20004年12月のお便り   戻る

12/31 石川の東さんから「アガリスク24年の経験から」
> 昨日が直売所の最終日、前日からフル回転で準備、
> 今日はたくあん漬けとダイコンの甘酢漬けの仕事をすれば、
> 今年の仕事は、ほぼおしまいです。
> 背中から家内の声が聞こえてきました。
> 「何かやろうとする時、大がかりにかまえるから大変になるのよ。
> タクアンもどうせうちで食べるんだから、そのついでのあまりを売ると思えばいいよの」
>

やまちゃんの直売所物語おもしろいですね、たしかにやまちゃんの奥さんの言うとうりだとおもいます
所で私ごとですが、24年間やり続けているキノコ(アガリクス)栽培は日本最長です、

最初に大きい投資をしてしまい、苦労しました残念ながらこの業界も10数年前、外国産にこっぴどく
叩かれました、なにせ100分の1の人件費で作ることができる所からの輸入ですからかなうはずもありません
3ヶ月ごとに半値になり、半年で4分の1の価格になりました、馬鹿らしくてやってられませんでしたが
消費者への販売価格は全く変わりませんでした、値下げ前の生産者価格の8倍から10倍の価格が
消費者価格でしたから、流通のすさまじさを体験しました(薬100倍)
 そこから学んだことは、販売は人に任すな、直売は手間暇掛かってもやり続ける、売りきるまで作るな
です、生産者なら売り切るまで作るなは酷な言葉ですが、在庫ほど怖い物は有りません、販売代金回収まで
できなければただのお荷物になってしまいます
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
      ひがし農場    東 浩一
住 所  石川県小松市矢田町イ24−3
T E L  0761(44)3790

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

12/31 福井の中出さんから「直販から思った事ですが」
福井の中出です。

生産者が商いまで拡張する場合、私のような自己満足の生産者にはそういう悩み
はありません。
しかし、今後の農業には販売を考えた取り組みをしないと農業としての自立が出
来ないことは重々承知です。

自立から話は飛ぶのですが、集落単位の農業における法人化の問題に直面してい
る私は、諸手を挙げて賛成できない人間になっています。
以前より専業農家として自立している人すら、集落としての法人化には考えあぐ
んでいます。
国の全国均一の農業のあり方が、私の集落に合うかという事に疑問を持っている
ことと、今現在農業に積極的でない人が多い中、一部の人に全てを任せてしまう
ようでは成り立たないと思うからです。
私のような零細農家には国の補助金のメリットはそれ程有りませんが、専業農
家のような10ha以上も作付けする人にとって補助金の問題は大きいです。しか
し、集落の法人化には今までの自分の努力がなくなると考えているようです。
多分にその傾向があると私は思います。

農業における後継者が続かない現状では集落の法人化はひとつの手段でしょう
が、意欲のある農業の従事者を育成すると言う国の「きれい事」では納得できま
せん。

冒頭でも申しましたとおり、自立するためには販売にも取り組まねばならないと
考えます。
書く言う私は、その域に達していません。


蛇足:
最近古いパソコンを復活させることに夢中で2台殺して、今一台復活させまし
た。うれしさのあまりのメールです(それにしては内容が暗い)。
年末です。皆さんよいお年をお迎え下さい。
私は年頭の挨拶を遠慮させていただきます。

12/30 静岡の高村さんから「売れ行きに漬物」
 年越もせまり、静岡にも雪が積もりました。
直売所の売れ行きが悪く、漬け物まで手を出す予定と聞き、ちょとアドバイス。
たくあん漬けは、黄色が濃すぎても売れません。塩気が利きすぎても売れません。
ダイコンの調味液漬けは、大きめの干し大根にして、醤油(薄口)・酢・ザラメ・唐
からしで漬けたものが、静岡の直売で売れているのでお知らせします。
色々チャレンジしてください。ちなみに、べったら漬けもあまり売れません。酢漬け
も味次第で売れ行きが左右します。
試食して買って行くので、味が勝負です。良い材料を吟味してやってみてください。
材料費に手を抜かぬようにー
        静岡 高村でした。
では、来年も良い年を願って!

●やまちゃんから
昨日が直売所の最終日、前日からフル回転で準備、
今日はたくあん漬けとダイコンの甘酢漬けの仕事をすれば、
今年の仕事は、ほぼおしまいです。
背中から家内の声が聞こえてきました。
「何かやろうとする時、大がかりにかまえるから大変になるのよ。
タクアンもどうせうちで食べるんだから、そのついでのあまりを売ると思えばいいよの」
 
と、ここまで書いていて、晩飯を食ってお酒を飲みました。
あとは惰性ですが、お聞き流し下さい。
50キロのたくあんの漬け物を漬ける前に高村さんからお便りをいただき、
くちなしの実を半分(約10ヶ)に減らしました。
塩も結果的に(標準?の6%の予定が、ぬかをまぶしているうちに)
結果的に5%になりました。
みんなが農産物を出し合っている直売所はしのぎを削っているのだなあと思いました。
わが農園は、今のところ独占状態です。
だから、まわりには競争相手といえるほどのお店はありません。
野菜にしても、漬け物にしても、お客さんは自分の懐具合と購買意欲に照らし合わせて、
気に入れば買っていくし、その気にならなければまた今度という具合です。
3万円といえば100円の品が300個、その程度がさばき切れません。
近くのジャスコ系列のマックスバリューのお店に行けば、いつも駐車場が満杯です。
今日の夕方もいとこの食料品店にタバコを買いに行ったら、お客はぼく一人でした。
暖冬もあるけど、それだけやないなとすこし悲観的な気分におちいってしまったというわけです。
ぼく自身が、前からインターネットの買い物などほとんどしたことないし、
通信販売で注文するなどほとんどありません。
だから、インターネットでお米や野菜を売っているのを、そういう商売って成り立つんだなあと、
いまだに、半信半疑な人間なのです。(携帯もよほどのことがない限り持たないでしょう)
だから、吉村さんの「お聞きします」というのが、逆に切実に聞こえました。
 
P.S 明日の大晦日から正月3日頃まで、家内の実家の方で過ごします。
どうぞ、よいお年を、、、、

12/30 福井の塚本さんから「農業の役割」
 山ちゃんへ
   野菜を世の中に供給するのも役割ですが、必要のないときは売れないということで、過剰の際の調整の役割もしているのですね。
   今年の秋の台風では、水田が水没して堤防の決壊の防止もしました。
   農業の多面的機能っていっぱいあるのですね。
   ほとんどが百姓持ちで対価はいただけません。たいへんですな。
   私は売れない野菜は無理して売りません。費用がかかるばっかりです。できるだけ需要に素直についていっていますが、なかなかうまいことい   
   きませんわ。

    今日、新しい発見をした塚本でした。
12/28 姫路市水族館の市川さんから・売れ行きが悪い理由は、『暖冬』
山ちゃんの直売所の売れ行きが悪い理由は、『暖冬』です。
実は私の家のベランダには、今、野菜が売るほどあります。全てもらい物です。
暖冬であちらこちらの家庭菜園が大豊作のようです。4人の方からいただきまし
た。あと2人、くださるという申し出がありましたが、腐らせてももったいない
のでお断りしました。
山ちゃんの育てた野菜がおいしいのはわかっていますが、くれるという野菜を断
る理由はありません。在庫があるのに買いに行く理由もありません。これは我が
家だけのことではなく、多くの家庭で同じような状況が見られるのだと思います。
豊作貧乏という言葉がありますが、豊作の影響は市場に出荷した野菜の価格だけ
ではなく、直売所の売れ行きにも響いてくるのですね。
 来年以降も暖冬はやってきます。山ちゃん何か対策が必要ですね。
 
●やまちゃんから
県道沿いの絶好の場所に恵まれたわが農園の直売所が、早くも頭打ちになるとは、
と、少々悲観的になっていたのですが、
言われてみれば、なるほど、さもありなんです。
台風が相次いでやってきた頃は、いやになるほどお客さんが押し寄せてきて、
親戚のおじさんが、庭木の剪定で木に登って見ていたら、
「3ナンバーの車の奥さんが、野菜くずの箱の中からネギを拾い出しもって帰っていった」
と、目を丸くして教えてくれました。
 
ぼろもうけの商才はなくても、そこそこ商売のセンスはあると、自画自賛していた我が輩ですが、
このところ「商売はむずかしいなあ」と、実感しはじめています。
これは売れるはずとたくさん作った野菜が売れ残り、
過剰感がある(いつでもある)といよいよ売れ行きが落ちていくことが多い。その代表が里芋。
たくあん漬けのブームを作って見せようと、勢い込んで作り始めた練馬系ダイコン。
一昨年より去年、去年より今年のほうが注文してくる人が減ってしまった。
こうなったら、たくさん余ったダイコンを漬け物にして売ることにしようか。
「付加価値をつけて売るのに、一番確実なのは漬け物」と、人に吹聴していたんだけど、
もしそれがはずれたらどうしよう。
いやそれよりも、ぼくが怖れるのは、漬け物まで本格的につけはじめたら、
いよいよ忙しく、働き虫になってしまうじゃないか。
まあ今年は、たくあんと売れ残りダイコンの調味液漬けはやってみようと思っているけど。

12/27 福岡の吉住さんから「感想を一言」
この数字で「考え中」なら、やめとけばぁ〜、 です。
割と安いと思いますが、その分、売り上げは期待薄、かな?
 
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
二丈赤米産直センター・吉住公洋
TEL:092-326-5075 FAX:326-5437
HP:www.d1.dion.ne.jp/~akamai/
Mail:akamai(アットマ)d1.dion.ne.jp
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 
●やまちゃんから
ふーん、この程度の金額なら安いんだ、そして安いところは期待薄なのか、などと思っていたら、
今日の午後、東京の「らでゅー(?)」というところから、山下農園のHPを見て電話がありました。
セールスの電話でしたが、おもしろそうな話で関心があったので、最後まで聞いてみました。
 
要約すると、東京近辺の一流のレストランに、野菜のサンプルを届けて、賞味して貰い、
気に入られれば、商談成立。宅急便で野菜を送る、その商売の仲介をするというのです。
届けて、板前がどういう感想を持ったか、そのレポートを送り、今後の経営の参考資料にして貰うとも言います。
HPを作るとか、直接出会いの機会を設けるとか、付随のサービスもありますが、
要するにそういう場を作ると言うことで、、、、
そのサービス料が、月2万5千円。
 
野菜の年間売り上げが約250万円のうちにはコスト高すぎます。
それと、いわゆるオーソドックスな百姓をしていたいというぼくの方針ですので、
お話はおことわりします、
と言いましたが、興味をそそられる話ではありました。
後日、メールをくれてHPのURLを伝えてくれると言うことなので、
その時は、またご紹介しようかなと思っています。
 
さて、話変わりますが、
このところ、わが直売所に、野菜をたっぷり並べています。
金額にして3万円あまり。
ところが、1万円分ほどが、売れ残っています。
そして、翌日に、ぼちぼち売れるというペースです。
金額的には、去年とあまり変わらないのですが、
なんとなく客足が落ちているなあという印象なのです。
(去年より、暖冬で野菜を並べる量が多く、売れ残りが多いのでそういう印象なのかもしれません)
無農薬有機栽培で、近くにはめぼしい直売所がありません。
いわば、独占企業みたいなのに、どうしてかなあ、
新聞の広告紙の「人欄」などに登場すれば、客足がどっとやってくるのは目に見えています。
ほとんど断っているのです、一度だけものすごく小さなミニコミ誌なので、まあいいかと取材に応じたら、
反応がハッキリ目に見えたので、なるほどと思ったことがあります。
 
そういう手法は、あぶくみたいで、取りたくないと思っているヘンコツなので、
さてどうしたものか、と首をかしげています。
 
        **********
        山下農園
    672−8002 姫路市北原328−4
    TEL & FAX 0792−45−0576
    http://www.geocities.jp/yamasitanouen/ (山下農園)

12/26 福井の吉村さんから「教えていただけませんか」
 コメリの産直市場より出店要請があり。
基本出店料1年 9000円/ 月農 
システム利用料月間売り上げ 20万まで 9%                                      
                  20万超 7%(米・お酒は5%)
        産直決済料  売上の5%
        HP製作   データー7000円から 手書き8000円から
と伺いました。検討していますが経営的にあまりにも金額が高くて手が出ません。ど
うしたらいいでしょうか?

出来たらドメインの取得して早くUP出来たらト思っています。何か良い方法がありましたら教えてください。
どうぞよろしく。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
よしむら農園
吉村 義彦
URL:http://www1.kl.mmnet-ai.ne.jp/~yokun/
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12/23 福井の富田さんから「西日本有機稲作技術会議に参加して」
さる2004年12月9、10日開催の西日本有機稲作技術会議に参加して
参りました。

テーマは大きくわけて、
@有機農業に関する技術的な話し
A水田における生物環境に関する話し
B(環境)直接支払いに関する話し
でした。


ここからは、個人的に興味を持った内容のみをご報告申し上げます。

〜@実践技術に関する内容〜

・有機栽培に使用される種子について
 有機栽培用種子はJAS法では有機栽培圃場にて採取されたものとの規程になっている
そうですが、実際は慣行栽培の無消毒種子を購入し自家採取を繰り返している場合が
ほとんどと思われる。
 そこで、有機栽培による種子生産圃場の確保を提案して行きたい。

〜種苗法
 原種、原々種の生産→各県の農業試験場が行う
 採種圃の指定及び管理→各県の米麦改良協会が行う 

(つまり、種子は県が担当し、生産されたお米の品質保証は国が行っているのです。)

以下は、鯖江市の藤本さんからお聞きした話などです。
 近年、市場流通されているお米のDNA鑑定によりコシヒカリではないとの指摘
を受ける違反が新聞等でも見られます。通常は異なる品種を混ぜて販売している事の
指摘です。
 しかし、自家採取を長年行っている有機栽培農家が販売するお米をDNA鑑定した
場合に、異変や異種混入によってコシヒカリではないと、JAS法違反を指摘される
可能性もあり得ます。

 新潟や富山県が導入しているBLコシヒカリはコシの戻し交配で純粋なコシではない。
これがコシヒカリと表記されるならば、牧田コシや豊コシもコシヒカリと名乗って良いでは
ないか。(豊コシは採種圃で採種したものではないけれども・・。)
(終わり)


その他に実践技術に関する事として、
・圃場において米ぬかを散布していても、窒素過多&リン酸不足の可能性
 まして、おからや大豆散布している場合もリン酸が不足する可能性がある。
・健苗、健根が稲のアレロパシーを発生させ、コナギ等の雑草を抑制できる。
・有機圃場ではトロトロ層による稲の倒伏を防ぐため7月中旬(いわゆる土用干し)の中干し
をするべき。この時期の中干しならばトンボ等水生昆虫などへの影響も少ない。
・未熟有機物を減らす為に田植え前1ヶ月の代かき&30日間潅水管理
・雑草対策に大豆等の田畑輪作は有効と思われるが、カドミウム問題との関係を
 もう少し詳しく調べる必要がある。


〜A水田における生物環境に関する内容〜

・田尻町の岩淵先生の調査によると、米ぬか散布直後からイトミミズは急速に増加する
 事がわかった。
・イトミミズやユスリカは宇根さんの区分で言えば、ただの虫ですが、これらの虫は益虫の
エサになるものであって、イトミミズ等がいなければ益虫も生活できない。ただの虫では
無い。生物相のバランスが大切。

(思うに、水田という半人為的な自然環境においては人間の作為がある特定の種を
増やし、それにより増加する種、減少する種があり、選択的な状態を作っています。
 畦草の刈り方や時期、回数、入水の時期や頻度、耕起の仕方、干し方等々に合わせて
生物はバランスをとっていると思います。
 つまり水田管理者によって、あるいは地域特性や気候などによって様々な生物相がみられる
はずで、その辺の複雑さが日本的ないわゆる風土性を育んできたのだと思います。
 ちなみに、風土とは人間を抜きにした自然環境では無くて、そこに住む人間と
自然との関係がもたらす相互作用の現れの状態だと思います。)

・こちらも岩淵先生の調査からですが、化学肥料の投入によりイトミミズの個体数が
急激に減少する事がわかりました。
 (個人的にはイトミミズの減少した理由と、あと、微生物数の変動も知りたいです。)
 
 
〜B直接支払いに関する内容〜

稲葉先生の提案された方式は「行為方式による圃場毎の個別農家への環境直接支払い」
というものです。
 つまり、農作業の各行為(草刈り等)に応じ、またJAS有機から無農薬、慣行栽培まで
各圃場に応じた取り組みに対してであり、無農薬など環境負荷低減に対しても考慮する
方式のようです。

 個人的には慣行栽培の人も畦に除草剤を撒かずに草刈りをすることによって支払いが
行われるという事は優れた点だと思います。しかし、有機栽培の収量減に補償する点に
ついては、現実問題としては妥当な策だと思いますが、一応有機栽培では慣行同等以上の
収量があることを主張している以上、あまり強く言えないな、という感想です。
 農水の言い分は有機米には付加価値が付くのでそれで収量減の分は帳消しになっている。
というものですが、無農薬栽培の環境負荷低減を評価する視点が必要ですし、逆にいうと
農薬使用への環境負荷ペナルティー(外部不経済)が必要ではないかと思います。
 農薬に対して環境負荷税を課すのは非現実的かも知れませんが、持続的環境を維持し創造
してゆく為には最良の手段だと思います。

稲葉先生の資料に書かれてありましたが、環境支払いを農水だけに限定せずに環境省や
国交省、文部科学省、厚生省、労働省など横断的総合的に進めて、日本の国土と環境・生活を
どうしてゆくのか、という大きな視点から議論してゆかないと、
単なる「所得のお話」や「省庁の予算枠確保の為の補助金のお話」に終わってしまいそうで、
農業者だけでなく国民として大切な問題であることを認識しました。

以上で盛り沢山の2日間の会議の一部ですが、ご報告申し上げました。
福井県今立郡池田町 冨田善嗣

12/16 佐賀の太田さんから「炭素」
こんばんわ、先日の兵庫の梅本さんのご意見で一言。私が炭素率のページを紹介した
のをきっかけに、深刻に考えられているようで反省しております。秋に炭素率の高い
藁を田圃に施すのは構わないと思います。田植えまで半年以上あるので勝手に、腐食
すると思います。下手に窒素を施すと、窒素過剰になると考えられます。とにかく窒
素は青物にすわせるべきです。特に春先の雑草などに、稲だけは全国どこでもできま
す。まったく肥料を与えなくても4−5俵取れます、もの凄い肥培管理で窒素15キロ
以上与えても10俵位、稲は窒素をあまり必要しない作物のようです。現在水がたくさ
ん窒素を含んでいるようです。牛糞堆肥の未熟鋸屑だけは怖いです。場所によって水
の質で、肥培管理も違ってくると思います。私は今まで春先の雑草を利用して草を抑
えているつもりでしたが、田植え1ヶ月は深水のお陰と有機酸のお陰で草を抑える効
果が有りますが、中干し以後に草が出ます。特にこなぎです。しかし毎年出る所は決まっ
ています。排水が悪い所で冬場に水はけが、かんばしくないところは決まってこなぎ
がはえます。ジャンボタニシがいないところは、畑並みに田圃も排水の必要があると
思います。減反制度を利用して背の高い緑肥を栽培して排水改善に努めるのも方法だ
と思います。10年近く減反で畑に利用してた所に今年は、水を張り田圃に復元したと
ころ、まったく草は生えませんでした。私のように5アール前後の水田を何十枚も耕
作しているといろいろ出来ます。しかししんどいですの一言です。幸い私の周りには
勉強家がたくさんいますので助かります。超一流の大学で微生物の勉強した人などが、
自然農法やりたいと言って、農業やり始めています。最近では佐賀大学でも自然農法
の研究チームが出来ました。やっとこのような動きになってきたなと思います。今私
がやっている使用済み活性炭とコイン精米から大量に出る米糠と我が家の50羽の鶏の
鶏糞と発酵させた、堆肥はかなり効果有るようです、窒素は1しか有りません。夏で
も白菜やほうれん草が出来ることもあります。田圃の中干し以後に、流し込みでこな
ぎも押さえ込みます。水の流れの道筋で田圃の表面が黒くなったところはこなぎを抑
え稲は素晴らいできです。はっきりとなぜだかわかりませんが、米糠と微粉炭の発酵効
果だと考えられます。2ー3年やってみないとわかりません、それまでお楽しみに、私
はお金はまったく持ちませんが、土づくりの施設はだれにも負けません。やっと効果
表れてきたようです。

佐賀.太田

11/13 兵庫の梅本さんから「藁鋤き込みに窒素は必要ですか?」
多くの田圃では稲刈りの時に出た生藁を鋤き込んでいると思われますが、あれって
かなりの量ですよね?藁の炭素率(70?)からして窒素飢餓を考慮すれば鋤き込み
時に石灰窒素や硫安等を散布した方が良いのでしょうか?

友人は窒素の残留を嫌って何も入れません。田植までに5〜6回鋤けば藁も綺麗に
腐熟してると。で、元肥も入れずに植えてますがそんなに赤くなりません。窒素飢餓が
起こっているようには見えませんね。稲が吸えなかった肥料(窒素)が多く残っている
と見るべきなのかな?

今年は水害で藁が流されてしまったので、藁の代わりと言って籾殻を17aの田圃に
たて60杯ほど入れていました。私は「硫安を10`ほど入れといた方がええんとちゃ
うか?」と言ってるのですが聞きません。(笑) 
稲作熟練の皆様方はどう思われますか?

PS:
赤木さんや本岡さんが書いておられた、トラクタダンプ買いまして高低差直しに使っ
てみました。スコップと一輪車でやってた頃に比べるとアホみたいに楽なんですが、
均すのが難しいですね。前進後進繰り返して均平とるようにしてみましたが、なかな
か手で広げたようにはなりません。土が湿ってるとバラけてくれないんですよ。
作業を見ていた友人曰く、「触らん方が良かったんとちゃうか?」。。。。。汗
ウチの18psのトラクタでは積み過ぎるとすぐにウィリーして怖いです。(苦笑)

12/10 岡山の林さんから「赤木さんの「米糠利用」
赤木さんの「米糠利用」って本当にいい方法ですね。こんな簡単な方法があるとは思
い付きませんでした。私は、大量の「おかゆ」でも作って噴霧して籾殻を固めようか
と思っていたほどでした。また山下さんの夜露で自然に固まるという知識も有用です
ね。籾殻は空隙が多いので、かなりの断熱材になると思います。
私は、一輪管理機の逆転をニンジンのトンネル栽培のシート両端に土をかけるときに
使います。土かけはこの方法が一番早くて楽です。

林 正弘
岡山県御津町
 
12/10 姫路の市川さんから「迷惑メール」
ここ数日、クズメールが全く入らなくなりました。
便秘が開通したようなすっきりした気分です。
ホームページ中の@を(アットマーク)とカタカナ書きした効果でしょうか。
市川憲平
 
●やまちゃんから
ぼくの方は、ウィルスメールは全くなくなり、出会い系サイトとおぼしきメールが3通。
2〜3日HPにアドレス表示をしていた時に、漁られたようです。
すっきりしていいですね。

12/9 愛媛の大西さんから「雑草緑肥」
 大西@愛媛です。
 
赤木さんの雑草緑肥の提案を読んで、
僭越ながら、私のやっているのと同じではないかと思いました。
百姓4年目ですが、当初から下記の方法でやっています。
 
11月に、鶏糞300kg投入。秋起しはしない。
田植6週間前に、30cm以上になった雑草を、地上数cmでカッティング
田植4週間前に、鋤き込み
田植3週間前に、再鋤き込み
田植2週間前に、荒代かき
田植前日に、植代かき
7月一杯は、人力除草(長靴で踏みつけるだけ)
稲には、肥料は一切やりません。
 
味には自信がありますが、
年とともにヒエが増え、稲の上に覆い被さり、稲を倒してしまうので、「八反ずり」を使うつもりです。
 
12/8 岡山の赤木さんから「米糠利用」
 赤木@菜の花です。
1輪管理機の画像がなかなか撮れません。
 
 今夜は米糠の使い方を。
タマネギ畑に生える草を押さえるのに、籾殻を撒かれる方はけっこうおられると思います。
私の地域は冬の西風が強くて、籾殻の大半が飛ばされてしまいます。以前本岡さんも同じようなこと書いておられました、確か。
 で、今年は籾殻の上に米糠を振って軽く水をやりました。翌日には表面を糊で固めたようになります。厚く振れば板になってしまいます。雨水が浸透しないのも困るので、糠は薄く振っています。でもけっこう固まって役立っているようです。
 風で困っている人の参考までに。米糠による固結法、いろんなことに使えそうです。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通
 
●やまちゃんから
米糠による固結法、ぼくもやっていました。
ぼくの場合は、籾すりが終わったらその足で、籾殻を田んぼに持っていくのですが、
長ネギの土寄せのかわりに、籾殻を長ネギの肩に置いていきます。
そのままでは、風は吹くと薄くなるので、籾殻の上に米ぬかをぱらぱらと振ります。
ジョロで水やりをしなくても、夜露で米ぬかが固まりますよ。

12/8 兵庫の梅本さんから「安易な有機栽培への警告?」

http://www.taihiya.com/

過剰な堆肥の投入は土壌を破壊する。身に摘まされるような内容でした。
手っ取り早く腐食を増やそうとして4dもの牛糞堆肥を投入した訳ですが、
過ぎたるは及ばざるが如し、恥ずかしながら炭素率については全く無知で
した。土つくりしてるつもりがが土を壊していたのですね。。。
信念が根底から覆されて仕事が手につかないくらいブルー入ってます。
来年は窒素飢餓が起こるんだろうか!?

12/6 神奈川の千田さんから「逆転管理機 ありがとうございます」
 赤木さん、お忙しいところおかげ様でした。
田んぼ6反の草取りにてこずっている状態なので、
何とかしなきゃ…というところです。

 赤木さんのお言葉に甘えて、画像 よろしくお願いします。

(まだまだ知らないことだらけの百姓5年生でした。)
 
●やまちゃんから
ぼくの使っている一輪管理機と赤木さんの言う「逆転管理機」は、多分同じもののように思われます。
違いは、ぼくのが中古入手品で古いせいか、ロータリーの回転は正逆とも一段だけです。
高速、低速はありません。
どうもつけている爪が違うようだ。
ぼくの管理機についている爪は、幅が3〜4センチくらいで、20センチなんてありません。
ぼくも、めんどくさがり屋なので、正転の爪状態で、培土器(畝立て板)をつけて、
それを抵抗にして(抵抗をつけないとエラいスピードで走り出す時があります)
土寄せしています。
爪が細いので、土をはねとばす能力がさほどないような気がします。
ぼくも写真が見てみたいので、爪の写真もお願いします。
 
管理機について、イセキのHPが詳しかったので、ご参考までに。
http://www.iseki.co.jp/products/kouunki/kouu-06.html(イセキ)
なお、作業機のページは下記です。
http://www.iseki.co.jp/products/kouunki/kouu-04-sagyoki.html

12/6 佐賀の太田さんから「土作り」
先日の梅本さんの堆肥は400キロと読んでしまいました、
4トンとは思いませんでした。所で炭素率の件ですが下記のページ見てもらえば少し
参考になると考えられます。私は旨く理論的に延べられません。ただ観察してきた感
だけです。林さんご意見はまったくもって同感です.味は複雑なミネラル含有量で最
後は決まると思います。農場の取れたてが美味しくても、お客さんに届いた時には劣
化が始まっていては、消費が減るだけです。
炭素率の高い物を土深く打ち込まないことです。土の腐食が高いと土の表面で勝手に
分解しますので、窒素はいらないと思います。空気は70%以上が窒素だと思います。
それに太陽の光が旨く手伝てくれると思います。
佐賀.太田

http://www.taihiya.com/kiso/cnhi.htm

12/5 岡山の林さんから「米の味は?」
皆さんこんばんは、
暖かい日が続きますね。11月は例年より3度くらい暖かかったようですね。今年の
冬は例年より寒くならないのかも。温暖化が心配ですね。
米の味は、窒素の施肥量だけでは決まらないと思います。私は、微量ミネラル、栄養
塩類が大切だと思います。井原さんの「痛快、コシヒカリつくり」には、カリウムが
多すぎると米の味を悪くすると書いてありますし、以前、「代かきサミット」(新年
会)で後藤清人さんの隣に座ることになって教えてもらったところではマグネシウム
が大切だと言われていました。とは言っても高価なにがりを使うわけにはいかないで
すけれども・・・。マグネシウムは光のエネルギーを受け取る器官(葉緑体)で必須
の元素というだけでなく、さまざまな生化学反応に関与していますね。
東京の八重洲ブックセンターで「土壌の基礎知識」、前田正男、松尾嘉郎 著、農文
協と言う本を見つけました。第1刷が1972年となっていましたが版を重ねて64刷と
なっています。
その中で、堆肥100kgを施して土中に出来る腐食の量は10kg。また水田で1年間
に消費される腐植量は90〜120kgであるので腐植量を維持するためには900〜
1200kgの堆きゅう肥が必要となっていました。よく田圃にある稲わらを燃やす人
がいますが、もったいない話ですね。腐植の少ない田圃ではこれから徐々に増やして
いかなければなりませんから、一概に何トンとは言えないと思います。
腐植は、粘土鉱物とともにこれらの栄養塩類が水とともに逃げ出さないように保持し
てくれる大切な土壌成分です。

林 正弘
岡山県御津町

12/5 兵庫の梅本さんから「牛糞堆肥の肥効」
牛糞堆肥の窒素量を0.6%とすると、1dでは6kg、 2dでは12kgの窒素量になります。
単純に窒素量だけの勘定でいえば、米の施肥量としては1dでもほぼ十分であり、
2dではもう過剰というレベルです。では、冬の間に1dだけ鋤き込めばもう肥料は
要らない(入れられない)という計算になりますが。本当かな?
 
実際問題、雨や田植前後の落水等でかなり流亡してると思われ、1dの牛糞堆肥
だけでは穂肥の時期まで持たないでしょうね。おそらく土用前に肥があがり葉色が
さめて赤くなってるでしょう。それでも追肥もせず穂肥もやらず放っておく?
 
ウチらの地域では、山田錦栽培田でも1反に1〜2d堆肥投入して、追肥穂肥に
化成肥料をやってる農家多いです。
 
中村さんのHPhttp://www1.ocn.ne.jp/~hironao/imanota.htmには3月に6〜7d
鋤き込むと書いておられますし、山田錦の特A地区である兵庫県東条町でも
冬に4〜5dの堆肥を投入すると載ってます。想像を絶する窒素量ということに
なるかと思われますが。(苦笑)
 
結局何が言いたいのかというと、堆肥の実効窒素というのは投入量に比例しない
のでは?ということなんですが。。。必要量以上は植物が吸収しないみたいな。。。
 
●やまちゃんから
中村さんとは、加西市の中村弘直さんですね。
上記のHPからは表紙に戻れないようなので、トップページのURLも添えておきます。
http://www1.ocn.ne.jp/~hironao/

12/5 兵庫の衣笠さんから「雑草緑肥!」
夢前町の衣笠です。
麦の播種がやっと終わりました。今年は、土の乾きが悪く すべてプラウをかけました。
作業時間が倍かかってしまいました。12月播きの小麦は、肥料管理が難しくなりそうです。
 
ところで、赤木御大が、「ひきこもり」になられる前に一言!
 
赤木さんの「来春こそ雑草緑肥で稲の抑草技術の確立に本格的に取り組みます。」について
 
2年間放棄されていた田んぼを7反ほど預かりました。3月に1回耕起して、次に田んぼへ行ったのは
代掻き(忘れていて、ハローを付けたトラクターで通りかかって気づきました)でした。なんと草丈30pは
有ろうという「イヌビエ」が一面を覆っていました。「ええーい、やってしまえ!」
代掻きを丁寧にやって、ひたひた水で土を落ち着かせてから埋没に成功!田植えも無事済ませて
あまりに恐ろしかったので除草剤は、使用しました。
ところが、夏が近づくにつれて「稲はできる、雑草は見えてこない。」 秋には、9俵取れていました。
なんと、ヒエの緑肥で米を作ってしまいました。
でも、近所の手前「ひえ」で米を作るのは、それっきり控えております。
自慢なのか、醜態を披露しているのか微妙な経験談でした!

12/4 岡山の赤木さんから「逆転管理機」
赤木@菜の花です。
 
このところ毎晩めっちゃ忙しくて、ROMに徹しています。
息抜きと思ってメールを打ちます。
神奈川の千田さんへ。
 
 排水溝を掘る逆転管理機について教えてください。
 ・刃はどういうものですか。
 ・車輪はゴムタイヤですか or 鉄車輪ですか。
 ・何が 逆転 なのでしょうか。
 
 通常の爪より少しだけ丸みを持ち、取り付けが逆向きに、それも全部外向きに付いています。片側4枚で全幅で20cmほどです。むろん回転方向も逆です。回転方向が正転ではなく逆に回るから逆転管理機と呼ぶわけです。車輪は鉄車輪にゴムを分厚く巻いた一輪車で、鉄車輪と空気入りゴム車輪の中間みたいなものです。
 普通の管理機(耕運機)を右サイドから見たとしますと、耕運爪は時計方向に回っています。逆転管理機は半時計方向に回ります。土は全て外に投げますから、通った後はきれいな溝が出来ます。
 爪を標準方向に付け替えて正転さすようにチェンジを選ぶと、普通の耕運機になりますが、めんどくさいので逆転専用機として使っています。麦や菜の花の排水溝あけ。苗代の棚作り。畑の畝作りや待ち肥を入れる溝あけなどなど。年中重宝に使っています。私にとってはなくてはならない機械です。
 爪の回転は高速と低速があって、高速だと土が遠くに飛び、低速だと溝の両側に土が盛り上がるようになります。用途によって使い分けます。そのうち画像でお見せします。
 
 梅本さんのお米の味の件も、塩山さんのお便りを読んで安堵し、でしゃばるのを止めました。
私にとっては想像を絶するような窒素量です。井原さんの言葉にも米の味は、1に品種、2に作り方、3・4がなくて5に産地。確かこうだったと思います。収穫の時に窒素の効いた米はまずくなる。刈り取りの頃はきれいなビワ色に熟れるのがいい。穂肥がもう一振り欲しかったなぁ、、と反省するぐらいの米が美味い。こんなことおっしゃっていた。
 産地を強調するのは業者が有利販売する為に言うのであって、私は信じたくありません。もっとも産地として、それなりの努力研究をされて食味を上げているのなら異議はありません。
 産直をする場合は、刈り取り時に黒々とした稲に仕上げるのは止めよう。お客さんが逃げるよ。 
 
 年が明ければ落ち着くだろうから、またいっぱい発信します。それまでは静かにしてるからみんなで賑やかにやって。
 そうそう、遅ればせながらレンゲを播きました。もしかしたらうまいこと菜の花の開花時期(5月上旬〜中旬)と合わないかなと思っています。その前に草に負けないことを祈るのみ。
種が硬いので、昔々の米搗きに使う石臼(モチつき臼よりも深い)に種子を入れて杵でゴリゴリと摺ってやった。
 
 来春こそ雑草緑肥で稲の抑草技術の確立に本格的に取り組みます。この前人未到の画期的技術、成功したら誰か表彰してくれないだろうか。雑草にくれてやる鶏糞だけで稲ができる。緑肥の種代も播く手間も要らない楽チン省資源型稲作の最右翼になるだろう。
 俺もやってみようというのが一人ぐらい居てもよさそうなんだがな・・・・・手は挙げなくてもいいからやってみて〜〜。コナギやヒエが生えてもあなたの自己責任ね。
 あっ!菜の花が2・3本道に生えただけで文句を言った薬好きのオヤジがいたっけ。
レンゲや雑草(特にスズメノテッポウ)にはヨコバイやウンカが発生するから殺虫剤を撒いてからすき込めと言われそうな気がする。
 
 自然を愛し環境を考える岡山の百姓    赤木歳通

12/3 神奈川の千田さんから・逆転管理機 どういうものですか?」
 神奈川の千田です。宅配便、いつもいつもありがとうございます。

 さっそくですが、現代農業11月号 赤木さんの『への字稲作』で、
排水溝を掘る逆転管理機について教えてください。

・刃はどういうものですか。
・車輪はゴムタイヤですか or 鉄車輪ですか。
・何が 逆転 なのでしょうか。
  ____

 ちなみに今回は稲刈り後の排水溝掘りに、中耕機の片側半分の刃を外して
残りの刃を外盛りにして使いました。
 ただ、土が外盛りになるので、コース取りをまちがえると
湖堪水状態になりますが…。
おまけに車体が傾きながらの作業なので、かなりシンドかった…です。

 というわけで、よろしくお願いします。
 
●やまちゃんから
ぼくは「一輪管理機」と「ホンダの二輪管理機(6馬力)」を使っていますが、
逆転管理機とはどういうもんじゃろうと思っていました。
管理機には、どういう種類があるのか、パターンというかラインナップをどなたかリストアップしていただけませんか。
できれば、どういう人向きとか、どんな作業向きのコメントつきで、おねがいできればありがたいです。

12/3 兵庫の梅本さんから「牛糞堆肥の窒素成分」
牛糞堆肥の窒素成分ですが0.5〜0.6とのことでした。
0.6として反あたり28.8kgということになるんでしょうか。(汗
ただ、化成肥料と違って即効性は無いみたいですし、ドス黒くもならず
じんわりじんわり効いてるみたいな感じで、なかなか葉色がさめず
しぶとい印象を受けました。

今年から尺角植えで本数を2〜3本にしたためか、出穂40日前には
赤木さんの稲なみ(ちょっと大げさかも)に開帳し、なかなか見事な姿
でしたよ。3度の台風にもビクともしませんでしたし。穂は風に叩かれ
て畦際が白穂だらけになりましたが。

刈取は私も出穂後50〜55日を目安にしてます。今年は8/27出穂で
したので、10/16〜10/21が適期?ということになるのかな。
ウチよりちょっと南にある兵庫県小野市あたりでは、ヒノヒカリの刈取
は10/20〜ってところが多いですね。(田植が6/10〜6/20)
刈遅れると茶米が増えて色艶も悪くなりますね。検査受けも悪いです
。味にどういう影響が出るのかは判りませんが。ウチらのほうでは、
米は青(未熟米)が混じってるくらいのほうが美味いって言われます。

今年からキヌヒカリがJAみのり管内(西脇多可)の奨励品種に指定
されましたが、これは私の口には合いません。初期分株が弱いので
元肥多めに太植えにしてくれだそうで。。。

12/3 富山の田村さんあらため浜田さんから「私にも今日きました。「はじめましてミナエです。」
そのすじのメール…。アドレスを何度も変えようと思ったけど,
結局同じことになるのでしょうねえ。

12/3 姫路の市川さんから
>> メールアドレスを変えて、1ヶ月は持ってくれるだろうと思っていまし
> た、
> 早くもろくでもないメールが来ました。
> 「はじめまして、美枝です」という、その筋のメールです。
> こいつは、日本語で書いてあるから、一応開けて中身を確かめてからで
> ないと削除できないから、たちが悪い。
> HPのHTMLでアドレスを漁ったのだろうな。
> 市川さん、メールアドレスの@を暗号化した効果はいかがですか?

私の方は、1ヶ月間は旧アドレスでも届くという設定にしているので、効果は確
認していません。1通ずつアドレス情報を確認すればわかるはずですが、1ヶ月
待ったらわかると放っています。今月半ばに報告します。

市川憲平

12/2 やまちゃんから
梅本さんの「施肥と食味」のデータへの反響(反応)の幅が広いのにびっくりしています。
幅が広いというのは、人によっていろんな見方(感じかた)があるもんやなあということです。
吉住さんの実感とは、ぼくはちょっと違うところがありますので、書いてみます。
(そうそう、書き忘れる前に、梅本さんへ、
農協の畜産堆肥事業、多分普及所とタイアップしての事業でしょうから、
牛糞堆肥の成分分析を出来たら聞いてみてもらえませんか)
 
まず刈り取り時期についてですが、うちのヒノヒカリは姫路の北部ですが、
(梅本さんところはそれよりまだ15キロほど?北に位置します)
8月25日頃出穂で、毎年8月15〜20日頃刈り取っています。
朝晩がずいぶん涼しくなってきているので、
出穂後50〜55日くらいは置きたいなあと思って、やっています。
50日で収穫と55日で収穫に食味の差はあまり感じたことはありません。
刈り遅れというのは、症状としては、どんな具合に出てくるものでしょうか?
 
お米の食味ついて、経験から次のような思いこみを持っています。
 
Uターンした年に、日本晴れの新米を貰って炊いて食べて、
「これ古米と間違ってないか?」と言ってしまいました。
だから、品種は大きいと思います。一番じゃないかと思っています。
 
妹のお米を頼まれて、知り合いのキヌヒカリをわけて貰いました。
お裾分けで味見してみて、味もへったくれもないのにびっくりしたことがあります。
肥料をやるのが好きな人のお米、いつまでも青々としたお米はダメだなと実感しました。
同じ村内でも、ちょっと控えめの作りをしている人のお米の方が美味しいと思うようになりました。
コシヒカリの「品種としての評価」が安定しているのは、
この品種は、肥料をやりすぎると倒れるので、他の品種のように肥料のやりすぎがないからだと思っています。
だから、施肥の違いは、ことによっては、一番じゃなかろうかと思っています。
 
お米の食べ比べで、みんな美味しくて、食べているうちにだんだんワケが解らなくなってきてと言うのが、一番正直なところですが、ただ中にコシヒカリでも「もさついているなあ」という印象のお米が、2〜3ありました。
当たるも八卦、あたらぬも八卦みたいなぼくの批評は、
「このお米は、肥料を持ち越しているような気がするなあ」でした。
 
(追伸)笹村さんへ
メールアドレスを変えて、1ヶ月は持ってくれるだろうと思っていました、
早くもろくでもないメールが来ました。
「はじめまして、美枝です」という、その筋のメールです。
こいつは、日本語で書いてあるから、一応開けて中身を確かめてからでないと削除できないから、たちが悪い。
HPのHTMLでアドレスを漁ったのだろうな。
市川さん、メールアドレスの@を暗号化した効果はいかがですか?

12/2 福岡の吉住さんから「 お米の食味」
赤米の栽培、販売とは別に、地域の精米所をやっています。
数十戸の農家の米を乾燥籾摺精米販売している実感です。

食味への影響度の大きさは、おおまかには、
田んぼ>品種>稲刈りのタイミング>生育時(特に登熟期)の天候>施肥のタイミン
グ>肥料の種類>…
みたいな気がしています。

田んぼと品種は一農家では大体一緒ですし、肥料も毎年ほぼ同じように使っています
から、一番味が落ちるのが刈り遅れです。(特に早生品種ほど顕著) 
私の近辺(福岡県北部)では、ヒノヒカリ6/10植だとおよそ10/10前後の稲刈です。
川上から順に、6/1〜6/20頃が田植期ですが、JAのCEのヒノ集荷は10/15までで
す。

今年の天候は言わずもがな、どーしよ〜もないです。

えらそうな事を言えるほどの経験はありませんが、梅本さんのデータの中では、出穂
が殆ど同じなのに穂肥、実肥と稲刈りが遅いのが少し気になります。

牛糞堆肥などは由来と状態で実効窒素が計算できない代物だと思いますので、私は土
つくりのつもりで早目にすきこみます(1〜2d)。後の肥料を気持ち控える程度で
窒素kg数はあまり気にしません。

そんなこんなです。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
二丈赤米産直センター・吉住公洋
TEL:092-326-5075 FAX:326-5437
HP:www.d1.dion.ne.jp/~akamai/
Mail:akamai(アットマ)d1.dion.ne.jp
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 
12/2 兵庫の梅本さんから「使用した牛糞について」
たくさんの返信ありがとうございます。
投入した牛糞ですが、地域の酪農家から出る分を有効利用しようという
ことで農協の斡旋で希望者に配分されてます。ウチに配られたのは混ざ
りけの無い(籾殻や挽粉の含まれないもの)で肥っ気は多そうです。
 
2t車で運ばれてくるので1車あたり2tという勘定になってるみたいです。
このことを農協の人に尋ねてみたらやはり1車2tとのこと。補助金も2t
分入ってるので間違いないのでしょう。8.2aの田に2車分入れましたので
反当4.8tという計算になりますかね。ウチらの方では1反に1車くらいが
平均的に使われてます。
 
この田んぼだけ実験的に堆肥投入してみた訳ですが、化成肥で栽培し
た稲と比較して違いは、穂肥をやる一週間前まで葉色がさめなかった
(カラースケール4〜4.5)くらいで、穂肥前には同じように赤くなってま
したけど。。。(肥切れでしょう?)
 
他の田んぼでは昨年同様、化成肥による栽培続けてまして、こちらは
窒素使用量8.4kg/反です。(スケベ心出して4石/反狙い)
 
先のメールで今年の米が不味いのは単に肥料のやり過ぎ という訳で
もなさそうだと書いたのは、どちらの米も味に差が無いというか、違い
が判りません。甘みが無い(高タンパク?)、粘りが無い(高アミロース
?)のは共通。おまけに11kgも窒素入れた米より不味いと言われます
し。食味検査受けてみれば判明するかもしれませんね。
 
HPの宅配便「Re梅本さんの施肥と食味の関係・4通」(到着順です)
12/1 福井の中出です。「Re梅本さんの施肥と食味の関係」

私の米も今年は美味くない。
コシヒカリは高温の今年より、低温の去年の方が美味い。
今年のお米の交換会なんぞとても出せたものでない。

原因のひとつが刈遅れによるもので、明らかに私のミス。
今までのV字では刈取の判断を出穂からの積算温度(当地ではコシヒカリで990
度)を主に考えて行っていたが、
への字では通用しなかった。V字でも今年は通用しなかったのは施肥量が少ない
からか?(肥料が少ないと早く実ると言う説)。
脱化学肥料の道のりは遠いというより、地道な土作り作業に耐える自分というも
のが課題になったみたいだ。
それに卒業できると市川さんが言われるビオトープの世界が見えてくるのだろうか。

回りの人が言う、「百姓は一年一年が勉強だ。」・・・って事はお天道様の気紛
れ(?)に付き合えと言うことじゃないの。
 
12/1 静岡の鈴木さんから「Re梅本さんの施肥と食味の関係」
静岡の鈴木です。
梅本さんのお便りについて書きたいと思います。
牛糞堆肥の窒素量ですが、農文協の「肥料便覧」によりますと
確か0.6%位だと思いましたが(今手元に本が見当たりませんのでうる覚えです
が)
ですから昨年と比べて元肥+追肥の窒素量は0.7kg/反位多いのではないでしょ
うか。
静岡県駿東郡小山町下古城44
テクノファームスズキ
鈴木昭
 
12/1 佐賀の太田さんから「お米は1年間食べるもの」
梅本さんが昨日、隣の化生肥料の田圃が美味しかったの件ですが、本来お米は1年間
多食べなければ行けません。本年のように8月後半の雨ばかりの年に、収穫時点で美
味しいお米は旨さのピークに達しているもので、後は劣化の道を進むだけと思います。
隣の化生肥料のお米と梅本さんのお米を同じ条件で保管して、来年の梅雨明け時点で
食べ比べすると、梅本さんのお米が美味しいと思います。隣の化生使用は臭くて食べ
られないと考えられます。
貯蔵して1年間食する物は年間美味しくなければいけません。収穫量を追い続けると、
ますます消費者の米離れは続くと思います。
佐賀 太田


12/1 栃木の塩山さんから「牛糞堆肥について」
梅本氏の堆肥と米の食味について
時間がないので、あまり詳しく書いている余裕は無いのですが、乾燥牛糞に含まれるチッソ成分は、通常之平均値は0.9%で換算されますが、当方の現地で調査した事例では0.5%〜3.0%であり、2%前後の物が多いようです。なお、牛糞堆肥は平均値0.4%です。
そのため、当普及部では、コシヒカリの場合、化学肥料と併用する時は普通牛糞堆肥で0.5d〜多くても1d/10a以内、乾燥牛糞の場合はその6割、有機栽培等で化学肥料を使用しない場合では1d〜2d/10a、同じく乾燥牛糞の場合はその6割程度で指導しています。
もし、0.9%で計算した場合、4d/10a投入した場合は、36kgのチッソ投入になります。もちろん、速効性の部分と緩効性の部分があるので化学肥料36kgには相当しませんが、4dというのはデントコーン等の飼料作物やきゅう肥力の高い野菜栽培レベルであり、タンパクが高まってかなり不味い米になっている物と思います。また、標準品よりチッソ濃度の高い乾燥牛糞であればこれ以上のチッソ供給量であり、稲がまともに立っていたとは思われないのですが!
 
12/1 やまちゃんから
朝に鈴木さんのメールを見て、0,6%か、ぼくの記憶でもたしかコンマ何%、
多分そうだろうと4トンにかけ算してみてびっくり。なんと窒素24キロにもなるではないか!
冬の寒風にさらされて窒素分が飛ぶにしても、、、と思っていたら、塩山さんからメールが届きました。
鈴木さんは、算数を間違えたのかな?

12/1 静岡の鈴木です。
すみません算数を寝ぼけ眼でまちがえました。(ペコリ)
反当り4tの牛糞堆肥で0.6%の窒素として4000kg×0.6%=24kgの
窒素量になりますね(驚き)
でも、堆肥の使用は私も考えています。最近では食味値を上げるために米のタンパク
含量を
減らそうと穂肥を少なくしようとか言っていますが、やはり基本は土10年のスパン
で考えないと
いけないのでは無いかと思います。
私の使っている発酵魚カスも10年後の土を見据えて使い続けています。

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