2005年8月のお便り  HOMEに戻る

8/31 広島の堀野さんから「疎植への字について・御礼」

広島県福山市の堀野です。

私的なことで恐縮ですが、私は、学校を出て農業をする予定のところ、何かのはずみで
政府系機関で働くことになりました。以来数十年、やっと長かった出稼ぎが終わって、
今年から、故郷である山間のド田舎で米つくりをはじめました。いわば「長期出稼ぎの
Uターン百性」です。よろしくおねがいします。

さて先日、疎植への字についてお尋ねしたところ、8/27に赤木さんと山下さんから詳し
いご説明を頂き、ありがとうございました。収穫も迫り、畦畔の草刈に出かけてまして
御礼が遅れました。出穂前45日を基本に、田植え〜出穂まで日数の長短や分けつ数を見
つつ応用動作がいるとのことで、よく理解できました。

近所の密植稲をみていると、植付け後の水の駆け引きや穂肥の時期と量に名人芸が不可
欠のようですが、私の疎植稲のほうは、多少の失敗も稲のほうでフォローしてくれてる
ようです。デモ鳥百性にしては、今年はまずまずのできになりました。

疎植が低コストにつながるのはもちろんですが、栽培技術にもさほど神経を使わなくて
よさそうなので楽させてもらってます。そのぶんこれからは、病害虫や雑草対策に、山
間ド田舎ならではの工夫を凝らしてみたいと思っています。

8/30 岡山の赤木さんから「ひなげし」
赤木@菜の花です。
 本岡さん、ご意見ありがとうございます。
 
 ヒナゲシは種が小さい分、土も小さくしてやらんと発芽が揃わんということだな。
こんなときに威力を発揮するのが逆転専用ロータリ。土の湿り具合に大きく左右されるんだが、表面にフルイで砂を振ったように仕上がる。
 予定している田んぼの稲を刈るのが10月20日以降だから、早くても11月上旬にならないと播けない。
 それとも10月3・4日頃に刈る中生稲の田んぼに変更してもいいしぃ、、
 均等な播種と発芽勢を揃えることね。ありったけの知恵を絞ってみよう。
基肥を入れんと大きくならんし、入れれば草が元気付くし、、、どちらが茂っても稲の抑草にはことかかないんだが、さてさて、姉ちゃん達が来てくれないと困るから、、、
 
 クリムソンクローバーは年が明けてからでも間に合うんだが、生育が少ない分たくさん播かないといけないそうな。草を覚悟で11月に播きます。
 
 日曜日には総勢13人がおいでになりました。2年前から菜の花米組合なんて組織を立ち上げてやっておられる。行政が後押ししている。驚いたし、うらやましかった。
 向こうは向こうで、話を聞いて驚いて、田んぼの草の無いのを見て驚いて、稲株を見て、驚いていた。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通
 
8/29 岡山の林さんから「私の3:4:5比の作り方」
皆さんこんばんは、
私の朝日も出穂が真近です。慣行農家では穂首イモチが心配なのか、またもや粉体の
農薬散布です。気温が高く葉イモチさえ出ていないのに・・・。慣行農法では地球環
境を守ろうなどという考えはそもそもないのですね。時期がくれば勝手に手や体が動
いて農薬散布を始めるのでしょうか。
蜘蛛の目は青紫に反射するようです。夜中にため池の樋を止めにいった時いくつもの
青紫に光る点があります。近づいて観察すると何れもクモでした。ダイオードの白色
光のヘッドライトを灯けて行ったのですが、暗闇の中で青紫に反射している点はクモ
の目のようです。アントシアンのような青紫です。水玉も反射光を返しますが、白色
光ですのですぐ判別できます。昆虫も反射光を返しますが、2点の光となるのでこれ
も判別が可能です。白色のダイオードは三原色を使うのではなく、窒化ガリウムにイ
ンジウムを混ぜた発光ダイオードの青色の光とその補色を使って白色光を出していま
すからその光の特徴かも知れません。クモのどの目が青紫に反射しているのかよく分
かりません。懐中電灯ではこのようには反射しません。何故なら、目からの反射光は
ほぼ正確に光源に向かうからです。懐中電灯だと観察する目の位置と光源の位置が大
きく違っている事と、波長の短い光の強さが足りないからだと思います。

富山の予果さんも3:4:5比から直角を出し倉庫などを作る時に利用されているそ
うですね。私の3:4:5比は、コンバイン用麻紐で作ります。メジャーは必要あり
ません。3,4,5の数の和は12となるということと、12は約数が多く3と4が
約数となっていることを利用します。コンバインの麻紐の端から10センチくらいの
ところに結び目を作ります。そこから自分の両手を広げた長さ分くらいを引き出し
(長さは状況に応じて決めて下さい)、結び目を作ります。この結び目間隔と同じ長
さで2回引き出し、最終端に約10センチ残して切り結びを作ります。これで約数の
3を利用しました。次に約数の4を利用します。この麻紐の両端の結び目を揃えて4
つに折ります。終端の結び目から折り目までがこの紐の1/4の長さですから終端か
ら最初の折り目に結びを作りますと残りは1-(1/3+1/4)=5/12となり、この紐に3:
4:5比が出来ます。結び目のところを引っ張り合えば直角が作れます。直角のとこ
ろだけは当然の事ながら結び目を合わせます。両終端に握りしろを残すのは持ちやす
いからです。紐が出来あがるまで3分ですからストレスもなくすぐに使えます。

林 正弘
岡山市

8/28 岡山の赤木さんから「ヒナゲシ播種と高柳さんへ」
赤木@菜の花です。
連日賑やかしてどぉ〜も〜、、、
 
 中出さん、齋藤さん、レスありがとうございます。
レンゲの種は砂と混ぜて動散で吹き飛ばすと、表面に傷も付いて一石二鳥とか聞いています。持っている手回し散粒機が1kg粒剤対応機種なので、播けないこともないんだろうけど、、同じような粒径の砂で増量した方が安全か。。。
 けしパンに乗っているけし粒は加熱してはじけているから大きいんですが、生のけし粒はそれはそれは小さいです。沈殿している川砂を網でふるって小さい粒だけを選んで使ってみましょうか。まだ日にちがあるからよく検討してみます。
 
 ない知恵絞って立てた来春の緑肥計画はというと、
レンゲ 31a、ナタネ 31a、土手に咲く西洋カラシナ 67a、エンバク 135a、大麦 21a、
クリムソンクローバー 15a、ヒナゲシ 15a、春の雑草 84a、 以上合計399a
 生育が悪ければ入水前に菜種粕30kg振ればなんとかなるだろう。
今年草で苦労した人も今なら間に合う。
 
ずっと前に千葉の高柳@おかげさま農場さんから話題提供されていたのがあります。
 
 「コナギには菜の花をお奨めします」ということですが、このあたりでは、開花期は4月の下旬から5月の上旬です。田んぼに水が入るのが4月の10日前後です。4月には全ての田んぼの田植えは終わっています。そういう地域で、菜種の生育と田んぼの準備がどうなんだろうか、と言う疑問がありますが、どうなのでしょうか。
 田んぼの条件は、谷津田の地下水位の高い、区画の小さい田んぼです。乾かないのです。刈り取りをするとコンバインが10センチ以上は沈みます。暗渠排水はしているのですが、この辺でケドとよばれる泥炭の層があります。
 耕耘は、まだ良いとしても、代掻きや田植えともなると水によって田んぼがふくらんできます。でトラクターや田植機が田んぼにはまってしまうなどはしょっちゅうです。そんが田んぼが半分くらいあります。
 いつもグジュグジュの田んぼは、ほっておくにしても、蒔ける田んぼに小麦を蒔こうと思っています。今年は、緑肥抑草の実験をしてみようと思います。
 
 田植えが早いから菜の花は年内、それも10月中に播いて下さい。ナタネよりもできればカラシナのほうが生育が早いから有利です。すき込みは入水10日前でいいですから、それまでに1mまで伸びてくれたら十分です。50cm以下でしたら屑大豆かペレット菜種粕を反当30kgを振っったほうが無難です。今年の経験から、これでコナギはきっちり抑えてくれるはずです。
 菜の花より湿害に強いのは麦類です。これも早い方がいいです。できれば10月末が理想です。11月になると気温が下がってきますから、10日の遅れが大きな差となることもあります。ましてや雨などで播き遅れると生育が取り戻せないことになります。スズメノテッポウなどの雑草がいくら生えてもかまいません。すべて緑肥と思えば見方です。
 入水までにしっかり草が茂ってくれるのなら、これも利用しましょう。わがもの顔で茂る草はないですか。あればしめたものです。
 
 入水をぎりぎりまで引き付けてからすき込んだほうが、生草重量は多くていいのですが、田植え機の支障になるような気がします。せめて10日あると、それなりに腐熟してもろくなってきます。これで田植え爪への絡み付などが防げると思います。
 今年の経験では、ほんとにちょろ出来でも(ほとんど生えていないに近い状態)菜種粕が十分カバーしてくれました。菜種粕だけでもいいのかもしれませんけどちょっと怖い。でもやってみる価値はありそうですね。いつもグジュグジュの田んぼには、多めの菜種粕。やってみたことのないことをお奨めすることはできませんが、50kgぐらい振ってやればもしかしたらコナギを抑えてくれるかもしれません。
 リスクは自分持ちになりますが、宅配便の仲間でどんどんこんなことに挑戦して欲しいものです。緑肥なしで菜種粕30kgと田植え後の米ぬか30kg、なんてのもやってみる価値ありです。
 
 トラクターがはまってしまうような田んぼこそ、モミガラをどんどんうつすぐらい入れましょう。砂を入れたような効果があって、泥が横に逃げにくくなります。横に逃げるからはまってしまうんです。1反に3町分ぐらい欲しいです。窒素補給が要りますけどね。これを2年続けるとすごい田んぼに変身するでしょう。今の私からお話できるのはこの程度です。
 
 きれいな花を咲かせてきれいな姉ちゃんを今年こそ田んぼに引き込もうという魂胆。引き込みさえすればもうこっちのもの、、、などとわけのわからんことを年甲斐もなく、性懲りもなく期待している還暦前でした。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通
 
 西も東も真っ白の噴煙が舞い上がっている。オートバイで走ると息も出来ない。考えれば考えるほど怒りと憤りを覚える。後日、この気持を赤木節の超過激な言葉で表現してみよう。
 
8/28 福岡の平井さんから「もうすぐ水を落します。」
今年は、苗が良くできたので、今までで一番の出来です。
良い姿の稲になっています。見てるだけで嬉しくなります。

念願の溝切り機も、大いに貢献してくれました。

自分としては、これで、
「除草剤を使用せず、無農薬、有機も化学肥料も一切使用せず」
の自分のやり方の稲作が完成した。と思っています。

思えば5月の連休に、3sの種籾を苗代に播き、9月の末に
刈り取りをすれば、1000sを超える玄米になる。

5ヶ月で、330倍になる訳で、とても有り難く感じています。

しかもこれが、たまらなく美味しい。将来も安心です。

太陽と水と土に感謝です。

やっと、ホームページが出来ました。
よろしくお願いいたします。

        元氣村 村長 平井武樹
        http://www.sizenran.com/
     
8/28 宮城の齋藤さんから「生産情報公表(トレース)JAS」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。

6月30日にトレースJAS法が告示 7月30日に施行 まもなく登録認定機関が農水から
認定されて実質スタートする運びです。17年産米だけでなくすべての農産物に適用
なりますので 特栽制度もこの範疇に取り込まれます。

トレースJAS制度はいろいろ問題点はありますが スタートしたことは評価されます。

全農の影響を強く受けているためか 「全農安心安全システム」との整合性が重視され

ましたが 逆に「全農安心安全システム」の欠陥が表面化しました。

それでも以前よりはマシな「全農安心安全システム」に移行するようですが 
トレースJASでは認定にあたっては 圃場の現地調査がパスされてしまいました。
JAS法以前 「魚沼産コシヒカリ」現象がお米業界では暗黙の了解として存在していました。

これがまた繰り返されようとしています。特栽のガイドラインが平成18年度からは
なくなりますが 特栽制度とトレースJAS制度は数年存続するようです。
ダブルスタンダードの弊害が出てこないことを祈るばかりです。

齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com

8/28 兵庫の本岡さんから「450坪ヒナゲシの大将へ」
 稲美町 本岡です。
お米からちょっと脱線した話も好きなもんで……

ひなげし種のばらまき 私の場合30坪ほどだったので
赤木さんとはスケールが違いますが参考までに

種を均等にまく努力より 発芽をいかにそろえるかが問題です
種が小さいので床土の状態によって 発芽したりしなかったり
遅れたり で花が咲く頃には 立派な株がそろっているところもあれば
空白地帯もあるし こぶれてひょろひょろしているところも多くて
雑草の中にポツポツ赤い花が咲いてるなぁ なんてことに

 ひなげしは肥食いです 菜の花並みに元肥を入れないと
一株一輪咲きになってしまう 肥を入れると春雑草が茂る
 
それにくらべて アイスランドポピーは丈夫でした。
冬の乾燥にも強く 少肥でそこそこ雑草にも負けず咲きました。

1反100グラムも蒔けば十分だと思うんだけど
焼きぬか(くんたん)をすりつぶした灰に混ぜて蒔くのがいいのでは
(やったことないけど) 

どちらも10月20日蒔き 5月の連休明けから咲き始めます。

ところで大将 まさか2月に蒔いたりしないやろね

8/27 宮城の齋藤さんから「岡山の赤木さんへ」
岡山の赤木さん

こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。
いつも楽しく赤城節(失礼)を堪能させていただいています。

> 子ども達に学校給食で無農薬のお米を食べさせたいから教えてくれ。この熱意には私も共感した。
> 大人は安全な食糧を子ども達に食べさす義務があるはずだから。

こんな大人(親)は少ないですが 確実に増えてはきていますね。
それと 高い有機米を学校給食米に使用して 一番得をするのは誰だとの陰口も聞こえてきます。

>  半年の稲作を総括する時、たくさん取れたかどうかは問題ではなく、いかに環境に負担をかけずに作れたか。
> これを物差しにしますから、周囲の百姓達と話がかみ合わない。

有機農業をするくらいだから 化学肥料や農薬の使用方法は「達人」思われているらしく 商品名で
使用方法について尋ねてきます。「よく分からないから」とやんわり断ると「知っているくせに」との
視線が背中に痛く感じます。(収量が少ない理由の隠れ蓑にはなりますが・・・・・笑)


> 高く売れる米ができて、その地域が活性化するんだったら、これも悪くはないか、、、なんていろいろ考えてしまう。

それを目論んではいますが やってみようとの輩はなかなか出てきませんね。深水にしたり(畦畔塗りや畦畔マルチ)
中耕除草までする人は 化学肥料や農薬の恩恵を一度でも味わった人には 無理なのでしょうね。

齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com

8/28 福井の中出さんから「赤木さんへ」
小さな種を蒔く時は山砂を混ぜて蒔くといいみたいです。

私の場合、今年よく出来たレンゲは去年に撒いたのですが、面積の割に種の量が
足りませんでした。
レンゲの小さな種をどうやって均等に蒔こうかと考えた時、ネット上での意見を
思い出しました。
それが種と砂を混ぜて蒔くという方法でした。
早速、肥桶にその混ぜたものを入れ、手でそれこそ肥料を蒔くようにして散布し
ました。

AKAO1888
 
●やまちゃんから
今年川掃除にいった時に、川砂がいっぱい堆積している場所を見つけました。
購入した山砂は、目が粗いけど、堆積した川砂は細かいですね。
秋じゃがの催芽にいいやとどっさり肥料袋に入れてもって帰ってきました。
現代農業に、セルトレイの育苗の覆土に重い土を使うと、苗が徒長しなくていいという記事が出ていたので、
現代農業の「いいという話」は、いつも話半分に聞いているのですが、
ダメで元もとと思い、
今日レタス類の播種をして、川砂を覆土してみました。
水をはじかず、また湿ると色が変わるのでわかりやすくていいですね。
お米の冷蔵コンテナがからになっているので、苗箱をそこへ入れてみました。
何とか処理のつもりです。
今日やったばかりなので、書き添えました。

8/27 やまちゃんから「出穂45日前のどかん肥」
 「への字」の出穂45日前のどかん肥で、赤木さんが登場してくれてよかった。
ここは赤木さんしかあるまいと思いつつ、井原さんならどう答えるだろうかなどと思っていました。
生前井原さんに近しくしてもらっていたので、
「への字の後継者になってくれないか」
「スーパージャスコの井原有機野菜コーナーを引き継いでくれないか」
など、遺言的に頼まれたのですが、
僕の力量ではとてもとてもと、おことわり申し上げたのですが、正解でした。
 
今から20年ほど前、僕が井原さんに出会った時には、
井原さんご自身は、出穂45日前の硫安施肥はもうやっておらず、
「への字のやり方は色々あるんじゃ、毎年同じ事をしていてはおもしろくない」
と、冬場に牛糞堆肥を入れたり、また大豆を青刈り鋤き込み、また野菜あとの稲作りなど、
色々やっておられました。
 
さて、僕のところ(姫路・瀬戸内の10キロあまり山に入った平坦地)では、
みのるのポット苗の35日苗ですが、
コシヒカリで、6月7日田植えで、今年は8月3日頃出穂。(例年は、8月7日頃出穂)
ヒノヒカリは、6月10日田植えで、8月25日頃出穂です。
ヒノヒカリはちょうど75日くらいですが、コシヒカリは60日足らずです。
葉齢など数えたことない、いいかげんな「大雑把稲作」ですが、
最初の頃コシヒカリ一本だったのが、ヒノヒカリとの2本立てにしてから、
「なるほど田植え後75日で出穂という稲作りは、安心して見ておれるなあ」
と、感心しています。
コシヒカリの場合は、ひとつの目安の出穂30日前まで30日ほどしかありません。
それまでに必要な茎数を確保したいとおもうと、気のあせることです。
ヒノヒカリは、ゆっくり見ていると、そのうちいつの間にかそれなりに茎数が取れている感じです。
また、75日を大幅に超えると、稲の老化や病害虫の問題も出てくるのかななどと思っています。
 
さてさて、それにしてもです、
井原さんの稲は一株30本を超える豪快な稲になっていましたが、
わが田んぼの稲は、よくいって一株20本くらいです、たぶん。
長いこと井原さんの「元肥無肥料」ということばの呪縛にとりつかれていました。
最近になって、田植え後60日足らずで出穂する早生のコシヒカリの場合は、
田植え後すぐにスタートダッシュが効くように、
有機肥料を冬の間に元肥的に入れておく必要があると、気が付きました。
でも、まあそれにしても、井原さんのあの豪快な株張りには、とてもとても及びません。
「やっぱり地力が違うんだろうな」と、思ったり、
「抑草のために、田植え後深水にしているのが響くのだろうな」
と、負け惜しみを思ったりです。
 
赤木さんの、適地適作、適期の田植えは、そうだそうだといたく同感しましたが、
どうも僕は「花より団子」でして、
商売にコシヒカリは欠かせないと、ひやひやしながら半分作っています。
 
8/27 岡山の赤木さんから「疎植への字のドカン肥」
赤木@菜の花です。
 
 広島の堀野さんと言えば、なんとかいう本を書いた人なんやろかね。覚えてなくて失礼。
こりゃぁ農学の専門家の方とお見受けいたしました。
 「疎植への字」への質問に誰が答えるんだろうと思っていましたが、こんな話題で一番賑やかしているのは小生だから、答える義務があるのかなと覚悟して出て来た次第です。
私は農学なんか修めていない一百姓だから、あぜ道土俵の上でお話しいたします。
 
以下は堀野さんのお便りです
1.去年までの瀬戸内沿岸:6月20日田植〜8月中旬出穂、左の間の日数は約55日
2.瀬戸内地方の山寄水田:6月1日田植〜8月5日頃出穂、左の間の日数は約65日
3.今年の冷涼山間地水田:5月2日田植〜7月31日頃出穂、左の間の日数は約90日

というわけでコシヒカリの田植から〜出穂まで日数は、クルマで1時間あまり走るだけ
で、少なくとも55日〜90日の差がありました。(ただし、コシヒカリより本葉が1枚多
いヒノヒカリ等の晩生種を瀬戸内沿岸で作る場合、6月中旬田植で8月下旬出穂、その間
の日数は約70日になる)

ところで、疎植水稲に出穂45日前の追肥をドカンという場合ですが、そのまま当てはめ
ると、その時期は
1では、田植え後10日
2では、田植え後20日
3では、田植え後45日
になってしまいます。で、45日前という数字ですが、これはどうやら2のケースに近い
場合のことではないかと推測します。

そこでそれを稲の生育時期でいうと、本葉6枚くらいのころで、分けつ2〜3本が出るか
出ない頃かとおもいますが、実際に「疎植への字」に取り組まれていらっしゃる方々の
場合、どんな状況でしょうか。
 
以下は赤木めの意見です。
 全国の田植えは稲の都合よりも、人間の都合でなされている地域が多いですね。
3.の5月初め植えなんかはGWを当て込んだ人間中心の最たるもの。せめて5月下旬まで待てないもんですかね。水温はまだまだ冷たいから、しばらくは動かないでしょうね。稲の生理に完全に逆らっている。出穂までがあまりにも長すぎて、中期凋落して稲は何を思いながら出産を待っているのか考えてしまいます。
 反対に1.の6月20日植えのコシでは45日前なんか言ってられない。植えて10日後が45日前なら、基肥として入れておいたほうがいいと思います。きっとこの稲、2枚は減葉して出穂するでしょう。どんなに急いでも、稲の葉が出る速度がそんなに変わるとも思えないから。
 2.が理想にはかなり近いけど、願わくばもう少し早いほうが稲もゆっくりと成長できるようにおもいますが。への字元祖の井原さんは出穂75日前の田植えを奨励しています。止め葉まで全ての葉を出す期間を考えると、75日前田植えが早すぎず遅すぎずでしょう。
 
 さて私の地域(瀬戸内沿岸)では6月15〜20日の間に田植えして、周囲のヒノヒカリが8月末、私が作っている晩生の朝日で9月6日頃が穂揃いです。
 田植えから出穂までが80日もあるので、もう少し遅く植えたいのですが、水の関係でそうもいきません。
 私の場合、ポット苗で植え始めが40日、終る頃は45日苗になっています。本葉5葉目がのぞいている大きな苗です。
 
 決まった品種を決まった頃植えれば出穂もほぼ決まってきます。2日も違うことは滅多にありませんから、ドカン肥をやる時期も当然決まってきます。振る前に1株の平均本数は見ますが、、、、葉令はたしか11葉目がのぞいている頃だったと思います。ま、これが百姓の日常です。
 今ではドカン肥を振ることが少なくなってきたのですが、45日前は7月23日頃になります。完全無肥料出発でも、その頃は2本植えで15本ぐらいにはたいていなっています。 
 坪33株植えで、目標茎数を1株30本としていますから、5〜6割といった分けつ具合です。
この状態でドカンと振ってやります。硫安なら平均で15kgぐらいです。
 地力窒素がたくさん出ていれば、分けつが進んでいるから振る量を少なくします。歳によって倍量ほどの変動があるようです。去年は10kgでぶっこけた。今年は7kgほどで終りました。
 
 化学肥料でするへの字稲作と、有機肥料(私の場合は緑肥)での生育状況は、不思議なほどよく似ています。植えて20日ほどはゆっくり成長です。気が付くと色が出て本数も増えているなと思うほどですが、このあたりから飛行機が離陸するように、一気に株が茂ってきます。たったの10日間で株の姿がおよそ出来上がってしまいます。
 
 以上はあくまで私のへの字です。
地域によって差があるでしょう。特に5月連休田植えの場合、その後がどんな育ちをするのか知りたいですね。
 
 わかりにくいところがあれば聞いて下さい。
学問的に聞かれると困りますが。。。。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

8/27 岡山の赤木さんから「認証制度」
赤木@菜の花。今日の2つ目です。
 
 有機認証制度への皆さんのご意見を拝してますます頼もしく、また自分が歩んできた道がまんざらでもなかったと思うことができました。
 
 高価格で有利販売する米の生産手段としての菜の花農法は話したくない。
 ごく最近安全な米を生産したいからと、菜の花農法を聞きに来られました。子ども達に学校給食で無農薬のお米を食べさせたいから教えてくれ。この熱意には私も共感した。大人は安全な食糧を子ども達に食べさす義務があるはずだから。
 
 薬に頼らず、大気や河川や動物達にやさしい稲作りを目指して18年目。当時は環境保全型農業なんて言葉はまだ無かった。結果として除草剤だけ使った減農薬栽培米が取れて、みなさんに買っていただくことになった。だんだん前進して無農薬の域に入って5年。おかげで俗に言う有機無農薬のお米が収穫できるようになった。安全なお米を作るのが目的でもなく、むろん有利販売するのが目的でたどり着いた菜の花でもなし。結果としてそういうことになった。だからこのお米をJAにどんどん出荷しています。栽培管理日誌に書くことが無い。
 半年の稲作を総括する時、たくさん取れたかどうかは問題ではなく、いかに環境に負担をかけずに作れたか。これを物差しにしますから、周囲の百姓達と話がかみ合わない。
 
 明日日曜日にあるところから10人ほどおいでになります。行政あげて菜の花米に取り組む意気込みらしい。目的がどこにあるのかじっくりと聞いてみたい。
 ポリシーはさておき、菜の花農法をしてくだされば、それだけ化学資材の使用が減るから地球の為にはなるだろう。そう割り切って全てをお話しいたします。
 齋藤さんの話ではないが、高く売れる米を作るための有機農法や菜の花農法を聞きに来るんだったら、私も玄関を閉めておきたいもんだ。高く売れる米ができて、その地域が活性化するんだったら、これも悪くはないか、、、なんていろいろ考えてしまう。
 
 話し変って誰か教えて。
 緑肥としてヒナゲシを1反5畝450坪に咲かせてみたいと思って種を買いました。
開けてビックリ玉手箱。けし粒とはよくぞ言ったもので、種の大きさをみたら私のお目目が点になってしまった。よく尖った鉛筆の先で突いたほどの大きさではないか。
こんな種子反当1kg播けと言ったってどうやって播けばいいんだろう。どこに落ちているのかどこまで飛んでいるのかなんにも見えないだろう。麦を播いた後で撒く除草剤が細粒剤と言って小さいが、まっ黄色だし4kgも撒くからやりやすかった。
 何かで増量するのがよいのか、誰か何か教えて。
 どうせ見えないのなら、一杯飲んで闇夜にやけくそで播けば案外いいのかも知れん。
 
 自然を愛し環境を考える百姓   赤木 歳通

 
8/27  千葉の高柳さんから・有機認証について(2)
高柳@おかげさま農場@千葉です。雑感その2です。

有機認証について、皆さんの反応に少しほっとしています。
 
宮城の斉藤さんの言われるように、レイチェルカーソンから、有吉佐和子
そして福岡正信氏に影響され、今の農法につながっているように思います。
 さらに、食品添加物の危険性を指摘した郡司篤孝氏や柳沢文正、柳沢文規氏。
医療の側から高橋コウ正氏からは、生存基盤言論などとといった小難しい話など
聞きましたが、これはかじっただけです。要するに、60年代から始まった日本の工業化が
命の論理から離れ、経済、生産性、効率化、そしてお金万能主義へと舵を取ったというのが
問題だと感じています。
 その結果が、30兆円を超す医療費、アレルギー、アトピー、杉花粉症、そして成人病の増大
、「奪われし未来」の指摘のように、生き物のメス化=環境ホルモンの自然界への汚染などとなって
いると思われます。
 その中で、心あるというか、異常を感じた人たちが自然農法、或いは有機農業へといった
運動、農法の探求へと進んだように感じています。
 ところが、有機認証制度が始まってからきしみが出始めたように思います。
生命と経済は次元が違うのに、いつの間にか経済の流れに特化してしまう浅はかさ、と思わざるを得ません。
 私は、1950年生まれですが、せめて息子の時代に引き継げるだけの体制というか技術というか、
そういうものを残さなくてはいけないな、と思いながらやってきましたが、周りを見ると、そんな考えを持
つ人はすこぶる少ないように感じています。
 有機認証がどうのこうのと言うことより、次の時代になっても生き物が正常に育つような環境を維持
することの方が遙かに大事、と思ってきたのです。
 人間よりも自然生態系の方がはるかに大事だ。なぜなら人間は、自然があっての人間であって
人間があっての自然という論理は成り立たないから、と言う恩師の教えは正しいと思います。

 そんな観点からすると、今の有機認証制度は目的を離れて、宙に浮き、どこへ行くのか、と思えて
なりません。

8/27 宮城の齋藤さんから「Re冨田さんのそろそろ利害制度からの決別を」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。
 
福井の冨田さんへ
 
冨田さんのご意見には全く賛同いたします。
 
> さらに現在の方向性が問題だと思うのは、改正法ではいくら理念が求められるといっても、
> 有機認証制度が有利販売を念頭に置いた制度であって、既存の農業生産方法・農産物とは
> 別物として位置づけられている点です。どう考えても有利販売(利害)が目的でしょう。
> 環境負荷低減ではないですね。 
 
これまではそうでしたが 有機農業を環境負荷低減と位置づけられましたので
有機認証の継続は厳しくなりますし 新規の認証は大変難しいと思います。
 
> 本来、農業生産における環境負荷低減は生産者の義務と責任であって、その意味で慣行農業も
> 有機農業も同じ土台で評価されねばならないはずです。  制度に振り回されるのではなく、
> そろそろ自立的な規範をつくってゆきたいと皆が感じているのではないでしょうか?
 
有機JAS制度にのるもよし  自立的な規範を構築して独自の流通ルートを確立するもよし
いずれにせよ「公開された情報と生産物に対する責任の明確化(賠償責任等)」が大事ですね。
 
齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com
 

8/26 滋賀の中道さんから「有機認証について」
 有機認証制度について ぼくもすこし言わせて!

二年前の今頃 農政事務所の方々が JAS有機の実態調査に来られました。
任意とのことでしたが お受けしました

 書類は 誤字脱字を含め 隅々までチェック 厳しく感じました
田んぼでの調査は 緩衝地帯の確保など これも 書類との照らし合わせでした。
 役人たちには 無農薬の技術的知識が全く無い様で たんぼの稲 草や生き物の様子を
見る人 それに対して質問をする人はひとりと いません 全く書類だけの調査でした 
最後に 数キロのお米を買って帰って 残留農薬の検査をしてくれました、

ゴーデックス委員会でも 認証機関は コンサルタント業務は 行わないとあるようですが
ぼくは少しおかしいと思います。 「コンサルは行わない」は 理解できるとしても 検査員は 無農薬の技術的知識が必要だと思います。 少なくとも 作物の様子や 草や生き物の様子を観察理解できる知識が必要だと 僕はおもいます。

 例えば 化学肥料を 使用したら 稲の葉を よくよく観察すれば 異常に成長した跡が
解ります。
 また 「この草が残り この草が無い どのように対処したのか?」 質問があっても 良いのではと 思います。
(生産者が 検査員をされる場合は そのような質問は会話の中で自然に飛んできます)

 今の審査は 「書類が完璧であれば良い」 の様に感じますが いかがでしょう。

 村山さんへ 
 小祝先生から「気候変動にも耐えられる科学的有機農業の実践」として
勉強会があるとのこと 10月16日は 第3日曜日ですよね 
 参加させて頂きますので よろしく お願いします

   滋賀の  中道 唯幸

8/26 福井の富田さんから「そろそろ利害制度からの決別を」
福井県池田町の冨田です。
 
もう刈り取り間近というこの時期に、未だ粉剤をまいている農家を見かけます。
月明かりで散布している人や、倒伏したコシヒカリの上から白い粉を吹き付けて
いる農家も・・・。
 猪が農薬の臭いを嫌がるとの思い込みから、収穫間際まで散布する農家も。
 
 防除などという名前が紛らわしいです。殺虫剤(農薬・毒物)散布ときちんと
呼ぶべきだと思います。地球に優しいも同じです。
 
 憧れて、都会から農村へ来られた人も、この農薬散布の時期は都会の空気が
懐かしいだろうと思います。私も農薬臭あふれる地方の空気に我慢ならず、
新宿の空気が懐かしく思われます。臭いがあるのはまだ良くて、液剤噴霧など
されたら、気付かずに農薬汚染されてしまいます。
 
 
〜〜〜
 有機JAS認証も名前と実態が今ひとつ一致した感がありません。
 
 この制度は、本質よりも枝葉にこだわる神経質な体質が伺われる感じですが、
生産者の個人的意見として、一般流通されている認証品に対する信頼度は低いです。
「遺伝子組み替え大豆を使用しておりません」に近い感覚で受け止めてしまいます。
 
 この際、真面目な農家はこの制度から離脱して、海外商社系や流通関係との取引の
深い人達のみで運用してゆけば良いと思います。本質的にはその為の制度なのですから。
 
 本当に安全でいのちある食べ物を求めるには、努力が必要な時代です。
消費者も生き残りをかけて情報を集め、信頼できるものを探し、その為のコストを
かける。食べ物の安全を、責任能力に欠けるこの国の制度に任せるだなんて、とても
怖い事です。
 生産者も安全で環境負荷の少ない食べ物を生産するための技術向上に全力で励み、
そういう農産物を真剣に求め理解する消費者へ届ける。そのあいだをとりもってくれる
信頼できる第三者機関の存在を強く望みます。
 
 考えてみれば、国が決める制度である以上、表示や規制、書類審査が中心となる方向
(現行・改正JAS有機)にゆくのは当然かもしれません。
 公正かつ中立的な機関を立ち上げるか、消費者団体主体の機関設立へと、我々が意識を
変えなければいけないと思います。消費者も生産者もお上頼みの意識を完全に払拭し、
我々が望む方向性と判断を自らが行う。
 
 この現行制度が望む方向性とは、商社や流通関係が望む方向性に、若干の消費者や
生産者の意見が載せられたもの。
 我々が望む方向性は、全ての情報公開と、あらゆる意味での食の安全性をきちんと
把握検証し、そのレベルに応じた評価が与えられること。
そして公開された情報と生産物に対する責任の明確化(賠償責任等)、だと考えます。
 
 
 さらに現在の方向性が問題だと思うのは、
改正法ではいくら理念が求められるといっても、有機認証制度が有利販売を念頭に
置いた制度であって、既存の農業生産方法・農産物とは別物として位置づけられて
いる点です。どう考えても有利販売(利害)が目的でしょう。環境負荷低減ではないですね。
 本来、農業生産における環境負荷低減は生産者の義務と責任であって、その意味で
慣行農業も有機農業も同じ土台で評価されねばならないはずです。
 
 
 制度に振り回されるのではなく、そろそろ自立的な規範をつくってゆきたいと皆が
感じているのではないでしょうか?
 

8/26 埼玉の後藤さんから「有機認証について」
後藤@羽生@サリークイーンはまだ出穂せず

4反まで田んぼを減らしたので今年は隅々まで手を入れることが
できます。近所の口の悪いじいさまは「盆栽のように手をかけて
おられるな」と。

有機認証についてはアメリカでは小規模農家(日本の有機農家の大部分は
小規模になるか!?)には適用されない、という話を聞きました。
岩手で単身で30haの畑作をやっている風来山人氏のサイトで
有機について取り上げて考察されたことがありました。
御参考までに論文の2つをあげてみます。

http://plaza.rakuten.co.jp/furaiagricul/diary/200502140000/
http://plaza.rakuten.co.jp/furaiagricul/diary/200502010000/

8/26 宮城の齋藤さんから「高柳さんへ」
千葉の高柳さん

こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。

台風の被害はありませんでしたか?こちら宮城県北部は時折強い雨が
降るくらいでホッとしています。

>  私達が、無農薬栽培に取り組んで約20年になりますが、その発端はレイチェルカー 
>  ソンの指摘です。

30年前くらい(「沈黙の春」出版10年後)だったでしょうか レイチェルカーソンの
「沈黙の春」 有吉佐和子の「複合汚染」 福島正信の「わら一本の革命」にであったことが 
いま有機農業に取り組んでいることに繋がっているのかもしれません。

余談ですが 「複合汚染」で市川房枝女史(年代がわかりますね)の選挙スタッフに
民主党前党首の官さんが登場しています。有機農業(環境保護)の推進には
民主党は前向きですね。

> 我々人間は子孫に危険因子を残さず、継続的な或いは持続できる生産の場、
> そして技術を残す必要があるだろう。いわば、地球的課題と言ってもいいと思います。 
> その課題克服の農法が有機農業と言われるのではないか、と思うのです。

まったくそうですね。有機農業は環境保全のひとつの方法であるという認識に立たないと
間違った方向に行ってしまいますね。一時期農水も有機農業を「異端の農法」的な考え方
としていたようですが ここにきて風向きはなんとなく変わってきているようです。

> そうした観点からすると問題解決の方向に進むと言うより、希少価値をさらに希少に
> する方向で事態は進んでいるように思えてなりませんがどうでしょうか。
> むしろ特殊農業の域に入ってしまうのではないか、と思えてきます。

有機農業を営む生産者の座標軸さえぶれなければ 「特殊農業の域」にすることにより
法外な利益をもくろむ「親切な輩」の正体がはっきりとしてきます。
「親切な輩」には充分注意しましょう。(ちょっと最後は過激だったかな?)

齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com

8/25 千葉の高柳さんから「有機認証について」
高柳@おかげさま農場千葉です。
雑感です。
 有機認証が始まって、ここでの議論も参考にさせていただいていますが、私は時々
疑問に思ってしまいます。
何のための有機栽培なのか。何のための有機認証なのか。と。
 
 私達が、無農薬栽培に取り組んで約20年になりますが、その発端はレイチェルカー
ソンの指摘です。
彼女は、その著書の中で人類は、核エネルギー、そして化学物質という制御できない
ものを作り
出してしまった。化学物質は、自然生態系の中に蓄積され、食物連鎖の中で永久に循
環する。
そして環境汚染が進行する。
 最近の新聞に、妊婦はマグロを食べないように!と言うのがありました。我々人間
のした行為が、地球の循環の中で
人間に報いるかのように、危険な現象を生み出しています。
 そうであるならば、我々人間は子孫に危険因子を残さず、継続的な或いは持続でき
る生産の場、そして技術を残す
必要があるだろう。いわば、地球的課題と言ってもいいと思います。
 その課題克服の農法が有機農業と言われるののではないか、と思うのです。

そうした観点からすると問題解決の方向に進むと言うより、希少価値をさらに希少に
する方向で事態は進んでいるよう
に思えてなりませんがどうでしょうか。むしろ特殊農業の域に入ってしまうのではな
いか、と思えてきます。

8/25 宮城の齋藤さんから「有機認証について」
村山さん
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。

>  有機JASが変わることは、そんなに大変なことなのですか。

誤解を恐れないでいいますと 改正JAS法による有機農産物の生産は大変です。
新規の個人の生産者は無理でしょうね。可能性があるのはしっかりした組織で
事務体制が整っている生産法人や企業などになるものと思われます。

平成12年度に有機農産物制度が発足した当時は 科学的に合成された農薬や
肥料さえを使用しなければよかった(?)状況がありましたが それと比べたら
数段ハードルが高くなってしまいました。

例えば なぜ有機農産物の生産活動をするのかから始まります。少なくとも
「慣行農産物より有利販売ができる」などの理由では門前払いになりますね。
基本的な姿勢が明確で すべての生産活動がそれに繋がっていることが求められています。

> ちゃんと第三者認証になるのでしょうか。今はたいてい知っている認証機関、
> 知っている検査員の検査ですね。これでは二人者認証ではないかと疑問に思ってきました。
> 全く面識のない人が検査し、全く面識のない機関が認証するのが本当と思っています。
>

特栽制度と有機JAS制度の違いは 特栽制度は認証機関が農産物を認証するのに対し

有機JAS制度は 認定事業者(生産者)が農産物を自己認証します。認定機関の役割は
生産者が自己認証するだけの力量(システム)を有しているかを評価することにあります。

認定された事業者(生産者)は どんな農産物をどれだけ生産しようが制限はありません。
生産すればしただけローコストになります。特栽農産物は生産量に比例して認証コストが
かかってしまいます。

検査員は生産者の方が結構多いのですが どうしても農法の技術的な面に目が奪われ
易くなります。トレサビリテーがどう担保されているかが肝心なのですが 記録上それが
可能なのかどうかの検査方法が非常にあやふやになっています。

また 認定機関の代表者の制限も明確化されました。これまで代表は生産者でも可能
だったのですが それができなくなりました。それからローカルルールなども存在して

いましたし おなじ農水省の中でも 農政(旧食糧)事務所や消費技術センターとで
見解の相違などもありました。

有機JAS制度が5年経過し たくさんのデータが蓄積され 農水内でもようやく統一的な
方向性を示すことができるようになりました。認定活動の継続が不可能な認定機関が
かなり発生してくるともいわれております。ますますJAS有機生産者が減少してしまいます。

農水は取り締まりは厳しくなりましたが 有機農業の推進には いまひとつ熱意が伝わって

きません。現場の生産者として たいへん歯がゆく思っています。お隣の韓国では有機農業の
補助割合が総事業費の2/3と聞くと 羨ましくもあります。

齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com

8/24 広島の堀野さんから「コシヒカリの田植〜出穂まで日数」
広島県福山市の堀野です。

ところ変われば・・・と言いますが、今年は標高450mの山間水田でコシヒカリを作って
みて、田植えから出穂まで日数が、これまでとずいぶん違うのにおどろきました。

1.去年までの瀬戸内沿岸:6月20日田植〜8月中旬出穂、左の間の日数は約55日
2.瀬戸内地方の山寄水田:6月1日田植〜8月5日頃出穂、左の間の日数は約65日
3.今年の冷涼山間地水田:5月2日田植〜7月31日頃出穂、左の間の日数は約90日

というわけでコシヒカリの田植から〜出穂まで日数は、クルマで1時間あまり走るだけ
で、少なくとも55日〜90日の差がありました。(ただし、コシヒカリより本葉が1枚多
いヒノヒカリ等の晩生種を瀬戸内沿岸で作る場合、6月中旬田植で8月下旬出穂、その間
の日数は約70日になる)

ところで、疎植水稲に出穂45日前の追肥をドカンという場合ですが、そのまま当てはめ
ると、その時期は
1では、田植え後10日
2では、田植え後20日
3では、田植え後45日
になってしまいます。で、45日前という数字ですが、これはどうやら2のケースに近い
場合のことではないかと推測します。

そこでそれを稲の生育時期でいうと、本葉6枚くらいのころで、分けつ2〜3本が出るか
出ない頃かとおもいますが、実際に「疎植への字」に取り組まれていらっしゃる方々の
場合、どんな状況でしょうか。

8/24 村山さんから「Re齋藤さんへ・有機認証について」
齋藤 政憲 様     お米の勉強会の村山 日南子です
 ご無沙汰しています。8月はじめにまた多分一迫町の近くを通りましたが、またお会いできませんでした。
何時も難しいことを理路整然と書かれている齋藤さんの田圃をいつか拝見したいと願っています。
 有機JASが変わることは、そんなに大変なことなのですか。
ちゃんと第三者認証になるのでしょうか。今はたいてい知っている認証機関、知っている検査員の検査ですね。これでは二人者認証ではないかと疑問に思ってきました。
全く面識のない人が検査し、全く面識のない機関が認証するのが本当と思っています。

そのように改正されたのでしょうか。

 
8/22 宮城の齋藤さんから「有機米が足りない?(長文)」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。

有機農産物制度が12年度から開始され 5年毎の見直しで
今回有機JAS法が改正され 実質平成18年4月より実施されます。
ということは平成17年度産米の4月流通分からとなります。

有機JAS現行法と改正JAS法が 9月1日より両建てで施行されます。
新規に有機農産物を生産する事業者(生産者)は新法の対応となりますが
現在認定されている認定事業者(生産者)は 現行法と新法の選択が
可能となります。

現行法を選択しますと これまで通りの方法で栽培しても法律上問題は
ありませんが 認定機関(農水消費技術センター)による年次(立会い)調査は
新法の基準で行われます。

調査の結果 認定機関や農水消費技術センターから出荷自粛要請などが
発出されますと 出荷後の有機米であっても 表示ができなくなります。

一般消費者の場合はそれほど影響がないと思われますが 加工原料米として
出荷した場合 有機農産物加工製品製造後では大きな問題が発生してきます。

これまで何度かカキコしておりましたが 農法(技術)的な問題で有機米の
表示ができないのと 生産者自身の自己認定システムの不備で表示が
できない場合があり 平成17年度産米では1/3が該当するだろうといわれて
おります。・・・・・・ (認定機関も激減する模様です)

有機栽培と食味は必ずしも一致しないことが多いですが 私もまだ満足する
食味にはいたっていません。食味をアップする資材や農法はたくさんありますが 
新法の有機栽培で対応できるものはほとんど無いのが現状です。

また「JAS農産物制度」が9月1日から始まりますが 認定機関の関係法令は
有機JAS農産物とまったく同じものになります。「JAS農産物制度」が定着すれば

早ければ 平成18年度から「特栽制度」のガイドラインもなくなり 特栽制度は
「JAS農産物制度」に移行することになります。

有機農産物制度よりJAS農産物制度は使用資材が多岐にわたるため 
記録や書類整理は煩雑になり 考えられない逆転現象が起きてきます。
もちろんGAP(高度農業規範)をクリアすることが条件ですが。

どちらの制度も何のためにあるのか(表向きは消費者保護?)疑問の残る
ところでありますが お客様と生産者の信頼関係が構築されている方々に
とっては 特に問題のあるところではありませんね。

平成17年度産米で有機米を販売する場合は 現行法か改正法かを
明示した方が 有利販売につながるものと思われます。

齋藤 政憲 

8/21 岡山の赤木さんから「菜の花雑感」
赤木@菜の花です。
 
 梅雨よりもっとうっとおしい予防のシーズンが来ました。
中生と晩生の出穂前と出穂後のそれぞれのおすすめ防除。
チラシが回ったもんだから、そこかしこで始めおった。一足早く振りたい人は、粉剤では目立つので液剤を動力噴霧機で撒いていた。
皆さん嬉々として撒いているよ。感心感心。。。。ばかたれが
撒かない私はさしずめ横着者、、、、
 
 菜の花農法もだいぶん煮詰ってきた感じだ。
菜の花などの緑肥が十分茂ればなおよし、ちょろ出来でもエイヤッとひとひねりしてやれば草はほとんど生えない。こうなると春の雨も恐るるに足らず。
ヒエの種なんかいくら落ちていても大丈夫。きちんと深水に出来たら、自分の田んぼでは絶滅危惧種かと勘違いするほど生えない。
 あとは、それぞれの地域性や田んぼの特徴に合わせて、自分流のひとひねりを考えさえすれば、誰でも95点は取れる。残りの5点は草との共存ということにしておこう。
 菜の花だろうが、麦だろうが、レンゲだろうが、草だろうが、青い葉っぱなら早い話がなんでもいい。いや、有機物ならなんでもいいのかもしれない。ポイントは泥の中での腐熟のピークがどこに来るかだ。田植え直後に一気にくると稲がやられるし、早すぎると草が生える。遅すぎるのもいけない。米ぬかは一気でも泥の表面だから、根への障害はないがカブトエビは死ぬ。な〜〜んにも考えなくても大丈夫なのはやっぱり菜の花ということか。
 今年は植えた後の米ぬか振りも省略した。ちょろ出来緑肥が99点を取ってくれたおかげで、この夏は毎日十分な昼寝をさせてもらえる。
 来年も入水前にペレット菜種粕を振ることになったら。トラクターの同時施肥機を使って楽をさせてもらおう。
 
 とまぁ、大きな話ばかりするもんだから、そこかしこから見学においでになる。
高く売れる米の作り方を聞きたい方が多い。食の安全はその次で、環境のために無農薬で、、、という人は少なくなる。
 ええかっこうな話かも知れんが、環境保全型農業を模索したあげく菜の花農法にたどり着いた。結果として安心して食べれる無農薬のお米が生産できるようになった。
 人の考え方は10人十色でいいのだが、自分のこんな思いと、おいでになる方とのギャップは埋まらないこともある。
 地球のために、子ども達のためにそんな百姓がやりたい。。。。本気でこんなこと考える若者に出会えたら、私の全てを話し、あらゆる技術を伝えたいもんだ。
 
 この冬は鶏糞堆肥の振る量がちょいと足りなかった。おかげで残ったのが納屋の中でパレットに山積みになっている。去年は振り過ぎた上に台風でひどい目にあったから、「熱ものに懲りてなますを吹く」となってしまった。
 それが影響したのか、葉色が気持薄い。そこそこに色があれば、水さえ入れてやれば籾は太るから、いまさらじたばたするのは止めて、一番楽な道を進もう。何も入れなければ倒伏にも強いし、きれいでおいしい米が取れる。
 
 それにしても今年は金を使わなかった。これで豊作にでもなったらタダ取りだ。
税金対策にするから、おもろい機械や道具があったら持って来いと言ってある。
コンバイン?まだゲップが済んでない。6輪の6条ポット田植え機?そんなもんいらんわ。しかしこのままでは所得税やら住民税で持って行かれるで、、、、
 
 春には毎年話題になるポット苗代ですが、苗枠を並べる棚をトロトロにするのに、来年は小型のランマ―を使ってみようと思っている。棚の幅より少し広い板を小さく強く振動させれば、表面がトロトロになってくれるはずなんだが。。。。うまくいったら並べた後の苗枠を抑える手間も省けるだろう。これもけっこうエライ仕事だ。
(ランマー  建築現場などで砕石を並べた後表面を平らにするのに使う道具で、強烈な振動を発生する。舗装工事で使うのはもっと小ぶりで手軽なのがある)
 あるいは適当なエンジンで、中心をわざと狂わせた回転体を回してやれば、振動が得られるだろう、、、、なんてことも考えています。失敗したらただの鉄くずになるというリスクは常に付きまとう。
 自分の前に道は無い。道は後に出来るだけだ。泉下の師匠が微笑んでいるようだ。
 みんなも不便だなぁとか、しんどいなぁとか、ゼニかかるなぁとか、昼寝がしたいなぁとか思ったらその時がチャンスだ。
 
  話が戻るが、今までは緑肥の生育量(生草重量)にこだわっていたから、おもろいことにはどうしても踏み切れなんだ。
 何でもいいからそこそこに茂ればいいし、生えなきゃ代わりに草が勝手に生えるだろう。それもダメなら奥の手がある、、、こうなるとやりたい放題も夢じゃねぇぞ。
 とりあえず来春は、クリムソンクローバーという豆科の草に挑戦しようと種子も注文済み。イチゴみたいな深紅の花を咲かせるきれいなやつだ。
 きれいな姉ちゃん大好きだから、これからはきれいな花にダメモトでやたら手を出してみようと思う。別に姉ちゃんでなくても年下でもいいけど、、、
ハゼリソウねえちゃんにアグネスチャンのひなげしねえちゃん、アチャコとちゃうでハナビシねえちゃん。ふるっ!こんなのいっぱい咲いたら本物のねえちゃん達がやって来るで〜  ヤッホー!
 
 ちょっとそこの若けぇの、あのなぁ〜、来年還暦をむかえるおっちゃんでさえ、こんなこと考えてんやで。ボケーっとしてたらあかんやろが。わしの前をさっさと走らんかい。
 
自然を愛し環境を考える百姓  赤木 歳通  ちょっと酔いがまわってきたわい
 
8/21 富山の予果さんから「3:4:5 の定規」
  私も自作して使っています。私が使うのは,60cm×8Ocm×100cmのもの
です。田舎暮らしでは,物置がいくつあっても足りなくて,トラクターをもらったり
で。2間×3間ほどの小屋をすでに3個つくりましたが,この定規とても活躍してい
ます。
 
 伊能忠敬の「鉄鎖」だけはちょっと疑問ですが。重すぎて…。絹紐とか,麻紐とか
軽くて,少々濡れても長さにあまり影響しないものではなかったかと。それにしても
世界な凄い人ですね。
  
そうだ,近いうちに,自作の小道具,「田植え定規」をアップします。30cm×3
0cmの定規を色々考えた末。現代農業で見た大先輩の田の苗が少々曲線をえがいて
いたので。

8/21 岡山の林さんから「田圃を開く時は測量が必要でした」
赤木様、
当時でも新しく田圃を開く時は、測量をしたのです。実は、伊能忠敬自身17歳の時
に算術計算に優れるということで坂田郷(千葉県)の新田開発で測量の手伝いをして
います。伊能忠敬は50歳で家督を譲り、それから本格的に測量の勉強を始めたとい
うことで一般的には不思議がられていますが、実は若い時から田圃の開発などである
程度の測量の知識はありました。古文書は、なかなか見ることが出来ないものです。
伊能忠敬のオリジナルの日本地図は彩色されていたようです。青い色はインジゴを
使っていたと思います。伊能忠敬の測量隊に参加した人の中で名前だけの人は、近所
の百姓だったと思われます。私が見た測量隊員の名前には姓がありました。姓を名の
れる人は限られていたでしょう。江戸時代の百姓の知識水準を示すものです。このよ
うな地図を残せる人は、算術計算や理解力に優れていると伊能忠敬が認めた人だと思
われます。興味のある話ですね。今度ぜひ見せて下さい。

林 正弘
岡山市

8/19 岡山の赤木さんから「伊能忠敬の功績」
林さんへ
赤木@菜の花です。
 先般のメールで伊能忠敬の足跡に想いを巡らせておられたようですが、実はあるんですよ、我が家に。
 伊能忠敬が岡山周辺を測量した時に、臨時に雇ってもらって手伝いをした人の中に「鹿之助」という人がいました。勉強がてらに奉仕だったのかもしれませんが。
 書いてある内容からして、地元の人らしいのですが、姓が無いからどこの人かは断定できないんです。
 この人が、私の住む周辺の地図をまことに正確に書き残しています。
吉井川から旭川までの間の、用水・道路・集落・神社・樋門等を、正確に記入しています。
10間を1分に縮小しています。今風に言えば6万分の1の地図です。
 私の父が歴史が好きだったもんで、その関係でカラーコピーしたものが我が家にあります。アルミのパネルに入れていますから、今度おいでになったときにお見せいたします。
 
こうしてみると、忠敬は単に日本を測量しただけに留まらず、測量技術を全国に広めたという功績もあるんですねぇ。
 今日は百姓を離れた話題でした。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

8/18 岡山の林さんから「畑の草取りのコツ」
予果さんも草取りにはかなり閉口しているようですね。草取りは体験した人でないと
その大変さがなかなか理解出来ないものなんですね。いよいよ今日からニンジンの草
取りを始めました。頑張らねばと思っていたので休息も取らずにやっていたら朝から
半日やったところで両手にひきつけを起こすようになってしまいました。物を握ろう
とするとひきつけるのです。ひきつけた右手を左手で伸ばそうとしたら今度は左手が
ひきつけてしまいました。あまりにも暑かったので脱水症状になっていたのかも知れ
ませんね。仕事にならないので困っています。気温が35℃くらいになっていた上
に、直射日光で体温がかなり上がっていたようだ。汗で全身の着物が濡れて肌に引っ
付いて動きにくい。有機農業の現場はこのようなものです。
しかし、伊能忠敬が歩いた距離とその努力を考えたら草取りマラソンなど大したもの
ではないとも言えますね。彼は、4万km以上は歩いたということです。それも単に歩
くのが目的ではなくて、測定しながら歩いたのだからその努力は大変なものだったろ
うと思いますね。季節が梅雨なら測定器を濡らしてはいけないし、冬なら北の方には
行けなかったでしょう。吹雪の中を歩くわけにはいかない。夏は炎天下を歩き続けな
ければならなかっただろうし、嵐や台風に遭うこともあった筈だ。測定の一日が終わ
れば集めたデータを解析する仕事があったはずです。
伊能忠敬が距離を測定する時は勾配を測定し、数表を用いて水平距離を出した。水平
距離は円に内接する直角三角形の余弦となるので、正弦関数から計算できるが算盤し
かなかった当時では計算能力において飛び抜けた才能があった伊能忠敬にしても時間
のかかり過ぎる作業だ。伊能忠敬の歩いた経路は山あり谷ありのところだ。水平距離
を迅速に導き出す必要があった。また、現場の測定作業では直角を出すことが必要と
なる場面があっただろうが、これには鉄鎖を使用したのではないだろうか?(これは
私の推定です。)一本の鉄鎖から直角を出すにはピタゴラスの定理を使えばすぐに導
き出せる。例えば3,4,5という数列を使えば良い。鉄鎖のように強く引っ張って
も伸びないような物でないと現実の使用上は問題がある。ピタゴラスの定理は、歴史
上はピタゴラスが最初に発見したものではなく彼より2000年も前には発見されてい
た。このような定理はどのような文明であっても発見されていたと考える方が自然
だ。伊能忠敬の測量隊の構成員は十数人が記録されているが、これは現在で言えば技
術者の人達で、実際は測量器具、水、食料、身の回り品を運ぶ人足が必要であっただ
ろう。こういった大部隊になれば投宿の費用だけでも大変な負担になったに違いな
い。伊能忠敬にはこういった大部隊を統率するマネージメント能力が必要であった。
ロジスティックスは、彼の家業の販路のルートを利用したかも知れない。
草取りの話からそれてしまったが、初期の草取りのコツは草が見えないうちに雑草を
たたくという点が大事だ。草が目に見えるようになると大抵は負けになることが多
い。そろそろ草が土壌表面に出てくるかな、というときに土を掘って観察してみると
良く分かる。雑草の白い根が土の中でコイルのように巻いているのが分かる。表面の
土は乾いているので突き破れないのだが、細胞分裂だけは進めておくという戦略のよ
うだ。雨が降ると浸透圧で水が細胞内に入ってくる。これがコイルにバネのような弾
性を与え、同時に柔らかくなった土の表面を突き破り、ビョーンと出てくる。雨が降
ると一気に草が芽を出すように見えるのはこのようなメカニズムらしい。沢山の雑草
が芽を出すと栽培植物との見分けが難しくなるので、草が土壌表面に芽を出す直前の
一瞬を狙って先手を打つのが良い。やはり先人が言っているように、草を見ずして草
を取るということのようだ。私のやり方は香西さんが考案した除草器具で深さ2セン
チくらいをホウのように通して土壌下層から毛細管現象で上ってくる水分を絶つとい
う方法です。

林 正弘
岡山市

8/17 佐賀の石田さんから「17年の途中経過報告です。」
佐賀の石田です。
昨日の地震、関東以北は大分揺れたみたいですが、
皆さん被害は無かったでしょうか?

北部九州は毎日暑い日が続いて、
稲はたっぷりお日様を浴びて順調に育っています。

そういえば昨年も、8月下旬までは大豊作の模様でしたが、
9月の相次ぐ台風で佐賀の作況指数はさんざんでした。

今年の途中経過を報告します。

6月1日田植えのコシヒカリ
元肥は、過石20kg
7日目に1hz土壌元気液を水口から100cc投入
10日目に米糠60kg散布
6月20日出穂45日前のドカン肥 硫安20kg散布
7月15日、穂肥に 尿素4kgとマグリンサン(マグホスと同じ)20kg散布
7月20日から軽く中干し
7月25日水入れと同時に1hz植物元気液100cc投入
8月10日再度1hz元気液を100cc投入
(全て反当りの数字です)

8月4日出穂で
16日に穂を抜いて穂数を調べて見ました。

坪45株植えは、1穂数124粒
坪40株植えは、1穂数156粒

まだ1穂を調べただけですので確かな事ではありませんが、

単純に穂数を同じ25と仮定して計算すると、
45株植えは反、41850000粒
40株植えは反、46800000粒

40株植えの方が、反当り4950000粒も多い計算になります。
千粒重から算出して見ると1俵半以上の差が出る計算です。

今年に限っては、"への字農法"はなるべく粗植が良いという事を証明してるみたいです。

あとは1粒1粒がまるまると充実してくれるのを期待するばかりです。

収穫まであと1ヶ月、台風や病虫害の被害が無ければいいのですが・・・。

130ファーム
石田伊佐男
HP     http://www.ryu-hou.com

収穫まであと1ヶ月、今年こそ台風被害が無ければいいのですが・・・

8/16 福井の吉村さんから「赤米の穂が出ましたよ!」
こんにちはよしむら農園です。
日ごろお世話になってます。今日は赤米の素敵な穂に出会いました。


自分だけで楽しむのはもったいないのでメールさせていただきました。
素敵な赤い色ですよねー。この赤い色に見せられて古代米を作って居るんですよ。
お化粧して恥ずかしそうに立ちすくむ赤米にお会いできました。「今年もよろし
く」そんなお決まりの挨拶をベニ都と、話をしました。
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よしむら農園
吉村 義彦
URL:http://www1.kl.mmnet-ai.ne.jp/~yokun/
E-mail:yokun(アットマ)kl.mmnet-ai.ne.jp
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8/16 お米の勉強会の村山さんから「Re中道さんの発展に必要な事 」
皆様、中道唯幸様      村山 日南子です
 ご無沙汰しています。
 
 今日の中道さんのご意見、とても嬉しかったです。

 有機農業を、これから農業を志す方もすんなりとしていただけるためには、経験と感にプラスして、科学的な分析が必要と思います。
 
 そういう点で私共は小祝政明さんを応援しています。

 10月16日に小祝先生に、「気候変動にも耐えられる科学的有機農業の実践」的な題で基調講演していただき、あと農家会員さんに今後の有機農業について話していただき、まちの会員さんからは今後の農村との関わりについて話していただくシンポジウムを予定しています。明日会場が取れれば決まりです。
農家の方々には一番お忙しい時ですが、何とか時間を作ってご参加くださいますよう、予定表に入れてくださいませ。パネラーのお一人に藤本肇さんをお願いしています。
中道さんもパネラーになっていただけませんか。今日のご意見を皆にお話くださいませ。


 詳しく決まりましたら、再度皆様にご参加をお願い致します。

8/15 三重の大平さんから「赤木さんへ」
岡山の赤木さん早速のご指導有り難うございます。
 小生合鴨農法を実践しながら、途中で井原さんの「コシヒカ
リつくり」を読みさがし、自分を見失っていたように肥料を振
ってしまったようです。(これもいい経験になりました) 
 また、あわてて投稿していたようで、焼酎と打つべき所を木
酢液を2回記入してしまったようです。焼酎は、いれましたの
で、少しは、効いたようです。次回からは塩も入れるようにし
たいです。ことしから作っている田は、水持ちが良く水切りに
頭を悩ませていますが、植えるときに溝を考えて植えるように
せなあかんですよね。
 来年は、赤木さんが現代農業等にも書いてこられた緑肥を参
考にしながら米作りを考えて居ます。なにより除草のためにも
合鴨を実践してきたのですから、効果を期待したいですね。
しかし、いかに雑草をはやすか考えていますが、なにせ雑草考
えて育てたことは、ないので(かってに育ったことは何回もあ
る?)

まだまだ6回目の試行錯誤ですよろしくおねがいします。

紀和の大平
 
8/15 滋賀の中道さんから「発展に必要な事 」
いつも 貴重な意見や情報 ありがとうございます。
先日 藤本さんからお電話いただき 遅れてしまいましたが 内容を少し報告します。

富田さんから 提案報告頂いている 有機農業技術の 「プロセスの科学的解明」ですが
私も最初は 「これと アレを こうしたら こうなった」 
(ブラックボックス)の世界のままでも 私たち農民にとっては 再現性さえあれば 
それで かまわないと思っていました。
 ところが 有機農業 いや農業の将来を 考えると 有機農業の科学的分析を進める
大切さを  藤本さんに教えていただきました
 もうここで 議論いただいた こととダブルのですが いくつか上げると
  ★一部の とく農家の技術では 人類としても もったいない
  ★プロセスを解明できれば 再現性が上がり 初心者でも取り組みやすい
  ★有機農業の 第三者に対しても 信頼性が上がる

 特に重要なのは
  ★ 化学農業に関係する 組織に対して 科学の目で対抗していく必要性
    ( 現在の化学企業と 農政のつながりから見て 有機農業は邪魔者?)
  ★ 国は 化学合成技術しか もっていないので 危険を認めるわけにいかない
代替となる 有機農業技術を 認めて来なかったし 当然基礎研究もしてこなかった

 (化学資材 特に農薬は 危険であることは 
僕のように体の異常を たくさんの現場にいる農民が訴えているにもかかわらずね)
 
 そこで 現場にいる 私たちが 未来農業に何が出来るのか 考える必要があるのです。

私なりに いくつか上げてみました。
★ 日ごろの観察を メモに取る (今までと同じ)
★ 前向きの科学者や 学生さんの 研究に積極的に協力する
 (若い学生さんには 有機農業に未来を託される方が多いので 是非!)
 ( 岩淵先生のような方は とても大切)
 ( 自分の田んぼなどを研究材料に提供することは 自分にとってもとても有意義です)
★ 純粋な科学者への研究資金の確保に 何か出来ないか
 (有機農業を まともに認めていないため 国から研究資金が なかなか出ない)
 ( 化学企業のなかにも 理解のある人も居るはず)

 僕の頭ではこの程度しか浮かびませんでしたが 
 現場にいるからこそ出来る事があると おもいます。
 
★ーーーーーー---------------------------ーー★

       有機農業と 農家経済について すこし
一般てきには「有機農業は 経済的に負担が大きい」と云います
しかし 僕の場合 皆さんに色々とアドバイスを頂 試行錯誤しているうちに 
かなり労働負担が削減でき 直接消費者に買っていただけた場合は
 お客様にも 有機農業のコストを負担していただき 結果 
再生産していけるレベルになってきました。

少しずつ 有機農業でも 利益が確保できつつありますが 
実際には全体を支えるお客様を確保できないため 有機圃場の拡大を見合わせています。 

今後は お客様の有機農業への 経済的負担を抑えつつ お客様を 確保して 
有機圃場を拡大したいと思っています。 

乱文で失礼しました  滋賀の 中道 唯幸
8/15 富山の予果さんから「草取りマラソンのまねっこ」
 うちの小麦畑は5畝の広さで,8本の畝をたて,一畝2列づつ植えていました。
 
 小麦の6月中旬の収穫が待てなくて,かぼちゃ,さつまいもにんじんなどを小麦の
間に植えていたのですが,これが地獄のもとに。
 
 昨年も同じことをして実はこの地獄は二度目。

 少しは手際がよくなったので,今年の泣きの御題にはいたりませんでしたが,小麦
収穫後,畝に耕運機を走らせることもできず,ひたすら土用の草取りを。人参の周り
には何故か似たような細い草がびっしりはえ,草をとると,とたんに人参がグラリ。
時には人参もろともぬけてしまう。相方と1週間草取りをしました。マラソンされて
いる林さんに脱帽です。

8/12 やまちゃんから「昨日の補足・代かきとコナギ」
 昨日も書きましたが、僕は荒代の時からかなりていねいに、こってり代かきをしています。
ギヤーでいえば、主変速が1〜4の2,副変速がLMSのMです。時速は多分2キロくらいです。
それでも水もちが悪く、田面が露出してしまう場合は、(当地では「ひっつく」という言い方をします)
翌日にもう一度代かきのし直しをしています。
 
塚本さんが、コナギをはやしてしまった田んぼの報告のところで
「雑な代かきをしてしまったせいかもしれない」
「代かきは、ゆっくりていねいに、土の塊が出来ないくらいに」
というようなことを言っていましたが、
もしかして、2回代かきで、ぼくの田んぼでコナギが少ないのは、
それと関係するかもしれません。
 
ぼくの2回代かきは、熊本の後藤清人さんから教わったものですが、
最初の年はあまり効果があったように思えませんでした。
その年の冬に、直接後藤さんにお会いできる機会があって、根掘り葉掘り聞いてみると、
「何がなんでも2回代かきすればいいってものじゃないんだ、
荒代のあとゆっくり時間をおいて、土に十分水を吸わせて(ほとばかして)、
2回目の時に、トロトロになるように持っていかねばダメなんだ」と思ったことでした。
荒代で通ったあとの泥の状態を見てみると、こなれていなくて、けっこう土の塊があるものです。
塊の内部にあるコナギの種は、冬眠状態のままかもしれませんね。
 
うちは瀬戸内の乾田地帯ですので、冬の間に耕起しておけば、
寒風と霜に当たって、土が風化してボロボロになり、水を入れるとすぐにどろどろになっていく傾向があります。
塚本さんは、福井県で、冬間はあまり田んぼが乾きませんね。
おそらく春先田んぼが乾き初めてが、最初の耕起になるのではないでしょうか?
そこらの差は、注意を払う必要があるかもしれませんね

8/12 岡山の林さんから「草取りマラソンを始めよう」
今日早朝、ニンジンのスプリンクラーを回した後、岡山県新見市に出かけて伊能忠敬
日本全土大図214画を見てきた。3万5千分の一の縮尺なのでそのままでは体育館に
入らない。青春18切符を使って往復5時間を要して旅をした。伊能忠敬の原図は焼
失しているがアメリカにそれを模写したもののほとんどが残っていたらしい。私が期
待していたのは、伊能忠敬が使用した測量器のレプリカが見られることであった。緯
度を測る象限儀、方位を測るれんか(私が使用しているフロントエンドプロセッサー
では「れんか」という字が出せない)羅鍼、半円方位盤、量程車、間縄、鉄鎖のレプ
リカが展示されていた。象限儀は天体観測からその位置の緯度を測定するもの、れん
か羅鍼(小方位盤)は水平方向の角度を測定するもので羅針盤を取りつけている。半
円方位盤は伊能忠敬が考案したものでれんか羅鍼と同じく方位を測定するものである
が、れんか羅鍼より正確に測定できるものであったらしい。量程車はギヤ―の組み合
わせから測距に使われるものでこれも伊能忠敬考案のものであった。間縄と鉄鎖は距
離を実測するもので、間縄は麻で作られていたが湿度で伸びるので鉄鎖も必要とした
ものであろう。伊能忠敬は歩幅で距離を測ったようだ。地図を作るためにはどうして
も天体観測が必要となるが、天体観測と密接な関係にあるのが暦だ。そして、天体観
測や暦と密接な関係にあるのが農耕だ。私は、伊能忠敬は百姓ではなかったかと常々
思っていたがやはりそうであったようだ。伊能忠敬が商家に婿養子に来る前は百姓で
あったようだ。暦や天体観測に興味を示すようになるのは農業をやった経験があるか
らだろう。
伊能忠敬は経線に沿って距離を測っているが、地球一周を39,870キロメートルと出し
ている。地球一周は40,000キロメートルだから恐ろしく精度が良い値だ。緯度を測る
のに象限儀を使うが、鉛直を出すために大工さんが使うような下げ振りで地球の中心
を求める。このような誤差の原因の一つは、日本のような緯度では地球の自転による
遠心力の効果が働いて正確に地球の中心を求められないからだろう。下げ振りのよう
なもので地球の中心を出すと、北極と南極、赤道でしか中心を求められない。赤道で
は重力と遠心力のベクトルの方向が一致するので地球の中心を求められる。緯度は象
限儀で求められるが、経度は正確な時計がないと求められない。地球は速い速度で自
転しているので一時間で15度も回転してしまうからだ。しかし、彼の地図には経度
と緯度が描かれている。経度は緯度と同じとして描いたのだろうか?経度は京都を0
度としているが、御所を0度としたのだろうか?経度も緯度も60進法を使用してい
るが、これは時間の測定と同じだ。現在でも時間は60進法を使うが、60進法は約
数が多く10進法や12進法との接続が良いからだ。60進法はバビロニア文明の遺
産だ。
今日は、百姓の仕事をせずに遊びに行ってしまったが、もうすぐニンジンの草取りマ
ラソンを始めなければならない。田圃の機械除草に比べればより体力を消耗する。気
が重い仕事だ。

林 正弘
岡山市

8/12 福井の中出さんから「イモチで私の場合。」
私の田んぼは砂質土ですが中干しで大きなヒビさえ入れ無ければ漏水は有りません。
そんな田んぼに今年はトータル窒素で4キロ強入れました。
ドカン肥からは流石に黒くなった稲も、今年の天候に助けられイモチはポツンで
終わっていました。が、倒伏の心配がありましたのでマグホスを20`/反入れ
ました。
今年は雨で入れるタイミングが少し遅くなったのですが、出穂前てき面に葉色t
が落ちました。しかし、根に負荷を与えたのは間違いなく下葉の枯れが目立つよ
うになりました。それでも、今までのV字に比べると格段に生育は良いです。

昨年イモチが入った時、通称ストチュウを散布しました。酢と焼酎を合わせたも
のです。
4日から7日ぐらい間を空けて数回散布してイモチは痕跡を残してなくなりました。
確か、その時は晴れの多い期間だったと思います。
他に、漂白剤とクエン酸もしくは酢を合わせた物で対処する方法を情報として
持っていますが、検証していないので参考意見です。
実践されている方がいるのであれば教えてください。

散布には軽トラに500リットルのタンクと動力噴霧機、100mホース、鉄砲
(ノズル)を積んで作業します。
出穂したこの時期はカメムシ対策として、昨年作ったニンニクのすりおろしを焼
酎に漬けた物かニンニクのすりおろしその物を木酢液と合わせてて散布していま
す。が、今雨でタイミングが合わなくて困っています。

イモチにしろカメムシにしろ、この手段が有効なのかどうかは信じているだけで
確証は持っていません。

AKAO1888

8/12 岡山の赤木さんから「イモチが出ただってぇ?」
赤木@菜の花です。
 興味が湧いたので出てきました。
 
1.5反の田んぼです。元肥は、有機アグレット7−2−7を40kg/反いれ、5月14日に坪40株(2条植えて1条あける)で田植えし、合鴨24羽を放鳥し、順調にきていましたが、6月19日くらいに菜種油かすを50kg/1反追肥しました。ところが、7月はじめに葉イモチが大発生し、木酢液と酢及び木酢液をそれぞれ250倍に薄めて散布しました。その後葉イモチは治まったようでしたが、ここにきて穂首イモチの発生に頭を悩ませております。葉イモチと同様木酢液と酢と木酢液を250倍で散布しましたが、治まるかどうか心配しています。肥料の入れすぎが原因なのか
 
 上の文章は大平さんのメールです。
有機アグレットが具体的にどんな肥料なのかわかりませんが、単純計算では窒素反当2.8kg。菜種粕の窒素は少なくみて反当2.5kg。2つの合計は5.3kg。鴨の糞はわかりませんが、反当16羽なら十分とはいえないが稲の必要量の半分くらいはあるのと違うかな。ご本人も答えはわかっていらっしゃるようで。
 
 肥料の量は品種、土質、水条件、植付け密度などにより違うので一概には言えませんが、私が今年ドカン肥として振ったのは、窒素で1.5kg。去年2.1kgでぶっこけた。化学肥料と有機肥料とは単純には比較できませんが、とにかく窒素が過ぎているのと違いまっか。窒素5.3kgと鴨のクソ。こりゃぁ怖い量でっせ。
 菜種粕を振って肥効が出てきたのが7月に入ってから。丁度その頃は本格的な梅雨がやって来て、気温は低めで湿度は十分。窒素も効いて。これでイモチが出ぇへんかったら不思議です。
 
 木酢液や酢は正解と言えば正解やけど50点や。どちらも主成分は酢酸。なして焼酎を入れへんかったんかな。こちらは有効成分はエチルアルコール。いろんな殺菌剤(この場合は防カビ剤)を混ぜた方が確実に効く。ついでにミネラル入りの塩も一握りぶちこめば良かった。塩もカビを殺しますねん。イモチはカビの一種ですから。
 
 糖尿の人がいくら薬を飲んでも、食事を変えないと治らないのと一緒で、窒素が効いている間は治るのもむつかしいかもしれない。もし手間があるんだったら木酢液、35度の焼酎、塩少々をまだまだかけても大丈夫です。抵抗性も付かないしぃ、残留もしないしぃ。
 
一般論として聞いて。
 籾が太るのは穂肥じゃなくて水です。そこそこに色があったら水さえ切らさなければ籾は太ります。肥を振ったら豊作だと思うのは、人間の欲。隣の田んぼに負けまいとする競争心。良食味の稲ほどわずかな穂肥でぶっこける。特に病気の発生は肥料が呼んでいるようなもの。
 と言うことで、来年は目標茎数が取れた後の肥やりは、くれぐれも考えてからにしませう。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通
 
8/11 やまちゃんから「今年の反省」
暑さでいささか頭のほうも昼寝気味なんですが、
笹村さんの
「抑草の理屈のほうは、未だ日暮れて道遠しですが、
雑草を手なずけるすべのほうは、だいぶ身に付いてきたようです」
そんなニュアンスの言葉が印象に残っています。
笹村さんが、一番最初にメール下さった時の言葉は、たしか
「自然農法は、体験的に伝承されてきているのですが、
きちんと理論的にも裏付けていくようにしないと、死屍累々です」
言葉は全然違いますが、そんなニュアンスのメッセージでした。
いたく同感しました。
 
さて、昼寝中の我が輩はというと、理論的にも実践のほうでも、スランプ状態にあって、
スランプの時は、じたばたしても仕方がないと開き直っているのですが、
それでも今年は今年で、いろいろそれなりに反省もあり、
「百姓の来年だ」と思っていることもあります。
 
土質は、冬の間はからからに乾き、こってり代かきしないと翌日には水がないという乾田ですが、
ヒエ、コナギ、オモダカ、ホタルイが棲み分けというか同居しています。
 
コナギは、僕の体験からは、塚本さんが言うように、
6月になってから2回代かきをすれば、恐るる及ばずと思っています。
コナギが生えてこないかといえば、そうじゃなく生えてきます。
2回目の代かきの時に「コナギも生えてるなあ」と思いつつ、植代をかいています。
漏水防止のために畦マルチをはっているので、ドライブハローを畦際ぎりぎりに寄せることが出来ません。
ドライブハローが通ることが出来なかった畦際にはコナギはかなりびっちり生えています。
ただ、丈は低く10〜15センチくらいのところで治まってくれています。
皆さんの話を聞いていると、稲と競合するイメージなんですが、うちでは違います。
田んぼの真ん中にも生えますが、おとなしいものなんです。
どうしてなんか、理屈ではわかりません。
 
ヒエについては、6枚中5枚の田んぼは、ヒエ取りに入っていません。
昔の篤農家なら眉間にしわを寄せるところでしょうが、最近の村人は寛容です。
収量に問題なしです。コンバインもあの程度なら苦にしないはずです。
反省点は、乗用4条のティラガモを入れることを意識するあまり、
まっすぐ整然と田植えすることに一生懸命になって、
前日から代かき水を落とし、田植機のトラブルもあって、2〜3日田面を露出させてしまいました。
「荒代のヒエさん復活してください、
ヒエの種さんもどうぞ芽を切ってください」
というようなことをやってしまいました。
田植機を運転する家内が、典型的なだんどり人間で、
まっすぐ植わらないと気色悪い(すっきりしない)というタイプなんですが、
ヒエ多発の田んぼは、来年は水を張った状態で僕が植えることにしたい。
それと、やっぱり田んぼの高いところでヒエが出ています。
稲刈りがすんだら、本岡さんにトラクターダンプを借りて、田んぼの高低直しを今年から始めるのだ。
 
やっぱりにぎやかなのが、オモダカ、通称ギャオスです。
今まで生えていなかった田んぼにも、じわじわ増えてきています。
ただこいつは、僕のように6月になってから荒代かきをして、7〜10日もおけば、
芽を切って葉っぱを出すので、浮力がついて、風で畦際に吹き寄せられます。
(とくにうちの田んぼは、植代の時にウキクサがかなり繁茂するので、
ウキクサに絡まって吹き寄せられてきます)
ウキクサやワラゴミと一緒にすくい取った田んぼはおとなしいものでした。
それにこやつは、コンバインの敵にはなりません。
やっぱりおそれるに足らずと思っています。
 
頭がいたいのが、ホタルイ。
本岡さんが
「ホタルイは、早生の稲の刈り取り時期はまだ青くて、シャキっとしているので、
コンバイの刃が刈り取ってくれるけど、晩生の稲刈り頃は、
枯れて繊維が強くなると、刈歯が滑ってコンバインが詰まります」
と、脅します。
また去年は、コシヒカリが倒伏して、光をさんさんと浴びて、ホタルイがいよいよ成長しました。
絶対倒さないイネ作りを心がけねばなりません。
なにせ、おらが村の機械組合のコンバインは経年疲労でいささかくたびれているのだ、、、
6月10日田植えで、6月下旬頃にホタルイの針が見え始めます。
これも、畦際の出芽は早いので、1回目の代かきで叩いているようです。
今のところは、ティラガモで早めに押さえ込むほかないとあきらめています。
外目にさほど目立つ雑草じゃないし、収穫さえ出来れば目の敵にしたくないんだけど、、、
 
とまあ、こんなところです。
 

8/11 福井の塚本さんから「平成17年の報告(その1)」

 塚本から平成17年の報告(はじめに)

 今年は初めてコシヒカリの6月植えに挑戦しました。とても勇気がいりました。
 5月中旬植えと6月上旬植えの違い。
@田植えしてからイネの活着が早い。
Aイネが上の方にスーッと伸びる感じがする(生育が早いと感じた)。
B6月はじめの代かきのとき、草がいっぱい浮いた。
Cコナギだらけの田んぼでもイネの背丈のほうが高い。

 イネの生育のためには6月の田植えのほうがずっといいと感じました。
 これからも6月に入ってからの田植えでいきたいです。

 塚本から平成17年の報告(その1)

 代かきで草を抑えた例

 黒米の田んぼです。面積は3アールほど。水漏れするので水を入れっぱなしです。
 5月19日 荒代かき  水漏れするので水をジャブジャブ入れながら代かきしました。
                トラクターの速度はゆっくりめでロータリーの回転は早めです。

 5月30日 植え代かき やはり水を入れながらジャブジャブ代かきしました。
                トラクターの速度はゆっくりめでロータリーの回転は早めです。
                ロータリーの深さは深めで、泥がそこに回るようにという気持ちでやっています。
                水漏れを少なくしようとこうしています。

 結果  田植え後、土が水面から出たところは草がありますが、あとは除草剤を使ったように草がありません。
      信じられないことが起こったと感じています。
      漏水田でも草が抑えられることが分かったのは大成果。
 

 塚本から平成17年の報告(その2)

 カルガモが草を抑えた例

 コシヒカリの田んぼです。面積は40アールほど。水もちはいい。クログワイがたくさんある。

 5月24日 荒代かき  トラクターの速度は早めでロータリーの回転も早めです。

 6月 2日 植え代かき トラクターの速度は早めでロータリーの回転も早めです。

 結果  田植え後、土の表面にクログワイの芋がごろごろ転がっていました。そのうちコナギも生えてきました。しかし、その後それらがほとんど無くなりました。40アールにカルガモが10数羽泳いでいます。クログワイの芋がカルガモを呼んでいるようです。
      
こういう幸運が数年来続いています。田んぼは一枚ごとに違うということを実感する田んぼです。

 さて、この田んぼで田植え後に、脱脂大豆を反当り80キロ散布しました。数日して水が白く濁りました。これはコナギには有効でしょうがクログワイには通用しそうにありません。クログワイにはカルガモでしょう。


塚本から平成17年の報告(その3)

 高をくくっていたら大失敗の例

 コシヒカリの田んぼです。面積は65アールほど。水もちはいい。

 5月23日 荒代かき  トラクターの速度は超早めで雑な代かき。

 6月 1日 植え代かき トラクターの速度は早めで普通の代かき。

 結果  田植え後、コナギがわんさか生えてきた。土の高いところはヒエが生えています。作業が後手後手で、草の中にイネがしょぼしょぼと生え  
     ています。しかし、イネの草丈のほうがずっと高く、5月田植えと6月田植えの違いを感じます。今、除草機を押していますが、水の深いとこ  
     ろはコナギが少なく、地面が高いところはコナギとヒエがびっちりです。近所の人たちは、この田んぼを見て恐怖を感じています。


★★★反省★★★
その一  荒代かきは水を多めで、トラクターの速度はゆっくりめで、かなり丁寧にしておこう。これが代かきで除草する土台ではないだろうか。
      残念ながら今の私では、速度を数値で表現できません。土の塊がない程度に丁寧としか表現できません。

その二  代かきで除草する時期は、5月下旬を過ぎてからがいいのでは?

その三  水が深いところはコナギが少なくて小さいというのは、代かきがそこだけ丁寧にできていたからではないか?

●塚本から平成17年の報告(その4)

 苗代後の田んぼを荒起しから植え代かきまで一度にやってしまいました。
 田植え後、初期除草剤を使いました。
 後ほどコナギがわんさか生えましたが、背丈がとても短いのです。
 コナギの姿は昨年、山下さんが送ってきた写真の姿そっくりでした。

そこで思ったのです。
 6月に入り丁寧な代かきを繰り返すと、初期除草剤と同様の効果が得られているのでは。
 私の田んぼのコナギは大きいのに山下さんの田んぼのコナギが小さいことが不思議でならなかったのですが、それは代かきによる草抑えの効果に違いがあったからでしょう。5月上中旬に代かきをしていた私と、6月に入ってから丁寧な代かきをしていた山下さんの違いが、コナギの大きさの違いになったのでしょう。

●塚本から平成17年の報告(その5)

 発酵鶏糞の使い方考(参考までに)

 赤木さんに習って今年は念願の発酵鶏糞散布をしました。手作業で1800キロほど散布しました。その疲れもいまだに残っている感じがします。
 確かな成果を見るまでは散布機械を買ってなるものかとじっと我慢しました。

 田植え後に発酵鶏糞を散布したら、水が黒く濁りました。一週間以上はひどく濁っていたと思うので、植え代かき直前に機械で散布したら、抑草効果に貢献するのではと思いました。
(おわりに)

   昨年の暮れからの仕事がようやく途切れて放心状態です。
   今年は、幸運にも恵まれ、今まであまり関心がなかった代かきのことが、ぐっと身近になりました。
   来年は(?)、大きな田んぼで代かきの効果を確かめたいです。
   小さなコナギでも、びっちり生えていると肥料がどんどん食われてしまいます。かなり抑えないといけないと感じています。
   いままで成功しても失敗しても、つかみ所がなかった除草剤を使わないイネつくり。来年からは、どうして上手くいっているのか確信を持って成功したいと思っています。
   日本のあちこちで除草剤を使わないイネつくりが成功していくことが、夢物語ではないと思えるようになってきた平成17年でした。

8/11 三重の大平さんから「穂首イモチについて」
穂首イモチが 全体に広がっています。

1.5反の田んぼです。元肥は、有機アグレット7−2−7を40kg/反いれ、5月14日に坪40株(2条植えて1条あける)で田植えし、合鴨24羽を放鳥し、順調にきていましたが、6月19日くらいに菜種油かすを50kg/1反追肥しました。ところが、7月はじめに葉イモチが大発生し、木酢液と酢及び木酢液をそれぞれ250倍に薄めて散布しました。その後葉イモチは治まったようでしたが、ここにきて穂首イモチの発生に頭を悩ませております。葉イモチと同様木酢液と酢と木酢液を250倍で散布しましたが、治まるかどうか心配しています。肥料の入れすぎが原因なのか

誰かいいアドバイスがあればお願いします。

8/11 三重の今村さんから「お仲間に入れてください。」
(世話人)山下正範様
はじめまして。三重県亀山市の今村と申します。
15年ほど前から井原式有機農法を参考にして稲作を細々とやっている者です。
無農薬ではなく減農薬法でやっています。農業関係のサイトで井原式農法の関連
があまりないようでいろいろウォッチングしていて貴サイトに当たった次第です。
皆様のいろいろな情報を参考に今後も農業を実施していきたいと思っていますの
でよろしくお願いいたします。

私のプロフィール
住 所  三重県亀山市(町名は省略させてください)
氏 名  今村   
年 齢  50代末期
趣 味  オーディオ機器製作、機械いじり、道具あつめ、家庭菜園
本 業  会社員(情報機器製造会社・工事関係業務) 
農業歴  20年の兼業農家(若輩者です)
保有農地 稲作圃場 4反(40a)営農稲経参加中
     野菜畑地 1反(10a)自家消費耕作中
          2畝( 2a)休耕中(梅畑)
保有農機 トラクタ  ヤンマー Ke15(15馬力)     5年使用現役
     コンバイン ヤンマー CA8(8馬力2条刈り) 19年使用現役
     乾燥機   静岡精機 PCE-18M(1800kg)遠赤外線式 1年使用現用
     籾摺機   静岡精機 SMR3A(1020kg/h)ジェット式 1年使用現用
     電子計量選別機                   1年使用現用 
      
     動力運搬車 自作8馬力クローラ式 最大積載量350kg 5年使用現用
     動力噴霧器 自作5馬力最大圧力50kg吐出量110L/分 10年使用現用
     汎用管理機 ヤンマー 3馬力            10年使用現用
     乗用田植機 ヤンマー 5馬力 4条植        1年使用源用
     そ の 他 背負式動力散布機、草刈り機(3台 20年物現用機あり)
稲作方法 井原式への字農法 酢酸・焼酎による減農薬 品種コシヒカリ
畑作方法 自己流 自家製苗使用 自家消費用雑多品種
農機保守 基本は自分で修理点検実施

現在農機に関しての思うこと
・安全性の観点で見ると危険が多い。対策が出来ないか。
・コンバイン等の点検マニュアルに、こぎ胴のはずし方やエンジン部の分解方法
 などが記載が無く農機店に出すようになっている体制が気に入らない。

こんな私ですが、お仲間に入れてください。

8/9 佐賀の那須さんから「緑肥抑草」
 赤木御大からの緑肥抑草の勧めを希望をもって拝聴しました。
コナギ繁茂の5.0反の田と別に0.3反の手植え田には草がほとんどありません。れんげを青いうちにすきこみ、代掻1回で雑草を生やして2回目で青草のまま代掻きしました。このことが、緑肥抑草のことなのかなどと思いつつ田を見ています。成苗手植で深水と緑肥の3点抑草で完璧のような気もします。来年それで除草から解放されたいものです。
 
  2005,8・8 佐賀県鳥栖市 那須 修一

8/8 宮城の三浦さんから「メーリングリスト参加希望です。」
このたびはおせわになります。
宮城県で農業を営んでおります三浦ともうします。
25歳で妻と子2人、祖父母と母とで、零細ですが専業の家族農業をしております。

こどものために、持続可能な農業にできればと思っております。
どうぞ、よろしくおねがいいたします。

。ooO○Ooo 。。。ooO○Ooo 。。。ooO○Ooo 。
三浦隆弘@宮城名取下余田の芹農家
はちはお花のなかに、お花はお庭のなかに、
お庭は土べいのなかに、土べいは町のなかに、
町は日本のなかに、日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
そうして、そうして、神さまは、
小ちなはちのなかに。 (金子みすゞ)
(日記)http://plaza.rakuten.co.jp/shimoyoden/
(Myprofile)http://www.myprofile.ne.jp/shimoyoden/
(写真)http://jp.y42.photos.yahoo.co.jp/shimoyoden/
。ooO○Ooo 。。。ooO○Ooo 。。。ooO○Ooo 。

8/6 岡山の林さんから「赤木さんの菜の花抑草に期待しています」
出穂まであと一ヶ月となりました。イネが香るようになりました。香ばしい良い匂い
です。葉が風で擦れてテルペンのようなオイルが漂っているのかも知れない。コナギ
が皆さんの悩みの種となっているようです。私もコナギが増えてきました。コナギに
はやはり赤木さんの菜の花など緑肥抑草が効果があるようですね。「コナギには菜の
花をお奨めします」と言われるほどですから、効果を実感されているはずです。赤木
さんの抑草技術の展開に期待しています。私は抑草効果だけでなく、圃場に腐食が増
えていく菜の花や麦、雑草による抑草に関心があります。二酸化炭素を固定して自ら
増えていくのですから楽チンで良いと思っています。腐植の場合は肥料の窒素、燐
酸、カリといったものとは違い、それがどのように増やされてきたかという土壌の歴
史が大事だと思います。
有機農業の分析的調査はいずれ為されるべきだと思っています。これは、頭でっかち
になる、という事とは違うと思います。科学的方法には分析と統合があります。どち
らも大事です。

村山様、私は次の点に疑問があります。
>やはり根本は、田圃で取れたものを田圃へ返す(本当は生ごみも人糞も含めて)、
― 有機では人糞は使用できません。

>お米など4割も減反しているのですから、自然循環農法でも若しかして、6〜7割取
れれば、自給には十分ではないでしょうか。
>そして、藤本さんのご提案のように、田圃で取れるもの全てをいただいていく、全
てを健康な産物として売っていく、ということで経営を成り立たせていただければ、
とてもまちの者としては幸せです。
― 平成に入ってから米の値段も、経済的に合わなくなりました。自給とは日本の消
費量のことでしょうか?米の単位面積当りの生産量を減らして具体的にどのようにし
て経営を成り立たせることが出来るのでしょうか?有機農産物といっても市場原理か
ら逃れられません。減収となった3〜4割を価格に上乗せして町の消費者にはその値
段で買って頂けますか?単位生産量を減らさなければ健康な産物が出来ない、という
ことではないと思います。

>このMLに参加されている方からも、長年有機でやっていると美味しくなくなるこ
ともある、虫がつきやすくなることもある、とお聞きしました。
― 有機でやっていて、不味くなる。虫が付きやすくなる、という例は私は体験して
いません。(私の場合、歴史が浅いのかも知れない。)実例があるといっても全てが
そうなる、とは言えません。有機物といっても入れ過ぎればそうなるかもしれませ
ん。土壌分析はされているのですか?

林 正弘
岡山市

8/5 福井の富田さんから「たんぼの能力」
福井県池田町の冨田でございます。
 
赤木さんのメール、なるほどと読ませて頂きました。
 
また頭でっかちの話になるような気がしてなりませんが、書かせて下さい。
 
以前の循環型農業がおこなわれていた頃は、人糞をたんぼにまいていたと
思います。でもその量は現在の牛糞のようなトン単位に比べ少なかったのではないか?
と想像します。(収量も少なかったでしょうけれども・・。)
 確証無く書くと怒られるかもかれませんが、循環型を構築するには、家畜も多すぎますし、
畜産糞尿も多すぎるのではないでしょうか?
 
 
 今年、私は無肥料栽培を始めました。水以外の投入は無く、妙に軽やかな気分で
気持ちの良い栽培です。
 しかし、幾つかの矛盾も感じています。
 それは、(JAS有機にも同じ事を感じるのですが)自分のたんぼを頑なに清浄に
保つ事への矛盾です。自然系の中で農業をさせて頂く我々は、隔離された環境と
いうものに対して違和感を感じます。
 
 何が言いたいかと言いますと、無施肥や有機栽培といった栽培をするならば、
流れ込んでくる家庭排水等の汚染水や様々な要素を浄化する作用や機能を
たんぼに持たせる事も必要ではないだろうか?と。循環系の一部として。
 たんぼはゴミ捨場ではありませんが、かといって隔離された”清潔な”生産場でも
無いはずです。
 ここで問題となるのは、その汚染があまりにも高濃度で多すぎることでしょう。
重金属類にしてもしかりです。
 
 たんぼの持つポテンシャルを高める努力をすると共に、許容範囲内での環境
浄化作用や循環系としての役割を果たし、収穫物を頂く。
 そんな姿を最近はイメージしています。

8/5 佐賀の太田さんから「御礼」
お陰様で今年はコナギから解放された見たいです。6月の水不足にはお手上げでした
が、その後の順調な雨量で深水が保てた所はいいですが、浅水しか出来ないところは
浮き草の大量発生とウンカの被害で駄目です。西九州はウンカ対策ですね。
10年位前より中間産地の田圃で無農薬で始めましたが、お茶を栽培しているので茶園
の草取り追われ、田圃の草取りの暇がなく家族が食べるだけがやっとで、父は恥ずか
しくて外も歩けんと言っておりました。
しかし熊本県菊池市の後藤さんとの出会で田圃に水を張ったら草ははえないの理論を
お聞きし、幸か不幸か狭い田圃を何十枚と耕作しておりますので、いろいろやりまし
た結果次のよう見たいです。
・とにかく畦をしつかり作る(横の漏水は一滴も出さないぐらい?・田植え1ヶ月は深水保つ(しかし一日で3分の1以上の水の入れ替えの工夫)
・代かきの時点で青物の埋め込みを利用する、無理であれば油かす反60キロの埋め
 込みで葉っぱすれすれまで水のため込みを行うとコナギの発せい無し、水落とし以
 後の発せいはひえと同じく稲が勝つみたいです。
山での畦塗り機を利用した超深水の栽培は無理があるようです。今年の秋からは畦の
コンクリと水の入り口と出口の工夫をぼちぼち行いたいと思います。
全国で草1本も無いと豪語された熊本の後藤さん岡山の赤木氏には、頭がさがります。
早朝より幾度と無くおしかけ、理論をお伺いいたしまたけっか私も草から解放された
見たいです。おふた方にはふかく御礼申し上げます。
佐賀・太田

8/5 岡山の赤木さんから「有機農業と環境負荷」
赤木@菜の花です。
 
 このところ有機農業の分析的調査とかで、話が盛り上がっています。
どこか頭でっかちの話になりかけているように思えるので、、、私個人としてはあまり神経質になる必要もないと考えます。
 以下私の場合を例にお話いたします。
 
 反当3トンの菜の花の茎や葉をすき込みます。田んぼの水質が一時的に悪くなっても、深水管理するために、その水を用水に出すことはありません。中干しが田植え40日後にありますが、その時点で初めて排水いたします。一時的に水中のBODは高くなっているでしょうが、カブトエビや虫や小魚(フナ・ナマズ)たちは元気に泳いでいます。環境を汚染するほど汚れているなら、生き物は棲めないはずです。
 つまりいいたいのは、田んぼもひとつの環境ですが、環境負荷を考える場合は、そこから川や湖沼など公共水域に汚染物質が流れ出すかどうかだと思います。そう考えると菜の花は水環境への負荷は考える必要はないと考えます。もし田んぼへの負荷が大きいと仮定すると、そんな田にカブトエビは来ないだろうし、稲もまともには育たないと思います。
 
 米ぬか散布だって同じです。私の田んぼで50kgも振ったら、泳いでいる水の中の生き物は全て死にます。100kgなんて私には驚くばかりの量です。その水を直ちに川に流すと問題となりますが、実際には深水管理をするため流すようなことはしません。やがて大気中の酸素が溶け込んだり、水をどんどん補給するので、また虫たちが現れてきます。そのころには水はきれいになっています。
 田んぼの生物多様性を論じるなら別ですし、心情的にはかわいそうだと私は思います。だから自分自信はできれば米ぬか散布はやりたくないです。そんなこと言っていたら耕うん作業もコンバイン作業も中干しもできなくなります。そこは非情でも割り切って作業を進めざるを得ません。個としての命は絶えますが、こちらの作業とバランスの取れた棲息をするでしょう。
 笹村さんところの地下透水の大きい田んぼでは、連続して入れる水で酸素が補給されるのでしょうね。驚きました。田んぼも10枚10色ですね。
 現代農業で改めて鶏の血液検査拒否を読ませていただきました。大きな組織やお役人の世界では、自分が責任とって判断するということが無いですね。腹立たしいことです。
生物界では病気や外敵に対し抵抗を持ち合わせたものが生き残り、現在にいたっていることは明白な事実です。いわゆる自然淘汰の範囲です。人間が特殊な環境を作るものだから、ウィルスは好き放題に進化・強毒化して、家禽の方がついてゆけない。それどころか淘汰されまいと遺伝子が働き抵抗を持ちつつあるのに、これを黒と断じてはなんの前進も進歩も無い。
がんばってください、としか励ましようがありません。
 
 田んぼを畜産廃棄物やゴミの捨て場にしないで、、、、を読んで。
ケイカルなどは論外なので横におきます。
たしかに捨てすぎると田んぼも畑も腐敗系となり、害虫や病気が多発し稲なら毎年ぶっこけます。
 私の家では台所から出る野菜屑は米ぬかをまぶして乳酸発酵させ、すべて畑に返します。野菜屑はあくまでひとつの資源として捉えています。決して生ゴミとは思っていません。生ゴミと意識すると、その時点から畑はゴミ捨て場になります。個人の家庭だろうが多くの家庭から出る大量の野菜や魚屑であろうが同じです。循環型社会などときれいな言葉だけが先走っているように思います。
 極端な話が人糞の利用です。ウオシュレットできれいに洗って、ヒーターで乾かして、レバー操作で流して終わり。。。。たしかにきれいだし快適だし痔にもいいと言うし、私も同感です。町の人は100%そんな生活でしょう。でもこれでは循環は断ち切られています。
 我が家には水洗とタンクを備えた無臭方式と両方があります。言っておきますけど、ポッチャンの次におつりがくる昔式ではありませんからね。溜まった糞尿はブロックで囲った籾殻の中で好気発酵させて、何ヶ月か後に畑に戻ります。見た目には昔ながらのエッサホイサをやるわけです。臭いなんてなんでもないですよ。水洗しか知らない人が見たら絶句するでしょう。これこそ人類が営々とやってきたことなんです。環境をなにも汚さないで循環させているつもりです。話がずれてしまった。。。
 
 気になったのが、田んぼから生まれたもの以外は田んぼに入れないという考え方です。
日本ででる家畜の糞尿を、人間並みに活性汚泥処理すれば畑にも田んぼにも入れないで済むでしょうね。でもこれは糞尿を廃棄物・汚いもの・ゴミとしてしか捉えていないように思います。
 昔のその昔、卵は病人や産後の滋養補給に食べる大切な食べ物。牛肉は盆と正月に家族そろってすき焼きする程度。こんな暮らしに戻れるのなら、畜産廃棄物は田んぼに入れなくてもいいでしょう。しかし、今の生活レベルでは、家畜糞尿は膨大な量が出るのが現実です。外国から肉だけ輸入すればわが国には糞尿は出ないから、たしかにきれいです。そうもいかないのなら、糞尿を廃棄物として捉えないで、稲が健全に育つ範囲でどんどん入れるべきだと思います。そうしないと循環型社会が構築できないと思います。
多くの飼料を輸入しているから窒素の収支バランスは取れないことは明白なんですけどね。
 提案したいのは、家畜の糞便をもっともっと多くの田んぼで利用するようにすれば、余るどころか取り合いになるほど貴重な大切な資源になるとおもいます。悲しいかな、化学肥料を振ることが最良の技術であると洗脳されています。有機肥料を使う技術も忘れ去っています。そんな手間かけるよりも、化成肥料をさっと振って、出来た時間は勤めに出る。そのほうが豊かな暮らしが出来ます。
意識改革と運搬や散布の具体的な方法や生育技術さえ克服できれば、こんなに良い肥料はないんですけどね。こんなことに補助金を使えば村も変るだろうに。
 というわけで、家畜糞尿の田んぼでの適正使用には、私は賛成どころか推進さえしています。
 
 高柳さんへのコナギ対策の話はまたいずれ。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通
 
8/4 千葉の高柳さんから「Reコナギには菜の花をお奨めします」
赤城さん、ありがとうございます。  高柳@おかげさま農場@千葉です。
 
 私は、近年無駄なことばかりやっているような気がします。
菜の花は、今年1.5反ほど作りました。収量は250kgで、油を絞ります。昨年は、170kgとって
菜種油が約4斗になりました。食用の油の自給のためです。
 麦は毎年1町歩くらい作り、小麦粉やうどんにしてますが、毎年ですので冷蔵庫には30俵くらい
入っています。
 と言うことは、赤城さんの言われる菜の花や麦の緑肥生産の為の種は十分にある事になります。
ここ10年くらいで、私の経営は倍近くになり、田んぼ4町歩(転作も含めて)畑3町歩と、7町歩以上
の管理をしていることになります。田畑合わせて7町歩を全て無農薬というのはきついです。問題は、草です。
5月から現在まで、草に追われル毎日でした。息子に言わせると、規模縮小すればいいのに!ということですが、、。
 で何でこうなってしまったのかというと、近所の離農者が多かったために何となく引き受けてきたからです。
「俺がやれば、いくらかは環境汚染が進まないで済むではないか、」などといった、奢りといい加減さが、
積もり積もって現在があるように思います。
 田んぼの無農薬は、一部でやっていたのですが、全田でやったのは昨年からです。畑は仲間達20数名で
取り組んでいるのに、田んぼでやらないわけにはいかない、と単純に思ったからなのです。
準備不足、技量不足を棚に上げて取り組んでしまった、未熟者と悔やんでしきり、の状態です。
 
 「コナギには菜の花をお奨めします」ということですが、このあたりでは、開花期は4月の下旬から5月の上旬
です。田んぼに水が入るのが4月の10日前後です。4月には全ての田んぼの田植えは終わっています。そういう
地域で、菜種の生育と田んぼの準備がどうなんだろうか、と言う疑問がありますが、どうなのでしょうか。
田んぼの条件は、谷津田の地下水位の高い、区画の小さい田んぼです。乾かないのです。刈り取りをすると
コンバインが10センチ以上は沈みます。暗渠排水はしているのですが、この辺でケドとよばれる泥炭の層があります。
耕耘は、まだ良いとしても、代掻きや田植えともなると水によって田んぼがふくらんできます。でトラクターや田植機が
田んぼにはまってしまうなどはしょっちゅうです。そんが田んぼが半分くらいあります。
 いつもグジュグジュの田んぼは、ほっておくにしても、蒔ける田んぼに小麦を蒔こうと思っています。今年は、緑肥
抑草の実験をしてみようと思います。

8/3 岡山の赤木さんから「コナギには菜の花をお奨めします」
赤木@菜の花です。
 
 コナギに敗北宣言をしたとかしなかったとか。
地域によって、田んぼによって一概にお話しはできませんが、もし可能ならば菜の花などの緑肥抑草をされてはどうでしょう。
 菜の花、エンバク、レンゲ、極めつけは雑草。合計で3町6反が緑肥による抑草です。
この春は緑肥の出来がいまひとつだったので、入水前にとうとう全ての田んぼに屑大豆や菜種粕ペレットを振ってしまいました。反当30kgです。緑肥だけでよかったのか、後から振ったこれらによる相乗効果が良かったのか知りませんが、とにかく何も生えていません。まったく何も生えていないのです。
大きな話をすると、コナギでもヒエでもタデの類でも何でもいいから、1時間で5株を見つけたら1万円差し上げますと言ってもいいぐらい生えていないんです。
ヒエは専ら深水が効いたと思っていますが、コナギは緑肥によるところ大です。
 おそらく緑肥からでる有機酸(主に酢酸・酪酸)が効いているのでしょうけど、百姓である私にとっては何が効いてくれようが知ったことではありません。こうしたら私の田んぼでは草は生えないんだ、ということがわかればそれで十分です。
 草との共生を考えるなら少しは生えたほうが生物多様性にもいいんだろうけど、私にとっては生えないに越したことはない。共存の範囲で生えてくれることは無いだろう。生えるときには一気に攻撃してくる。そんな中間などありえない。生えたのを機械や手で取る時に、もうやめようよ!という判断には役立つかもしれない。
 
 
これだけの堆肥を振っておけば自分の稲は丁度いい具合にできる、私にとって大事なのはこのことで、堆肥が土の中でどんな動きをしようが私は知らなくていい。知ったに越したことはないと思うけどね。
 有機肥料と化学肥料のどこがどう違うか分析的に・・・・どんぶり飯かきこんで育つのと、身体にいいサプリメントとビタミン剤で育つようなもんだと思う。極端な表現かもしれないけど、私はどんぶり飯で子供を育てたい。給料もらっている人が学問としてやるのならご自由だけどね。稲作が何千年と続いているのは、化学肥料を使ってこなかったからではないのかな。弥生の昔から化学肥料があったら地球はとっくに終っているだろう。どちらがいいか答えは出ているように思いますけどね。
 
 高柳さん、那須さん、来年は緑肥も選択肢の中に入れてみておいて下さい。もしそう考えるなら、種子の手配は早い方がいいです。このところ例年菜の花は種子不足ですから。私もまもなく注文します。レンゲの種子はもう配達されたよ。
 有機農業と環境問題の分析的調査への意見はまた今度にしよう。
 冷酒片手にもう眠い。ゴゼン2じだ。
 
 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

8/3 神奈川の笹村さんから「米ぬか抑草のイメージ」
あしがら農の会の笹村です。
どうも米ぬか抑草のイメージが、違っている様なので、
どんな過程で抑草されているかを書いてみます。

私達の地域に、米ぬか抑草で8年間(正確ではない)成
功されている方がおられます。
この方の田んぼは、谷戸田です。20年ぐらい(正確で
はない)自然農法でされてきた田んぼです。縦浸透がす
ごい田です。
確か調査では、減水浸が100ミリぐらいだったと思い
ます。
極めて平らな代かきになっていて、1反で高さの差が、
2cm差に収まっています。1cmの時もありました。
冬緑肥を作る年(ヘアリーベッチかレンゲ)もあります
が、作らない事もあります。米ぬか以外は無肥料です。
代かきは田植え直前にします。ヌカは田植え翌日の朝、
丁寧に均等に播きます。播く量は90キロぐらい、6体で
す。場合によって7体だそうです。苗は普通の箱苗で
す。ヌカを播くと2日から3日(水が曇っている間)は
外に水を流さない様にしますが、水はどんどん入れつづ
けています。その間土を出さない様にこまめに水管理を
しています。
生き物が死ぬような事は全くありません。腐敗臭がした
ら、だめだといわれています。一般に止水して、腐敗に
なるイメージがありますが、綺麗な水の状態です。この
点が、1番違うと思います。
長年自然農法でやってきた田んぼだから、微生物がたく
さんいて成功するといわれています。おたまじゃくしも
元気なままです。ひどく病気が出るとか、やたら虫が集
まるとかいう事も、今までに見た事がありません。

3から4日目当たりに、水を外にも流し始めます。常に
流れ出ている状態で管理しています。水の取り入れ口の
前に、10uの池があり、その温まった上水を取り入れて
います。ビックリするのは入水口で米ぬかを播くと、扇
状に安定して広がって行きます。
何故草が生えないかは、一応、専門家が2年間観察しま
したが、理由は私には判りませんでした。ただ出ないこ
とは続いています。収量は地域の平均7俵程度です。
ちなみにこの方は、日本で最初に果樹で、有機認証を
取った方で、現在有機認定の仕事もされています。

私はその方の成功を見て、取り組み始め少しでも科学的
に再現性のある、方法にしようとしてきました。所がこ
れが手強い。今あきらめ気味です。上手く行ったり、失
敗したりで、再現性がないのです。可能性が高いのは、
そんなに平らに代かきができない。当然天候の違いや、
緑肥の量が違ったり、条件が一定ではないから、データ
―の取り方が難しい。専門の方の指導でデータ―を取り
ましたが、苦労が多いばかりで成果が無かったです。現
在、縦横のころがしをすれば、一応草にはぎりぎり困ら
ないと言う所までは、再現性があるとおもっています
が。その方は、ころがしなどしたことがありませんか
ら、何とも抑草の化学的分析はわかりません。

では何故米ぬかにこだわったか。それは、裏作ができる
方法である事。裏作をやらないと日本は自給できない。
草の生漉き込みに伴うかも知れない、メタンガスの発生
の心配要らないこと。田んぼから取れる材料である事。
他の面では、普通の田んぼと同じ作業で可能な事。

他の仲間は米ぬかをあきらめた人が多いいです。不耕起
にするとか。菜の花漉き込みにするとか、冬季湛水を実
験するとかしています。それで上手く行っているので、
米ぬかは危ない状況です。

8/3 広島の堀野さんから「乾田・湿田・半湿田」
広島県福山市の堀野です。

その昔、水田は乾田と湿田に区分され、地図にもそれぞれ別の記号で表示されるのが普
通でした。それというのも、ひとくちに水田といっても、警察署と消防署くらいの違い
があると認識されていたからでしょう。

近年は圃場整備が進んで、秋季〜春季は一見変わりないように見える水田ですが、やは
り代掻き後からの湛水期間には正体をあらわし、乾田地帯は用水の地下浸透が大きくて
土壌が酸化的に経過します。また湿田地帯の多くは下流の排水門を閉じ、一帯の地下水
位を上げて用水を確保しますので、土壌は還元的に推移することになります。もちろん
両者の中間の半湿田もあります。

そこで、たとえば米ぬか除草の場合ですが、乾田地帯では、田植え後できるだけ深水に
して散布し、還元状態を維持しようと努力します。しかし、水が途切れがちになる結果
、酸化状態を好むヒエに悩まされるケースが多くなります。いっぽう湿田地帯では、米
ぬか除草だけでもヒエ類は苦になりませんが、コナギが還元状態で猛烈に発芽してくる
ため、やがてこれに手を焼くことになります。ご承知のように、これは除草剤を使った
場合でもよくあることです。

このHPには連日多くの投稿があり、米ぬか除草も効果はいろいろのようです。そのつど
、この記事は山寄りの乾田地帯のことかな?、こちらはクリークに囲まれた湿田地帯か
らかな?、などと想像しつつ拝見しています。しかしそれにも限度があり、だんだん頭
のほうが追いつかなくなってきました。

というわけで、それぞれの地帯の水田の特徴なども、折に触れて情報提供いただけば、
これは警察署の場合、あちらは消防署の件、という具合に整理整頓しやすいのではない
かなあ、と感じている次第です。ちなみに私は、長らく半湿田であれこれ試みてきまし
た。そして今年からは山間の乾田で稲をつくりはじめましたが、ずいぶん様子が違うも
のだ、とおどろいているところです。

8/3 広島の清水さんから「電気柵」
広島の清水です
電柵2週間前から少しずつ張っています。でも張ってすぐ、ヌートリアに田んぼの中を這いずり回られました、数箇所線が高かったのか隙間から入られました。ヌートリアは、這いずり回るのでイノシシと違って稲の根元(根っこごと)から倒していくようです。ヌートリアが入る田んぼは、地面から線を10cmぐらいまで降ろして、線を3段に張っています。畑も、ハクビシンが入ってきて対作中です。
話が変わるのですが、むりして無農薬で作物を作りつずけるために種取りをしてそれを種まきする、それを繰り返していくと人に良くない遺伝子が作られその作物を人が安全だと思い食べているのでは、と言う人が居ました。自分は、遺伝子レベルまで行くとよく解らないので返答出来ませんでしたが、これは、、、昔の人は、皆 無農薬有機農法でしていたのに、、、、

8/3 兵庫の村山さんから「 Re 有機農業の分析的調査」

皆様、村山 日南子です

 専門でない私が顔を出す場ではないとは思いますが、ちょっと一言。

昔々、20年以上前、有機農業という言葉が生まれて間もない頃、近所の若い主婦たちで農家を探して、農薬を少なくして作ってもらい始めました。

その頃の私の夢は、私共の出した生ごみを堆肥化して、農家へ運び、堆肥として使っていただき、再び野菜になって帰ってくる、というサイクルを作ることでした。目的は、そうすることによって、私たち自身が、自分の食生活を見直すきっかけになると思ったからです。

そして、私共の願いを聞いて、ヤンマーが「食べ丸君」という手回しの生ごみ処理機を作ってくださいました。

そして、 月日は流れ、食品関連業の残渣リサイクル法(?)ができ、にわか堆肥屋さんがいくつもできました。

そこで、考えました。これはまるで、田畑をゴミ捨て場とすることではないのか。

これまでも、ケイカル等産業廃棄物を土壌改良剤(?)として大量に田圃に撒きました。

カドミ対策としても撒かれました。ケイカルには当然のことながらカドミが含まれていても不思議ではありませんでした。私共の分析で、基準を超えるカドミが含まれている例を見つけました。

もう、いいかげんにしてくれ!というのが、私共まちのものの感想でした。

田畑をこれ以上ゴミ捨て場にして、汚さないでくれ!

そんな視点から農業現場を見る癖ができました。

すると、やはり根本は、田圃で取れたものを田圃へ返す(本当は生ごみも人糞も含めて)、でもそれ以上は入れてほしくない、除草のためでもできることならやめてほしい、と願ってきました。

ただ、長いこと化学肥料で収奪して、土の肥料分や微生物が少なくなっているのでしたら、健康な作物が育つ量を、取りあえずは入れてやり、いい土にしてほしい。

皆様のように長年有機農法をなさっておいでのところではもうあまり余計に入れてほしくありません。冨田さんがおっしゃるように畜産堆肥の入れすぎはよくないと聞きます。

お米など4割も減反しているのですから、自然循環農法でも若しかして、6〜7割取れれば、自給には十分ではないでしょうか。

そして、藤本さんのご提案のように、田圃で取れるもの全てをいただいていく、全てを健康な産物として売っていく、ということで経営を成り立たせていただければ、とてもまちの者としては幸せです。

このMLに参加されている方からも、長年有機でやっていると美味しくなくなることもある、虫がつきやすくなることもある、とお聞きしました。

どうぞ、自然農法では食べられない、と頭から考えないで、自然をお手本として、どこまでできるだけバランスを崩さないようにできるのかを、お考えいただきたいと、でしゃばりではありますが、思います。

付録ですが、先日のメールで、無施肥の字が違っていたそうです。また、黒ぐわいを食べろと藤本さんはおっしゃったのではなく、田圃の中の普通のくわいは、お正月用と同じだから食べられる、とおっしゃったのでした。私はくわいと聞きますと、黒ぐわい、としか思い浮かびませんでした。訂正します。

8/2 福井の富田さんから「Re有機農業の分析的調査」
福井県池田町の冨田でございます。

笹村さまの感覚はおっしゃる通りだと思います。
しかし、一歩進めてみる必要性があるのでは、と感じます。

> しかし、100キロで多すぎるという、感覚の百姓が居
> るとい言うのは、少し驚きです。新鮮です。
 米ぬか除草というくらいですから、何らかの作用が働いて
雑草の芽を痛めるわけです。稲への影響もあるでしょう。
その作用をきちんと調べてみないといけないと思う、ということです。

 除草剤に頼らない方法を求めて前進したいわけですから、
よくわからないまま進めるのではなく、未来に続く農業へと
続けてゆきたいのです。


 米ぬか散布をして思うことは、
・発酵処理をしていない生の米ぬか(他の生資材も)を一度に表層に
 まくことの影響は?
 (散布後土と混和して拡散させるの場合とはかなり違うと思います。)
・一時的にせよ急激な環境変化をもたらすことはどこまで許容範囲なのか?
・酸欠状態になり、一時的にせよ生物層が変化することを把握した上で
 行う必要があるのでは?また、その変化が田んぼにどういう影響を
 もたらすのだろうか?
・堆肥も含め、生資材の大量投入はネミズゾウムシ等の害虫を誘発させる
 事にはならないのだろうか?
といった事などです。

 また、多くの農家の方が経験されておられると思いますが、有機的な
栽培法を続けた場合に、微生物が活性化された田んぼに米ぬかを
散布しても分解が早く、抑草効果は当初ほど得られないはずです。
 これは、除草剤についても同じ事が言える気がします。


〜〜
いずれにしても、我々の先祖が各地域環境において持続的・永続的に
培われてきた技術も含め、近年の様々な資材投入のあり方や管理法
について先入観を無くして学問的に分析して欲しいと願います。

 有機だから、天然物だから大丈夫といった先入観を捨ててみる事が
必要ではと思います。
 堆肥の大量投入の弊害もあるでしょう。硝酸態窒素についても十分な
対応と解明がされているとはいえません。知らない農家も多いかも知れません。


〜〜〜
無農薬では国民の食料はまかなえないという。
しかし、これだけ減反をし、多収穫をしていての発想。
根本から考え直す事も必要ではないでしょうか。

もっと言えば、除草剤に頼らない農業を目指すには、従来の水田農業とは
違った根本から発想の転換が必要かも知れません。
 代かきは本当にすべての田んぼに必要か?肥料は?除草は必要か?・・・

有機農業は安全で、化学肥料を使った農業は環境に良くないと多くの人が
なんとなく思っています。
しかし、その詳細は断片的にしかわかりません。
公正な研究が進まなければ、有機農業は一時的運動や信仰として括られかねません。

今朝の新聞に、蚕が2回の脱皮(通常4回)で成虫になる技術開発に成功した
とありました。新たな農薬開発への期待がもたれると。
 遺伝子操作や農薬開発の研究ばかりが主流の今日、もう少し幅広くテーマを
設定して欲しいと強く思います。

8/2 埼玉の後藤さんから「地球温暖化とメタンガスとCo2」
後藤@羽生です。

地球温暖化にメタンガスはCo2の何倍もの効果を発揮する
と聞いたことがあります。

メタンガスをなるべく空気中に発生させないような管理を考える、
ということも環境保全型農業の条件になってゆくんでしょうか。


> > ずれは元のCO2に戻ります。差し引きゼロで大気中の
> > CO2濃度が増えることはありません。

> > 同様に地中に返されて行く形と、腐敗してメタンガス化
> > するとかして、直接気体として戻る場合とがあるのでは

8/2 千葉の高柳さんから「Reこなぎに敗北です。」
私もコナギに敗北です。   高柳@おかげさま農場@千葉です。
 
 昨年に引き続き米ぬかペレット2回散布で挑戦しましたが、今年はより状況悪し!です。
途中で、ワドーの除草機を購入し、除草したのですが、時既に遅し!で惨憺たるものです。
来年は、ペレットに頼らず除草機、手除草で、昔の手順でやろう!と連れ合いと話してます。
 
 那須さんが言われるように、この徒労感と敗北感はつらいです、に同感です。おまけに、畑3町歩
の草取りも半端でなく、田んぼから上がり畑の草取りに追われていたら、再び田んぼの畦草が腰の
高さになるほどで、広げた風呂敷が包めない始末です。

8/2 岡山の林さんから「RE:電気柵」
信州の唐沢さん、
電気柵のアドバイス有難うございます。信州ではイノシシだけではなくいろんな動物
が田圃にやってくるでしょうから大変でしょうね。こちらではまだシカや熊は出てこ
ないので助かっています。シカは近くまで出てきているのでもうすぐやって来ると思
います。私の場合、去年は台風でイネが倒された後イノシシに念入りに踏みつけにさ
れましたので、今年はその反省も込めて作業しています。去年は電気柵を稲刈り前日
に取り外したのですが、刈取りまでの瞬間を狙ってイノシシが荒らしまわりました。
電気柵を取り外さないとコンバインを田圃に入れられません。稲刈り当日に電気柵を
取り外していたのでは稲刈りが遅れてしまうという懸念がありましたので、前日に取
り外したわけです。里山が全国的に荒れていますので山の木や竹が田圃に迫りつつあ
ります。竹は既に田圃を覆うように伸びてきていたのです。雨が降るとそれらが道路
をまたいで下がってきて電気柵に触れて漏電する危険性がありました。まず里山に少
し手を入れることから始めなければならないのですが、やる機会がありませんでし
た。山の持ち主も放置したままです。私はこの良い機会を利用しようと考えました。
大きくなりすぎたハゼの木も切り倒したいと以前から考えていました。私は農薬のか
かったモモなどを食べると喉から食道にかけてアレルギーが出ますが、ハゼの木では
アレルギーが出ません。桜は残したいと思っていたのですが別の人が切ってしまいま
した。里山は自然の山ではありません。人の手が加わって維持されてきました。その
周辺を維持するだけでも大変な労力が要りますね。電気柵は実際は畔ではなく通路側
に張りました。
アメリカのある雑誌によるとトヨタが世界第7位の売上を達成したそうです。トヨタ
一社で円換算で19兆円の売上となるらしい。農業総産出額が9兆円に満たないのだ
から、農業が経済の視点からはいかに取るに足りない産業であるかが分かります。百
姓が草刈をしている風景は全国の田舎で毎年繰り広げられている光景ですが、これを
税金でやるとしたら莫大な費用がかかるでしょう。百姓は草刈をやっても一銭の儲け
にもならないのに毎年同じことを繰り返しています。環境保全や水の涵養を無償で
やっているのです。ドイツでは百姓はLandschaftspfleger とも呼ばれていますね。
これは自国の環境保全を伴う農業に対する理解と、共感が表現されている言葉と考え
て良いでしょう。日本の消費者はどうなのでしょう。

林 正弘
岡山市

8/2 信州の唐沢さんから「Re電気柵張りの問題点」
信州の唐沢です。
岡山の林さんに、長野の電柵の張り方をお話します。
電柵は田んぼの畦の上に棒を立ててワイヤーを張ると
どうしても畦草が伸びてワイヤーに当たり漏電します。
なので、今からですと遅いですが、苗を植えるときに田んぼの
畦から50〜80cm入ったところは苗を植えずに減反して置き
ます。
電柵の支柱は苗を植えなかった田んぼの中の減反した部分の
真ん中に立てていきます。
こうすると畦草が多少伸びてもワイヤーに当たりませんし、稲にも
あたりません。
ただ、台風などで稲が倒れると、倒れた稲がワイヤーに当たらないように
しないといけないのでその辺の苦労はあります。
また、減反することで反当りの収量は落ちますがイノシシに食われたり
草刈の手間を考えれば目もつぶれると思います。いかがでしょうか?

  信州 箕輪町  唐沢金実
 
 
8/1 岡山の林さんから「電気柵張りの問題点」
イノシシ対策として電気柵を張り終えたのはいいけれど問題点がいくつもありまし
た。今回は、近所の皆さんの金銭的な負担を考えて私が所有している電気柵を使うこ
とになりました。普段は公務員などとして働きに出ている人達なので電気柵は張った
事がない人もいました。電気柵を張ってしまうと畔草刈が難しくなるのです。私とし
ては、出来るだけ後に伸ばしておきたかったのですがそうもいきません。まず出来る
だけ草を刈っておこうと私が提案して畔草刈、山側の竹や木の切り倒しから始めるこ
とにしました。皆さんの作業が進むように私の所は後回しにして、チェーンソーを持
ち出して人の手伝いばかりをしていました。作業が進み疲れが出てくるにつれて、普
段は百姓作業をあまりしない人達にとっては予想以上に体力を消耗する作業だったよ
うです。「このままでは、いつまで経っても電気柵が張れないからもう張ってしまお
う。」と言う人が現れました。そうして、電気柵を張り終えたのですが私のところは
草が残ったままで張り終えてしまいました。今日は私のところを一人で草刈をしたの
ですが、電気柵を張ってしまっているのでやり難いことこの上ない。やはり、百姓仕
事は段取りが大事です。私は電気柵を提供した上に、その体力が消耗するはめになっ
てしまいました。電気柵は一箇所でも漏電するようなことになると全体が駄目になっ
てしまいます。自分のところはきれいになったからと言ってそれでよいと言うもので
はありません。共同作業の難しさを実感させられました。

林 正弘
岡山市

8/1 佐賀の那須さんから「こなぎに敗北です。」
今年はこなぎに敗北です。
水位を下げたのと、止水したのが直接の要因ですが、本当の要因は
対処的な抑草で根本的なところで草や田をはあくできずに、うわっらだけの安易な無能役農法で事足りようとしたことへの天罰でしょう。
 草や田を読む力の不足と余分な正義感での草取りに甘んじていた事が最大の因だと身にしみて感じています。まずは、田の地均しから地力回復、冬期乾燥までの田植え以前の作業ができてから無剤除草化が選択できるのであろうと考えているところです。しかし、この徒労感と敗ぼく感はつらいものです。
 
2005,7・31 佐賀県鳥栖市 那須 修一

8/1 市川さんから・Re有機農業の分析的調査」
Re.Re有機農業  市川@水族館です
 
> 市川さんへ
> 前回の文章では、「燃やすのも、土に返すのも一緒。」
> と読めたのですが。
> 今回の文章では、CO2の発生は「焼畑」→「生漉き込
> み」→「堆肥化」での差は、時間を無視すればない。しか
> し、温暖化が問題になる中、100年という単位なら差
> はある。こう読んで良いのでしょうか。理解力不足で、
> 暑さでぼーとした頭では、もう一つ解りません。

数千年かけて起こる気候変動には、多くの生き物はついていけるが、100年に
数度温度が上昇するような激しい気候変動にはついていけないと言いました。
植物の分解に関しては、焼くという瞬間的な分解と、地中で微生物によって数ヶ
月から数年かけて起こる分解とでは、大気中のCO2濃度の変化に関しては、ほと
んど同じと考えて良いと書き込んだつもりです。どちらもCO2濃度の上昇には関
与しません。
多量にぬかを撒いたとき、ぬかが発酵するときに周囲の酸素を多量に使うため、
一時的に水中は無酸素状態になるでしょう。多量の微生物が死亡し、その結果水
は濁ります。詳しくは分かりませんが、この作用が雑草の生育を抑えるのでしょ
うか?多量の微生物とともに、その時点で水中にいた多くの小動物が死ぬでしょ
う。確かに環境破壊といえるかもしれませんが、それが除草剤を撒いたときと比
べて影響が小さいかどうかが一番問題なのでしょう。ぬかの効果は持続しません
し、毒性が残るわけでもありません。半月もたてば、いろいろな生物が戻ってき
ているはずです。もちろんそれによって完全に消えてしまう生き物もあるでしょ
うから、研究する余地は残っていますが、全部の田んぼでぬかを撒くわけではな
いので、それほど気にする必要はないと思います。


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