2003年5月のお便り   HOMEに戻る

5/31 岡山の赤木さんから「なぜだあ」
 赤木@菜の花です。
台風が来るというのでタマネギとニンニクを収穫しました。
ニンニクの姿がいつもとたいそう違います。主茎が1本あって、その周りに鱗片が何個かくっ付いているのが標準ですが、今年のはそんな標準スタイルは5%。残りは、各鱗片から細い茎が全部伸びています。細い茎は葉鞘の中に納まって一見1本にも見えるのですが、
葉鞘から上はイカをさかさまに向けたような姿で、数本がてんでに伸びています。
画像は葉鞘から出してあります。左側は標準物です。
気温か?雨か?肥料不足か?どなたか原因をご存知でないかしら。
我家のご近所の方、御津もいいけど小生にも教えてよ。
 
 年柄なのかタマネギにネギボーズが皆無でした。収穫時には結構堅く締まっていい品質でした。田んぼを利用するので連作をしないからでしょうか、怖いべと病もありませんでした。
抽苔防止に周囲より少し遅れて10月2日に播種しています。定植は12月2日でした。
 
 林さんからのヨトウムシの話。私も潜った穴を探して掘り出します。今育っている夏物の根元でもたくさん見つけました。鉛筆で突いたほどの穴が見えると、大きく育ったのが近くに必ずいます。
 サニーレタスがある日突然バタンと枯れました。引っこ抜くと太い太い茎をかじっています。レタスの下に隠れられては負けです。小指に近いほど太ってやがった。
 
5/31 三重の田尻さんから「どなたか、教えてください」
今日、我田で「イネミズゾウムシ」を発見しました。もちろん農薬を使ってない笛
に、3ミリ位の体長の彼?等が多い株で4〜5尾です。皆さんはどのような方法で「戦っ
てみえます?」田には今の処「米ヌカ」を入れたのみです。田植え後2週間のキヌヒカ
リです。どなたか、良い知恵をお教え下さい。
〒511-0414
三重県員弁郡北勢町西貝野268番地
         田 尻 孝 雄
   E-mail アドレス  t a j i r i (アットマ) m 2 . c t y - n e t . n e . j p
5/31 静岡の鈴木さんから「魚かす肥料の稲」
魚カスの肥料だけで栽培している田の写真を送ります。
田植は5月7日品種はコシヒカリ撮影日は5月29日(田植後22日)です。
それから当地方の中干しは6月20頃から7月15日頃までとされています。


5/30 広島の西村さんから『採種・カモ』
 
林さんの「虫のお話」は休刊に入るのですか、暇になったら続きをお願いね。
岡山の赤木さんはカラシナの種子を採りを頑張ってるそうだから「そろそろ時期ですよ」と言う必要はないですね。私も河原にダンボール箱提げていきました。枯れ始めた茎を箱の上に傾けてしごくとバラバラと小1時間ほどで
400cc=270gでした。晴天を見計らって早朝ブルーシートに刈り倒して夕方脱穀という作戦を予定していいます。
あのマズイ青汁の原料・ケールの苗を貰って植えていたことからこれも足しになりましょう。
 
マガモの雛を連れ帰って1週間経ち2週齢になりました。何時の間にかウズラ大です。土曜は悪天候らしいから柵だけ作って日曜に放鳥予定です。
電気柵にネット・トラバサミ(罠具/チャンとも呼ぶ)で外的防衛ですが空缶を投げつけるおじさんには効果が無い。今度見つけたら警察を呼んで重抗議です。
ワナ具・トラバサミによる有害鳥獣駆除に農林課に許可証を発行しておいてもらおうとしら「自己防衛」で行なってくれということでした。箱罠しか出せないと。(箱罠は餌で捕まえる猟具で実情に合わないし罠の費用が掛かり過ぎ)
狩猟免許は必要無かった。なんか無駄した気分です。
 

5/30 奄美大島の畑さんから「1ミリもないのに」 
林さんが興味深く虫の話をしてくださっているので、ぼくも、「こんな小さな虫なのに、何で・・・」と感嘆した経験を思い出しましたので、書いてみます。
 25年前、たっぷりと暇な時間があった学生時代の頃のことです。昆虫には全く興味もないのに、じゃんけんで負けて昆虫の部屋に入ることになり、細かいことは大の苦手だったにもかかわらず、1ミリにも満たない、ハダニ(主に葉裏にいて、葉の汁を吸っている害虫)を2年間もいじらなきゃ、ならなくなったことがありました。しかし「あっ・・」と驚嘆するできごとが何度もあったんですよ。
 
ハダニにも雄と雌があり、卵から親になるまで、(確か2回)脱皮をします。その度に大きくなるわけです。雄と雌の成長過程を毎日、2時間おき(深夜も)に10日間観察したときの出来事・・・・・。雌が2回目の脱皮の状態に入ったとき、どっからともなく雄が現れて
まるで雌のそばに寄り添うようにじっとして動きませんでした。
 ナンパでもすんのか?と思っていたら、その通り!!めすが脱皮をおわると、さっさと交尾をするではありませんか。メスは、人間のたくましいお姉さんのようにまるまると太っていて、オスは筋肉隆々とした男性のようにひきしまった逆三角形の体をしているのも、おもしろかったんですが、
 あるとき、自分たちが作り出した糸(ハダニは蜘蛛のように糸を出します)に阻まれて、交尾ができず、オスはうろたえて汗を流して(ウソ)いました。顕微鏡をのぞきながら「こりゃ、無理だ」と思っていると、なんと、ウルトラC交尾をやってのけたのです。思わず、「すげぇー、頭いい・・」と絶句した次第です。細かく表現するには、ぼくの文学的才能では無理がありますので省略しますが、1ミリにも満たない虫のそのまた、ほこりのようにちいさい脳みそには、驚くべきものがあると思い知りました。
 普段目にすることができない小さな虫の世界、覗いてみる価値は充分にありますぞー。
でも、ぼくも皆さんも、なかなかそんな暇ないですよねー。  お金もほしいけど、暇もほしいーーと思うこのごろです。
奄美大島 畑 琢三。

5/30 岡山の林さんから「ヨトウムシの捕殺法」
普段は土に潜っているが、夜になると活動を開始すると言われる害虫にヨトウムシがいる。
朝の見回りでばっさりと切り倒されて横たわっているニンジンを見るのは辛い事だ。ヨトウム
シの大きさとニンジンの成長度合いで被害は異なるが4葉、5葉ぐらいまでの小さな頃のニ
ンジンではその被害はかなりのものだ。また、葉だけでなく大きくなったニンジンに穴を掘った
ように食べるから、このような被害に遭うとニンジンは商品にならない。「有機農産物は、虫
の被害を完全には防げないから穴が開いたものもあります。それは、農薬を使っていない
証拠です。」と言う消費者でも、いざ自分が買うとなると絶対買わない。
そこで、今夜はヨトウムシの退治法だ。一般的にヨトウムシと呼ばれているのは幾つかある
ようだが、私の圃場ではカブラヤガの事だ。この虫の被害はかなり大きいので、正確な名前
を知る必要があるために近くの農業試験場に持ちこんで調べてもらった。
私の観察では、ヨトウムシとは言われるが、実際は昼も活動している。タマネギも食べる。
私のタマネギの圃場で、畝を這い登ってタマネギに辿り着こうと高畝にした畝を滑り落ち、ま
た登ろうと這い上がっているヨトウムシを真昼間に見かけた。乾燥していたので、畝から砂
のようになってしまった土壌と共に滑り落ちてしまうのだ。ニンジンの場合、倒した葉を穴の
中で食っているのだ。糞はそのまま穴の中にする。ここが彼らの弱点だ。穴の中で食ってい
れば、軸がなくなり、葉を食べる事になる。まるでニンジンの葉が、土から直接ロート状に生
えているように見えるのだ。彼らは、穴の中で住んでいれば見つからないと思っているのか、
犯行現場から10センチ以上は離れない。この穴が見つかればこの辺だなと当りをつけて
表面の石や藁屑、雑草等を取り除く。そして外周から徐々に土を取り除いて中央部に迫
っていくのだ。一つの畝が終わったら次の畝に進む。この方法でまず8割は捕獲できる。こ
れは時間のかかるやり方だが、手取り除草にかかる時間ほどではない。何事もそうだが、ヨ
トウムシにやられたからと言って怒りで頭を一杯にしないほうがよい。いくら畝を踏みつけたか
らといってヨトウムシが死ぬわけではない。ヨトウムシを残しておくとニンジンを将棋倒しのよう
に倒していくから始末が悪い。しかし、完璧さばかりを追求していては時間がない。百姓は
忙しいのだ。他にやらなければならない事が一杯ある。2日ほど間を空けてまた同じ事を
繰り返す。そして、また2日後にも。都合3回捕殺作業をやればよい。3回目は殆ど時間
がかからない。ここでちょっとした数学の公式:(1-?)のN剰、?に0.8を代入しNを3とするとど
うなりますか?答えは0.008となって1%以下になりますね。だから、この方法を3回繰り返
せば最初100匹いたとしても最後は一匹以下になるわけです。これでヒトの勝利!めで
たしめでたし。とにかく8割を捕殺する事です。9割にする事も出来るが1割増やすために
時間が30%以上余計にかかってしまいますね。これを割に遭わないという。また、3回以
上繰り返す必要もない。
カレンダーを見たら6月はもうすぐだ。そろそろ田植の準備をしなければならない。去年10
月からほったらかしたままだ。まだ、田圃はそこにあるかな?ヤサイゾウムシなど報告したい
こともまだあるがこの辺で少しお休みとしよう。
 
林 正弘
岡山県御津町

5/29 奄美大島の畑さんから「台風接近&名護ラン」
なんと、5月なのに台風がやってくるようです。去年のきょうは、台風になる前のやつだったので、大したことはありませんでしたが、明日は心配です。全く、招かざる客です。この地域では、露地のナスやピーマン、きゅうりオクラなどが収穫最盛期なので、本当に困ったものです。
 こんな中で、今年もベランダの名護ランが美しい花を咲かせてくれましたので、見てやってください。香りがすばらしいランです。奄美沖縄地方の山に自生していますが、数は大変少なくなってしまいました。木の枝などに着生するランです。


5/29 岡山の赤木さんから「ありさん」
 赤木@菜の花です。
 林さんの話は面白い。
蛍にネズミにトンビにカラスに鷹に。キアゲハ、それを襲う蜂、テントウムシに果ては粘菌まで出てきました。アブラムシと蟻の関係も面白い。肩の力を抜いて読ませてもらっています。こんな情報、これからもお願いします。我らがML仲間のファーブルだ。
 そうだ! これからは「Mr.ファーブル・林」と呼ばせてもらうかな。
 
 空き地に生えた天然のカラシナの種子を採るべくがんばっています。相手があまりにも小さいので悪戦苦闘しています。田んぼに蒔いたカラシナやナタネとの違いや、すき込んだカラシナのデータなどいずれゆっくりと報告いたします。こちらも面白そうですよ。茎の切り口からでも考察できそうです。
 
 ちょっと以前に菜種油からディーゼル燃料を作る話を聞きに言ったと報告しました。今度は、ミニプラントを公民館に持って来て、実際に天ぷら廃油で作るらしい。
私は公民館活動とは関係ないのに、是非来て下さいと館長さんが直々においでになるもんで、否応無しに引きずり込まれています。この忙しいのに困ったもんですが、地区の為だからしゃーがないや。手土産に食用廃油一斗缶で6本ほど持参しよう。
トラクターがだいぶん走れそうですよ。こちらもいずれ報告します。
 
 このエコ計画で、ナタネを栽培している学校に、なんと、おこがましくも「夢のある元気な農業・有機農業の立場から」てなテーマで小生が話しに行くことになっているらしい。私の知らん所で話が進んだらしい。日程が決まったら学校から連絡があるとの事。
今さら逃げも隠れもせん。最も得意とする思いっきりの大話をしてやるわい。そして農業にも夢があることを知ってもらおう。
まっ、今年度中のことだろうから、年度末の頃だろう。
 
 ところでMr.ファーブル・林、次の話題はなんですか?タマネギ抜きました?
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
 
5/29 群馬の前橋さんから「Reアリとアブラムシの共生ケージ」
林さん、「アリとアブラムシの共生ケージ」
とっても面白かったです。ご免なさい、私は直接の利害関係がないものだから、文章の面白さと自然の巧妙な態様に素直に感心してしまいました。「アブラムシがニンジンの葉っぱから転流してくる アミノ酸入りの美味しい液体を吸って、余分な糖分をお尻から排泄する。アリはこれを舐めているのだ。」のオチに、負けない妙案を、誰か考え付いたら、物語の続編をお聞かせ下さい。
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5/29 岡山の柴田さんから「Reアリとアブラムシの共生ケージ」
しばた@おかやま、赤木御大近所にして林さん地区担当普及員、です。
 
> *岡山の林さんから「アリとアブラムシの共生ケージ」
> 私のニンジンの根元には、砂や土が積み上げられているのがよく見られる。
> 実はこれ、アリが積み上げたものなのだけれど、アリの巣ではないのです。
> アリがアブラムシを飼育するケージなのですね。
「ネアブラムシ」です。アブラムシも色、形、大きさ様々ですが、根に住まう
方々ですね。アブラムシのことを「アマコ」と称する岡山地方では「根アマコ」
とゆうたりします。ダニ界でも根に住まう「ネダニ」が何種かおりますなあ。

> ここまでガード固いと天敵もちょっと手が出せないのだ。こんなものに寄生
> されたらニンジンは太れないだろな。アリに対する対処法はあるのだろうか。
正確にはアブラムシに対処する防除となりますが、かつてはスミチオンかん注
なんぞという、化学兵器攻撃が常套手段でした。あなおそろしや・・・

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   岡山農業改良普及センター  柴田雅人
 〒700-8604 岡山市弓之町6-1 (086)233-9850
    masato_shibata(アットマ)pref.okayama.jp
********************************************

5/28 岡山の林さんから「アリとアブラムシの共生ケージ」
私の圃場にあるニンジンの根元には、砂や土が積み上げられているのがよく見られる。ニン
ジンに限らず皆さんも見られたと思う。これは何なのか、調べてみた事がありますか?
この内部には驚くべき秘密が隠されていたのです。実はこれ、アリが積み上げたものなのだ
けれど、アリの巣ではないのです。アリがアブラムシを飼育するケージなのですね。まるでヒト
が乳牛を飼うように、アリが飼育しているアブラムシをケージで外敵から保護しているのです
ね。私もこのニンジンを出来るだけ崩さないように注意深く引抜いて、観察してみました。
中は空洞になっていて、白いアブラムシが一杯いるのです。そしてその周りをアリが動き回っ
ているのです。アブラムシは太陽に当らないから白いままでいいのだろう。(こんな事はどこか
の本に書いてあることだろうけれど、私はそのような本は持っていない。)私のニンジン圃場
は、アブラムシが見えなくなってきたのだけれど、このようなタイプのアブラムシとアリの集団が
増えてきているのです。アリがいるとテントウムシも手が出せないのだけれど、ここまでガード
が固いと天敵もちょっと手が出せない。ニンジンを収穫するようになるまでにアリもアブラムシ
も「ああ、美味しかった」と言って、「ありがとう」と言わずに去っていく。田舎で誰も住まなくな
った空家がたちまち崩壊していくように、アリがこのケージをメンテナンスしなくなるとたちまち
崩れ去るようだ。だから、収穫の時はそのニンジンの経歴が分らない。ニンジンを引抜く時
に葉っぱは立派なのにニンジンは貧弱なのがあるが、これらの中にはこのように寄生された
ニンジンもあるのではないだろうか?アブラムシがニンジンの葉っぱから転流してくるアミノ酸
入りの美味しい液体を吸って、余分な糖分をお尻から排泄する。アリはこれを舐めている
のだ。こんなものに寄生されたらニンジンは太れないだろうな。アリに対する対処法はあるの
だろうか。
 
5/28 福井の塚本さんから「トロトロ層の作り方」
今年の代掻きはドライブハローの回転は560回転、トラクターの速度は2.4キロ
でした。普通の速度でやってみました。水の深さも普通でした。
さて、ここで私なりのとろとろ層のまとめをしてみました。

とろとろの土を作るにはどうするか。

1、秋に荒起しをしておいてから、冬季より水を張っておく。肥料は入れてなくても
  とろとろの土はできた。

2、水をたっぷり張って、高回転でロータリーまたはドライブハローをかける。トラ
  クターの速度は1キロまで。元肥は入れてなくてもできた。

3、緑肥のすきこみ、菜種油粕、米ぬか、脱脂大豆などを長年入れてきた水田では、
  ごく普通の代掻きでもとろとろの土ができたというのが今年の成果でした。
  ただし、元肥に脱脂大豆または菜種油粕を120キロ反当り入れてあ
  ります。やはり、元肥を入れておいた方がとろとろの土になりやす 
  かった。
  堆肥や緑肥を何年か入れた田んぼでとろとろの土がとてもできやすいのかもしれ
ないなと、
  現場を知っている私は感じています。

4、市販の有機質肥料(農協の有機アグレット)や菜種油粕を毎年入れてきた水田で
  はとろとろの土になりませんでした。

5、やはり、とろとろの土は微生物によって作られているとみていいと思います。

とろとろの土ができてもできなくても草は生えます。ここまでです。

若狭の塚本でした。

5/28 岡山の林さんから「粘菌がやってきました」

田舎に住んでいると珍しいお客さんが来る。
今回は、粘菌が私の家のキッチンにあるステンレス製シンクにやって来た。夜中だった。最
初は、カビだと思ったのだ。「手抜きの林が綺麗にしないからな。失敗、失敗。」と呟きなが
ら、たわしで落として水で流し去ったのだった。何かすぐに剥がれ落ちるからちょっとおかしい
なと思ったのだった。翌朝また同じものがシンクにべたーと広がっているではないか。これはカ
ビなどではないのだ。なんだ、粘菌だったのか、と合点しながらそのまま放っておく事にした。
多分、台所の配水管を昇ってきたのだろう。途中にトラップというサイホン現象を利用して
排水をスムーズに流す部分がある。この部分は常に水が入っている状態だから、ここをどの
ように通ってきたかちょっと想像出来ないところだ。
数時間後に行ってみると見事に消えていた。また配水管を通って移動していったのだ。こ
の粘菌を顕微鏡で見るとサラサラサラと流れているのが見える。これは、私の記憶によれば
アクチンとミオシンと言うタンパク質によって滑っているということだ。まさに動物の筋肉の原型
のようなものだ。南方熊楠が興味を示したのもわかる気がする。
今度はどのような珍しいお客さんが来るのだろう。
 
林 正弘
岡山県御津町

*静岡の鈴木昭さんから「元肥も穂肥も魚カスだけです。」
静岡の鈴木昭です
元肥も穂肥もこの魚カスだけです。当地方はコシヒカリの一生の窒素使用量は7.5kg〜8kgとしておりまして元肥に3.5kgの窒素を施用したならば穂肥に4〜4.5kgを施用するという具合です。収量は9〜10俵/反取れます。植え付け株数は70株/坪1株当り
4〜5本植えでやってます。
みんなは1株7〜8本植え位でやってますが、これではやはり厚植えのようです。近所の奥さんの話だと粒が大きくてつやがいいと言ってくれます。それにお握りや酢飯にするとねばりが違い、お客さんのおすし屋さんではうちの米でないと握れないと言ってくれます。自慢話ではありません。稲を育てていると分かるのですが化成肥料ですと稲が肥料を吸っているといううよりも吸わされていると言う感じで体の準備も出来ない内に分けつを始め茎数が取れたといっては中干しをし幼穂が出たといっては穂肥を与え刈り取りといった具合ですから稲本来の一生は送られていないと思います。従って美味い米は取れないのでは。私の方法ですと圃場全体に肥料を播いておき田植え後稲が肥料を探し根を発達させ栄養を体に蓄え分けつの準備をし少しづつ分けつを増やして行くつくりかたですから稲に無理を与えませんですからいもち病も発生しませんし秋の坪狩り時は稲の硬さが違うといわれます。現在の稲の作り方の基本は早期茎数確保に重点を置き過ぎていて中干しで時間稼ぎをしている様に私は思います。ちなみに私は中干しはおこないません、高温障害もほとんど出ません。
この程度の説明ですが参考になったでしょうか?
 私の住んでいる所は静岡の御殿場のすぐ隣の小山町という所で標高は380メートル位で富士山のすぐ下で気候は冷涼地で冬は雪がよく降ります。
また、発酵魚カスは私が沼津の鰹節製造業者と提携して4年前から生産し販売を始めましたが、人に薦めるには自分が使ってみなければその良さも説明できないし今までの稲作の概念がどうもわたしには理解できないという所がこの栽培方法を始めたきっかけです。
 詳しくは昨年の「現代農業」10月号をご覧下さい。写真は近々に撮り送らせていただきます。 
 

5/28 お米の勉強会の村山さんか「静岡の鈴木さんから・魚カス肥料稲作今年も継続」
皆様    ご無沙汰しています。村山 日南子です。
魚カスと聞いて目が覚めました。
自前の発酵魚カス肥料って、つまり魚カスをEMか何かで発酵させるのですね。
きっと香りのいいお米ができるでしょうね。そして魚カスはゆっくり効いてきて他の肥料は何も要らないんですか。すてき!
静岡ですから、漁港で魚カスがいくらでも手に入るのですか?
以前、私どもがお米をいただいていた農家が骨粉などと比べて作ってくださったのですが、魚カスのほうが香りよく美味しかったのです。確かつやもよかったと思います。日本人だからかな、と話し合ったものでした。
5/27 静岡の鈴木昭さんから「魚カス肥料稲作今年も継続」
静岡の鈴木昭です。
今年も自前の発酵魚カス肥料でコシヒカリと糯米を約3ha植えました。
肥料分は窒素分で3.5kgこれを2〜3月に田んぼ全体に播いておき、すき込み、そのまま代掻きをして田植を行ないます。
今年で3年目ですが、最初の年は葉色が出ず心配したのですが、後になるとこうゆうものだと分かりました。全体的に葉色は淡く(一般的なものより0.5位淡い)推移します。しかし、草丈はほぼ一般的なものと同じですが、一番の特徴は茎数の増え方です。みんなが中干しする6月中旬から一気に増え始め最終的に1株当り22〜3本となりました。
    下に茎数の変化の表を添付しますので参考にしてください。ちなみに田植は5月3〜5日頃この方法にしたのは13年から
その前は慣行栽培でした。
                  
        
  5/25 6/5 6/15 6/25 7/5 7/15
13平均 5.4 12.1 19.8 24.1 24.4 22.2
平年値 5.7 11.7 18.7 29.2 30.4 28.6
11ネン 8.5 14.6 27.5 34.8 33.4 32.3
12ネン 6 16.5 23.1 29.4 27.5 24.1
13ネン 3.5 4.4 9.8 15.6 21.6 22.6
14ネン 5.1 6.4 14.5 18.5 21.3 21.2
15ネン 5.4          
 
*やまちゃんから
肥料は、元肥の魚かす肥料だけですか?
とすれば、超低投入稲作ですね。
中干しは、6月10日ころになるのでしょうか?
ついでに、収量なども教えていただけるとありがたいな。
もひとつ、ついでに、写真があれば送ってください。

5/26 岡山の赤木さんから「麦わら」
 赤木@菜の花です。
 菜の花のすき込みも終了したところで小麦わらのすき込みです。
前回と重複しますが、反当8俵あったと仮定した場合、鋤き込み前に窒素で4kgは炭素率の調整として振ってくださいよ。これをやっておかないとすごいことになります。(meは経験済み)出来れば過燐酸石灰も1袋ね。
 鋤き込みは深い方がわらがよく隠れます。2回打てばもっと見えなくなりますが、時間との相談です。
 
 代掻き水は必ずひたひたで。最初は水が足りなくてやりづらいぐらいで丁度いいです。そのうち水面が上昇して来ます。水が少しでも多いと浮いた麦わらは逃げるので泥と混ざりません。浮きわらが多くて田植えに支障が出ると思ったら、翌日以降に2回目の代掻きをします。表面水が無い方がきれいに仕上がります。表面になくてもわらが水を抱いていますから、グチュグチュと水は出てきます。2回代掻きをやると田植えもバッチシです。
 表面にわらがいっぱい見えるようだと、転び苗になり後の手間が大変になります。奥さんにこっぴどく叱られること請け合いです。私も麦わら全量鋤き込みをやって15年。転び苗では何度も泣きました。叱られるのにも慣れました。でも土作りの為にとつれあいも頑張ってくれています。焼けば楽だと年寄りの声。
 
 除草剤を使われるのでしたら、田植え後に撒く1発剤をお奨めします。
代掻き直後に、濁り水に振り撒く方式のは、わらに除草剤が付着してそれが苗と接触すると、思わぬ薬害が出かねません。
 田植え後10日もするとブクブクが始まります。7月10日頃には風呂の中で桶をひっくり返したぐらいガスわきです。土はあたかもスポンジケーキみたいになります。人はガスで根腐れになるだの、干して根に酸素をやれだのと騒ぎますが、稲は涼しい顔で育っています。毎年のことですから、私は慣れっこです。
 
 ここで1つ注意。7月になった頃葉色が他よりも淡い所があったら、窒素飢餓になっている証拠。そのあたりの茎数が少ないようだと直ぐ手当てが要ります。わらが多かったのか肥料が均一でなかったわけです。安い硫安でいいから適当に多めにポイント施肥をします。施肥量は口ではいえませんが、反当15kg振るぐらいのつもりかな。これをやらないと茎数不足になります。
 以下は私の場合ですが、7月中旬過ぎた頃(出穂45日前頃)硫安をドカンとやります。この時点での生育を揃えておくために上述のポイント施肥をやるわけです。
 8月になると麦わらから窒素分が出てきます。真っ黒になってきますよ。穂肥は要りません。ツトムシとコブノメイガはやって来ますが大丈夫。止葉が出る頃にはどこかへ行っちゃいます。
 
 ここでまたまた注意。私は晩生品種です。だから7月中旬にドカン肥をやるのです。お盆前に出穂するような早生だったら田植え前にぶっこみましょう。もたもたしていては間に合わなくなるからです。
 
 まだまだあるんだろうけど、今思いつくのはこんなところです。麦わらを鋤き込んでの稲つくりは苦労の連続です。でも土はホクホクになってきます。数年続けると田面が高くなってきます。麦わらは焼かず他人にやらずでいきましょう。
 稲作暦にも麦作暦にも、麦わらは全量鋤き込みましょうと書いてないのが不思議だ。
苗が転んだだの、稲が黄色くなっただのと、世の百姓はうるさいだろうなきっと。
 
 以上麦わら鋤き込み教室でした。頑張ってください。
 井原豊著「痛快イネつくり」「痛快ムギつくり」(農文協発行)を読めば詳しく書いてあります。
        自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
5/25 広島の西村さんから「Re:「デジカメ」 & 赤い田」
 
デジカメで思うことを述べると、画素数とjpeg圧縮率が解像度を左右します。
カメラの保存は高画質で無いとマズイです。画素数は200もあれば良いように思います。
 
最大の難点はよほど趣味にしていないと印刷に耐える写真は撮れないだろうと思えることです。オート・フォーカス全盛の中で近接撮影できっちりとフォーカスを合わせるのは動かないキノコでも難しいのに虫相手ではなおさらです。
(オート・フォーカスがふらつく・デジカメはシャッターを押してから撮影するまでのタイム・ラグが大きい)
被写体深度を絞りで稼ぐことはできず虫の動きを止めるためにはシャッター速度に回さなくてはならず掛け声倒れになりそうに思えます。
そうは思えど写真が無いよりはボケてでも有る方がはるかに分りやすいから心がけてはみます。
 
先週色が異なるから数種の糸トンボが産卵していました。絶対に撮影できないと思うから撮影していません。トンボは朝露で羽根が湿っている時間に撮影するそうな。本気に撮影する時間を割く余裕は無いのです。
 
たまに赤い田んぼをみかけます。赤色の放射線菌のいる田なのでしょうか?
カメラ500万画素−>撮影200万画素相当/高画質記録−>縮小50%


*岡山の赤木さんから「菜の花の鋤き込み」
赤木@菜の花です。
 いくら待ってもこれ以上大きくならないので、カラシナもナタネも鋤き込みました。
草丈が1mを越すようだとモアーで前処理(細断・木っ端に切ること)をしましたが、それ以下だとロータリーで1発処理です。
 バックして一度倒しておいてから寝技で刻むというのをやってみましたが、ローラーで鎮圧しない限り倒れません。タイヤで踏みつけた通り以外は直ぐに起き上がってきます。
 丈の短いのを1発処理するのも、モアーの跡を耕すのも、原理は1つと見ました。
爪の回転は最低速で、車速はかなり速め。表で見ると時速4kmとなっていた。私が代掻きに使う速度です。そのままの速さでは枕地で安全にターンできない速度です。
 決して茎を裁断しようと思わないで、倒しておくぐらいのつもりでいいです。茎はやがてボロボロになります。走っているよりも少し早く爪が回っている程度です。
 これで爪軸への絡みつきは驚くほど少なくなります。
 
 さて、今年こそは計測しましたよ。平均すると極悪の不出来なんだが、よさそうな部分の1uの茎数や根っこを含めた生草重量。草丈はこれからゆっくり測ります。寸法の分布も棒グラフ(ヒストグラム)にしてみましょう。画像参照、データーはいずれまた。
 
 ああ、これを必然の殺意と言うのか。自然を愛し環境を考える百姓を自負する小生は、深い深い罪の意識に悩んでいます。菜の花緑肥稲作のもう1つの断面を垣間見てしまった。
 と言うのが、菜の花にはアブラムシもやってくるが、テントウムシがわんさとやってくる。そして次世代が育ってゆくのだ。
 諸君、画像を見てくれたまえ。
テントウムシの成虫、幼虫、蛹。孵化したばかりの成虫は背中に星の点々がないのを知っているかな? 色も黄色だ。しばらく見ていると下のほうから薄く星が浮き上がってくる。実に神秘的だった。色も次第に茶色がかってくる。こんなのがそこらにいっぱい居るのだ。トラクターの上からは、スイカの種を振り撒いたぐらい点々と見える。1本の茎に何匹もいる。1u当たりいくらいるのか見当もたたん。さらに蛙にクモの類。それを皆殺しにするのだから、これを罪と言わずして何をか罪とや言わん。神はこれを許し給うか。良心の塊みたいな小生はひどく心を痛めてしまったのだ。
優しい女神に早く心のケアーをしてもらわなくっちゃぁ。
 今夜は小麦わらまで話が進まなかった。酔いも回ったので寝ます。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

5/25 岡山の林さんから「ホタルが飛び始めました」
宇根さんの、田の虫図鑑も改定されるのですね。私も持ってるなあ、あの本。
デジタルカメラが一番良さそうだけれど、300万画素というとレンズもそれに見合ったものだろ
うから、ちょっと私には持てないな。昔使ったカメラまだ使えるかな?チャンスってのは思わぬ
ときにやってくるものだけれど、カメラを持ってると野良仕事に不便なんですよね。
赤沢さんの添付ファイルにあった虫や動物、全部見分けられれば立派なものだ。私なら、
10%位分るかどうかってところだろう。
ナナホシテントウはかなり雑食性だな。よく考えればナナホシテントウは共食いをするのです
よね。身内をさえ食べてしまうのだから、よそ者はもちろん食べるな。共食いをいつも見てい
たのに気が付かなかった。私の圃場では、ナナホシテントウの他に、ナミテントウの二紋型を
見かける。これも綺麗なテントウムシだ。
テントウムシは、ドイツ語ではGlueckskaefer(グリュックスケーファー)という。これは幸福を運
ぶ虫だ。一緒に散歩していた学生に「Masa、いい事があるよ!」と言われて見ると私の服
に付いて這い回っていた。20数年前を想い出した。多くの事を知り、多くの事を忘れたの
に、何でもないちょっとした事を想い出すものだ。でも、一般的にドイツ人にはケーファーとい
うとフォルクスワーゲンを意味する。
 
今日(5月24日)、今年初めてのホタル(成虫)を見た。去年はいつ見たかなぁとログを調
べたら、5月30日だった。今年は少し早いかな?

5/25 広島の西村さんから「清水さんの田んぼ」
こんにちは  広島・西村です

広島の清水さんの田の暴露画像を撮影してきました。(カモ50羽の引取りに近くを通った)
左は通常の田植えで半分が2条並木植えでした。すでに米ヌカが蒔いてある。
100kg/10aは振ってないよね。50以下かなあ。そういやあ湯来町のコイン精米所近くに200kg以上と見受けられる田を見つけたりしてイネがやられるか経過を見てみたいです。
 
タダで貰えると言うミノルの田植え機を見に行ってみたら家で使っていた先代のモデルで現行のポット式ではなかった為辞退してしまいました。あのタイプは育苗に代を要求するので苗を仕立てる手間が増えてしまう。
 
吉和でアイガモ農法をする人が3人いることが分りました。やってみたいと言っていた石田さんがやると言うし昨年から始めたという山田さんの情報を聞きつけて訪ねて見ました。
昨年のアイガモに生ませた卵を孵化させたというアヒル色の濃い中雛が入れてあって葬式が2週間続いて放鳥が遅れたということでした。「中雛8羽でこの面積では多すぎると思う」と僕の推察を言っておきました。両者共に1年の実績ですがうだうだやりよりゃ教えられることも多い。
5/24 三重の田尻さんから[田植えが終了しました]
拝啓 いつもありがとうございます。14日にキヌヒカリを計65アール植えました。そ
の内、有機は(坪45株から50株植えで)25アール。他は慣行法(否有機)の40アール(70
株植え)です。有機田の米ヌカは田植え後4日後150Kg/l0a位で動散]と手撒きで行いま
した。多少?厚まき、薄まきもありますが、「まぁ、いいかぁ」てなもんです。ミジ
ンコと糸ミミズ、ゲンゴロウ、たにしも居るか!!? 少しヌカミソ漬けのほのかなに
おいもしていましたが、今日で10日後位ですが匂いは凡んどなくなっています。 今
年は少し変わった試みを行いました。「NP0法人1Hz」の800種類の微生物が入った「1
へルツ元気液」なるものを全てに投入しました。米ヌカ田は「卜ロトロ層」が生じ、
有機でない田にはなんと「豊年エビ」君達やオタマさんがウジャウジャおみえになり
ます。嬉しいようであり ??でもあり……。しかし「米ヌカ」にはミジンコや糸ミミ
ズがいるから、「まぁいいかぁ」です。それに、この先、「草くん」が昨年より少な
くなれば腰痛が減り 「赤飯」炊いてビールで乾杯です。 敬具
〒511-0414
三重県員弁郡北勢町西貝野268番地
         田 尻 孝 雄
   自宅TEL 0594-72-5632
   携帯TEL 090-4193-9339
E-mail アドレス
t a j i r i (アットマ) m 2 . c t y - n e t . n e . j p
5/24 岡山の赤木さんから「麦あとの稲」
 赤木@菜の花です。
熊谷の小柳さんへ。
これは面白い話になってきましたよ。わくわくします。今夜は月桂冠と仲良しです
 
 先ずは麦から。
 350kgの米糠の窒素はざっと7kg。化学肥料による7kgの窒素と同じに考えると大間違い。いいところ半分効いて3kgってところかな。残りは地力となって、それがいつ効いてくるのかは判らないのが実際です。自分の田んぼでは、このくらいが一番いいという経験が最終的にはなによりの技術です。
 オール14化成40kgは窒素で5.6kg。糠の分を足してせいぜい9kg。糠も気温がまだ高い10月中旬に散布してあるから播種までには肥効が出てきているでしょう。11月になってから散布したとしたら温度不足と乾燥で、窒素として効いてくるのは恐らくお彼岸の頃かもしれません。
 小麦に窒素9kgで収量ありますか?9俵以上収穫できますか?
土壌によっても大きく違いますが、私の田んぼだったらこれでは窒素不足です。稲跡だと稲ワラが4kgの窒素を横取りすると思います。
 私の場合、稲あとの小麦には窒素にして15.4kg入れます。そのうち12.6kg(硫安で60kg)は播種と同時に土に混ぜてしまいます。残り2.8kg(化成20kg)は上振りです。
寒くて乾燥する冬には、表面の窒素は効きません。水分があって暖かい地中にある養分が役立つ、、、と井原さんの本で読んでいます。
 もう1つおまけに費用です。 
 反当硫安2袋と格安化成1袋で合計2000円。周囲の人は穂肥を含めると6000円ぐらいかな。さらに土改剤で5000円近く上乗せしているのとちゃうかな。経費として落せるからいいんだろうけどね。もうからん百姓やってるみたいだ。
 
 さて、本題の麦跡の稲つくりです。
麦わらに火をつけちゃぁいかん。もったいない。土壌改良資材や化成肥料、鶏糞をいくら投入しても、土は軟らかくならん。米糠は微生物相が豊かになるんだろうけど土作りにはならん。稲わらもいいがもっといいのが麦わらや籾殻です。
ということで、今後は麦わらは絶対鋤き込みましょう。
 井原さんの本によると、6俵収穫時の麦わらを腐熟さすのは1.5kg程度の窒素ですが、10俵の時には4kgの窒素量となっています。つまり10俵収穫した跡は窒素で4kgを田んぼに撒いておけば、無肥料と同じ出発点に立つということです。14化成で30kg・硫安なら20kg・尿素だったら10kg、を施肥(炭素率の調整)しておかないと稲はまっ黄色になります。
 私の場合は、10俵あるなと思ったら尿素現物で15kg振ります。余分に入れますが麦わらに食われてちっとも色は出てきません。田植え1ヵ月後(出穂50日前)に茎数と相談しながら硫安を10kgほど振ります。この時に倒伏を恐れて肥を遠慮すると茎数不足になります。これが麦跡のへの字稲作です。穂肥は絶対不要です。穂肥が欲しいようだと茎数が不足しています。硫安振るときのお手手がびびっていた証拠です。
 私の場合は朝日と言う品種で、坪33〜36株植えという条件です。60株植えならこんなに硫安は要りませんし、コシヒカリだったら尿素も含めて減らす必要があります。このことはよく注意してください。なにもかにも一緒にしないように。
 尿素と一緒に過燐酸石灰を1袋振っておくと、水溶性燐酸が効いてすこやかな生育をするらしいですよ。
 
 麦わらの打ち込みはなかなかに凄まじいものがあります。下手をすると田植えに泣きます。かあちゃんにひどく叱られます。「だれがこの苗を直すんですか!」って。
そのあたりは次回の心なのだ。
 冷酒が効きすぎて文がまとまらないです。もう寝ます。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通


5/24 兵庫の本岡さんから「Re・田んぼの生き物調査」
 

 やっと田んぼが乾いてきたので
先ほどまでトラクターで田んぼを鋤いていました。

民家から離れていたのですが 若いあんちゃんに
 うるさいと言われて帰ってきたところです。

今年から請け負った田んぼですが 夜も10時をすぎると ちとまずかったかしら

ところで 画像を探してみました

イタチ こいつはすばしこいぞ

 へびの子 たぶんヤマカガシ 今の季節屋敷内でよく見る

残念ながら画素数が足りずお役に立てません(200万画素)
上の画はそれの一部拡大です
次回 見かけたら 接写でいどみます。
 
 

稲美町 本岡哲司

5/23 農文協の赤沢さんから「田んぼの生きもの写真募集のお願い」
5月に入って不順な天候が続いていますが、暖地では田植えの作業にお忙しいことと
存じます。日ごろ格別のご支援をいただいております農文協の書籍編集部の赤澤久喜
と申します。毎日送られる創意工夫の実践には、敬服しております。本日は皆様にお
願いがございます。
 今年、福岡の宇根豊さんらが書かれた『減農薬のための田の虫図鑑』を、増補改定
することになりました。宇根さんは「百姓仕事が生きものを育てている」ことを訴
え、デカップリングなどの運動に没頭されていますが、本書は1989年、14年前
に減農薬に力点をおいて企画したため、カエル、トンボ、鳥類など、イネと直接の関
わりが薄い生きものが不十分、もしくは収録してありませんでした。多くの生きもの
の繁殖・生息の場である田んぼの重要性を訴えるには、できるだけ多く生きものを加
えたいと思っております。
 つきましては、添付ファイルに記載した生きものの写真が必要になってきました。
そこで、写真好きの会員の皆様に、このような生きものを撮影していただき、本書掲
載のためにお借りできないかと願っています。カラープリント、ポジ、300万画素
以上のデジタル写真でお願い致します。発刊は年末の予定ですが、逐次お送りいただ
けましたら幸いです。子どもたちが関心をもつよう、生殖場面、食事場面、変態場面
などの写真を歓迎します。採用された写真にはクレジットをつけて掲載します。僅少
ですが御礼致します。ご支援を宜しくお願い致します。疑問の点がございましたら、
ご連絡下さい。なお、来年度は『田んぼの草図鑑』を企画しております。

(社)農山漁村文化協会  書籍編集部
赤澤 久喜
MAIL: akazawa(アットマ)mail.ruralnet.or.jp
URL: http://www.ruralnet.or.jp/
TEL:03(3585)1147 FAX:03(3585)3668
〒107−8668 東京都港区赤坂7−6−1 (社)農山漁村文化協会

*群馬の松原さんから「気功と農の風景」
何だか、照れるなー、富山の田村さんへ

 田村さんの提唱する、小さい経済、大きい喜び、生きる事に肚が据わった感じで、グット来ます。田村さんから、名指しで、皆に紹介して戴けるなんて、光栄です。ちょっと照れますが、、、

 私は、農家に生まれ、農家の仕事は何でも手伝いながら、育ちました。草むしりや、牛の餌にするトウモロコシを苅ったり、、、。草をむしる瞬間の草の抵抗や、鎌で苅り倒した直後のトウモロコシが放散する芳香が、私に乗り移って私のいのちの精となったようです。
 いま、街に暮らしてみて、子供時代の体験がどれだけ尊いものであったか、万感の感謝の想いとともに感じています。この辺の事情に関しては、私のHPに一文を書いて載せてあります。

気功と農の風景

http://members.jcom.home.ne.jp/kanro/nouhuukei.htm
やまちゃんのHPは、とても明るくて気分良いです。教えて下さった田村さんに感謝です。
仲間に入れて下さった、やまちゃんとその仲間の皆さん、ありがとうございます。

 配信されるメールに関しては、長い間かければ門前の小僧ではないけれど、少しは解るかな、という感じで、その香を嗅がせて戴いています。隅っこに、お邪魔虫させておいて下さい。

 宜しくお願いいたします。

-----------------------------------------
        松原気功塾(松原慈光)
〒371-0034  前橋市昭和町3-33-1
電話:027-234-5324  FAX:027-234-5064
     松原気功塾 ホームページ 
http://members.jcom.home.ne.jp/kanro/index.htm
  (フィンドホーン)
http://members.jcom.home.ne.jp/kanro/fi.htm


5/23 埼玉の小柳さんから「生の米糠、このままでは絶望か?」
*広島の西村さんへ・・・
 
>白いカビの様 ・・・ こんな感じでしたかね。稲株を除けると白い菌糸。
 
そうそう、これです。
 
*やまちゃんへ・・・
 
>秋にまいた米ぬかは、埼玉あたりでも、田植えまでにほとんど分解して、
>地力みたいなものになっているのではないでしょうか。
 
それを期待しているのですが、今後のことが心配です。
 
*岡山の赤木さんへ・・・
>反当500kgも撒いてあるから、播種がもちっと早かったら、と言うより散布から播種までの期間が短かったら、糠から出る有機酸で>小麦がダメージを受けるところでした・・・と思います。
 
私もそれが気になり、1ヶ月ほど間をおきました。
 
>米糠の肥料成分が冬には効かずに、春先になってからだらだらと効いて最後が青たれ麦になりかねない・・・という心配も排除で>きない
 
昨年は何故か大丈夫でした。
 
>麦稈はどうしたのですか?焼いたり持ち出したりするのと、全量鋤き込むのとでは大きな違いがある。
 
>稲には肥料を何も入れなかったということですが、恐らく秋に入れた肥料分は、麦のやろうがぜーんぶ吸い上げてると思う。稲は>おこぼれか夏になって発現してきた窒素分を吸ったのだろう。
>でも米が7俵半あったところをみると、焼いちまったのかな。
 
スルドイ!!
実は、1/4ほどは家庭菜園で利用、残りは焼きました。
 
この辺も都市化となり、藁を焼くのがそろそろ出来なくなりそうなのです。
で、今年は全量鋤込む予定です。
 
もう一度教えてもらいたいのですが!
 
・10月中旬に350k生ぬかを稲用の元肥として散布、耕運する。
・11月中旬に麦蒔き、種10k、肥料オール14 2袋
・6月上旬麦刈り、麦藁全量鋤込み。
・6月中旬田植え
・以後の追肥は無し。
 
以上のような予定でしたが、
このままでは、赤木さんの言うように
もし鋤き込んでいたら1株5本の反収2俵ってところだろう。」
って、ことになってしまいそうです。
 
ってことは、今年は化成肥料を入れた方が良いのでしょうか??
また、今後、稲麦藁全量鋤込み、肥料は秋口の生ぬか散布だけでやる場合、
いったい何をどうしたらいいのでしょうか?
赤木さんだったらどうします??
 
皆さんのお知恵をよろしくお願いいたします

5/23 岡山の池宗さんから「塩水選の件ありがとうございました」
やまちゃんへ

こんばんは 岡山の池宗です。
塩水選の件、ご丁寧なお返事を頂きありがとうございました。

私の場合、籾種15キロほどの塩水選ですので温湯処理後に井戸水に漬けて
冷やし、簡単に水切りをしてからの塩水選でしたから塩水に籾種袋を入れる都度
食塩を加えて比重計で計りました。(水温20℃で既に飽和状態でしたけど)
今年は特別よい種籾だったような気がします。

来年は自家採種の籾種を使用する事になりますが、温湯処理前と温湯処理後の
塩水選での種籾の浮き具合を比較してみようと思います。
アバウトな私は、「比較してなんになるの?」という気が一方ではあるのですが
何事も経験と思ってやってみます。
もし、大きな差が出た場合にはご報告させて頂きます。
この度は本当にありがとうございました。

岡山 池宗
5/23 広島の清水さんから「いろいろありがとうございます」
皆さんがいうとおり考えましたが路上走行で植えるとなるとスピ−ドが早すぎて苗が飛んでしまいます基盤が石ガラが多いのと代かきのさいトラクターのタイヤ跡は思いっきり深いのでそんなに早く植えれませんでした、6条では、
1,2 苗セット
3   空
4,5 苗セット
6   空
これが出来んのです、往復するたびに苗を移動しなければならないので手間ですし、まだ足が痛いのでなるべくなら田んぼに入りたくないのが本音です。
たうえきは、RR6,ヤンマーです朝試しに爪だけはずしてやったのですが、植え付け部のプッシュロットに苗が少し挟まったりして植えるときと植えないときでだめでした、今年の田植えは、すんだので来年は、カバーを作ってロータリー爪を1個にしてみようかなと、、思案中です。
前に赤木さんが言っていたトラクターの後ろに付けるダンプですか?まあ似たようなのを作ってみました(熊谷が作ってますね)全部で7000円ぐらいで出来ましたまあ材料費だけですが、改良するところは、ありますが役に立ちました、苗ふみローラーも排水パイプと左官用のサンドモルタルで約20キロのローラーも作りました、これは、廃材と残り物で作ったので手間ぐらいで出来ました、
田植えが終わってからの反省は、種籾を水につけすぎて暑い日がつずいた時に芽が出すぎてしまった、 荒越しを早くしすぎてまた草が生えすぎた、代かきが均平にならなかったところがある、来年は、はしごを引っ張る事にする、なんか考えてたらたくさんありそうでこの辺で止めて寝ます。
 
5/23 石川の東さんから「田植機の調整」
 
田植え機の植え付け部分がロータリー式の1条2個付いている1個とって、市販されている(ヤンマーはありますがほかのメーカーは?)バランスウエイトをつければOKです
ツメを取るだけでは プッシュロット(苗を押し込む部品)で苗を痛めてしまうので無理のようです
ただ問題があります、
@元の状態に戻すのが非常に難しい時間がかかる事
Aバランスウエイトを付けても微妙にバランスが狂うため、機械の 寿命が短くなる、
B横送りの調整は出来ないため植え込み本数が多くなる等ですが、出来ますよ
 
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
      ひがし農場    東 浩一
住 所  石川県小松市矢田町イ24−3
T E L  0761(44)3790
Emil   
ton-ton(アットマ)tvk.ne.jp
 
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 
5/23 岡山の池宗さんから「路上走行モード」
皆様にはいつもお世話になってます、岡山の池宗です。

私も20年選手の歩行式2条植え田植機をいまだに使用して尺角植えしています。
植付けは皆さんと同じく『路上走行モード』で行いますが、エンジンの回転数は
ほとんどアイドリングに近い状態です。

田植機の進む速さはエンジン回転に比例して速くなるので、エンジンの回転数を
落せば通常の移植モードでのスピードより少し速いくらいのもので、方向転換の際に
田植機に振り回されるような事もなくて疲労度が全然違います。
田植機はエンジンに掛かる負荷が少ないみたいで、アイドリングくらいのエンジン
回転数でもエンストもせずに難なく植え付けていきます。

走行スピードが移植モードより幾分速いので、タイヤのスリップ率が大きくなり株間

少し狭くなるかと思いましたが、私の場合なぜか広くなりました。
田の深さは10センチ前後ですが、株間30センチで植え付けようと思うと坪70株か80株
設定での植付けになります。
同じ設定でも田んぼによって植付け間隔が違ってくるので、最初に試し植えをして
株間を計り設定しています。

毎年ポット苗の植付けられた田んぼを見ては『ポット田植機が欲しい!』と強く
思うのですが、現在の苗箱の少なさと育苗手間の簡単さを考えるとなかなか購入に
踏み切れません。(金銭的に余裕のないことが一番なんですけど…)

岡山 池宗
  
5/23 福井の塚本さんから「稚苗田植え機で疎植」
 私はイセキの田植え機を使っていたとき、スプロケットを交換してもらって、坪4
0株まで広げていました。
2条植えて1条空けることも、苗不足のときやりました。
1、一条空けると、草が生えやすい。
2、一条空けると、倒伏しかけると空けたところに稲が倒れこみべったり倒伏する。
3、収量を考えたら、私の田んぼでは坪60株が適当のようである。
4、倒伏の危険を考えると、私の田んぼでは坪50株にしておいたほうが無難。
5、植え付け密度は、ポット苗かマット苗か、天候、品種、自分の技術などを考えて
  自分で決めたほうがいいかなと思うようになった。

私なりにこんな結論を出して、今はヤンマーの田植え機で坪50株から60株で植え
ています。
マット苗で、4葉から4.5葉で植えています。

ついでですが、昨日22日に田植えが終わりました。これからの草対策のことを思う
と内蔵も気持ちも重くなります。

若狭の塚本でした。

5/22 富山の田村さんから「ようこそ松原さん」
松原さんこんにちは!農業をやる人は膝や腰を痛めたりする人が多
いです。

私はヨーガをやりますが,気功も とても素晴らしいと思います。
ヨーガの会でも取り入れています。いろんな発信のほうも宜しくお
願い致します。

私は↓ homepage更新しないといけないのですが(住所変わった
し…)

今のところ皆さんのメールチェックで過ごしております。タイム
リーな話題も多くこちらこそどうぞ宜しくお願い致します。

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

月に2日  山の家の「菜食喫茶」
(単なる 遊び場)
月に2日 「ニコニコヨーガ」の会
http://www.cty8.com/yoka/index.htm

5/22 茨城のすずき産地から「稚苗田植機で尺角植え」
いまは成苗ポットですが、
かつて稚苗の田植機でやっていたころ(歩行の4条)、

株間スプロケットを最大間隔にして、さらに、
走行変速ギアを「路上」に入れて田植え作業をしていました。
植え付け爪の動きはそのままで、足回りだけ早くなるので、
当然、株間は広くなります。
しかも、作業も早い!
ちなみに、方向転換のさい、
そのままのギアで回れれば若い証拠ですが、
ターンのたびにギアを入れ替えるようになって、
もうトシだなぁ、と実感したっけ…
半不耕起ということで、
ごく浅い田だったためにやれた荒技かもしれませんが。
試してみる価値はあるのでは(^^

きのう3回目の種まきをしました。
今年も作ります「虹の田んぼ」
http://www.suzuki31.com/nocus/2002/09/11.html
http://www.suzuki31.com/nocus/2003/05/19.html
(どひゃ!?というか、まいったまいった byやまちゃん)

すずき産地 http://www.suzuki31.com/
 
 
5/22 栃木の塩ちゃんから「稚苗田植機で尺角植え」
皆々様
毎回楽しいお話を聞かせて頂いておりますが、たまには会話仁参加しないと思っていますが、普及員になって、育苗・田植え・初期成育時期のため、育苗期の病気、生育不良や活着不良等の問い合わせが多く、宅配便を覗いて何か書こうとするとまた問い合わせで出張の毎日で御無沙汰致しておるところです。無理をせず追々会話に加わっていきますのでよろしく。

広島の清水さんへ
一般の田植機で尺画植えを行いたい場合は、一般路上走行モードで移植すると、移植間隔が倍に伸びるため、坪70株設定で35株移植が出来ると思います。小生の知る限り大半の田植機で可能と思います。

山ちゃんへ  
現在、小生、当管内の農家から毎日の様に問い合わせや湛水直播、新品種の展示ほ、各種展示ほ対応で、ゆっくりと職場で事務を執ってる余裕がないため、植え付け株数問題については話せば長くなる内容のため、暇を見てはメモ書きを作成中です。前回までは、関西の気象条件と栃木県の気象や水温の問題等の説明の無いまま、一緒くたに株数の問題を書いたため、誤解を生じたものと考えています。  早々  栃木の塩ちゃんより

5/22 広島の西村さんから「清水さんへ」
現代農業に5条植えで真ん中に苗をセットしないというのが載ってましたよ

1,2 苗セット
3   空
4,5 苗セット
6   空

2条並木植えが2列の出来上がり

5/21 広島の清水さんから「田植機の調整」
今日田植えが終わって思ったのですが田植え機の植え付け部分がロータリー式の1条2個付いているつめ部分を1個とって70株で植えれば35株になるのでは、と思いました。ロータリー部分の組立図をコピーしていたのであるはずだと思い探したのですがどこえ行ったのやらどこにも無い、まあ明日1反8畝植えるので試しに爪ほどとってやってみるかと思う、苦労して6条植えなのに50株で2条植えて1条あけて2条植えて1条あけてと苗ストッパーを調整して昨日は,植えたのですがうまく行かず女房には、汚く見えるといわれるし今日は、お袋にまともに植えれんノンかといわれるしで何か良い方法が無いかと考えてましたがみのる式以外でうえているひとはなにかいいてがありますか?
 
5/21 岡山の池宗さんから「接写方法と塩水選」
こんばんは お世話になります岡山の池宗です。

デジカメでの接写は手ブレによりピンボケになりやすいです。
対処方法としては三脚とリモコンを使用すれば防げますが
現実的ではないので私の対処法をご紹介したいと思います。

まず、両手でしっかりカメラを持って脇をしめます。
肘・手首などを壁や地面に突いた棒、自分の太ももとか膝あたり等につけます。
ストロボを強制発光にして、息を止めセルフタイマーでシャッターを切ります。
要はシャッターを切る時にいかにカメラを固定して動かさないかという事と
シャッタースピードをストロボ発光によって速くしてさっさと写してしまう事です。
よろしければ一度お試し下さい。(ご存知でしたらごめんなさい)

それと時期外れなのですが、来年のために塩水選についてお教えて下さい。
今年は温湯処理(58℃で10分)の20分後に塩水選(比重1.17)を行いましたが
農協で購入した籾種(朝日とコシヒカリ)は5sの内200g程度しか浮きませんでし
た。
昨年の籾種は農協のヒノヒカリでしたが、最初に塩水選(比重1.15)を行い半分程度
の籾が浮きました。
今年は浮く種籾が少なくてちょっと不安だったのですが、温湯処理を行ったために
籾の外につく小さな気泡や籾内部の空気(あるのかな?)が抜けたからに違いないと
無理やり自分を納得させました。
はたして温湯処理前の塩水選と温湯処理後の塩水選では浮く籾の量は違うのでしょう
か?
それとも品種によって大幅な違いがあるのでしょうか?
とても初歩的な質問かもしれませんが、よろしくお願い致します。
 
*やまちゃんから
なるほどね、シャッターを押すとカメラが動くので、こんなんでええんかいなと思っていました。
やってみます。
塩水選の件、籾の内部にも、空気の層があると思います。
冷水に浸種しているとき、1日に1回くらい、通りかかったときに袋をばしゃばしゃ揺すってやるのですが、すると小さな気泡がいっぱい出てきます。籾の中の空気が出て行っているんだろうなと、思っていました。
前に、赤木さんが、ばしゃばしゃかき回して籾の沈みを安定させてからすくい上げると言ってましたが、それでも、籾の周りには、気泡があるはずです。それ込みの比重選のようにぼくは思っています。
今年、あれっと思ったこと、
約40キロの塩水選を1,15の比重でやっていて、ヒノヒカリに比べ、あとでやったコシヒカリの方が浮くのが、ぐっと少なくなりました。
おやと思い、最後に比重を計り直すと、1,13くらいになっていました。
ゴミやほこりが混じって、比重が軽くなった?
 
 
*小圷さんから「お尋ねします」
大阪の小圷@GENKI です。
 
「元気の出る農業の道しるべ」の方に下記のメールを
頂きました。
藤本さんにメールを転送する術を知りませんので、
山下さんに転送させていただきました。
お分かりでしたら、コメント願えませんでしょうか?
よろしくお願いします。
 
-----Original Message-----
From: 塚野忠平 [mailto:dabinnti(アットマ)bi.wakwak.com]
Sent: Wednesday, May 21, 2003 8:34 PM
To: yama-bin(アットマ)www91.sakura.ne.jp
Subject: お尋ねします

突然のメール失礼します。
福井の藤本肇さんが使用しておられるミネラル「はねっこ」とマドラグアノの 
入手先を知りたいのですが、知っておられましたら教えてもらえますでしょうか。 
 
******************************
塚野忠平
tel       0254-43-5169
e-mail  dabinnti(アットマ)bi.wakwak.com
******************************

5/21  岡山の林さんから「キアゲハの天敵」
今は、稲関係の話でこのMLが賑わっているが、私だけは何か関係ない事を書いているよう
だ。まあ、気休めに読んでください。
ニンジンに野ネズミの食害が出始めた。モグラではない。食害痕を見ればモグラの食害か、野ネズミの食害かぐらいはすぐ分る。何らかの対策を取らなければならない。タマネギの混
植などはある程度効果があるだろう。また、畦に彼岸花の球根を植えるのも良いだろう。
彼岸花にはアルカロイドの一種が含まれていて、これは野ネズミやモグラには有毒だ。彼等
のトンネル工事は、かなり困難を伴う事になるだろう。畦全体に彼岸花の根が張り巡らさ
れればかなりの効果だ。いずれにしても時間がかかる仕事だ。野ネズミ対策としては、やは
り鷹に戻って来てもらうしかない。日本の空に再び鷹が勇姿を見せる日は来るのだろうか?
今日、もう一度ニンジン畑に出かけてキアゲハの幼虫がナナホシテントウに食われているか
確かめに行った。やはり間違いない。キアゲハの幼虫が横腹をナナホシテントウの幼虫に食
いつかれて苦しそうだ。ナナホシテントウがキアゲハの天敵である事は分ったが、ナナホシテ
ントウが対応できるのは自分の体長の2倍くらいの若い幼齢のキアゲハまでのようだ。それ
以上の大きさのキアゲハには食い付けない。それはそうだ。ライオンが百獣の王といわれる
が、象を攻撃したと言うような話は聞いた事がないのと同じだ。それでは、大きくなったキア
ゲハの幼虫にはどのような天敵がいるだろうか。私が去年目撃したところでは、ある種の蜂
が大きなキアゲハの幼虫を攻撃する。(私は、百姓だからその蜂の名前は分らない。)
その攻撃の様子は次のようだ。蜂がキアゲハを見つけると、その周りを飛び回りながら腹の
皮膚を輪切りに食い破っていく。そうするとそこからジワジワと体液や血液が滲み出てくるの
だ。蜂は飛びまわりながら、さらに攻撃した腹の部分の上をもう一度輪切りに傷つける。滲
み出る体液量が多くなり、やがて液体が地面にポタリと落ちるようになる。そこから次にその
蜂が取った行動が私を驚かせた。蜂は、これで攻撃は充分と思ったか、その場所から飛び
去ってしまったのだ。その時の飛び去り方が面白い。蜂は、獲物を真直ぐに見たまま円を
描くように周回するのだ。一周、二周、三周と周回し、徐々に飛行半径を大きくしながら
三周飛び回ると飛び去った。次の獲物を探しに行ったのかも知れない。キアゲハは必死で
ニンジンの葉にぶら下がっている。液体がまたポタリと落ちた。私は、次の仕事があるのでそ
の場所に目印を付けてそこを離れた。時間が経ってそこに戻ってみるとそこにはもう何もな
かった。多分、あの蜂が獲物を肉団子にして持ち去ったのだ。それでは、何故蜂が獲物の
皮膚から体液を流出させたか?それは、当たり前の事だ。運ぶ獲物の重量を軽くするため
だ。次に、何故飛び去る時に周回飛行をしたか?これは私には判らないが、私はこう考え
ている。もう一度戻ってくるためのオリエンテーリングのためだ。蜂はどの方向から戻ってこれ
るか飛び去る時には分らない。だから周回飛行をすると共にその飛行半径を徐々に大きく
取ったのだ。その光景を目に焼き付けていったのだ。もう一度必ず戻ってこれるように。
 
林 正弘
岡山県御津町

5/21 熊本の岡さんから「転作20パーセント」
こんばんは、おかです。
遅くなりました。20%転作についての
皆様の御協力ありがとうございました。
私の町の役場の産業振興と話し合いがもてれました。
今年は転作20%の還元は無理なようです。が、町としても頑張ってる農家のために町独自のマニアるを製作するそうです。
前向きな、回答でよかったです。
 

5/21 広島の西村さんから
Sent: Wednesday, May 21, 2003 12:52 AM
Subject: ポットの規格

箱苗からポット苗に乗り換えたい広島の西村です

 ミノル産業からボット苗田植え機が発売されたのは昭和54年だそうですがポットの
規格は継承されているのでしょうか? ボットの規格が替わり中古を買うなら高年式
がよいとかありますかね。
農業共済の冊子に「のうきくんお見合い広場」なるコーナーが出来たのでミノルの田
植え機2台に応募しています。片方はs55年式で田植え機はタダ、かたや平成9年RX4.
5反百姓には歩行2条で十分なれど20年は古いよな、ご臨終になった場合に現代の機械
でボット苗は植えれるんかいねという心配をしております。ミノル産業から返事がな
かなか来ないので教えてー。

定額法減価償却でRX4を試算するに私の規模では過大投資になってしまう。
福岡正信著書の自然農法を読んでいると機械を買わずとも済ませられるような気がし
ます。来年実験してみたいな。
ほとんど償却切れの農機具を使っての稲作で現在の農機具コストは低いとはいえ機械
に頼る限りいずれは壊れる機械を更新しいていかざるを得ないことを思うと真に利益
を生む小規模稲作にはこうした道の選択が必要なのではないかと思えるのです。

5/21 岡山の赤木さんから
Sent: Tuesday, May 20, 2003 11:39 PM
Subject: 米糠は両刃の剣だ

 じゃぁーん!しゃしゃり出てきました。赤木@菜の花男です。
小麦を作って、なおかつ米糠使う立場として小柳さんの話面白そうだからおじゃま虫します。
 なんだかややこしいね。「くまがや」の「こやなぎ」さん。このメール仲間には茨城の「こながや」さんて人もいらっしゃる。私の舌が短いのか、それとも脳みそのつながりが短絡なのか知らんが、一度に言おうとすると舌がもつれっちまう。
 
 余計な話は置いておいて本題だ。小柳さんの話から考えられること全てを書き出してみます。例によって冷酒片手のうだうだ話だからそのおつもりで。
 先ずは小麦に発芽障害が出なくて良かったですね。反当500kgも撒いてあるから、播種がもちっと早かったら、と言うより散布から播種までの期間が短かったら、糠から出る有機酸で小麦がダメージを受けるところでした・・・と思います。
 それと、米糠の肥料成分が冬には効かずに、春先になってからだらだらと効いて最後が青たれ麦になりかねない・・・という心配も排除できない。有機肥料で小麦を作るのは、そのあたりのことをきっちり理解しておかないといつの日か失敗する。
 麦の収穫後、麦稈はどうしたのですか?焼いたり持ち出したりするのと、全量鋤き込むのとでは大きな違いがある。それと麦の出来具合で麦稈の量が極端に違う。反当6俵と10俵とでは麦稈は2倍では済まされない。3倍の違いがあるのとちゃうかな。
 稲には肥料を何も入れなかったということですが、恐らく秋に入れた肥料分は、麦のやろうがぜーんぶ吸い上げてると思う。稲はおこぼれか夏になって発現してきた窒素分を吸ったのだろう。
 でも米が7俵半あったところをみると、焼いちまったのかな。もし鋤き込んでいたら1株5本の反収2俵ってところだろう。麦稈を腐らせるための窒素が大量に要る。炭素率の調整だ。
 
 田んぼに米糠を入れること自体はたいそういいことだと思う。目的とする有益菌を増やすのならぼかしてから振るのに越したことは無いが、土中ぼかしと言う言葉もある。
田んぼに住んでいる微生物を利用しても十分いける。
 このメール仲間には田植え後に米糠もしくは糠を固めたペレットを撒いて雑草を抑えている人が多い。つまり米糠の発芽障害作用を利用しているぐらいだから、生の糠は使い方を間違えるとひどい目に会う。研究されたほうがいい・・・と思います。
 もう1つは炭素率の調整です。生草の成分は炭素に対してたくさんの窒素を含んでいるからそれ自体でたやすく腐るし、余った窒素は肥料として利用できます。一方収穫時の麦稈は炭素に対して窒素が極端に少ないから、それ自体では腐熟できません。周囲の窒素を強引に収奪します。だから稲は田植え後まっ黄色になって成長しません。成長どころか消えてなくなります。麦稈に見合った窒素成分を施すことを、炭素率の調整と表現しているわけです。麦の収穫を断念して穂も茎も青いうちに鋤き込めば、緑肥として利用できます。あっさりとしたきれいな稲ができますよ。麦を菜の花に置き換えたのが私のやり方ですが、今年は雨でさっぱりです。
 
 以上、いつも決まって冷酒片手のお邪魔虫でした。麦播種の前に米糠を撒いた経験は無いが、それ以外は全て実践からしゃべっています。あぜ道発信です。教壇からの発信なんかできるような脳みそではないから気楽に聞き流して
 今夜の酒は黄桜だ。脳みそがだいぶん破壊されてきたようだからもう寝ます。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
*広島の西村さんから「Re:生の米ぬか」
こんにちは 埼玉の小柳様
 
コイン精米機の売上が3倍、せめて2倍になって欲しいと思っている広島の西村です
 
200〜300kg元肥として入れて作っています。とはいえ15年度からなので御質問には返答しかねる。排出糠の処分・肥料代ゼロでの低コスト稲作を目指しています。
>白いカビの様 ・・・ こんな感じでしたかね。稲株を除けると白い菌糸。

米糠の窒素量を2.2%として4〜7kgの窒素になるので米糠除草に入れても平気やろか、入れんと糠が貯まってきたでというところです。
200kgの田んぼだけにしとかんと従業員のオタマジャクシをせん滅することになるので水を張って間も無い田にしか使いたくないです。
 
液肥を禁じ手にしたので苗の伸び止まりに打つ手無しでとっとと、といっても予定時期ではありましたが植えちゃいました。
 
5/21  初めまして 山下様
こちらは皆さん本名のようですがハンドルネームで失礼させて
いただきます。
ささやかな家庭菜園を楽しんでいる者です。お米つくりはして
いないのですがこちらのサイトではいつも菜園のヒントや種を
拾わせていただいて感謝しております。縮専の利用もこちらで
教わりました。なのでおせっかいにも(多分どなたかから既に
ご連絡があったことと思いますが・・・)メールさせていただ
きます。デジカメの機種により具体的な操作は様々とは思いま
すが、接写の場合は簡単に何かのモードを切り替えてピントが
合うようになっていると思います。因みに私のデジカメでは山
とチューリップ、タイマーが簡単に切り替えられるボタンがあ
ってチューリップを選べば接写のピントが合うようになってお
ります。一度説明書で確認されたらよろしいかと。まもなくネ
ット接続を切るこの時期に一つでもお返しが出来たら嬉しいで
す。    今 花子

*やまちゃんから
目から鱗でした
 
*やまちゃんから「Re;生の米ぬか」
まず、前言訂正。
5月17日のもやしの写真の、20日時点の苗です。
池宗さんの写真を見て、ぼくのもとっておかなくてはと、今日とりました。
20枚もとって、これがいちばんまとも。あとは、みんなひどいピンぼけ。
光学ズームでとって、30センチくらいまで近づけて接写したのが、みんなペケ。
それはさておき、何が訂正かというと、
白いもやしみたいなのは、きっと根っこじゃないかと言いましたが、
鞘葉が、もやしのように徒長したものでありました。
ご心配をおかけしましたが、周回遅れで1人前の苗に育ってくれそうです。
これは、暖地の(5月の)苗作りのありがたさかな。
寒いところや、4月の苗作りでは、こうはいかないだろうな。
 
さてさて、小柳さん。ぼくもコイン精米器を持っていますので、一言。
秋にまいた米ぬかは、埼玉あたりでも、田植えまでにほとんど分解して、
地力みたいなものになっているのではないでしょうか。
ぼくは、そんな印象を持っています。
そんな環境で育った7,5俵のキヌヒカリがおいしいんだろうな。
 
そこで、話変わって、冬の米ぬかの肥効について。
今年は、かわいいタマネギを作ってしまいました。
ゴルフボールから軟球くらいの大きさ。
おかげで、収穫の楽なこと。
ジャガイモやタマネギなんぞ、ほっといてもできると思っていたのは大間違い。
その原因のひとつに、去年の冬の寒さも手伝って、
1畝あたり100キロまいた米ぬかがほとんど効いてくれなかったことがあります。
畑の野菜は、ほとんど米ぬかだけで作ります。
米ぬかが足りなかったり、準備期間がなかったときに鶏糞うを買ってきて使うていどです。
春から秋にかけては感じない米ぬかと鶏糞の肥効の違いを、この冬〜春に、たっぷり味わいました。
米ぬかだけのほうれん草が、すがすがしい薄緑色。形もスリム(貧弱?)。
かたや、鶏糞を入れて1月下旬にまいたニンジンやゴボウがすくすくと生育が早い!
これに似たようなことは、たしか去年も書きました。
相も変わらず、似たような失敗を繰り返していると言うことです。
ただ、今年のタマネギには参りました。
はっきり自覚しましたので、もう同じ失敗はしないでしょう、たぶん。
5/20 群馬の松原さんから「はじめまして」

こんにちは。

 私は、群馬県で気功(生体エネルギーの誘導)の治療院をやっている者です。
田村予果さんから、そちらのHPを紹介されて、メールを差し上げます。
貴殿のHPのんびりしていて、気が安まるので時々覗かせて戴こうと思います。

叉、先ほど「HP宅急便」にも登録しましたので宜しくお願いします。

-----------------------------------------
        松原気功塾(松原慈光)
〒371-0034  前橋市昭和町3-33-1
電話:027-234-5324  FAX:027-234-5064
     松原気功塾 ホームページ 
http://members.jcom.home.ne.jp/kanro/index.htm
  (フィンドホーン)
http://members.jcom.home.ne.jp/kanro/fi.htm

5/19 クサツパイオニアファームの奥村さんから・お願いと近況報告」
ご無沙汰しています。
今年有機圃場が減反にかかり、小麦(農林61号)を、有機栽培で作っています。
この小麦3トンを有機(無農薬無化学)で購入してくれるところはないでしょうか。
また、赤カビ病を有機栽培で防除する方法がありましたら、教えていただけると、ありがたいです。
 
今年は、ばらまき箱18000枚、ポット4000枚を、全量温湯処理やりました。
もちの温度を58度に少し下げてやったら、5〜6枚に1本の馬鹿苗が出ました。
塩水選も、もちの場合は1,10を1,15くらいで、それ以上あげると、みんな浮いてしまいます。
今年は、箱の下に有機質肥料を入れることで、今までのように攪拌しなくてすむようになり、省力化です。
機械(スズテックSDPー103S、9万円本来農薬散布機です)
肥料(日本バイオ肥料KK、、1箱30グラム 粉状)
 
ポット苗代も去年は乾田畑でしたが、今年は雨が多くて、代かきして行いました。大変な重労働でした。
1回目(4/9)2回目(4/16)は、トンネル+健苗シート+パオパオで、3回目(4/23)は、パオパオ+ホワイトシルバーで行いました。
最初は、大事にしすぎて少し徒長気味で、3回目はほったらかしでしたら、よい苗になっています。
 
今年、去年と契約栽培で酒米の玉栄を行なったのですが、種子がないということで、11年産の種子を試験場からもらってきたのですが、発芽率が低く(30〜40パーセント)、ポット苗では、とても機械にかかりません。そこで、箱蒔きにしたら、薄いところへ雀が種子を拾いに来て、大変です。反面、分けつ苗ができてうれしいですが、、、どうなることやら、田植えは6月上旬予定です。
 
5月11日に、かも700羽導入。今年は今のところ4羽の死亡で、残りは元気に育っています。
ペレット散布も進んでいます。米ぬかのみ、米ぬか+木酢、米ぬか+木酢+液体マルチ、米ぬか+液体マルチ+糖蜜とつくり、結果が楽しみです。毎回「HPの宅配便」を楽しく拝見しています。
そちらは、これからが本番かなと思いますが、私の方は、35町歩を6月5日終了を目標にみんながんばっています。
「百姓の来年」かもしれませんが、今年は100パーセント行かなくても、80パーセント以上になるようにがんばります。
お互いに日本農業の発展のためにがんばりましょう!!
 
  (有)クサツパイオニアファーム 奥村次一 info(アットマ)pioneerf.co.jp
 
5/19 茨城のすずき産地から
しゃしゃり出たものかどうか迷いつつ一言。

 > 糯苗は早く大きくなる分、田植時期を早めた方が良いのでしょうか。

私は晩生種の「マンゲツモチ」を作付けしています。
昨年から「緑糯」も作り始めましたが、これも晩生のようです。
いっぽう近所では早生種のモチを作っている人もいます。
というように
糯にも品種があるわけで、「糯」というだけでは不十分かと思います。
と言いつつ、じつは
品種名を添えてもらっても私はわからないんですけど、
どなたか知ってる人がいるでしょうから…(^^;

すずき産地 http://www.suzuki31.com/
 
 
5/19 やまちゃんから
専門的なことは、ちっとも知りませんが、常識は心得ているつもり(?)ですので、ひとこと。
豊コシヒカリとコシヒカリを、もう一度よく見てみてください。
豊コシヒカリの方が、少し草丈が低くないですか?
葉色も、きっと濃いはずです。
だからといって、草丈が早くのびるコシヒカリを早く植えますか?
む?早く植えるなあ。
話がおかしい。
元へ
両者の違いは、それぞれの個性というものだと思います。
早生、晩稲の違いは、種まきしてから収穫(出穂)までの日数でしょう。
田植えの適期は、塩山さんが言っていましたが、
「移植には稚苗なら2.1葉、中苗なら3.1葉、成苗では4.1葉か5.1葉をすすめています。」
それは、3葉が出始めるときに同時に根っこも出る、4葉が出ようとするときに、新しい根も出ようとする、
そんな風にぼくは理解しています。
む?
土佐さんが聞きたかったことは、もち苗は、葉齢が早く進むのだろうか?ということでしたか?
やっぱ、常識的に、もちにも早生、晩生の個性があるのではなかろうか?

5/19 京都の土佐さんから「もち米とコシヒカリ」
やっと田植が始まったところです。
例年のように、猪、ヌートリアとの戦いも始まりました。
サファリパークに繁忙期が訪れたってところです。
 
ところで今年になって気がついたのですが、糯とコシヒカリでは発育の度合いが違うのですね。3年目の新しい発見でした。
 
同じ5月3日に播種し、48時間育苗箱で芽出しをさせて折衷苗代に放しました。バラ撒き
天井にネット付きのビニールトンネルです。天気の良い日は午前中、田面の水位を上げて水に浸し、すぐに水を切ります。
 
5月18日現在、コシヒカリ、豊コシヒカリは12センチ弱(2.5葉くらい)ですが、新羽二重糯は13センチ強(葉の数は同じくらい)になっています。なんかやけに葉が長いようです。
4月17日にに蒔いたヒデコモチの時も、植付けの際には同時に蒔いたコシヒカリより2cm長く20cmになっていました。
 
同じ条件で育てたにもかかわらず、品種によって成長度合いが違うのでしょうか。糯苗は早く大きくなる分、田植時期を早めた方が良いのでしょうか。
現在は播種後ジーッと我慢して20cm(4〜5葉)を目指しています。
 
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************

5/18 岡山の林さんから
Sent: Sunday, May 18, 2003 11:47 PM
Subject: 眼光鋭い珍客
今日ニンジンの間引きをしていたら素晴らしい光景に出会った。ニンジンはもう間引きの時
期を過ぎているが事情があってやっている。
ひょいと見るとニンジンの葉っぱの上でナナホシテントウの幼虫がキアゲハの幼虫を食べてい
た。大きさはキアゲハの幼虫の方が少し大きいくらいだ。私は、ナナホシテントウはアブラム
シを食べるものと思っていたのだ。だから、キアゲハの幼虫が食べられているのを見たのは驚
きだった。
畦草を刈る時は、豆科の雑草を少し刈り残す事がある。これにアブラムシが発生し、その
近くにナナホシテントウの幼虫が必ずいるものだ。そして、ナナホシテントウの密度が高くなる
と圃場の方に勝手に移動する。そんな事をやってきたので私の圃場はナナホシテントウの
密度が高くなった。アブラムシは殆ど見かけなくなった。それでもいつもナナホシテントウがい
るので不思議に思っていたのだ。キアゲハが大発生しない理由がわかったような気がする。
 
今日は珍客があった。間引きの時に私の目の前にトンビが舞い降りたのだ。見た感じは殆
ど鷹と同じだ。眼光が鋭く、いい顔をしている。少し羽を休めると再び舞い上がっていった。
トンビと鷹の違いは、鷹は生きた小動物を捕らえて食べるのにくらべて、トンビは自動車な
どに轢かれた小動物を食べるようだ。獲物を見つけて急降下してくるトンビのそれは素晴ら
しい。思わず見とれてしまうほどだ。トンビと烏は食性が似ているためか、争って度々空中
戦をやっている。トンビは飛翔力があるがすぐ烏に背後上空を取られてしまう。小回りが利
かないのだ。他方、烏は飛翔力がなく長続きしない。これが一対一だとトンビに分がある
が、烏は一対一の空中戦が始まると数羽が駆けつける事を学習したようだ。こうなるとトン
ビが不利だ。しかしこれでも烏が完全に制空権を得る事は出来ないらしい。
鷹は野ネズミなどの天敵だ。鷹の目には望遠鏡が付いているのでどんな小さな獲物も逃
さない。望遠鏡といってもレンズの組み合わせではない。網膜の一部の視神経が非常に
高密度に分布しているのだ。とても精密に見る事が出来るらしい。それに野ネズミの小便
は太陽光の下では蛍光を発する。といっても人間の目には見えない紫外線らしい。こうな
ると、もう野ネズミに逃れる術はない。野ネズミはニンジンを地下で穴を空けて食べる害獣
だ。残念ながら、この辺りでは鷹は見かけない。野ネズミ野郎が「この地で生きていけなくし
てやる。」と喚きながらやって来るが、私は戦ってやる。多勢に無勢私は負けるかもしれな
いが、必ず一矢報いてやる。
 
林 正弘
岡山県御津町

5/19 岡山のてっちゃんから 
Sent: Monday, May 19, 2003 12:06 AM
Subject: Re: HPの宅配便「やまちゃんから・教えてください」
こんばんは。
岡山のてっちゃんこと池宗と申します。
先日のウイルス事件の際に書いたことの繰り返しになりますが、年間を通しての
稲作り2年生の42歳です。
昨年の1年目は、『除草剤を使わない稲つくり』の諸先輩方の教え通りに稲作りを行い
大過なく、そして楽をして収穫させていただきとても感謝しております。
 
遅れ馳せながら発芽不良の件ですが、皆さんの仰る通り酸欠ではないかと思ます。
次の写真をご覧下さい。(5月17日夜撮影)
 
 
これは今年の播種に備えて発芽試験をしていたものですが、ばら撒き育苗箱で
左は播種後そのまま庭の土の上に置いただけのもの(播種後6日)、真中は
苗箱を水没させ種籾が水面下5〜10ミリのもの(播種後7日)、右は苗箱の覆土の
表面が僅かに水面より出た状態で、種籾は水面下0〜5ミリのもの(播種後7日)です。
(全て午前11時頃より夕方6時までの日当りで、防鳥ネットを被せただけの状態です。) 
 
左の土の上のものは当然として、右の水面下のものもヒタヒタ状態?くらいであれば
水面近くの溶存酸素で酸欠にならないためか正常に発芽しているように思います。
(今まで注意して観察した事がなかったので正常な発芽状態はわかりませんが…)
そして問題の真中ですが上側が芽になり、水面から2〜3ミリ程度出た状態でした。
私も最初は根が酸素を求めて水面を目指して上がって来ているのかと思いましたが
顕微鏡で観察してみると芽でした。
やまちゃんのようにヘビのようなものはありませんでしたが釣り針くらいに曲がったものは
沢山ありました。(やまちゃんの場合シルバーポリがひっついて被さっていたからでは?)
 
(5月18日夜撮影)
 
上の写真は、さっきやまちゃんからの宅配便が届いてから撮ったものですが私の芽の
曲がり具合はいかがでしょうか?
そして、ここで気になるのが根の貧弱な事です。
新潟の神田さんの仰られる「最後には発芽するのですがネバリが悪く植える時に苦労します」
という事や、山梨の中野さんの仰られる「過湿の害は地上部もですが、根の伸びがそれ以上に
悪いので後々まで響くような気がします」ということです。
私もこの写真を見る限りそんな感じがしてしまいます。
 
私は、まだ右も左もわからない新米百姓ですが皆様への恩返しの意味も込めて発信できる事は
出来るだけ発信させて頂こうと思っていますので今後とも宜しくお願い致します。
 
 
先ずは湿害で(菜の花満開の)出鼻をくじかれてしまった岡山の池宗

*岡山の赤木さんから
Sent: Sunday, May 18, 2003 10:41 PM
Subject: Re: HPの宅配便「やまちゃんから・教えてください」

 赤木@菜の花です。
 苗代に降ろしてから1週間後の日曜日に被覆を除去しました。
被覆資材は1枚だけで、ラブシートという商品の薄い不織布です。
棚の低めの部分で、なおかつシートが苗枠にピッタリくっ付いている所で、やまちゃんと同じような症状が一部見られました。
過湿からくる酸欠。そんなところが原因みたいですね。
 そっとシートをめくって見て、白い色が見えたら早めにシートを除去します。大気に触れさせたり日に当てた方がその後の生育がいいから。ただし、どしゃ降りがあると大変なことになるので、天気模様と相談ですけどね。(おととしこれで大失敗)
 中野さんが最後に書いていたように、わずかの水分の方が調子いいみたいです。それが証拠に棚の高い部分は育ちがとてもいいです。
 以前に近所のおやじと同じようなことを話したことがありました。
苗作りの失敗は、苗を可愛がって水を入れ過ぎることが一番の原因だなって。
特に発芽時に過湿になると、最後まで遅れが取り戻せません。
 世の中ってよくしたもんで、そんな短めの苗に限って深水の田んぼや低い部分に植えてしまうんです。
 
 さてさて菜の花じゃ。
雨また雨で、生育の止まっているナタネは紅葉だ。一方のカラシナは黄葉しとるがな。赤色と黄色でカラフルだよ。
 だいたいだ、紅葉ってーのは霜が降りる頃寒いので、木々たちが熱燗でいっぱい飲むとアントシアンでほっぺが赤くなるはずなんだが、遅霜でも降りたんだろうかいな。
それとも光化学オキシダントでも発生してアントシアンの生成を促したかな?
22日には幼稚園児たちがやってくるというのになんちゅうこっちゃ。紅葉したナタネを見てもらうしかない。困ったこまった。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通 

*やまちゃんから「酸欠になった苗」
現地の体験をふまえた情報というのは、すごいものですね。
いろいろわかってきて、その上でいろいろ、まだまだ考えさせられます。
きっと、解説してもらって「正解」がわかることより、「正解」に向けて考えさせられる、
そういうことってとても大事なんだなあと、しみじみ思います。
農業の現場では、「正解」はべつな環境では、「不正解」(?)になったりすることがありますもんね。
 
ご託はさておいて、
すずき産地は「酸欠下で根が上を向いて出てきた」
中野さんは、「芽のように見えるのは厳密には鞘葉で、酸欠でなければ鞘葉は地上に姿を見せず、
薄緑色の不完全葉が針状に出て来るはずです」
さて、ぼくの場合は、どっちなんだろう?
どうも、両方あるみたいで、昨日写真で送った「白いもやしが蛇のようにとぐろを巻いている」は、どうも根っこのような気がします。鞘葉が、徒長して蛇のようになるなんてことはないもんね。
そして、今にして思えば、シルバーをめくったときに鞘葉の白い三角がいっぱい目についたのは、(そこは、今日はすでに緑の不完全葉が出芽してくれているんだけど)あれは、もしかして酸欠の兆候だったのか?
「光発芽」(自然発芽)方式の本岡さんや衣笠さんのところでは、鞘葉の出芽具合は、どんなですか?
 
ぼくの苗床が酸欠になった原因を、ここでもう一度整理しておきます。
(1)苗箱を並べ終わったあと、シルバー被覆をしてから、灌水して、水を抜いた。
まずここで、シルバーポリと苗箱がぴたっと張り付いた。
(2)その後好天が続いたけど、出芽し始めた頃に、夜から午前中にかけて猛烈な雷雨があって、もしかしたら、冠水してしまったかもしれません。やれやれと思いながら、種まきをすませて、午後に苗代に行ったときには、水は引いていました。その引き際にきっとぴたっと密着したと思います。いや、雨に叩かれて、シルバーと苗箱は密着したことでしょう。
(3)2回目の種まきの分も、並べたあと、雨がよく降ったので、中野さんの場合と同じように、ポリシートと苗箱が密着してしまったんだろうな。
(4)例年だと、5月初旬は、比較的好天続きなので、こういうことが起こらずにすんだのだけど、でもポリのシートをベタがけする方式は、常にこういう危険性があると言うことだな、きっと。
(5)すくなくとも、シルバーでベタがけする場合、その下は加湿に近い状態だから、水やりはジョロで湿らせるくらいでいい。田んぼ全体に灌水するなどと言う無謀なことはやめよう。
 


5/18 山梨の中野さんから

山梨の中野です。

> シートなどがピタッとトレイにくっついたりしたときに酸欠が起きる。
> と、
> そんなふうに思っているのですが、どんなもんでしょう?

思い当たる所があります。
僕の場合、被覆は”ワリフ”の上に”有孔ポリ”のベタ張りですが
発芽まで雨にあてたくないので、夜間の保温も兼ねて保温マットのトンネルをしま
す。

ところが今年、保温マットが老朽化したところで雨漏りがありました。

ベタがけ資材が育苗箱に密着したところは、白芽が吹き出しました。
(芽のように見えるのは厳密には鞘葉で、酸欠でなければ鞘葉は地上に姿を見せず、
薄緑色の不完全葉が針状に出て来るはずです)
一旦ベタ張りを外して表面を乾かした後再被覆しましたが、出芽が2日ほど遅れまし
た。
過湿の害は地上部もですが、根の伸びがそれ以上に悪いので後々まで響くような気が
します。
 

2枚目の写真が過湿状態での出芽の様子です。鞘葉と不完全葉が地上部でV字型に
なっている部分が見えます。出芽にはホンノ少しの水分だけで充分なのでは…と最近
は感じています。


5/18 新潟の神田さんから
Sent: Sunday, May 18, 2003 10:44 AM
Subject: Re: HPの宅配便「やまちゃんから・教えてください」

新潟の神田長四郎です。
やまちゃんの発芽不良ですが、酸欠と水による温度不足だと思います。
我が家は普通のばらまきの苗ですが、ハウスの一部に発芽不良が発生します。
田の中にパイプハウスを建て、床には有穴ポリを敷き、床土を入れた育苗箱を並べて、手でバラバラ種を蒔き、ふるいで土を掛けます。   被覆は保温マットとシルバーポリトー。5〜7日で発芽します。
発芽不良が出る時、雨が降り水がハウスに入ってきて、箱の下にたまり、なかなか乾かない時です。
低い所、1枚の箱でも低い方に出ます。生育に差が出て、最後には発芽するのですがネバリが悪く植える時に苦労します。
低い所の箱の下に石や土を入れて乾かすと回復が早くなります。毎年1部で発生していますが、大きい苗から植えると、小さい苗も日数がたてば、丈夫になります。
水の中で発芽した稲は、白い芽を伸ばし、水から出ると葉を出し青くなります。水の有る所は無いところより温度が低いと思います。
 
*やまちゃんから
やっぱり、そうなんですね。
そういえば、毎年、ほんの一部そういう症状が出ていましたが、
今年は、雨が多いので、どばっと出たのですね。
すずき産地のいうように、どうも白いのは根らしい。
前回のをほじくってみると、どうも根が出て芽は未だ出てないような気がしていました。
酸欠になると、根は空気中に出るもんなんですか。
 
シルバーポリトーは、適度な湿りと保温性があって、具合がいいやと思っていたのですが、
なかなかいい話ばっかりではないですね。


5/17 茨城のすずき産地から「田植えしながら米ヌカ散布」

周囲では、連休をはさんでほとんど田植えを終えていますが、うちはこれから。
きのう16日に、2カ所あわせて55aほどですが、ようやく第一回の田植えをしまし

た。
植えて空いた苗トレイに次の種をまいて、
麦跡の田植えに備えるという追っかけ仕事の段取りです(^^;
この後、さらに3haほどの田んぼが大部分耕起もされずに残っています。
というか、レンゲソウが咲き誇ったり、麦が穂を出したりしています。
http://www.suzuki31.com/nocus/2003/05/14.html
http://www.suzuki31.com/nocus/2003/05/11.html

きのう植えた2カ所の田は、例年どおりアイガモを放飼する予定ですが、
いちおう米ヌカ除草も試すべく次のような作業もしてみました。
(昨年、田植えしながら米ヌカ散布しをした田んぼで抑草に成功したと思える結果を
得ることができたものですから)
http://www.suzuki31.com/nocus/2003/05/16.html

すずき産地 http://www.suzuki31.com/

5/17 やまちゃんから「教えてください」
まず、下の写真をご覧ください。
 
少し見にくいかもしれませんが、みのるのポット育苗箱のたこ焼きの穴に、もやしのような物が見えますでしょうか。
5月8日に播種、10日に苗床に据え付けた苗の発芽状況です。
据え付けたときに、パスライトで被覆、その上にシルバーポリ(練り込み、遮光率70パーセント?)で被覆しました。
前回(5月3日)にも同じような症状が出ました。
シルバー被覆をしたあとに、たっぷり灌水したため、もしかしたら、そのせいで床土が酸欠状態になったために、もやしが出たのかもしれないと反省。今回は、苗床を前日に代かきしたこともあって、苗床の湿りがしっかりあったので、不織布でまず被覆、そのあとシルバー被覆をしました。
 
さて、次の写真は、5月3日の据え付けの写真です。
手前、右下の部分が、シルバー被覆をとったとき、最初の写真のようにもやしになっていたのが、やっとこさ回復して、緑の本葉が出始めているところです。(胸をなで下ろしています)
5月7日から8日にかけて、雷雨のような雨が降って、シルバーの下で発芽はじめたところへ、苗床が灌水したために、きっともやしになってしまったのだろうと思っていました。
ところが、5月10日に据え付けた分は、雨は降ったけど、冠水はしていません。
とすると、シルバー被覆をすると、どうしてもこうなってしまうのかも?
本岡さんの言うように、太陽の下で「光発芽」させるのがいちばんなのかなあと、首をかしげながら、
一部だけ、今日までシルバー被覆をとらなかったところを見てみました。
(最初の写真は、昨日、もやしになりかけているので、あわててシルバーをとりました)
 
それが下の写真です。
ピンぼけで少し見にくいでしょうが、もやしにならず、ピンと緑の芽が出ています。
いったいこの違いは、なんじゃらほい。
3枚目の写真の苗箱は、スペースの関係で、
2週間ほど前に代かきして、大きなひびが入った場所に、やむなく苗箱を置きました。
比較的固い上に置いて、したからの湿りが上がってこないので、
上からジョロで灌水して、パスライト、シルバーの被覆をしました。
 
これはいったいどうしたことなのでしょう。
疑心暗鬼のかられ、苗作りが怖くなってきています。
今までは、芽さえ出ればこっちのものだと、強気でいられたのですが、、、
 
なお、わが農園の様子を「写真館」にして、並べています。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6355/shasinkan.htm

5/15 長野のてんけいさんから「僕らの使う有機質肥料の内容」
いつも宅配便楽しく読ませていただいております。
てんけい通信も紹介してもらってありがとうございます。
 
僕も山ちゃんの意見に賛成です。
というのは、僕らの使う有機質肥料の内容ですが、すべてを汚染されていなものを使うのは不可能に近いです。畜産から出る糞尿だって、堆肥化しても、えさが外国産の遺伝子組み替えのえさであったり、抗生物質を投与されていたりします。なるべく、そうのような汚染のすくないものを使うようには心がけますが、完全とは無理難題です。また、望月町に堆肥センターができたので、その堆肥を使うつもりだったところ、亜鉛が入っていると大騒ぎする人がいました。確かめるために、センターに行き話を聞けば国の定める基準値以下とのこと、でも騒ぎはおさまらずに、亜鉛は体に悪いと、一括!僕は大反論しました。せっかく、町が何億もかけてつくったんだ、しかも自然界にも少なからず微量要素として亜鉛は存在する。基準値を超えているならば、まだしも、わずかにあるだけで騒ぐなと!純度ばかり求めて、処分に困る畜産の糞尿をどうするんだ!使いながら、問題があれば、少しずつ改善していく方がいいんじゃないかといいました。では、他に何を使うんだと聞けば、米ぬかだというから、それだって自分の田のものでないのなら、農薬だってついている。農薬と化学肥料は使わないという基本は変える気はないが、入手が困難な場合は使いながら、改善させていく方が、意味があるんじゃないかと・・・
こういう問題はよく起こるんです。例えば、畑の周りで農薬をまけば風で飛んでくるから、無農薬にはならないとか。でもね。山を開墾して、隔離してつくればいいのか?でもね、隣の農家の人とトラブルを起こすこともあるけど、そういうやりとりのなかで、分かってもらえたりすることもあると思うし、隔離して出来る人が果たして何人いるのか。
まあ、この問題はキリがないけど、とにかく山ちゃんの気持ちは良く分かります。
 
てんけい農園 小宮山 天経・奈穂
tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen

5/15 岡山の赤木さんから「助けてくれ」
 赤木@菜の花です。
誰かこの雨を止めてくれ。雨雲を吹き飛ばしてくれ。
代を掻くにも水が多すぎる。乾田直播した田んぼは鎮圧しているから薩摩白波が立っとる。まだ播種できていない田んぼは、なにやら鍬で溝をつけてある様子だが、アカンアカン。フナが泳げるほどだ。
 
 当然菜の花もいいことにはならんわい。やっとダメージから立ち直りかけたのに。
根腐れが一気にこなけりゃいいが。幼稚園にも伝えておこう。
今年は菜の花の抑草効果には、あまり期待せん方がいいかも知れん。
現代農業読んでその気になった多くの人達には誠に申し訳ないが、天災と諦めてもらうしかない。
何事も臨機応変だ。ダメだと思ったら次の手を打てるように早く準備しておこう。
 
 高知の奥田さんはペレットだが、私は原体、粉末のままです。15kg入り1袋が40円です。セッセと集めています。反当60kgとして1800kg必要だ。香西さんから頂いた屑大豆もある。
 問題は田植え後直ぐに撒けるかどうかにかかっている。翌日に撒ければ効果は満点近い。もっといいのは誰かに植えてもらい、自分はその後から撒いてゆけばいいと読んだ。
 要はコナギと時間の競争だ。今年は日にちをかけて田植えをしてみようと思います。
炎天下にコナギで泣くよりはいい。代掻き後の籾酢液の散布も視野に入れておこう。
 この夏は菜の花除草の情報発信が少なくならねばいいのだが・・・・。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
5/15 北海道の三田村さんのメールマガジンから「臨時ふれあい通信」
臨時ふれあい通信

ぐっと気温が上がり農作業も進みます。
突然ですが、情報提供です。

北海道でも遺伝子組み換え稲の栽培が始まる。

以下区役所に置かれたチラシより前文引用

平成5年5月7日
遺伝子組み替えイネの一般圃場栽培試験に関する一般説明会のご案内
北海道農業研究センター

北海道農業研究センターでは、遺伝子組み換えイネの一般圃場における栽培試験
を計画しております。実施に先立ち、下記のとおり説明会を開催いたしますので、
多数ご参加くださいますようご案内いたします。

日時:平成15年5月20日(火)午後3:00〜4:30
場所:北海道農業研究センター本館3階・大会議室
(札幌市豊平区羊ケ丘1番地)
内容:1、遺伝子組み換えイネのこれまでの試験結果について
2、今回の利用計画(一般圃場栽培試験)に付いて

申込み問合せ参加を希望される方は、5月16日(金)までに下記までご連絡く
ださい。
北海道農業研究センター企画調整部
連絡調整室 企画班(担当:吉川(きっかわ)・山口)
電話:011−857−9490

以上引用終わり

当方が代表を勤める北海道食の自給ネットワークではこの春遺伝子組み換えにつ
いてのフォーラムを開催しました。300人を超える参加者に、この問題の関心
の高さを思い知らされました。
賛成、反対の是非はともかく、消費者にとっては食品不安の一材料となる問題を、
市民のコンセンサス無しで進められることが良いのでしょうか。
ぜひ多数の方の参加で、ことの情報を広く伝えていただきますようお願い致しま
す。

-------------------------------------
      ふれあい体験農園みたむら
〒069-1211北海道夕張郡由仁町岩内1614
             三田村雅人
TEL/FAX 01238-7-3636日中090-9439-1523
  E-mail eco-farm(アットマ)topaz.ocn.ne.jp
  http://www1.ocn.ne.jp/~m-tomato/
--------------------------------------
 
*やまちゃんから
三田村さんとこの「由仁ふれあい農業小学校」は、今年で2年目。
すごいなあと、ただ感心。
ぜひ、HPをご覧ください。

5/15 東京のアイダさんから「はじめまして」
時々HPを訪れています。興味深い話題ばかりで、勉強になります。
 
環境の事をよく考え実践している皆様ですので、こんな講演会に興味があるのではないかと思い、メールをしました。宜しければHPに載せてください。
 
以下、講演会の内容です。
 
水中の生きものたちの働きを知る講演会を開きます。
薬に頼らず、自然に湧いてくる生物の力を活用した農業や水の浄化システムが注目されています。水の中でどんな生物がどんな働きをしているのでしょうか?是非、ご参加下さい。

○日時:5/17(土) 13:00開場
 1:30〜 岩澤信夫 「不耕起冬季湛水は生物資源型農業」
 2:30〜 岩淵成紀 「生物多様性から見た田んぼの役割」
 3:30〜 中本信忠 「緩速ろ過池の生きものたちの働き」

○場所:東洋経済9Fホール
 東京都中央区日本橋本石町1-2-1 東京駅より徒歩7分、銀座線三越前より徒歩5分、半蔵門線三越前よりすぐ

○会費:1500円
○申込:NPO法人メダカのがっこう 03-3569-2312

※不耕起冬季湛水とは?
田んぼを耕さず、冬の間も水をはる農法。生きものが増え、農薬や化学肥料、除草剤も使わない事を目指す。肥料は稲ワラや米ぬかを使う事で、田んぼ内での循環が起こる。

※緩速ろ過とは?
現在の急速ろ過の浄化装置と違い、塩素を使わず水中の生きものによって水を浄化するシステム。緩やかな流れの中で発生する藻類・原生生物・水生生物によるいわば生物ろ過。

※日本雁を保護する会
宮城県の蕪栗沼では、冬季湛水により、沢山のマガンが飛来。冬期湛水水田を広める事で、分散させたいと考える。

ペットボトルの水がガソリンよりも高い!これっておかしいと思いませんか?
日本でも戦前までは緩速ろ過が一般的で、塩素も使われていなかったようです。それが戦後、アメリカの指導のもと、化学薬品で処理をする急速ろ過が普及し、塩素くさい水が安全な証となってしまったのです。
 
非常に安価で安全、故障もないこの装置、もっともっと私たちは知って、増やさなくてはいけないと思います。
 
東京 アイダ

5/14 小長谷さんから「一般公開授業のお知らせ」
古野隆雄氏による合鴨水稲同時作の一般公開授業
平成15年5月30日
どなたでも参加できます(参加費無料)
参加希望者は、下記まで連絡ください。

   国際協力事業団 筑波国際センターでは、国際協力事業の一貫として海外からの技術研修生を受け入れて日本での先進事例を学ばせる研修が実施されております。その中でも一般からの参加希望が予想される研修については、一般公開とし、誰でも参加できるようにしています。
   今回その対象となりますのは、キューバ「小規模稲作技術」コースにお出で戴きます全国合鴨水稲会 代表世話人 古野隆雄氏による「合鴨水稲同時作」の講議です。古野氏は、有機水稲作から除草の手間を省くために水鳥を水田で肥育する方法をあみ出し、日本国内ばかりか海外まで広く普及にあたっており、特にアジア諸国の実践者らから高い評価を得ております。
   講議では、これから合鴨水稲作を始める人たちを対象に基礎的な技術から海外での実践例まで幅広く指導していただきます。研修はスペイン語で実施されるため、通訳がつきます。参加者からの質疑応答も歓迎いたします。

1、日時:平成15年5月30日(金)
   講議:9:30ー16:00(昼食12:00ー13:30)
2、場所:筑波国際センター 研修棟内 7番講義室
3、連絡先:筑波国際センター 研修棟 つくば市高野台3ー6
   029ー838ー1715(小長谷裕宝)

   なお、研修後、小長谷裕宝の自宅でささやかな交流会を計画しております。こちらにもふるって御参加ください。

--
国際協力事業団 筑波国際センター 稲作セクション
キューバ国別特設「小規模稲作技術」コース
担当:小長谷裕宝
Tel: 029-838-1715
Fax: 029-838-1776
E-mail: konagaya(アットマ)jice.org

5/14 高知の奥田さんから「無洗米ペレット、使ってみました」
小澤さん、山下さん、西村さんありがとうございました、
成分についてはふつうの糠と大差なしと考えていいようですね。

結局格安で便利そうなのに負けて150キロ配達してもらいました、在庫は季節により
けりで今は品薄ということ、大量に無洗米処理しないと出来ないようです。

昨日少し色が薄い23アールに反当60キロ、しばらくぶりの背負いの動散で撒きま
した。両サイドの畦から撒けば届くけどずっしり重く、シャッターは全開それでも
ゆっくり歩かないと。
糠の袋を抱えて振るのに慣れてしまったのか、多少時間かかってもふつうの糠でもい
いかなと思いました。このペレットは普通の物より大小があるので動散ではムラにな
りやすいです、埃が目に入らないのはいいですが。

奥田

5/13 広島の西村さんから「Re:無洗米のペレット etc」
広島の西村です

*高知の奥田さんから「無洗米のペレット」について
>無洗米は白米から加工する
精米された白米を少量の水で洗浄もしくはタピオカ(食品)だったか?とかで付着する糠を取り除いて消費者が研ぐ必要を無くしたのが無洗米ですよ。
都市の下水処理量を減らす効果はプラスと思うんですけど。
糠と同等だと思います。通常の精米プラントの乾いた糠+湿った廃液(研ぎ汁)を合わ
せて作っていると思うんです。
ペレットになっていて30kg/350円なら買い得? 窒素量換算だと鶏糞にはかな
いませんが米糠除草にはおあつらえ向きですかね。

高知のきのこ会の人に勧められて「自然農法わら一本の革命」福岡正信著書春秋社を読んでいます。勇気がいるが低コストやなあ。
手刈かコンバイン+乾燥機が必要で即実行とは行きませんが水は張らなくてよいとか稲を小さく作ると受光体制が良くなって籾藁比が向上するとか良さそうなことが書いてあります。

もう一、丁辛味大根の蕾受粉の経過報告
当日開花および翌日開花の50花に人工授粉を試みて成功1個、たぶん失敗2個、失敗47個でした。ネットで囲わず来る昆虫は拒まずに大歓迎なので成功率2%とは断言できません。
http://www.nhk.or.jp/t-shinseiki/back/syoku34.html
この番組を見ていたから下条村産の種を取ろうとがんばっていたわけですが11年の歳月を懸けて復元に取り組んだという大根は自家受粉の能力が少し衰えているようです。人工授粉は2%ですがそういうことをしてない花ははるかに高率で結実しています。
普通の大根のほうはほとんど100%近い結実なのと比べればだいぶ劣りますが当初のやきもきからすれば十分に大量の種子が取れそうです。

5/13 東京の小沢さんから「RE・無洗米の米ぬかペレット」
東京府中の米屋、小澤です。
無洗米、およびヌカペレットについては、
当方のHPご参照いただければと思います。

小澤 量
有限会社てんち代表取締役
東京都府中市宮町1-34-14
TEL 042-361-2511
E-Mail
rio-ozawa(アットマ)mub.biglobe.ne.jp
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tenchi/
 
 
5/13 やまちゃんから「RE・無洗米の米ぬかペレット」
30キロ350円!?なんちゅう値段や。
お米の勉強会の会報によれば、川井肥料の社長が「肥料の値段はほとんど運賃です」と言われていました。
小澤さんのおっしゃるように、よっぽど無洗米のぬかは処分先に困っとるんかいな。
成分については、詳しいことはわかりませんが、
無洗米は、ふつうの精米に比べて、少しよけいに白米部分を削っていると考えていいのではないでしょうか。
石川の東さんが、小米をペレット肥料のように散布して、抑草に成功していましたね。
小米だと、少しタンパクが多いので、少しチッソ成分が多いのかな。
いずれにしても、ほとんど米糠と同じ(約2パーセント)と考えていいのではないでしょうか。
 
さて、本題の件ですが、ぼくの考えは、
無洗米については、ファーストフードのお店が人件費削減の目的で使うならわかる、
(でも、米代が高くなってしまうので、経費節減にはならない?)
だけど、消費者が、米とぎの手間を惜しんで、その分パートにでて、せっせこ時間を切り売りして、どないするねん、
いろんなお米を精米していると、プワーンと香しいにおいが立ち上がってくるお米があります。
何のにおいもせえへんお米もあります。
そこがわからへんのは、さみしいことやなと思います。
さみしかろうと、なかろうと、私の勝手やないの言われればそこまでですが、、、
そんでもって、無洗米の副産物のペレットが身近に手に入れば、喜んで使うやろなあ。
無洗米については、賛成しません。でも、その副産物は使います、というのが、ぼくの考えです。
卵を、毎日食べるので、以前は奥田さんから送ってもらって、今は近くの自然卵養鶏のを配達してもらって食べています。
肥料としての鶏糞は、1袋(15キロ)128円の鶏糞をホームセンターで購入して使っています。
油かすは、遺伝子組み換えとか、溶媒で抽出などの問題があるようですが、気にせず使うことにしています。
ただ、オハイオ産の大豆(60キロ4000円)は、そのままで具合のいい粒(ペレット)肥料になり、数年愛用したのですが、遺伝子組み換えの問題がうるさくなってから、ムードに流されて使うのをやめました。
あまり一貫していません。考えとか、態度と言うほどの物でもありませんね。
アバウトすぎるかなあ。

*高知の奥田さんから「無洗米のペレット」
知らないと言うのはのんきです、私も燃料電池は理想的な物だと思ってました、誰か
が電気はクリーンエネルギーだと言ってるのとおなじ事かな。いつも林さんのご意見
勉強になります。

地元のJAから無洗米の廃物から作られたペレットが販売されサンプルを取りまし
た。粒は一見大豆のようですが大小ばらついていて固い粒です、値段は30キロ35
0円(税別)で配送してくれます。動散で撒けるのが魅力ですが、確か無洗米は白米
から加工すると聞いてます、JAは糠だから成分は同じだというけどちょっと違うよ
うな気がします、また無洗米の片棒を担ぐのも気になりつつ。

成分の違いや問題点などあれば分かる方いませんか?


奥田 誠志
asatori1(アットマ)ybb.ne.jp
高知県 南国市

5/12 てんけい通信
 
    てんけい農園:長野県北佐久郡望月町布施藤巻4690  TEL/FAX:0267−52−2460
   発行者:小宮山 天経・奈穂  メール:tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
   ホームページ:http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen
       
                       種 
 
 今年になって、野菜などの新しい品種はもちろんいろいろ試して、作ってみますが、同時
に昔からその土地で育ってきた在来種も作り始めています。なぜ、そんなことをはじめた
かというと、今の品種はどうも香りや味の濃さが、昔の品種に比べて薄い気がするのです。
例えば、ニンジンでも最近の新しい品種はベータカロチンなどの栄養価は高い傾向もあり、
糖度も高いのですが、何かクセがなく、香りも薄く、ニンジンだー!という感じがしないんで
す。で、昔の黒田5寸や金港5寸という品種なんかは、もろニンジンくさーいのです。また、
煮物にしても煮くずれしにくいのです。つまり、現代では、ニンジンを煮物で食べたり、料
理するより、ミキサーでジュースなわけです。
 で、へそ曲がりの僕は、あえて古い品種を作ってみては、ニンジンくさーい!といわせ
て喜んでいるのです。面白いことに、野菜嫌いだった子供たちが、スーパーで買ってき
た香りのない野菜は食べないけど、てんけい農園で作った野菜は香りも味も濃いのに
食べるようになったというのを聞きます。子供たちが農園にやってきて土いじりをしたり、
僕らが丹精こめて作ったのが子供たちにも見える関係というのも大きいと思います。で
も、子供は理屈よりも、美味いかまずいかって正直だから、味の部分も大きいと思いま
す。

 また、ここ最近、僕が野菜を作っている、ほとんどの種はアメリカ・タイ・オランダ産のも
のが増えていて、日本で作る野菜の種が海を越えて栽培され、種を採られているのが、
果たして今後どういうふうに僕たちにも影響があるかと心配もあるんです。まず、種を企
業に握られ、本当にそこでしか手に入らなくなれば、野菜をつくれないなんてこともあるか
もしれない。また九州から北海道まで広く万能に作れるような1代雑種の種もいいけれ
ど、その土地にあった在来の種がどんどん消滅していってる。で、中には熱心に種とりを
先祖代々採り続けている農家もいるけど、僕も含めてほとんどの農家は1代雑種の種を
使っています。自分で種をとるという作業は並大抵ではありません。ましてや、60品目も
作っていれば、全部の種を採ろうと思えばもう農業試験所になってしまって、とてもやりき
れないのです。ただ、大豆などの豆類や雑穀などは種とりをしています。

 できるところからということで、分けつや株で増えるネギ類やウド、ニラなどを自家用
畑の片隅で作っている地域特有の在来種のようなものを近所の農家へ少しだけ分け
てもらっています。門外不出のものもあり、緊張が走ることもあります。それが、結構、
味の良いものや、春先になっても硬くならないものなどもあるのが嬉しいです。
 まあ、種とりはあまりムキになっても大変なので、楽しみながらできるところからやっ
ていこうと思います。長野県有機農業研究会にも3月に種苗交換会が開催されるので
すが、本当にこんなものまでというくらい100種類近くの種が集まり、みんな自慢の種
を持ち寄っています。さらには、参加者でもある自然農法センターの試験所の方が正
確な種とり方法を教えてくれたりして、結構面白く熱いのです。僕も種とりをしたりして
キャベツてんけい1号なんてできちゃったりして・・・・・
 そんなわけで、てんけい農園は在来の香りのある味の濃い在来の品種を取り入れ
はじめました。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 6月1日(日)田植えまつりを行います。ふるってご参加ください。昼食代として500円。
詳しくはてんけい農園までお問い合わせいただくか、ホームページのイベント情報をご
覧ください。 農業実習体験、草取りのお手伝いも大歓迎です。いつでもお越しください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今週のお野菜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
レギュラーパック
葉たまねぎ・サニーレタス・ルッコラ・コマツナ・ニラ・チンゲンサイ・じゃがいも・てづくり
無添加味噌・地粉のてづくりお菓子・ターサイ・花豆の煮物・ペパーミント

シングルパック
葉たまねぎ・サニーレタス・ルッコラ・ニラ・チンゲンサイ・じゃがいも・てづくり無添加
味噌・地粉のてづくりお菓子・花豆の煮物・ペパーミント

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   6月1日(日)田植えまつりを行います。ふるってご参加ください。
  昼食代として500円。詳しくはてんけい農園までお問い合わせいただ
  くか、ホームページのイベント情報をご覧ください。 農業実習体験、
 草取りのお手伝いも大歓迎です。いつでもお越しください。
  
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今週のお野菜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  レギュラーパック
  やぐら葱・サニーレタス・ルッコラ・ニラ・チンゲンサイ・じゃがいも・
  てづくり無添加味噌
 地粉のてづくりお菓子・モミジカサ・ウド・天然クレソン・花豆の煮物
 
  シングルパック
  やぐら葱・ルッコラ・ニラ・じゃがいも・てづくり無添加味噌・てづくり
  お菓子・モミジカサ・ウド・花豆の煮物
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 このメールマガジンは野菜のお客様へ発行しているてんけい通信を転写
  したものと てんけい農園ホームページのきまぐれ日記から転写したもの
 をお送りしています。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  このメールマガジンは下記の二つのルートで配信しています。
    ・インターネットの本屋さん「まぐまぐ」(マガジンID:56070)
    http://www.mag2.com/
   ・メールマガジン立ち読みスタンド「マッキー」(マガジンID:tenkei)
    http://macky.nifty.com/

5/12 岡山の林さんから
Sent: Sunday, May 11, 2003 10:14 PM
Subject: 温暖化と燃料電池

サラリーマンをやっていた頃は、天気予報を見ても明日傘を持っていくかどうか悩む程度の
ものだった。しかし、百姓になるとそのような程度の悩みでは済まない。
地球温暖化にともなって、異常気象の常態化はますます進行するだろう。
昨日(5月10日)の山陽新聞(この辺りの地方紙)に家庭用小型燃料電池の記事が載っ
ていた。その記事には「燃料電池は、水素と大気中の酸素を反応させて発電する。地球
温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないのが特徴で、・・・」。全国紙の新聞でもこ
のような記事が載る事がある。何も調べずに記事を書く記者がいるものだ。呆れたものだ。
これは、水素が何から作られるか調べずに書いているからだ。水素は天然ガスや石油から
作られるのだ。だから、「二酸化炭素を排出しない」などと書けば嘘になる。
私のような一介の百姓でも分る誤りを堂々と新聞に載せるとは・・・。これでは、温暖化対
策も先がおもいやられる。
 
林 正弘
岡山県御津町

5/10 京都の土佐さんから
Sent: Saturday, May 10, 2003 9:25 PM
Subject: 塩水選と温湯消毒
少し遅れた反応で申し訳ありません。
皆さんは、塩水選即温湯消毒なのですね。
私の場合は3月中頃に比重1.13で塩水選。その後直ちに川(といっても家にある小川ですが)で水洗い。その後ネットにいれ、以前のように(熊本の後藤さんのおっしゃるように正月からネットに入れぶら下げてあった)陰干ししてぶら下げておきました。
 
温湯消毒は播種の4日前、4月12日から始めました。60℃で9分間、その後川で急冷してそのまま3日間浸種。それから芽だし器にいれ35℃で一昼夜加熱しました。
「鳩胸かなあ」と思われるくらいで播種に入りました。
マット苗ですが、60gなんてとてもじゃないが難しいのです。平均95g蒔いてしまいました。
その後育苗器に移し3日間、8分通り芽を出したら折衷苗代に移します。水をかける代わりに朝水位を上げ苗箱を水浸しに。すぐに水を切るだけです。
4日に1回くらい水を入れる代わりに木酢液200倍希釈を散布します。
霜注意報が出ると、稚苗の所はトンネル被覆します。後は水位を上げておきます。
現在1回目の苗が3.5葉になっています。あと1週間で5葉までいくのかな。身長17pになってしまい、すこしヒョロヒョロ気味なのが気になっています。
 
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************

5/10 福井の塚本さんから「本岡さん、ありがとう」
写真つきで丁寧でわかりやすい説明をありがとうございました。工程の写真があった
のには驚いてしまいました。やっぱりデジカメの威力はすごいです。
 福井の塚本。
5/10 やまちゃんから
本岡さんの苗床は、常設かと思ったら、そうでなかったのですね。
常設とは、冬の間は、黒マルチをはっておいて、シーズンになったら、そのまま使うと言う意味ですが。
今日、ヒノヒカリの苗箱を並べたのですが、今頃になって、やっと初歩的なミスに気がつきました。
毎年、一部芽立ちの悪いところがあったのですが、それは低くて滞水する所だったのです。
芽立が悪いといっても、発芽してそれなりに最後にはそこそこの苗になっていましたので、見過ごしていました。
今年は、被覆材のシルバーポリが張り付いて、あわや酸欠になりそうになって、やっと気がつきました。
排水溝を掘るのは、大雨の時のためだけじゃなくて、水分状態を安定させるためにも、必要なんです。
明日は、また一日中雨の予報とか、
明日は、親戚の集まりで、昼間から酒盛りじゃ、
毎年発芽を確認するまでは、不安を抱えていますが、
今年は、泥縄式に昨日代かきしたもので、てるてる坊主をつるしたい心境です。

5/10 兵庫の本岡さんから
Sent: Friday, May 09, 2003 11:33 PM
Subject: 福井の塚本さんへ
 塚本さんご質問ありがとうございます。

わたしの 育苗用プールの作り方。
1)1月2月の暇なときに プールの底と土手をおおざっぱに作っておきます
2)数回 雨に打たせて土手を踏み固めておきます。
3)3月のある日 雨で水が溜まったら代かきをします(私のトラクターのロータリーは
  140センチ幅 これで1回走る)
4)その後トンボでちょいと均して次の雨を待つ
5)床が乾いた頃に雨が降るので水面を見ながら低いところにぱらぱらと客土します
6)↓雨が降るごとに(5)を数回繰り返すと高低差5ミリ以下に仕上がります。
  (今年は休みごとに雨が降ったので最高の仕上がりでした。)

7)↓種まき前 床の乾いた頃にビニールを張る(ハウス用のお古を下に敷く)

8)↓苗箱を並べると 立派に見えちゃいます。

早植の地域とか 寒い地方はビニールハウスが必要だと思いますが
育苗の後半 暖かくなってきたら 開けっ放しで最後までおいておけばいいのでは
 
石川の東さんはハウス内にコンクリート床の見事な育苗プールを作ってられました。
普段はそこで大量のぼかし肥料を作るそうです。

 以上 おそまつでした

稲美町 本岡哲司

5/9 福井の塚本さんから「本岡さん、あののプールの構造はどうなっているのですか?」

兵庫の本岡さん教えてください。

写真に写っている、あの見事な苗代のプールの構造はどうなっているのですか?
あぜ部分は土でできているのですか?
どうやって作られたのですか?

私は今、ハウス内平置きで発芽育苗し、あとで、しろかきして水を張った水田に苗箱
を移動しています。
来年からは外の水田にプールを作って最初から育苗しようと考えていますが、
プールをどうやって作ろうかな頭を悩ませています。
教えていただけたら助かります。

若狭の塚本でした。
t-jin(アットマ)k3.dion.ne.jp

5/9 やまちゃんから
ここ数日の塩水選や温湯浸法をめぐる議論は、なかなかおもしろかった。
まず、私事から。
赤木さんの種籾のように、年によって種籾の比重は違うものですね。
去年のヒノヒカリの種籾はやけに軽くて、1,16の比重選にしたところ、ほとんど浮いてしまうので、あわてて水を足したら、1,13くらいになってしまいました。ところが、今年は充実していて、1,16で半分くらいの種籾がとれました。
塩水選をやったあとの温湯処理で失敗する人が多いのですが、塚本さんの報告によると、2時間以内だと(できれば1時間)、まず安心。塚本さんの調査(実験)は去年のものですが、貴重なデータですね。たしか民間稲作研究所で近森さんも調査されていましたよね。
塩水選をしたあと温湯処理をすると発芽不良を起こすことが多いのは、長時間水につけていると、種籾の中に水がしみこみ、空気の層が少なくなって、温湯処理の熱が伝わりやすく、その熱の影響で発芽能力が阻害されると、ぼくは理解していました。
塩山さんのメールによると、種籾が吸水して1時間くらいすると、種籾のタンパク質が酵素に変わり(きっと発芽するためには酵素が活性化する必要があるのでしょう)、その酵素は熱に弱いため、60度のお湯によって障害を受けるのでしょう、とのこと。
ふむ、なるほどという説得力でした。
本岡さんの「自信を持って言います」も、おもしろかった。なるほど、馬鹿苗病も感染していても、発病させなければいいわけだ。そういうことって、ありなんだ。
 
ところで、苗代、大失敗でした。
10日まえに代かきしたところに明日ヒノヒカリの苗箱を並べる段取りだったのですが、大ひびが入っていて、その上雑草がかなり出ていました。アメリカンレーキでこすろうにも、板状になっていて固い。
やむなく、もう一度代かきする羽目になってしまいました。
1週間前に並べたコシヒカリ、低いところが、発芽がぐっと遅れています。あわや、酸欠寸前くらい、ひやっとする事態でした。手抜きして、シルバー被覆をしてから湛水したのがこたえたようだ。中野さんが「農を作る景色」のなかで書いていたことが、思い出されました。
完全に水を吸わせなくても、シルバーで被覆すれば全体に水分が回るので、発芽には十分の水分状態になるのでしょう。
 
*「中野さんの写真館から」不揃い  (4月23日  22日撮影)
 「デフラグの詳細表示」の画面みたいだなァといつも思うのですが、育苗ポットへ水分が行き渡っていく様子です。

 床面からの水分がポット表面まで吸い上げられると、その穴は黒くなる。床面均しと据付けを丁寧にしたつもりでもいつもこんな具合に揃いがイマイチ…特に、黒地にポツンとひとつだけ水の上がらない穴が現れる理由はなんでしょね。まぁこの程度上がれば出芽には影響ないみたいですが…。

5/8 栃木の吉田さんから「赤木先輩、お久しぶりでした」
この忙しい農作業の中、温湯消毒について、素人の私が書いたばっかりに、に
ぎわってすみません。
赤木先輩、ご無沙汰していました。さて、温湯消毒の件ですが、先輩のおっしゃ
るとおり、塩水選後、もたもた、していたのが原因のほとんどです。
しかも、大量に一度に処理しようとすると、時間的に足らなかったのでは、と、
思っています。
で、乾籾にて、温湯消毒にかかって下さいと、なるわけです。
私は、機械屋ですので、生物学的なことは、高校の生物の時間より後、したこ
とがありません。
が、塩が消毒となることは、理解できます。
逆浸透膜となって、細胞から、水分を奪ってしまうからですね。
で、機械屋の私としては、合理的にこんなことを考えてしまいますが、いかが
でしょうか?
塩水にて、温湯消毒してしまうのです。たった10分です。
この10分の間に20%の籾を除去します。100kg入れ20kg抜けば2町歩分出来上が
りです。そのまま、13度にすべく、塩水を排出しながら、すすぎをします。こ
れが約一日浸種です。この後、32度で、4、5日、もう催芽に入っていますよ。
積算温度100度まで、後何日かな、計算できますよね。
機械屋は、こんなアホなこと考えてしまいます。これで、塩水と、温度で、消
毒ができますね。
しかし、塩水選で、バカ苗が防げているとは、知りませんでした。教えていた
だいて、皆さん有難うございました。

岡山生まれ、栃木のよっさんより。「♪ 帰りたいけど帰れない!!!」

5/8 兵庫の本岡さんから「 自信をもって言います こうすれば 馬鹿苗はでません。」

 以前にも一度 報告したことですが (2001年12月11日)
今の育苗にしてから 馬鹿苗はなくなりました。

馬鹿苗だけでなく 苗の立ち枯れもでません 
も一つついでに言うと玄米でもちゃんと発芽しています。

 快晴が続いたので一部表面が乾いている箱があり。 品種によって床土の種類(色)
を変えています。

 種まき後苗代に並べて苗箱が浸かるまで水を入れる
 水深1〜2センチ残して水を落とす (水が切れたら補給)
上の写真の状態で1週間待っていると発芽してくる↓

育苗シートとか保温シートなどを掛けるから 殺菌剤を使っても蒸れ苗 や立ち枯れ 
馬鹿苗がでてくる たとえうまくいっても稲のもやしを作っているのと同じ事なので
(3〜4日でひょろっと伸びるのは) よいわけがない(と思う)
常温でほったらかしにしておくのが苗にとって一番よろしい
手間がかからず私にとってもよろしい

 稲の病原菌はそこここに漂っているからいくら殺菌をていねいにしても
どこかで感染しています (感染しても発病しなければいいわけです) 
育苗器だの発芽器で高温にすると(育苗シートも含む)病原菌にとっては最高の繁殖条件
一方籾にとっては死にものぐるいで背伸びをしなければならないスタミナの切れる最悪の環境
フザリウム菌 ピシウム菌 リゾプス菌 トリコデルマ菌 リゾクトニア菌
あっという間に発病して当然

 病気の知識ばかり増えていっても知恵のなかった私は どうしていいかわからず
長い期間 ほんとに長い期間これらの菌と農薬とのお付き合いをしてきました。
 
 

ポット苗の場合 根が伸びるまで乾燥との戦いになると思いますが
香西さんのように スプリンクラー(?)がいいのかも

 稲美町 本岡哲司

5/8 栃木の塩山さんから「塩水選について」
久しぶりにお便りいたします。現在、栃木県では田植えの最盛期で、先週までは苗がおかしい、とか立ち枯れが発生した等の問い合わせで、落ち着いて机に向かって仕事をしている暇が無く宅配便をゆっくり読んでいる余裕もありませんでした。今日、いくつか覗いていたら、塩水選の是非が議論されていましたので、若干以前に調査した結果を照会します。20年も前の調査で手元に具体的なデーターがありませんので、おおむねの下記の様な事だったと記憶しています、
      記
1,塩水選をやってない種子は発芽揃いがやや悪い・・未熟粒は塩水に浮かぶのですが、充実した種子より吸水が早く、芽だしが早い傾向があるため。
2,塩水選をやらないと、細菌病等の発生が多い。
  ちなみに、塩水選で浮かんだ種籾を無消毒で発芽試験を行うと、約2割が病気持ちだった結果です。近年、夏の気温が高く、籾枯れ細菌病や内穎褐変病が目立っており、塩水選を実施しないで育苗がやや高温で失敗すると、これらの病害が多発することが心配です。
3,塩水選で浮かんだ種子を水選で分けると、水選で浮かんだ種子は約4割位が病気持ちだったようにも記憶しています。水選で沈んで、塩水選で浮かんだ種子では2〜3%位が病気持ちだったように記憶しています。

  以上のことから、比重1.16の塩水選は理想であって、それよりも軽い比重選でも十分な効果がありますし、最低水選でも大半の病気種は除去できると思います。
 発芽揃いを良くするためには、比重1.1以上が望ましい戸思います。
 年によって、登熟程度がことなりますので、2割程度浮く位で塩水選をやるというのが、生活の知恵だと思っています。
 なお、栃木のよっさんの塩水選など必要無いというのは、年によっては病気が多発しますので注意願います。先週、5〜6戸の家の苗作りの失敗例は、いつもの年の様にやっていたが、今年は失敗してしまったという事例の多くは、いつかは失敗する様な事をやっていました。
 塩水選やらなくても5年の内4年はたぶん問題無いでしょうが、ちょっとした育苗管理の失敗等で、取り返しのつかない結果になることを承知であれば良いでしょう。
 なお、今日も時間が無いので、今日はこれで失礼しますが、温湯消毒機は栃木県にあるタイガー川島と言う会社が作っているものであり、小生も関与していましたので、一言だけ
 塩水選を手早くやってすぐに温湯処理、又は塩水選後完全に乾燥してから温湯処理すれば問題ありません。なお、籾が吸水して1時間以上たつと、酵素が活性化し始め、酵素は高温に弱いので障害が発生するとのことです。

5/8 福井の塚本さんから「温湯処理の発芽不良防止(その1)」
 
 温湯処理まえの浸種時間は2時間が限度といわれています。私もグラフのように同様の結果を得ています。実際の塩水選は水を切ってあげておくのでもう少し安全圏は広くなるかもしれませんが、2時間以内が目安になるでしょう。なお、このグラフは一昨年にお送りしたものです。

かなり荒い試験なので、あくまでも参考程度にしてください。

*福井の塚本さんから「温湯処理と塩水選」
今年、カグラモチで発芽試験をしました。下のグラフのように、温湯処理前の浸種時間は2時間が限度でしょう。
 
カグラモチは、水(比重1.0)で選別すれば発芽率は十分向上しました。もともと発芽率は8割ほどのようです。これは上のグラフです。
 
@以前、うるちを比重1.15で選別したら馬鹿苗が少し出ました。浮きも沈みもせず、比重水の真ん中を漂っているもみを取り除いたら馬
 鹿苗は出ませんでした。
A比重1.16では馬鹿苗は出ませんでした。比重1.15が境界のように思われます。比重1.17では完璧でしょうが、種籾が浮きすぎま   
 す。1.16までが実用範囲でしょう。
 
今年は、1.16の比重選のみで、温湯処理は行いませんでした。馬鹿苗は出ていません。

 
 
これで温湯処理と塩水選の報告を終わります。
デジカメが間に合ってよかった。山ちゃんいろいろ教えてもらってありがとう。少しはこの報告が役立てば幸いです。
 
5/8 岡山の赤木さんから「菜の花の満開写真&塩水選」
 赤木@菜の花です。
先ずは菜の花(カラシナ)の満開写真をどうぞ。一番大きいので草丈1.3m。ちっこいのは30cm。
 湿害を受けながらも何とか頑張っているようだ。この調子でもう50cm伸びてくれたら、それ以上は望みません。蒔きなおしたナタネはまーだだよーって言っている。
 香西さんから塩水選への疑問が投げられていたようだったな。
病気に冒された籾は胚乳が詰まっていないから当然軽い。これから始まる半年間の競争に、スタート時点で腹が減っっているやつや、半病人には降りてもらうのが妥当と考える。これをやるかやらないかで、秋の籾枯細菌病の発生が大きく違う・・・らしい。
 私の植付密度は坪33株。1株、いや1本1本を大事にしたい。1株抜けると大きな座布団を置いたほどの穴が開く。
 今年みたいに浮きすぎて水を継ぎ足したのでは効果半減だ。こうなるとやらなくてもいいようなもんだが、秋に唐箕で風選をやっていても、軽いしいながかなり混ざっている。これを播種したのでは私もやっとれんわい。
 とまぁこんな思いからやっていますが、やらなきゃぁラクチンだろうな。
 温湯消毒は続けたい、馬鹿苗の激発に毎年泣いているから。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通

5/8 よっさんの考え方「塩水選について」
今日、同僚と塩水選について、話をしました。
私は、塩水選そのものに疑問を持っています。
「だれが決めたか、塩水選です。」
特に、温湯浸法を行うについて、時代的に矛盾しています。
また、温湯消毒前に塩水選をして、その後処理に問題があり、発芽に影響が出たり、
カビがはえたりして、問題が出ています。
そこで、昨日のキーワード(乾籾で消毒)となります。
皆様方、ご指摘の通り、何も、塩水選でなくて良いではと、思っています。
特に、乾式で出来る、米選機の網による、形状選別で、十分ではと、思うこの頃で
す。
指導課のみなさんいかがですか?
追伸、機械を使っての温湯消毒で、問題が起きているのは、一度に大量の籾の処理を
行っているところで起きています。
やはり、塩水選の悪影響ですかね。

早く岡山に帰りたい「よっさん」より。

5/8長野のてんけいさんから
堀内延高 様

東京近郊で田んぼの課外授業の受け入れについてですが、もう少し具体的な話のなか
で、お互いが無理なくやれそうなら、うちでよければどうでしょうか?
練馬から2時間で近郊でもないかもしれませんが・・・
ただ、水田はまだまだ未熟で、草取りに限界を感じ、今年から合鴨を入れる予定で
す。ただ、それもはじめての経験なのでうまくいくか分からませんが、期待をかけて
います。ただ、スタートから一貫して無農薬・有機栽培です。

てんけい農園 小宮山 天経・奈穂

tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen

5/7 岡山の香西さんから「塩水選で何を選別するのですか?」

塩水選で何を選別するのですか?

私も10年間ほど塩水選をやってきましたが、8年ほど前から何のためにするのか、解らなくなったので、やめています。塩水選で「より多くの米の取れる種」が選別できるのでしょうか。私は「発芽率」を上げることぐらいしか、出来ないと思っていますが。病原菌を持っている種は軽いのですか。

それと、私がやっていた塩水選のやりかたは、赤木御大と同じ方法です。まず種籾を必要量の2割増し購入し2割が浮き上がるように塩を入れていきます。ようするに、だめそうなやつを2割だけ切り捨ててやろうと言うことです。全部だめなら2割切り捨てたところで、やはり残りの8割もだめなので、もちろん全部いいものだったら2割をただ捨てたことになるだけです。

香西達夫  http://www7.ocn.ne.jp/~kibijiow/

 

 

5/7 岡山ならぬ栃木のよっさんから「温湯消毒について」

やまちゃん様

機械を使って温湯消毒して失敗した事例。
ほとんどが、塩水選後、乾籾(玄米を供出する水分)状態に乾燥させていない事。
生乾燥状態で、温湯に浸水したことによる失敗です。
乾燥ムラもだめです。
良くひろげ、ムラ無く乾燥させることです。

また、温湯消毒後、乾籾(玄米を供出する水分)状態に乾燥させていない事。
生乾燥状態で、催芽機に浸水してしまう事です。
電話による、問い合わせの原因は、ほとんどがそうでした。
キーワードは、乾籾です。
また、温度を下げないために、一度にたくさんの量を浸水しないことです。
芽どめの為の冷却も必要です。
失敗したら、発芽率の低下。また、芽ぞろいの不良です。

よっさんより

*やまちゃんから「よっさんに質問」

よっさんへ

ぼくは、5年ほど温湯浸法をやっていました。

去年から、やめています。

比較的、馬鹿苗病が少ないこと、栃木の上野長一さんが、「8俵くらいが目標なら、馬鹿苗病が少しくらい出ても、気にするほどのことない。」との発言に、「そうだそうだ」と妙に共感して、めんどくさいのでやめました。

ただ、5年間温湯浸法処理をして、失敗したことがありませんでした。

温湯浸法をやると、馬鹿苗病がほとんど出ません。

また、シンガレセンチュウ(玄米に、黒い斑点出る)がなくなりましたので、たいした物だと思っています。

そのやり方は、種籾にして30キロ弱ですので、塩水選をすませてから、60度の湯に5分つけました。

そのあと、その種籾を水道水で浸種しました。

塩水選をして、1時間以内くらいに、温水につければ大丈夫だろうと思っていたのですが、それでは危険性があるということかな?

塩水選した籾を、60度のお湯に漬けたときに、障害が出るおそれがあるのは、籾殻と玄米の間に水が忍び込むため、温湯が直接玄米の作用してしまうためと聞いています。よっさんの言うように、この処理で失敗する方が多いようです。

皆さん、ご用心。


5/7 和歌山の井口さんから
Sent: Tuesday, May 06, 2003 10:29 AM
Subject: お米の生産価格・コストについて流通業者からの報告。

慣行農法栽培米は未検査流通の場合 近畿地方の米屋さんに入荷する価格は
11500円/60kg です。検査米は12500円です。減農薬栽培で
はプラス400〜500円/60kgとなります。

有機栽培米は罪と罰があり トレースバックが出来る USA有機栽培米
が店頭価格6000円/10kgですから この価格が価格決定の参考に
なります。

さて 農家の粗利益は2000円60kgが相場のようです。生産から流通
に至る内訳はダイタイですが 次のようになりましょう。
 米生産原価7000円/60kg
 農家粗利益2000円/60kg
 米屋仕入価格11500円/60kg
 米屋販売価格3000円/10kg税込み
 (歩留まりは一等米基準53/60kgで換算)

全国に古米の在庫が 年間消費量分ありますから 一年間農家がお休みされ
ても 消費量に困る事は無いはずですが 農家の高齢化、後継者が少ないこ
とから 10年後には200万dの米輸入が必要になりましょう。国産米に
こだわる消費者は 今から後継者のいる農家と価格にこだわることなく 契
約することになるのでは。

米やごはんを品種判定して 国産の産地・輸入地の生産地までがDNA鑑定
できる時代になりましたが 生産農家の人柄まで DNA鑑定できません。
命を守る米作りが 価格やDNA鑑定で表現するとバチ当たると 米屋仲間
で発言すると その場がシラケテしまったことがあります。米がヨネと読む
のも世の根っこにあたるから その名前の由来があると 発言すると それ
で商売できないというから憂鬱になってしまった。誰ぞ 米屋に提言を!?
 このHPを見ている農家の皆さん 自分で作ったお米を自分で販売するこ
とが 得策のようですが いかがですか?
                             合掌  

第三回 優良米穀小売店 全国コンクール 「農林水産大臣賞」 受賞
           財団法人 全国米穀協会  認定  「お米アドバイザー」
     和歌山有機認定協会  認定  「有機無洗米・小分け業者」
     日本米穀小売商業組合連合会  認定  「お米マイスター」
           〒640−8390 和歌山市 有本20
                 (有) らいすぴあ・いぐち
                 TEL 073-471-2241
                 FAX 073-471-2308
            E−mail ricepia.iguchi(アットマ)nifty.com
            http://homepage2.nifty.com/ricepiaiguchi

*てんけい通信
 
 2003年5月5日号NO,204
 てんけい農園:長野県北佐久郡望月町布施藤巻4690  TEL/FAX:0267−52−2460
 発行者:小宮山 天経・奈穂  メール:
tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
 ホームページ:http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen

  やっと春らしくなっていました。
 5月4日は望月の高原でも、真夏日になりました。毎日、お風呂に入
るとひりひりします。でも、こういう陽気は安定しないことが多くて、
朝晩はいつまた氷点下になるか分からないので、油断できません。気に
なるのは、蓼科山の頂上付近にまだ真っ白の雪が残っていることです。
この雪があるうちは、遅霜に注意が必要です。また、1年の天候を予測
するのに、むらの人はこぶしの花の咲きかたを見ます。花が上に向かっ
て咲くときは、晴天が多く、逆に花が下を向いているときは雨が多いと
いうものです。これは、結構な確率で当たっています。ちなみに今年は、
下向きでした。雨が多いかもしれません。

 最近は結構、むらの人から畑をつくらないかと声をかけられるように
なりました。つくりきれないので、すべてを引き受けることができない
のが、贅沢な悩みですね。でも、これから、ここ望月町で有機農業を志
す若者がいれば、紹介してあげることもできるので、なるべくつながり
もつことにしています。次世代には、僕よりも少しでもハードルが楽に
なればといいなあと思っています。少しずつ、行政もIターンの受け入
れ体制をつくりはじめましたが、実際に家を借りたり、畑やたんぼを借
りるには、地元の人間に力を貸してもらうしかありません。僕らも最初
は誰もなかなか貸してはくれませんでした。貸してもらえたころも、石
だらけで、水がわくようなところだったり・・・
 でも、そういうところからスタートしたから、今があるのかもしれま
せん。
 
 僕は百姓になると決めたとき3つの夢がありました。1つは有機農業
をはじめること。2つめは、百姓1本で食っていくこと。そして、3つ
めが人が寄れる小屋を自分でつくることでした。まだ、小屋は未完成で
すが、来年には2階とお風呂、トイレができる予定です。3つの夢のど
れも人からはできっこないだろ!といわれてきました。そのたびに、自
分の闘争本能が燃えました。僕たちは30歳、9年間みなさまに支えら
れてきました。今年は、3つめの夢の小屋を使って、何をしようかとい
ろいろとたくらんでいます。
 
 また、先日お知らせした、たんぼに合鴨くんをいれることで、わくわ
くするような稲づくりができるんじゃないかと、期待しています。ただ、
合鴨のひなの注文が遅れ、予定の5月25日ではなく6月5日になって
しまいそうです。さらには、合鴨が逃げないように、野犬やイタチやキ
ツネに侵入されないように、さらには空から鷹やカラスに襲われないよ
うに、電気柵で囲い、空からの襲撃にはテグスを張るという、大掛かり
で時間もお金もかかります。でも、やるっきゃないでしょ!!お手伝い
大歓迎です!!

 今回初登場のヤグラネギ。ネギの花が咲いたあと、そこからネギがな
んとにょきにょきと現れる、なんとも不思議なネギです。御代田の小田
井さん、小諸の小山さんに分けていただきました。我がてんけい農園に
もせっせと植えています。実はこれは、今では大変貴重なネギで、日本
有機農業研究会の種苗交換会でも重宝がられたとのことです。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 6月1日(日)田植えまつりを行います。ふるってご参加ください。
昼食代として500円。詳しくはてんけい農園までお問い合わせいただ
くか、ホームページのイベント情報をご覧ください。 農業実習体験、
草取りのお手伝いも大歓迎です。いつでもお越しください。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今週のお野菜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
レギュラーパック
やぐら葱・サニーレタス・ルッコラ・ニラ・チンゲンサイ・じゃがいも・
てづくり無添加味噌
地粉のてづくりお菓子・モミジカサ・ウド・天然クレソン・花豆の煮物

シングルパック
やぐら葱・ルッコラ・ニラ・じゃがいも・てづくり無添加味噌・てづくり
お菓子・モミジカサ・ウド・花豆の煮物

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・
 このメールマガジンは野菜のお客様へ発行しているてんけい通信を転写
したものと てんけい農園ホームページのきまぐれ日記から転写したもの
をお送りしています。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 このメールマガジンは下記の二つのルートで配信しています。
  ・インターネットの本屋さん「まぐまぐ」(マガジンID:56070)
 
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  ・メールマガジン立ち読みスタンド「マッキー」(マガジンID:tenkei)
 
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*小圷@GENKIから3点です。

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■大変参考になりました。 2003.05.03 東京の堀内延高さん

ありがとうございます
いろいろな方からの考え方やご意見など、大変参考になりました。本当にありがとう
ございます。当初は有機栽培の方がコストがかかる、というお話がありましたが、こ
の部分だけで授業を進めてしまうところでした。自分自身の不勉強さも改めて反省し
てしまいます。みなさんからのご意見を子ども達にも紹介したいと思います。本当に
ありがとうございました。

ところで、先日「おいしくて安全な米」ということで授業をしました。そこで、「形
はいいんだけど農薬を使っている野菜」と「無農薬なんだけど、形の崩れている(虫
に少し食べられている)野菜」とどっちを買うか、と質問したところ、3:1位の割
合で「農薬使用の野菜」が買ってしまいました。理由を聞くと、「形がいいものがい
いし、虫とか入っていたらイヤ」とのこと。う〜ん、現代の傾向なのかなぁ、と感じ
てしまいました。有機栽培がいいぞぉ!ともっと声を大にして言っていきたいと思い
ます。

いろいろ調べてくださったり、まとめてくださったり、本当に感謝しております。あ
りがとうございました。子ども達に社会の授業でいろいろ考えさせることができるよ
うに、私自身がんばりたいと思います。

     堀内延高 [duke-voca(アットマ)syd.odn.ne.jp]

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■皆さん、有難うございます 2003.05.06 bin(小圷敏文)

東京の堀内延高さんへのレスを頂き有難うございます。
山下さんの

>せっかく小学生が、生産費の調査をやっているのだから、田んぼが生み出す物を、
>お米だけと考えずに、いっぺんうちの田んぼに来てもらって、
>生き物がうじょうじょいるところも見てほしいなあという気もしますね。

のようなコメントがきっかけとなって、「田んぼの学校」が開かれて、そこに参加す
る小学生が自然や社会の仕組みを目の当たりにすることで学んでいければ、いいです
ね!

東京近郊で受け入れてくれる百姓の方がいれば、折に触れて「農」の在り方を学べま
すし、生産者と消費者が常日頃から行き来することで、新たな関係が生まれていくよ
うに思います。
どなたか、協力をしていただける方が増えていけば、各地方ごとに【輪】が広がって
いくのですが・・・
−−−−−−−−−−===============−−−−−−−−−−

*岡山の赤木さんから
Sent: Monday, May 05, 2003 11:14 PM
Subject: 温湯消毒

 赤木@菜の花です。
カラシナが小さいながらも頑張って花を咲かせています。花が咲きながら草丈が伸びるはずなので、今後に期待しています。次には映像送ります。
 
 毎年馬鹿苗病には困っていました。籾酢液に浸漬しても効果が期待できないので、
人もすなる60℃の温湯消毒なるものを我もしてみんとてするなりとか言いながら初めてやりました。
 塩水選でよい籾が10数kg貯まると、メッシュ袋2枚に入れて浴室へ。奥方に準備してもらった60度の湯の中に7分間。59度になると熱湯を入れて湯温調節。たらいに引き上げたら用水に走って冷却しました。こんな温度と時間でよかったのかな?
 
 それにしても去年の籾種のお粗末なこと。比重1.16に浸すとガパァと浮いて3分の1ぐらいしか残らん。あかん、これじゃぁ種が足らんわ。やむなく水を継ぎ足して、およそ3分の1が浮くぐらいに調節しました。こうなると比重なんか関係なし。種子が確保できるぐらいの濃度こそが適正濃度となりました。何の為の比重計じゃ。
 ああ、今年も第1歩からつまずいてしもーた。
 
 匿名希望の夏ばて農家さん。名前がみえみえじゃわい。
それにしても困ったことですね。防犯灯なら町内会の管轄だから町内会長さんに言ってみたら?元の暗いやつにしてくれと。そのうちワルガキどもがたむろしてエロ本の回し読みを始めるよきっと。空き缶、空き瓶、吸殻は肥やしはならんけんね。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

5/5 匿名 連休は農作業でクタクタ 早くも夏ばて農家「苗代に やけに明るい街灯が・・・」
 昨年まではそれほどのこともなかったのですが 最近になって(いつ工事したのだろう?)
苗代のそばの街灯が やけに明るくなっていました。 (その気になれば 苗代で新聞が読める明るさです)
このままでは 苗の生長に悪い影響がでるのではないかと 考え出すと気になって夜も眠れません。
 

 

 ↑ 播種後5日目 5月4日 これから芽が出てくる頃合い 

トラクターの支払いと コンバインの積み立てと言う重い使命を背負って(笑)
今年も気合いじゅうぶんではじめた米作りがいきなり災難に見舞われています。

 少しくらいの光だと苗にとってどうってことないのは わかるのだけど 満月の光より明るいのは
よくないだろうなー。

 現に 街灯の下の稲は 出穂が1週間ほど遅れてその後も穂が頭を垂れない(実が入らない)
のを毎年経験しています。
 苗の場合はどうなんだろう?
丈が馬鹿苗ほどではないにしろ異様に伸びるんじゃないだろうか そうなると田植えの日程が
前にズレてくるし・・・

 苗半作と言う言葉もあります。この苗に 宵っ張り朝寝坊の不健康な習慣が付くまでに
躊躇せず さっさと街灯をたたき壊した方がいいのかもしれない。

誰か 私が(街灯をたたき壊す)罪を犯す前に参考になるアドバイスを求む 寝ないで待っています(笑)

 匿名 連休は農作業でクタクタ 早くも夏ばて農家

5/4 長野のてんけいさんから 
Subject: てんけいです

小圷さま
 
早速のお返事ありがとうございました。
うまく整理していただきありがとうございました。
そう、除草についてですが、労力は品目によってかわりますが、キャベツの場合、1反草かき3Hx3、管理機1、5HX3といったところです。そう考えると、あまり費用もかかりませんね。
 
出荷び関しては、提携と流通、直売所に出していますが、流通はこちらの値段希望が100パーセント生かせます、ただそれに賛同してくれる人を集めなくてはなりません。流通はすべて契約栽培で双方で価格を決めていきます。たくさん出荷でき、営業をしなくていいぶん、マージンもとられるので、価格は下がります。直売所はそれらがあまったものを出しています。もろこしだけは1本150円で販売しています。ダントツの高値だと思います。僕は価格競争はしたくなくて、いい高品質の無農薬てんけい野菜を分かってもらえる人に売っていきながら、売り買いを超えた部分でもつきあっていきたいと思っています。
 
小圷さんのおっしゃるように、工夫次第でどうにでもできるのが、有機農業だと思います。
 
てんけい農園 小宮山 天経・奈穂
tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen
 
*やまちゃんから
「流通はこちらの値段希望が100パーセント生かせます」は、「提携はこちらの値段希望が100パーセント生かせます」では?
ぼくの場合の、作業単位は、一畦単位になりますので、時間がどれくらいか計算できませんが、キャベツの場合、除草ホーを片手に2〜3回程度。50メートル一畦でたぶん20〜30分。とうもろこしも、3回くらい。以前はマルチを使ったことがありますが、マルチのない方が除草にかかる時間は少なくてすみます。だから、思ったほど時間はかかっていないように思います。資材も、米ぬかはコイン精米器から出るので、無料。経費は、種代+アルファ程度です。だから、野菜に関しては、一般のやり方に比べて、経費はむしろ低いと思っています。
ただ、今時の世の中、何が高いかというと、それはもう人件費。
水稲に関しては、10アールあたり2時間の稲作りなどという記事を見ると、どないしたら、そんな時間でできるんやと思ってしまいます。水管理や、畦端のキシュウスズメノヒエむしりだけで、それぞれその時間を超えてしまいます。
まあ、のんびりおいしい空気とおいしいものが食べられて、時間給にして1000円が出れば、おんの字やないかと思ってやっています。
せっかく小学生が、生産費の調査をやっているのだから、田んぼが生み出す物を、お米だけと考えずに、いっぺんうちの田んぼに来てもらって、生き物がうじょうじょいるところも見てほしいなあという気もしますね。

5/3 兵庫の本岡さんから「有機農法のほうが・・・」
 検索すればすぐ見つかります。 でもデーターがちょっと古い (平成9年)
   http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/11-150/11-150.html

追加

平成9年とくらべて今は お米の値段が約25%下がっています。
したがって粗収益 は25パーセントダウン ー36107円 (慣行農法)
経営費 変わらず したがって所得は 54882−36107=18775円と言うことになります。
一般ではまあこんなもんでしょう 創意 工夫 戦略によって もっと良くも悪くもなります。

最近の消費の傾向として まず一番に値段が安いこと 二番に味がよいこと と言う流れがつよくて
減農薬とか無農薬有機栽培にしても慣行農法によるお米との値段の差が なくなってきています 
無農薬有機栽培の有利性はどんどんさがっている(朝市で実感します)

またこの資料では減反による減収(維持費 管理費)は含まれていないようです
もうひとつ 経営規模から判断して平均以上の農家を集めた 資料と思われます。

 総労働時間はコスト面から見て大事な要素ですがあまり気にしない農家がおおいようです
 

 稲美町 本岡哲司

5/3 小圷さんから「小宮山天径さん、ありがとうございます。大阪の小圷です。」 
天径さん、早速のコメントを頂き、生徒さんが考える材料になります。有難うございます。

整理すると、10アール当たりのコストは、
●てんけい農園(無農薬・有機栽培)の場合
 有機肥料代 : 2〜3万円 (*鶏糞を貰いにいけば、0円)
 農薬・化学肥料代 : 0円
 除草代 : 家族労働+パート依頼代(?円)
●知り合いの有機農家(有機資材を多用する方)の場合
 有機肥料・資材代 : 10万円
 除草代 : ?円
●近所の一般農法の場合
 肥料代 : 4000円前後
 土壌消毒、農薬、除草剤代 : 5〜6万円

*有機農業と言えども、どんな有機資材を使うかによって、差が大きい。
 また、農作業をどれだけ機械化するかによっても、コストは大きく左右される。
 要は、自然の営み・原理を研究・追及して、創意工夫することでコストコントロールできる。
 むしろ、自然の力を有効に活用することで、地力を引き出し収穫の安定性も実現できる。
 有機農法とは、そのような可能性を引き出すことが出来る。

と理解してよろしいのでしょうか?


5/3 京都の土佐さんから
小圷さん、お久しぶりです。HPでのまとめ、大変参考になります。ありがとうございます。
たった2、3年の無農薬、無化学肥料の経験しかありませんが、その中で経験したこと、学んだ事を少し書きます。
 
まず化学合成肥料から有機肥料に転換すると、土壌が完全に有機質に変わるのに5〜6年かかるそうです(自然農法国際開発研究センター)。
 
化学肥料や農薬を使用して生産している期間中、土中の微生物が減少しています。そこに有機栽培に転換して、有機堆肥などを急激に投入すると土中の微生物と有機質のバランスが崩れ、一時的に細菌や病害虫に対する抵抗力が低下するそうです。
私も野菜などで経験しましたが小動物や、虫などが思いっきり襲ってきました。
 
しかし微生物を増やしていく努力を続けることにより、土壌が徐々に有機質に転換していき、投入された堆肥ををよりすばやく植物が吸収できるように分解できるようになるようです。
 
私が考えるに、コストという面では、労働力という面も含め、当初は有機栽培のほうが高くつくだろうと思います。
もちろんリスク(単なる商品生産の)も有機栽培のほうが高いでしょう。
しかしいったん土壌が循環型土壌になってしまうと、そこから先はきっと有機栽培の方が低コストになると思います。
 
化学肥料は毎年、毎回投入しなければなりません。例えて言うと医者で処方される抗生物質か点滴のようなものだと思います。すぐに効き、そして決められた時間が過ぎれば効力がなくなる・・・。
それに対し有機肥料は漢方薬のようなものかもしれません。すぐには効かないが徐々に体質を改善することにより体力を養っていく。
 
私は以上のように理解しています。
*******************************
土佐祐司(とさゆうじ)
y.tosa(アットマ)galaxy.ocn.ne.jp     Tel 0773−58−2265
京都府 天田(あまだ)郡 三和(みわ)町 岼(ゆり)595
*******************************
5/3 岡山の赤木さんから「どっちが安い」
 赤木@菜の花です。
練馬区の堀内先生からのお尋ねに関してしゃしゃり出てきました。
練馬区にはお米のお客さんが数名おられます。なんや身近に感じました。
有機農法と、化学農業資材を使う慣行農法との原価の比較について、独断と偏見に満ちた私なりの考え方をメールします。
 
 先ずは慣行農法の定義を、その地区のJAや農業改良普及センターが協議して作成した稲作暦に基づいて、きちんと管理してゆく稲つくりとさせていただきます。現実にはその基準より少ない回数の防除や肥料量で済ませている人もおられますが、ここでは除外いたします。
 一方有機農法の定義はむつかしくて、化学農業資材は使わないことを原則とするも、10人10色の方法があります。ここでは私自身の方法を主に比較してみます。
 
 私の所属するJAから配布される稲作暦では、種子消毒に始まって出穂後の秋ウンカ防除までの使用薬剤と、前年の秋から始まる土つくり資材の投入に始まり穂肥までに使用する化学肥料の総額は、今年の場合でおよそ10a当たり45000円です。(稲作暦が手元に無いので詳細は記述できません。)
 
 私の行っている農法では、肥料として鶏糞を10a当たり300kg2000円です。魚を原料にした有機肥料を使うと高くつきますが、総じて有機肥料というのは食品産業の産業廃棄物として出てくるものが多く、べらぼうな金額にはなりません。
 有機農法で一番のネックは雑草対策です。アイガモ水稲同時作はキャラクター性とあいまってつとに有名ですが、他にも鯉・フナ・浮き草・レンゲなどの緑肥・動力除草機・米糠など、方法はたくさんあります。アイガモと除草機は初期の設備投資が必要ですが、いずれも原価償却してゆけば、単位面積当たりでは安いものです。
 さて私の場合は、緑肥除草として菜の花を使います。この種子代が10a当たり高いので4500円、安いので2000円かかります。田植え後に米糠を振る事もありますからこれが100円まで。
合計すると4100円〜6600円といったところです。
田植えのための土の購入(1600円)はどちらの農法でも要るので省略しています。
草が生えたときに手で抜くと、人件費がかかる計算になりますが、今回はこれも省略。
うまく抑草できたときの単価の違いは歴然としています。
害虫が発生して収量が少なくなる、と言う話がまことしやかに聞こえてくるのですが、若干は減収しますが、無農薬有機栽培という付加価値が付くので、慣行農法のお米よりも有利に販売することができます。収量で少なくても収益では2倍以上です。
 こんなところから、有機農法こそ将来に生き残れる夢のある農法と私自身は考えております。ただね、経費がかからない分、税金にやられます。
 以上私の独善的原価考察でした。
 で、このメール誰に送ればいいんじゃぁ?
 
自然を愛し環境を考える岡山の百姓   赤木歳通   h.rice(アットマ)themis.ocn.ne.jp
 
 
5/2 小圷さんから「どなたか、コメントかアドバイスお願いします。
みなさん、こんにちは! 大阪の小圷@GENKIです。
 
「元気HP」訪問者の方から、下記のメールを頂きました。
参考になるデータや、実感をコメント頂ける方がいましたら、よろしく、お願いします。
 
*一旦、元気HPの「農業の生産性」を参考にされたらどうですか?
 とコメントしました。
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
>こんにちは。突然のメールで失礼します。
>
>私は東京都練馬区の教員で、現在小学五年生の担任をしています。
>米づくりについて勉強をしていますが、有機農法の方が、
>農薬や化学肥料を使ったやり方より費用がかかるという話が出ました。
>人件費の問題もあると思ったのですが、実際のところいかがでしょうか。
>詳しいデータがないため、保留事項となっています。
>データを読みとることは社会の学習の一つの醍醐味だと思いますので、
>何か参考になることや詳しいデータがありましたら教えていただけますでしょうか。
>お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いします。
>
>堀内延高 [duke-voca(アットマ)syd.odn.ne.jp]

5/2 長野の天径さんから 
小圷 さん
 
はじめまして、9年前に東京から長野にIターンして、無農薬・無化学肥料で野菜とお米をつくっていますてんけい農園の小宮山と申します。うちの妻が練馬出身です。
 
 さて、コストについてですが、さまざまな見方があると思いますが、僕の場合と近所の農家との比較をさせていただきますと、断然うちの無農薬の方が低コストです。10アールあたり、有機肥料代で2万から3万円です。農薬・化学肥料代はゼロです。また、主に鶏糞とぼかし有機のペレットを使っていますが、時間があれば平飼い鶏糞をもらいにいけばただで手に入ります。近所のキャベツ農家の場合は、肥料代だけで考えれば4000円前後で済んでしまいます。ただ、土壌消毒、農薬、除草剤を使うので、10アールあたり5、6万円はかかるそうです。ただ、草に関していえば断然楽になります。無農薬の場合は草かきや管理機をフル稼働しなければなりません。ちなみにうちでは、僕とかみさんのふたりで2、5ヘクタールを耕作しています。今年は、子供2人に手をとられているので、忙しいときだけはパートをたのもうと思っています。草も毎年、種をこぼさないように管理していけば、ずいぶん手間ははぶけます。
 ただ、無農薬の場合は病害虫が発生しても、化学合成農薬は使わないので、心配もありますが、輪作体系をしっかりと行い、土がしっかりとできてくれば、年々被害は減少し、いろいろな資材を使うよりも、植物そのものに抵抗力をつけさせたりしていけば、全滅というのはほとんどなくなりました。逆に、天候不良で雨ばかりでまわりでレタスが壊滅状態になったときでも、うちのレタスは8割以上は出荷ができました。僕の農業の形態はなるべくシンプルに金をかけないことをめざしているので、近所のひとからは手抜きのただどりだよなんていわれることもあります。近所の農家では3、4千万円の売上のうち農薬代が1000万近くもかかる人もいるほどです。新しい農薬で効果の高いものほど高値の傾向にあるみたいです。知り合いの有機農家では、10アールあたり、微生物だの、活性液だの、土壌改良剤など、いろいろなメーカーの資材を投入して、10アールあたり10万円くらいかかるという人もいます。僕は、畑にも微生物はいるし、山の落ち葉の土着菌でも結構よい気がしています。それに、いろいろな資材を使えばお金も使う手間もかかるので、極力シンプルにいきたいと考えています。
 確かに有機栽培は手間がかかりますが、家族労働を中心にしていけば、きわめて低コストで小さな機械でもとりくみやすいし、技術と販路があれば、とてもこまわりのきく農業だと思います。
 
 
てんけい農園 小宮山 天経・奈穂
tenkei.nouen(アットマ)nifty.com
http://homepage1.nifty.com/tenkeinouen

5/2 岡山の赤木さんから「開花開始」
 赤木@菜の花です。
数日前からカラシナが咲き始めました。大きいので草丈60cmほどかな。
ナタネは蒔きなおした分、かなり遅れています。やっと15cm程度です。その中でも申し分ないほど生えた部分をお見せします。10cm角に4・5本も生えています。これで草丈が伸びてくれたら大安心です。開花はもう10日は先でしょう。
 私の空き地に2mにも伸びたカラシナの天然物が生えています。なんとかこれの種子が収穫できたらいいのになと考えて大事にしています。大きな川の中州なんかにもこれは生えています。ということは湿りにはかなり強いということなんだろうな。
最近の話題にもなっていたように、案外いけるかもしれませんね。
問題は種をどうやって取り入れるかだ。ちっこいだけに選別がむつかしそう。
 
 やまちゃんへ
パソコンいじったら画像が送れるようになりました。ただカメラのほうの設定が違っていたらしくて、ちょっと重い写真です。次の時には軽くして送ります。よろしく
 
  自然を愛し環境を考える岡山の百姓     赤木歳通
 
*やまちゃんから
画像は、大きいのは、いかようにも加工が可能ですので、これくらい(100KB)くらいでしたOKです。
写真館に載せるのは、少し大きめの方がきれいでしょうから。
選別は、ネギのときは、水につけて、ゴミは浮かせるようにしたら、きれいにとれるようになりました。
菜の花のときは?

5/2 市川さんから「セイヨウカラシナ」
山梨中野様
市川 憲平@姫路市立水族館です。

申し訳ありませんでした。
近畿地方から中国地方にかけての河川敷は、春は何処に行っても真っ黄色にセイヨウカラ
シナが茂っています。それが頭にあったもので、セイタカアワダチソウのように日本中が
そうなっていると思いこんでいました。当然これは日本の生態系に影響を与える帰化植物
です。まだ入っていない地方の方は、使用を避けるべきだと思います。ただ、兵庫県や岡
山県では、入り込む余地のあるところは、既に入り込んでいると思います。すぐ近くの河
川にこの種が咲き乱れている地方の方だけが使用可能というように考えた方がよいかも知
れませんね。

5/2 山梨の中野さんから「カラシナの件ありがとう」
塚本さん、市川さんありがとうございました。

セイヨウカラシナというのですか。もともとは食用目的で移入したんでしょうね。
このあたりではチョッと目にした記憶がありませんが、注意してみます。
 
>  どうして堤防の下のところに帯状にカラシナが群生するのだろうか考察してみまし
>た。おそらく、国土交通省発注の草刈作業で、刈り倒した草を堤防の下に下ろしてか
>ら火をつけて燃やしているからなのでしょう。初夏と秋の二度の火付けをしのいで咲
>き誇るカラシナはあっぱれ。
 
当然のことながら、不耕起の場所に再生してくるわけですから
種子の休眠期間以降であれば、以外と立毛中播種というのもありかも知れませんね。
 
緑肥導入の目的が何なのかにもよりますが
セイヨウカラシナは他の多くの帰化植物のように野生化して生態系に大きな変化を与えるものなのでしょうか?
最近はレンゲの代わりにヘアリーべッチの抑草効果に注目している事例も聞きますし、
市販されている緑肥作物についても、注意が必要なのかなとフト思いました。
 
山梨 中野
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