い勝手が違うので、とまどいながらですが、、、
 
*東京の西森さんから
ウイルス騒動大変でしたね。
我が家にも分けの判らんメールが届きました。
メールソフトを「ベッキー」にして、取りあえずマカフィーというウイルス対策
ソフトをいれていたので、ナンノ問題もありませんでしたのでご安心を。

新しいパソコンを購入したとか・・・これも大出費でしたね。
ウイルスソフトですが、立ち上げの時にでもオンラインで新しいデータに更新す
る様にしとかないと、折角いれておいた対策ソフトが効果なし・・・これ、以前
私も設定していなくて、叱られたことがあります。
(後略)
 
*富山の田村さんから
大変なご負担をおかけします。もう口出しをしませんので,パソコ
ンに負担にならない方法で通信をお願い致します。
赤木さんやみなさんのバックアップも心強いことですし。

通信が続きますことを祈ります。
 
*長野のてんけいさんから
山さん、おつかれさまです。
パソコンも大変ですね。
最近、うちのパソコンも調子が悪いみたいです。
近日、再インストールしようと思っています。
(中略)
冬の間は、セルフビルドで家づくりをはじめ、外壁と1階内装が終わりました。近日、HPでその様子をお伝えします。
 
てんけい農園 小宮山 天経・奈穂
 
*高知の奥田さんから
いろいろ大変でしたね、
こちらは半年ほど前よりプロバイダのウイルスメールチェックサービスを受けていた
ためかウイルスメールは無かったようです。Outlook 5.5を使っていますが覚えのな
いのや不信なのは開かず削除してるのみですが、身近に起こるともう少し考えなけれ
ばならないと思ってます。

電源入れてもモニターに表示されないのは僕も年明け似たような経験しました、前日
まで普通に使えていたのが翌朝電源入れたらモニターは真っ暗。他の本体を繋ぐとモ
ニターは大丈夫、ハードディスクもOK。古いのでマザーボードが逝っちゃったかなと
諦めパソコンショップにオーダー行きました。帰り際に症状を店員に話すと「マザー
ボードの電池切れでは?」と、帰って本体を開けたらボタン型の電池が見つかり、駄
目もとで同じ物を買ってきて交換したら見事復活しました。同じような症状なら駄目
もとで試してみては、電池の値段はは200円程度でした。
 
 
*やまちゃんから
僕も一瞬電池切れと思いました。2ヶ月ほど前にさる方からのアドバイスで電池を取り替えた経験があったものですから、、ただ、よもや、と思い、確かめてみませんでした。後で確かめてみましょう。
ただ、家内がHPをみることは全くとい言っていいほどないので、書きますと、新品はベリーグーです。

おかげでパソコン本体を組みXPも買ってしまいました、マザーの電池切れでも故障と
思う人も多いのでは、店員に聞く前にパソコン詳しい友人に聞いたけど電池切れとは
誰も言ってくれませんでした。

***********************
奥田 誠志
ofoku(アットマ)sun.inforyoma.or.jp
http://www4.inforyoma.or.jp/~ofoku/


3/9 岡山の香西さんから「笹村さんへ
Sent: Sunday, March 09, 2003 5:53 AM
Subject: 笹村さんへ

笹村さんからのメールを見て、改めて私の場合を振り返ってみました。20年前40a
のたんぼに田植えをして、普通どおりに水をいれていましたが、みるみる雑草が(主
にコナギ)顔を見せてきました。とにかく、手取りでとれるだけ取りました。約40
日間たんぼの草取りだけをやりました。8月に入ると稲の草丈がのびてきて、目を突
くは、頬はこすれて汗がしみるはで、そうとう大変だったことを思い出しました。3
年目あたりから、「水」に注目してみました。コナギのたんぼは2年間の転作で、ヒ
エのたんぼは深水で、全体的には動力除草機で、なんとか10a当たり4日くらいで出
来るようになりました。現在は1.8ha(15枚)の圃場に作付けしていますが、雑草の
生え方は千差万別です。平均すると草取り時間は10a当たり2日半くらいではないか
と思います。今年は乗用の除草機の導入を予定しています。なにぶん「米作り」に嫌
けを感じている私ですので、たんぼの作業に関しては、新しいアイデアは何もうかん
できません。ひたすら日本人がお米を食べなくなることを祈っています。

吉備路オーガニックワーク
香西達夫
090-8249-0938
kouzai(アットマ)ruby.ocn.ne.jp
http://www7.ocn.ne.jp/~kibijiow/

3/9 やまちゃんから「香西さんと、笹村さんへ、ひとこと」
「平均すると草取り時間は10a当たり2日半くらいではないか」とは、香西さんらし
くない!!
そりゃ、稲作りに嫌気がさして、日本人がお米を食べなくなりますようにと呪いたく
もなるわなあ。
我が家では、奥方が、草取りをいといません。「やったあ、すっきりした」という顔
で帰ってきます。もっとも、手を出すのは、あの田んぼと決めた1枚だけで、「無理
やったら、田んぼ減らしたええやないの」と乱暴なことをのたまう、やんちゃな方で
す。残りの田んぼは、僕は、はいずり回るのはまっぴらですので、ひっしこいて、そ
うならないようにしています。

ところで、笹村さん、稲とヒエの苗の違いは、プロでしたら、手触りでわかるのと違
いますか(?)
僕には、できない技ですが、、、
だから、僕でしたら、みのるのポットの育苗箱か、ペーパーポットを使うと思いま
す。それくらいの床土でしたら、雑草の種をないようにする手だてはいくらでも考え
られると思います。また、その方が土付きですので、手取りの苗より活着がいいと思
います。雑草に負けない稲作りをする、先に稲をストレスなく大きくして、雑草の活
力をそぐ、それが基本の基のように思うのですが、、、

*あしがら農会の笹村さんから
Sent: Wednesday, March 05, 2003 6:45 AM
Subject: 除草剤を使わない稲づくり

私は、15年除草剤を使わない稲づくりをやってきて
転がしや手取り除草をしないで済んだのは一回だけです。
皆さんの中で全く除草に入らないで、継続的に稲づくりを達成されている方はどのく
らいの比率でいるのでしょう。
又その方は是非そのやり方を教えてください。
私にとっては、その成功の方が肥料になりそうなので。

3/8 やまちゃんから「おわび」
姫路の山下です。
このたびは、ウィルスをまき散らし、大変ご迷惑をおかけしました。
お詫び申し上げます。
 
一連の経過報告の前に、お断りです。
「HPの宅配便」のグループ化したアドレス帳が壊れてしまいました。
できる限りの資料で復元しましたが、記憶に頼った部分もあります。
「HPの宅配便」の配送を希望されない方は、恐れ入りますが、このメールをこのまま返送してください。
ご迷惑をおかけします。よろしくお願いします。
 
パソコンの電源を入れても、モニターが表示されないことがあって、これはWINDOWSがへたりはじめたのかなと、リカバー(初期化)作業を、3月3日に行いました。そして、翌日の朝、OCNに接続、それが朝9時30分頃のことだと思います。リカバーをかけたために、インターネットエクスプローラーのバージョンが、6,0から5,5に戻っていました。その隙に、ウイルスが暴れ回り、ファイルを食いちぎり、たぶん200個以上のウィルスメールをまき散らしたようです。ほんの数分のことでした。
僕のOUTLOOK EXPRESSの画面にも50あまりの訳のわからんメールが飛び込んできて、びっくりしました。
「すぐ、ADSLの接続を抜きなさい」「でないと、ウイルスがいつまでも増殖し続けます」との電話をもらって、あわてて、接続をたちました。
それから、電気屋さんに行って、ウィルスバスターを買い求め、ウィルス駆除を行い、夜になって、皆さんにお詫びのメールを書こうと、パソコンの電源を入れようとすると、モニター(ディスプレイ)が表示されません。
電気屋に本体を持って行って、みてもらいましたところ、
「おそらく、ビデオボードという基盤が壊れて、そのせいで本体からモニターに信号が行かないのでしょう。IBMに修理を出すほかありません」
「えー?!どれくらいかかりますか?」
「3〜4万円くらいかな、IBMだから何ともいえませんが、、、」
「、、、、、、」
ウィルスと基盤が壊れたのは、どうも関係ないみたいです。
 
うちに帰り着いて、
「あかん、パソコンが壊れてもた。新しいの買わなあかんわ。8万5千円くらいかかる」
「えっ、安いやないの」(家内は、パソコン事情に疎いので、前と同じく12万円くらいかかると思っていたらしいのです)
大蔵省の内諾が得られたので、ほっとして、3月6〜7日の兵庫県有機農業研究会の「有機農業講座」に出かけ、昨日夕方ソーテックの新品を買い求め、やっとやれやれ落ち着いたところです。
 
いろいろ考えられさせられました。
メーリングリストについて、考えないといけないかな、と思わされました。
既成のきちんとしたメーリングリストのソフトで、リアルタイムの運営をした方がいいのかもしれない、
その警告かもしれないなと思いました。
メールを「HPの宅配便」として転送したり、それを「除草剤を使わない稲作り」のHPに掲載することは、皆さんが思われるほど、労力はかかっていません。多い日でも、20〜30分もあればできることです。情報発信のために文章を書くことの方が、よっぽど時間がかかります。赤木さんや、HP元気でテーマ別に整理してくれたり、写真館の登録をやってくれている小圷さんのほうが、ずっと時間がかかっていると思います。
ウィルスバスターも入ったことだし、当分は、たぶん大丈夫でしょう。
焦ることはないと思っています。
皆さんのご意見も聞かせていただけると、ありがたいです。
 
**************
HP「除草剤を使わない稲作りの世話人、
やまちゃんこと、山下正範
〒672−8002
兵庫県姫路市北原328−4 山下農園
Tel & Fax 0792−45−0576
yamatyan(アットマ)jeans.ocn.ne.jp
http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/
****************



3/2 三重の川西さんから「ポット田植機はいかが?」
三重の川西です。
私の知人(岐阜の方)で、みのるポット田植え機を手放したいという方がおられま
す。6条植えで歩行式なんですが。
もし、ご希望の方がおられましたら、連絡ください。
紹介致します。

川西きよし
三重県久居市榊原町1158番地
mail kiyo1158(アットマ)f7.dion.ne.jp
tel 059-252-0392
fax 059-252-3392

3/2 姫路市立水族館の市川さんから「アカガエルの産卵」 

市川@姫路市立水族館です。
ビオトープ(水張り休耕田)でアカガエルの産卵が盛期に入りました。
朝から降っていた暖かな雨が夜8時頃にやみ、絶好のカエル観察びより。
行ってみると、あっちにもこっちにもニホンアカガエルの姿有り、30〜40匹は見つけ
ましたが、実際にはもっといたのでしょう。うち5組は抱接中でした(写真有り)。カエ
ルの卵塊数は、26日に数えたときは200弱でしたが、産み立ての卵塊がたくさんあり、
既に300を越えたでしょう。昨年は最終的の1000個ぐらいでした。
このカエルは、水田の乾田化により全国的に減少中のカエルです。しかし、冬の間も水を
張ってやると、たくさんのカエルに繁殖場所を与えてやることになります。卵塊が千個と
いう事は、雌が千匹訪れたということで、雄を加えれば、二千匹のカエルが来たことにな
ります。冬季湛水で喜ぶのは、鳥ばかりではありません。

3/1 兵庫の本岡さんから「半不耕起(浅耕)に合うたんぼ 合わない田んぼ」
 半不耕起など 特殊(?)な農法については一般論で論じるには問題が多いと思います。
田んぼの環境 地域の条件 気候やその時の天候によっていろんな結果が出てくるはずです

 うまく行く地域もあればそうでない所もある
だから半不耕起が悪いとは言っていません 私の半不耕起は こうなりましたということです。

 4,5年前のことになりますが やまちゃんが 草刈りの帰り私の田んぼに寄って来られたことがありました。
その時見てもらった田んぼも 半不耕起でした(今回の問題の田んぼとは別の田んぼです)

 藁のあくで所々水が茶色になっていて 早苗の育ちが悪かった 
その田も 4年ほど半不耕起を続けました 良いこともあるが悪いことの方が多い 
それでこれは場所が悪いと感じてやめました。 その後今回の田んぼにしたのですがやはりごらんのとおりでした
 

 その間 半不耕起について いろいろ考えたり感じたりしたことを前回まとめて書いてみました。

 質問の件 どうしてギタギタの油膜が浮くのか いろいろ本で調べているのですがまだわかりません
どなたか教えてください
もしかすると この田んぼの地下に油田の層があるのかもしれない・・・ ヘヘヘ

調べていくうちに 本の内容で
  『湿害の生じやすい土壌やもともと硬い土壌では 不耕起栽培は好ましくない。』
という1行を見つけました。

  http://www1.cds.ne.jp/~room/muryouan/ten/ten_kongetunohonn_2003_1.html

 私の 半不耕起合計8年間は この1行にいき着きます。(そういう意味で大変ありがたい1行です)

半不耕起の良い面を追加します
1)春のトラクター作業が軽やか ただし浅く鋤くためのテクニックがいる 
  浅すぎて自動耕深制御が効かない  
  尾輪だと 田んぼの軟らかいところで深くなる ヒエを絶やす目的で微速 ロータリーは高速回転

2)コンバインが沈まない(沈みにくい) 5センチくらい水が溜まっているときに刈った年もありました
  半不耕起だからだいじょうぶだろう イケイケで刈ったらうまくいきました。

まだあるかな?
 

 不健康な田んぼの健康回復作戦とは?

 この地域でみんなが普通にやっていることを そのままするだけです。田んぼは乾いたときに鋤く
つまり秋に山盛り耕 排水溝をちゃんと切って 春先に山盛り耕 その後代かきまでに2,3回山盛り耕
鋤くたびに鍬で排水溝をつけます 3年目には快復しています。(昔の人はえらい ご先祖に感謝!)

直播きを含め新しい農法が いろいろありますが その地域で昔からやっているやり方が一番そこに合っています
でも新しいこと変わった農法を始めるのは愉快なことなので ぜひやってみましょう
うまくいけばもうけもの 行き詰まったら 昔のやり方に戻せばよいです。 (1年で止めたりするなよ)
 

 他に緑肥を使ったショック療法というのもうまくいきましたが 
これはまた別の機会に 

 稲美町 本岡哲司

3/1 やまちゃんから「ふたたび、半不耕起をめぐって」
拝復、本岡様
貴兄の田んぼを「不健康」などと言いはなって、失礼しました。
ある方から、「よくもあんなにずけずけと言うものだ」と、呆れられましたが、
「それに、ちゃんとこたえた本岡さんは、立派」と言われました。
 
ついでに、もう一つ言わせてもらうとね、
どぶの匂いのする田んぼ、宿便を抱えた「不健康な」田んぼで、「半不耕起」の功罪を論ずるのは、フェアじゃないなあ、それじゃあ、あんまりにも「半不耕起」がかわいそうだ、と思ったことでした。
ちなみに、ぼくは3〜4年ほど、まゆにつばしながら、半不耕起を続けて、今年からリタイアしかかっているところです。
どこが、「まゆにつば」?
半不耕起って、ほんまは不耕起がええんやけど、不耕起では雑草処理が大変やから、表層を浅く削って、その下の土層は不耕起のままにしておくというものですね。もう一つ、田植え(代かき)の前まで、出来るだけ耕さずにしておこうという意味もあるのかな。
畑の半不耕起は、意味があるとぼくも思います。作物の根穴がそのまま残っていて、雑草処理や、まき床を作るために、表面を削っても、微生物を含めた土の構造はそのままです。敷ワラなどのマルチングをしておいてやれば、土はほこほこと気持ちいい感じです。百姓のことを、別名「ミミズ切りの、カエルけとばし」などといいますが、それともおさらばです。
それと同じように、田んぼも半不耕起なんて言い方していいのかなあ?水を入れて、代かきしてしまえば、田んぼの環境はめちゃくちゃ撹拌されて、激変してしまいます。どうも、田んぼの「半不耕起」は、気持先行、イメージ先行の命名やなあ、誰が最初に言い始めたかしれへんけど。「浅耕農法」とか「表層耕農法」とかいうほうが、嘘がなくていいように思っています。
 
もう一つ、半不耕起を意義づけるときに持ち出されるのが、自然界の土の生成になぞらえて、土作りは、土の表面に有機物をおいていくことが理想なんだという言い方。これは、はっきり言ってペテン(に近い?)だと思う。
地球の歴史、そこまで行かなくても人類の歴史の規模で言えば、たしかに上から補給された落ち葉や植物が張った根っこなど少しずつ、地球の表面を肥沃にしていったと思います。だけど、そんなの待っておったら、死ぬまでかかっても間に合わへん。
たとえば、熊本の後藤清人さん、半不耕起にたどり着く前は、牛の堆肥やらを毎年何トンも入れて、稲にアブラムシがつくくらい富栄養の田んぼにしていたそうです。プラウをかけて深耕して。何年も何年もそういう土作りを続けて、ある時、はたと気がつかれたそうです。「これは、わざわざ不健康なことをしている」と。そこで出会ったのが、半不耕起だそうです。なんや、半不耕起で土作りしたんと違うて、その前に土が作られとったんやないか、ぼくはそう思ってしまいました。
 
半不耕起の悪口、並べ立てたけど、それでも「半不耕起」にも、ええとこがいっぱいある。
まず、トラクターが軽やかで、爪は減らへんし、燃料も喰わへん。
トラクターの運転技術が上がったんかいなと錯覚するくらい、まっすぐ進む。
「一寸一石」という言葉を信じて、出来るだけ深く爪をいれようとしてた時とえらい違いや。
表面のごく浅い層だけを耕し、2回代かきすることによって、雑草の発芽をほとんど抑えられる(はずや)。
いわゆる「寝た子を起こさん」というやつや。
除草剤を使わない稲作りを始めて、毎年収量が下がっていました。半不耕起なるものを始めたら、いよいよでした。半不耕起は、「ぼくの田んぼではあかんのとちゃうか」と思いはじめた一昨年、ちょっとカーブが上向きになり、去年は、なんと均して反あたり8俵も穫れたのです。晩生のヒノヒカリなら、安心して8俵くらい言ってくれそうな気がするのですが、コシヒカリで8俵とは、ぼくにとっては出来すぎです。6俵まで落ちたのですから。
去年だけのまぐれ?いや、ちょびっと手応えがあります。
ただ、秋に耕起しておかないと、オモダカがはびこるので、秋に1回ロータリーをかけるようにしました。
その方が、藁の腐熟も進んでくれるように思って。
 
以上、お粗末でした。
ところで、本岡さんの「不健康な田んぼの健康回復作戦」って、なんですか?


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