2008年1月のお便り   HOMEに戻る

2/1 茨城のすずき産地から「免税軽油」
免税軽油に関して、少なくとも茨城県では、前年度までより
免税軽油の申請手続きのハードルが上がっているようです。
他県では変化はありませんか?
参考 → http://go.gob.jp/go/mzky

鈴木孝夫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
すずき産地http://www.suzuki31.com/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

1/31 静岡の杉本さんから・「ご存知でしたか?」
 いつも、楽しく読ませていただいております。
 
 言われてみれば、アッそれはそうだと、最近気づいたことがあります。それは最近国会でかまびすしく論議されている道路特定財源の暫定税率が課せられている軽油引取税(地方税-32.1円/1g)の減免かできたということです。一般公道を走行しない農業用トラクタや、コンバインなどの燃料の軽油にまで引取税を支払う必要がないということです。
 本則の15円/1g位はしょうがないかと思っていますが(本音は、申請のための事務手続きが煩雑なため)、これから10年もこの暫定税率が継続されるなら、ちょっと真剣に対応をしなければと考えています。肥料など諸経費は値上がっているのに簡単には販売価格をあげることができないから・・・・・。
 
 もし、軽油引取税の減免をしたいとお考えの方は各都道府県の財務事務所にお問い合わせください。
 
野良日和 杉本
 
1/30 岡山の香西さんから「 ごぶさたしています」
ごぶさたしています 岡山の香西と申します
3年ほど前に 「現代農業」で紹介していただき また昨年はJAの雑誌「地上」2007.
9月号でも紹介していただいた
私どもの 「草削り器」が 商品化されました
製造販売は 潟hウカンという 「けずっ太郎」という草削り器の ヒット商品を作
りだした 兵庫県三木市の 刃物屋さんです
私どもの 草削り器は「ニンジン専用」ですが 商品化された「中耕くわ」は より
汎用性を持たせた 「なかなかのしろもの」です
興味を お持ちの方は 潟hウカンさんのHPで探して見られたらと思います
http://www.miki-doukan.com/goods/list_08.html

吉備路オーガニックワーク  香西達夫
ご連絡は 090-8249-0938 までお願いします

1/28 岡山の林さんから「伊藤さんのコナギ発芽の研究結果について」
皆さん今晩は、
人は40にして惑わず、といいますが人はみなそこまで達観出来ないのですね、予果
さん。やり残した事を10年も経ってから夢の中で反省して、翌朝目覚めた時にやっぱ
り夢だったのかと思うこともあります。

伊藤さんのコナギの発芽に関する研究成果を読ませていただきました。
積算温度と発芽の関係、ヌカの発芽促進、醗酵ヌカの発芽抑制、と面白く読ませてい
ただきました。
昨年この宅配便で話題になった事では、溶存酸素とコナギの発芽の関係があります。
伊藤さんは今年も研究を続けられるのでしょうか?もし続けられるのなら、「人と自
然の博物館」から溶存酸素計、pHメーターを借りる事は出来ないのでしょうか?醗酵
ヌカの場合、ヌカその物より水溶液中でpHが下がっていることはないでしょうか?も
しpHが下がっているならヌカのデンプンが酸素不足の状態で醗酵し、有機酸が発生し
ている可能性があると思います。その時はpHが3〜6ぐらいの間の緩衝液でコナギを
発芽させ、どのpH値で発芽抑制が見られるのか実験してみるのも面白いと思います。
一見相反する現象でも何か理由付けが可能な場合もあるでしょう。今後とも、ご報告
頂ければあり難いと思います。

林 正弘
岡山市

1/27 岡山の赤木さんから「伊藤さんの報告に思うこと」
赤木@菜の花です。

 伊藤さんの統計学から見た温度とコナギの発芽の相関や、米糠の生と醗酵の違いに
よるコナギの発芽率や枯死割合など、あぜ道から田んぼを見渡す程度の観察ではわか
らないところをご報告いただきありがとうございます。
 相関係数だのt検定だのと40年前に戻った感じで、当時の先生の顔を思い出してし
まいました。今では全てお返ししています。
 還暦もとっくに過ぎた今、どんどん忘れないと次のことが入りません。

私はあぜ道から眺めた程度のレベルでしか発言しませんがご容赦を。
先ずは田んぼについて思うことを。
1 分けつが悪く収量が悪かったことに関して
 記述から、醗酵鶏糞60kgが播種時に。3月末に120kgで合計180kg。 植えてから菜
種油カス20kgと米糠60kg。

 総窒素量はまんざら少なくもないですが、鶏糞の追加分120kgは播種前に入れて混
ぜておいたほうが良く効きます。カラシナが繁らなかった理由がこのあたりにもあり
そうです。特に鶏糞の上振りは効きが悪いから、土に混ぜるようにと古老から聞いて
います。
 5月14日手植えということはきっとコシヒカリだったのではないでしょうか。分け
つが一番よく出る頃に窒素が十分に放出されたでしょうか。分けつが止まった頃効い
て来たのでは間に合いません。田植えから出穂までが65日を切るようでは、田植え前
に鶏糞30kgほど欲しいですね。

2 コナギが生えた点に関して
記述では 耕起(5月3日)、代かき(11日)、菜種油カス20kgを散布(16
日)、5月21日に糠60kgを散布。  となっています。

 ちょろできカラシナの抑草パワーでは足りなかったようですね。それと、すきこん
でから代掻きまでの期間が短すぎます。せめて20日欲しかった。腐る間が無い。
また対策として振った菜種粕も米糠も時期を逸していたと思います。
 コナギは無酸素状態になると数時間で発芽準備を始める・・・・・と聞いていま
す。画像にありましたように、種子根を振り上げて土の中に差し込むまでに有機酸か
何かで叩かないと手遅れになります。つまり代掻きをしてからせいぜい4日以内には
有機酸が効いてこないとコナギが勝ってしまいます。
 多くの人がここで失敗をしやすいわけですね。
5月21日に振った米糠は、それまでに発芽していなかった種子まで目覚める原因に
なったと思われます。理由は後でも出てきますが、糠で酸欠還元状態を人為的に作っ
てやったわけです。

 もし私だったら、醗酵鶏糞は播種前に全量打ち込み、菜種粕と米糠は入水前に振っ
て代掻きの時に混ぜ込んでやります。米糠より油分が少ない分菜種粕のほうが速く有
機酸を出すと思います。ま、このあたりは私も試行している段階なので、断定的なこ
とは控えます。

 実験について思うこと
単純に読んでしまうと、米糠を振らないほうがコナギの発芽抑制にはいいようだし、
抑草に関しては醗酵させた米糠のほうが効果ありと思ってしまいます。
 その結果として、米糠散布を止めたり、醗酵させてボカシにして振る。というよう
な選択を皆さんしてしまわないように。
 どちらの実験結果にも理由があります。そこのところだけは注意してください。

 実験のトレイの中でどれだけの代掻き状態が再現できたか、つまり泥の中が無酸素
還元状態になったかということです。これが不十分ですと、水だけの水準では有酸素
状態でコナギは発芽しにくいです。一方米糠を振ると腐熟過程で強烈に酸素を収奪し
無酸素から更に強還元状態になります。これはコナギの種子の喜ぶところです。
 つまり米糠を振ったほうが発芽勢が良い・・・・という結果をもたらします。
 
 醗酵糠と生糠との差は次のように考えました。
水と練って3日もすれば有機酸が出始めています。これからが本番という感じでしょ
う。
かたや、生糠は振ってしばらくしないと有機酸が出始めないと思います。
コナギの発芽のレスポンスは早いのが特徴です。生糠は間に合わなかったのかなと私
は思った次第です。
 この結果を拡大解釈すると、ボカシにしてから振ればよいとなるわけです。ボカシ
とは有機酸が出た後の状態で、作物の種子や芽には優しい状態になっているわけです
から、これでコナギを叩こうなんて考えたら夏中手取りをする羽目になってしまう。

 伊藤さんの報告から私が感じたのはこんなところです。生意気なことを書いて申し
訳ございません。一農家として気づいたことをお話させていただきました。

 3月に高知県の四万十市(旧中村市)で農家や消費者の方にお話させていただくこ
とになりました。要請は市の農業振興課から来ました・・・・・そこまではよかった
のですが、前日から宿泊して親睦を深めましょうと相成りました。男同士の親睦に
コーヒーも悪くはないが、世間一般で考えると、命の水の注ぎ合いかなと想像いたし
ました。
 高知の盃は底に穴があいていて、下から指で塞がないとこぼれるとか、イトジキが
無くて置くと倒れてしまうとか聞いています。土佐のいごっそうが相手では翌日の講
演は頭痛により取り止めになりかねない。否、その前に急逝、、、違った、急性なん
とか中毒で病院行きか?だれぞ私の代わりに盃を受けてくれる人おらんやろか。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

1/26 富山の予果さんから「おそまきながら 明けましておめでとうございます。」
 本当に遅まきながらですが,皆さんあけましておめでとうございます。私は今年,
還暦を迎える年になりました。生来のやんちゃものなので,全く実感がわきませんで
…でもちょっとトホホかな。

 山ちゃんはじめとして,今年は年頭から,皆さんの,中味の濃いお話がどんどん出
ておりまして,またまた今年も楽しくなりそうでありがたいです。どうぞよろしゅう
お願いいたします。

 林さんや伊藤さん,ここの多くのメンバーもそうですが,社会で他方面の仕事を
きっちりこなされてきた人が,農に来られて発言されると,また面白いものがありま
すね。

 林さんが書かれたこと,以下のことについてですが,
「それは、目の前に食糧危機が迫ってきた事が百姓として私にも感じるようになって
きたからです。家を建て
るなら農業を体験してみたいという若者たちの為に快適に宿泊できるような部屋も作
りたいと思っています。」

↑について

 私自身,もぐりアグリのままで行こうと決心したこともあります。でも決意の後か
ら,自分一人の為に今の暮らしをはじめたわけじゃないという気持ちが押さえようも
なく湧き上がってくるのです。

 ヨーガ者として,全く個人的な事情で,静かに田舎暮らしをしながら自分の命と向
き合っていきたいという部分と,社会人として,この時代にできるだけのことはした
いという心も持ち続けています。

 で,最近の気持ちとしては,還暦にも関係があるのかも知れないけど,社会人とし
て,がより強まってきていて,最後まで,どちらも手放さないで頑張ろうという気持
ちです。

 で,以下は私の初夢。

 実は一度は手放した,私にとっては禁断の仕事(不動産業と建設業なのですが…あ
まりに天職なのでやりたくなかった…,ヨーガ者としての共存に実は問題があるの
で)を再開する気持ちがこのごろ湧き上がっています。相方もやればと言ってくれて
いる。

 多くの荒れ放題の過疎地の農地。地主も役所も業者も立ち上がらない。そもそもお
金にならないから,売買の対象にならない。やってみたいという需要の存在も知らな
い。小さな農地は初心者にとってやりやすい。元手なしで,現在の職業を手放さずに
やってみることもできる。

「神実 電脳田舎不動産部」 ということで, そういう人達に手を貸すことはでき
ないかと思っています。今の社会生活から,あまりに急速に多くの人が手を引いては
いけないのだと思っています。少しづつシフトしながら,生活をレベルを落とつつ,
多くの人が,,田舎暮らしと共存していくのが一番好ましいと思っているのです。
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
無農薬自家栽培
菜食喫茶   神実(カムミ)

〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
浜田 重人,予果

HPアドレス
http://www.cty8.com/kamu/ 
日記
http://blog.fideli.com/kamumi/

(掲示板2種 入室パスワード要 メールで請求を)
e ヨーガ掲示板(道友会員専用BBS)
http://kamumi.webspace.ne.jp/bbs/
もぐりアグリ研究会掲示板
http://mogua.webspace.ne.jp/bbs/

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

1/26 宮城の原ノ後さんから「Re返答 CATVインターネット」
 中出さんご返答ありがとうございました。
やはり「人数をまとめて交渉」しかないようですね。やってみます。

1/25 福井の中出さんから「返答 CATVインターネット」
まず、林さんに「はじめまして」なんて、とぼけた事を言いました。大変失礼なことをしてしまい、申し訳ありませんでした。
それと、訂正です。先のメールで 「ISDN 64kHZの環境・・・」としましたが、64kHZでなく「64kbps」の間違いです。
 
私のメールに反応がありました。ここの本題とは流れが別ですが、支流と言うことでご容赦願います。
 
宮城の原ノ後さんへ
私の場合の導入費用における以下の質問にお答えします。
>これはどんな地域でも実現できるのでしょうか?
 私が示したものは私の場合であって他の地域の人に通じるとは限りません。
>自治体へ相談する手順について何か人数をまとめなければならないのか、自治会長から話してもらうのが良いのかとか・・・
 原ノ後さんの住んでいる所ではそういう事業が行われていないように受け止めました。
 その場合は政治的な問題なのでわかりません。
 事業が行われていて近くの地区まで来ていれば待つしかないでしょう。
 民間企業の場合はまず伸びてこないでしょう。
 このような場合でも集団でまとまった加入者を確約できれば、条件によっては可能性があります。つまり、個人でなく団体でアピールした方が有利になります。
 
今、私は風邪をひいていて少々しんどい思いをしています。
皆さんもご自愛ください。
それでは、失礼します。
 
*** nakade ***

1/24 兵庫の伊藤さんから「Reやまちゃんの質問」

1.日温度時間について
日温度時間とは、やはり20℃以上に保持された時間の一日当たりの合計としました。私が直感的に作った定義指標です。
とはいえ、ある考え方によっています。つぎのように考えました。
添付の写真1.,),),),)、5)
発芽は種子内の胚珠で母細胞の分裂が始まり、胚乳が形成組織に変化していき、第1葉内に葉緑素を作るまでの過程であると考えます。
この葉緑素が形成(写真5))されて、光合成が始まるまでは外部からの栄養取り込みは有りません。
第1葉の形成までは、自家栄養による成長です。即ち、種子内にため込まれていた胚乳を使って受精母細胞が分裂を始めて行くことが発芽の過程である。この過程は種子内の閉じられた系内での変化ですから、物質収支はゼロです。しかし、細胞分裂の進行にエネルギーは必要です。分裂による物質の変換量はこのエネルギーに比例しており、太陽光による熱量として供給されると考えました。
すなわち、 供給熱量Q=?℃×時間  
この供給熱量、あるいは種子の受給熱量を代示するものとして加算温度時間を仮定しました。見てきたような大胆な仮定で眉唾かもと・・

2.平準化パラメータという縦軸は1枚のグラフのなかで比較し見れる様に単位を変えてあります。報告の容量が大きくなりすぎて設明をつけずに発表してしまったことをお詫びします。単位は次に示します。
日温度時間(加算):?℃×時間で(℃・h)、加算温度時間:?℃×時間×10−2、発芽数(ケ×2)、日最高温度(℃)

3.相関係数について  
3つのパラメータの発芽数との相関は下表のようです。 これをグラフの中に端折って書き込んでしまいました。

パラメータ

相関係数

加算温度時間・発芽数

0.8622

日最高温度・発芽数

0.1392

日温度時間(加算)・発芽数

0.4072

 この相関係数から、各パラメータ間の相関性を、t検定してみますと
加算温度時間・発芽数については相関係数から計算されるt0は t0=7.80  とな          りデータ数23、自由度(21)、有意水準0.001のときの限界値 t(21,0.001)=3.819 に比べ大となり、これら2ケの因子間に関係がないという仮説は有意水準0.001で否定されます。  これを言い換えますと「確率0.999でこの2因子の間には、意味のある関係があると推定される」という統計的結論になります。(* 統計上、帰無仮説の棄却と呼ばれます。)。 この推定から、今後コナギ発芽についての現象を調べるとき、加算温度時間の植物生理的意味についての理解が得られる可能性が大きことがわかります。

4.20℃という温度の設定について
 植物の生育において、ある温度を境目にスイッチがon-offするという現象があることは認められている仮説だと考えます
 20℃は、全く任意の仮定です。ある北方の有機稲作農家先輩から、「稲作は20℃あれば十分に実ることがわかったのでこれからは植え付けをもっと遅らせようと思う」という話を聞いたことがあるために、20℃を取って整理してみたのです。しかしコナギの発芽の場合にも妥当かはわかりません。今後、加算温度時間を19℃、18℃、17℃・・について試算し、それぞれの相関係数から関係性の強さを推定し、最も関係性が強く現れる温度を見つけ出せないかと考えています。その温度は植物生理上意味を持つものである可能性があるのでは・・と。
 さらに調査を継続する必要があります。

5.気温・水温・地温について
 田圃での温度の測り方について、昨年話題になったことがあったように思います。今回、調査の計画段階では、常識的に気温、即、百葉箱と考えて気温測定になってしまいました。連続温度記録計が博物館の研究用の借りものでしたので水に漬けてこわしては・・との遠慮もありました。また、1台しかありませんでしたので水温・地温については普通アルコール温度計により、間欠的に目視で計りました。1日のみ、定時間間隔で気・水・地温度を同時測定した結果がp.3最後の「田面の温度変化」です。意外な結果で理解できないところもありますが、この測定は日中のみで、夜間の影響がわかりません。太陽のエネルギーの伝わり方が少しわかりました。

  山下さんの疑問は妥当なものです。まさにコナギ種子は地中で発芽するのですから、地温がダイレクトに支配すると思います。 
  今回は、諸事情のために気温の測定となってしまいましたが。

1/24 岡山の林さんから「中出さんへ」
皆さん、中出さん今晩は
いつもメールを読むのが夜間なので、今晩は、と挨拶している林です。
>情報格差の解消という事で税金を投入してまで行っているのはCATVでしょう。
>NTTの「光フレッツ」にしろ、Yahoo-bbのような第三次通信業者にしても所詮NTT
>の回線を借りなければ出来ない環境で、NTTの整備が望めない地域の人は諦める
>しかないでしょう。

>今加入されているプロパイダーとの料金を比較してください。そう変わらないの
>じゃないかと思います。

もうすぐ地上デジタルに切り替わるので、CATVの回線が引かれるのです。当地では当
面はNTT西日本にも光回線の整備は望めないので諦めるしかないと思います。ADSLも
空きがないと断られました。インターネットだけの申し込みも出来ますが、費用はテ
レビも見ることが出来る回線と同じです。結局、テレビを視聴させる回線ですから値
段も同じにしているのでしょう。また、私の住んでいる家は借家ですから、2年以内
にはと考えている自分の家を建ててから、回線工事をしようと考えています。中出さ
んの以前のメールと同様に、私の農業収支は今回も160万円の赤字になりましたか
ら、これ以上余分な出費は抑えたいのです。
中出さんも赤字でも何とか頑張って農業を続けてくださいね。それは、目の前に食糧
危機が迫ってきた事が百姓として私にも感じるようになってきたからです。家を建て
るなら農業を体験してみたいという若者たちの為に快適に宿泊できるような部屋も作
りたいと思っています。

私がインターネットを始めた頃は、パソコン通信と言っていた時代でした。パソコン
通信をやっていると言うと、それ何?とか、オタクだとか、何だか暗〜い、などと言
われたものです。プロバイダーもおそらく3社ぐらいしかなかったように思います。
私は今のプロバイダーに愛着があり、これからも変えるつもりはありません。

林 正弘
岡山市

1/24 宮城の原ノ後さんから「Re中出さんから林正弘様へ」
1.24
「中出さんから・林正弘様へ」を読みました。
ぼくの地域も64kISDNしか来ていません。auの携帯末端を使おうかと思いKDDIに相
談してみましたが、「山間部のため、通信速度が不安定になる可能性があり、ベスト
エフォート方式でございますので、通信速度が上がりにくくなる場合がございま
す。」
つまり、やまあいのためとぎれる可能性を否定できないと言うことだとおもいます。

ケーブルテレビについて考えても見ませんでしたが、

「導入費用ですが、自治体によって違いが有ると思います。以下は私の加入している
CATVのインターネットだけの場合です。
引き込み工事:5,250円 宅内工事:10,290円 私のコースの場合の月額使用量:
3,622円」

これはどんな地域でも実現できるのでしょうか?自治体へ相談する手順について何か
アドバイスがありましたら、ぜひともお教え願いたいと思います。人数をまとめなけ
ればならないのか、自治会長から話してもらうのが良いのかとか なにか裏技があれ
ばそれもぜひ!

1/23 やまちゃんから「伊藤さんに質問です」
「発芽数の日変化と連続測定気温の変化」の表についてお尋ねします。
縦軸にゼロから100まで数字が刻まれていますが、これは、
ピンクの「加算温度時間」の場合には、引水後20度を超えた時間の合計が何時間になったを表し、また、
緑の「日最高温度」の場合には、何度になったかを表し、
黒の「発芽数」はコナギの発芽した数を表しますね。
ブルーの「日温度時間」はめまぐるしく上下していますが、これは何を意味するのでしょうか?
 
「0,8622」という発芽数と加算温度時間の相関指数は、右上の図でわかります。
0,4072と0,1392という数字は何のことでしょうか?
 
さて、いちばんお聞きしたいことは、
20度を超えた時間の加算温度時間に注目されているわけですが、
20℃という数字はどこから導き出されてきたのでしょうか?
 
コナギを包んでいる地温や水温でなく、気温と相関関係があるのは、何故だと思われますか?
 
表を下に貼り付けていたのですが、老眼には字が小さくて見づらいので、
WORDの添付ファイルにしました。200%に拡大して見るとだいぶ見やすくなりました。

1/23 福井の中出さんから「林正弘様へ」
はじめまして。福井県の(いつも言いっぱなしのメールを送る)中出です。
 
「大寒ですね」を拝読させていただき、
>私の地方でも最近ケーブルテレビの工事が始まっていて、この回線を使えばインター
>ネットがスイスイと出来るようになるのですが、私はテレビを見ないので申し込みま
>せんでした。私はこれからもアナログでインターネットに接続する以外ありません。
ということに関してしゃしゃり出てきました。
ケーブルテレビ(以下、CATV)の仕事に従事する人間として一言いわせてください。
 
情報格差の解消という事で税金を投入してまで行っているのはCATVでしょう。
NTTの「光フレッツ」にしろ、Yahoo-bbのような第三次通信業者にしても所詮NTTの回線を借りなければ出来ない環境で、NTTの整備が望めない地域の人は諦めるしかないでしょう。
私は山間地には住んでいませんが、人口が少ないということで情報インフラに関しては僻地です。
そんな私の地区でも税金を入れてのケーブルテレビの設備が整い、それまで ISDN 64kHZの環境から一気に5Mバイトに変わりました。
経費は変わりません。時差がありますが、安くなっています。
ISDN の時代は一回一回の接続料が加算されていましたが、CATVにしてから定額になっています。つまり、いくら使用しても一定料金です。
 
導入費用ですが、自治体によって違いが有ると思います。以下は私の加入しているCATVのインターネットだけの場合です。
引き込み工事:5,250円
宅内工事:10,290円
私のコースの場合の月額使用量:3,622円
 
今加入されているプロパイダーとの料金を比較してください。そう変わらないのじゃないかと思います。
呼称はケーブルテレビですがテレビのみならずインターネットだけでも加入できるようになっているはずです。
確かに初期費用はかかりますが、自治体によっては期限付きですが補助(お金が戻ってくる)を行っていいる所もあります。
 
私は関係者でありながらテレビは加入していません。インターネットとケーブルフォン(CATVの電話機能)のみです。
インターネットにおいては、検討された方がいいかと思います。
 
手前味噌かしら。
 
*** nakade ***

1/22 岡山の林さんから「大寒ですね」
皆さん今晩は
山下様、いつも宅配便を有難うございます。
田舎に住む者として、インターネットの情報は重要です。私は今もアナログのダイヤ
ルアップです。山下さんの4つに分けていただいたいたメールでもかなり重たい。
私の地方でも最近ケーブルテレビの工事が始まっていて、この回線を使えばインター
ネットがスイスイと出来るようになるのですが、私はテレビを見ないので申し込みま
せんでした。私はこれからもアナログでインターネットに接続する以外ありません。
画像は圧縮していただければあり難いです。
画像の圧縮にはフリーソフトもありますが、受信する側の事を考えて私は画像を
Windows に付属している Microsoft Photo Editor で25%程にサイズ変更して送信
しています。画像が単調なものならば1.4MBが25KB位、複雑な画像でも60KBくらいに
なります。私はいつもこうしてデジタルカメラの画像をサイズ変更してテキストメー
ルに添付しています。

大寒となり、寒さが一番厳しい時のようです。太陰暦では実際の季節と食い違ってく
るので、昔から大寒や春分といった農耕に重要なことは24節季から求められていた
のでしょう。雪が降りましたが、ニンジンの出荷を一日早めていたので雪の中で収穫
するようなことがなく、これは正解でした。
20日には農作業が出来ないという理由を付けて岡山市のデジタルミュージアムで開
催されている「インカ・マヤ・アステカ展」を見に行ってきました。現代栽培されて
いるジャガイモやトウモロコシなどはこのような文明の遺産と言えるもの。百姓にも
関係があります。ジャガイモがヨーロッパの飢餓を救ったことも度々です。
帰り際 Michael D.Coe、Mark Van Stone著 猪俣健監修、武井摩利訳 「マヤ文字
解読辞典」を買ってきました。古代マヤ語には音節文字(日本語のひらがなやカタカ
ナに相当するもの)もあったのですね。この古代マヤ語辞典に、マヤ暦とユリウス・
グレゴリウス暦との換算法が載っていました。この暦換算をパソコンソフト(MS-DOS)
を使ってやる方法は
HTTP://www.xibalba.com/iwalut/ にあり、ソフトをダウンロードできます。
HTTP://www.xoc.net/maya/にMaya Calendar Windows用試用バージョンがあります。
マヤ暦には365日周期(ハーブ)もありました。ハーブと260日暦との組み合わせ
でカレンダーラウンドを使っていたのですね。ピラミッドに春分の日を示す仕掛けを
作り、種を播く日を知ることが出来るようにしていたのですね。このように暦を重要
視するのは、農耕には必要だからです。0 はインドで発見されたことになっているの
だけれども、古代のマヤには 0 を表す数字もあるのです。
彼らは気候変動に対応するために、種子には出来るだけ多様性を温存していました。

林 正弘
岡山市

1/21 やまちゃんから(伊藤さんの「コナギの発芽と生育」)
伊藤さんが、添付ファイルを圧縮して90OKbで送ってくれました。
「除草剤を使わない稲作りのHPの保存版」にアップしました。
レイアウトが変わったり、画像が荒れたりで少し見づらいですが、ご了解ください。
http://josonet.ojiji.net/itou,report.html
いろいろ苦労したみたいです。ご苦労さま。
ただ、世話人としてはこれでもまだ受信にアップアップしそうな人がいそうで、
WORDファイルを4分割して(4つのメールにして)送ります。
ページをめくる感覚でご覧ください。
伊藤さんの考察の中で、例えば、
「発芽は20℃以上の温度に保持されている時間の合計に影響される」
「米ヌカはコナギを目覚めさせる」
あたり、むむっと思っています。
さて、伊藤さんとは何者ぞと思っておられる方も多いのではないでしょうか。
同じ兵庫県内の三田市在住ですが、まだお会いしたことはありません。
60代半ばの自然愛好家のようです。
最初に「HPの宅配便」にお便りくださったのが、2006年の10月10日と13日でした。
http://josonet.ojiji.net/2006nen/2006-10.htm
デジカメ(or携帯電話のカメラ)と実体顕微鏡を組み合わせたら、
素人でもここまでの精密写真が撮れますよと言うことを教えてくれました。
ところで、余談になりますが、伊藤さんが野外フィールドを学ばれたという
「兵庫県立・人と自然の博物館」では、ティタノサウルスという恐竜の発掘調査を進めています。
これは、わが奥方の里、丹波市山南町で素人の化石発掘愛好家が発見したものです。
すぐ近くなのでびっくりたまげました。
機会があれば、ぜひ発掘現場をご覧ください。
恐竜クッキーや恐竜ラーメンなども売っています(笑い)
以上、長い長い前置きでした。

1/20 福井の中出さんから「特別栽培に向けて」
昨年から稲作において特別栽培(以下、特栽)に取り組んでいます。
福井県でも多数の方がいまして、審査員の方は近年忙しいと言われていた事を思い出します。
ここの仲間で、当県でもニ・三の方ががネット上でオープンにされています(いました)が、私は結果が出せないので非公開です。
 
特栽申請の煩わしさは、書類作成に尽きるでしょう。
現場においての実技のようなものは、ここの仲間はそれ程苦にならないのじゃないかと思っています。
でも、その煩わしい書類作成も作っている過程でいろいろなメリットがあるのです。
以下は、私が受け止めた事です。
自分の考えを第三者に明文化する文書作成をする事で、自身の考えを確定できる。
他に、例えばラジコンヘリ防除の除外を強くアピールできる事。(でも、隣接する田んぼの持ち主には事前に了解を得に回りました)
理由付けすると変人扱いがなくなったような、、、(諦められたような)・・・(たまたま、時代の流れのような)・・・
文書作成時は手書きでも可能ですが、今はパソコン使用能力が問われています。
百姓もパソコンですが、私に言わせれば農林総合事務所のサイトからDL(ダウンロード)した申請書類のファイルは少しお粗末です。
今年から書式が変わったようで、こういう変更作業は若い人が行っているように感じます。
だから、単位のとり方とかはこちらの方で勝手に枠内に表記させてもらいました。これが通るかどうかは申請時の楽しみです。
 
年を取ると(私は団塊ジュニアという世代かな)言うことは聞かないし、あつかましくなるのですね、、、。
 
*** nakade ***

1/18 兵庫の伊藤さんから
三田市・一反農の伊藤です。
昨年の稲作を報告します。
昨年の収穫は230 kg/6a とさびしいものでした。分げつがひどく悪い部分が3箇所あり平均的にも株は細めでした。
その理由はよくわかりません。肥料は一昨年と全く同じにカラシナ播種時に醗酵鶏糞を60kg 、3月すえにさらに120kgをいれました。
田植えは
5月14日に手植えで、25cm角で移植、カラシナの出来はやはり‘ちょろでき‘でした。
 耕起(5月3日)、代かき(11日)、菜種油カス20kgを散布(16日)、5月21日に糠60kgを散布し、6月1日中耕除草を縦横にかけ手取りでコナギ除草をせざるをえませんでした。
深水を保ったためか、ヒエは全く出ませんでした。
 

コナギの発芽と生育について観察を行いました。
結果を添付します。

「コナギの発芽・生育について」)
この調査から次のようなことが考えられるのでは
1.コナギの発芽は20℃以上の温度に保持されている時間の合計に影響される。
2.米ぬかの抑草効果
米ぬかはコナギを目覚めさせ、腐食米ぬかは目覚めた幼葉を死なせる。赤木さんの表現を借りれば
まさに夭逝させるわけですね。夭逝は組織の腐食によるものでした。しかし、100kg/10a.の量ではすべてのコナギを
夭逝させられませんでした。カラシナの量が足りなかった(添付写真)。すきこみのタイミングが遅かったか。
遅れて発芽するものにはお手上げ。

3.手による除草でほぼコナギをせん滅したと思った状態でも、残留種子数は前年の半分程度は有りそうでした。
   稲刈り後の残コナギを、種を落とさないように取り除けば、表層の埋土種子は1/2 となる。
   土ズクリ10年の意味はこのあたりかな?と。
 観察の結果、いずれのデータも田んぼの中の事実として断言できません。ご意見・ご批判をお願いします。

 しからば、今年はと、考えていた所で、残念ながら田圃の返還を要求され、現在、借りれる田を探しているところです。
抑草はまた0から、の再開です。

1/17 岡山の林さんから「ニンジンの野ネズミ被害」
皆さん今晩は、
今年もよろしくお願いします。
今年の冬はあまり冷え込みません。当地では−3℃ぐらいが最低の気温のようです。
ニンジン収穫をやってみると分かったことですが、今年は野ネズミが多いようです。
まだニンジンの野ネズミ被害を見たことがない人のために、写真を撮ってみました。
ネズミの食べ方はニンジンの薄皮を残し、中をごっそり食べてしまう事です。この食
べ方はかなり芸術的です。野ネズミは冬でも活動するのですね。動物は体が小さいほ
ど大食漢ですので、かなりニンジンが食べられています。しかしイノシシ被害に比べ
ればこの程度の被害などは微々たるものです。野ネズミが活動できる為には、モグラ
のトンネルが必要です。ですからモグラの活動を抑えれば、野ネズミの被害も小さく
なるでしょう。

林 正弘
岡山市
1/16 お米の勉強会の村山さんから「Re本の紹介など」
 皆様、山下様    村山日南子です
 遅ればせながら今年もよろしくお願いします。
この12〜13日と本岡さん、岡田さん、前橋さん、井上さん、奥
村さんたちのご参加をいただき、三田のうど小屋、春日大納言
、岩津ねぎの見学会と在来種の勉強会をしました。
在来種は、なかなか栽培も大変、収量も少ないようで、地域に
残るとはいえ、温暖化に強いとはいえない気分になってきまし
た。でも美味しいのです。この美味しいというのをPRの中心と
して、新しい食べ方で再度見直されればいいなと思ったりして
います。

 さて、今晩の山下さんの技術について、とても関心を持って
読ませていただきました。
今年、私共は引き続き温暖化に対してできることを皆さん一緒
に考えて生きたいと思っていますが、その中心的テーマに農業
技術の伝承を考えています。私も本を読んでみようと思います。
 例えば、赤木さんタコの前お邪魔した時に、ふと漏らされて
いた一言、自分では説明しなくてもいいと思ってやっているこ
とも、案外誰でも当たり前にしていることではないかもしれな
いな、とおっしゃっていたような技術、基本的なお百姓の技術
を、体が覚える技術として伝えてくださったらいいなと思いま
す。赤木さんは、話しながらでも何をしながらでも、絶えずか
って足が動き、草取りやちょっとした作業をなさっていました。

1/14 やまちゃんから「本の紹介など」
今日は成人の日で、月水金とある直売所も休み。
寒いし、雨が降って田畑もじゅるので、この3日久しぶりにごろごろして過ごしています。
ところが昨日のお昼過ぎから腰が痛い。
ごろごろしているのにどうして?と不思議だったのですが、
どうも「とんど祭り」で、かきてが少ないので飛び入りでとんどをかついだのがこたえたらしい。
スリッパだったので手を添える程度と思っていたのですが、
自覚はないのですが、それでもどこかできゅっと腰にきた動きがあったのかなあ?
のろのろとした農作業には慣れた体も、瞬発力が低下してるみたい。
年ですねえ。4月15日の誕生日で還暦です。
赤木さんはたしかすでに還暦を迎えているはず。
どうぞご自愛ください。
 
前置きはさておき、今日は本の紹介です。
ひとつはだいぶ前に読んだ本ですが、
「絵で見る、野菜の育ち方」(農文協、藤目幸広著)
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31601106
なるほどと言うことがいっぱい書いてありました。
年のせいか、読んでもすぐ忘れますが、、、、(笑い)
たとえば、、、
「青首ダイコンの肩部は土から出ているけど、なぜ?
青首ダイコンの多くは抽根性といって、肩の部分は地上部より上に伸長し、先端部は下へ伸長します。
そのために土をかけてもかけても青首の部分は地上部に出てきます。
この部分は下胚軸といって、根ではなく本来は茎に相当する部分です。
逆にニンジン、ゴボウ、イチゴなどでは、根に収縮作用があり、また牽引根が発達しているため、
浅植にしておいても、根を地中に引き込み、地中に保持する性質があります」
 
どうです?ちょっと目から鱗でしょう?
 
お次は、「キウリの作業便利帳」(農文協・白木己歳著)
これも、例えばから行ってみましょうか。
「自家製床土の消毒は太陽熱で、、、
消毒に有効な高温は40℃からである。消毒期間の目安は40℃なら通算20日くらい。
45℃であれば通算10日である。
これらの条件を満たせば、土壌病害虫だけでなく臭化メチルでは殺せない硬実種子の雑草
(レンゲソウやクローバーなど)も退治できる。」
本書の後書きで
「今、野菜の生産現場では、職人芸とも言うべき管理のコツ、段取り、次善策といったワザが急速に失われている。
これのワザは、師匠の声咳に接する中で伝えられるのが本来の姿であろうが、
本書にもいくつかの伝承を託させていただいた」
と書いていますが、「揃って発芽させる播種法」とか「水かけ三つのやり方=それぞれ長所と短所が」
などなど、これでもかと言うくらい細かなワザを積み重ねながら、キウリの栽培体系を書いています。
 
この本を読みながらあることを思い出しました。
僕に中国雲南省が出自の黒米をくれたある大学の先生、
「稲作における篤農技術を収集して回りたいのです」と夢を語っておられました。
ところが、その後中国に技術指導に行かれててしまいました。
現場肌の先生がややもすると、海外の技術指導に向かってしまう、
これは今の日本の農の裏返しなんでしょう。
残念なことです。
井原さんの「ふた山盛り耕」や、赤木さんの改良版?の提案など、
眠っている宝がいっぱいありそうです。
特に代かきのワザは、まだまだ眠っているように僕には思われます。
それとも、眠っているのは僕の感度なのでしょうか?

1/12 岡山の赤木さんから「うろこ落とし」
毎度の赤木@菜の花です。

 堆肥散布どころか、田んぼは硬めの代掻きができるような状態になりました。
年末からは、蒸発量より降る量のほうが多いみたいです。しばらくは骨休み(私はあ
まり肉や脂肪が着いていないから、これぞほんとの骨休み)をいただきます。

 今日のお知らせは田んぼからちょっと離れて台所のお話です。
魚のウロコ処理は小さい魚なら包丁で、大きな魚はウロコ落としでバリバリとやって
いました。大きな鯛なんかになるとウロコがそれはもう飛び散って後始末が大変で
す。
 そこでお出ましが大根です。丸でも長いのでもいいのですが、説明は青首長大根が
しやすい。
 2つにスパッと切って(縦割りではないよ)切り口でウロコをゴシゴシこすると、
あら不思議、静かにそんなに飛び散らずにスルスルとウロコが剥がれてゆきます。剥
がれが悪くなったら大根を5mmほど切り落として新しい面を出してやればよい。
 だまされたと思ってやってみて下さい。目からもウロコが落ちますよ。
わが奥方も初めてやってみて驚いていた。
胸ビレの下なんかは、斜めに切り落とした先端でやればきっとうまくいくと思う。
たまにはこんな情報発信もいいだろう。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通

1/10 やまちゃんから「もみ殻堆肥の活用など」
去年やったことの中で良かったこと。
「現代農業」誌の「直売所名人になる」という特集で、
直売所の万引き対策に、来客センサーにカセットデッキを接続して、
バックグランドミュージックと、店主の声をダブルで流すというのがありました。
わが直売所も、9割近くはお金が入っているはずだ、それで良しとしようと思っているのですが、
たまにごそっと持って行かれることがあって、頭を悩ましていました。
このアイデアをいただこうと、センサーライトを一基(夕方にぴかっと電気がともります)、
センサーライトに「ピンポーン」の音が出るのを接続しました。
したところが、あまり期待していなかったのに、およよと言うくらい万引きが減りました。
やって見るもんですねえ、
ピンポーンと鳴るくらいで抑止効果があるなんて、万引きさんもかわゆいものです。
 
さて、もみ殻を堆積して野菜の育苗培土を作っていますが、
赤木さんがいわれるように、カナブンの幼虫がごろごろわきますね。
たぶん赤木さんは同じ場所に毎年堆積しているので、よけい沸くのでしょうね。
僕も長ネギの土寄せが大変なので、もみ殻を入れて土寄せ代わりにしています。
赤木さんとは違って、梅雨明けに定植(梅雨前に定植すると、雑草が大変なので)、
1,4メートル幅の畝で、凹凹凹、真ん中は軽トラの通路にして、両側の畝に定植します。
もみ殻を入れるは、9月中旬にコシヒカリの籾すりが始まってからです。
赤木さんのようにもみ殻置き場がないので、軽トラに枠を組んで籾すり機からのもみ殻を受けます。
2反分ほど籾すりするとトラック一杯になるので、それをネギの土寄せに使います。
赤木さんのように板で枠を組むことはしないで、もみ殻をネギの株元に置いていきます。
(これはネギの雑草対策を兼ねていますね)
風でもみ殻が飛ばされないように、追肥を兼ねて米ぬかをもみ殻の上に振っていきます。
これを2回ほどやります。約1町分のもみ殻が240メートルのネギに入ります。
12月になって最後の土寄せとして、谷の土をもみ殻の上に盛ってやれば、完璧です。
 
新しいもみ殻のせいか、カナブンの幼虫の被害はありません。
発生しても、トラクターのロータリーでぶんぶんやるので、翌年にはあまり持ち越さないのでしょう。
ネギを作る場所を年々変えています。
ネギを作りながら土作りをやっています。
 
1/9 福井の中出さんから「耕うん爪の配列」
そうなんですね。
赤木さんの言われた配列だと同じ二山盛り耕(井原さんの表現)の配列でも、ロータリーの均平板(フラップ)によりなお均平に出来るかもしれませんね。
そのアドバイス頂きます。
 
私も井原さんの本を読んでから爪の配列は二山盛り耕で通していました。
昨年の秋の一時、平面耕の配列に変えたまま田んぼの秋耕しをしたのですが、それも浅くした為、藁どころか株までも立ったままでした。
2番穂を残して冬鳥の餌になると考えた訳ではなかったのですが、、、。
 
もうひとつオチがあります。
爪の配列を変えたのはいいのですが、田んぼを耕しているとロータリからガスッ、ガスッと音が出る。ロータリを上げると回転しているのに音が出ない。
原因は、爪を固定するボルトが緩んでいた為でした。
農機屋さん曰く、ひどくなると爪取り付けホルダが駄目になり、ロータリの軸を外してホルダの溶接し直しが必要になり、安くても数万円の修理費との事。
「増し締め」は行った方が安全です。
 
新しい年になりました。
昨年、今までの稲作で出来高としては最悪の結果を残しながら、そんなことはとうに忘れて今年の計画に没頭しています。
50万円以上の赤字が確定したにも関わらずとなると、兼業としての私の場合、稲作は道楽に等しくなります。
問題は、女房の非難に堪える忍耐力があるかどうかでしょう、、、(ナンちゃって・・・)。
 
*** nakade ***

 
1/8 岡山の赤木さんから「謹賀新年」
赤木@菜の花です。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。いや、寒中お見舞い申し上げま
す。
新しい年が始まりました。
例年になく冷たく強風のお正月でした。きっと悪いものを吹き飛ばしてくれたでしょ
う。

 ブロックの囲いにモミガラを貯めて年中使っているのですが、とんでもない伏兵が
出てきた。
 台所の生ゴミも畑の残渣も、何でも埋め込んで堆肥にしています。この中にはシマ
ミミズが繁殖しており、モミガラと一緒に畑に移動して湿りの多いところでよく見か
けます。
 困ったのはコガネムシ(カナブン)がこの中に産卵して白い幼虫(当地では芋虫と
よんでいる)が増えてきました。最近では苗が急に枯れたら8割はこいつの仕業。残
りをヨトウムシや蟻が占めている。
 根深ネギを春に植えて夏に両側に板を立て、その中に前述のモミガラを入れて土の
代わりとし、白い部分を長く伸ばします。モミガラを入れるまではすこぶる順調なの
に、入れて間もなくするとポツポツと枯れてくる。引っこ抜くと根元がかじられてい
る。これは例年のことなんだが今年の被害は甚大で、何百本とあるはずの根深ネギが
数えるほどになっている。
 モミガラの保管方法を考えなくてはならんようだ。

 田んぼの2回目耕耘が始まりました。終れば堆肥散布、混合撹拌、溝あけ、緑肥播
種と冬作業が一気に進んでゆきます。これら一連の作業が終って初めて私の農閑期に
なります。
 レンゲの小さな双葉が見えてきました。こちらは順調です。
順調でないのが丸鋸で切った膝の回復。膝を90度以内に曲げることが辛い。平地なら
重いものを持っても平気ですが、階段の昇降には閉口してます。とくに下る時の姿は
見られたものではありません。足の不自由な人の気持がよくわかりました。
この足で5町歩に溝あけと種蒔きか・・・・終ったら温泉にでも行きたいんだが、こ
こが人生わかれ道で損な性格。 「湯に浸かっているこの時間があればあの仕事がで
きるんだが、、、終ってあれもできる筈なのに・・・」 仕事がいっぱい溜まってく
るとこうなっちゃうのよね。せいぜいお風呂の中でリハビリしますかね。

 トラクターの爪の配置に関しては井原氏の本に出てくるが、周囲を見ているとなる
ほどと納得できます。
 ワラをしっかり埋め込むには爪は二山盛り耕に限ります。私はそんなに爪を回さな
いし耕耘速度は早い方。でも1回耕しただけで大半のワラが見えなくなります。
片やお隣さんは平打ち耕にしてあり、耕した後はまっ平らになっていますがワラはも
ろに出ている。
 平らにしたければ後ろの鉄板を押さえつければわけなく平らになります。ただし完
全二山耕に配置すると谷が深すぎて平らになりきらない場合があります。そこでそれ
ぞれの山の端に近い爪を1本づつ入れ替えるとやわらかい二山になります。これなら
完全まっ平らになります。

今年の緑肥計画
レンゲ34a アンジェリア15a エンバク14a ひなげし21a 雑草緑肥131a 
菜の花類(菜花・カラシナ)297a 緑肥なし(菜種粕や米糠利用)8a  

雑草と菜の花類の428aは種子代はタダ。鶏糞堆肥と苗箱の土代合計3200円だけ。
良い子の標準的経費(農薬・肥料代)と私のとでは、520aでは少なく見積もっても
140万円の差額となりそうだ。
これを革命と呼ぶ。

 みなさんしっかり情報発信お願いしますよ。
自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通

1/7 新潟の佐藤さんから「 2008年の計画」
皆さんあけましておめでとうございます。
新潟の佐藤です。
雪が積もって 積もったといってもたいした量ではないから雪下ろしもする必要はな
いしかし畑や田んぼにも行けず。なにもすることがなく私も新年の計画を考えてみま
した。7反のたんぼを有機栽培することは決まっています。コシヒカリ、ミルキーク
イーン、ささにしき、黒米を作付けします。また10aばかり畑があるので将来的に
は有機の認定を取得するためにことしから記録を撮り溜めます。
きゅうり、ごーや、かぼちゃ、糸うり、夕顔
深雪なす、カラーピーマン、とまと、かぐらなんばん
○里芋、○じゃがいも、○さつまいも、○
大豆、黒豆、○小豆、○ごま、いんげん
おくら、レタス、○キャベツ、○かぶ、にんじん、○ごぼう
柿、梅は柿酢、梅干しをつくる。
○印以外は自家採種しました。ことしも同じ種を蒔きます。雪消えとともに苗作りを
はじめますがどうなりますことやら!!また稲刈り後のたんぼで何か作れないかとか
ねてより考えているのですがことしは野沢菜、大根、ブロッコリーなどを作ります。
田んぼで作れれば即有機野菜とすることも可能になるとおもっています。
正月も終わり静かになったら 有機米から麹も作るそれを味噌、ドブロク、漬物に利
用する。楽しみは際限なく広がります。

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