2007年2月のお便り  HOMEに戻る

2/25 神奈川の千田さんから「菜の花が満開です。」
10月に播いた、早生種の菜の花が満開になりました。
草丈は50〜60cmくらいです。
昨年より半月ほど早いようです。
中生種の成長は、今のところ例年並のようです。


2/25 神奈川の今井さんから「Reうす撒きの工夫」
貴重なご意見ありがとうございます。先日、機械の播種を使って種もみと籾殻薫炭を1対1で混和して100gにセットして播種してみました。最初の1枚くらいは、籾と薫炭の落ち方は一緒だったのですが、2枚目、3枚目となるにつれて籾が先に落ちてしまうようになり、思っていたようには播種できませんでした。種もみと同じ量が落ちてくれて、それでいて発芽を阻害しない物質を探そうと思います。いろいろ物で試しにやってみようと思います。

2/24 高知の奥田さんから「うす撒きの工夫」
麦を混合して籾まき!
だいぶん前に農業関連の新聞で紹介されてた記事を思い出しました。記憶はあいまい
ですがヒントになればと思います。
確か目的はみのるポット方式での乳苗作りでした。
うす播きかつポット内の根絡みを確保するために麦と籾を混合して播種、麦稲混植の
苗ですね。
田植えすれば麦は消えるでしょうね。九州の方やったような?

高知県 奥田

2/23 福井の福井の塚本さんから・Re:「40g播種機を探しています」
 機械音痴の私が返事を書くのは勇気がいります。

 私も、40グラム手動播種機を10年間使っていました。
 日本の農家と稲作に大きな貢献をしたことをもっと称えられていいと思います。

 今は、スズテックのHS-3204B2を使っています。値段は27万円くらいでした。
 しかし、このメールでも以前紹介された、
コンマ製作所のSPーG11、13万6,500円にしておけばよかったと思っています。

 何が何でも乾籾40グラムと狂信的だった。
 乾籾60グラムで同じ苗が出来るとわかったのは、買った後でした。
 コンマ製作所の播種機を知ったのも買ったずっと後でした。
 高くて重いものを買ったとがっかりしています。

 それと、40グラム手動播種機では、作業時間がものすごくかかり、
たまの休みに作業するとなると苦しいのではと思います。
 作業に手間取り、晴天に播種した苗箱を放置して種籾が乾きすぎると、
発芽率がぐっと落ちました。
 
 私の失敗の経験でした。
 
●やまちゃんから
僕はすっかり忘れていましたが、痛い思いをした人はきっちり覚えているものですね。
栃木の塩山さんからのお便りでした。
http://josonet.ojiji.net/2004nen/2004-11.htm 11/9日の記事

2/23 やまちゃんから「Re野菜の保存について」
高柳さん、いろいろとありがとう。
今日土の中に埋めたニンジンを掘り出してお店で販売しようとしたのですが、
なんとなんと、かなり腐れが出ています。三分の一くらい。
まったくもって失敗の巻でした。
寒中の寒い時期なら土中で持つのでしょうが、最近の暖かい陽気では無理のようです。
 
タマネギの保存について、わが敬愛する普及員の大西さんに聞いてみました。
家庭用のクーラーの温度で、タマネギを収穫後すぐ放り込むと、
薄皮とタマネギの間に黒いカビが発生するおそれがあるが、
よく乾燥させてからコンテナに入れると、大丈夫だろうと言うことでした。
ジャガイモについては、そこまでしなくても、段ボールに詰めて納屋の隅に積み上げて置けば大丈夫。
たとえばリンゴの段ボール箱なら穴がないから、光も入りませんよとのことでした。

2/23 熊本の岡さんから「菜の花の開花が2週間以上早いようです」
いつも楽しみに拝見してます
幽霊会員みたいですみません
 
暖冬のせいで、菜の花の開花が2週間以上早いようです
昨年は、3月18日から4月15日まででした
今年は、来週あたりから開花です
 
熊本新幹線やつしろ元気大賞に参加発表しました
おかげをもちました、大賞を受賞しました
 
県の環境かも菜の花による環境保全型農業プラス循環型農業を見据えた取り組みがなされるそうです
県知事、コメントされてました
 
菜の花畑です
バックは、4年後開通する九州新幹線です
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
熊本県八代市鏡町宝出57
ファミリーファームOKA 岡 初義
http://blog.livedoor.jp/nanohana33/
http://www2.ocn.ne.jp/%7Efarm-oka/

2/23 京都の寺町さんから「Re京都、美山・うまい発想」
寺町@京都亀岡です。
いつも勉強させてもらってます。

> 午前中は「小さな農業」の視察で京都から
> 3人の農業関係や産業振興関係の行政の方が来られました。
> 皆30代くらいのばりばりした感じで関西は熱いな、と
> 感じました。南丹の美山というところはなかなか面白い
> ことをしているなー、と思いました。

美山はかやぶきの里で売り出しているところです。京都市内から車で1時間強。
かやぶき屋根の民家集落に観光バスがたくさん来ますよ。

(合併で町から南丹市になりましたが、町の宣伝ポスターは
 美山町の文字が大きく書いてあります。)

南丹市内では水車米(水車で精米する、低温精米)
レンゲ米(レンゲの有機栽培)といった商品があったように記憶してます。

> > 今考えているやり方は、熱湯で完全に発芽しないように殺した種もみと、
> > 発芽する種もみを1対1でよく混ぜて、合計で100g苗箱に播こうと思っています。
>
> それでは苗箱に50gの生の肥料をまく、ことにならないでしょうか?
> 同様の発想でうまいやりかたがありそう・・・・ですが。

種もみと同じような大きさのもの…ダイエット食品にこんにゃくで作った米粒が
ありますけど、ああいう感じで、粒加工された土があればいいのですけどねぇ。

(うちは三菱の培土を箱に入れますが、つぶつぶになってるのでできそうな気もします。
これができたら、何グラム蒔きでも自由自在ですね。どこか、業者さんやりませんか?)

生の籾では確かに生肥になりそうなので、例えば籾のままくん炭化して混和したら
どうでしょうか?(素人考えですが…)

--
寺町 伸太郎

2/22 高知の奥田さんから「Re40g播種機を探しています」
高知の奥田です。
40g手動精密播種器、以前知人から借りて使ってみましたが見事なうすまきできま
すね。
能率の悪さがネックと感じましたので、昨年スズテック 成苗オート播種機 HS−
3274Kを購入しました。(購入価格は24万ぐらい)二軒で使っています。欠株少
なく満足です(50〜55g程度の条まき 微調整可)
やや播種量多くなるとおもいますが、もし予算がゆるすならば検討してみては。
http://www.suzutec.co.jp/products/products.html

香西さんが言われるように当地でもここ数年、ポットの播種量多くした農家多いで
す。温暖化で生育期間が短くなり従来のうすまきでは収量が上がりずらくなったこと
と、うすまき大稲だと穂の熟す時期がばらつき米の品質も今一だと耳にします。

今年はカラシナ良く育ちましたが、この暖かさのせいか早くも花盛りを過ぎて老化し
てます。入水は3月25日あたりですが今から鋤込むべきか迷っています。

2/22 埼玉の後藤さんから「京都、美山・うまい発想」
後藤@埼玉・羽生

午前中は「小さな農業」の視察で京都から
3人の農業関係や産業振興関係の行政の方が来られました。
皆30代くらいのばりばりした感じで関西は熱いな、と
感じました。南丹の美山というところはなかなか面白い
ことをしているなー、と思いました。

> 今考えているやり方は、熱湯で完全に発芽しないように殺した種もみと、
> 発芽する種もみを1対1でよく混ぜて、合計で100g苗箱に播こうと思っています。
>

それでは苗箱に50gの生の肥料をまく、ことにならないでしょうか?
同様の発想でうまいやりかたがありそう・・・・ですが。

2/22 岡山の赤木さんから「土入り堆肥」
赤木@菜の花です。
 
 春大根播種の為、畑を耕しながら考えてしまいました。こりゃぁ、土ではなく堆肥
じゃと。
鍬でぐっと起こすともう終わりなのです。砕くという手間はほとんど要りません。
塊のように見えても、指でつつく程度の力でばらばらになってしまいます。
20cmぐらいは手刀が垂直に土の中にめり込んでいきます。このことは以前現代農業に
載りました。

 普通、肥料としてや土作りのために堆肥や有機物を入れます。土の中に有機物が混
ざっているわけです。わが家の畑は逆で有機物の中に土が混ざっている感じです。
堆肥入りの土ではなくて、見た目には土入り堆肥に近い感じなのです。
長年モミガラをせっせと打ち込み、時折クン炭も入れて、敷き藁もそのまますき込ん
でいたら、いつしか土入り堆肥みたいな畑に変ってしまいました。
これがいいのか悪いのかは知りませんが、耕すことに関しては超簡単です。

 困るのは乾燥状態で強風が吹くと飛んでいってしまいます。秋じゃがを掘った跡と
か、大根を抜いた跡などには、お得意の米糠を振って表面を固めています。
 畑にはフトミミズに混じって根っこあたりにはシマミミズもいます。モミガラ堆肥
場、と言うより囲いのある露天のモミガラ堆積場所には、シマミミズが生息していま
す。これがモミガラと一緒に畑に移動したのです。
 
   一般にシマミミズは豊富な有機物があって湿りの多いところを好み、畑みたいな

の中にはいないものです。でも白菜の根元付近や、里芋の芋と芋の間とか、親芋の毛
みたいな中とか、何か土の上に置いていたらその下とか、よく見かけます。時にはそ
んなもの無くても見ることがあります。
 ずっと以前の現代農業に、ミミズも種類によって役目が違うことが特集にしてあり
ました。悪さをするミミズはいないと思うから、これからも大事にしてやらなくて
は。

 神奈川の今井さんの発案種播きに思うのですが。
薄播きができるということだけ考えると素晴らしい考えだと思います。
私はやったことがないのであくまで想像ですから、その点を承知で聞いて下さい。

 生き物はいったん死ぬると素早く分解されて(腐って)自然に帰るのが原則です。
生きている籾が発芽して大きくなった後に、煮て殺した籾が腐るのならかまわないで
しょうが、1葉や2葉のときに隣で仲間が腐ったのでは病気の心配の方が強いように思
います。
おもに発生するのはカビの仲間でしょう。湿気が多くて風も通りにくい環境ですか
ら、立ち枯れ病が出ないとも限りません。
きちんと1対1に並んだとすると、生きた籾の前後左右4粒は全て死んだ籾です。
ミイラ化してゆくのならともかく、腐ったのでは、、、、怖いです!
 
 経験者がいらっしゃればいいのですが、そうでないのならとりあえず少量でやって
みるとか、よほどしっかりした対策が講じられなければ怖いように思います。
 以上想像の話でごめんなさい。
しかし・・・・その中で、これぞというアイデアで成功するのならまさにプロゼクト
Xです。前に道は無い。歩いた後にだけ道はできる。薄播きがしたい人にとっては、
成功すれば大変な朗報です。そちらのほうも楽しみにしています。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

2/21 神奈川の今井さんから「40g播種機のことなど」
40g播種機が品切れということで私も残念です。私も購入を検討していました。
神奈川県の農家で60g播きを手で播いている方がいます。
2ヘクタールくらいをやっていますのでかなりの枚数を手で播いています。
やり方は育苗箱の大きさに木で枠を作り、種もみが外に出ないようにしています。
私が見ているかんじでは、それを田植えしても田んぼに欠株はほとんどありません。
しかしそれでは一日作業になってしまいます。
それで今年は、1000円で購入した中古の最高100gまで薄く播ける機械で播種しようと思っています。
今考えているやり方は、熱湯で完全に発芽しないように殺した種もみと、
発芽する種もみを1対1でよく混ぜて、合計で100g苗箱に播こうと思っています。
計算では、一箱あたり50gが発芽する予定ですがうまくできるかはやってみないとわかりません。
もし、このようなやり方を以前やったことがある方がいらっしゃいましたらアドバイスをいただけたら幸いです。

2/21 長野の大井さんから「Re40g播種機を探しています」
長野の大井です。
関谷さんとは近いのにご挨拶もせず失礼して申し訳ありません。
火事のことも知らずにいました。

私も民間稲作研究所の40g手動播種器を使っています。
お譲りすることは出来ませんが、お貸しすることは出来ます。
播種作業は4月15日(日)に使う予定です。それ以外の日でよろしければお使いください。

2/20 岡山の香西さんから「Re40g播種機を探しています」
突然で失礼します
私ども 稲作の素人は なんとか多くの種籾が播種できる「播種機」を探しています
といいますのは 私どもの播種機では せいぜい45g程度しか播種できません
メーカーに問い合わせて やっと60g/1箱のは播種機があることを知り とりあえず注文しました
45g播種機より 約1万円高ですが 反収は確実に一俵は増加します
昨年 知り合いからお借りした播種機で播種して一俵の増収でした

ことしも作付けが45a程減少し ほっとしています
稲作をしなくてもいい年が早く来るように祈っている者です

40g播種機は中古なら(使用可能かどうかを別にすれば)いくらでもあると思いますが

給g備路オーガニックワーク
香西達夫 090-8249-0938
URL   http://www7.ocn.ne.jp/~kibijiow/
●やまちゃんから
横から失礼。
香西さんの念頭にあるのは、みのるのポットの播種器ではないでしょうか?
私事ですが、僕はうす撒き仕様(白い播種板)を使っています。
一箱(256穴)に20〜30グラムです。一穴に2〜3粒撒き。
ところがこの間栃木に行ったときに、上野長一さんが、
赤い播種板を使っていて、一穴に5〜6粒落とすようにしていると言います。
「3〜4粒ではどうしても分けつが足りない。
イネミズにやられたりもするし」と言われていました。
60g/1箱というのは、一穴5〜6粒くらいになるのかなと思って読みました。
 

2/20 長野の関谷さんから「40g播種機を探しています」
長野の関谷です。
情報交換のメーリングリストでこのような私信失礼します。

ご存知の方も多いと思いますが、昨年夏に火事を起こしごたごたしていました。
家族も全員無事で、皆様の御助力もあり、現在では何不中無い生活を送っています。

さて、
私は民間稲作研究所の40g手動精密播種器を
4件の有機農家で共同所有をして持ち回りで使っていました。
ところがここに来て、
「そういえば火事で播種器燃えちゃった!!」と気づき、
民間稲作研究所に問い合わせました。
ところが、
「アルミの部品を加工する業者が倒産して、
年間10個くらいしか需要が無い精密播種器を作ってくれるところがなくなったので
在庫がありません」ということになって、慌てています。

ひとつの播種器に依存する(1件のアルミ加工業者に依存する)農作業体系というの
も危ういものですが、
私だけならともかくほかの農家にも迷惑を掛けてしまうので、
ここで皆さんにご相談させていただいたわけです。

大規模化とか、自分の農体系に合わないとかの理由で
「民間稲作研究所の40g精密播種器(小規模農家用)」がどこかに眠っていないで
しょうか?
ちゃんと動くものでしたら5万円(送料別)ほどで買い取りたいと思います。
ありましたらご連絡いただければと思います。
(ご連絡お願いしておいてなんですが、20日より軽い手術入院で2月一杯メール返信
できません)

あさひや農場 関谷航太 千晴
農場ホームページ移転しました アドレス変更願います
http://asahiyanoujou.jp
農場ブログ
http://blogs.dion.ne.jp/omaegayaraneba/
/fax 0267−88−2869

●やまちゃんから
関谷さん達は、手動の40グラム播種器で頑張っているんだ!
スズテックの手動のうす撒き)播種器なら5万円くらいでありそう?ですが、
調べてみると、80グラムが最小で、どうもばらまきみたい?ですね。
http://www.suzutec.co.jp/products/products_4/4/s_1/s_1.html#4

2/20 千葉の高柳さんから「Re野菜の貯蔵について」
やまちゃんへ   高柳@おかげさま農業です。
 
答えにならないかもしれませんが、私達の保存方法を書きます。
人参、ゴボウ、ジャガ芋、玉葱は冷蔵庫に入れて貯蔵するとほぼ1年近く保存できます。
昨年7月に掘りとりしたジャガ芋は、全くそのままです。但し、貯蔵温度は2度Cですが、
私達おかげさま農場の農家は全員冷蔵庫を持っています。1坪から2坪の冷蔵庫ですが
野菜を扱うには欠かせない場所です。1坪の冷蔵庫の値段は40万から50万円位しますが
それなりの働きをします。中古という手もあります。半値くらいで買える場合もあります。
 私の場合、やまちゃんと同じように冷蔵トラックを使っていますが、その冷蔵機の取り付けで
30数万円かかりましたが、野菜だけでなく、大豆やお米など重宝しています。
仲間がいて大量の場合は海上コンテナ40フィートで20kコンテナが600ヶ以上入ります。
この価格は、工事費込みで約200万円位かかりました。おかげさま農場は仲間が多いので
これを5基ほど持っていますが、人参やジャガ芋、ゴボウ、落花生、小麦など入れ、通年で
出荷可能となっています。
・・・参考にならないかなあ・・・と思いつつ、野菜場からの経験です。

2/16 やまちゃんから「野菜の貯蔵について教えてください」
 宮城県栗原市の友人から手紙が来て、
「東北は歴史的な小雪で夏場の水確保が心配です。
わたしの住んでいる若柳は2回ほど地面一面に積もりましたが、2日目には溶けてしまいました」
 
わが瀬戸内地方も、冬らしい身が縮むような日がほとんどなく、
野菜の洗い場も1回しか凍りませんでした。
おかげでしもやけにならなくてすんだけど、昨日から風邪を引いてしまった。
風邪引きは数年ぶりです、たしか。
 
さて、ニンジンは暖かいので格別の手だてをしなくても、土の中できれいにいたのですが、
この暖かさで春の吸収根?が早く出て、質が悪くなる心配があったので、
畑に溝を掘って、その中に埋け込みました。約20メートル分です。
ばあちゃんが、春先になって薹が出始めたダイコンやニンジンを土の中に埋けて長持ちさせていました。
葉っぱを切って根っこも切断されるので、一時的に生育が遅くなるのでしょう。
その知恵にならって、たぶん大丈夫だろうと思ってやりました。
保育所に毎週10キロずつ納品しているので、出来るだけ長持ちさせたいと思ってのことです。
 
さてさて、相談事というのが、ジャガイモやタマネギの貯蔵なんですが、
うちには冷蔵トラックを改造したお米のコンテナがあり、家庭用クーラーをつけています。
5月まではお米をその中に保存して、6月以降のお米はドラム缶で脱酸素貯蔵をしています。
6月からは、冷蔵コンテナは夏野菜の保存場所、漬け物小屋、味噌小屋になっています。
家庭用クーラーですので、室温は17〜18℃くらいまでしか下がりません。
除湿器を入れなかったら、常時湿度100%です。
その中にタマネギやジャガイモを入れたら、どうなるでしょうか?
ミカンコンテナにジャガイモなどを入れて、冷蔵コンテナの中に積み上げることが出来たら、
それで大丈夫なら、ジャガイモやタマネギの保存がうんと楽になります。
9月いっぱいまで冷蔵コンテナの中に収納出来ればありがたいなあと思っているのですが、
どんなものでしょうか?
ついでに、ニンニクも放り込むことができたらラッキーなんだけど、、、、
 

2/13 岡山の林さんから「酸素が水に溶ける様子」皆さん今晩は、
酸素が水に溶解する程度は、酸素分圧と温度に左右されます。
酸素が水に溶ける様子は、温度が低ければ良く溶け、高ければ溶け難くなります。大
気圧での溶解度は、下のグラフのように30℃の水は0℃の水の半分しか溶けません。
(グラフは化学便覧より作成しました。)100℃の水は水蒸気分圧が100%なので酸素
は溶けていません。
実際の水田では微生物が活発に活動するので、溶けている酸素は更に少なくなりま
す。水持ちの良い水田は、酸素を多く含んだ新鮮な水があまり供給されませんので、
酸素不足となっていきます。夜温が高い地域は特にそのようになるでしょう。
更に、水田土壌内の水は対流が起こらないので酸素がとても少なくなります。嫌気状
態の様子です。嫌気状態が長く続くと都合の悪いことが起きてきます。
細菌の中には硫酸イオンから酸素を奪って呼吸出来るものがありますね。硫酸は硫黄
又は、硫化水素にまで還元されて、田圃から硫化水素が発生してきます。またタンパ
ク質をつくるアミノ酸の中には硫黄を含むものがありますから、これらの腐敗によっ
ても硫化水素が発生してきます。卵が腐った時と同じです。ガス沸きと言われる様子
です。硫化水素は、稲の根には有毒です。都合の悪い事に、硫化水素は、他の気体;
窒素、酸素、二酸化炭素などに比べれば水に良く溶ける気体ですから、すぐには大気
中に飛び去ってはくれません。水持ちの悪い田圃は、このような状態にはなり難いの
ですが、水持ちの良い田圃でも水田除草機を走らせると、激しい攪拌によって水中だ
けでなく土壌内にまで一時的に大量の酸素を水田の全面積にわたって送り込むことが
出来ます。水温の低い早朝にやるほうが、酸素を効果的に沢山送り込めるようです。
現在の時点での仮説、「コナギは、溶存酸素濃度が高いと発芽、生育しにくい。」が
正しいとすると、問題は酸素が多いと発芽するヒエなどの雑草の抑草とは相反するよ
うに見えますが、そのような田圃ではヒエは生えないのでしょうか?
溶存酸素計(DO計)の安いのがないかと探したのですが、29,800円でネット販売して
いるのがありました。http://www.ureruzo.com/youzon.htm
HORIBA の溶存酸素計は、168,000円〜しますがデータをパソコンに取り込めるのが魅
力ですね。http://www.jp.horiba.com/analy/om_series/
データロガーは必要ないと思いますが、30分間隔ぐらいで測定点を取るように設定し
ておけば酸素量の推移が明らかになります。期間は、西南暖地なら7月の土用までの
1ヶ月で十分でしょう。

皆さんの参考になればと思い、グラフを作成してみました。

(気体の全圧が760mmHg(101325Pa), 0℃での値です。水1リットルに溶ける酸素の
体積に換算しました。標準状態の数値が知りたい時は、ボイル-シャルル則で計算し
てください。しかし、有効数字が2桁なのであまり差はないです。またDO計ではmg/L
で表示されると思いますので、標準状態では酸素32mgが22.4ml の体積に相当するこ
とから簡単な比例計算で換算できます。)

林 正弘
岡山市

2/12 福井の塚本さんから「水口のコナギ」
 私も水口はコナギがめっきり少ないことを
毎年経験していました。原因不明でした。
 いろんな考えが出てくるのはとてもいいことだと思います。

 今年は、30アールに菜種が花を咲かせそうです。
そして、その後を田んぼにします。
 7年ほど休耕した他人の田んぼなので、草はあんまり
生えないかもしれないので、菜の花鋤きこみの検証には
ならないかもしれないので残念です。
は〜るよ来い!は〜やく来い!です。
 私は、作業性の都合から、緑肥は休耕地のみで育てたいです。
モアが無いので鋤きこみに時間がかかること。
末永くみんなに花を楽しんでもらいたいし、
作物にできたら最後まで生きてもらい、
種取りもしたいという気持ちからです。

2/12 神奈川の笹村さんから・私が知る20年全く草を生やさない人」
 あしがら農の会の笹村です。
私が知る20年全く草を生やさない人は、MOA自然農法の石綿さんと言われる、農の会顧問の方です。ミカン、キューイでの有機専業農家です。藁を戻しません。藁は果樹の方で使うのだと思います。糠抑草のみです。
水の冷たい谷戸田です。土壌分析をすると腐食は充分あります。六角形の分析表の形が、理想線より一回り小さい正六角形でした。ザル田といって良い位水持ちが悪いです。田植え一ヵ月後減水率200ミリだったと思います。特徴は、浅い代かきが名人芸で、まっ平らです。入水口で糠をひとつかみ撒くと、綺麗に弧を描くように田に広がってゆき滞る事がありません。これが重要だと、見せてくれました。

2/11 やまちゃんから「生ワラとコナギ」
>もう一つの点、生ワラの腐熟程度とコナギの発生具合は
>どうも関係があるような気がしています。
>ワラの腐りが不十分→代掻き時に浮きワラ大発生→コナギも旺盛というパターンです。
>高冷地なので冬の到来が早い地帯です。
>ワラ腐熟用のチッソの秋散布と10月中の鋤き込みが効を奏しているように
>感じますが、今しばらく観察が必要です。
>シロウトの勝手な推測ですが、ワラの腐熟が不十分な時は田植え前後に
>チッソ飢餓が起きているんじゃないだろか?
これもコナギの発生を促していると…。
 
中野さんのこの部分を読みながら、思ったことを書いてみます。
田んぼの除草剤を使わないようになってから、コナギがやっかいな雑草のナンバーワンになったのですが、
中野さんによると、
「古老に昔の草取りの話を聞きと、ヒエのことはよく出るけど
コナギはあまり気にかけていた様子がないのです。」
コンバインが入って、生ワラが全量田んぼに返されるようになった、
それがコナギが主要雑草になる遠因になってるかも、ということですね。
 
あしがら農の会の笹村さんの仲間の田んぼは、
コンバインを使わず、ハザかけしてワラを持ち出していますね。たしか。
横浜の福祉作業所のグリーンの石田さん、
もしHP読まれているようでしたら、グリーンの田んぼもハザかけですね。
そういう田んぼでは、コナギの生え具合はどうでしょうか?

 
2/11 神奈川の今井さんから「シンポジウムではお世話になりました。」
神奈川県の今井虎太郎です。シンポジウムでは大先輩の農家の方々のお話を聞く事ができてとても勉強になりました。
 私の昨年の田んぼでコナギがひどかった所は、かってに深水になり水が滞留しやすく、4年間耕作放棄地だったところです。春先に借りたのですが、田植えまでに田んぼがかなりぬかっていて耕したのは田植え二月前でした。また、あまりにも多くの雑草が生えていたので雑草は深くうない込みました。結果的に田植え時期にはまだ、未分解の有機物があり無理やり田植えをしたような格好です。また、田植え直後に大雨で地域一帯の田んぼが全て河になってしまい、水がひいたら田んぼからガスが沸きました。
 未分解の有機物を田にすき込み、入水すると分解の過程の微生物の影響で溶存酸素が奪われて減少するという事が関係しているのではないかと考えています。そして、溶存酸素が減少して嫌気的になった所でコナギの発芽の条件が整えられるというような気がします。また、私の田の水が滞留しやすいところの水温は、他の滞留しない田んぼより高かった記憶があります。水温と溶存酸素とは関係があり、水温が高くなるほど溶存酸素が低くなるようです。
 
2/10 福井の中出さんから「セスバニアとコナギ」
久しぶりに中野さんの書き込みを拝見させていただき大変うれしく思います。 

中に、セスバニア(田助)とコナギについて書かれていました。

私も昨年一枚の田んぼに排水対策としてセスバニアを漉き込んでいます。

そこは上からの田んぼの漏水の激しいところで、立派なコナギが育つところでもあります。

コナギ対策としては考えていなかったので、今年は観察してみようと考え始めました。

田んぼでなく畑にも漉き込んでいますので、そのときの画像を添付しました。

 今年の稲作は、特別栽培も申請して自分なりに変化を付けてみました。

何気ないメールの一部分に自分なりに感じ取ることが多いですね。参考になります。

 2/10 山梨の中野さんから「コナギを生えにくくする手立て」
コナギの生えにくい田んぼについては
笹村さんが、わかりやすく整理してくれました。
同じような観察があったのだな…と励まされる思いです。

さて
>中野さんの周りの人も、中野さんにならってコナギが抑えられることが出来そ
>うなんですが、
>そこらはどうなんでしょうか。

今のところ僕の着眼点は二つです。
水が停滞しないような田作りと生ワラの腐熟です。

4年前、有機稲作出荷グループを始めた時、
水稲連作でない田んぼで始めるように薦めました。
皆、草(コナギ)の苦労を感じずにほぼそれまでどおりの米作りが出来ました。
2年、3年経って今がコナギといちばん苦戦しているところです。
見ていると、代が丁寧すぎるのですね。
水不足地帯だから気持ちは判るのですが…。

上の田んぼからの漏水で
コナギと根腐れ、イネミズゾウムシの害に悩んでいた友人には
漏水排除用の”平堰”を作ることを薦めました。
効果は見違えるようだったそうです。
今は昔と違って重量機械が土木工事さながらに田んぼを歩くから
少しでも過湿の部分は不透水層が出来てしまうんじゃないのかな?

それから
僕の仲間内ではセスバニアとの輪作の試みも上手くいっています。
(余談ですが、トマト畑の前作としても良いみたいです)
マメ科植物としての肥料効果と排水性の改善が得られます。
クサネムの仲間だから、稲の収穫期にもしも雑草化したのが混ざると厄介でしょ
うが、今のところ問題はありません。
緑肥としての鋤き込み時期を早めにすることで種をこぼさない様に注意すれば。

もう一つの点、生ワラの腐熟程度とコナギの発生具合は
どうも関係があるような気がしています。
ワラの腐りが不十分→代掻き時に浮きワラ大発生→コナギも旺盛
というパターンです。
高冷地なので冬の到来が早い地帯です。
ワラ腐熟用のチッソの秋散布と10月中の鋤き込みが効を奏しているように
感じますが、今しばらく観察が必要です。
シロウトの勝手な推測ですが、ワラの腐熟が不十分な時は田植え前後に
チッソ飢餓が起きているんじゃないだろか?
これもコナギの発生を促していると…。

●やまちゃんから「コナギについて、そういえばという話」
 僕の田んぼで、コナギがびっしり生える田んぼがありました。
3年ほど借りていて、事情があって返して今は作っていませんが。
その田んぼ、6月上旬に2回代かきをすると、
トラクターが通らなかった畦際だけ、コナギが生き残って、
イネの株間は貧弱なコナギで実害がなかったので、余り気にしてなかったのですが、
中野さんのメールを見て、はたと気がつきました。
 
僕が作っている田んぼはだいたい水持ちが悪くて、
2回3回とこってり代をかいて、水持ちをよくするようにしているのですが、
その田んぼは、水持ちが良くて、
「水管理に苦労しなくていいなあ」と思っていました。
 
コナギについて、「そういえば」というような心当たりがあったら、情報をお寄せください。
情報が集まって、それが今年の田んぼの観察につながっていったら、
もしかしておもしろいコトになりそうな予感がします。

2/9 岡山の林さんから「コナギ」
 皆さん今晩は、
先日の私のメール、「・・・コナギはおそらくトロトロ層に・・・」の部分を訂正さ
せていただきます。トロトロ層の定義が私には明確でないからです。トロトロ層は水
田地力の重要な一要素かもしれないのですが、確かめられていないので分からないと
いう方が正しいかも知れません。トロトロ層をすくい取って、肥料養分、微生物相、
小生物について解明して欲しいところです。この場合、単なる土壌分析ではダイナ
ミックに物質変換が行われている水田土壌の様子は捉えられないでしょうね。
今年の稲は、水田面積で 2.2〜2.5ha 作付する予定です。抑草は深水で、除草は水田
除草機で対応します。私の場合は、コナギ対策がメインです。コナギさえ抑制できれ
ば成功と言えます。田植後一週間から10日以内に除草機で除草する予定です。この
時期だとまだ草は見えないでしょう。しかし、早期に水田除草機で走り回ることは、
10日以上経過して除草を行う事に比べればその効果はとても高い事は経験済みで
す。除草は草を見ないうちに行う、というのが鉄則のようです。基本的に田圃に除草
機を入れるのは一回だけです。その後、コナギを観察して必要なところにもう一度除
草機を入れるつもりです。この時だけ横がけをやるつもりです。後は、観察の為以外
には田圃へ足を踏み入れないことにしています。雑草の手取りはやりません。昨年度
の生産行程管理記録から水田除草にかかる時間はおよそ20時間になりそうです。畦
草刈は150時間になる予想ですから、実際は畦草刈の方が大変な仕事なのですね。
笹村さんのメールにあるように田植後一ヶ月が勝負です。後は、稲が雑草を抑制する
ことが出来ます。
コナギといえども細胞内に葉緑体とミトコンドリアを持つ高等植物です。酸素は必要
とする植物です。私の経験では、コナギは水中では細い葉を出して、ゆっくりと成長
してきますが、一度でも葉が水面に出るとホテイアオイのような葉を伸ばして急速に
成長を始めるようです。

林 正弘
岡山市

2/8 神奈川の笹村さんから「溶存酸素」
あしがら農の会の笹村と申します。
田んぼの技術を再現可能なものにする。つまり、技にしない、名人芸にしない。初めての人にも可能なような整理された技術にする。これは田んぼを始めて以来のテーマです。しかし、シロトの私が、このメールを出すのは勇気農業かな。
 
「溶存酸素」です。コナギの生えない田んぼを見てくると、いくつかの要素があります。水温が低い田んぼ。立て浸透の大きい、みずもちの悪い田んぼ、平らに代掻きがされて、淀みがない田んぼ。入水量が大きく、流れ水で栽培している田んぼ。しばらく耕作していなかった田んぼ。畑から戻した田んぼ。そこに米ぬかを撒く、米ぬかが臭いようではダメ。酸素不足。
 
草の漉き込みとコナギ抑えは、結果であって観点の違いだと思う。赤木御大に失礼。漉き込みの草がいくらあっても、コナギは生える。菜の花の塊の上にコナギがびっしりと生えてきた。冬水田んぼおよび不耕起水田での成功例も、また別の要素があるので、これも併せて考えない。トロトロ層の問題は生物の問題もある。これらの抑草効果も別要素。
併せて考えると、複雑化して、見えなくなる。
「溶存酸素」山ちゃんの書かれた事の繰り返しでこれも失礼。

要素が、複合的に作用しているが、問題はそれらの条件が田植え後1ヶ月間にあること。溶存酸素が、共通要素だ。。これはずーと考えていたのだが、山ちゃんの言葉が決め手だ。溶存酸素量を増やすこと、これには様々な方法があるだろう。結果としての窒素の量の問題も確かにある。レンゲで成功していた田んぼを菜の花に変えて、失敗した。これは、粗起こし、代掻きが、従来と変わり、土をこねくり回しすぎたのだ。田植え初期から水持ちが良かった。ひえが深水で解決と言うのは、技術になっている。コナギは溶存酸素を増やす事で技術になるかも知れない。今年の田んぼはこのことに観察を集中させてみるつもりだ。課題があると、やる気が出てくる。  
2/8 岡山の赤木さんから「ヤーコンの食べ方」
赤木@菜の花です。

北海道の三田村さん、埼玉の後藤さん。
早速にヤーコンの食べ方、ありがとうございました。
田んぼも一段落しましたから、早速掘ってみます。
読んでてなんかこうシャリシャリ感があるみたいですね。健康野菜ならなおのことあ
りがたいです。

 ぽっと田植え機での横の合わせ方は、今年私も実験してみます。途中で植付け深さ
を調節したら、フロートの抵抗が変ってスリップ率も変ると思います。途中ではいじ
くらないことですね。縦横ピシッと揃ったら気持いいでしょうね。

 さて、ちょっと早いんだけど雨の前にじゃが芋を植えます。この調子では春も夏も
早く来そうだから、早く植えます、遅霜が怖くてジャガが作れるかってんだ。

 エルニーニョかラニーニャか地球温暖化か、なんだか知らんけど、とにかくおかし
な気温や季節であることは周知のとおり。
 いまから35年前、私が25歳の頃には、11月1日が来たらそろそろ刈り取りの準備を
始めようかみたいな感じでした。刈るのは早くて11月5日あたりから。今では10月15
日では遅いぐらいになった。

 刈るのが早くなっただけならなんでもないことなんだが、登熟時期が早くなった。
つまり気温が高いときに、いや夜温が高いときに登熟するということだ。お盆も過ぎ
ると夜はぐっと過ごし易くなる地方と違い、私のところは9月半ばでも夜温がまだま
だ下がらない。汗かきながら寝る始末です。
 腹白や芯白の出にくいコシヒカリと違い、私の作る朝日は夜温が高いと腹白が出や
すい。これ以上見過ごすわけにはいかなくなってきたと、最近は思ってきました。
 今まで通りの作り方では対処できなくなったと考えています。穂肥を控えるだの水
を遅くまで入れる、程度の対応ではもうダメなようです。

 周囲のおやじ達があんぐりと口を開けるような、思い切った変更をしてみたいのだ
けど、諸般の条件に縛られそうです。とりあえずやれる範囲で挑戦です。
何をどう変えるかだって? 
でん粉が溜まる原理原則から考えてみればおのずと答えが出てきます。
 61歳の大きなチャレンジです。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

2/7 岡山の林さんから「赤木さんへ、水田除草機の件」
皆さん今晩は、赤木さん今晩は、
今回私は超粗植で田植えします。条間は水田除草機が入れるのですが、株間にどうし
ても雑草が生えてしまうのです。私の求めている除草の程度は赤木さんの抑草に比べ
ると比較は出来ないほどかもしれませんが、もう少し私の除草水準を上げたいと思い
ます。ヒエのような湿生雑草は、私は全く問題にしません。ヒエは、深水でほぼ完全
に抑草出来るからです。しかし去年経験したコナギには問題点を見つけました。一部
気付かない所があってコナギの繁茂したところがありました。この部分は稲の背丈が
低く、明らかに収量が低かったのです。コナギはおそらくトロトロ層に根を張り吸肥
してしまうためと思います。トロトロ層はとても生産力の高い層です。やはりどうし
ても横がけの必要なところがあるなぁ、という感じです。そのためにはやはり条間と
株間を同じ33cmとして揃えたいのです。結果として超粗植となってしまいますが・
・・。去年までは、私は赤木さんと同じ30×33cmでしたが今年は株間が1割広が
ります。通常なら一部の小面積の田圃で試すのが普通ですが、私は、全面積で一気に
やります。ポット苗の場合、箱数はマット苗より沢山要るのですが、これで必要箱数
でもマット苗に近くなります。
春雑草を利用する方法は、私も以前からやっています。稲刈りが済んだら翌年の5月
まで田圃を見に行くこともありません。ニンジンが忙しいので、田圃の事は全く忘れ
ているのです。

>植付け部のすぐ横にマーカーが付いていると思います。30cmほどの長さで先に黄色
>いボンテンが着いているはずです。隣の列の上を走らすもので、折って収納できま
>す。普通のやり方は、枕地で回転して列をあわせたら一旦止まり、植付けクラッチ
>を入れて作業機を降下させた後に走行クラッチを入れると思います。
> 技はここからです。植付けクラッチを入れる前に、隣の株(今植えてきた株のこ
>と)の上にマーカーを合わせて下さい。マーカをきちんと合わせてから植付けク
>ラッチを入れ、走行してみてください。隣の株の横に植え付けると思います。
>これを終りまできちんとしますと、横から見ても株が一列になっているはずです。
このやり方は、みのる産業さんから私も聞きました。私も忘れていました。ただ折り
返し点まで距離が長いと、どうしても駆動輪の滑りによるずれは出ると思います。私
のやり方は、並木植えの所で除草機を横にずらすという方法でしたが、赤木さんの紹
介された方法も採り入れます。
施肥量は粗植になるほど少なくて済むはずです。しかし、私は施肥量は変えないつも
りです。それは、今年は夏が暑くなるとみているからです。秋になっていつまでも葉
が青いままということになるかもしれませんが・・・。いやいや、やはり施肥量につ
いてはこれから考えます。

林 正弘
岡山市

2/7 やまちゃんから「中野さんの抑草法は名人芸か?」
赤木さんが教えてくれたところによると、
みのるの田植機のマーカーが指し示すところから、田植機は植え始めるということやね。
マーカーをあわせても、植え付け爪がくるんと回転するから、
植え始める場所はあなた任せで、確定することは出来ないとばかり思っていました。
 
さて、話変わって本題です。
伊予の福岡正信さん、奈良の川口由一さん、このお二人は「自然農」の達人です。
前々から不思議に思っているのが、福岡さんが到達した領域は素晴らしく、
本で読む限りですが、凡人の僕にもそれなりに納得できる道筋が指し示されています。
ところが、後継者というか二代目で、お二人に迫る農的世界を実現されている方がいないように見えます。
これは一体どういうことなんだろう?
このことがずーっと不思議でたまりません。
僕なりに勝手につけて、勝手に納得した理屈は、
「お二人の農的世界は、独特の観察眼に裏打ちされたもので、
えもいわれぬタイミングの手当が、彼らの農的世界を実現させているのではなかろうか?
名人芸と言うほかないのかな?」
神奈川の笹村さんの近辺にもおられましたよね、
「もう何年も田んぼの草を抑えてイネ作りをされている方がいて、
そのノウハウを教えて貰うのだが、他の人がそのとおり真似をしても草を生やしてしまう」
と言う方が、、、
 
山梨の中野さんの抑草法も名人芸なんだろうか?
僕にはそうは見えないんだけどね。
中野さんは、名人と言うより職人肌のように僕には見えます。
田んぼのコナギのはえ具合を見て、田畑輪換の田んぼを見つめ続けて、
また裏作に苦労して麦を作付けしていた頃の古老の話に耳を傾けて、
見る悪魔、聞く悪魔、考える悪魔に徹して、近年コナギから卒業されたように思われるのです。
 
僕は、イヌホタルイにうちのめされて、「スランプじゃ、スランプじゃ」とわめいているだけなんですが、
中野さんの話は「希望」でした。
昔、こどもに関わる仕事をしていたことがあるのですが、
例えば不登校の子供達が、苦しいひとつの理由に、
学校をやめても学ぶ場所はいくらでもあるよ、
学校に行かなくても、命まで取られる訳じゃない、
選択肢はけっこうあるものだよ、と言うことが見えないのです。
経験不足だから見えなくて、目の前の現実が絶対的で、永遠に続きそうに見えてしまうのです。
僕にとってのホタルイも似たようなものなんです。
だから、難敵コナギだって消えることがあるんだと言うのを知ると、
おらっちのホタルイだって「まあこの程度なら許せるかな」と言うくらいになる可能性はあるのです。
「おなたの失敗はわたしの肥やしです」というのも悪くないけど、
コナギが抑えられたよ、ホタルイが消えたという話は、うれしい話です。
 
さて、中野さんの抑草法が「名人芸」でないとすれば、
中野さんの周りの人も、中野さんにならってコナギが抑えられることが出来そうなんですが、
そこらはどうなんでしょうか。
まあ、古来「坊さんの説教と塀の突っ張りは遠いほどよく効く」と言われていますので、
赤木さんの菜の花抑草にしても、近所の百姓が耳を傾けなくても、
その値打ちは変わらんけどね。

2/7 埼玉の後藤さんから「ヤーコンの食べ方について」
ヤーコンについては
「根も葉もあってみになる本 これ食べて健康!!」 茨城新聞社
で月橋輝男先生が書いてあることも参考になります。
本によるとフルクトオリゴ糖は収穫後、加糖やブドウ糖に分解されて減少する、と
あります。
確かにうちでもハウスの穴に保存してあるものを掘り出すとえらく甘くなっています。
うちでは三田村さんのご紹介されている食べ方の他、スライスして乾燥室で天日乾燥
してスナックなどにもしています。

2/7 北海道の三田村さんから「赤木さんへ、ヤーコンの食べ方について」
ヤーコンはそこそこ寒さに強く、病害虫も着かないので北海道では良く作られる
ようになりました。健康野菜と言うことで少しずつ認知されてきました。食べ方
は下記を参考にしてください。きんぴらや味噌漬けが手軽で美味しいです。

◆簡単お料理レシピ◆
サラダ〜皮を剥いでから薄切りにして、水にさらしてアクを抜き、よく水を切る。
あとお好きなハム・野菜・海藻・果物などと好きなドレッシングを。

ゴマ酢和え〜薄く短冊切りにして、水にさらしてアクを抜きよく水を切る。黒ゴ
マと砂糖と、できれば柚子の皮をいれ、酢を入れよく混ざったら少量のごま油を
入れる。※熱に弱いビタミンCが豊富に入っています。生が一番です!!

きんぴら〜細切りにして、水にさらしてよく水切りをし、サラダ油でさっと妙め
る。醤油・酒か味醂で味付けをし、仕上げにゴマを振りかける。

フライ〜約10分くらい蒸し釜で蒸す。それを取り上げて1センチくらいにきり
フライにする。

天ぷら〜フライと同じ要領であげる。蒸さずにいきなりあげても良い。
煮物〜1センチくらいの輸切りにし、5分くらい水にさらす。好きな野菜・肉・
海産物などと一緒に煮ると大根とは違った歯触りとまろやかみのある背味はヤー
コンならではの味です。

おでん〜圧力釜で15分くらい蒸し、それを取り上げて皮をむく。これをおでん
のだしの中にいれ、10分くらい他のものと一緒に煮る。

みそ漬け〜薄皮を剥き、二つ割りにしたヤーコンを水でさらす。水切りしたヤー
コを自分の好きな割合のみそ味で3目間つけ込む。

三杯酢〜薄皮を剥き、2センチ位のサイコロにきり、それを包丁で小さく刻みを
いれ10分くらい水にさらす。コレを味付けした三杯酢につけ込む。また昆布や
胡椒を少々いれ2〜3日つけ込んだあと食べると美味しく、お酒のおつまみに最
高です。

2/6 岡山の赤木さんから「緑肥播種終了・林さんへ」
赤木@菜の花です。
 320アールにエンバクやら赤クローバーやらヒナゲシ、エトセトラ・・・・
足がヨタヨタしながら蒔いて終りました。還暦も過ぎると体力がなくなってきたこと
を実感します。一発で蒔ければラクなんだが、種類が多いとどうしても2回通り歩く
はめになってしまう。
播種後のローラ鎮圧も今年は一切省略。これも楽でいい。
春雑草を利用する田んぼが70アール。蒔く手間が要らないから楽だし経費も少ない。
これに限ります。
 緑肥をすき込む前に、緑肥の中に生えている雑草を観察して、これなら翌年には雑
草に任せてもいいだろうという見極めだけはしています。むやみやたらに春の雑草に
頼ったのでは、夏に草の逆襲を受けるでしょう。

 3〜4.5m間隔で溝もあけて、交差部はきれいに鍬ですくい取っています。
今年は深く耕すことに気を使ったら、土は荒かった。握りこぶしほどのがゴロゴロし
ている。ヒナゲシをはじめ菜の花もクローバーも粒が小さいから居心地が悪いだろう
な。来年は手間はかかってもきれいに仕上げよう。

基肥は鶏糞堆肥を反当300kg、赤くなって寒さに耐えているれんげには170kg振っ
ていました。れんげそのものへの窒素補給です。10月に播種するのだったら不要で
す。
 緑肥なしの田んぼには反当200kg振ってあります。入水前では忙しいから振っ
ちゃいました。残りの100kg分の窒素は、抑草を兼ねてくず米や菜種粕で補いま
す。

 1000枚の苗箱を並べる苗代(約3アール)に鶏糞堆肥を20袋(300kg)撒きました。
これは相当な量ですが、私の苗代ではきっといい按配でしょう。

 次に本田で忙しくなるのは5月下旬の鋤込みのときです。
苗代準備も先のことだし、しばらくはゆっくりできそうです。
その間畑仕事にでも精を出しますかね。じゃが芋植えに春大根蒔き、そら豆の3本仕
立て、去年のサトイモがまだ掘りきれないほどある。
 種芋をもらって植えたウコンが茂りに茂った。どんなにして食べるのか誰か教えて。
ヤーコンも大きくなったけど、どないして食べるんこんなもの?
それにしても百姓って忙しいけど楽しいね。

 林さんのポット田植え機の件で。
条間は33cmですから株間も33cmで植えると、坪30株植えになります。これはたまげた
疎植です。私は33株植えで疎植のつもりですが、坪3株減ると1反では900株、1町では
20枚の苗箱が少なくなります。食指を伸ばしてみたい気持です。今年の結果を是非教
えて下さい。いや、見に行きます。施肥量もきっと変ると思います。

 余計な話はさておいて、横の株を揃える植え方を伝授いたします。多くの仲間にも
役立ちそうです。
以下の話は私自身はやったことはありません。除草機を使いませんから。あくまで
メーカーの人から聞いた話ですからそのつもりで。

 植付け部のすぐ横にマーカーが付いていると思います。30cmほどの長さで先に黄色
いボンテンが着いているはずです。隣の列の上を走らすもので、折って収納できます。
 普通のやり方は、枕地で回転して列をあわせたら一旦止まり、植付けクラッチを入
れて作業機を降下させた後に走行クラッチを入れると思います。
 技はここからです。植付けクラッチを入れる前に、隣の株(今植えてきた株のこ
と)の上にマーカーを合わせて下さい。マーカをきちんと合わせてから植付けクラッチを
入れ、走行してみてください。隣の株の横に植え付けると思います。これを終りまで
きちんとしますと、横から見ても株が一列になっているはずです。
 一般には除草剤を使いますから、販売店もこんなことは農家には話さないし話題に
もなりません。もしかしたら販売店の人は知らないかも。教えてくれたのはみのる本
社の方です。私も聞いてからすっかり忘れていた。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

2/6 岡山の林さんから「RE:水田除草機」
皆さん今晩は、
>林さんの開発された!?株間方向も列をそろえられる田植えの仕方に興味ありま
す。
後藤さんへ、これは私は何も開発などしていません。私は、田植え機のギアを作って
もらっただけです。また、横がけはできると思いますが列は揃っていません。4列ご
とに並木植えして株間に除草輪を入れるだけです。
田植え機は泥田の中を進むので、駆動輪の滑りがあって最初に揃えておいても田植え
機の進行と共に必ずずれが出てきます。条間と株間の間隔を同じにして、除草輪間隔
の再設定の手間を省いただけです。田植え時にどのような結果になるか6月に報告し
たいと思います。
誤解があってはいけないのでこのメールを書きました。

林 正弘
岡山市

2/5 埼玉の後藤さんから「水田除草機;霜多さん」
後藤@羽生、埼玉です。

林さんの開発された!?株間方向も列をそろえられる田植えの仕方に興味あります。

> 今年の水田除草は除草機を横がけでもかけるつもりです。株間は33cmで植えられる
> ように田植え機の歯車を用意しました。同窓生が歯車を作っているので特注しまし
> た。標準歯車と転移ギヤの組み合わせです。田植え機の歯車の軸間がかなりバック
> ラッシュしているようです。
> 田植後1週間で除草機を入れられるのはポット苗以外ありません。

田植えロボットや除草ロボットもアイガモの代わりの動きというだけではなくもっと稲や雑草の生理に
根ざしたものができないものか?そんなことを今年は手取り除草をしながら考えるつもりです。

http://www.com.rd.pref.gifu.jp/~imit/pdf/2003-07.pdf
結局、この企画は予算打ち切りになったみたいですね・・・・
http://unit.aist.go.jp/collab-pro/collab-hp/sangiren/mechametal/activity/pdf/7GPS.pdf

ps.稲作シンポジウムの次の日の村山さん企画の見学会で訪ねた茨城の霜多さんが36回日本農業賞
 の大賞を受賞との連絡がきました。
 http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin6/article.php?storyid=47
 
**********************************************
 羽生   雨読晴耕村舎       後藤雅浩
 ホームページhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/masa-goto
  生産物情報http://udokuseikoufan.seesaa.net/
 *********************************************
 
2/4 岡山の林さんから「水田除草機」
皆さん今晩は、
立春が過ぎ、啓蟄まであと1ヶ月もあるのにカエルが冬眠から醒めたようです。クマ
も今年は冬眠しなかったという話を聞きます。温暖化が進んでいるようです。今日は
うららかな陽の光を浴びてクモが飛び立つのを見ました。上昇気流に乗ってしまうと
どこまでも飛んで行き、下降気流に出会わない限りなかなか降りられない。地球の反
対側まで飛んでいくかもしれません。これからはクモの密度の一番高いところは、地
表ではなく、空中での密度が一番高くなる時期かもしれません。

今年の水田除草は除草機を横がけでもかけるつもりです。株間は33cmで植えられる
ように田植え機の歯車を用意しました。同窓生が歯車を作っているので特注しまし
た。標準歯車と転移ギヤの組み合わせです。田植え機の歯車の軸間がかなりバック
ラッシュしているようです。
田植後1週間で除草機を入れられるのはポット苗以外ありません。

林 正弘
岡山市

2/2 千葉の高柳さんから「ご苦労様でした」
やまちゃんご苦労様でした。  高柳@おかげさま農場です。
 
このメール便の皆さんにお会いしての田んぼツアーはちょっと寒かったけれどよき出逢いでした。
できれば、みんなの自己紹介など兼ねて、お互いを語る場のあったらよかったかな、
と思ったのでした。後で思ったことですけれど、、、。
 
ここのところ、千葉県での有機ネットグループの集まりや、東京での有機農業推
進懇話会などに参加してきました。あちこちでやる気のある人に出会うと私も元気が出ます。
とはいえ、全国的範囲ですとなかなか出逢うことが困難です。次の機会があったら企画してください。
 
またの出逢いを楽しみにしています。
 
2/1 福井の塚本さんから「再発見」
 特別栽培の申請書作成が終わり、パソコンの周りを整理していたら、
2005年3月2日HPの宅配便「やまちゃんから・藤本農園の経営史」
という件名のメールのプリントが出てきました。
http://josonet.ojiji.net/2005nen/2005-3.htm
 2004年12月の有機農業学会で藤本さんが報告された内容でした。
 読んでびっくり、使用する肥料や除草方法が書かれていました。
 当時、藤本さんがどのように草抑えに成功されていたのか分からなかったのですが、

ここに書かれていたのかと再発見しました。いままで、読んでいても、
私は理解できなかったのでした。
 これを読んで、除草機の威力を同時に再発見しました。
 書けば「除草機」の一言で終わりですが、活用するとなると、
田植え後速やかに除草機を使えるように仕事全体を組み直さないといけません。
 除草機を使うよりも、その方がよほど大仕事になります。

 今の時点で、今年の草抑えにそこそこ成功すると感じています。
(実際はどうなるか分かりませんが。)
そして、自分の「除草剤を使わない稲つくり」の発見は、今年で終わりたいです。

2/1 千葉の野口さんから「コガネモチの種子余っている方いらっしゃいますか?」
千葉の野口です。

写真を見るにつけ、すごい人たちが集まったみたいですね。
ちょうどその日は月一の直売日で出られませんでした。

ところで、話は変わりますが、ツキミモチの種子が品不足で手に入らなくなってしま
いました。

もともとコガネモチを作っていたのですが、種子が入手しづらくなり、ヒメノモチ、
ツキミモチと変えてきましたが、やはりコガネモチの方が作りやすいかなと思ってい
ます。

もし、余剰が3キロ程度(なければ1キロでも)あるという方がいましたら、分けて頂け
ませんでしょうか。

/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

 野口 忠司(た〜ぼ)
  http://www.kaimu.jp/   花囲夢@我孫子/千葉

/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

2/1 山梨の中野さんから「車の中の話の続きなど」
>残念ながら、この話は車の中の話で、中野さんが藤本さんの話に、
>どんな風に触発されたのか、聞き漏らしました。

こんな続きを話したかったのです。
「一枚の田んぼで決まってコナギの出るところは水が淀む様な場所ではないですか?
反対に、常に水が動く水口はコナギに限らないけど草があまり出ません。
もっとも、水と一緒に細かいドロが入る事もあるのでしょうが…」
「田畑輪換すると田んぼに戻した時に水持ちが悪くなる。
つまり水が停滞しないという事です。」
「取り入れたばかりの水には酸素が多く溶け込んでいるでしょう。
その酸素を取り入れていろんな水生の動植物が生きている。
水持ちの良すぎる田んぼは溶存酸素量が減る程度が早いんじゃないですか?」
「同じ水生の生き物でも、溶存酸素がいっぱい必要なものと、少ない酸素量でも
生きられるものと微妙な違いがあるんじゃないでしょうか?
溶存酸素計では測れないほどの微妙な違いかもしれませんが…
その違いで対照的なのがヒエとコナギじゃないですか?」
「浮き草やアミミドロなんかの藻類が出やすい田んぼもどちらかと言うと
水持ちの悪い田んぼのような気がするのですが…」
「コナギを減らしたかったら、停滞しないような水を供給できるような田作りが
欠かせないのと違うでしょうか?」
「ここらあたりも40年前は二毛作地帯だったそうです。
古老に昔の草取りの話を聞きと、ヒエのことはよく出るけど
コナギはあまり気にかけていた様子がないのです。
作期のずれもあるのだろうけど、コナギの苦労と米連作って関係あるのかも…
二毛作って立派な田畑輪換ですよね」
「冬水田んぼは強還元状態を目指しているように聞いた記憶があります。
まったく反対の方向ですから、チョッと頭が混乱するのですが…」
などなどです……

もっとも、藤本さんの言われたこととはピントがずれている可能性も否定しませ
んが。

中野陽一

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