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8/31 宮城の祓川さんから「Re神田さんの教えてください」
8月21日付の新潟の神田さんの「なぜ、家畜の糞は使えるのに、人糞は
使えないのでしょうか?」という質問に、少し考えさせられました。

8月27日付で和歌山の田中さんから寄生虫が問題となるからではないか、
という指摘がありました。衛生面からすれば、寄生虫以外にも、サルモネラ、
病原大腸菌等が考えられますが、それらのキャリアとしての危険性が家畜に
比べて人間の方が有意に高いという説明には無理があるように思われます。

また、8月30日付で宮城の齋藤さんからは、家畜は飼料に制限があるのに
対し、人間は無制限になんでもありだからかえって恐ろしいのだという指摘が
ありました。実態はその通りかもしれません。人間のし尿汚泥中の重金属含量
の数値は低くはなかったように記憶しています。とはいえヒトの食べたモノが
体内で処理(消化・吸収)された後、さらに堆肥化(微生物分解、熱処理)を
経て圃場に還元されたとしても、そこで育つ作物の摂取がヒトの健康を脅かす
ほどの危険性を持たざるを得ないとすれば、不条理さを感じます。

それほどまでに危険な食べ物を人間が摂取することを許容する食品行政という
のは、一体何なのでしょうか?

仮に、現行の食品行政が信頼に足るものであるとすれば、有機農産物のための
土づくり素材として利用するうえで人糞は不適切であるなどということは言え
ないのではないでしょうか(少なくともお役所は...)。尤も、健康上の危険が
あるなどと言っているわけではなく、規定以外のモノを摂取しているために
「有機農産物」のJAS規格としては認証できない、というだけのことですか。

8月29日付の新潟の佐藤さんの指摘のように、初めに、JAS有機に使える
資材(別表1)の規程ありき、その中に人糞の記載がないから使えない、という
ことになるのでしょうか。


「循環型社会」が嘘っぽく見えてきた、秡川@仙台でした

8/31 福井の富田さんから「藤本農園見聞録20070830」
池田町の冨田でございます。
 
本日午前に韓国の大学関係者10数名の方々が藤本農園に視察に来られました。
 私は参加出来なかったのですが、某消費団体の担当者の方が参加されました。
 
藤本農園において、無施肥(無肥料)栽培をしていると称して、実際は行っていなかった
ことは既に書きました。
http://www.tokyo-reimei.or.jp/torek/nature/apl.pdf
 
 先日の稲葉先生の聞き取り調査の時にも、稲葉先生より、韓国から来られるお客様に
対して、日本の有機農業を代表するということはとても重要な事でもあり、この際
辞退してはどうか、との意向をおっしゃっておられましたが、藤本さんはきちんと化学肥料
を使っていたことを説明しますから辞退はしません、と述べておられました。
 
 本日の視察時において、
無肥料栽培のたんぼを案内した藤本さんですが、「自然栽培何年目ですか?」という
質問に対して、「5年目です」と答えたそうです。
 実際は今年初めてであり、しかも化学肥料で苗を育てたので、「5年目」ではなく
「今年初めてで、苗は化学肥料栽培」が正しい事実です。
 
以上でございます。
 池田町 冨田善嗣

8/31 福井の富田さんから「藤本農園見聞録20070826」
8月上旬に藤本さんにお会いし、お話をしてきました。
 
目的は、某消費団体と藤本さんの間で、イセキ製の床土「ラブリー」の
証明書を巡って問題が一向に進めないことへの個人的な意見を述べさせて
頂くため、それから、この2、3年で私が気付いて黙ってきたことの反省も踏まえ
藤本さんにもう虚偽は止めてもらいたいとの意志からでした。
 
 
<育苗用床土について>
 
藤本農園の育苗について、
今年は完全に無肥料培土による育苗と藤本さんは主張しましたが、苗の葉の展開、
葉色、根の量が明らかに無肥料栽培ではなく、化学肥料栽培であると私は確信していました。
 
 
 某消費団体担当者から藤本農園へ、育苗培土が無肥料であることの証明書の
提出を求めたところ、藤本さんはイセキ培土「ラブリー」と書かれた納品書を提示しました。
これでは無肥料の証明にはならないと指摘すると、激高した藤本さんは化学肥料など使っていない、
侮辱されたと逆に抗議されました。
 
 その後、4通にわたるイセキ培土センター及びイセキ北陸丹南営業所の社印のある
”無肥料を納品したことを証明する”、あるいは”「ラブリー」を納品した”との書類が出てきましたが、
結局、納品日、数量等の記載された無肥料培土と化成培土の区別がなされた書類は出てきま
せんでした。
 
 
 そこで、某消費団体担当者と私と(株)イセキ北陸 培土部 培土推進部 営農推進部
部長 宇野順治氏と話合う機会をえました。
 イセキの育苗培土にはラブリー培土無肥料とラブリー培土有肥(寒地用及び暖地用)があり、
どちらも価格は同じで、育苗培土ラブリーのみの表記では無肥かどうかの区別はわかりません。
 宇野氏にイセキラブリーという床土商品に対して、無肥料や有肥といった正確な記載が無く
「ラブリー」というどちらともとれる納品書を証明書として出してきたのは企業として正しい対応
では無いのではないか?と質問しました。
 宇野氏はイセキとしては、今回の藤本さんとの件については特殊な事例であり、前任者の
宮本部長からの経緯もあり、これ以上の書面は出せないとのことでした。
 また、今回出した納品書もイセキの印は押してあるものの、藤本さんが持ってきたメモを
元に藤本さんから依頼されて作成したものであるとの回答でした。
 
 イセキ培土の問題として、無肥料培土及び有肥培土の区別を他の所では伝票上で区別
しているのに、藤本さんの伝票だけ区別しないのは問題があります。
 また、イセキ培土センターでは5年程前より化成有肥培土には全てラベルが添付してあるのに
藤本農園に納品される培土製品には一切のラベルが添付されていません。
意図的に取り外してあると思われます。
 これらの点については、イセキ培土センターが床土の偽装に関与していた事を示すものであり、
イセキ北陸に質問及び問い合わせをしたいと思っております。
回答がございましたら、また報告申し上げます。
 
 
 
このような経緯をふまえて、
藤本さんに直接質問しました。
 
冨田
「苗に化学肥料を使っているでしょう?」
藤本んさん
「そんなことは一切ない。いい加減なことを言わないで欲しい」
 
冨田
「いい加減正直にやりましょうよ、苗の根を見れば化成か無肥かなんて無肥料栽培している農家なら
すぐにわかりますよ。そんなこと言っても無理ですよ。」
「全部化成の苗じゃないですか?白山市のMさんも藤本さんから購入した苗に何もやらずに4.5葉まで
いったと言っていますよ。どう見ても明らかじゃないですか」
「それに、床土はサンプリングしてありますから検査すればすぐにわかりますし、もう既に実験してある
んですよ。」
「全部化学肥料でしょう?」
藤本さん
「1棟目だけ無肥料で、あとは化学肥料を使っていた。」
 
冨田
「1棟目も他も同じじゃないですか?全部化学肥料でしょう?」
藤本
「いや1棟目だけは無肥料で、残りの5棟は化学肥料だ。」
(ところが、1棟目はお客さんの販売用やモチ苗等が入っており、無肥料でする意味が無く、
とても信じられないのですが・・・冨田)
 
冨田
「今年だけじゃないですよね?見ててわかりましたよ。」
藤本さん
「6年前、イセキの前任者の宮本部長と籾殻を入れた床土を作ったが失敗をして、それで化学肥料入りの
床土を無肥料とすることにしようと取り決めをした。宮本部長からの提案だった。それ以来6年間ずっと
化学肥料の床土だった」
 
冨田
「でしたらその事実を私がネットで流す前に自分から認証機関の民間稲作と某消費団体の担当者に
言ってください。」
 
 
<藤本農園での育苗は化学肥料栽培>
結局、藤本農園では、育苗にはイセキの化学肥料入り育苗培土を使用し、昨年までは化成床土に
加えて、グアノや木酢液を加えていたということです。今年は化学肥料のみの育苗です。
 ですので、あの立派な苗は有機の苗ではなく、化学肥料を用いた苗です。
 
今まで有機栽培の苗としてご紹介してきたことを深くお詫び申し上げます。
 
 
こちらは藤本農園で使用していた床土のサンプリングの一部です。
(各培土500gを計量し、藤本農園のコシヒカリ種籾30粒播種)
サンプリングは1棟目と6棟目の播種時に採取したもので、どちらも生育は同じでした。
 
左から5つが無肥料培土、一番右がイセキ培土化学肥料入り 右から2番目が藤本農園の床土
 
 
藤本さんの床土は明らかに無肥料ではありません。
化成入り肥料には暖地用と寒地用があり、寒地用は肥料成分が多く入っています。
 
 
次回は、
・昨年の苗用箱施用剤の使用について
・藤本農園の稲刈り前の圃場の様子
・8月25日に行われた民間稲作研究所稲葉先生の藤本さんヒアリング調査について
報告致します。
 
以上でございます。
池田町 冨田善嗣
 
 
8/30 宮城の齋藤さんから「有機認証と残留農薬検査」
 こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

残量農薬検査はドーピング検査と似ているところがあります。
農薬(薬物)を使用しても検査機器のセンサーで検出ができない方法が
まことしやかに流布されているようです。

一歩先んじて 使用禁止薬物の使用痕跡を無くすための薬物使用の
検出をしたとしても また同様のことが起こりえる事となり いたちごっこに
なってしまいます。

残留農薬の検査結果が基準以下だから安心安全な農産物だとすることには
一応の評価をしなければいけないとは思いますが 圃場で農薬を使用していない事と
残留農薬が検出されることとは別次元の判断をしなければいけないと思っています。

「農業は環境を守ってきた」とほとんどの方は考えているに違いないと 勝手に
思い込んでいまして(笑) 化学合成農薬や化学肥料を使用しない農業であったとしても
「自然」軸側からみたら 相当な環境破壊に映っているのではないでしょうか。

除草剤の使用しない人は 他の農薬も使用していないというのは常識でしょうが(笑)

反農薬の立場からではなく 農薬を使用しない農作業が非常に楽であるとの
認識に立てば できた農産物もおのずから安心でおいしいものになるのでしょうに。

一方 有機認証は有機農業の推進に大きな障害のように誤解されることが多いのですが

有機の表示をすることと有機農法による農産物の生産はまったく別物ですね。

どんな表示でも社会的な問題に発展している現実はあります。
雪印・不二家・ミートホープ・白い恋人・パロマetc。
その後の対応で社会的評価は全然違ったものになってきていますね。

有機の表示も お米の年産・品種・産地の表示と同様に厳格性が求められています。
佐藤さんからもUPありましたが 別表1で認められない資材は使用できません。

人糞については 家畜の糞尿は使用可なのに使用不可なのは納得のいかない
ところですが 家畜のほうは飼料として制限があるのに対し 人間様は無制限に
なんでも有りですから かえって恐ろしいのです。(笑)

検査機関である民間稲作研究所の稲葉さんによる有機農法の技術は
誰もが認めるところであり 日本の水田有機農業を孤軍奮闘して(ちょっとオーバーかな)
世界的にも評価されておりますね。

生産者にとっては非常に頼りにされております。このことに対し だれも異論を唱える方は
いらっしゃらないと思いますが 有機表示の認証となると若干評価の分かれるところです。

富田さんや塚本さんのUPにもありましたが 途中で有機表示できない事実が判明したら
その時点で公表するなり 秋の収穫時に有機農産物でない旨の表示をすれば
よい訳ですから それほど社会的な責任や法律的な責任を被る事はないと思います。

一面的な事実だけが一人歩きして 本質的な除草剤を使用しないお米つくりに
水を差されるのだけは勘弁願いたいものです。

齋藤 政憲 psy-farm(アットマ)ae.wakwak.com
 
●やまちゃんから
この場を借りて、訂正です。
8月19日に藤本農園の検査機関は民間稲作研究所と書きましたが、
正しくは「中間法人 民間稲作研究所認証センター(代表井上駿)」が検査機関です。
稲葉さんは検査員として検査業務に携わっておられます。

 
8/30 福井の塚本さんから「Re神田さんの教えてください」
8月21日の神田さんのお便りに、同じ特別栽培の私なりの返事です。

@田に農薬を2成分まく場合

 まく農薬の成分が環境にどのような衝撃(インパクト)を与えるかが問題で、撒く成分によります。2成分を一回に撒くと一回の影響ですが、間隔をあけて2回撒くと、生き残っているのが立ち直る時に再びダメージを受けるので重症になると思います。殺虫殺菌剤は間隔をあけて再度使用したほうが効果が高いことは、使ったことがある人は分かると思います。

 ここでうだうだと素人が農薬解説をします。忙しい人は読まないでください。

 有機リン殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤は、神経細胞と神経細胞をつなぐ接合部(シナプス)で神経細胞の電気信号を次の神経細胞に伝える神経間伝達物質のアセチルコリン(このあたりは中学、高校の教科書に書いてあります。)を分解する酵素、アセチルコリンエステラーゼと結合します。

 アセチルコリンは接合部(シナプス)で、前の神経細胞の後膜を出発して次の神経細胞の前膜に到達し電気信号を伝えるのですが、信号を伝えたらすぐに働きを止めないと神経細胞は興奮を続けることになり、正常な生理作用ができなくなります。そこで前膜でアセチルコリンエステラーゼ(分解酵素)が、神経間伝達物質のアセチルコリンを分解し、神経細胞の興奮は伝わらなくなります。
 ところが、先の殺虫剤の成分がアセチルコリンエステラーゼ(分解酵素)と結合すると、アセチルコリン(神経間伝達物質)は分解されず神経に興奮を伝え続け、正常な生理作用ができなくなります。昆虫やねずみでは痙攣して死に至ります。見た人もいると思います。

 有機リン殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤は、成分の種類はたくさんありますが、効き方(作用機作)は、全く同じです。かつて、あちこちでサリンが撒かれ今も多くの人々が苦しまれているようですが、サリンも全く同じ働きをします。しかも強烈に効く。もともと戦争用の毒ガスを、その作用を弱めて使うようにしたのが農薬と聞いたことがあります。こうやって殺虫効果の仕組みが分かると、神経を持っているものには何でも効いてしまうと分かり、殺虫剤だから虫しか殺さないというのは嘘だと分かります。

 実際は神経間伝達物質も神経の種類も分解酵素の種類も多く、私は専門書を見ましたが、理解不能。私が書いたのは、模式図でこんなイメージですよというぐらいです。後の農薬のことは長くなるので止めときます。


 A有機栽培の堆肥
  家畜の糞は堆肥の材料として使えるが人の糞は使えないと聞いたがそれはなぜか。  私も理由を聞いたことがありません。寄生虫というのはいい指摘かもと、はっとしました。               塚本でした。
8/30 岡山の林さんから「Excel で計算するイネの分けつ、その2」
皆さん今晩は、
私の朝日も予定では出穂10日〜2週間前となりました。花粉母細胞が減数分裂を行っ
て、多数の花粉が出来ている頃でしょう。花粉が出来たら穂ばらみ期です。私はこの
ふくらみが何とも言えず好きです。田圃によっては茎がもうふくらんでいるのが見え
ます。何だか予定より早めになるのではないかとハラハラしています。近所の朝日は
まだ8月だと言うのに、もう穂が出始めました。こんな事は始めてです。

「除草剤を使わないイネ作り」の抑草技術に共通しているのは、やはり深水で雑草を
抑えることだと思います。都合の良いことに、十分な深水が達成されると初期の分け
つが抑制されることになります。
一次分けつの1号、2号、3号分けつが休眠した場合の茎数をエクセルを使って計算
する方法を考えてみました。表の作成にはオートフィルを多用します。今回は主かん
に出る本葉数を入れます。

1.EXCEL表のA2セルに =A1+1  という計算式を入れます。
2.A2セルのフィルハンドルをドラッグし、17行まで連続データを入力します。
3.B4セルに =B1+B3、F4セルに =B4-C4-D4-E4 という計算式を入れます。
4.B4 からF4までのセルをマウスで領域を指定し、フィルハンドルをドラッグし、
  17行まで入力します。
5.B4 に数値1を入れます。
6.B4〜B14までをコピーし、コントロールキーを押しながらC7、D8、E9セルを指定
  して、ENTERキーを押します
7.D,E列は少し下にはみ出しているので、18、19行を削除します。

A列に葉の数、B列に茎数、C,D,E列にそれぞれ一次分けつの1号、2号、3号分けつ
が表示されます。F列に1号、2号、3号分けつが抑制された場合の茎数が出ます。B
列からF列は同じ形をしています。全体から部分を引いても、残った数列はまた同じ
形をしているのが分かります。F列を見ると88本立つはずだった茎数が、28本に削減
できました。初期の分けつを抑制できれば、無効化茎が少なくなるでしょう。慣行田
のイネに比べれば最初は株が貧弱に見えますが、後半追い越すのが分かっているので
我慢しなければなりません。
イノシシに2反の有機カボチャを全滅させられました。有機ニンジンもやっと双葉が
出たところで鳩達がやってきて至る所不毛状態にしてしまいました。コメだけが最後
のトラの子となりました。コメだけは販売にまでこぎつけたいと願っています。

林 正弘
岡山市

8/29 新潟の佐藤さんから「Re神田さんの教えてください」
こんにちは
このところの雨でこしひかりは倒れたところも出てきました。今年は私の従来型こしは周りのBLこしより10日間程度遅く田植えをしたのですが1週間程度早く出穂しました。そのため 集まってきたスズメもようやく周りの出穂とともに散ってくれたようです。ところで神田さんの質問ですが@の質問はわかりませんが Aの質問有機栽培には人糞はなぜ使えないのかとのことですが JAS有機には使える資材が(別表1)としてまとめられていますがそのなかの排泄物由来の資材のなかには人糞の記載はありません。それが一番の理由だと思います。農林水産省有機栽培のQA問い106にも理由が記載されています。JAS有機の基準も時々変わりますから将来はわかりません。
8/27 和歌山の田中さんから「Re神田さんの質問」
いつも様々な話題を見させていただき有難うございます。
 
「神田さんから・教えてください」については
 
(1) 農薬などは、中身の成分があれこれ違うから
散布の効果と悪い影響の出方は様々だと思います。
 
かなり前に木酢が一般に出ていない頃、農業利用のことも
 
使用した体験談から考えたことがありましたが、
 
実際のところ成分が多く、分からない部分がほとんどです。
 
後に家ではありませんが、6千万ほどかけて調べたと言うことも聞いたことがあります
 
がそれでも大雑把にだけ分かる程度です。
 
散布には天候も関係があったり、肥料や農薬によっては、中和され効目が無くなった
 
り少なくなる事も考えられ
 
ややこしいからお何人にも試してもらい風呂向けを作りました。
 
 
 
(2)人糞は、確かなとこから聞いたことはありません
 
 
糞のほとんどはバクテリアで出来ていますから、植物が吸収しやすい素晴らしい
 
醗酵肥料だと思いますが寄生虫が問題だとか聞いたことがあります。
 
詳しいことは行政機関に聞くと確かな事が分かると思います。
 
8/26 「熊本の岡です」
こんばんは、
熊本の岡です
幽霊会員みたいですみません
毎日、楽しく勉強させてもらってます
 
 
ただ今、稲が出穂中です。
 
菜の花除草をし始めて、7年目となりました(収穫後すきこみ)
今年は息子に色々任せました(耕起、荒代掻き、本代掻き)
 
今年5反くらいはヒエが生えました
ヒエが生えた田んぼは息子と日記見ながら反省会をしました)
 
12日間草取りをしました(夕方2時間)
全然草が生えない田んぼも9反ありました
 
今年は菜の花部会を作って初めてでしたので
メンバーの他6名も菜の花除草に悪戦苦闘していましたが
 
なかなかいい成績でした
 
今年は約10haの菜の花畑のうち6ha位を収穫しました
鳥害や連作障害などありましたが、6000k菜種を収穫しました
 
菜の花蜂蜜も240k採取(養蜂方と提携しました)
さすが幻の蜂蜜は美味しいです
 
菜種油は3回に分けて搾ることにしました
 
今2回目が終わり、全体では1升瓶に換算すると1400本くらい出来ます
贈答用に4合瓶も作りました、宣伝用にパンフレット作ったり瓶用タグを作ったりしています
 
市・県からの援助もあり、いろんな方向に進んでいます
(バイオマス、環境、地球温暖化など)
市、県も菜の花除草には関心が高まっています。
 
町の方から、4月上旬から中旬くらい菜の花が咲きませんかと依頼がありましたが
 
赤木さんへ質問
2月に撒くと4月に咲くのでしょうか?
赤木さんは2月頃に種まきしたように記憶していますが?・・・いかがでしょう。
 
植え付けから1ヶ月後の稲です。
 
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熊本県八代市鏡町宝出57
やつしろ菜の花部会
ファミリーファームOKA (代)岡初義
http://www2.ocn.ne.jp/%7Efarm-oka/
http://blog.livedoor.jp/nanohana33/
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8/25 福井の中出さんから「農機リクスと農薬情報」
 1ヶ月のご無沙汰です。

刈取りが始まって忙しくなったのはいいのですが、古い機械は故障が続出。
乾燥機が壊れて基板の取替えになってしまいました。
パソコンで言うと、NECの9800が全盛の頃と時期を同じくする乾燥機の基板は良く似ています。
あの頃の9800は一台50万円ぐらいだったかな。この乾燥機の基板は11万円だそうです。
そんなもんかなと変な納得をしていますし、今年の農業経営は赤字が確定しました。
百姓にとって年間の計画を建てる能力は非常に大事なことと認識しています。
田植え時期も含め今年の計画は大幅な狂いを生じています。
兼業農家にとってこれは大きな問題なのですが、集落営農を外れた私は自己解決しかありません。

神田さんに対して返メールが無いようですね。
質問に対しては適切な回答は出来ませんが、下記アドレスで農薬のことを調べてください。
ここは、私が特別栽培に関して農薬の情報を知る為に福井県農林総合事務所より教えてもらったサイトです。
http://www.acis.famic.go.jp/searchF/vtllm000.html

有機栽培に関して自分で行動して、回りから非難されるような行為を受けても論理的に弁明できない場合はそれに甘んじてください。
私は、勉強中です。

8/25 岡山の赤木さんから「スズメ除け」
 赤木@菜の花です。
前のメールは行を移動していじくっていたら、つじつまの合わないおかしな文章に
なっていました。
 籾酢液によるスズメ除けです。1本で25坪のカバーができるかどうか。
周囲のヒノヒカリが出穂が始まったから、せいぜい2週間頑張ってくれたらスズメは
分散します。

 その出穂前の一斉防除なるものが始まりました。
暦によると今回のはチト高くて、4kg撒いたら反当3300円。
みんなお金があるんだろうね。あるから使いたいんだろうね。
私なんかその日暮らしで田んぼに捨てるお金なんかありませんぞな。
さしずめ私だったら16万円はいるのか。そんなお金、あるわけがない。

イモチ・紋枯れ・籾枯れ細菌・ウンカ類・ニカメイチュウ・コブノメイガ・ヨコバイ
・カメムシ
等に効くそうな。  1回振るだけでこれだけに効いてくれるのだから、なんとあり
がたい薬ではないか。ありがたや・ありがたや。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

8/23 岡山の赤木さんから「ハスモンヨトウ」
 毎度の赤木@菜の花です。
 黒豆が繁ってきました。
これから 「ハスモンヨトウ」 が葉っぱを食い荒らしにやって来ます。
上のほうの葉がかすり状になっていたら、その葉の裏には生まれたばかりのちっこい
のがうじゃうじゃかたまっています。
 このまま放置すればやがて葉っぱが無くなるほど食い荒らしてくれます。年によっ
ては葉が無くて光合成が出来ないために実が太らないこともありました。
今ならかすり状の葉だけをそっとちぎって川に流せば、秋には周囲の10株分以上の被
害が防げます。
 何とか時間を作ってバケツ片手に頑張ってみよう。 
 
 去年までは1.5mの畝に50cm間隔で2条植えました。
播種も早く終って楽でした。肥料はナタネ緑肥だけです。
今年は1.8m畝で80cm間隔の2条植え。 でも隣同士はくっ付くようになっています。
計算では1株当り0.375uと0.72uになる。つまり倍の空間が与えられたわけ。
その分大きく、太く育ち、1本にたくさん実が成るのでしょう。
今年の結果によっては、来年は1m間隔でやってみるつもりです。
画像は15aの黒豆畑です。
先端の葉が喰われているのは、小さ目できれいな色をしているヒメコガネムシの食害
跡です。
 同じハスモンヨトウですが、サトイモの葉にもやって来ています。こちらもバケツ
を持って振るい落としてやります。薬無しで分けなく退治できます。

 前のメールでスズメよけに田んぼに立てた竿に、廃油(エンジンオイル)を染み込
ませた布キレを吊り下げればよいと書きましたが、あれは止めました。雨が降れば廃
油は稲の上に落ちてくるでしょう。私としては感心しないので籾酢液を入れたペット
ボトルだけ吊り下げました。反当12本はさみしい姿です。まだ穂は垂直なので、もう
1週間もすれば結果がわかるでしょう。
 いつもと少し違うのは。直線で300mのところに品種はわかりませんが出穂している
田んぼがあります。2つの品種が混ざっているようで、垂れた穂やまだ出ていないも
のもあります。これに以前からスズメが寄っているので、もしかしたらこの秋の食事
はそちらだけでしてくれるのかも。。。。。
 吊り下げた状態の画像を追ってお見せします。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通
8/23 岡山の林さんから「Excel で計算するイネの分けつ」
 皆さん今晩は、
イネの分けつを簡単に計算する方法がありますので、紹介します。EXCELを使う方法
を考えて見ました。

1.EXCEL表のB4セルに =A1+B3  という計算式を入れます。
2.B4セルの右下にカーソルを合わせ、マウスの左ボタンを押したままF4まで右に
  引っ張ります。(オートフィルという。)
3.一度ボタンを放し、再度左ボタンを押したまま、17行まで下に引っ張ります。
4.B4からG17まで左ボタンを押して領域を囲み、オートSUM(Σ)ボタンを押し、
5.B4に数値1を入れます。

B〜F列にそれぞれ主かん、1次、2次、3次、4次分けつの茎数とその茎が立つ時期
が、G列にはB〜F列の和、すなわち主かんを含めた茎数が出ます。この表は、16枚
の葉を出す晩生のイネの分けつの様子です。B〜F列はパスカルの三角形となっていま
す。イネの分けつはフラクタル構造なので、この計算方法を拡張すれば、植え痛みな
どによる茎数減も同様に計算できます。
G列は1,1,1,2,3,4,6,9,13,19,28,41,60,88と続く数列ですが、最後の方の茎数はイネ
の受光状態など物理的な制約で田圃では達成できないと思います。山下さんに実際の
私の田圃ではどうなるかと聞かれましたが、実際の田圃は観察で見ていく以外にあり
ません。茎数が多すぎると無効化するでしょう。初期の分けつは出させない方がよい
ということになります。
初期茎数を取りすぎ、その後無効化して消えてしまう茎が多くあると、茎は太くなれ
ず、籾数が少なくなります。初期の分けつを抑制的に進めると、茎の直径が太くな
り、倒れ難く、籾数が多くなります。茎の太さと一穂の籾数は比例関係にありますか
ら。一株が同じ茎数でも分けつ初期を抑制的にすすめた方が収量が多くなることにな
りそうです。

林 正弘
岡山市

8/21 「羽生 雨読晴耕村舎より」
埼玉県羽生市の後藤です。

田植えから2ヶ月たちました。
今年は田圃の中で一度も除草機を走らせません
でした。レンゲ不耕起の田圃は抑草に関しては
なんとか及第点に達したようです。
http://udokuseikousonnsya.seesaa.net/

稲の出来は写真のようにいまいちです。
それは来年からの課題です。

**********************************************
 羽生   雨読晴耕村舎       後藤雅浩

メールアドレスmasa-goto(アットマ)cam.hi-ho.ne.jp
 ホームページhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/masa-goto
 ブログhttp://udokuseikousonnsya.seesaa.net/
 mixi日記 http://mixi.jp/list_diary.pl
  生産物情報http://udokuseikoufan.seesaa.net/
 応援ページhttp://www.saikazokuteki.com/saikazoku_pages/goto.html

*********************************************
 

8/22 宮城の齋藤さんから「有機田圃の様子」
やまちゃん
こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

2007年7月23日 22:55の宅配便についての返信をしていたつもりになっておりました。

というか いろいろ詳細にコメントしたのですが 送信記録にも残っていないし
いまだに原稿が行方不明です。申し訳ありません。
気力が回復したら再チャレンジです。

家族にも見放され 一人で50枚10haの米つくりをするうちに 除草剤やその他の農薬・化学肥料を
使用しないことがそれを可能としただけですから あまり理屈や理論は考えておりません。
体力的にも精神的にも大変楽です。

そして新潟コシヒカリの内金が10,000円時代になって 経済的にも大変ありがたいです。
こんなご時勢に 無施肥・無農薬で反当200,000円を保証していただくなんて 夢のようなお話です。
テラガモさまさまで〜〜〜〜す。(爆笑)

> それから徐々に深水にしていきました。
> ヒエについてはそれで十分じゃないかと思っています。
> それとも、深水については齋藤さんにもう一歩踏み込んだねらいがありますか?

深水については 深水さえしていれば米は元気に育つと妄信しているので
可能な限り草丈の1/2を 畦畔を超えない限り出穂まで維持しております。
台風の時は 水深を最大深度にし倒伏を防ぎます。
まあ 倒伏するくらいの穂重は期待すべくもありませんが・・・・・・・・。(笑)
写真は無施肥の有機田圃の様子です。
これだけのクモがいれば カメムシも大丈夫でしょう。
慣行栽培より50日遅れの田植えでしたので そもそもカメムシ被害は心配ないのですが
今年の猛暑で出穂が10日以上も早まり 少々あせっております。

齋藤 政憲 
 
●やまちゃんから
画像のファイルサイズが大きいのですが、
縮小をかけたら、蜘蛛の巣がなくなりそうなので、そのまま転送しました。
 
せっかく書いてくれたコメントがかくれんぼしてしまったのは残念でした。
先ほどの同じ栗原市の高奥さんらのHPを見せて貰ったら、
「ホタルイがだんだんイネの株間でかくれんぼしていきます」と言うような記事があり、
興味津々で見ました。
http://park17.wakwak.com/~suhi25/image/piclist.htm
うちの田んぼでは、ある田んぼは今年になってかくれんぼしてくれたのに、
別な田んぼは相変わらずで頭を悩ましています。
その田んぼは、当地では6月中頃の田植えでは出てこないはずのコナギがびっしりです。
またそうした田んぼには、ヒエがまったく生えていません。
極力深水にするようにつとめてはいますが、ヒエを根絶するほどの深水には出来ていません。
当地の水事情ではやむを得ません。
 
以前山梨の中野さんが指摘された、
代かきをていねいにしすぎていることが関係しているように思われてきました。
代かきをていねいにすることによって、溶存酸素が少なくなって、
ヒエには嫌われるけど、コナギやホタルイには好まれる環境になっているように思われるのです。
代かきをもっとあっさりして、そのかわり水入れの鬼になって深水でヒエ対策をするか?
ただそうなると、車で20分の田んぼ、
いろいろ作業体系やだんどりがかわってきそうで、どうしたものか頭を悩ましています。

8/22 宮城の高奥さんから・「HPの宅配便」の入会希望です。
こんにちは、山下正範様、はじめまして。

宮城県で、趣味の一環として、ホームページ
「稲と雑草と白鳥と人間と」
http://park17.wakwak.com/~suhi25/

などを編集作成している高奥満です。

貴ホームページにおかれましては、
私どものホームページをリンクにてPRいただき、感謝しております。

最近は、ホームページから広がる「除草剤を使わない農家」の仲間も増えて、
田んぼ活動も発展しておりました。
それで、仲間に伝える情報も広く世間に求めていこうと考え、
今回、メーリングリストへの入会を希望した次第でございます。

入会の件、よろしくご検討いただけらたと思います。

8/21 新潟の神田さんから「教えてください」
 
ご無沙汰しています。
メールは最近していませんが何時も興味深く拝見しています。
新潟は猛暑が続いてましたが雨が降りすこしすずしくなりました。
出穂は田植えの早い所は平年なみ普通のところは、3〜4日遅いようです。
2点教えてください。
@田に農薬を2成分まく場合
 1回で2成分まく    1回1成分で2回まく 場合環境などにどのように違うのか。今は特別栽培のなかでは何成分とゆう捉え方をしているのですが。
A有機栽培の堆肥
 家畜の糞は堆肥の材料として使えるが人の糞は使えないと聞いたがそれはなぜか。
以上2点おしえてください。
 
いまブログの勉強をはじめやっと立ち上げました。まだ2回しか記事を書いていませんが覗いてください。
http://kandafarm.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/index.html
 
8/20 やまちゃんから「訂正です」
先ほどの情報筋は信頼できるものでありましたが、
お酒のせいにはしたくないのですが、いささかアルコールが入っておりまして、
受信者の受信能力に信頼性が欠けておりました。
「苗箱の底に化学肥料を入れた。」
これが、藤本さんが稲葉さんに告白された内容だそうです。
以上、おわびして訂正します。

8/20 福井の塚本さんから「有機認証の検査について」
 平成13年だったと思いますが、有機認証制度がスタートして初めての年、私ともう一人で藤本農園と他の有機認証の検査に行きました。
 検査のやり方について話題にします。

 詳しい内容は忘れてしまいましたが、使用資材の証拠書類があり、それが禁止資材でなければオッケーにならざるを得ない。禁止資材を使っていても書類を出されなければ使っていないのと同じ。緩衝地帯を別刈りしていることを確かめるわけでもなく、機械を洗浄したり掃除しているところを確認しているわけでもない。有機栽培農家は違反行為はしないという信用の上にしか存在できない検査業務と認証制度だと感じます。有機認証をごまかす事例が出てくると、信頼できそうな農家から有機認証でない農産物を買ってもたいした違いは無いと思います。検査機関、検査員が不正を暴く能力がほとんどないに等しいと、藤本農園の偽装は証明してしまいました。この影響は大きいでしょう。
 一方、真っ当に有機認証を受ける農家は、ごまかせる検査をごまかさないで、その上に検査能力のなさそうな認証機関に金まで払うということになります。有機農産物の偽装が発覚した場合、全責任を農家だけに負わせて、認証機関の責任が一切問われないなら片手落ちのような気がする。社会に対し信用を証明している責任は自分自身で感じないといけないだろう。私自身も、かかわってしまっているのでいい気持ちではいられません。

 福井県の特別栽培では、抜き打ちで農薬の残留検査をしています。こっちのほうが信頼できる検査内容にも思えます。

 あんまり考えていると堂々巡りになるのでもうやめておきます。

   塚本でした。
 
●やまちゃんから
 さる信頼できる情報筋からの電話による情報です。
藤本さんが検査機関である民間稲作研究所の稲葉さんに、
直接電話をして、「購入した床土に化学肥料が入っていた」旨、話をされたそうです。
その他どういう話をされたかは聞いていませんが、
民間稲作研究所が事情聴取をされるそうです。
稲葉さんも藤本さんも、現在は「HPの宅配便」のメンバーではありませんが、
僕が今年から民間稲作研究所の会員に復活していますので、
また情報がありましたら、お知らせします。
8/19 岡山の赤木さんから「旭風出穂最中」
 赤木@菜の花です。
残暑なんだろうけど、酷暑お見舞い申上げます。
暑さが骨身にこたえます。
午後2時〜4時の間はビール飲んでお昼寝のタイムです。

 井原氏育種の旭風が15日から出穂を始め現在最中です。
いつもより遅く植えたから出穂も遅いだろうと思っていましたがあにはからんや、
異常高温のためか、例年より2日ほど早くなってしまいました。
スズメ様お食事用くず米が既に冷蔵庫から出してあります。きじ鳩にカラスまでやっ
てくる食堂ですから、朝・昼・夜と大量のくず米が要ります。

 現代農業によると、なんでも田んぼに立てた竹ざおに、廃油を染み込ませた小さな
ボロ布をぶら下げておけばチュン公も寄り付かないとか。試してみる価値はありそう
です。ついでに籾酢液をいれたペットボトルも吊り下げてみようか。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通


8/19 岡山の林さんから「出穂4週間前になりました」
皆さん今晩は、
毎日35℃を軽く超える日が続きます。私の子供の頃は、30℃以上となる日が一夏
で一週間から10日程でしたから、あらためて地球温暖化を実感します。地方によっ
ては、40℃以上の観測史上初の高温記録を更新しているようです。当地では遂に
39℃台に入ったようです。これほど暑いと真昼に外で仕事をするのはやはり危険を
感じます。(しかし、太陽熱処理だけは順調に進んでいます。)百姓仕事はハードな
ので、一時間当り1.5リットルの水を補給しています。すぐに汗びっしょりになっ
て服から汗が滴り落ちるので一日4回の着替えをしています。汗で重くなった服はす
ぐ洗濯です。昼寝をしている間に洗濯物は乾いてしまいます。
地球温暖化に向かう西南暖地稲作の重要なポイントは、暑さ対策と言ってよいと思い
ます。稲は温度が高くなるにつれ呼吸量が増え、10℃の温度上昇に対し2倍となると
いわれています。これを稲葉光國氏の「太茎大穂のイネつくり」で見ると、単位面積
に対し1℃の温度上昇で約27gの炭水化物重量相当分を余計に消費してしまうよう
です。私の稲の場合は、株間33cmなので9g/℃・株 ぐらいの消費量増となるで
しょう。今年は暑くなることを予想して、田植の時期を去年より10〜15日遅くし
ました。あたり一面、田植の終わった田圃の中で、2週間も経ってから私一人で黙々
と田植をしました。出穂が9月10日〜15日と予想しているので、出穂4週間前と
考えています。そうすると畑根が出てくる頃です。浅水にして、少し田圃の土が水面
に出ているところがあるくらいとなるように管理します。とはいっても田圃に水をあ
まり入れないだけですが。

林 正弘
岡山市

8/13 福井の富田さんから「追伸」
山下様
 
私個人への反論や意見等もあるかと思いますので、
以下の連絡先HPを作りました。
 
百姓地図に以下のリンクをお願い申し上げます。
http://www.k4.dion.ne.jp/~eco-88/
 
池田町 冨田善嗣
 
●やまちゃんから
お盆休みで、これから家内の実家の方に行きます。
15日までそちらに行っていますので、パソコンはお休みです。
8/12 福井の富田さんから「藤本農園見聞録20070812」
今年の藤本農園の耕作の流れについてまとめました。
 
<昨年までの経営状況>
昨年までの藤本農園の圃場構成は自称、以下の通りでした。
・有機栽培25町歩
・無施肥・無農薬栽培15町歩(最長6年間)
・作業受託の慣行栽培圃場における各種作業
 
<無施肥・無農薬の虚偽>
今年1月ですが、藤本農園と無施肥・無農薬米を契約栽培
している某消費者団体に対し、藤本農園より6年間無施肥・
無農薬栽培をしていると言っていたが、実際は通常通りの
肥料栽培をしており、無施肥というのは全くの虚偽であった
との申告がありました。
 無施肥と称して販売してきたお米ですが、実際は通常の
お米となんら区別せず、苗及び本田にて肥料を投入し、
刈り取り、乾燥調整においてもなんら区別してこなかった
ということであり、一度も無施肥をした事は無いとの告白でも
ありました。
 無施肥栽培として高額な値段で販売した分の差額の返金
も行われました。
 http://www.tokyo-reimei.or.jp/torek/nature/apl.pdf
 
これを踏まえて、消費団体では本年度藤本農園に駐在員を
一名派遣しています。
 
 
************************************************************
本年の藤本農園の作業の流れは上記のことにより、通常とは
違う対応をしており、本年限りの部分も多いことを予めお伝えして
おきます。
 
○無施肥が虚偽であったとの申告をし、その時点(平成19年1月)で保有していた
米ぬかを全て処分したとのこと。
 
○去年まで使用していた液肥を止め、河合肥料製の「ぼかし大王」のみで
栽培をする(通常藤本さんが表現する「ぼかし」は市販肥料「ぼかし大王」の事です。)
 
○無施肥田は3.5町歩とし、残りは有機栽培とする。
 
○苗に使用していた、発芽促進剤、バットグアノ、木酢液は使用しない
 
以上4点が大きな変更点です。
 
何故、今年は液肥を使用しないかという点については、製品の品質が
安定しないという事ですので、それが事実でしたら、来年以降も使用しない
と思われます。
 
 ただ、慣行栽培においては今年も化成入り液肥を使用しています。
また、余った化成液肥を少なくとも3枚のJAS有機圃場に散布していましたので、
これらは明らかな違反と思われます。
 現在、これらの圃場に民間稲作のJAS有機の認証機関の看板が立てられていますが、
どのような対応をされるか、認証機関の対応も含め今後の様子を見てみたいと思います。
 
 
************************************************************
 
これらを踏まえまして、今年の流れです。
 
<2007年の作業の流れ>
 
○種籾ののげ取り処理
 
○60℃10分間の温湯殺菌
 
○13℃の浸水
 
○播種
 ・イセキラブリー床土(無肥料)
 ・80〜100g播種
 (3.5〜4.5葉まで育苗、育苗中の追肥は無し
 
○育苗器にて発芽
 
○ハウスに展開
 被覆シートをかける
 
○シートを剥がす
 天幕除去
 
○ぼかし大王L(5袋/反)散布
 (圃場によっては少量の米ぬかも入っています。)
 
○ロータリーによる荒起こし
 
○荒代かき(縦横)
 
○本代かき(縦横)
 
○田植え
 
○深水管理
 
○強制カルチによる除草1回
 
以上がこれまでの経緯となります。
 
 
福井県池田町 冨田善嗣

8/11 福井の塚本さんから「山ちゃんの出したクイズに応募」
○最初に訂正
   光合成は光で水を分解する明反応と、光は無関係で温度が高いほど速やかに進行する暗反応があります。暗反応は暗闇が必要だとした私の発言は間違いでした。昼間に、明反応も暗反応の化学反応も同時に起こっていて、ブドウ糖ができているのですね。

○なるほどコナギは水を蒸散させることが少ないのかもしれません。人が集まるといろんな考えが出るものだとはっとさせられました。確かにコナギに田んぼが覆われると異常に田んぼが乾きにくい感じがします。

○  真の光合成量=見かけの光合成量 − 呼吸量

 イネも野菜も昼間も夜も気温が適温より高いと呼吸量が増して同化産物を消耗して、真の光合成量が減少するのは同じでしょう。
 
 きゅうりやナス(私はナスを作っていませんが)は、高夜温のとき大きく太りますが、水があって夜温が高いとどうしても大きくなってしまうわけで、同化産物が多い分だけ大きくなり少なくなったら大きくなるのはやめるわけではないでしょう。無理な肥大が続くとほかの部分の養分が実に流れて不足し、その内に木が疲れてしまい、木の勢いが衰える、実がつきにくいし質が悪いということが起こるのでは?私は、冬から春とハウスできゅうりとトマトの育苗をしますが、夜温が高すぎないよう、夜の水分が多すぎないようにして、作物が徒長(同化産物が少ないのに高温、多水分で中身の薄い生長になること)しないように気をつけます。
 イネの体は穂が出て栄養生長が終わると体は大きくならず、種子である籾の太り具合しか目に付きません。きゅうりやナスは、高夜温のとき実が大きく太りますが、種子ではなく未熟果です。私は、茎葉の一部と考えたほうがいいのではと思います。
私だと、きゅうりが夜に大きくなりすぎたら、きゅうりが光合成をたくさんして元気いっぱいだとは思いません。余計な養分を実に取られて木を弱らせたと思います。

 自分でも明確に分からないことなので、書いていてなかなかかゆいところに手が届かない感じがします。

○ 生育適温を超えた高夜温できゅうりが大きくなるのは、理由は明確に言えず、事実そうなんだとしか言えません。植物生理の本を開けたら、温度が高いほど化学反応が速くなるので生育も速くなる、気温が高くなりすぎると、植物内の酵素の活性が低下する(酵素の至適温度を超える状態)と、生育も落ちてくるとありましたので、私の言ったことは嘘ではないなと安心しました。

○生育適温について

  昼間の適温は、光合成をたくさんしてくれる気温の領域と理解しています。夜の適温は、昼間生産された同化産物が植物体の各器官にバランスよく順調に転流され、徒長(中身の薄い生長)しない程度に植物がたくさん大きく成長する温度の領域と理解しています。

 昼間の適温を越えると、光合成はしますが呼吸量も上がり光合成産物の損失になります。木も疲れます。適温より低いと同化量が少なくなる。
 夜間の適温を越え水が十分なら、木は徒長、実が大きくなりすぎて木が疲れると理解しています。呼吸量も大きくなります。低いと、十分な生育量が得られない。営利栽培としてはマイナスです。
 夜の最適温度は、実がもっとも大きくなる温度帯ではありません。植物が徒長しないで充実した生育をする温度帯です。最適夜温を超えたら実は急に大きくなるでしょうが、その分同化産物が実に偏り、その後の木の生育に悪いですよと理解しています。

 山ちゃんが送ってくれた「果菜類の生育適温及び限界温度」の表を見ると、最適な昼温度と夜温度の差が、野菜により10度〜12度13度となっています。昼の温度と夜の温度差が同じくらいだと、昼にできた光合成産物は、かなり夜間の呼吸で使われてしまいます。昼夜の温度差は10度くらい必要ということでしょう。もっと書くと、昼間の日射量が多ければ高いほうの最適温度に合わせます。夜温は高いほうの夜温。昼間曇雨天で日射量が少ないと低めの最適温度に合わせます。夜も低めの最適温度です。いずれも昼と夜の温度差は10度くらいです。これも光合成量と呼吸量のバランスを取って徒長させない工夫です。昼間の光合成量が多ければ、夜温が少し高めでも徒長しないので、生育量を大きくするために夜温も高めにします。昼間の日差しが少ないときは光合成量も少ないので、夜温も低めで徒長しないようにします。とくに日差しが少ない冬から早春は神経質になります。露地や夏季は自然任せの温度ですから、どうしようもなく、水分調整しかできません。

 私は日射量、昼の温度、夜の温度の関係を肌で感じるようになるまで随分苦労し、野菜の育苗で散々な目に会ってきました。今も懸命に努力中。理屈を書いたり言ったりできても、実際に植物の上にそのバランスを実現するにはたくさんのことができないといけません。これもやって見せることができて何ぼだと思います。

  ここでようやく書きたいことがかけました。同化量、呼吸量をカロリーで数値にすれば分かりやすいのでしょうがそんな芸当は私には到底無理です。

       塚本でした。

8/10 やまちゃんから「Re塚本さんのわたしの考え」
塚本さんの「わたしの考え」を読ませてもらっていて、
「おじさん百姓のための生物講座」をしていただいたような気分でした。
なるほど、こういうふうに教えて貰うと生物の授業もおもしろいなあ、と思いました。
 
なるほどと納得できる話ですし、
専門家の方を含めて異論が出てこないから、たぶん大筋であたっているのでしょうね。
 
コナギの肉厚の葉っぱは、あまり水分を蒸発しない仕組みになってるのでしょうかね。
明反応、暗反応のところを読んでいて、なるほどと思ったのですが、
ひとつ疑問に思ったのは、
夜温が高いと、イネは蓄積エネルギーを消耗するのに対して、
キウリやナスなどは転流して身を太らせるのはどうしてなんだろう、
ということ。
 
それともう一つは、キウリ、ナス、トマトなどの夏野菜は、
発芽適温はかなり高くて30度を超えているけど、
生育適温とされているのは、それほど高くなかったような気がします。
調べてみると、
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/shigoto/nogyo/nougyougijutsu/mousyo/mousyo3.htm
やっぱりそうでした。
ところが、ナスやオクラなどは人が寝苦しいなと思う晩ほど、よく太りますよね。
これは一体どうしてなんでしょうね。
 
             (安井、「施設栽培学」より抜粋)
      表X−7 果菜類の生育適温及び限界温度             
















 



種類

昼気温

夜気温

最高限界

適温

適温

最低限界




トマト
ナス
ピーマン

  35℃
  35
  35

25〜20℃
28〜23
30〜25

13〜8℃
18〜13
20〜15

  5℃
  10
  12





 

キュウリ
スイカ
温室メロン
マクワ型メロン
カボチャ

  35
  35
  35
  35
  35

28〜23
28〜23
30〜25
25〜20
25〜20

15〜10
18〜13
23〜18
15〜10
15〜10

  8
  10
  15
  8
  8

イチゴ
 

30
 

23〜18
 

10〜 5
 

  3
 
                           (高橋、1977年)

8/9 岡山の林さんから「スタードームを使った簡易倉庫の製作」
皆さん今晩は、
私が現在借りている倉庫が取り壊しと決まりましたので、新しい倉庫を建てるまでの
期間農業資材を保管する簡易倉庫を建てました。
スタードームといって竹で作ったドームです。土台として丸杭を打ち、板を渡しまし
た。この板の上にドームの支点を置き、鉄板の短冊を使いボルトで固定しました。こ
れにシートをかければ出来あがりです。ドームの天頂は10尺の三脚より高くなりま
したから3メートル以上となりました。この構築物の原型は、バックミンスター・フ
ラーという人が考えたものです。五角形が見えていますが、オイラーの多面体に関す
る定理から、「五角形は必ず12個含まれる」事になります。(半球なので6個。)
美しい形をしていますが、黄金比(1+√5)/2が隠れているからでしょう。1985年に
クロトー、スモーリーらが発見したC60も正20面体の頭を切った形をしています。
農業資材を運び込むために、入り口を2ヶ所設けています。竹は真竹がよいのです
が、ある程度の期間強度を持たせなければなりませんので直径12cmぐらいの孟宗
竹を使いました。竹といってもこれだけ太くなると木材のように重いものでした。近
くにもう一つ簡易倉庫を建てるので、現在材木のきざみをやっているところです。
スタードームの作り方はhttp://www.stardome.jp/にあります。

林 正弘
岡山市
 
8/8 福井の富田さんから「藤本農園見聞録20070807」
ご無沙汰致しております。
福井県池田町の冨田でございます。
長らく中断しておりました藤本農園見聞録を再開致します。
 
<主旨>
まず、この見聞録は山下さんがしてくださった提案で、
藤本さんと同じ県内に住む私が自身の勉強も兼ねて藤本さんの
ところで見てきたことや教わったことを書くというものでした。
 また、藤本さんの全てを公開するというスタンスに共感して毎回
の見聞録を書いてきました。
 ・見たり教わった事を書く
 ・全てを公開する
藤本農園見聞録はこの2点を基本としています。
 
 
<藤本農園のこれまでの大きな変更点>
さて、今までの経緯です。
 
・以前は米ぬか除草をしていた藤本さんですが、大量の未熟有機物を
散布して有機酸等で抑草するという事はやめています。
 
・自分の経営に見合う収量が得れれば、必要以上の除草はせずに、
稲も草も育てるという共存関係(抑草)で稲作をするという方針に変更。
 
 
・3年前より秋のプラウ耕を行い、宿根性の雑草対策を行っています。
 
 
<去年までの耕作の流れです。>
○稲刈り後、プラウ耕を行う
 
ぼかし大王
 米ぬかペレット
 岩塩     を散布
 
○ロータリーにて耕起する
 
○種籾ののげ取り処理
 
○60℃10分の温湯殺菌処理
 
○13℃の浸水
 
○播種
 ・イセキラブリー床土(無肥料)にバットグアノと発芽促進剤を加えて80g播種
 ・灌水時に木酢液を注入
 ・電熱蒸気式育苗器にて発芽
 ・発芽苗をハウスに展開してシートをかける
 ・芽を伸ばした後、シートを剥がし緑化。
 ・ハウスの天幕を取り去る
 
○ロータリーにて耕起
 
○荒代をかく(縦横)
 
○本代をかく(縦横)
 
○田植え(同時に液肥を施肥)
 
○深水管理
 
○稲刈り
 
以上、このような流れです。
 
次回は今年の作業の流れについて書きます。
また、発芽促進剤の写真も後ほど添付します。
 
福井県池田町 冨田善嗣

8/8 埼玉の後藤さんから「埼玉県羽生の雨読晴耕村舎の田圃」
埼玉羽生の後藤です。

レンゲ半不耕起の今年の田圃は浮き草と野鴨のおかげもあってかほとんど
田圃に入ることがありませんでした。6月下旬田植えでしたので田植え後
1ヶ月とちょっとたったところです。田圃ではハンマーナイフと田植え機
のみの使用でいまのところガソリン3リットル/反くらい使用。(畦草刈り
もハンマーナイフ)
8月現在の状況
http://udokuseikousonnsya.seesaa.net/article/50627538.html
田植え後すぐの状況
http://udokuseikousonnsya.seesaa.net/article/47178952.html
レンゲを砕いているところ
http://udokuseikousonnsya.seesaa.net/article/43962979.html

 
8/7 福井の塚本さんから「Reやまちゃんから・教えて下さい」
 
> ●やまちゃんから「教えて下さい」
> 以前から疑問に思っていた「はてな」を3〜4つ、教えて下さい。
> (1)家の近くの紫黒米の小さな田んぼ、コナギが株元にびっしり生えているのですが、
> 梅雨明けの後一度も水を入れていないのですが、まだじゅくじゅくしています。
> エンジンポンプで200メートルのサニーホースを使って水を入れている山田なので、
> 水入れをしなくても良くてらくちんでいいのですが、
> コナギが生えると、田んぼの乾きが悪いですね。
> これはどうしてですか?


(私の答え)
 私もこれでコンバインが沈みまともに走れないという恐ろしい目に会いました。コナギに田んぼが覆われると水が蒸発しにくいからだと思いますが、田んぼが乾きにくいです。雪が溶けるのも、溶けて水で流れるより蒸発して消える量が多いと天気予報で聞きました。

> (2)奥方がどこかから聞いてきて、
> 「寒いときは体のエネルギーを燃やして体温を維持しなくてはならないから、
> ご飯を沢山食べる必要があるけど、
> 夏はエネルギーを燃やさなくても体温が維持できるので、冬ほど食べなくていい」
> と言います。
> 「イネは夜温が高いと昼間たくわえたエネルギーを、夜の呼吸作用で消耗するらしいから、
> 信州のように朝晩が冷え込むところの方がお米が沢山とれるんだよ。
> 人間や犬でも暑い夏はハーハーいうて、エネルギーを消耗するんちゃうやろか」
> と反論するのですが、家内は納得しません。
> 僕は冬は体重が増えて73〜74キロ、夏場に減って70キロぐらいに戻るのでちょうどいいのですが。


(私の答え)
  人間は体内の温度を一定に保とうとする恒温動物です。人は何もしないでも体温を維持するため、呼吸をするために、エネルギーを消費します。定義は知りませんが、こんなのを基礎代謝というんでしょう。体温維持のためには冬はエネルギーがたくさん必要で、夏はそれよりも少なくていいということです。稲は変温動物ではありませんが外気温に体内の温度が左右されるので、話が別のような気がします。稲は夜温が高いと酵素反応など化学反応の速度が上がるからだろうと思うのですが、呼吸量が増えて同化産物を消費して、乳白米や減収の原因になるのでしょう。
 犬を飼っていますが、犬が運動後は〜は〜いっているのは、熱交換がほとんど舌でしか行われないので、急いで体温を下げているのでしょう。人間は暑いとき運動すると冬より早くは〜は〜となりますが、気温が高いと空気が薄く酸素をたくさん取り込もうとするためか?
 基礎代謝と違い運動したときは、発生した熱を冬は速やかに放出でき運動のためのエネルギーの代謝がスムーズにできますが、夏は発生した熱が逃げにくく運動時は苦しいということか?ようわからん。
 
> (2)オクラやナスは、今日のような蒸し暑い夜だと、次の日の朝びっくりするくらい太っています。
> 9月になって朝晩冷え込みはじめると、急に成長が遅くなります。
> キウリなんかもそうですね。
> 昼間より夜寝ている間に大きくなっているような気がするんですが、気のせいでしょうか?
> これはどうしてでしょうかね?

(私の答え)
  緑色植物は昼間の明るいときに光合成をしますが、そのときは明反応で光合成産物のブドウ糖ではなく中間物質までで止まり、暗くなってから暗反応でブドウ糖までできると習ったような気がするんですが・・・。夜に光合成産物ができて転流が始まり、実が大きくなるということだと思います。気温が高くなれば化学反応のスピードは上がるので(10度上がると反応速度は2倍)、夜温が高いと実が大きくなる?。そこで光合成産物が十分なら問題ないのですが、少ないと、養分が実に行くことで木の養分が足りなくなり体力が弱るので要注意と思っています。夜温が低すぎると暗反応が進まず光合成産物ができないし、中間物質が滞ることで翌日の昼の光合成も進まないと理解しています。
 理屈はどうであれ、私はきゅうりとトマトは夜に急に実も木も大きくなることを経験しています。きゅうりは気温が高いと昼間にも実が大きくなるので朝と夕方の2回もぐと木が疲れません。昼に実が大きくなるのは先ほどの理屈と合いませんが、頭が悪いので深く考え無いことにしています。
 トマトの木は夜伸びるので、翌早朝に見ると、昨夜伸びた芯の葉っぱは光がない夜に伸びたので黄色から黄緑色です。トマトの育苗では、本葉5枚くらいまでは、よく生長して芯が黄緑色になるような高めの夜温にし、それ以降は夜温を下げて芯が緑色になるように生育を抑え気味にもって行きます。応用例でした。

8/4 岡山の林さんから「台風で黄色くなった稲の葉」
皆さん今晩は、
台風5号が去った後で稲が赤木さんの昨日のメールの通りになりました。地域の田圃
の稲葉は黄色く変色しています。
当地では、台風の通過経路との位置関係で、強風がまず四国山地で雨を落としながら
山越えし、湿度が低く温度が高いフェーンとなって吹きつけました。

> 「うんにゃ、大雨が先に降ればいいけど、生暖かい強風が先に来たら稲は脱水を
>起こしてしまう、数時間で干草みたいに色が変って葉が巻いてしまう。雨が先の
>保証は無い。考えられる手を打っておくのが百姓の務め」
 
>これは既に経験済みです。台風の時には必ず水を張った状態にしておかないと、吸
>い上げる量が蒸散する量に追い付かなくなる。土が湿っている程度では絶対だめで
す。

私の田圃の稲は幸い青いままですが、当地の多くの田圃では台風前まではあまり大き
な色の差がなかった稲の葉先が黄色く巻いてしまいました。写真の道路と川の向こう
にもひどく黄色くなってしまった田圃が見えています。秋の収穫時期のように黄色く
なってしまった田圃もあります。葉が茶色となってしまったところもあります。赤木
さんに教えていただいて、原因が判りました。また一つ勉強になりました。台風の
コースによってはフェーンとなることを予想する必要があるのですね。
台風が去ったので、再び田圃の水を全て落としました。中干しの途中だったのです。
私の稲は8月中旬に幼穂形成期に入りますので、中干しで栄養成長からの切り替えが
出来ると期待しています。その時期からはまた水が必要となります。

写真は、黄色くなってしまった田圃と、青いままの私の田圃(手前)。
(これは私の田圃が、結果として台風5号に対する適切な管理となっただけで、私に
は未来を予測しながら、その時点で最適な管理が出来るわけではありません。水を
張った田圃と、そのような対策を取らなかった田圃との差がはっきり出ました。)

林 正弘
岡山市

●やまちゃんから「教えて下さい」
以前から疑問に思っていた「はてな」を3〜4つ、教えて下さい。
(1)家の近くの紫黒米の小さな田んぼ、コナギが株元にびっしり生えているのですが、
梅雨明けの後一度も水を入れていないのですが、まだじゅくじゅくしています。
エンジンポンプで200メートルのサニーホースを使って水を入れている山田なので、
水入れをしなくても良くてらくちんでいいのですが、
コナギが生えると、田んぼの乾きが悪いですね。
これはどうしてですか?
 
(2)奥方がどこかから聞いてきて、
「寒いときは体のエネルギーを燃やして体温を維持しなくてはならないから、
ご飯を沢山食べる必要があるけど、
夏はエネルギーを燃やさなくても体温が維持できるので、冬ほど食べなくていい」
と言います。
「イネは夜温が高いと昼間たくわえたエネルギーを、夜の呼吸作用で消耗するらしいから、
信州のように朝晩が冷え込むところの方がお米が沢山とれるんだよ。
人間や犬でも暑い夏はハーハーいうて、エネルギーを消耗するんちゃうやろか」
と反論するのですが、家内は納得しません。
僕は冬は体重が増えて73〜74キロ、夏場に減って70キロぐらいに戻るのでちょうどいいのですが。
 
(2)オクラやナスは、今日のような蒸し暑い夜だと、次の日の朝びっくりするくらい太っています。
9月になって朝晩冷え込みはじめると、急に成長が遅くなります。
キウリなんかもそうですね。
昼間より夜寝ている間に大きくなっているような気がするんですが、気のせいでしょうか?
これはどうしてでしょうかね?

8/3 塚本さんから・「川尻さんへもうひとつ」
 追加のお便りです。私の体験を書きます。

 緑肥を、れんげ+ヘアリーベッチ、イタリアン、ライ麦、菜種とやってみましたが、当地(福井県の南部)では、緑肥だけで草を抑えられるとは思えません。田植え後に除草機を入れるなどもうひと工夫が必要です。緑肥の効果はいくつも実感してきました。優れものの方法です。緑肥農法?に出会えたことに感謝しています。これからもきれいな花を咲かせながら私も周囲の人も幸せを感じながら続けていきたいです。

 田植え後の深水は、苗の大きさ、田んぼの高低差、水利のこと、藻の発生などで言うほど簡単ではありません。ヒエがほとんど無い状態にできたというのはなかなかのことで、大いに救われます。

 深水にするとコナギの初期成育はゆっくりになりますが、田植え後25日位から水面に葉を出した後に元気になり、やがて田んぼはコナギで覆われます。深水でコナギは抑えられないと分かったのは数年してからで、それまでコナギと稲が背揃いすることが何度かありました。著名な先生の話より目の前の事実を大切にしたい。「深水でコナギは抑えられる」、嘘から始まった「除草剤を使わない稲つくり」でした。嘘の発信元は○○○○。

 私が除草機を本格的に使おうと思ったのは、手取り除草があまりにも時間と体力を必要とし結局挫折していたので、こんなことならはじめから除草機を押したほうがいいと思ったからです。それまで、除草機を使わず米糠、脱脂大豆、菜種油粕と振りましたが効果は無く、これらを振っている時間で早く除草機を通してしまったほうがいいとも考えました。田植え後ボカシを60キロ散布して草を抑えるという話も、話している本人でも完全に成功していません。少なくとも、私の周りで効かせている人はいません。私の町内ではこのやり方は絶滅してしまいました。除草機は必要ないといっていたのも○○○○でした。

 除草剤については、草が勝った後では除草剤しか思いつきません。体を痛めたり、家族の協力が得られなくなる、隣の田んぼから苦情が来るなどの場合は、来年も挑戦できるように除草剤を考えてもいいのではと思っているので書きました。私はそういうことがあり、草抑えはちょっとやそっとで
できない、いろんなことが分かりできるようになるまでは無理するなと思うようになりました。人それぞれの判断でいいと思います。

 みんな状況、環境、考えが違います。何か参考になれば幸いです。

8/2 岡山の赤木さんから「台風への対処」
赤木@菜の花です。

4号に引き続き台風5号までがやってきました。九州はまたもや大雨で、お見舞申し上
げます。このメールを読んでもらえる頃は東北の方まで行っているかも知れません。
 
 当方では丁度中干しが終ったころでした。大多数の人が田んぼに水を入れるものだ
から、下流のほうでは満足に入りません。台風は来ると言うし、稲のためにはどう
あっても水が欲しい。最後の手段でエンジンポンプの出番となりました。夜の10時に
なってから別の田んぼに移動して、日付が変ってもまだまだ汲み上げています。
 1インチの小さいのから4インチの毎分2000リットルのものまで、合計で8台ばかり
持っています。4インチだけで3台。10数枚の田んぼを深水管理するには、どうしても
こうなっちゃうのよね。
 奥方の言うには「台風が来たら大雨になると言っている。無理に今入れなくてもい
いんじゃないの?」
 「うんにゃ、大雨が先に降ればいいけど、生暖かい強風が先に来たら稲は脱水を起
こしてしまう、数時間で干草みたいに色が変って葉が巻いてしまう。雨が先の保証は
無い。考えられる手を打っておくのが百姓の務め」
 
 これは既に経験済みです。台風の時には必ず水を張った状態にしておかないと、吸
い上げる量が蒸散する量に追い付かなくなる。土が湿っている程度では絶対だめで
す。
 案の定、2日の昼前から風ばっかりで深夜の今も雨はありません。水を入れるとい
う対処が正しかったみたいです。

 さて、尿素のドカン肥を振った田んぼ。振った4日後の7月25日あたりから色が出始
めた時が20本だった株、5日後の30日が39本。ねっ、5日で倍になっているでしょう。
1日で3〜4本づつ増えてゆきました。
 8月2日現在で45本。頼むからもうやめてくでぇ〜〜。でも色はまだまだ真っ黒だか
ら困ったものです。イクイクと言っているようで、どうにも止まりません。尿素8kg
は窒素で3.7kg。化成肥料で25kg相当。ちょいと多すぎたみたいです。
 同じ25日に1本違いの19本だった有機の田んぼの株は現在31本。1日に1本か2本程度
の穏やかな増え方をしました。

 こういったデータの積み重ねが大きな力となるんだろうけど・・・わかっちゃいる
けどなかなかできませんです。ですです。
 デジタル葉色計が欲しい〜〜っ!フジフィルムのカラースケールは持っているけ
ど、やっぱしもう機器測定の時代だね。シビアな動きがよくわかっていい。そうなる
と葉色を観る眼力がなくなるかなぁ〜〜
 お〜〜っい!誰か私専用に買ってくれ〜〜!きっと聞えただろう。。。。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

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