2006年12月のお便り   

12/31 神奈川のNPO(アットマ)細田です。
ROMの多い一年でしたが、皆さんの情報を頼りに何とか収穫までこぎつけられましたのので、遅ればせながら実績を報告させていただきます。
7月に相談しました「醗酵鶏糞のガス被害」については、完熟堆肥と区分施肥の結果に差異は見られず、赤木さんの言われるとおり何の懸念もありませんでした。しかし、追肥のタイミングが遅れたためか分げつ不足で、収量はチョロ出来に終わってしまいました。2枚で17a、不耕起田と再生田に3品種植えつけました。不耕起田はやっと反収4俵と散々な有様でしたが、素人集団のメンバーは収穫の事実だけで満足し、来年に向けて強いインセンティブにならず気がかりなところです。除草は人海戦術で3回行いましたが、分げつ不足も影響してヒエ、ホタルイ、コナギ、マツバイなどが大量に発生し、田の草取りの辛さを実感した次第です。特に、後半発芽した背の低いヒエの群生が見られたので、来年のヒエ対策が課題になりそうです。岩沢信夫さんの推奨する「不耕起稲作」を信じるメンバーが多く、除草対策に決め手が見つかりません。
再生田には、「畑苗さとじまん」と「箱苗キヌヒカリ」を作付けした結果、さとじまんは7俵半、キヌヒカリは5俵強の収穫でした。「さとじまん」は神奈川県の推奨品で、関東209と呼ばれる新品種のようです。茎が太く倒伏にも耐性が高いので素人向けには作りやすい品種ですね。
分げつは、不耕起コシヒカリ11本、キヌヒカリ18本、さとじまん15本だったので、畑苗さとじまんでの分げつ確保が来年に向けての課題と考えてます。
不耕起田も耕起田も、除草対策に見通しが立たないのが悩みです。耕起田では、代掻き前の米ぬか200kg撒布による有機酸効果に期待しようと考えてるところです。レンゲや菜の花に代わるペレットは農協や園芸店で、その時期に販売されるものでしょうか。発注先や価格をご存知の方が居られましたら是非とも教えてください。来年はさらに10a作付けが増える予定なので、今から楽しみにしています。
今年もあと3時間あまり、皆様よいお年をお迎えください。

12/31 長野の大井さんから「今年も終わり」
長野の大井です。
パソコンにウィルスが入り込み立ち直るのに少々時間がかかりました。
今年の宅配便はウィルスに始まりウィルスに終わった感じです。
来年はウィルスも草もしっかりブロックしなくちゃ。

菜の花、本葉が小さいままで心配していたのですが暖冬のおかげで少し成長していました。

皆様いろいろアドバイスありがとうございました。良いお年を。

12/31 福井の中出さんから「皆さん、良いお年を。」
今頃!ですが、山下さんから頂いた「イネミズゾウムシ」の資料を自分の手で製本しました。
これだけのボリュウムがあると本にしないと読みにくいし、持ち運びにも不便と言う私のこだわりで、やっと腰を据えて読める気分になりました(写真を添付してみました)。 

来年の稲作で、大まかな計画は出来ています。

だけど、計画を立案中感じ始めているのですが以前ほど熱いものが湧いてきません。

よく言えば落ち着いてきたのでしょうが、悪く言えば惰性に流れ始めたのでしょうね。

そう捉えています。

 5年計画だったのですけど、10年計画にします。

目標は見失いません。

 それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

12/31 千葉の杉野さんから「民間稲作研究所の10周年シンポジウム」参加希望しますがいかがでしょう
山下さま
 
いつもHP宅配便をお送りいただきましてありがとうございます。
「民間稲作研究所の10周年シンポジウム」のご案内をいただきましたが、
これから参加の申し込みができますでしょうか。
 
研究所には4年ぐらい前に講習を受けに行ったことがあります。
これまで4年間、できる範囲で除草剤無しの米作りをしてきましたが、
4年目の田んぼでコナギが大発生してしまい
ちょっと意気消沈しています。
全国の元気な方々の話でも聞いて
今年もやってやろうじゃないかという元気になれる機会にできたらと思います。
 
また、HP宅配便で交流させていただいている皆さんとも
お話できるのも楽しみです。
 
まだ余裕があるようならどのように手続きをすればよいか
ご教示いただければ幸いです。
 
今年もいろいろとお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
 
千葉県柏市  杉野光明
 
●やまちゃんから
お会いできるのを楽しみしています。
よかったら、2日目の午後の田んぼツアーもいかがですか。
シンポジウムの参加申し込みは直接民間稲作研究所にお願いします。
 
NPO法人 民間稲作研究所  電話 0285−53−1133 担当柴田
                        ファックス    53−1512 

12/29 岡山の林さんから「ニンジンの対掌体」
皆さん今晩は、
今年の冬は去年に比べるとあまり厳しい冷えこみがありません。家の中にツララが下
がることも無いし、室内が氷点下にならないので、寝ていて耳がしもやけになること
もない。これでは地球温暖化が心配です。
低気圧が頻繁に通るので、昨日の強風でトンネルが1棟持ち上がり、シートだけが3
0センチほどずれてしまいました。剥き出しになったニンジンが寒そうです。トンネ
ルを修理しなければなりませんが、被害は軽微なのでやれやれです。
トンネル内のニンジンが3葉に成長しました。この段階では葉の回転が分かるように
なりました。左のニンジンは反時計回り、中央は時計回りになっています。右のニン
ジンは時計回りになっていますので中央のニンジンと同じで左のニンジンとは対掌と
なっています。このような対称性は回転といった操作では重なりません。対掌体とは
私が勝手に名付けました。株間が狭すぎるのでお互いの干渉が始まり、幾何学的に
整った葉の並びとはなりません。


前回のメールで、「葉の並び方は、・・・黄金比の逆数となります。」は、「・・・
黄金比の2乗の逆数となります。」と訂正します。
2枚目の写真には、トンネル内の様子を写しました。手取り除草は、畝の上面だけ
で、通路の除草は後回しです。2回目の草取りマラソンで通路も除草します。


林 正弘
岡山市

12/28 やまちゃんから「民間稲作研究所の10周年シンポジウム」
明日はわが直売所最終日、お正月の小遣いを稼がにゃと一日頑張っていました。
北風がびゅーびゅー吹いて、この冬一番の冷え込みです。
少し気が早いですが、皆さん良いお年を!!
 
さて、来年1月27,28日に宇都宮で「民間稲作研究所の10周年シンポジウム」がありますが、
まだ稲葉さんや上野長一さんの田んぼを見たことがありません。
地図を見てみたら、上三川町(かみのかわちょう)は宇都宮の隣町です。
上野さんに電話してみたら、28日12時半に「シンポジウム」が終わった後、車で案内しましょうと言ってくれました。
楽しみが増えました。
お米の勉強会の村山さんや中井さんも参加と聞いていたので、連絡すると「ぜひ一緒に」とのことでした。
当日「シンポジウム」に参加されて、田んぼ見学も一緒に行きたいと言われる方がありましたら、
前もって、山下までご連絡ください。
 
シンポジウム、まだ余裕がありそうです。
http://inasaku.or.tv/kenkyujo/index.html

12/27 岡山の赤木さんから「こりゃぁ難問だ」
赤木@菜の花です。
古典の時間になってしまったな。
この行については手を挙げてへんのに。あてるな! 

元よりもひとろむきにハ冬水を かけ流しけりごみためるとて
春の水かけしその田の稲草ハ  そたちきをへと実入かひなし

 上の文章は送られてきたままですが、切る位置を変えてみます。

元よりもひとろむきにハ冬水をかけ流しけり
ごみためるとて春の水かけしその田の稲草ハ  そたちきをへと実入かひなし

ごみためるとての 「とて」 は、ということでの意味でしょうきっと。ひとつの文
章が とて で終るのはちょっと不自然。見たことない。
お尋ねの文章はさておいて、2行目は、ごみを溜めるといって春の水を入れたので
は、その後の生育にいくら頑張ってみても実入りに効果はなく期待は出来ない。
 冬のちょろちょろ水こそごみ(落ち葉)や、落ち葉のミネラルや栄養を含んでいる
から役立つけど、春の雪解け水などは何の役にも立たないよ・・・・とまぁこんな意
味かな。

 問題の1行目なんだが・・・・・・あははは・・・・
元より もひ とろ むきにハ 冬水をかけ流しけり と細かく切ってみた。
もひ・・・水のことを「みもひ」とも言う。ていねいの「み」を除けば「もひ」だ。
これは飲み水のこと。
とろ・・・・溶けて液体になるとか、「とろとろ」でゆっくりという意味合いにな
る。
むき・・・「むきむき」で「思い思いに」とか「好みによって」 転じてそんなやり
方とでもならないか。

 赤木流に以上をまとめるとだ、
「当然 、水は少しづつ入れるやりかたで冬水を流入させた」
けりで終っているから過去形になってしまうんだが・・・しゃぁない
 私なんかよりやまちゃんの方が得意のはずなんだけどなぁ。。。。

元よりも ひとろむきに・・・こう切るとますますわからん。
近世の文章は純古典と違うからなぁ。「もひとろ」でひとつの言葉なんだろうか?
もうすぐ数え年62歳になる頭を悩まさすでない。 白髪になったらどうしてくれる!

12/27 宮城の祓川さんから「会津農書の稲作論」
秡川@仙台です

赤木@菜の花さんの解釈に賛成です。ここでの「春水」とは、冬から春まで水を
かけ続けることを意味し、「そたちきをへと実入りかなし」とは、冬水の施肥効
果が効きすぎて土が肥え、ワラの育ちは良いが生殖生長が進まず収量が上がらな
い問題を指摘したものかと思います。

また、やまちゃんからの赤木さんへの以下の質問ですが、

> 4行目の「元よりもひとろむきにハ冬水を かけ流しけりごみためるとて」
> これはどうでしょうか?

「ひとろむき」は「卑泥田(ひどろた)」を指すものだと思います。農文協の
『日本農書全書19 会津農書』の23頁には「卑泥田」を「泥の深い湿田」とする
説明があります。また、同書19頁の「卑泥田」の項には、「つねに水が入りこむ
ので、水か泥かわからないくらいである」との説明が加えられています。「卑」
は「低所」を意味する会意文字であり、元々、季節を問わず水が流れ込みやすい
場所に位置する卑泥田には、水を止めなければ冬でも水がかかり、「ごみ(有機
物)」が水とともに流入しやすいものと考えられます。

「卑泥田」が干ばつの年にさえ「じくじくと水が湧く」(同書53頁)水田だとす
れば、扇状地の湧水地帯に見られた特殊な田んぼを指しているのかもしれません。
佐瀬与次右衛門も、『会津歌農書』では「春の水かけしその田の稲草ハ そたち
きをへと実入かひなし」と書きながら、『会津農書』では「卑泥田ハ春水掛けて
も不苦(春になっても水をかけておいてよい)」(55頁)と書いており、立地条
件や水田の性質に由来する冬水、春水のかけ方の多様性に言及しています(この
場合には、地底から冷水の湧く卑泥田での水温確保を狙ったものと考えられます)。

12/26 やまちゃんから「ニンジン、ダイコンなどの我流播種法」
 冬から春にかけてのニンジンのトンネル栽培は、今まで1月下旬播種しかしたことがなかったのですが、
急に思い立ち、先日タキイの向陽2号のペレット種子を使って種まきをしました。
ごんべえの播種器を使って、株間5センチ、条間15センチ。6ミリ穴のベルト。
1粒蒔きで間引きはしないつもりです。
これまでは、腐熟籾殻かバーミュキュライトで200倍くらいに増量して播種していたのですが、
種が適当に散らばっているため、それはそれで具合良かったのですが、
除草が機械的(つまり事務的)にいかないため、除草作業にえらく手間を喰っていました。
ペレット種子になると種代がかなり高くなるのですが、
整列して苗がたっていると、条間を穴あきホーなどで中耕除草できるので、
今年から春ニンジンはペレット種子に変えました。
明石の大村さんに聞くと、ネキリムシの被害が馬鹿にならないので、ペレット種子は使わないとのことでしたが、、、
ものは試しです。
 
ダイコンの種まきは、ものの本によると30センチ間隔に3〜5粒蒔いて間引きをすると書かれていますが、
僕は4〜5センチ間隔に1粒蒔きをしています。
昔は、播種器を使って4〜5センチ間隔に1粒ずつすじ蒔きをしていましたが、
機械のすること、ところどころ1カ所2粒蒔きがでるなど、思ったように正確にまけないので、
最近はすじをつけて、1粒ずつ手で蒔いています。
手で蒔くとその後覆土や鎮圧も手作業になるのでめんどくさいのですが、あえて手作業でやっています。
その心は?
間引きが機械的に出来ることと、間引き菜を10本100円で売りたいからです。
だいたい間2本ずつ間引いていきます。
15センチ間隔くらいですので、めちゃ密植です。
隣が虫に食われて開いていたりすると、10センチ、時には5センチくらいでも残すことがあります。
ものの本によると、25〜30センチ間隔とされています。
この違いは、ものの本の栽培指針は大きな畑で収穫するときには一斉に収穫して市場出荷する、
そういう技術体系を前提にしているからではなかろうかと、僕は思ったりしています。
一斉に収穫するためには、勝ち負けがでて大きさが不揃いだと困ります。
ところが、僕の場合は直売所で売るため、1日20〜30本収穫します。
大きくなったのを選んで間引くようにして収穫します。隣があくとぐんと太り始めます。
 
ニンジンの場合でも、ばらまきをすると、間引きをする時に縦横4〜5センチも開いていたら、
ニンジンが太るだけの土があるように見えてしまい、ついついケチケチ根性が出てしまって残してしまいます。
成長して葉っぱが茂ってくると、もうちょっと幅広く間引きをするんだったと後悔します。
だけど収穫し始めると、いやいやこれくらいの密植で大丈夫だったと思い直します。
毎年その繰り返しです。
これも、直売所では規格が揃わなくてもいいから出来ることでしょうね。
 
余談になりますが、タキイのPR月刊雑誌で最近読んだのですが、
昔は種の形質が今ほど揃っていなかったそうです。
そこで間引きの大事な仕事として、形質の揃ったのを残すという目的があったそうです。
最近は、とくにF1の種の場合、形質がある程度揃っているので、、、
と言うようなことが書いてありました。
「ふーん、それで僕のように1粒のすじ蒔きでも行けるようになったんだ」と思ったことでした。

12/26 埼玉の後藤さんから「カフェスローでの講演会」
羽生の後藤です。

週末は東京のカフェスローで若い人たちの企画した農に関する講演会に
参加してきました。暮れの忙しい時期にもかかわらず定員100人
の席は予約で早々に締め切られたとか。参加者は大半が20台の若者でした。
民俗学の結城登美雄さんと群馬の浦部農園の浦部さんと3人でお話さ
せていただきました。

"生きる"ことに関する漠然とした不安が若い人たちを農に注目させてい
るように感じました。「日本の若者はなんでも欲しいものが手に入る
環境にあるが"希望"だけがない」という小説家の言葉が紹介されていて
ちょっと切なくなりました。

当日の様子はローカルジャンクション21の朝田女史のレポートが
アップされています。
http://lj21.seesaa.net/article/30197251.html#more

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 羽生   雨読晴耕村舎       後藤雅浩

写真&英文レポート http://www.viajem.com/thumbnails.php?album=135

メールアドレスmasa-goto(アットマ)cam.hi-ho.ne.jp
 ホームページhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/masa-goto
  生産物情報http://udokuseikoufan.seesaa.net/
 *********************************************

12/26 岡山の赤木さんから「解釈のひとつ」
赤木@菜の花です。

春の水かけしその田の稲草ハ  そたちきをへと実入かひなし

そたち ⇒ そだち ⇒ 育ち
きほふ(競ふ)は、負けまいと張り合うこと、意気込むなどの意味です。(古語辞典
から)

かひなし(甲斐なし)は、しるしがない、効き目がない、弱弱しい(古語辞典から)

よって、育てるのをいくら頑張ってみても実の入る効果はたいしてない。
こんなふうに捉えてみてはどうでしょう。
●やまちゃんから
冬水をかけよ岡田へごみたまり 土もくさりて能事そかし
冬のうち居村の堀のかゝる田ハ 汚水ましハり猶によろしき
あら田にも冬水かけよ土はやく くさり本田の性と成へき
元よりもひとろむきにハ冬水を かけ流しけりごみためるとて
春の水かけしその田の稲草ハ  そたちきをへと実入かひなし
 
4行目の「元よりもひとろむきにハ冬水を かけ流しけりごみためるとて」
これはどうでしょうか?
赤木大明神殿
12/26 福島の丹野さんから「農書の訳」
春の水かけしその田の稲草ハ  そたちきをへと実入かひなし

> 春になってから水をかけた田んぼの稲草は、、、、、)
> あきません。わかりません。
> 丹野さん、教えてください。

質問の件ですが、私もよくわかりませんが
「そたち」 そなたたち
「きをへと」一生懸命にやっても
「実入」収穫
「かひない」甲斐はない。無駄である。

ではないでしょうか。

12/24 福島の丹野さんから「はじめまして」
除草剤を使わない稲作りのHPを見てメールしました。
福島県郡山市の丹野富久一と申します。
百姓マップに載っている郡山市の中村和夫さんの指導で無農薬・無化学肥料栽培をH18年からはじめました。
場所は実家の二本松市原セの水田3,200u です。
仕事は福島県職員で無農薬に興味がある友人13人で米作りをしています。ほとんどが農業体験初めてで女性も5人参加しています。11人が県職員です。
きっかけは中村さんとの付き合いからで、安全で安心な食べ物は自分で作って食べたいという想いが強くなってきたからからです。
少しでも無農薬栽培広がってくれればと昨年までいた前の勤務場所の県庁農村計画グループで子どもたちの食農教育として無農薬・無化学肥料栽培をメインにした「田んぼの学校」も立ち上げて県内8カ所の小学校で現在も実施しています。

農家ではないですが百姓マップに加えて頂けないかとメールをした次第です。
下記HPをご覧になってください。
http://www17.ocn.ne.jp/~fuku1111
http://www.pref.fukushima.jp//nosonkeikaku/tanbogakkou/18tanbogakkou/18tanbogakkou.html

よろしくお願いします。
●やまちゃんから
「原瀬田んぼ開拓団」のHPを見せて貰っていたら、会津地方の農書に「田冬水」ということで、
冬季湛水のすすめがあることを知りました。
 
冬水をかけよ岡田へごみたまり 土もくさりて能事そかし         
冬のうち居村の堀のかゝる田ハ 汚水ましハり猶によろしき     
あら田にも冬水かけよ土はやく くさり本田の性と成へき        
元よりもひとろむきにハ冬水を かけ流しけりごみためるとて    
春の水かけしその田の稲草ハ  そたちきをへと実入かひなし 
【文献】『日本農書全集第二十巻 会津歌農書 幕内農業記』
原著者:佐瀬与次右衛門、佐瀬林右衛門(1700年?)
 
「田冬水」(たふゆみず)とは
 普通水田は稲刈りが済むと乾田化しますが、田に冬も水を張る「冬期湛水」はイトミミズが増えて田んぼを耕やすとともに、雑草の種を地中に潜り込ませ、雑草が発芽しにくくなると言われます。冬期湛水は新しい技術ではなく、300年前の会津の農書には「田冬水(たふゆみず)」という名前で「冬期湛水」について書かれています。この冬期湛水田は近年池や貯水池が減少しているため、ガンや鴨などの渡り鳥の飛来地としても有効で、また、水田の生きもの(カエル、トンボ、水生昆虫等)の越冬場所として、環境にやさいい農業を進める上でその効果が見直されています。
 
(試訳byやまちゃん: 冬水を入れなさい。田んぼに有機物がたまり土も腐熟していいことだ。
冬のうちに水がかけられる田んぼは、栄養のある水が入ってなおよい。
新しく開拓した田んぼにも、冬水をかけるようにしなさい。
土が早く腐熟して、早く田んぼの土になって作りやすくなります。
、、、
春になってから水をかけた田んぼの稲草は、、、、、)
あきません。わかりません。
丹野さん、教えてください。

12/24 岡山の金田さんから「反省しきりです」
今年も残り少なくなりました。
久しぶりにメールして、早速指摘を受けびっくりしました。

ひえ対策については、深水については納得しました。
大原孫三郎という方は本当に地域に貢献された方なんだということも。
それにしても今の畦は低いので、作り変える必要があるということですね。
全て人力に近い家では気が遠くなるような気がします。
重機をたれている人にお願いするか・・・うーん、片手間にはできない!?

苗代については、またまたびっくり。
4年前になくなった父に(「への字」をしていたと思いますが、)
「肥料はやってはいけない」といわれていました。
昨年までは、地域の苗を見せてもらいましたが、遜色のない苗でした。
赤木さんのように、25センチまでに大きくはありません。
地力があるから大丈夫、と思っていました。
井原氏の本を確認しましたが、そんなに大きくないようにみえますが。
深水にするためにも大苗は必要ということでしょうか?
稲本来の成長が分かっていない、ということでしょうか?

定植後も、肥料は控え目にしてきました。(栄養失調だったかな?)
これには心当たりがあります。
つい、食味が下がっては、と控えめに・・・

今回のことから、ナント思い込みの激しいことかと気づかされました。
これからの農業は、観察をして科学的に評価もきちんとしなければ、
というのは掛け声に終わっていたということがよく分かりました。
反省しきりです。 
  
************
  岡山市鉄258-9 
 
   金田光平・とみ子
************

12/24 岡山の赤木さんから「冬です」
赤木@菜の花です。

苗代に鶏糞を撒くのは冬です。苗箱を並べるのが近くなってから振る人はいないと思
うんだけど・・・・
米糠も鶏糞も同じだと思いますけどね。

 できるだけ丁寧に振ります。振りムラは即、苗のでこぼこになります。振ってから
最低2回は耕す。肥料分を均一に混ぜるのが目的です。
 春になってから完熟牛糞堆肥を入れる人が近くにいます。完熟であろうがなかろう
がそんなこと知ったこちゃない。均一に混ざっていないから苗は毎年でこぼこしてい
る。

12/22 やまちゃんから「ニンジンの凍てつき対策」
 高柳さん、ありがとう。
おかげさま農場は、成田空港の近く、でも房総半島で温暖な気候とのイメージ(思いこみ)があったのですが、
マイナス10度ですか!
姫路は、瀬戸内地方の中でも、寒気の通り道に当たっているらしく、
奈良や京都などの盆地よりも最低気温が低くなることがあるのですが、
それでもマイナス4度くらいまでです。
マイナス10度まで行くと別世界ですね。
3年ほど前に、マイナス5〜6度になったときに、
直売所で野菜を洗って並べていたら、並べた野菜がコキーンと凍り付いたことがあって、
くわばらくわばらと商売をあきらめて逃げ出したことがありました。
 
ニンジンの培土(土かけ)、なるほどでした。
うちの場合は、他品目少量生産ですので、隣の畝は春先に菜っ葉類を定植することになりそう。
だから土かけする余裕はありませんが、その代わり籾殻をたっぷり振りかけておいても同じ効果が期待できそうですね。
土作りを兼ねて一石二鳥です。
ありがとうございました。

12/22 広島の土肥さんから・今年の反省と近況報告」
 今年も元気に米つくりが出来ました。今年の稼ぎは田植え機の買い替えとコンバインの修理に消えました。
今年こそ収穫量を期待していたものの田植え後の低温と長雨によりイネミズゾウムシに食害にあい
米つくり人生 最低を記録しショツクでした。
来年こそは、減農薬、安全で食味い 収穫量も豊作を期待したいものです。
30年以上も米つくりをしていれば もう免許皆伝 自信タツプリに他の人に自慢話はするものの
いまだ苗つくりにはどうすれば、こうすればよりよい苗が出来るのか不安です。
苗つくりに山下さんの米ヌカふりの時期は寒いときと記憶にあります。
赤木さんの苗つくり肥料の鶏糞の引き込みはいつでしょうか教えてください。
昨日は養鶏場から発酵鶏糞15キロ、100袋ただで頂きました。
農業を取り巻く厳しい環境の中、タダでくれた醗酵鶏糞、この年の喜びでした・・・
残念・・・丹波の黒豆、昨年はキロ1、400円 今年は800円 今日は黒豆の選別です。
  
12/22 千葉の高柳さんから「Reニンジンの保存など」
高柳@おかげさま農場@千葉です。
人参の保存の方法が話題になっていますが、私達は大量に作っていますので
参考にならないかもしれませんが、経験として参考になればと書いてみます。
1.大量に貯蔵するには冷蔵庫しかありません。私達は、生産者20数名の
団体なので、コンテナ貯蔵です。根と葉は、切り取って20k用のポリ袋でコンテナ
に入れ、すっぽり包んでそのまま冷蔵庫貯蔵です。温度は限りなく0度に近く、
凍らない程度の貯蔵です。それで、約半年持たせます。
 
2.秋冬人参は、11月から2月まで畑から掘り取りながら出荷です。その後の分は
冷蔵庫です。
 
3.で当地は最低温度がマイナス10度近くなるのですが、1月以降の出荷分は
そのままだと、凍ったり、首が傷んできます。その為どうするかというと、12月中旬には
中耕機で、培土をかけてしまうのです。そうすると人参の株をすっぷり土で覆うようになり
マイナス10度の地表温度にも耐えられます。
 上手にかければ10センチ近く土を盛ることができます。それで2月いっぱいくらいはもちます。
その後は、やまちゃんが言うように芽が動き出しますから、穂掘りとって冷蔵庫しかありません。
 
*参考になるかどうかわかりませんが、西村さんの場合も土をかけてしまうという方法で
  いくらか出荷時期が延ばせるのではないか、と思うのですが、、、。わかりません。
地方によって気候も違いますので、でも少し試してみてはどうでしょうか。では。
 
12/22 岡山の赤木さんから「違ってた」
赤木@菜の花です。

苗代に入れる鶏糞の量、やまちゃんに言われてそう言えば多いなぁと、もう一度記録
を引っ張り出しました。

 ごめ〜〜〜ん。違ってた。
3アールに18袋だから270kgだった。どこから400という数字がでてきたかな。
そんなに酔っ払っていなかったつもりなんだけど・・・・やっぱ、酔ってたかな

 西村さんの人参は大量なんだ。わが家みたいな自家消費用とはレベルが違うようで
す。
 
12/22 岡山の林さんから「ニンジンの対掌体」
皆さん今晩は、
トンネル内のニンジンは本葉2枚になりました。写真に3つのニンジンが写っていま
す。左側と真中のニンジンの葉に注目すると、左側のニンジンは反時計回り、中央の
ニンジンは時計回りの回転となっています。この回転は第3葉が出る時分かります。
写真に近接して並んでいる二つのニンジンはお互いに対掌体です。つまり、この2つ
のニンジンはそれぞれ相手の鏡像となっています。本葉2枚の段階では回転は分り難
いと思いますが、百姓には分ります。
葉の並び方は、順序として 1、1/2、1/3、2/5、3/8 ・・・という分数列を辿ってい
きます。この分数の作り方は、フィボナッチ数列を元素の周期表のように2系列に並
べると得られます。分数の極限値は黄金角に一致し、黄金比の逆数となります。ニン
ジンの葉序を知ろうとして私は何度も間違いました。以前タマネギを作っていたので
すが、その時は葉序が1/2で固定していましたから、植物はそうなるものとばかり
思っていたのです。ニンジンの葉序は、成長に従って分数列を順番に辿っていくとい
う事に気が付いたのです。
稲の分けつも同様にこのような手法で知ることが出来ます。
写真のようなニンジンの株間隔ですと、狭すぎますので間引きが必要になります。こ
れは、来年の4月に収穫するニンジンです。

林 正弘
岡山市

12/21 やまちゃんから「ニンジンの保存など」
ぼくの秋冬ニンジンは8月中〜下旬播種で、ニンジンの保存は畑にそのまま置いています。
霜が何回も降りると、葉っぱが枯れて潮垂れてしまいます。
林さんところと違ってニンジンが凍てついて駄目になることがないので、
2月の中旬くらいまでは大丈夫です。
日差しが強くなり始めると、新葉が出始めて根部から新しい吸収根が出てきます。
その頃になると、引き抜いて土に生け直す方がいいのでしょうが、
無精してそれでもそのまま収穫を続けています。
冷蔵庫保存がいいのでしょうが、残念ながらその設備がありません。
 
皆さんのやりとりを聞いていて、ちょっとばかし心配になってきた。
今年はいつまでも暖かくて、葉っぱに青みが残ってまだ生きています。
根部はお尻までぱんぱんにふくれて、はち切れそうなくらいです。
もしかして、このまま畑に置いていたら割れてしまうのかも???
もし畑に置くつもりなら、刈払機で葉っぱを刈ってしまった方がいいのでしょうか?
わかる方があれば教えてください。
 
ところで、赤木さんの苗代の施肥量、鶏糞が3アールに400キロだって!!
半端な量じゃないなあ。
野菜の標準が、1アールに70〜100キロ(窒素成分20〜30キロ/反あたり)だから、それよりも多いじゃないですか!
うーん
ぼくは米ぬかを1アールあたり80キロくらい入れています。
(今年、60キロくらいでは貧弱ではなかったけど、深水にするにはもうちょっと大きい苗にしたかったと言うくらいでした)
井原さんは、30キロと書いていたなあ。
 

12/21 広島の西村さんから「ニンジンの保存」
 林さん、ありがとうございます。冷蔵庫には入りません。保冷庫は不要なので持っ
ていないのです。
第2案も長期保存を考えると厳しそうです。しかしながらせっかくのアドバイスなの
で葉を切り落として地中に埋める方法と併用してみます。

春ニンジンをかためて地中に埋めた時には暖かい時期だったのでナメクジと団子虫の
餌食でしたが冬だから大丈夫でしょう。
ビニール袋に入れてコイン精米機脇で直売するのに1週間くらいは萎びは気になりま
せんが畑に控える残りのニンジンたちの形が悪くなってくるので2〜3月までは売り
物にしたいなあと商品寿命の延命策を思案中なわけです。
葉付き裸で置く大根の店頭寿命は3〜4日目には萎びてきます。高い気温で標準の蒔
き時から遅れた大根でもぶっとく育ちました。
作付け量が少なすぎたかと追加で蒔いた大根はニンジンを少し追い越したあたりの太
さにまで育ってまして1次播種にうまくつながりそうです。
白菜はめちゃめちゃ虫に食われてとても売りには出せないほど内部まで食害されまし
た。

脱穀機に麦を通した後の掃除を忘れていて米の中に虫食いでボロボロの麦が混じっ
ちゃって精米前に手選りするのと、後でするのとやってみたが虫食い麦が砕ける精米
前のほうがいいね。

12/21 岡山の赤木さんから「レンゲ発芽」
赤木@菜の花です。

 人参はきれいに洗って冷蔵庫で保管するのがいいようですよ。かなり長期間保存で
きます。今からだと桜が咲く頃ならへっちゃらのはず、たしか。

さて、今月6日に播種したレンゲが、発芽してきました。暖かいのと雨が多いのと
で、思わぬ早く発芽しました。
 去年は12月中旬に播種しましたが、とたんに冷え込みが厳しくなりカラカラ天気も
続いて、芽を見たのは3月になってからでした。それでちょうどいい具合だった。
いまから芽が出たのでは、私にはちと早すぎるんだが。。。。

 同郷の金田さん、宅配便上ではなんとお久しぶりのことか。
ヒエが生えた理由はただひとつ、浅水になったからです。
話がそれますが、岡山の倉敷に大原美術館という超有名なところがあります。ここの
創設者が農業発展の為に「大原農業研究所」というのを設立しています。昔々の話で
すよ。
 ここと岡大農学部の共同研究で、昭和27年に発表した興味深い研究があります。
田植え直後から10cmの水深が保たれれば、ヒエは生えないという内容です。研究所
所長として活躍していたのが、なんと同じ岡山のそれもかなり近くの生まれの人でし
た。
というわけで、水さえ深く保てればヒエは無しなんです。
 
 苗代に何も入れなかったって?苗といえども飯を食わさんのにどうして成長できよ
うか。
ましてモミガラなんぞ入れてあっては相当量の窒素が必要なはず。
苗代のやり方が違うんだろうけど、小生、苗箱1000枚でおよそ3アールの苗代に鶏糞
で400kg程は入れています。それで丁度いいあんばいで、田植え前にはかなり色は
落ちてきて、黄色い苗に仕上がります。25〜30cmのどでかい苗です。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

12/20 岡山の林さんから「Re:ニンジンの保存方法」
西村さん今晩は、
私はニンジンは長期保存しませんが、冬の期間なら収穫して葉を切り落とし、洗って
冷蔵庫でかなり保存できます。乾燥させないことが大事です。根菜類は泥付きの方が
保存期間が長いという迷信がありますが、ニンジンに関しては泥を落としたほうが長
持ちします。それは傷みを早期に発見出来るからです。冷蔵庫の中で泥付きと洗いニ
ンジンを比較しても泥付きの方が長期保存できるということはありません。冷蔵庫に
入らないほどニンジンが多い場合は、冬なら日光の当らない家の裏側においても保存
できます。凍らせないように注意します。あまり長く置いておくと白い根が出てきま
すし、芽も出てきます。形も変形してきます。早めに食べましょう。

林 正弘
岡山市

12/20 岡山の金田さんから「ご無沙汰しております。」
岡山の金田です。読みっぱなしですみません。
ながーいうつ状態でした。
半年ばかり、パソの調子がおかしく、手当てができず、受信のみでした。
そして、今年の稲つくりは、めげることばかりでした。
育苗:苗半作どころか、やっと4/5反分の苗が確保でき、結局親戚や知り合いの助けで植えることができました。
   分けていただいた紫黒米も結局芽出しに失敗し、今年は美しい姿が見えませんでした。
   原因は、昨年種籾をうっかり全て籾摺りしてしまい、一昨年の種籾を使ったこと。
    (昨年の籾を確保した品種は、何とかなりました)
   それに加え、苗代は田んぼの一部を使うので、一切何も入れないのに、昨年沢山の稲
   藁・籾がらを撒いてしまったので、窒素飢餓を起したのではないかとも。
   (こんなことあるのでしょうか??)
ヒエに泣かされました:あれよあれよというまに2反弱の田んぼが・・・稲ではなくヒエ田に。
   これを収穫して、アレルギーでヒエしか食べれない子にプレゼントできたら、なんてこと
   を考えたり(種が小さくて大変!時間の限られる私たちには無理!)、、、
   年寄りからは、こんな田んぼは見たことがない等追い討ちを掛けられ・・・うっ・・
   何事も後手後手に廻ってしまい、時季をはずしてしまいました。
というわけで、収量は、自家消費とわずかな産直分にも足らないことが分かりました。
来年夏には、よそのお米を味見しながら新米を待つ・・・ことになりそうです。
それも良かりましょう!と思えるようになったこの頃です。
来年は、赤木さんの言われていた深水管理を試してみるつもりです。
これまでの本や資料を見直してみようと思います。
1年に1度かぎりかつ毎年同じ条件ではない中での米つくりは本当に深いですね。
 
 ************
  岡山市鉄258-9 
 
   金田光平・とみ子
************

12/20 広島の西村さんから「ニンジンの保存方法を知りたいです」
 収穫時期を過ぎてくると割けたり、胴の脇の根が太くなってくるのですがどうすれ
ば良いのでしょうか。
いったん掘り上げてそのまま植えなおすのか、葉を切り落として地中に埋めてしまう
のとどうなんでしょうか。

イチジクのカミキリムシ 補足
スミチオン 2〜3倍液を注入する というのが先日の講習会の資料に掲載されてい
ました。

12/18 宮城の齋藤さんから「有機農業基本法」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。

今国会で有機農業基本法が成立いたしました。
http://homepage2.nifty.com/yugatsuru/yuuki/yuuki2.html

この法律を見る限り 有機農業生産者には大変な後押しと映ります。
また消費者のみなさんにとっても同様かと思われます。

普通 法律が公布されると 施行は半年とか1年 または内容によっては
数年かかることがよくありますが この法律は公布と施行が同時です。
おそらく公布は年度内となり 施行基準が示されるのは 田植え(5月)以降で
しょうから それから取り組むのでは1年遅れてしまいますので
これから準備が必要になってくるでしょう。

今 水面下では反当50,000円の交付金を目指しての綱引きが
激しく行われております。品目横断対策の予算へどのくらい食い込めるのかが
政府の本気度のバロメーターになりそうです。10haで500万円か・・・・・・。

獲らぬ狸の皮算用(笑)

検査員の立場からすると 改正有機JAS法はISO22000を基本としていますから
人間は間違いを犯すものだから その間違いをどう発見していくかのシステムを
理解しているかを見ることになります。

今まで以上に 重箱の隅をほじくり出すことを求められ こんな非生産的なことを
しなければならないのかと 気が滅入ってしまいます。

登録認定機関側から見ると ちょっとの見逃し(間違い)が登録認定機関の取り消しにつながり
それが認定された事業者(生産者)からの損害賠償まで発展することを考えると
しょうがないのかなという思いもあります。

生産者側から見ると 非常にやり辛くなりました。有機JAS法はもともと加工製造業者の
法律を基にしていましたから ふつうの生産者に食品加工業者と同様の記録方法を
求めたら それでも不可能に思えてしまいます。

それが一気に加速してISO22000を踏襲しなければならないのですから
新規登録の方はもちろん 継続認定を受けた方でも来年の年次調査が
問題となりますから十分注意が必要です。

齋藤 政憲 

12/18 岡山の赤木さんから「今年の反省」
赤木@菜の花です。

 18年稲作一年の反省など。
@ 基盤整備 
 表現がちょっとオーバーだけど、水口付近が高くて排水の終わりのあたりが出にく
かった田んぼが数枚。荒起しまでにはなんとかしよう。
 同様に田んぼの奥のほうが低くて水がしつこく残ってしまう田んぼ。ここぞという
時に乾いてくれない。
A 資材の買いすぎ
 緑肥のできの悪かったあたりに振るつもりで購入した菜種油粕ペレット。たくさん
買ったものだからおお余り。残してもネズミの餌になる。しゃぁないから元気を出し
て不必要な田んぼにまで一気に振ったものだから、えらくてえらくて!還暦の身には
こたえ過ぎた。
B水管理
 田植え後20日間は深水管理をしたのだが、その後がいけなかった。4日に一度、昼
に水を入れたら夕方には気持ちよく落としてしまった。一部の田んぼでは高い部分に
タマガヤツリとヒメミソハギがしっかり生えてくれた。取るのに半日では済まなかっ
た。
C追肥
 出穂50日前頃に、もうひと肥欲しい田んぼがあった。使い慣れている鶏糞ペレット
は品切れだし、めんどくさい気分も手伝って「まっ、いっか。そのうちなんとかなる
だろう」と決め込んだ。出穂が終わってからじんわりと色は出てきたが、株は細めで
穂も小さめ。この田んぼは台風がきてもきっと大丈夫だっただろう。
 大雨が降ったらやばいなと思われるような出来の田んぼの穂は大きかった。でも万
一台風が来ていたら倒れただろう。さてさて、どっちが良いのか。来年はどちらを目
標にすればいいのだろう。
 穂は大きいけど台風には強い稲・・・・どこかに道はあるんだろうけど
ね。。。。。
D胴割れ
 平年なら刈った翌日には乾燥機が仕上がるように温度設定をしていた。ま、それが
説明書の標準作業だ。今年は18%あたりでテンパリング、数時間のお休み時間を与え
て翌々日に仕上がるようにした。しかも温度は低目(張り込み量を少なく設定)なの
に、残念!わずかではあるが胴割れ米が見える。刈り遅れを考慮して去年より6日早
くから始めたのに。青米の比率から見てもっと早くから刈っても良かったようだ。晩
生の稲ほど登熟がエライ早くなっている。これも温暖化の影響か。
E温湯消毒
 失敗とまではいかないんだが、苗代でバカ苗が散見された。温度不足に思い当たる
節ありだ。塩水選をした直後だから吸水は少ないし、籾は湿っているし、来年はもう
少し温度を上げることにする。

 行政からなにやら意味深い書類がきた。来年以降の生産調整をどこに任すかという
内容だ。JAやら個人やら会社名まで載せてある。それも丁寧に私の名前まで印刷して
ありハンコを押すだけになっている。それもすぐに提出しろときた。
 私が田んぼをお預かりしている人が、もしもJAに任せます、と書いて提出したら、
JAの息のかかっている農家に田んぼは流れてゆくだろう・・・とみた。つまり、悪い
農家に貸し付けた田んぼは、逐次剥がしてゆこうという魂胆だろうと思う。農業委員
会が認めなければ私のところには田んぼは回ってこない。地主が私を指名しても無理
だろう。お上は強いからねぇ。
 説明のパンフレットを読むと案の定だ。国から出る助成金についてとやかく書いて
ある。そんな補助金で農家のほんとうの元気は出てこない、というのが私のポリシー
だ。
組織化して規模拡大した良い子にはご褒美を・・・わからんでもなないが、外国に対
抗する為に打ち出した法人化、団体化、土地の集積。B29と竹やりと見ている。
ニュージーランドでは2000ヘクタールが標準面積とか。1000ヘクは小規模。こんなの
相手に法人化なんかで勝てるわけがないと思った。
 規模拡大でコスト低減を・・・アホーの一つ覚えでいまだに言っている。順番が違
うのがわからんのかこのばかたれが。コスト低減が達成できた後に規模拡大に取り組
むべきなのだ。それができずに規模拡大に走っては、巨額の借金が残る一家離散の道
を歩むだけなのだ。
北海道の大規模畜産はどうなったのか。みかんの樹を植えて規模拡大もどうなったの
か。最後の米だけはなんとかなるかもしれない・・・・・・たわけが!
 米の輸入反対と旗を振っていた肝心の全農が、米の輸入会社を運営しているのだか
ら日本の百姓も舐められたものよ。
話がそれて興奮してしまったわい。 さてさて、次に打つ手を考えなくては。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

12/18 福井の塚本さんから「昨夜のつづき」
 昨夜の(電話の)続き、公開でも大丈夫です。
 私が稲葉先生に、除草剤を使わない稲つくりは、地域によって条件が違い、
それに大きく影響される。いろんな要素が複合していて、人に教えてもらっても、
書いたものを読んでもだめだ、自分で見つけていくしかないと、私の切実な体験
を話したら、賛同していただけました。
 また、成功したその瞬間から、生き物と生き物の関係の別世界の住人になっ
ていることにも同感でした。それを、生物多様性の世界と表現しているのでしょう。

 私のトロトロ層つくりは3年前の元肥入れすぎで、いもち病大発生のときに
始まるようです。この点も、稲葉先生が、九州の方が、牛糞堆肥を入れて、
3年でトロトロ層をつくって、それが最短の記録だと講演の中で述べられていた事
と通じると思います。 このあたり私の特栽の記録がしっかり残っているので、来
年も成功したら再現性があるということで書いてみたいと思います。

 昔お付き合いのあったみなさんと離れて、自力での開発に踏み出したときは、
自分だけ置いていかれるのではと、とても不安でした。あちこちでかけていた
交通費も時間も何もかも注ぎ込みました。今はそうしてよかったと思っています。
 残念ながらというか、今このテーマに取り組んでいる私たちが、日本の最前線に
いるんだと思います。

 みぞれで辺りが白くなりました。 福井の塚本でした。

12/18 富山の予果さんから「ゴミ問題あれから と 第5期工事の外部完成写真(クリスマスっぽいのでUP)」
ゴミ燃やしが後を立たないばかりか,地主が私の借りている畑の隅で,昨年冬の間にゴ
ミを燃やしていったので,腹に据えかねて,町や県に行動しはじめたのでしたが。
 あれから,町ではチラシを1枚作成し,村民に配布しました。
A4版(両面)印刷のもので,以下の内容。
(私の提案したものが,かなりら網されて,文面に入ってはおりました)
 ごみの野外焼却はやめましょう!,(チラシの見出し)
 1.ダイオキシンとはこんな物質
 2.どのようにして,環境汚染するの?
 3.今後どうすればいいの?
 未来の子供たちのためにも,ごみの野外焼却はやめてください!!(文末アピー
ル)
漫画風の絵 地面でそのまま焼却の絵に×
         ブロック積みの絵に×
         ドラム缶の絵×
         一斗缶の絵×
         ドラム缶に煙突の絵×
のようなものでしたが,年寄り達はこんなんで読むのかなとは思ったけど,とりあえず
配布してくれたことでありがたく,様子見をしていました。秋の農作業が終わってか
らはやはり,ところどころでゴミ燃やしが始まっていると思っていたのですが,何と先
週末の総会で,町からのお知らせということで区長が発言。
「郵便屋さんが,ごみのパトロール兼務となり,配達中にゴミの焼却を発見したら,写
真にとる事になり,警察より違反となった場合は30万円の罰金になる」というこ
と。

すでに,氷見という場所3人が罰金を払ったので,今後ゴミを燃やさない様にと言って
くれたとのこと(相方が総会に参加)。私が喜びの声をあげると,何だか人のことの
ように聞いてたぞ(相方) まっ,少しづつ変わるでしょうか…。

 第5期工事は収穫物の乾燥室(風通し窓だけのローテク装置)←ジャロジー窓を4
箇所とりつけ,いつも風を通せる。 相方を何とか誘導し途中から神実(カムミ)の
お店に設計変更。ドアは製作中なので,全体像はまだ。外観和風,内部はロココ調もど
きの予定。来年近くの方々〜 ここでオフ会しませんか?


☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
自家焙煎珈琲  神実(カムミ)
           浜田 重人,予果
HPアドレス
http://www.cty8.com/kamu/
ブログアドレス    
http://kamumi.dreamblog.jp/
〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

12/18  お米の勉強会の村山さんから「Re私のアオムシ対策」
皆様     村山 日南子です
 林さん、青虫対策、是非うまくいくといいですね。
おっしゃるとおり、害虫もそれなりにいないといけませんね。
雑草について、どうしてもこれは絶やしたいと思って、10年ほど敵のようにとりまくったら、生えなくなった。けれどもやはり少しはあった方がいいと思いなおし、今度はその草をわざわざよそから取ってきて、植えたけれどなかなか居つかない(次の年生えない)という話を聞きました。一旦絶えたものの復活は難しいのですね、雑草でも。
 
 さて、改めてお聞きしたいのですが、
先日来、表示の件でいろいろおっしゃってくださいましたね。
実はあの件で、農水事務所の局長から注意する(?)のでと、呼び出しを受けました。20日ですので、その間に皆様から、言ってほしいこと、聞いてきてほしいことを改めてお聞きし、忘れないように意見として言ってこようと思います。
そんな訳で、再度皆様のご意見や質問をお願いしたく、お待ちします。

12/17 岡山の林さんから「私のアオムシ対策」
皆さん今晩は、
前回の私のメール、
有機農産物の流通量は・・・のところは、国産有機農産物の流通量は・・・と訂正し
ます。皆さんごめんなさい。(HPで訂正されています)

10月30日と12月1日に報告したキアゲハとカブラヤガの病気は、ウィルスのよ
うです。私は百姓なので断定は出来ません。これは空気感染して広がるようです。最
初にキアゲハで見られた感染は、やがてカブラヤガ(ネキリムシ)に広がりました。
今年は、ウィルスの広がりやすい年のようです。蝶と蛾のように種の壁を超えて広が
るのですが、両者は遺伝的にはかなり近いのかも知れません。おそらくタマナヤガ
(これもネキリムシと言われているようです。)にも広がると思われます。最近、毛
虫も感染したのか動きの変なのがいました。(これは当然かもしれません。カブラヤ
ガを実体顕微鏡で見ると、毛が生えているのが分りますから、これも毛虫ですね。)
この病気はアオムシだけに広がるようで、他の昆虫は全く影響を受けていませんでし
た。今年はニンジンの被害が少ないので一安心です。せっかく自然発生したウィルス
ですので感染して白くなったキアゲハを集めました。10個体あまりを写真の右側の
容器に入れています。左側にある湿気とり乾燥剤と一緒に容器に入れ密封し、デシ
ケーターとして保存します。
乾燥剤を入れるのは腐ってしまえば困るからです。これをカブラヤガとキアゲハが発
生したら粉末にして水に分散し、キアゲハにかけてやります。キアゲハはカブラヤガ
への感染に重要な役目をします。ですから、キアゲハは毎年必ず発生して欲しいので
す。また、キアゲハは害虫とは言えども、あまり数を減らしてもらっても困るので
す。ある程度の密度でキアゲハの個体数がないと、カブラヤガに感染する機会が少な
くなると考えています。カブラヤガは主に夜に地上に這い出します。(実は、観察し
ていますと真昼に這い出す個体もいます。)この時が感染のチャンスになります。圃
場で穫ったものを圃場に返す場合は、制度上何の問題も発生しません。
私のアオムシ対策の決定打になるかも知れないのに、このような保存方法が適当なの
か、百姓の私には全然分りません。知っている方は教えて下さい


林 正弘
岡山市
12/14 佐賀の太田さんから「 師走」
 こんばんは。たまにですが失礼します。今年の師走は私は寒いですよ、お米が取れ
なかった影響は大です。私は皆無に近く、仲間は3俵位かな、佐賀の平均は49と出てい
るが、地域で一番良いやつを検査しているので本来は40位かな・・・
春まで共済問題で無農薬は天災の時だけが対象の考えにカチンときたので掛けなかっ
たのが響きました。人生で一回の災害かな 自宅も100万の損害で5万円 隣の家は民
間の掛け捨てで余るぐらい。お陰でしばらく引きこもり・・
今日やっと国金に借り入れを申請。来年の生活費と生産委託費の農家への支払い分、こ
れを来年から5年間支払い 消費者の皆さんこんな農家もいますよ叫びたい位
今は50俵近い古代米の販売で悪戦苦闘、餅にすると旨いので餅屋に頼み込み玄米餅で
販売、チラシ万以上すり込み新聞へ お陰で何回でも目にすると買ってみるかと気分
になるらしい、ぼちぼち売れ始めましたが経費も高いですね。
今無農薬の規格表示が話題になっていますが、JASもしばらく取っていましたが、こ
んないかげんな規格は無いと思い直ぐ退散しました。
私は10年前に蘇生と言う言葉を、お米やお茶などに商標登録申請を出し、私の権利になし
ていましたので、無農薬の表現を蘇生に変えています。今まで数回ほど大手から使用
打診がありました。どうど使ってくださいと進めました、その変わりいかげんな使い
方だと問題有りでと申したら退散 やはり無農薬表示は難しいですね、買う側が勉強
してくれたら楽なんですけどね。
佐賀・太田

12/13 岡山の林さんから「Re:農家のウソと有機認証」
皆さん今晩は、
大村さんのメールにあげられていたことは私が体験する実態に近いと思います。
こういうウソが横行する現状で、それではどうするか?ということになるのですが、
私達は実直にルールを守っていくという事しかないと思います。たとえ私の知らない
消費者が私の農産物を買うことになっても、私の知っている消費者と同じに対応する
必要があります。知らない人だからどうなってもよいと言うのは百姓として失格で
す。私は、私のニンジンを幼稚園や小学生の給食に使って欲しいと思います。実際、
一部使ってもらっていますが。小さな子供達はこれから長い人生を歩まなければなり
ません。小さい時の体作りは何よりも大切です。
また、検査する方にお願いしたいのは、表示の不備と、残留農薬の検査もされずに消
費者の口に入ってしまうのとは、どちらが事態は重大かという点です。消費者から見
ればそれは一目瞭然でしょう。しかし、固定会員の消費者は別として、一般の消費者
は表示以外判断する情報が与えられていません。表示も大事です。有機農産物の流通
量は0.16%ぐらいでしょうか。すると99.8%は慣行農産物ということになりますね。
有機農産物に目を光らすというのは望むところですが、同様に検査対象のバランスを
とるために99.8%の分も同じような頻度で検査するべきでしょう。

林 正弘
岡山市

12/13 兵庫の大村さんから「農家のウソと有機認証」
林さん、赤木さんが言うように、農薬の使用基準が守られていないのは半ばあたりまえ(?)のようです。希釈倍率を守らない、対象作物を守らない、使用回数を守らない、使用方法を守らない。
「多くの農家が」とは言いませんが、私の近所の限られた人の話を聞くだけでもわかります。

以前、野菜を直売所で売っていたある人は、「サニーレタスにアブラムシがわいたから、殺虫剤を溶かした水で前の晩洗ったらきれいになった」といって店に出していました。
農協や指導機関は「農薬は使用基準を守れば安全」「農家は使用基準を守っている」「だから出荷されるものは安全だ」という三段論法で「幻想」を振りまいています。
いくら栽培履歴を記帳したところで、内容にウソがあれば無意味です。
別のある農家は、農協に減農薬(この表現は現在禁止されているので、表示は特別栽培です)の野菜を出荷していましたが、「記帳しているけど、農薬をかけたのを時々忘れなしゃあない」と言っていました。果たして本気か冗談か?

僕はあえて言いますが、農家の中にウソをつく人がいるのは否定できないと思います。さまざまな偽装表示事件をみると、商売人はもっとひどいかもしれません。みんな生活がかかっているんだから、ばれなければやってしまうという人が出てくるのは避けられないでしょう。
ウソごまかしは、ある程度誰にでもあることかもしれませんが。
JAS有機は、悪質な違反には1年以下の懲役または100万円以下(法人は1億円以下)の罰金という罰則規定のある唯一の表示制度です。それでも本気でウソをつこうと思えば不可能ではありません。JAS有機でさえそうですから、かってに「減農薬」「無農薬」「安心・安全」などと表示されているものを、一般の人がそのまま信用できるとは思えません。

農産物について「安心」とは、つきつめれば作った人への信頼だと思います。だから近所の消費者や固定会員など信頼関係のある相手に販売する場合は、有機認証の必要性はほとんどないでしょう。本当はそういう関係の中で取引されるのが、有機本来の姿だとも思います。
しかし、不特定多数の人に販売する場合は「自称有機」ではなく、誰かに「この生産者のこの圃場で作ったものは間違いなく有機栽培だ」と証明してもらわなくてはなりません。認証機関が毎年行う実地検査は、そのための根拠を集める作業です。
それはたとえば、山下さんが「大村君の野菜は有機です」と誰かに説明しようとするとき、責任を持ってそう言い切る根拠を持っているか、ということです。個人同士で信用しているということと、第三者に責任を持って証明できるかというのは、別のことなのだと思います。

皆さんが指摘するとおり、JAS有機は不備の多い制度です。それに有機農業の振興という視点は全くなく、実情を知らない規制強化の改正を繰り返しています。
しかし、罰則規定という歯止めのない自主表示や自治体などの地域認証に比べれば、一般の消費者にとってまだ一番信頼の置ける制度だと思います。自分にとって認証が必要かどうかだけでなく、有機農業の普及ということを考えれば、やはりこの制度は一定の意味があると思うのですがどうでしょう。

大村 明@明石市

12/13 広島の西村さんから「re:いちじくの虫」
イチジクが主力の西村です。キクイムシの殺虫に殺虫剤の幹注を行うのは事実なので
潜んでおりましたが使用方の補足です。

2年ばかし農薬不使用で栽培してみましたがカミキリムシの幼虫にはこの方法しかな
いようなので来年から使用を再開します。
改植した幼木が今年からはだいぶ収穫できるかと思えば二方向に整枝した分かれ目近
くから木屑がボロボロでてきて木は弱り切り捨てる羽目になりました。2本植え替え
て実損1.5本では生産量の回復が困難です。

殺虫剤はスプレー缶で木屑の出ている穴に針金状のノズルを差込み1秒も噴霧すれば
まず効きます。数日後に見回って新たな木屑が出ていれば再度行うまでです。イチジ
クの枝は中心が空洞になっているのでどこかの穴から水を圧入すると数箇所の切り口
・虫穴から噴出してきます。
でも、こんな嫌がらせでは幼虫は死んではくれないんだよね。

今年は12月10日に葉が霜で変色したので最後の収穫をしました。

−−−−
コウカアブ 生ごみ堆肥作りに活躍しておりましたが寒くなって活動休止していま
す。11月の終わりごろに羽化した成虫が沢山いましたよ。
 直径70cm・高さ50cm 昔の井戸枠のコンクリート管2本を使い残飯投入管
と熟成管として年4回くらい畑に振っています。
 これからの季節は溜まる一方です。

昨年CATVで放送されたCSI(科学捜査班)の番組の中で蛆虫の中には低温にな
ると羽化できなくなってしまうものがあるといってました。
春先に活動する蛆虫君たちは越冬できた虫なのかなあと思っています。(多くは死に
ます)

12/11 岡山の林さんから「トイレの中身は畑に入れません」
皆さん今晩は、後藤さん今晩は、
有機JASでは現在のところ人糞は使えないことになっていますので圃場には入れてい
ません。しかし、糞槽でコウカアブが活躍すると、特に夏季には殆ど内容物が無くな
るのです。つまり、便槽がほぼ空っぽになるまで食べ尽くしてしまいます。これは、
コウカアブの一時処理で微生物が利用しやすくなるためかとも思われます。だから、
2年間内容物を取り出したことはありません。一体これから何年間空っぽになり続け
るのかは分りません。コウカアブは、人糞はもちろん、生ゴミ、紙まで食べてしまい
ます。

林 正弘
岡山市

12/11 岡山の赤木さんから「300倍は当たり前」
赤木@菜の花です。

林さんの聞いた言葉
「現在の農薬は安全だ。だから効かん。」と言って標準の1,000倍の希釈率を200〜
300倍などで散布することがあったからです。

 私が聞いた範囲のことだけど、300倍散布は当たり前らしいですよ。2000倍なんか
掛けてたんでは市場で引き取ってもらえないとか。
自家用?そんなものは別のところで作っていますだとさ。聞いた話だよ。

予果さんの聞いた言葉
バスの中で耳にしたひそひそ話。「いちじくの虫に散布する農薬はあまりに効かなく
て,幹に原液を注入している。やっぱり実にも影響あるんだろうよね」

 幹の中に潜り込んだカミキリムシの幼虫は、ちょっとやそっとでお陀仏するわけが
ない。原液を幹の空洞にブッチューっと流し込むという話、何度か耳にした。生産管
理日誌に書きさえしなければ誰もわからない。どこかがうるさければ、薬はよその店
で買ってくれば済むこと。収穫する実に影響しないわけがないだろうに。

 ところで、私の住む地域は海に近いので、魚毒性の強い「パダン」剤は使えないこ
とになっている。当然地元のJAでは販売していない。でもよく効く薬だから使いたい
らしい。欲しい人はどこかの店でわけなく買ってくる。水和剤か乳剤か知らないけど
鉄砲動噴でかけるから、粉剤みたいに周囲に飛ばないから洗濯物も汚れないし見た目
もハデでない。つまりきれいな薬ってわけよ。

 かってある作物の部会に入っていた頃の話。指導員の先生も同行してバスで見学研
修旅行。一番の話題はとにかく農薬の話。こんな草が生えた、こんな虫がいる、何か
新しいいい薬はないものか。傍らで聞いていてもううんざりだった。薬を使うことに
なにも抵抗が無いわけだ。いや、進んで新薬を求めていた。

 より便利に、より簡単に、より効率よく。こんな農業にうんざりして方向転換した
百姓達に法の網を掛けてきた。こんな表示はダメ。こんな書き方もダメ。勝手に品種
や収穫年も書いたらダメ。書きたければ認可と指導を受けなさいってやつだ。
村山さんじゃないけど、有機って言葉に代わる新しい言葉を探すほかないのかねぇ。
無農薬もダメだって?そりゃぁ農薬が無いという意味で、使っていないということに
はならないだろうけど、長年人々によって使われてきた言葉や意味合いを法によって
使わせなくする。。。。やっぱし権力の勝ちで庶民の負けか。
  スズメの子 そこのけそこのけ お馬が通る   
  痩せカエル 負けるな一茶 ここにあり

 話し変るが、乾電池にはこんなことが書いてある。
 水銀0(ゼロ)使用
 小生が知っている日本語で表現するなら、せいぜい水銀無使用とか水銀は使用して
いません。あるいは水銀使用なし。私の頭ではこんなところだ。
ゼロ使用なんて表現があったなんて知らなかった。どこのメーカーの乾電池にも書い
てあるから、きっとお役所のご指導なんだろう。

 ならわが家の米には農薬ゼロ使用、化学肥料ゼロ使用と書けばいいのか?常識で考
えておかしいよこれは。有機肥料使用と書いてみても、認証を受けていない者が、田
んぼに振った鶏糞を勝手に有機肥料と断定しても認めないだろう。有機と呼ぶに値す
るかしないかはお上が決めることだから。下々の民が決めることには非ずってことだ
よ。
 そうか、ならばお酒を飲んだ後は車ゼロ運転とか、呑んでいない人をゼロ飲酒と呼
ぶべきなのだ。

 今夜はグチっぽくなっちまった。思えば思うほど寝てる腹が立ってくるね。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通

12/11 埼玉の後藤さんから「コウカアブには感謝」
埼玉・羽生の後藤です。

週末、大阪に用事があって久しぶりに関西に出向き今、帰ってきました。
途中、三重の有機農家、橋本力男さんのところに泊めていただき
いろいろ情報交換しました。彼は40数軒の消費者に野菜を宅配する
有機農家であるとともに堆肥づくりの研究家として堆肥や育苗土をつくり
売ったり、コンポストマイスターを育てたり、そして生ゴミの堆肥化
技術で7社の会社のコンサルタントをするなど活躍をしています。

彼からもらった堆肥化の資料の中でも林さんの話題のコアカアブについてふれて
ありました。「1次処理でコアカアブの幼虫が発生すると生ゴミの分解は早くな
ります。2次処理(60度以上のかなりの高温になる)の段階では幼虫は死滅します。」

林さんの話で「コアカアブがセルロースを分解する」という記述に注目しました。です。
私は木の剪定枝などの堆肥化を促進するためシロアリやキクイムシの幼虫に
注目していました。そういえばキクイムシの幼虫の形状はコアカアブの幼虫
によく似ていますね。コアカアブの幼虫は林さんのおっしゃるようにかなり
おもしろい題材です。

林さんのコンポストトイレの中身は2次処理して畑に入れておられますか?
1人分の厩肥でどのくらいのことができるか?という興味も湧きますね。

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 羽生   雨読晴耕村舎       後藤雅浩

写真&英文レポート http://www.viajem.com/thumbnails.php?album=135

メールアドレスmasa-goto(アットマ)cam.hi-ho.ne.jp
 ホームページhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/masa-goto
  生産物情報http://udokuseikoufan.seesaa.net/
 
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12/10 岡山の林さんから「コウカアブには感謝感謝です
皆様今晩は、村山様今晩は、
コウカアブには感謝です。汲み取り料金を削減できるのですから。
コウカアブは春になると、いきなりではないですが活動を始めます。卵を産んでいる
のかも知れませんし、幼虫は死んでいないようにも思います。後藤さんの報告にもあ
るように幼虫で冬を過ごすかもしれません。ただ、まだ、良く分りません。
絶滅危惧種が私のところにいるとは光栄です。私のところは日本の在来種です。一度
その写真を紹介しましたね。ただ、アメリカ種のミズアブもいます。在来種より少し
大きくて体色は黒くなく、茶色をしています。これは、コウカアブとは少し違うらし
い。途中で種の交代があるときはこれです。
尿の処理はコウカアブに任せるわけにはいかないのです。アンモニアの問題もあるの
ですが、塩分の問題があるのです。
私が最初のメールに書きましたように、田舎だから出来るが、町で出来るかどうかは
分らないと書きました。
私の糞槽では菌も当然働いているでしょう。菌類でもコウカアブでも保温すれば冬で
も働くでしょう。私は、エネルギー投入ゼロを目指しているのです。
何といっても、コウカアブは私の最初の予想に反して

12/10 お米の勉強会の村山さんから「Re今冬もコウカアブが活動を停止しました」
皆様、林様     村山 日南子です
 林さん、今年もコアカアブは頑張りましたね。
それにしても不思議ですね。活動を停止して、そして、春になると卵を産んでいた形跡もないのに、コアカアブの幼虫がいきなり活動し始めたんですね。
どうやって冬を過ごしているのでしょうね。
 
 昨年、どなたかがおっしゃっていましたように、冬は菌類に働いてもらうこともできますね。どのように分解する菌を連れてくるかですね。
 
 少し前に丹後の循環型地域を目指しているところを見学に行きました。
その折、食品残渣を発酵させているところに、コアカアブの幼虫のような蛆虫がうじゃうじゃいました。コアカアブですねと聞きましたら、コアカアブは殆ど絶滅していて、これは外国から入ってきた同じアブの仲間だとのことでした。
 すると、林さんのところには絶滅危惧種?のコアカアブがいるということなのかしら?
 
 まちで応用するとしたら、まず、分けて集める尿の処理はどうするのか、そして、トイレにいるコアカアブの幼虫は、見えないようにすれば何とか我慢できるかもしれませんが、ハエを大きく長くしたような、そして大きな音を立てて飛び交うあの姿は多分、無理でしょうね。とてもいい方法ですのにね。何か解決法はないでしょうかね。

12/9 岡山の林さんから「今冬もコウカアブが活動を停止しました」
皆さん今晩は、
今年のコウカアブは、12月5日頃活動を停止した。今年は暖冬なのに例年になく寒
かった去年とほぼ同じ時期に活動を停止した。これで約2年間、糞の処理を担当して
くれたことになる。2年間一度も汲み取りをしなくて済んで大助かりだった。エネル
ギーも全く必要無いし、メンテナンスもしなくて良い。来年度は、これまでの実験か
ら更に1歩進めたい。
今年新たに分った事は、コウカアブはセルロースを処理出来るということだ。セル
ロースを食べる虫は、シロアリ、キクイムシなどが知られているが、コウカアブもセ
ルロースを食べる。トイレットペーパーも食べるし、トイレットペーパー使用後に残
る紙芯も食べる。だから、紙の交換時には紙芯はそのまま糞槽に投げ込んでおけば良
い。昆虫の消化管では実はセルロースを分解できない。コウカアブの消化管内にセル
ロースを分解できる菌を住まわせていると考えなくてはならないだろう。
セルロースを消化できる昆虫は味が良い。キクイムシは焼いて食べると本当は美味し
いものだ。食糧難になったら食べて下さい。コウカアブを食べてみることは出来ない
が、ニワトリが美味しいと食べるはずだ。人間が将来、宇宙船で長期旅行をする時
は、コウカアブで糞を処理しながらコウカアブそのものをタンパク源とする事が出来
るに違いない。
昆虫は百姓の身近にいて、色々な特技を見せてくれるので面白い。

林 正弘
岡山市

12/9 富山の予果さんから「あらためて もぐり あぐり 宣言」 
皆さんの一連の有機表示問題を私なりにそしゃくしようとして,考えたこと。(お蔭
様で勉強させていただいております) 

農家になりたいと思っていたけど,とても大変のようです。現状を見聞するにかくも
問題ありありの,お上が貼ってくれるレッテルに身を沿わせる気にはとうていなれな
いし,農を「業」としてしまえばこれを無視することもできない。

 とりあえず,今の私の表示はレッドゾーンにあると見ました。当のJAが何も言わ
ないのだからこのまま行くとします。このままいけると言うこと自体,産直の販売は
問題ありということのようです。林さんの言葉も重くひびきました。

慣行野菜でも、私が無農薬野菜を置いておくと、その周りにみんなの野菜が集まって
くるのです。無農薬野菜の近くに置いておけばイメージが良くなって売れると思った
のでしょう。私はあほらしくなってやめました。良心的な野菜作りをしている人達も
やめたようです。彼らは「地産・地消」「安全・安心」などと言って売っています
が、朝市やイベントに出ている野菜を私なら買う気になれません。それは、「現在の
農薬は安全だ。だから効かん。」と言って標準の1,000倍の希釈率を200〜300倍など
で散布することがあったからです。
>>>
去る12月6日に農協の視察旅行に参加し,バスの中で耳にしたひそひそ話。「いち
じくの虫に散布する農薬はあまりに効かなくて,幹に原液を注入している やっぱり
実にも影響あるんだろうよね」というもの。私の加工食品も産直品,彼のも産直品。
 
 うちの環境は山奥で,奥に家が1軒あるだけ。農薬飛散の恐れのある田はひとつ。
畑は問題なし。名指しで表示に問題ありとされればその時に受けて立つしかない。そ
のためにも 
ず〜っと自由に もぐり あぐり で 本気で 関わっていこう。と心に決めまし
た。
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
自家焙煎珈琲  神実(カムミ)
           浜田 重人,予果
HPアドレス
http://www.cty8.com/kamu/
ブログアドレス    
http://kamumi.dreamblog.jp/
〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

12/8 和歌山の田中さんから「JAS農林産物の表示」
 表示が多くの方が変と感じるのは、JASも変だからでしょうか?
農産物の表示は、変ですね参考になるでしょうか?
 
JAS法改正関係では、
農林物資の輸入又は販売を業とする者を追加?
 
これからは、流通関係を中心?
 
農林産物の表示が、生産者や消費者も、ややこしくて分からない
問題が多い規格になっていると思います。
ほとんどの人が気づかないうちに、知らないJAS規格が変更されています。
 
 
5年ごとのJAS規格の見直しがあるので、その時に向けて何らかの方法があると思います。
 
さつま芋は、50〜70度で、芋の中のアミラーゼが麦芽糖に変化するそうなので
熱くしすぎないで、じっくり暖めると甘みが増すと思います。
温度計を使っていないので、理屈だけですが。
 
12/7 やまちゃんから「よもやま話」
焼き芋は「いも太くん」で、ほっこり焼けるテストはすんだのだけど、
「買うてまで、、、」という山の神の声やら、
「200円?高いなあ」という試食のお客さんの声やらで、
いまいち気合いがあがってきません。
(1ヶ200グラム、焼き上がりで140グラム。仕入れ値70円の芋なんだけどなあ)
まあ、元々スタートは年明けと思っていたのですが、、、、
今ストーブの上で、湯気を上げ始めています。
 
ところで、赤木さんがお米を送っている「姫路市八木保育園」、園長夫妻がだいぶ前から友人でした。
毎年秋の行事の「さつま芋掘り」の畑が宅地になってしまって、
「山下さんの畑に、年長さんを遊びに行かせて貰っていいでしょうか」
「虫取りにおいでよ。今なら、青虫、黒虫、まだら虫、いっぱい居る」
ということで、子供らはキャッキャ言って虫取りに熱中して、
「この畑ええなあ、虫がいっぱい居って、僕この畑欲しいわ」
「ほんまや、わたしも欲しいなあ」
「こいつが、ヨトウムシ言うねん。いちばんの大食漢で畑のギャングや」
と言いつつ、ぼくはわが畑のブロッコリーやキャベツの虫をしみじみ見て、
「こんなにおったんかいなあ」と、ぞっとしたことでした。
 
数日して、園長夫人と父母の会の会長が菓子折下げてお礼にやってきた。
「こんなお礼はいらんさかい、かわりに直売所の野菜を買っていってください」と、断った。
(結局、せっかくぶら下げてきたものを突き返すのも大人げないと貰ったんですが、
袋の中に1万円の商品券が入っていました。
ぼくは「思わぬ臨時ボーナスや」とほくそ笑んだのですが、
家内は「ボランティアでやってるのやから」「返そう」という。
こういうときは、威勢のいい方の意見が通ってしまいがちである。
最後は、近々園児がダイコンを引きに来るから、そのダイコンを無料にしようかと言うことになったけど)
 
余談はさておき、
「お礼なら、野菜を代わりに買っていってください」と言ったすぐあとに、
「保育園の給食に、うちの野菜を使ってくれませんか。配達しますから」と、声をかけてみた。
反応はベリーグーでした。
今まで何度か注文をくれたり、買いに来てくれたりしていたけど、持続しません。
「調理師や保母さんは、日常の業務で忙しいから、
そのうえ時間を割いて買いに来るというのは大変やわなあ」と、思っていました。
グループホーム型の老人施設からも買いに来てくれたりするのですが、長続きしません。
 
今年の秋冬は、おだやかな気候のせいで、野菜がすくすく育って、バカ安値。
おまけに自家菜園の野菜も豊作で、近所にあげまくるものだから、
消費者の台所には野菜があふれかえっています。
あおりをくって、わが直売所では、お客さんが少なく、出足も遅い。
そうなると万引きが増える、、と書いてしまうところですが、
おっとどっこい、「万引きの常習はやめてね」という立て看板が効いて、万引きはほとんど無くなった。
そのかわり、売れ残りの野菜がどっさり。
レストランへの出荷や宅急便がある日は、それでも基礎ベースを稼いでくれるので、
トータルでそこそこの売り上げになってくれます。
「やっぱり、固定部分の売り上げ確保が大事やなあ」と思っているところでした。
 
その八木保育園は、以前は仕出しの料理を使って園児の昼食にしていたのですが、
あまりにまずいので、自分たちで作ろうと言うことになったのです。
ちゃんとした食事を出すので、親からも好評だそうです。
(だから、この保育園を選んだという親もかなりいるらしい)
無添加の調味料を使ったり、赤木さんのお米を聞き及んで取り寄せるようになったり、、、
 
「さて、配達すると言ってみたものの、週3回は手間ものやなあ。
一回に配達する量を、たとえば4000円くらいまとめてと言う風にお願いしてみようか?
だけど、今まで八百屋さんが毎日もってきてくれているのに、
それをある程度まとめてと言うのは、調理に人にとって面倒くさいやろなあ。
八百屋さんが入れている平均単価を野菜ごとに出して貰って、
その価格で納入するようにしようか?
八百屋さんが入れるより、うちの直売価格の方が安いはずだから、
それで配達コストが出るかもしれへんなあ」
などとあれこれ思案しつつ、
お餅つきに招待されて、岡田さんと出かけて食料品店の伝票を見せて貰いました。
 
「うーん、うちではまだキャベツや白菜が出来てないし、ない野菜が多いなあ」
「市の方から献立表が来て、それをもとに旬の野菜に差し替える作業をやるようにしてるんです」
「無理にならないところから始めて、少しずつ増やしていって貰うのがいいようですね」
などと話しつつ、
「うちとしても、配達させて貰うようになって、その分余分にコストがかかるようになって、
時間給1000円を切るようになるのはつらいから、
配達料を1回につき500円いただけませんか。
たぶん、配達料を加算して八百屋さんの値段と比べてみて、
そんなに高くはならないと思うのですが、、」
と提案したところ、すんなり受け入れられました。感謝感謝。
 
ということで、近々保育園への野菜の配達が始まりそうです。
園児が折々に畑のやってきて、虫取りをしたりダイコンやニンジンを引きに来たりする。
あのおっちゃんの野菜や、このニンジンおいしいなあといいながら食べてくれる。
今年は岡田さんのもち米を使って餅つきをしたけど、
岡田さんの田んぼで田植えして貰ってもおもしろそうやなあ。
今までとひと味違った楽しみが出てきそうです。
 
そして、、、我が輩の頭には
「慣れてきたら、職員が6名ほどいるなあ、
あの人らが、園の給食野菜をもってきてくれるついでに、自分の家用の野菜を注文してくれるようになったら、、、
そやそや、お味噌もこの冬に仕込んでおけば、それも使ってもらえそうやなあ。
しめしめ、、、、」
などと、捕らぬ狸の皮算用が去来しているのであります。

12/7 岡山の赤木さんから「レンゲ播種・ほか」
赤木@菜の花です。

 師走の声も聞いたことだし、そろそろというわけでレンゲを蒔きました。
スズメノテッポウが茂った中にそこかしことレンゲは生えていましたが、これでは早
すぎるのでかわいそうだけどすき込み、反当4kg散粒器でていねいに蒔いてやりまし
た。
 菜の花だと鎮圧しなくてもよいのですが、レンゲは吸水しにくく発芽が悪いので土
の中にめり込ますのと土と密着さす目的で鎮圧ローラをかけてやります。稲の立毛中
に蒔くのならこんなことは必要ありません。寒くて乾燥しやすい時期だから踏んでや
りたいのですが、雨が・・・・
 あぜ道には早くから生え、すでにしっかり茂っています。

 モミガラクン炭の製造真っ最中です。風の無い時をねらって朝一番の仕事です。
500リットルの生モミガラで籾酢液が4リットル採取できます。
 風向きによっては我が家目指して煙が来ます。独特の臭いで家の中のネズミも引越
ししてくれればよいのですが。

 やっと田んぼの均平作業が始まりました。代掻きの時にはあのくらい覚えていたは
ずなのに、すくい取った土の持ってゆく場所がわからない。高い部分は案外よく覚え
ているものだが、低いところの記憶が完全に消去されている。画像や図面に残してお
こうと人には言っているのに自分はこのざまです。 まっ、来年があるさ。

 宅配便上では過去にしゃべったことのある話題ですが、忘れた人や新しい人のため
に再掲します。
 タマネギ、ニンニク、採種用のナバナ、エンドウ、アラスカなどなど、稲刈り後の
田んぼに植えています。草を抑えるためにドッサリ(ほんとにドッサリ)とモミガラ
を掛けています。
そのモミガラが冬の季節風で飛ばないように、米ぬかを厚めに十分に振ってありま
す。米ぬかの上からさっとジョーロで水を掛けてやれば固まって蓋になります。これ
で春まで大丈夫。鳥が来て米ぬかを食べたらまた振ります。
 ブロックで囲ってあるモミガラ堆肥にも冬は米ぬかで蓋をします。強い西風が吹く
と、飛んで無くなってしまいます。

 やまちゃんちの焼き芋はそろそろ始まったでしょうか。
わが家には木材(主に廃木材)を燃やして湯にするボイラーがあります。
炉の奥のほうで燃やして、手前に手製の五徳を置いてさつま芋を乗せておけば、毎日
でも2・3個の焼き芋ができます。蒸かし芋はそれなりの味ですが、焼き芋はでんぷん
が糖分に変って甘みがぐんと増します。ちょっと小さ目の方がしっかり熱が通ってお
いしくなります。皮の付近があめ色に近づいてくればもう最高です。
 
12/7 岡山の林さんから「Re:有機表示違反」
皆さん今晩は、
私は農産物を朝市やイベントなどで売らない事にしています。それは村山さんが書か
れていたような問題が起こるからです。以前は、グレードを下げた表示の無農薬とし
て売っていたことがあります。無農薬表示が違反にならなかった時のことです。しか
し制度が変わり現在はどこにも出していません。イベントなどで有機野菜をいくら
売っても数百円〜数千円にしかならないのにリスクが高すぎるからです。一度でも認
定取り消しに合うと、もう私は百姓をやって行けなくなります。無農薬として朝市に
出していた頃でも問題がありました。それは、慣行農産物を出している人が、「わし
らの野菜のどこが悪いんだ。」と言いがかりをつけるからです。そのような人が作る
慣行野菜でも、私が無農薬野菜を置いておくと、その周りにみんなの野菜が集まって
くるのです。無農薬野菜の近くに置いておけばイメージが良くなって売れると思った
のでしょう。私はあほらしくなってやめました。良心的な野菜作りをしている人達も
やめたようです。彼らは「地産・地消」「安全・安心」などと言って売っています
が、朝市やイベントに出ている野菜を私なら買う気になれません。それは、「現在の
農薬は安全だ。だから効かん。」と言って標準の1,000倍の希釈率を200〜300倍など
で散布することがあったからです。

林 正弘
岡山市

12/7 石川の東さんから・Re有機表示違反」
有機JASを取っている人よりずっと前から農薬も化学肥料も使わないで作ってこられた方のものをどのように簡単な単語で説明したらよいのでしょうね。

私は有機JASを取っているので有機の表示をしていますが、有機JASを取っていてもできない表示があります
それは、無農薬の表示です、今でも消費者の方から有機JASの表示をしていても、「農薬はつかってるの?」と言われる時があります
一般の消費者の知識はそんなもんでしょう、なにせ玄米は白米に栄養分をコーテイングしていると思っている人がいたぐらいですから、
でも「無農薬」の表示は、土壌の農薬残留、他の圃場からの飛散、用水に含まれている、などが考えられるため使用できないそうです
しかし「農薬不使用」とか「農薬は使用していません」の表示はOKだと思います、そのことからすると
「農薬不使用、化学肥料不使用」とか「農薬、化学肥料は使用していません」の表示はできると思います
有機と言う言葉を使わなければ良いと思います、しかしこれも数年前に聞いた話なので現在どうなのか分かりません
一番良いのはこの表示どうなの?と農政局の担当者に聞いてみることです、
できれば村山さんの所に来られた農政局の方に表示の事についてここに参加して頂くのはどうでしょうか?

私もつい最近、表示違反で注意をされました
それは、お米の表示の、年産、産地、銘柄、ブレンドのパーセント表示欄の精米、玄米、表示欄に有機表示が無い事でした
有機米の場合、有機JASマークの表示と有機精米、有機玄米の表示が必要とのことでした

なにはともあれ表示に関しては、ころころ制度が変わりますので、そのときどきに農政事務所の担当者に聞いた方が
無駄に神経を使わなくて楽です。

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      ひがし農場    東 浩一
住 所  石川県小松市矢田町イ24−3

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12/6 お米の勉強会の村山さんから「有機表示違反」
皆様     村山 日南子です
 先日書きました、11月のイベントの「有機だよ〜」の表示について、あの嫌な人が農政局に訴えました。
そこで、今日我家に担当官が2人でやってきて、3時間かかって、確認書なるものを双方で交換しました。
担当官によると、不特定多数に売る場合には、一般のJAS法による表示がまず必要(品名、産地等)、その上で「有機」を名乗るには決まった表示が必要。反対に有機JASを取っていない場合は、包装はもちろん、ポップも禁止、今回の場合の小さな値札の横に小さく書かれていても違反、但し口で説明するのはいい。だから、私が本人が説明して売っているのだから違反じゃない、といったことは正解でした。ところが、本人がいないからダメだ、帰ってくるまで待つ、とあの嫌な人は言って、長いこと待っていました。

 担当官によると、今回のことは罰金に値するようにはならない。本人が書いたものでもないし、たいして大々的に売ったわけでもないので。ただ訴えがあった場合は調査して報告の義務があるとのことでした。担当官は誰が訴えたかは知らされていないとのことでした。また、山下さんに直接農政局から何か言うことはないとのことでした。

 念のため、産直などの場合は、不特定多数ではないので、有機JAS法の適用外だそうです。

 山根さんのお話とは違うように思いますが、いかがでしょうか。

 まあ、注意しましょうね。

 でも、有機JASを取っている人よりずっと前から農薬も化学肥料も使わないで作ってこられた方のものをどのように簡単な単語で説明したらよいのでしょうね。
 このMLに参加されている方はどうされていますか。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
村山 日南子
お米の勉強会
〒663-8187 兵庫県西宮市花園町11-2
http://kansai-ngo-net.org/okome-1.html
TEL/FAX 0798−48−0365

12/7 岡山の林さんから「 ザリガニの冬ごもり」
皆さん今晩は、
1枚目の写真は何でしょう?といっても2枚目の写真に答えがありますから、クイズ
にもなりませんね。ニンジンのトンネルのシートを張っている時、ザリガニがうろ
ちょろして足手まといになるので、畦に投げ出しておいたのですが、また戻ってきて
ここに冬ごもりする気になったらしいのです。穴を掘った後、泥で丁寧に蓋をしてい
ます。よく見ると写真の左側に通気穴を開けているではありませんか、よく作ってい
ますね。この蓋もかなり分厚く、5センチくらいはあります。この蓋を注意深く取り
去ったのが2枚目の写真なのです。寝ていたのに起こされて不機嫌な様子です。実は
この近くにもう一匹が穴を掘っているのを私は知っています。厚い蓋をしているの
は、外敵から身を守る意味もあるのでしょう。タヌキなどに見つかったら餌食になっ
てしまいます。自然は面白い物を見せてくれます。こんな物を見つけたら、小学生の
子供と移植ごてなどをもって散歩に来て見せてやると驚きますよ。
蓋は写真を撮った後、また慎重にもとに戻しておいてやったことは言うまでもありま
せん。





林 正弘
岡山市
12/5 三重の上田さんから「参加希望です。」
前略、無農薬の米つくりをしたくて今年は
への字稲作に挑戦したのですが、メイ虫にやられてしまい
反当り5〜6俵でした。
いろいろと情報交換したいので私も参加させてもらえませんか?

あと私のプロフィール・・
住所:三重県松阪市
年齢:54歳 
農家の長男 現在は公務員 あと6年で定年退職
本格的に農業がしたいので準備中
今年から稲作担当 野菜は78歳の父親がやっている
水田は1町8反 しかし半分は減反している。

こんなところでしょうか。よろしくおねがいします。

Ueda

追伸:無施肥、無農薬栽培というのをここしばらく検索しております。
   有機肥料も田んぼにいれないとか、稲刈り後の藁も田んぼの外に
   取り出すとのことです。
   どう思われますか? 

12/5 富山の予果さんから「Reファマーズマーケット」
そういえば,JAのマーケットはあちこちにありますね。
自分で売ることの大変さを知ってもらいたいのかもね。だから,JAに任すしかないでしょって。みんなあんまりもうかっていないような…。
農に関わってはじめて知った,あまりに安い農産物。人が暮らしていくのに不十分にすぎる報酬。
遊びに行くお金や,車や家にかけるお金の何割かを「命のもと」である食にもっとかけて!
生活のレベルを落としても,健康な暮らしのためにお金をたくさん使って! と言い続けてるけど誰も聞いてくれない。
加工すれば,農産物をそのまま売るよりも利益としては大きい。
でもたとえ10個でも,1個160円のおにぎりを炊いて,握って,適量の梅干し
(手づくり),昆布を計り,包装し,つくっておいたシールを貼り,車で行って並べて売るまでの作業はその日だけでも二人がかりで4時間仕事。
最低賃金にも至らない。
だけでなく,無農薬で年間を通して汗水たらして労働した対価なんてどこにも入る余地がない。

だけど,加工しないでそのまま売っている人は,もっともっと偉い!これはもう世のため,人の為。
うちはね。籾摺り機が悪いので,籾が残りすぎて米としては売り物にならないのです。
二人暮らしなので,お米の消費が伸びない。

自家用はまだ16年以前のお米を食べ,おにぎりの新米はもう少し,もう少しと先に延ばすのです。
(籾摺りしたてなのでず〜っとおいしい。と言い訳も…)いつか赤木さんも言ってたけど新米,新米って騒がないで欲しいナ。
やっぱり農を楽しめる人じゃないと絶対長続きしないね。私ってすごいなあ。(相方も勿論すごい!) 

(追伸)「あっ 失礼 4時間の中には」
一緒に持っていくパンを焼く(発酵も)時間も入っていました。ぜーんぶ売れれば,
最低賃金に迫る金額にはなります です。

12/4 福井の中出さんから「ファマーズマーケット」
富山の予果さんが言われた「JA大沢野みのり館」と言うのは、今流行のファマーズマーケットと理解しました。
私の地域にも「きららの丘」というJA主導の施設があります。今年から営業を開始しました。設立当時から説明会を聞きに行きましたが、現在私は会員になる資格は持っていますが会員になっていません(定員150名のところ現在120名)。私には出品できる商品が無いからです。
特産品(スイカ、メロン等)と米の出品には厳しい条件があり、実質不可です。
 
どういう形にしろ百姓が販売と言う営業活動に目覚める場を与えられた事に感謝しています。よって、予果さんの行動には注目させていただき、個人的には対応できていない(様子見の)中出のメールでした。
 
12/3 岡山の林さんから「インターネットカメラが安くなりましたね」
皆さん今晩は、
最近インターネットカメラが安くなりましたね。自宅の様子を外出先からケータイや
パソコンで確認できるというものです。パンとチルト、ズーム機能があってカメラの
角度を変えたり出来ますし、パソコンを使用すると、帰宅前にエアーコンディショ
ナーのスイッチを入れたり切ったりすることが可能なようですね。操作画面は
Internet Explorer がそのまま使えるようです。カメラとハブはLANケーブル
(100Base-TX/10BASE-T)又は無線で繋ぐだけだから簡単。価格は4万円ぐらいに
なっています。しかし、使用法を誤ると自宅内が丸見えということにもなりかねませ
んね。
百姓の私としては、これはハウスの換気窓の開閉、換気扇や温度のコントロールと確
認に使いたいと思いますね。エアコンのスイッチを入れられるなら、換気窓の開閉に
使えそうです。温度計を吊り下げておいてこれをカメラで確認という使用法もありま
す。また、大規模稲作農家なら水口の開閉装置を付けておいて夜でも外出先からでも
水田への水入れに使えそうです。カメラで確認して水深を一定に保てます。コン
ピューター制御は当てにならん、が、これは自分で操作・確認できるからよいです
ね。時代はかわったと思います。年末ジャンボには当りそうに無いけど、これが当っ
たら全額を投入して本格的な百姓をやりたいものです。来年の初夢とするかな?

林 正弘
岡山市

12/3 神奈川の今井さんから「有機表示と今年の出来」
神奈川県の今井虎太郎です。皆様の有機表示に関するご意見、とても勉強になりました。私の今年の田んぼの除草は、田車と手除草でした。今年は95アールくらいを作付けしました。除草作業にてこずり、ため息を何回もつきました。結局、7月末の中干しが終わってもまだ除草をしていました。
 来年は少し楽をしたいと思ったので収穫後、すぐに耕運してクリムソンクローバーの種をまきました。クリムソンクローバーはアロパシーという物質がでて除草が楽になると思ったのですが播種から1ヶ月で発芽の様子がないので失敗かもしれません。また田んぼの銭を捨ててしまったようです。先日、小祝先生の講座で聞いたのですが米ヌカ除草をする時に硫マグを一緒に撒くと、硫化水素が大量に発生するそうです。でもこのやり方だと稲を痛みつけるほどの硫化水素で失敗のリスクが高いそうです。成功させるには稲の根のあたりには硫化水素を発生させないようにすればいいそうで稲の根の辺りに酸素があれば大丈夫らしいです。何だかとても難しそうですが稲の根付近にあらかじめ、カキガラなどで炭酸カルシウムを補給しておけばいいとの事です。理科の実験のようですがうまくいくのかどうかわかりません。冬の間にビニールハウスの中で水槽を使ってやってみるつもりです。でも水槽でできても田んぼで実践するとなると・・・・。

12/2 富山の予果さんから「私の無農薬表示加工食品」
 去る9月から 富山市JA大沢野みのり館 というところで パンと玄米おにぎり
を週二回置いてもらえることになりました。(そのつどそれぞれわずか10個程度の
ものですが うちのお店のアンテナショップになればと思い… 遊びですが…)← 
楽しみができました
 有機も無農薬も完全クリアなのですが,有機という表示が何だかまずいように聞い
ていたので,写真のような自家栽培無農薬米,小麦使用をうたっています。販売ポップ
のこの表示もJAでは大丈夫といってくれたので,このような形で出させてもらって
います。普段は農協が代行して売って入れていますが,農家の対面販売の発展形
(時々対面で販売のイベントもある)の場所なので,OKなのかよくわからないまま
今日まできました。
皆様のやりとりを目にし,勉強不足を感じている私ですが,有機より無農薬の方がなじ
みがあるのですが何故使われなくなったのかなあ。
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自家焙煎珈琲  神実(カムミ)
           浜田 重人,予果
HPアドレス
http://www.cty8.com/kamu/
ブログアドレス    
http://kamumi.dreamblog.jp/
〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
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12/1 岡山の林さんから「カブラヤガの病気」
皆さん今晩は、
人には見えているようで見えていないものがある。今日は、そのことを痛感させられ
た。
毎年悩まされていた事だがカブラヤガがニンジンに穴を開け商品価値を無くしてい
た。有機栽培なので農薬を使わないから虫に食われてしまうことがある。だからと
いって、有機ニンジンを欲しがる消費者は虫によって開けられた小さな穴つきのニン
ジンは絶対に買わない。ひどい年には4割のニンジンが商品として出荷出来ないこと
があった。有機ニンジンは2割ほど高く売れるが、もともと化学肥料は使えないから
慣行栽培の2〜3割は収量が少ない。その上4割のニンジンが出荷できないとなる
と、経営的に成り立たない。この問題を何とか解決できないかと考えていた。
年によって殆ど被害のない事がある反面、ひどい年には4割の被害となる年もあっ
た。害虫被害のこのような増減は、今年は温暖だからとか、雨が少なかったとか、
色々な理由をつけていた。天敵による害虫数の抑制もあるだろうとは考えていた。し
かし、どうもそうではないような害虫数の増減だった。
今年はカブラヤガが少ない年だな、という実感はあった。しかし、今日の収穫中に思
いがけなくその理由を発見できたようだ。ニンジンを抜くとカブラヤガの幼虫が一緒
に出てきたのだった。それもいつも見なれた幼虫ではなく、ひどく白っぽく既に死ん
でいた。よく見ると病気に侵されたようだ。
どうやら少し前に私の圃場に発生して広まったキアゲハの病気がカブラヤガに感染し
たようだ。ニンジンの葉を食害していたキアゲハの幼虫数が激減したのに引き続い
て、カブラヤガの幼虫数が激減したのだ。この病気で、ニンジンの害虫であるキアゲ
ハとカブラヤガの両方の個体数が大きく減少してしまった。
これはバチルスだろうか?いずれにしても害虫数の減少には、天敵よりも劇的な効果
が現れるのが害虫の病気のようだ。写真は、ニンジンと一緒に土の中から出てきた感
染したカブラヤガです。


林 正弘
岡山市

12/1 長野の関屋さんから「有機農産物表示について。Web編」
皆さんが有機表示に関して誤解していたせいか
Web上のgoogleで「有機野菜」と検索した場合、
ほとんど上位が宅配業者(もちろん有機認証野菜だけを使っているわけではありませ
ん)と
反有機のHPが表示されるようになってしまいました。
私はHPに有機と表示するのは個別の野菜に表示するのではない限り問題がないのを
知っていたので、
しっかりgoogle上位に食い込んではいましたが、私の前後は「有機野菜は危険」とか
そんなHPばっかりでした。

つまり皆さんがHPで有機野菜を作っているのに有機の文字を使わないと、
有機野菜を一部使っているだけの業者や、それについて解説しているページ、
最悪の場合は有機ついてとんでもない誤解を振りまいているページばかりが世の中に
紹介されてしまうことになります。

現在私は分け合ってHPのランクアップ作業を中止しているので「有機野菜」と検索
しても出てきませんが、
皆さんもぜひHP上で堂々と「個々の野菜に有機表示は出来ないけど私は立派な有機
野菜を作る有機農家!」と表現してください。

あさひや農場 関谷航太 千晴
農場ホームページ移転しました アドレス変更願います
http://asahiyanoujou.jp
農場ブログ
http://blogs.dion.ne.jp/omaegayaraneba/
/fax 0267−88−2869
 
●やまちゃんから「関屋さんへ」
農場ホームページ、拝見しました。
クリックしても、リンクだれてないというか、ジャンプできないページがたくさんありました。
また、チェックしてみてください。

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