2007年4月のお便り  HOMEに戻る

4/30 岡山の林さんから「クマバチ」
皆さん今晩は、
ツバメのようにくちばしの細く尖った鳥は、昆虫などが専門で穀物を食べません。ス
ズメなどの穀物も食べる鳥は、稲が実るまでは害虫も食べてくれるので何とも言えな
い。もしスズメがいなかったら、百姓は大変なことになりそうな気がする。
29日のこと、朝起きたらあたり一面が真っ白。これはいかんとカボチャを植えた転作
田に走ってみたがもう後の祭り。前夜の月はあまりにも明るく美しかった。しかも無
風状態だったので霜のことは予想しないでもなかったが、ニンジン出荷で疲れていて
深夜にはもうべたがけなどする気になれなかった。日が昇る前にと、水をかけてみた
が葉が煮えてしまったようだ。粗放栽培でカボチャを作るが、電気敷き毛布(47ワッ
ト、温度コントローラー付き、1,980円)で22℃、3日で芽を出させた種を1粒ずつ直
植えした。(3粒も播く必要はない。)最初に出る根は仮の根のようで折れても次の
根が出て生育するようだ。芽だし時の籾も同様で、最初の根は折れても問題ないそう
だ。私が使うカボチャの種は発芽率85%となっているが、ほぼ100%芽だし出来
る。種子会社によっては表示される発芽率より悪い物がある。温度は低めが良いが、
この温度が低すぎると一斉芽出しが出来ない。つまり双葉の出葉が揃わなくなる。カ
ボチャの場合はどうってことはないが、作物は均一な生育が品質の向上と収量の増加
に繋がるようだ。稲も同様。
早くべたがけぐらいしておかなければと思ったが(ウリバエから守るためにもべたが
けぐらいは必要だ。)、そこにニンジンの注文が入った。出荷は、百姓の生命線。納
期と数量は死守しなければならない。そんなことをやっているうちに、次々とカボ
チャの双葉が出てしまった。欠株のところに苗を植えるために作っていた苗床には、
不織布の浮きがけをしていたが、これもカラスがビリビリに引き裂いて苗が剥き出し
になっていた。結局25アールのカボチャと、苗のかなりの部分を失ってしまった。
12アールのカボチャだけが無事だった。そんなに早く播く必要はないのだ。自分の
馬鹿さ加減に呆れてしまう。

暖かな日差しのもとで、ブーンと大きな音を立ててミツバチの集団が雲のように私の
目の前を通りすぎていった。分封が始まったらしい。私はこの雲の中に入ったことが
あるが、刺されるようなことはない。
近くの道路上で大きなクマバチがホバリングを始めた。テリトリーを主張しているよ
うだ。クマバチは近寄ってくるあらゆるものに反応を示す。それが昆虫であれ鳥であ
れ人であっても、とにかく確認の為に急接近する。羽音がスズメバチに聞こえること
がある。これは彼らが接近する時は急速に接近するのでドップラー効果によって音の
周波数が上がるからだ。(音の速度は変化しない。)普段聞いている音は、接近する
音ではないのでかなり違って聞こえる。また、黒の体色と背中に黄色の模様があるの
で角度によってはスズメバチに見えることがある。こういうものが急接近してくると
鳥でさえ驚くだろう。クマバチのメスでないと確認すると後は全くの無関心だ。一度
確認すると二度目は確認しないことを見ると彼らの記憶力はかなりのものだ。(この
ような行動をするものにカゲロウがある。カゲロウは5メートル程の高さに飛びあが
ると、翅の動きを止めグライダーのように地上2メートルぐらいまでゆっくり降りて
くる。そしてまた5メートルぐらいの高さまで飛び上がる。このような飛行を何度も
繰り返す。途中で何かの虫を見つけると確認の為に接近する。メスでないと分かると
また飛び離れる。)ホバリングをしているオスのクマバチに刺されるようなことはな
い。彼らは針を持っていないからだ。問題はこのテリトリーが道路にはみ出している
事にある。車にぶつかって一巻の終わりになることがある。このクマバチを少し小さ
くしたようなハチにマルハナバチがある。こちらも丸っこいハチだ。私は、今年は有
機カボチャを6反程植えるので、このマルハナバチによる受粉の働きに期待してい
る。これだけのカボチャを私だけで受粉させるのは不可能だ。受粉しないとカボチャ
の実はある程度大きくなったところでポロリと落ちてしまう。彼らがやって来てくれ
るのは大歓迎だ。彼らがいないと農業は成り立たないほどだ。ハチは農薬に弱いの
で、農薬を撒かれると彼らは次々と死んでしまう。

(写真は、青い屋根瓦の上に浮かぶクマバチ。もっと大きく撮りたかったが背景が明
るくないと写らない。)

林 正弘
岡山市
4/30 神奈川の細田さんから「苗床がスズメの食害に!!」
NPO(アットマ)細田です。
 
4月1日に畑苗代に催芽籾4kg播種し、4週間経過しました。寒冷紗1枚
べたがけで10日目に発芽し、一週間後の発芽完了時にスズメの食害を
受けたので、寒冷紗トンネルで2重に防除。5日後にべたがけを除去し、
トンネルだけにしたところ、1.5m幅の寒冷紗と地面の僅かなスキマ
からスズメが侵入し食害されてしまいました。発見が早かったので被害
は僅少で済み、両側から盛り土で対応しましたが効果なく、食害はさらに
拡大する始末。ついに3ミリのアルミ線20mでU字金具を作り、寒冷紗
を地面に固定して風の影響もようやく止まり、3日経ちます。
葉令は2葉が展開中で、5月26日の田植えに向けて4.5葉に仕上げる
予定です。仲間は、種籾に雨が当たりカビが発生したり、大先生の講演
でのアドバイスを真に受けて播種を2週間遅らせたりで、素人集団のミス
が目立ちます。今年は、耕作放棄田がさらに2枚追加され、合計10a
の作付けに拡大し、モチベーションも高まってます。
 
4/29 神奈川の今井さんから「発芽不良の見分け方を教えてください」
神奈川県の今井です。塩水選、温湯処理を終えて、今は浸種の段階です。ゴールデンウィーク中には播種しようと考えています。播種の段階で発芽不良を見分ける方法などはないでしょうか?種もみを、大きなタルに入れて、一日おきに水を換えています。心配症なので、一日何回も種もみを触って眺めて祈るような気持ちになっています。臭いとか、モミを剥がして確認する方法などはありませんか?どなたか教えてください。

4/29 福井の中出さんから「スズメの馬鹿!」
春先からスズメの害にあった情けない中出です。
 
ハウスでプール育苗をしていますが、暑くなりそうな日の朝にハウスの裾を空けて勤めに出ました。
自然発芽なので籾を抱えた小さな苗がある箱は、苗が水に浮いて散らかっていました。
私がハウスに入った時は大半のスズメが逃げたのですが、3羽ほど逃げ切れずハウス内をウロウロしていました。
一瞬、ハウスの裾を閉める考えが過ぎりました。
そうすれば、きゃつらを懲らしめることが出来た(それはスズメにすれば死を意味する)。
・・・追い出しました。そして、防鳥ネットを張って自衛する事にしました。
 
畑に撒いたレンゲが8分咲きぐらいになりました。
すでにミツバチの訪問を受けています。
私の地域ではスイカとメロンの特産地なので、養蜂業者を頼んでいるのでなおさらです。
こちらは大歓迎です。
 
正に、一喜一憂です。

4/28 岡山の林さんから「ツバメとスズメの争い」

皆さん今晩は、
私も放射冷却対応の保温力の高いシートを探しています。太陽光は通し、300Kあ
たりの温度(地表の温度)の赤外線は通さない資材です。地球温暖化の主因とされる
二酸化炭素がまさにそのような物質ですね。不織布は破れやすいのが欠点です。今年
もカラスにビリビリに引き裂かれてしまった。来年も使おうと思ってたのに・・・。
関谷さんのパオパオ3重がけはアイデアですね。空気層が二重に出来るので保温効果
は高い。来年の春ニンジンに採用してみたい。また教えて下さい。

近所の一家が自転車で出かけた。おばあちゃん、嫁さん、幼児の3人が2台の自転車
で出かけて行った。この家の嫁さんも最近は少しずつ日本語が話せるようになった。
布団を干して出かけたので、あまり長く家を離れるつもりはないのだろう。
この家の玄関の軒下にツバメが巣を作っているが、家の人達が出かけたのを見届ける
と、すぐにスズメのペアがこの巣を狙ってやってきた。この巣を横取りするつもりら
しい。スズメが巣に近づこうとすると、ツバメが飛び立ってスズメを追い払おうとす
る。スズメはすぐ戻ってきて巣に近寄ってくる。ツバメは追い払おうと必死だが、ス
ズメもしつこい。私は今年もツバメに害虫退治を期待しているので、ツバメに加勢す
ることにした。スズメを追い払おうと近寄ったが、普段ならすぐ逃げるスズメが全く
逃げない。ツバメが逃げないのは当然だが、スズメもしつこい奴だ。こぶしを振り上
げたり追いかけたりしても、飛び去るかと思わせながらくるりと飛び回って来て、ま
たツバメの巣の近くにとまる。
しかし、私も他家の庭でこぶしを振り上げてマラソンのようにいつまでも走り回るわ
けにいかない。私は草取りマラソンを走らなければならないのだ。幸い、暫くしてこ
の一家が帰ってきたので私も安心した。どうやらこのツバメのペアはスズメのペアか
ら巣の防衛に成功したようだ。ツバメは人の住んでいない空家には巣を作らない。ま
た、巣の位置は人がもっともよく行き来する玄関口の軒下などだ。本当は家の中に巣
を作りたいところだがそこまでは許されない家が多い。ヒトとツバメの関係はそれ程
長い歴史がある訳ではない。恐らく日本で稲作が始まって以来のことだろう。しか
し、ツバメの子供達は目を開けた時から背景にヒトを見ていたのだ。ツバメにとって
の大きな敵に野良猫がある。ツバメはそれだから、飛行の途中に猫を見つけると急降
下して猫の頭すれすれに飛ぶことがある。猫は驚いて首をすくめる。ツバメは何度か
猫に子供達を獲られた事を覚えているのだろう。ツバメは翌年も同じペアが同じ家に
やってくる。これは長い距離を飛行するツバメの驚くべきナビゲーション能力と記憶
力と言える。

林 正弘
岡山市

4/27 新潟の佐藤さんから「育苗」
今朝(27)は寒かった。昨日苗代のトンネルを剥ぎ 架けてあったラブシートを剥いだ。とたんに低温注意報でした。夕方 パオパオをかけてまたトンネルを張った。

今朝6時の気温は1.7度 トンネルの中は4.5度 トンネルのビニールシートが凍っていました。5度以下になると苗に障害が出ると言われていますので心配ですが 稲の力を信じています。アルビレックス新潟の応援歌にも(米の力を信じなさい。)という一節があります。今日からはお日様マークが続いています。  佐藤繁男

4/26 すずき産地から「アクリルたわし」
稲と関係ない話だけレス

「アクリルたわし」は使ってませんか?
自分で編んでもいいし、100均ショップに売ってるらしいし。
http://allabout.co.jp/family/yarikuri/closeup/CU20050129A/
http://allabout.co.jp/family/ecokaji/closeup/CU20061030A/index.htm
4/26 お米の勉強会の村山さんから「小圷さん有難う」
皆様、山下様、小圷様     村山です
 山下さん、有難うございました。
どこで聞いたんだろうとずっと思っていたことがやっとはっきりしました。
小圷さんが以前におっしゃっていたのですね。
そしてそれはちゃんとした資料が出ての比較なのですね。
 
現代の機械や肥料や農薬を使った農業は効率が悪いのですね。
関連して、高松求さんが、小麦についておっしゃっていました。
今よりずっと肥料もなかった頃の方が、質のいいものを量も今とそん色なく作っていた。結局微生物の力を昔の人の方が知っていたのではないか、とのことでした。
 
お米以外の物についても、小圷さんの文を読み、原点を調べてみようと思っています。
2002年〜3年に既にいろいろ考えたことでしたね。一連の小圷さんの文を懐かしく、そして今も価値あるものとして読ませていただきました。
 
ところで小圷さんはお元気でしょうか。この頃私共の会にも来て下さいません。きっとお仕事が益々責任が重くなったのでしょうね。
 
 
予果さん、本当にそうですよね。私たちが日常していることは学者さんたちにはあまりにちゃちなことなのでしょうね。誰も調べてくれません。
お皿の件、友人は昔の箱膳の時のように、全てのお皿をお茶でゆすいで、そのお茶を飲み干しています。私もできるだけは真似しています。

4/26 長野の関谷さんから「私も育苗開始しました。 環境負荷について>予果さん」
昨年は共同で温湯消毒した仲間ともども「もち米」はきっちり発芽したけど、
「うるち」はぜんぜん発芽しなかったという事態を経験しました。
ということもあって、酵母菌液による種籾処理を行いました。
また多潅水とラブシートべたがけによる酸欠も気になっていたので、
今年は軽く潅水し、パオパオ3重がけでやってみました。
曇天が続いたので、シルバーポリはかけずに保温に徹しました。

昨日から発芽はうまくそろっています。
就農9年目のくせになかなかこの発芽で失敗することも多く、
とりあえず無事出産といった安堵感があります。
苗半作といいいますが、発芽4割9分作くらいの思いがあります。
これから馬鹿苗が出ないことを祈るばかりです。

さて予果さんの「美しいお皿の処理」の件ですが、
例えば由緒正しきパン食家なら食後はパンできっちりお皿を拭いて、
ソースの一番おいしいところを最後にパンとともに食すところですね。

われわれ由緒正しき米食家はお茶碗にほうじ茶を入れて沢庵でごしごし。。ごっく
ん。

でも平皿はそうは行きませんよね。
うちではお行儀悪いかもしれませんが、取り皿はなくし、大皿からご飯の上におかず
を持ってくるシステムで
なるべく平皿などの油汚れによる地球破壊を軽減するようにしています。
ここら辺のリアルなエコ知識は食文化研究家の魚柄仁之助さんがぜひおススメです。
http://www.ne.jp/asahi/uotuka/official/index

農地が高速道インター建設で潰れるので移住を考えています。
ひょっとしたら最後になるかもしれないこの地での稲作。
最後くらいはどこへ移住してもちょっと小生意気な顔のできる稲作をしてみたいと思
います。
              
あさひや農場 関谷航太 千晴
農場ホームページ移転しました アドレス変更願います
http://asahiyanoujou.jp
農場ブログ
http://blogs.dion.ne.jp/omaegayaraneba/
/fax 0267−88−2869
 
●やまちゃんから「パオパオの3重がけ」
これは関谷さんの野菜作りの経験から得た知恵でしょうね。
パオパオなどの不織布の2重がけは、ほかの資材よりも保温力が強いように思っていました。
僕の場合も、何年も使ってもう処分するしかない不織布がイネの育苗で最後のご奉公をしています。

4/25 富山の予果さんから「育苗開始しました!環境負荷について」
 去年からプール育苗にしました。畑苗代,折衷苗代,じかまき,と色々やってきま
したが,これが一番いいように自分では思います。
 今年は一箱に90gの籾としました。昨年の失敗の後に読んだ本に書いてあったの
で。
 土は田の土,畑の土とくんたんの混合です。

 去年はくんたんを多く表面に置き,しかも籾をまいた後,根が出ないうちに水に浮
かべてしまい,籾が泳ぎだすという恐ろしい経験をしました。3週間後にやり直しを
決断したものの,今度は籾の分量を多くまきすぎて,育ちが悪くなりました。90g
はこの一年間ずっと覚えていた数字で,写真にもとりましたので,どんな量かお知ら
せしますね。


 村山さんと林さんのやりとりをみていて,私も生活の中でいつも考えていることと
同じだナと思いました。

 ずっ〜と前に議論したことがあって,油のお皿を洗うのに石鹸をやめるには,熱め
のお湯を使えばいいが,お湯を沸かすのに必要なエネルギーがいる。不要の布や紙で
油をよくふき取って水であらえばいいが,その紙や布を燃やすことになる。
 こんなレベルの話しなら山ほどあるけど,誰も研究していない。お金にもならない
し。研究しないだろう。自分流の直感でやりくりしているのが現実です。

 皿について言えば,使用後に「なめる」のが一番いいんじゃないかという結論に
なったのだけど,実際しばらくやったことがあるけど,恥ずかしくて続かないヨ〜。
小笠原流のように誰か家元がいて,最初に左上から右下に向かってなめるなんてのを
美しい人なんかがやってくれれば,また違う展開になるかもね。

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
自家焙煎珈琲  神実(カムミ)
           浜田 重人,予果
HPアドレス
http://www.cty8.com/kamu/
ブログアドレス    
http://kamumi.dreamblog.jp/
〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

4/24 岡山の林さんから「村山さんへ、Re:お米のエネルギー」
皆さん今晩は、村山さん今晩は、
このような話が長くなって申し訳ありません。

>しかし、私がお聞きしたいのは、例えばお米1反分を作るのに投入した肥料や農薬
や機械を作るのに要した石油の量や、それらを運ぶ石油の量、そして、それらを田圃
で使う作業のためのエネルギー消費量などをキロカロリーに換算した数値と、とれた
お米の量をキロカロリーに換算した数値の比較を知りたいのです。変でしょうか。

変ではありません。村山さんのおっしゃる事はもっともです。私もお米を作るときの
エネルギーを知りたいです。しかし、米を作るためのエネルギー消費量はこれまでの
メールに何度も書いた通り、私には分かりません。例えば、アンモニアを製造してい
る工場にはエネルギー原単位は収益に直結するので当然ありますが、百姓の私がそこ
に行って「数値を出してくれ」と言ったって出してくれるはずがないでしょう?(私
は、化学肥料や農薬は使わないのですが。)
それよりも、村山さんは沢山の研究者や大学教授をご存知なのですから、聞いてみた
ことはないのですか?或いは、営農指導に来られる農協や自治体の指導員が、米を作
る際に必要なエネルギー消費量さえ教えずに儲かる農業が出来る訳はないのですか
ら、聞いてみては如何でしょうか?

>>これは人畜の働きでも出来ます。
>これは大切なことですね。CO2削減とはつまり脱石油ですので、人畜の働きを再考
しないといけませんね。

私は、村山さんに誤解されるような表現でメッセージを送ったかもしれません。
私はこれからもトラクターを使います。そうでなくては、私はお客様から要望される
量の作物を作ることが出来ないからです。

林 正弘
岡山市
 
●やまちゃんから
このテーマに関連して、HP元気の編集人の小圷さんが以前書いていたことがあります。
ご参考までに。
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/kakonokiji.html#効率論の落とし穴?

4/23 お米の勉強会の村山さんから「林さんへ、Reお米のエネルギー」
皆様、林様     村山です。
 
土佐様、昨年お邪魔しました時はとてもお元気そうで、お仕事をなさっていましたのにと驚いています。まだまだいろいろ教えておいてほしかったですね。
ご冥福をお祈りします。
 
林さん、有難うございます。
人は食べたものそのものなのですね。そして、同じキロカロリーであらわすことができるのですね。
 
>お米を作る際の投入エネルギーというのは、現代農業ではトラクターを動かしたりするエネルギーのことであるのですが、これは人畜の働きでも出来ます。
 
 これは大切なことですね。CO2削減とはつまり脱石油ですので、人畜の働きを再考しないといけませんね。そして、微生物の力もね。
 今日の、高松求さんからのお電話のお話では、機械を使い肥料を使っても、麦などは昔とそう収穫量は違わない、きっと微生物の力を知っていたのでしょう、とのことでした。
 
>得られるエネルギーとしては投入エネルギーの量の過多には関連がないものですね。当然ながら、作物を構成する炭素は石油の炭素を引き継いだ物ではありません。エネルギー収支と物質収支を混同しない様にしましょう。植物が蓄えたエネルギーというものは、もとを辿れば太陽から降り注ぐ光のエネルギーです。植物の葉緑体はこのエネルギーをキャッチするアンテナです。太陽は、宇宙に浮か
 
 おっしゃることは確かですね。その通りと思います。
 
しかし、私がお聞きしたいのは、例えばお米1反分を作るのに投入した肥料や農薬や機械を作るのに要した石油の量や、それらを運ぶ石油の量、そして、それらを田圃で使う作業のためのエネルギー消費量などをキロカロリーに換算した数値と、とれたお米の量をキロカロリーに換算した数値の比較を知りたいのです。変でしょうか。

4/23 岡山の林さんから「村山さんへ、お米のエネルギー」
土佐さんのお父さんのご冥福をお祈りします。

皆さん今晩は、村山さん今晩は、
「エネルギー」、これは色々な意味に使われますね。ご飯を食べてエネルギーを得る
という意味は日本人なら、明日も働くぞ、っていう精神的な高揚をも含んでいます。

>バイオエタノールを作るのではなく、お米を作るエネルギーと、お米を食べて栄養
にするエネルギーとの比較はどのようにするのでしょうか。
こちらも、投入量より、生産物量のほうが少ないと言われていますね。
投入エネルギーも食べるほうも、同じキロカロリーとして計算できるのでしょうか。

ご飯のデンプンは糖化され細胞の中で最初は無酸素的に、やがて細胞内小器官である
ミトコンドリアで酸素を使ってATPやGTPという生物に共通のエネルギー物質が生み出
されます。ATPは筋肉を動かしたり、細胞に必要なさまざまな物質を合成するエネル
ギーとして使われます。このエネルギーは化学エネルギーであり、石油が持つ化学エ
ネルギーとは同じものですね。どちらもキロカロリーやジュールというエネルギーの
単位で表せます。
脳の神経細胞でもATPのエネルギーを使って情報処理をします。ですから頭を使うと
お腹がすくのです。最近は小学生でも朝ご飯を食べずに学校に行くという子供がいる
そうですが、学習するには絶対に朝ご飯が必要です。
あなたは、あなたが食べたものであるのです。食べ物以外に体を構成する物質は
どこからもやって来ません。私達は1個の受精卵から発生しましたから、体を形作る
情報は両親から引き継いだにしろ、体を作る物質は全て食べ物からやってきました。
良い物を食べて下さい。
お米を作る際の投入エネルギーというのは、現代農業ではトラクターを動かしたりす
るエネルギーのことであるのですが、これは人畜の働きでも出来ます。得られるエネ
ルギーとしては投入エネルギーの量の過多には関連がないものですね。当然ながら、
作物を構成する炭素は石油の炭素を引き継いだ物ではありません。エネルギー収支と
物質収支を混同しない様にしましょう。植物が蓄えたエネルギーというものは、もと
を辿れば太陽から降り注ぐ光のエネルギーです。植物の葉緑体はこのエネルギーを
キャッチするアンテナです。太陽は、宇宙に浮かぶ巨大な熱機関です。農業は、人類
にとっては最大のエネルギー源である太陽エネルギーを利用する産業です。

林 正弘
岡山市

4/22 お米の勉強会の村山さんから「林さんへ、Reバイオエタノールのエネルギー収支」
皆様、林様    村山です
 
 林さん、有難うございました。
明日の勉強会に間に合いました。
この林さんの文章を皆さんに紹介しますね。
 
 もう一つおたずねです。
バイオエタノールを作るのではなく、お米を作るエネルギーと、お米を食べて栄養にするエネルギーとの比較はどのようにするのでしょうか。
こちらも、投入量より、生産物量のほうが少ないと言われていますね。
投入エネルギーも食べるほうも、同じキロカロリーとして計算できるのでしょうか。

4/22 宮城の齋藤さんから「村山さんへ、Re種子が食用に?」
村山 さん

こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。

> 種子が食用になるなんて、そんなことがあるのですか。
> お米の種籾圃場を見ました時に、いい種籾ができるのが目的だから、農薬も使っていいと聞きましたが、食用> になるのでしたら心配です。

種苗法によるお米の種子(種籾)は 農薬や作業(雑草や異品種の除去)は義務になっており
明らかに病気が出そうでない天候でも 農薬は使用しないといけません。

秋の収穫後に種籾として出荷する場合は 籾を90%以上の精籾として確保します。
90%以下の場合は「準種子」や一般米として出荷することになります。
これが 種子がおコメになる場合です。

また 種子は県などとの契約栽培のため 普通は契約数量を守るため 多めに作付けするので
契約数量を超えて収穫された分は 違法な自家用種籾や一般米になります。

> まさか、種は普通農薬処理がされているようですが、そんなのが食用になるのではありませんよね。

このごろは少なくなってきましたが 種籾をあらかじめ色付きの薬剤処理をすることもあります。
また 農家が種籾を購入後に自分で薬剤処理をすることはありますが それらが一般米になることは
考えにくいですね。

種子転用の一般米でも 普通の一般米でも トレーバックが効きません。
検査米であっても 本当にその生産者が購入種籾を使用して生産したかどうかの証明を

することは ほとんど皆無です。

農水省では 種籾の購入伝票だけでは そのお米が購入種子で生産されたことの担保には
ならないとの立場に立っています。
それでも国内で流通するほとんどのお米は 捏造以外は普通に信用されて食されています。

齋藤 政憲 

4/21 お米の勉強会の村山さんから「斎藤さんへ、種子が食用に?」
 皆様、斎藤様    村山です
 
斎藤様、早速ご返事を有難うございました。6月5〜6日は田植の時期なのですね。青森弘前の無農薬リンゴ農家木村秋則さんのところも見学したくて、つてを通じてお願いしているのですが、なかなか決まりません。
 
さて、有機JASについて、ハウスの硝酸態窒素の多かったのは、私共で測ったものです。慣行栽培より高く、10種類以上測った中で最高値でした。
 
種子が食用になるなんて、そんなことがあるのですか。
お米の種籾圃場を見ました時に、いい種籾ができるのが目的だから、農薬も使っていいと聞きましたが、食用になるのでしたら心配です。
まさか、種は普通農薬処理がされているようですが、そんなのが食用になるのではありませんよね。
 
有機農業推進方と地方、おっしゃるとおりですね。宮城県はしっかりしているのじゃないでしょうか。兵庫県は、本当は有機農業の先進県ですが、県のこだわり農産物の基準はあまり厳しくないようです。この点については山下さんの方が詳しいでしょうね。
 

4/21 岡山の林さんから「村山さんへ、バイオエタノールのエネルギー収支」
皆さん今晩は、村山さん今晩は、
私が3月14日に書いたメールのことですね。
穀物を作る際に投入されるエネルギーと、その穀物を使ってバイオエタノールを醗酵
させ、エネルギーとして取り出せるまでの差を考えてみると分かります。投入される
全エネルギーを分母に、取り出せるエネルギーを分子にしてその比を取れば、1より
大きいか小さいかでその効率が分かります。正確にはエネルギー収支とは言わずに、
EPR(Energy Profit Ratio)と言います。この数値が1であれば投入された石油(天
然ガス)が姿を変えてバイオエタノールになっただけ。この時本来なら食べられるは
ずの穀物は姿を消してしまいます。二酸化炭素の排出量は当然ながら石油を使った時
と同じ排出量になります。
日本の農業は石油に浮いているので、米などからバイオエタノールを作るとEPRは1
以下となり、二酸化炭素は逆に増やすことになるのではないかという事を書きまし
た。おそらくこの見解は間違いないでしょう。これを見積もるには農作業での各行程
のエネルギー原単位をもとに投入エネルギーを総和する作業になります。なお、この
計算は私のような百姓では統計資料などを手に入れることが難しいですし、その役割
もありません。3月14日のメールでは最初からこのことを念頭に書いています。
アメリカがトウモロコシからバイオエタノールを作ろうとしているのは、農産物の価
格引き上げを実現して、農業補助金を出すのではなく、エネルギーの市場価格に連動
させようということでしょう。トウモロコシのエネルギー分野での新たな需要が創出
されたので、価格が高くなるのは避けられません。その影響が後には日本の食卓に、
しかし先ずはメキシコの国民の食卓に現れるのではないでしょうか?
メキシコはトウモロコシの生産国でしたが、当時の政権が国産トウモロコシを潰して
輸入すれば良いと考えたからです。(どこかの国みたい!)

林 正弘
岡山市

4/20 宮城の齋藤さんから「ふたたび村山さんへ」
村山 さん
 
こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。
>この6月5〜6日と青森弘前の佐藤初女さんの森のイスキアに所へ泊まりに行きますので、帰りに仙台周りにすれば一迫町にも寄れるのに、と考えていました。
 
佐藤初女さんの森のイスキアですか。いいですね。憧れの地のひとつです。
6月5〜6日ごろはおそらく宮城県最終の田植えをしているころですよ。(笑)
ぜひ お声掛けください。
 
 有機農業推進法について、国は義務、都道府県、市町村は努力目標、だからこそ、各地域で頑張れば「希望の星」にできるかなと思います。
 
精神衛生上 あまり期待しないことにしています。これまで何度も「期待はずれ」に
終わっていますから・・・・・。市町村は都道府県の計画制定がなければ計画はいたしません。
環境保全に熱心でない都道府県では数年かかるでしょうね。
 
どちらも環境保全循環型農業が目的でしょうが、季節はずれのハウス栽培の有機JASから高い硝酸態窒素が検出されても、お米や野菜にかなり高いカドミが含まれていても有機JASで通るのもなんだか変と思いますが・・・。
 
基本的に 有機農産物は残留農薬類の安全性を保証するものではなく あくまでも
環境保全に資する一つの方法で生産された農産物であるということです。
 
とはいうものの 大前提として 有機農産物に関連する法規をすべてクリアしていることが
求められます。ちなみにその関連法規は70を超えています。当然 高い硝酸態窒素や
カドミが含まれていることは言語道断です。
 
PS
ほとんどの穀類は子実でありますが 法律的に種子となると食品農産物(こんな表現があるかな?)
ではなくなります。中には食品として生産されなかった(食品に登録されていない農薬の使用)種子が
食用になっていることもありえます。
 
お米でも正式な種子が食用に転用されることがありますが 白米で流通される場合は 普通のおコメと
おなじで 種子からの転用という表示はありません。
 
齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com

4/20 お米の勉強会の村山さんから「齋藤さんと林さんへ」
皆様、斎藤様   村山です
 斎藤さん、ご無沙汰しています。この6月5〜6日と青森弘前の佐藤初女さんの森のイスキアに所へ泊まりに行きますので、帰りに仙台周りにすれば一迫町にも寄れるのに、と考えていました。
 
 GAP(適正農業規範)について、そうなんですか。当たり前と言えば当たり前ですが、そのように前提になっているとは知りませんでした。
 また、農水省が推奨していることも知りませんでした。
 
 有機農業推進法について、国は義務、都道府県、市町村は努力目標、だからこそ、各地域で頑張れば「希望の星」にできるかなと思います。
どちらも環境保全循環型農業が目的でしょうが、季節はずれのハウス栽培の有機JASから高い硝酸態窒素が検出されても、お米や野菜にかなり高いカドミが含まれていても有機JASで通るのもなんだか変と思いますが・・・。
 
皆様、林様
しばらく前のこのメールで農業の投入エネルギーと生産物のエネルギー比較がなされていましたね。ちょっとゆっくりは違憲する余裕がありませんでしたので、質問もできませんでした。
お暇な時に、双方のエネルギーの計算法と、比較値を再度教えてくださいませんか、お願いします。

4/18 茨城のすずき産地から「除草機試作」
廃物を利用して下記のようなものを作ってみました。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/88db08b779fb7ac0dec6dc55f1edd200

名付けて、「ミズスマシならぬミズニゴシ」(再検討中)
用途や使い方は、また後ほど。
道具名から想像がつくかもしれませんね。

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すずき産地
http://www.suzuki31.com/
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4/18 宮城の齋藤さんから「村山さんへ」
村山 さん

こんにちは 宮城県栗原市一迫の齋藤です。
勉強会の開催 お疲れさまです。

>  3月31日には、農産物の安全をめぐる法律やGAP(適正農業規範)について勉強しました

平成12年より有機農産物認証制度が始まりましたが 当時よりこの制度では
GAP(適正農業規範)を実施することは前提条件でしたから それほど違和感は
ありませんし むしろ遅れた感がありますね。

> 講師の村上譲さんは有機農業推進法にはあまり期待できないとのことでした。

これまでなかったのができたのですから その点では一応評価しなければならないとは

思いますが 実効がどれだけあるかはこれから注視していかなければなりませんね。

特に有機農業の推進は国は義務ですが 都道府県や市町村は努力目標になりました。
また「有機JAS法」と「有機農業推進法」は車の両輪に例えられますが どちらの法律に
おいても 「有機農業」の概念は基本的に同じです。

ただ単に田んぼや畑で化学肥料や化学合成農薬を使用しないことではなく 有機農業は 
環境保全に資する一つの方法であるとする考え方にたっています。「有機農産物」の表示には
かなり制限がありますので 留意しなければいけないようです。

齋藤 政憲 

4/17 お米の勉強会の村山さんから「4月5月勉強会のご案内」
皆様   お米の勉強会の村山です。
ご無沙汰しています。

さて、下記のように私共の会の勉強会を開きますので、どうぞお出かけ下さいませ。
ちょっと長文になり申し訳ありませんが、よろしく。

 3月31日には、農産物の安全をめぐる法律やGAP(適正農業規範)について勉強しましたが、講師の村上譲さんは有機農業推進法にはあまり期待できないとのことでした。
今回のご案内も2回分、CO2大幅削減をどう実現していくのかの話合いと、栄養と健康を売る青果卸さんのお話です。どちらも奮ってご参加下さいませ。お役に立ちます。

第 1 回
2月の内藤先生のお話では、温暖化はもう既に修復可能な一線を越した感があり、心底怖くなりましたが、ではこの危機をどう生き延びるのかについての具体的な対策については、時間切れとなりお聞きできませんでした。そこで、再度内藤先生と話合いを致します。私共の実践していることや効果的と思う提案を持ち寄り、一歩も5歩も前に進みましょう。また、今度こそ「京マクロビ」で昼食をいただき、実践の一つとしてつつましい食べ方の実習をします。どうぞご参加下さいませ。参加申込は村山迄。
今年のテーマは「CO2の削減に努め、心豊かな暮らしを取り戻そう」です。
日 時 07年4月22日(日)午前11時〜午後5時
テーマ 地球環境危機をどう生き延びる?!
−食べ方、暮らし方実践法持ち寄り、話し合う会
講 師 NPO法人環境共生社会システム研究所所長 内藤正明先生
日 程 11:00 JR京都駅中央口集合→京阪三条→11:30「京マクロビ」で昼食
    →13:00〜17:00 KIESS事務所で、内藤先生のお話と話し合い
場 所 NPO法人KIESS事務所(TEL075-752-1133京阪三条駅11番出口歩5分)
参加費 会員2000円、非会員2500円(うち京マクロビの昼食代1500円)

第 2 回
日 時 07年5月12日(土)午後1時〜5時
テーマ 生産・環境・栄養価・健康情報をつけて青果を売る時代
−農家も流通関係者も消費者も賢い選択によって長生きしましょう
講 師 東京デリカフーズ(株)取締役 大崎 善保 氏
場 所 西宮市夙川公民館実習室(〒662-0051兵庫県西宮市羽衣町1-39 TEL0798-33-1928 阪急神戸線夙川下車、南面道路を渡り、夙川沿い歩3分、駐車場無)
参加費 会員1500円 非会員2000円  申込5/8迄 村山FAXへ
 先月の村上さんのお話では、GAP(適正農業規範)が今後農家の最低必須条件とのことでしたが、参加者の誰もがGAPについて初耳でした。農水省は17年より農家に呼びかけており、3月23日には施設園芸協会の主催でGAPシンポジウムが大阪で開催されました。村山はこの集まりに参加し、余りにも世間から取り残されていることを恥ずかしさとともに痛感しました。そこで、その場で講師のお一人であった大崎善保さんに是非ともお話に来てほしいとお願いして、この企画が実現しました。農家の方々にもまちの方にも大崎さんのお話を何としても聞いていただきたいです。もしかして、私共の会のように、安全なものを作っている方々、食べさせてもらっている私共が最も時代遅れになっているのかもしれません。また近い将来外食やスーパーの方が質の高い農産物を売るようになるかもしれません。勘より科学、記憶より記録の時代です。青果物卸屋さんが、GAPに加え残留農薬のみではなく、土壌や季節により青果の栄養価が違うことまで分析し数値化して、栄養価の高いもの、健康的な食べ方まで提案される時代になっているのです。嬉しいことです・u桙P・腓靴泙靴腓Α・・地甥ぢ削減にも役立ちます。お味見もする予定です。農家の方々は超多忙の時期ですが万難を排してどうぞ。

次回予定:5月27日(日)「健康なお米と米粉パンショップ」神戸生活創造センター4F
6月2日(土)「伝統野菜の種はどう継承するの?」釘貫靖久氏、西宮消費生活センター

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村山 日南子
お米の勉強会
〒663-8187 兵庫県西宮市花園町11-2
http://kansai-ngo-net.org/okome-1.html
TEL/FAX 0798−48−0365

4/13 福井の中出さんから「暇だから読んでしまいました。塚本さん。」
田んぼに花が咲くものを植えることはいいことですよね。

景観作物と言うことで補助金がもらえる時期がありました。私の地域ではひまわりを植えていました。
満開の頃にはにわかカメラマンらしき人が写真を撮ったりなど、人が来ていました。
補助金がなくなった途端、誰も作らなくなり、人も足を止めなくなりました。

昨年セスバニアを漉き込んだ畑に蒔いたレンゲが、花を咲き始めました。
もうしばらくすれば蜜蜂が来ると思うと、楽しみです。

今日も夜が明ける前に起きて鶏糞を田んぼに蒔いてきました。
勤めを持っているかぎり朝駆けや夜討ちみたいな事は必用ですよね。

井原さんの本を読まなければ、こんな人間にはならなかったのに、、、。

4/13 福井の塚本さんから「忙しい人は読まないで下さい!」
 「菜種の花畑の続き」

 今日も親子3人づれが、菜種畑に写真撮影にきました。
 私が居たので、菜種畑の中に入ってもらいました。
 菜の花のじゅうたんもきれいですが、そこに人がいることで、
一層いい風景になると眺めていました。
 大して広くない花畑ですが、こんなところがあればいいなという、
人々の思いがかなえられているから、多くの人が訪れるのでしょう。

 私は、隣の大規模農家さんに畔の除草剤を振られないうちにと、
菜の花畑の畔の草刈をしたのですが、何年も除草剤を振られた畔は、
土が流れて、握りこぶし大の石がゴロゴロで、草刈機の刃のチップが、
半分近く取れてしまいました。
 来年は、レンゲの畑で喜んでもらおうかなと思うのは簡単ですが、
こんな畔なら借りるのは止めようと思いました。

4/12 熊本の岡さんから「菜の花の開花も終わりました」
岡です
熊本では、菜の花の開花も終わりました
だんだん鞘に実が入り始めました
 
今年は、養蜂業者の方と提携しました
200万匹のミツバチが来ました約20日間で240k取れたみたいです
先週もらってきました。
 
幻の蜂蜜はやっぱ美味しいです。
日本一番早い菜の花は緻密です
販売しようと思ってます。
 
5月の連休から収穫です。
  
添付画像
満開のときの菜の花畑 4月2日

今の菜の花畑 4月11日
 菜の花蜂蜜


4/12 岡山の赤木さんから「塚本さんの菜の花」
 お馴染みの赤木@菜の花です。

 塚本さんの田んぼはきれいに咲いています。田んぼ全体を見渡してドカスカしてい
ません。発芽とその後の成長にムラが無かった証拠です。ご立派です。

 2枚目の写真で感じたことを。
正真正銘の菜種ですねこれは。花はまだまだこの先咲きます。(花の下部に莢が見受
けられないので、咲き始めて間もない頃です)
 咲きながらぐんぐん伸びるんですが・・・・ちょっと混み合い過ぎていますから、
1mぐらいで止まるかもしれません。播種量がもっと少ないと1.5mぐらいになります。
でも茎数が多い分、背丈は少なくても生草重量は確保できます。大丈夫です。
このくらい生えると、すき込むころには反当2.5トン以上になるでしょう。
 
 私の播種量は、菜種は1.5kgです。緑肥用のしろからし菜だと2kgです。これは種の
大きさから決めています。来年は3kgを半分にして下さい。種子代が半分で済みま
す。

 硫安40kgはちょっと多いようにも思えますが、田んぼや土によって千差万別ですか
ら、後は無肥料でやってみてください。初期がどんなにちょろ出来でも忍の一言でい
きましょう。
 とりあえず画像から思いつくのはこんなところです。

 次は私の田んぼの今の状態をお見せします。


田んぼ一面緑に覆われています。ミチヤナギという草です。一枚の田んぼでも、サナ
エタデの多いところと、ミチヤナギが多いところができます。どちらもコナギをよく
抑えるいい草です。
 この田んぼの隅っこに、そら豆やエンドウ、ニンニク、じゃが芋、タマネギなどを
植えていますが、困ったことにやたらと草が多い。写真からわかるように、草の種子
はドッサリ落ちていますから、これがわんさと生えてくるのです。いくら抜いてみて
も負けです。草マルチの中にそら豆が生えています。

 もう一枚はあぜ道にてんこ盛りになったレンゲと、田んぼのレンゲです。あぜ道の
は秋に生えたやつです。これから花盛りになります。田んぼのはこれから繁ってき
て、5月の声を聞く頃にそれらしくなってきます。すき込む5月下旬に丁度いい按配に
なってくるというもくろみです。


 例年ならもう5日もするとカラシ菜は50cmほどになって咲き始めるのですが、発芽
直後の3月が低温だったものだから、今やっと15cmあるかないかぐらいです。何もか
にも遅れそうです。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通


4/11 福井の塚本さんから「菜の花」
 昨年の10月に菜種を3反蒔いて、今、開花しました。
 たったこれだけの面積なのに、写真を撮る車が頻繁に停止します。
こんなに人の気を引くことになるとは思いませんでした。最初に菜の花を
はじめた岡山の赤木さんはたいしたものです。
 そこで、岡山の元祖菜の花の赤木さんに問い合わせです。
 私は、昨年の秋に反当り硫安40キロ、菜種の種子反当り3キロ
まきました。
 今草丈が、40〜70センチメートルで、開花しながら草丈が伸びている
感じなので、まだ伸びるかもしれません。
@ 私は、反当り3キロの種子では、込みすぎているように思いますが、
赤木さんは写真を見てどう思われますか?
A私は、菜種の草丈が低いように思いますが、どうでしょうか?

 余裕があればお返事を下さい。
 お返事がなければ、次回から播種量を減らします。
 

4/5 山形の石井さんから「質問他」
こんにちは。
4月1日に塩水選・温湯消毒を終えました。
ムケの多いモミは二重塩水選を行い、その後温湯消毒をしたため、かなり忙しかった
です。
温湯温度は、稲葉先生の「無農薬・有機のイネつくり」にならい、62℃7分を試し
ました。
微調整し61,5℃7分に直したのですが、下がった所で60℃あったので、今後は
それでと思っています。
もちろん、苗代の状況を見てですが・・・・。
さて、毎度ながらの質問です。
ポット育苗をしていますが、ポット内の土(箱土)の調整はどのようにされているで
しょうか。
うちの場合、ピートモス・山土・水を混合します。
その際、ダマダマが多くなり、ふるいにかけて使用しています。結構疲れます。
何か他によい方法をされている方がいましたら、ご教授願えればと思います。

もう1点。ポットを並べる置き床ですが、今年は乾燥させ固めたところに並べようか
と思っております。昨年1ハウス試して、それほど問題を感じなかったので。同じよ
うに乾燥状態でされてるかたがいましたら、やり方等お教え願えればありがたいで
す。
春作業のお忙しいところとは存じますが、よろしくお願いいたします。

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いのちを育む「農」
                  石井昭一
 「いのちのたね」生産本圃 イシイファーム
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4/5 福井の塚本さんから・「塩水選に糖蜜?」
 来年から有機認証を取ろうかとぽちぽち思案中です。

 塩水選のとき硫安の代わりに糖蜜を使えばいいのではと
思いついています。糖蜜は資材として使えるはずです。
 糖蜜の在庫があるので今年試します。

 ところで、粉砕岩塩は使えるようですが、どこで販売しているのか分かりません、
 どなたか教えていただけないでしょうか?

4/3 三重の大平さんから「 Re 40g播種機」
いつもロムしてばかりの三重の大平と申します。ことしから苗
作りに挑戦しようと民間稲作研究所の「無農薬有機のイネつく
り」を読んでまして、この40g播種機を探していたところで
す。
もし関谷さんが必要ないのであれば、
わたしにまわして頂けると助かります。いつもお願いばかりで
すみません。
この本の中にもみののげ取りのことが載ってましたので、やっ
てみましたが、うまく行きませんでした。
というのは、餅つき器で5分間(みそべら)かけたら
籾殻がとれてしまって玄米になったものが5%くらいもでてし
まいました。・・・・
5分間は、長いみたいです。

〒519-5406
三重県熊野市紀和町矢ノ川496
大平勝美

4/3 信州の関谷さんから「Re種籾の保存方法」
件名の質問の件
やまちゃんのお答えでやってみます。
「このまま浸水を続け鳩胸状態のまま陰干し、播種前に芽だし」でやります。

>大室さん
40g播種機の件ありがとうございます。
信州の大井さんからすでに譲っていただいております。
生産停止中の貴重なものですので、
ぜひ大事に保管して、また必要な人がいればお譲りいただければ幸いです。

あさひや農場 関谷航太 千晴
農場ホームページ移転しました アドレス変更願います
http://asahiyanoujou.jp
農場ブログ
http://blogs.dion.ne.jp/omaegayaraneba/
/fax 0267−88−2869
 
4/3 茨城のすずき産地から「プール育苗と温湯消毒」
こちらでのやりとりをきっかけに、
思いつき。
ポットのプール育苗に挑戦しています。
ハウス内にシートを敷き、土を入れて、
その上にトレイを並べる方法です。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/0f94158104a81642af093dbcdf9df9e7
試しというにはちょっと多めだけど、
第1回の育苗はトレイ270枚ほどでした。

第2回、第3回の育苗は、田んぼに水が入るので、
ふつうに水苗代にすることができます。
ただし
今年1月にハウスが風で倒壊してしまったので、
露地に、不織布+保温シート2枚掛けでやってみます。
これまた400枚以上、200枚以上という実験です(^^;

それと、温湯消毒は、
お湯と水の容器をそれぞれ2つずつ用意し、
予熱をかけてから60度に5分漬けています。
昨年から水選作業の前にやるようにしました。
おかげで、あわてないですみます。
このくらい↓そろえば充分かと思います。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/f08f3674543b3aa6a598cba2ec88d8e5

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すずき産地
http://www.suzuki31.com/
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4/2 新潟の佐藤さんから「 Re佐藤さんにお尋ねしたいこと」
 返事が遅れて申し訳ありませんでした。
東京へ行ってきました。東京近郊は桜が5部咲きくらいでした。魚沼はまだつぼみは固いです。梅が咲こうとしています。
昨日はすごい黄砂でした。一日中視界不良,今朝車のガラスが黄色くなっていました。
私の苗代は山下さんより少し水持ちがよいようです。山下さんのようには頻繁に水を足す必要はありませんが 時々は足します。
その他は山下さんと同じです。作業性を良くするために 田植えが近づいたらじょじょに水を減らし乾かします。

佐藤

4/2 福井の福井の塚本さんより「温湯処理の過去データ再現」
 ○平成13年の春に作った、温湯処理前の浸種時間がどれぐらいだと発芽が悪くなるかのデータを再現します。

     塩水選してから1時間くらいで温湯処理を済ませないと危ないでしょう。

 ○温湯処理は64度から60度の間で、3〜5分が安全でしょう。

   民間稲作研究所の研究所通信2002年1月21日第2号の70〜75ペ−ジに、稲葉先生があちこちのデータを
  載せています。それを見て書いています。
   塩水選してから1時間くらいは大丈夫といっても、温湯につける時間が10〜20分と長くなると発芽率が落ちています。
  だから、30分くらいでないと危ないという話が出てきたのでしょう。
   

 ○私は、10年くらい温湯処理をしていますが、これだけはまだ失敗がありません。

 6年前はこんなことする気力があったのですね。はたまたビョウキだったのか。
 何でもいいけどお役に立てれば幸いです。
 はじめてエクセルでグラフが書けたので感動しています。
   
温湯処理前の
浸種時間と発芽率
浸種時間(時間) 0.5 1 3 6 11
発芽割合コシヒカリ 7.8 8.1 1.1 0.5 0
63度〜59度で5分間の温湯処理
コシヒカリ
20粒づつで発芽割合を出しているので、かなり大雑把な試験です。念のため。

。1枚の田んぼが20ヘ
クタールほどあって、それが10枚ほど固まって一箇所の農場です。それが3箇所もあ
るわけです。私には口があんぐりと開くような規模です。
 その人が自前で建てた研修施設でお話しさせてもらったわけですが、お客さんの中
にはもっとすごい人がいたそうだ。なんと3000ヘクタールの地主さんだ。もうおどろ
木桃の木さんしょの木どころではない。しかもその方達が、菜の花やヒナゲシやクリ
ムソンクローバーなどの緑肥稲作に大感激して、もう国に働きかけたそうな。
 
 日本と違い、数人の地主が手を組めば行政を動かすことができるのだろう。
わかりやすく言えば、緑肥稲作を環境保全型農業のひとつのやりかたとして、行政と
して取り組むことになったと、連絡してきた。要は国家プロゼクトとして取り組むと
いうことらしい。行動が素早いね。
 これがわが国だと、「関係方面とよく協議して、有識者の声も交えて検討してみま
す」 なんてことになるまで5年必要で、実施となると更に5年先だろう。

 くわしいことはかの国に渡って、直接聞いてみないとわからないのだが、えらいこ
とになってきた雰囲気だ。火付け役として知らん顔もできない。こうなったら乗りか
かった舟だ。とことん付き合おうとは思うんだが、私も家の農作業やもろもろがあ
る。これをほっぽり出して行くわけにもいかないんだが、男のロマンがこの歳になっ
て燃え始めた。私に残された時間はせいぜい10年だ。
 人間到る処青山あり。。。と昔から言っている。この歳になってこの詩を思い浮か
べるとは思わなかったなぁ。
 向こうに送る資料を夜な夜な作成中です。夜も更けた・・・・

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通
 
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