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3/31 お米の勉強会の村山さんから「栄養周期説を読んでください」

皆様、村山です。またまた割り込みでごめんなさい。
是非お読みいただきたい本のご案内です。
農作物を作る基本である作物の生育原理について、素人でもわ
かるように書かれた本「栄養周期説に基づく作物増収の本筋に
ついて」(大井上康講演録、感動農業研究会編集、日本巨峰会
監修、定価2千円)を是非ともお読みいただきたくご案内しま
す。
この講演がされたのは昭和25年で、肥料もあまりない時に、
肥料がなくても増収できるのだ、農薬がなくても大丈夫だと、
栽培の原理を説いておられます。農家の方々には、余計な肥料
をやらないで沢山収穫する参考として、消費者の方々には栽培
の原理を知るためや、家庭菜園にご活用いただきたいのです。
昔の講演を現代語訳(?)単位も今に変えて読みやすくした本
です。
4月5日姫路行参加の皆さんには、よろしければ、持っていき
ますので、ご注文くださいますようお願いいたします。書店で
売っていませんので、沢山取り寄せています。
そのほかの皆さんは、このメールでご注文くださいね。
 なお、この講演をなさった大井上康さんは、あのブドウの巨
峰を作られた方です。

 
3/31 岡山の林さんから「稲の分けつ数列(2)」
皆さん今晩は、
ツバメが3月27日にやってきて私に挨拶して行きました。これから次々とツバメ達がやってくるでしょう。あと1週間ほどで桜も咲くかな?中出さんの所はどうですか?
●稲の分けつ数列の周期性
前回は稲の分けつ数列の一般項を得るところまで来ました。次は、稲の分けつマトリックスには周期性があって、これをよく見ると取り得る状態には必ず順序というものがあり、でたらめな並び方をしていないということに気が付きます。
先ず、稲の分けつ状態を表すマトリックスを最初から一つずつ昇順に並べてみます。これは稲の成長を表しているといっても良いでしょう。
〈 0  1  0 〉〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1  1  2 〉〈 2  1  3 〉〈 3  2  4 〉〈 4  3  6 〉〈 6  4  9 〉〈 9  6 13〉・・・
〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1  1  2 〉〈 2  1  3 〉〈 3  2  4 〉〈 4  3  6 〉〈 6  4  9 〉〈 9  6 13 〉〈13 9 19
〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1  1  2 〉〈 2  1  3 〉〈 3  2  4 〉〈 4  3  6 〉〈 6  4  9 〉〈 9  6 13 〉〈13 9 19 〉〈1913 28
上の行列の各成分を2で割り、余りを同じ位置に置き換えていきます。2 で割り切れるか(即ち 0 )、又は 1 余るかのどちらかです。
〈 0  1  0 〉〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1  1  0 〉〈 0  1  1 〉〈 1  0  0 〉〈 0  1  0 〉〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉・・・
〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1  1  0 〉〈 0  1  1 〉〈 1  0  0 〉〈 0  1  0 〉〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉〈 1  1  1
〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1  1  0 〉〈 0  1  1 〉〈 1  0  0 〉〈 0  1  0 〉〈 0  0  1 〉〈 1  0  1 〉〈 1  1  1 〉〈 1   0
どうやら周期性が見えてきたようです。第7番目に単位行列 I が現れます。それ以後は又最初から同じ行列を同じ順番に繰り返すことになります。単位行列とは対角成分に 1 が並び、それ以外の成分は全て 0 が並ぶという行列です。
 I  = 〈 1  0  0
      〈 0  1  0
      〈 0  0  1
 
●7曜表と稲の分けつ
上で得られた周期表のように7個ずつ並ぶマトリックスにそれぞれ名前を付けます。たまには日本語で名前を付けても良いので、最初の行列を月、次を火、水、・・・、最後の単位行列を日、とします。すると稲の成長と共に月、火、水、木、金、土、日という状態を遷移しながら循環していく様子が分かります。カレンダーの7曜表のように、これ以外の日はありません。海王曜日といった曜日はカレンダーに無いのと同じです。また、月曜日の次に火曜日を飛ばして水曜日になることもありません。このように名前を付けた稲の分けつマトリックスを状態と考えてみました。例えば、
 〈 1  1  1
 〈 0  1  0
 〈 0  1  1
という状態は稲の分けつにありません。禁止されていると言えます。これは何故なのか?次にそれを調べてみます。
 
●分けつの禁止則
先ず、稲の分けつ数を成分とする行列を作ります。数列を一度に進める式 Onv から関係式が得られます。
  O = 〈 0  1  0 〉      O-1  =  〈  0 -1  1
        〈 0  0  1 〉                 〈  1  0  0 〉
        〈 1  0  1 〉                 〈  0  1  0 〉
でしたから、先ず F-2 まで求めておきます。O-1v  より、 F-1 = 0、 F-2 = 1 。そして、
  On = 〈 Fn-2 Fn-3 Fn-1
         〈 Fn-1 Fn-2 F 〉
         〈 Fn   Fn-1 Fn+1
とすると、n = 1 の時は
  O1 = 〈 F-1 F-2 F0 〉  = 〈 0  1  0
         〈 F0   F-1 F1 〉     〈 0  0  1
         〈 FF0   F2 〉     〈 1  0  1
となり、成立します。次に、稲の分けつ数列の漸化式@を援用して、
 On+1 = 〈 0  1  0 〉〈 Fn-2 Fn-3 Fn-1 〉 = 〈   Fn-1        Fn-2          Fn    〉 = 〈 Fn-1 Fn-2 Fn    〉
           〈 0  0  1 〉〈 Fn-1 Fn-2 F  〉    〈   Fn          Fn-1       Fn+1   〉    〈 Fn   Fn-1 Fn+1
           〈 1  0  1 〉〈 Fn   Fn-1 Fn+1 〉    〈 Fn-2+FFn-3+Fn-1 Fn-1+Fn+1〉    〈 Fn+1 Fn    Fn+2
各成分のインデックスが全て1だけ進みました。以上から、帰納的に証明できるので、稲の分けつマトリックスの各成分が表せました。
ここでもう一度稲の分けつ数を成分とする行列を見ると、同じ成分がマトリックスの中にちりばめられています。Fn を2で割った余りを Gn とすると、
 〈 Fn-2 Fn-3 Fn-1 〉 => 〈 Gn-2 Gn-3 Gn-1
 〈 Fn-1 Fn-2 Fn   〉     〈 Gn-1 Gn-2 Gn   〉
 〈 Fn   Fn-1 Fn+1 〉     〈 Gn   Gn-1 Gn+1
このように色分けされた成分の位置関係は固定されています。各成分Gnは 0 か 1 が取れる訳ですから、単純に計算すると 29 の取り得る場合の数があるのですが、かなりの制限がかかっています。これを第一種の禁止と名付けておきます。しかし、それでも 25 の取り得る場合の数が残るのですが、実際は可能状態は7つしかありません。この禁止を第2種の禁止とします。禁止則を破った状態の稲が現れるとしたら、それは突然変異でしょうか?私にはそのような稲姿を想像出来ません。以下に7つの可能状態を並べておきます。
     Gn-3  Gn-2  Gn-1  Gn   Gn+1
月    1       0      0       1      1
火    0       0      1       1      1
水    0       1      1       1      0
木    1       1      1       0      1
金    1       1      0       1      0
土    1       0      1       0      0
日    0       1      0       0      1
 
稲の分けつマトリックスは 3、4、5、・・・で割っても剰余に周期性が現れます。
 
林 正弘
岡山市

 
3/31 富山の予果さんから「減反で三角地なんて見たことないなあ。」
 現地の田んぼを見に来て計算して帰る担当者っているのかなあ。

 林さんの計算も相当マニアックだなあ。今度は三辺法かあ。みんなすごいなあ。と
ひそかに思っていましたが,村山さんの発言でちょっと嬉しくなりました。

この本はとてもよさそうですね。

 でも今は買えないし買わない。本はたくさんもらったり,もう色々手にしているか
ら。でも今度壁にぶつかったらこういうのをきっと買う。

 この間赤木さんからもらったはじめて食べた聖護院大根がおいしくて。

 大根と言ったら,私は何年も青首しか作ったことがなかったのですが。

 この大根は「かぶ」ではないのかと思うほど早く柔らかく煮える。甘いし味がい
い。煮物やおでんの下煮も必要がない。大根おろしもできる。コリコリした漬物にも
なる。皮はきんぴらになる。

 種まきの今の時期。私が作っているこの品種はこういう点がすごい!という自慢の
ものありませんか?地域によっては作れないとは思うけど私は是非知りたいです。

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
浜田 /toyama

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☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

3/30 新潟の神田さんから・市川さんへ・Re赤蛙」
遅くなりました市川さんありがとうございました。
オタマがすこし大きくなったら田に行って背面の黒班を確認します。
3/30 福井の中出さんから「林さんへ」
私には、難しい数式は良く分かりませんが、現実的に捉えると百姓でも四則演算、出来れば関数計算が出来る必要があると考えます。
具体的にいいますと減反面積を考えて一枚の田んぼを分ける時、その面積を調べる必要が出た場合は数学的な知識が必要になります。
私の田んぼの場合は三角形の面積計算で事足りますが、底辺×高さ÷2という私が中学生時代に習った計算式は現実的ではありません。
現実的に対応できるものはヘロンの公式というもので、三角形のそれぞれの一辺が分かれば面積を求められるというものです。
 
今でも数学的なことは取り付き難いですが、必要だと思って入ってみると結構単純だと思えるようになりました。
必要だから勉強できるのですが、まだ林さんの域に達していません。
失礼しました。
 
3/29 岡山の林さんから「稲の分けつ数列(1)」
皆さん今晩は、
イノシシに頭を悩ませられながらの農作業の傍ら、頭の体操としてイネの分けつ数列をもう少し考えてみました。数式で表されているからといって、科学的であるとは言えません。単なるパズルのようなものです。
去年の1月21日のメールでニンジンの葉序を与える連分数を得、それからフィボナッチマトリックスというツールを得ました。それは、
Q  = 〈1   1〉
       〈1    0〉
というマトリックスでした。
これは行と列の順序をそれぞれ1回交換しても同じ事が出来るので、
A  = 〈0   1〉
       〈1    1〉
とします。どちらでも良いのですが、ここでは以後作用させるベクトル成分のインデックスに揃えます。
次の漸化式からマトリックスを導き出します。
(n は k 以上、 k は 2 以上、c1は 0 でない。)
 
c1Fn-k+ c2Fn-k+1+ c3Fn-k+2 ・・・ + ckFn-1 = Fn ・・・@
 
この漸化式@から係数 <c1 c2 c3 … ck> を取り出し、 k × k の生成マトリックス Aprd を作ります。
Aprd= 〈 0  0  0  … 0
         〈 0  0  0  … 0
         〈 0  0  0  … 0
         〈 …………… 
         〈c1 c2 c3 … ck
次に、アップマトリックスを作ります。
Aup = 〈 0  1  0  … 0
         〈 0  0  1  … 0
         〈 0  0  0  … 0
         〈 …………… 
         〈 0  0  0  … 0
行列の和から k × k マトリックス A を合成します。A = Aprd+Aup
 A    = 〈 0  1  0  … 0
          〈 0  0  1  … 0
          〈 0  0  0  … 0
          〈 …………… 
          〈c1 c2 c3 … ck
行列式 detA は 0 でないので、A は正則行列です。逆行列 A-1 を作ります。
@式の両辺に1/c1をかけ、並べ直します。
 
Fn-k = - (c2/c1)Fn-k+1 - (c3/c1)Fn-k+2 ・・・  - (ck/c1)Fn-1 + (1/c1)Fn ・・・@’
 
上と同様にして@’式の係数 〈-c2/c1 -c3/c1 -c4/c1… 1/c1を取り出して作った退行マトリックス Arev とダウンマトリックス Adn から逆行列 Arev + Adn = A-1 作ります。
 Arev〈-c2/c1 -c3/c1 -c4/c1… 1/c1   Adn = 〈 0  0  0  … 0 〉   A-1  = 〈-c2/c1 -c3/c1 -c4/c1… 1/c1
          〈    0         0         0   …   0  〉            〈 1  0  0  … 0 〉            〈    1         0         0   …   0    
          〈    0         0         0   …   0  〉            〈 0  1  0  … 0 〉            〈    0         1         0   …   0   
          〈  ……………………………  〉            〈 ……………  〉            〈 ……………………………… 
          〈    0         0         0   …   0  〉            〈 0  0  0  … 0 〉            〈    0         0         0   …   0  
 
逆行列が出来ているか検算しますと確かに A-1A = I となっています。
(アップマトリックス等々は私が勝手に作り、名付けました。)
 
これで漸化式@で表せる全ての数列を扱うことが出来るようになりましたので、トリボナッチ数列、リュカ数列、フィボナッチ数列を試してみます。その後イネの分けつ数列を試します。
 
●トリボナッチ数列         0  1  1  2  4  7  13  24  44  81  149  274  504  927  1705  ・・・
トリボナッチ数列はk = 3、漸化式の係数〈 c1 c2 c3 〉 = 〈 1  1  1 〉、初期値 〈 F0 F1 F2 〉 =  0  1  1 〉というものです。トリボナッチマトリックスは、
 T  = 〈 0  1  0
        〈 0  0  1
        〈 1  1  1
トリボナッチマトリックス T と三次元ベクトル v 及び初期値から、最初のベクトル vini は、
vini = 〈0〉
          〈1〉
          〈1〉
として、T v  は、
           〈 0  1  0 〉 〈0〉 = 〈1〉,        〈 0  1  0 〈1〉 = 〈1〉,      〈 0  1  0 〈1〉 = 〈2〉, …
           〈 0  0  1 〉 〈1〉    〈1〉        〈 0  0  1 〉〈1〉    〈2〉       〈 0  0  1 〉〈2〉   〈4〉
           〈 1  1  1 〉 〈1〉    〈2〉        〈 1  1  1 〉〈2〉    〈4〉       〈 1  1  1 〉〈4〉   〈7〉
トリボナッチ数列を一つずつ進ませることが出来ました。このように数列上をどこまでも進ませることが出来ます。逆行列で元に戻せるか、検算します。T -1v は、
       … 〈 -1 -1   1 〈2〉 = 〈1〉,      〈 -1 -1   1 〈1〉 = 〈1〉,      〈 -1 -1   1 〈1〉 = 〈0〉   
           〈  1   0   0 〉〈4〉    〈2〉       〈  1   0   0 〉〈2〉    〈1〉      〈  1   0   0 〉〈1〉    〈1〉
           〈  0   1   0 〉〈7〉    〈4〉       〈  0   1   0 〉〈4〉    〈2〉      〈  0   1   0 〉〈2〉    〈1〉
 
OKです。同様にして、リュカ数列を試して見ます。
 
●リュカ数列     2  1  3  4  7  11  18  29  47  76  123  199  ・・・
 リュカ数列は k = 2、漸化式の係数 〈 c1 c〉 = 〈 1   1 〉、初期値 〈 F0 F〉 =  2   1 〉です。リュカマトリックス L は、
 L   = 〈 0   1
         〈 1   1
リュカマトリックス L と二次元ベクトル v 、初期値から、
vini = 〈2〉
          〈1〉
です。リュカ数列空間を行列 L と逆行列 L-1 で行ったり来たりしてみます。
L  v  = 〈 0   1〉〈2〉 = 〈1〉              L-1v  = 〈-1   1〉〈1〉 = 〈2〉
          〈 1   1〉〈1〉    〈3〉                         〈 1    0〉〈3〉    〈1〉
 
●フィボナッチ数列   1  1  2  3  5  8  13  21  34  55  89  144  233  ・・・
フィボナッチマトリックス A と二次元ベクトル v は、 k = 2、漸化式の係数〈 c1 c〉 = 〈 1   1 〉、初期値 〈 F1 F〉 =  1   1 〉として、
A  = 〈0   1〉,         vini = 〈1〉
       〈1    1〉                   〈1〉
から、
Av  = 〈0   1〉〈1〉 = 〈1〉
         〈1    1〉〈1〉   〈2〉
フィボナッチ数列を一つ進ませることが出来ました。このようにフィボナッチ数列上をどこまでも進ませることが出来ます。逆行列で元に戻せるか、検算します。
A-1v  = 〈-1   1〉〈1〉 = 〈1〉
           〈 1    0〉〈2〉    〈1〉
リュカマトリックスとフィボナッチマトリックスは同じです。ですからフィボナッチ数からリュカ数を生み出すことも出来ます。
 
●イネの分けつ数列     1  1  1  2  3  4  6  9  13  19  28  41  60  88  ・・・
 イネの分けつ数列はk = 3、漸化式の係数〈 c1 c2 c3 〉 = 〈 1  0  1 〉、初期値 〈 F1 F2 F3 〉 =  1  1  1 〉というものです。イネの分けつマトリックスは、
 O   = 〈 0  1  0
         〈 0  0  1
         〈 1  0  1
イネの分けつマトリックス O と三次元ベクトル v 及び初期値から、
 vini = 〈1〉
           〈1〉
           〈1〉
として、
 O v  = 〈 0  1  0 〉〈1〉 = 〈1〉
           〈 0  0  1 〉〈1〉    〈1〉
           〈 1  0  1 〉〈1〉    〈2〉
イネの分けつ数列を一つ進ませることが出来ました。逆行列で元に戻せるか、検算します。
O-1v  =  〈  0 -1  1 〈1〉 = 〈1〉
             〈  1  0  0 〉〈1〉    〈1〉
             〈  0  1  0 〉〈2〉    〈1〉
 
これでイネの分けつ数列空間を移動するツールが出来ました。数列を一度に n 進ませる事も出来ます。これは Onv  とすれば可能です。このツールを利用することで、ニンジンの葉序もイネの分けつも同じ様式で取り扱うことが出来るようになります。それだけでなく他の植物も同様にこのツールで取り扱うことが出来そうです。
 
ここで道草として、数列を一度に n 進ませる式 Anv からフィボナッチ数列の持つ性質を導き出してみます。
 
〈0   1〉〈Fn-1 〉  =  〈 F〉  から,    〈0   1〉n = 〈 Fn-1   Fn
〈1    1〉〈 Fn  〉      〈Fn+1〉           〈1    1〉     〈Fn      Fn+1
 
従って
 
 (-1)= Fn-1Fn+1 - Fn2
 
が得られます。
 
●行列の固有値と数列の一般項
数列を一つずつ進むのではなく、一気に目的の一般項を得たいものです。それには、マトリックス A の固有値を求めなければなりません。
det(λI-A) = det〈  λ     -1     0     0    …     0   〉 = λk - ckλk-1 - ck-1λk-2 - …… -c1 = 0
                     〈  0     λ    -1     0    …     0   〉
                     〈  0     0      λ    -1   …     0   〉
                     〈   ……………………………… 〉
                     〈  -c1  -c2  -c3   -c4  …   λ-ck
この行列式が k 個の解を持つことは分かっていますが、5次以上の方程式では代数的に必ず解けるという訳ではありません。この行列式が重根を持たない場合、それぞれ異なる固有値を λ1, λ2, λ3, … , λk (λj は複素数でもよい)として、1次独立な固有ベクトルが k 個得られます。そこで正則なマトリックス
 P   = 〈   1       1        1    …    1    
         〈  λ1     λ2      λ3    λ
         〈  λ12     λ22       λ3 …   λk2  〉
         〈  ……………………………  〉
         〈 λ1k-1  λ2k-1   λ3k-1…  λkk-1
を用いてマトリックス A を対角化出来ます。
P-1AP = 〈  λ1      0        0    …    0   
             〈  0      λ2     0    …    0 
             〈  0        0        λ3   …     0  〉
             〈  …………………………   〉
             〈  0        0      0     …    λk 
 
●フィボナッチマトリックス A の場合は次のようになります。
det(λI-A) = det〈λ     -1〉 = λ2-λ-1 = 0
            〈-1   λ-1〉
から、固有値 〈 λ1   λ2 〉 = 〈 (1+√5)/2    (1-√5)/2 〉が得られます。行列 A は、正則行列
P = 〈 1    1 〉  を使って    P-1AP = 〈 λ1   0 〉
      〈 λ1   λ2                              〈  0    λ2
と対角化できます。 P-1AP は対角行列なので, (P-1AP)n = P-1AnP
P-1AnP = 〈 λ1n   0 〉
              〈 0    λ2n
となり、対角行列及び初期値から n 番目の一般項が得られます。一般項は固有値を使って
 Fn  = α1λ1n  + α2λ2n と表せます。
フィボナッチ数列の初期値は F1  = 1、 F2  = 1 が与えられていますが、一般項の係数を求めるにはもう一つ前の値 F0 が必要となります。フィボナッチはアラビアを旅行した時にこのフィボナッチ数をヨーロッパに伝えたのですが、当時は 0 が知られておらず F1 から始めるのが当然だったでしょう。逆行列 A-1というツールが出来ましたのでこれを使って F0 を求めます。A-1v  は、
  〈-1   1〉〈1〉 = 〈0〉
  〈 1    0〉〈1〉    〈1〉
F0  = 0 が得られました。すると係数 α1 、α2 を使って最初の2数は、
 F0  = α1λ10  + α2λ20  = 0
 F1  = α1λ11  + α2λ21  = 1
となります。これを順次解いて係数を求めます。
 
    α1 +    α2  = 0           ・・・ A ,     〈 1    1 〉〈α1〉 = 〈 0 〉,       〈 1    1  | 0 〉
 λ1α1 + λ2α2  = 1           ・・・ B       〈 λ1   λ2〉〈α2〉   〈 1 〉        〈 λ1   λ2| 1 〉
B - A ×λ1 : C ;
  α1  +          α2  = 0       ・・・ A                                         〈 1     1   | 0 〉
  0   + (λ212  = 1       ・・・ C                                         〈 0 (λ21)| 1 〉
C× 1/(λ21) : D ;
  α1 + α2  = 0                  ・・・ A                                        〈 1     1 | 0            〉
  0   + α2  = 1/(λ21)      ・・・ D                                           〈 0     1 | 1/(λ21) 
A - D : E、 インデックスの入れ替えD’;
 α1  +  0   =   1/(λ12)     ・・・ E                                        〈 1    0 | 1/(λ12)
  0   + α2  = -1/(λ12)     ・・・ D’                                        〈 0     1 |-1/(λ12) 
係数 α1 、α2 が得られましたので一般項は
 Fn = (λ1n - λ2n)/(λ12) = (((1+√5)/2)n - ((1-√5)/2)n)/√5   ・・・ F
となります。
対角行列を得るための正則な行列 P が得られれば、数列はこのように一般項を得ることが出来ます。
 
●トリボナッチマトリックスと稲の分けつマトリックスの場合
を一般的に解きます。この解き方は複雑です。
det(λI - A) =  det〈 λ   -1    0 〉 = λ3-c3λ2-c2λ-c1 = 0 ・・・ G
                        〈 0    λ   -1 〉
               〈-c1 -c2 λ-c3
 
 λ = Z + c3/3 ・・・ H と置いてG式に代入すると Z2 の項が消える。
           λ3 = (Z + c3/3)3      = Z3 + c3Z2  + (c32/3)Z   + c33/27
       -c3λ2 = -c3(Z + c3/3)2 =     - c32Z2- (2c32/3)Z  - c33/9
       -c2λ   = -c2(Z + c3/3)  =                - c2Z          - c2c3/3
+ )   -c1    =                     =                                 - c1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
        λ3 - c3λ2 - c2λ - c = Z3  -  ((3c2 + c32)/3)Z - (27c1+ 9c2c3 + 2c33)/27 = 0 ・・・ I
一方、 Z3 = 1 となる解はガウス平面における正三角形の各頂点となるので解は3つあり、この3点を循環する。よってI式の解は、
 (Z0 , Z1, Z2)= eiωt1+s1+eiωt2+s2 (ω = 2π/3, t1+ t2≡0)
と表せる。t1+ t2≡0 をとる3つの組は (tt2) = (0    0), (1   -1), (-1   1) となるので解を全て書き表すと、
 Z0 =  e0+s1+ e0+s2  =  es1+ es2
 Z1 =  eiω+s1+e-iω+s2
 Z2 =  e-iω+s1+eiω+s2
を得る。しかも Z0
 Z0 =  es1+ es23√(a+√b) + 3√(a-√b)  ・・・ J 
という形をしているので、両辺を3乗すると、
 Z03 = 2a+3((a+√b)(a-√b))1/33√(a+√b) + 3√(a-√b)) 
ここで J式を再度用いて右辺第2項後半部を Z0 に戻し、各項を左辺に集めると、
 Z03 - 3(3√(a2-b))Z0 - 2a = 0 ・・・ K
を得る。I式、K式の係数を比較し、 a, b を確定してH式との関係から固有値 λ1 が得られる。
 λ1 = (c3 + ((27c1+9c2c3+2c33)/2 + (((27c1+9c2c3+2c33)/2)2-(3c2+c32)3)1/2)1/3
            + ((27c1+9c2c3+2c33)/2 - (((27c1+9c2c3+2c33)/2)2-(3c2+c32)3)1/2)1/3)/3
同様に、λ2, λ3
 λ2 = (c3 + ((27c1+9c2c3+2c33)/2 + (((27c1+9c2c3+2c33)/2)2-(3c2+c32)3)1/2)1/3e
            + ((27c1+9c2c3+2c33)/2 - (((27c1+9c2c3+2c33)/2)2-(3c2+c32)3)1/2)1/3e-iω)/3
 λ3 = (c3 + ((27c1+9c2c3+2c33)/2 + (((27c1+9c2c3+2c33)/2)2-(3c2+c32)3)1/2)1/3e-iω
            + ((27c1+9c2c3+2c33)/2 - (((27c1+9c2c3+2c33)/2)2-(3c2+c32)3)1/2)1/3e)/3
複雑な公式ですが、一応トリボナッチマトリックスと稲の分けつマトリックスの固有値を得ておくと、
トリボナッチマトリックスの固有値は、〈c1  cc3〉 = 〈1   1   1〉 を代入して、
 λ1 = (1 + (19+3√33)1/3      + (19-3√33)1/3)/3
 λ2 = (1 + (19+3√33)1/3e  + (19-3√33)1/3e-iω)/3
 λ3 = (1 + (19+3√33)1/3e-iω + (19-3√33)1/3e)/3
稲の分けつマトリックスの固有値は、〈c1  cc3〉 = 〈1   0   1〉 を代入して、
 λ1 = (1 + ((29+3√93)/2)1/3      +  ((29-3√93)/2)1/3)/3
 λ2 = (1 + ((29+3√93)/2)1/3e  +  ((29-3√93)/2)1/3e-iω)/3
 λ3 = (1 + ((29+3√93)/2)1/3e-iω +  ((29-3√93)/2)1/3e)/3
次に一般項を Fn  = α1λ1n  + α2λ2n  + α3λ3n  として係数を求めます。稲の分けつ数列の場合は逆行列を用いて F0 が得られるので、次の3連の方程式が得られます。これはトリボナッチ数列の場合と一致します。従って係数の形は同じ形をしています。
 F0  = α1λ10  + α2λ20  + α3λ30  = 0
 F1  = α1λ11  + α2λ21  + α3λ31  = 1
 F2  = α1λ12  + α2λ22  + α3λ32  = 1
より
〈  1     1     1 |0 〉 =>〈 1         1           1      | 0   〉 =>〈 1        1           1          |   0      〉=>
〈 λ1   λ2   λ3  |1 〉    〈 0   21)    31)   1   〉    〈 0    (λ21)    (λ31)     |   1      〉
〈 λ1 λ2 λ321 〉    〈 0   λ2(λ21)  λ3(λ3-λ1)|1-λ1〉    〈 0        0    (λ31)(λ32)|1-λ12
 
 =>〈 1     1        1     |   0                             〉
    〈 0 (λ21) (λ31)|   1                             〉
    〈 0      0       1      |(1-λ12)/(λ31)(λ32)〉
 
 1-λ12 = λ3 を代入して α3 が得られる。またインデックスを 1 -> 2 -> 3 -> 1 ・・・と順繰りに入れ換えると α1、α2 が得られる。
 α1= λ1/(λ12)(λ13)
 α2= λ2/(λ23)(λ21)
 α3= λ3/(λ31)(λ32)
従って一般項は、
 Fn = λ1n+1/(λ12)(λ13) + λ2n+1/(λ23)(λ21) + λ3n+1/(λ31)(λ32)   ・・・L
L式は稲の分けつ数列とトリボナッチ数列の一般項です。
(通常、一般項の式は留数定理から得られ、部分分数に分解して表示します。)
 
●これまでに分かったこと
1) 稲の分けつ数列はトリボナッチ数列に似ている。
  私はこれまで稲の分けつ数列はフィボナッチ数列と関連があると考えていました。
  しかし、トリボナッチ数列に関連があることが分かりました。
2) 稲の分けつ数列空間を自由に移動できるツール、すなわち稲の分けつマトリックス O とその逆行列 O-1 が存在する。
3) 稲の分けつマトリックスの固有値が存在し、それは1つの実数と2つの複素数である。
4) 稲の分けつ数列の一般項が得られた。(自然数と複素数を結び付ける式)
 
長くなりすぎますので、次のメールで稲の分けつに可能状態と禁止状態があることを見てみたいと思います。
 
林 正弘
岡山市

3/29 愛媛の大西さんから「土が臭い」
 大西@愛媛ですが、先輩方に質問させていただきます。

春本番のこの時期に、私の田んぼの土に触わると、土が臭い。
アンモニア臭というか、犬の小便の匂いがします。

これは、どういう状態なのでしょうか?
良い状態なのか、悪い状態なのか?
対策はあるのか?

この田んぼは、もちろん無農薬の田です。
秋に収穫後、藁を長いままでバラ撒き、米ぬか300リットルと発酵鶏糞150kgを表面散布。耕転はしていない。
雑草は、20センチくらいに伸びています。

3/29 新潟の神田さんから「ReひげもじゃのSさんとは
そうなんですSさんは斉藤さんです。
宮城での研修の時に話をしているうちに、斉藤さんとわかりました。
やまちゃんのメーリングでお会いしている人と分かりびっくりしたり、
初対面でした。研修が終わり忙しい、暗い時間に田、農舎、機械など見せて
いただき、夕食までごちそうになりました。
あの時生まれた牛は元気ですか、その節、斉藤さんには本当にお世話になりました

3/29 宮城の齋藤さんから「ReひげもじゃのSさんとは」
 やまちゃん
こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

>●やまちゃんから
神田さんのブログに出てきたひげもじゃのSさんとは、齋藤さんのことでしょうか?

あらら ほんとだ。
う〜〜〜ん。
肖像権の侵害ですな。(笑)

神田さんとは 内山節さんのセミナーではじめてお会いしました。
「HPの宅配便」らしいお話はされていたのですが まさかメンバーであるとは。
そうならそうと もうすこし内容の濃い(?)おはなしができたのに残念。

やはり「HPの宅配便」のオフ会が必要ですかね。

齋藤 政憲 
3/28 姫路市水族館の市川さんから「Re赤蛙」
 
> 新潟の神田です。
> 今年は暖かく、くろかけ昨日終了しました。
> 最後の軟らかい山田で今年もおたまじゃくしを見つけ、宇根 豊さん
> の本で調べたら日本赤蛙のようですがそうでしょうか、教えてください。

この写真では、ニホンアカガエルかヤマアカガエルかわかりません。
オタマの背面に1対の黒斑があればニホンアカ、無ければヤマアカです。

市川 憲平@水族館でした。

3/28 新潟の神田さんから「赤蛙」
新潟の神田です。
今年は暖かく、くろかけ昨日終了しました。
最後の軟らかい山田で今年もおたまじゃくしを見つけ、宇根 豊さん
の本で調べたら日本赤蛙のようですがそうでしょうか、教えてください。






ブログでも紹介してます
http://kandafarm.cocolog-nifty.com/blog/
 
●やまちゃんから
神田さんのブログに出てきたひげもじゃのSさんとは、齋藤さんのことでしょうか?

3/26 岡山の林さんから「伊藤さんの実験結果について」
皆さん今晩は、
伊藤さんの実験結果を見て、とても感激しました。
初期、5.5 くらいにあった pH が、田圃の泥に生息していた微生物の活動によって
急速に低下し、最低値 4 にまで下がり、その後一定期間 4.5 で安定していると
いう pH の変動が見られました。pH が最低値に達するまで3日かかり pH4.5 以下
の持続期間が約2.5日ありました。この持続期間中に芽を出したコナギは、おそら
く根焼けを起こして夭折するでしょう。
これで、ヌカに含まれていたデンプンが、微生物による醗酵によって有機酸にまで分
解され、泥中の嫌気状態の持続によって有機酸がすぐには分解されず、 pH が4.5
で安定している、という図式が予想されます。pH が最低値に達するまで3日かかる
理由は、デンプンの糖化にかかる時間と、最初は溶存酸素が呼吸に使われ、有機酸も
消費されている期間とも理解されます。
ビーカーテストによるpH測定だけでこれだけ綺麗なデータが得られるとは思っていな
かったし、有機酸によるコナギの抑制という仮説の妥当性がより強くなったと思いま
す。後は溶存酸素の量が分かればもっとその仮説が補強されるし、その有機酸が何か
?という事まで分かればもっと理解が進むでしょう。無酸素呼吸は細胞内の小器官で
あるミトコンドリアが働かない呼吸ですから、有機酸といわれているものの実体は
酢酸かもしれない。クレブス回路が働かずにデンプンが消費されていくとすると、主
に酢酸が溜まっていくということが考えられます。
百姓の期待として、この低pHの持続期間をもっと長く取りたいし、水温が高く推移す
ることによってこの持続期間に発芽するコナギの数は沢山の方が良いと考えていま
す。菜の花の場合は、この低pHの持続期間が長くなるのでしょう。ヌカによる低pHの
持続期間の延長策は、pHが少し上昇してくる5日目あたりの再散布が効果がありそう
です。この再散布では、既にpH4.5と低く、嫌気状態が達成されているわけですか
ら、少量の散布で即効果がありそうですね。嫌気状態で発芽できるのはコナギだけで
すから、この方法でコナギだけを選択的に叩けます。コナギの根の成長点を叩けば良
いわけです。
ヌカは、ビタミン、ミネラル、微量要素、リン酸、デンプン、アミノ酸となるタンパ
ク質が豊富に含まれた理想的な肥料となりますから、散布のタイミングを誤るとそれ
こそコナギを繁茂させることになります。また、ぼかしのように一度醗酵させたもの
は微生物のもっとも利用しやすいデンプンが減少し、もはや有機酸が出にくい物質と
菌体に変化しているので、肥料効果だけが予想されます。
伊藤さんの現在の田圃の pH は、通常の田圃よりとりわけ低いとも言えないのではな
いでしょうか。通常、田圃は畑のようにpHを調節するものではないし、pHを調節する
為に中和資材を投入すると、有機酸によるpHの変動幅が小さくなってコナギの抑制に
はあまり効果がない、ということになると思います。

林 正弘
岡山市

3/25 熊本の岡です
こんばんは、久しぶりです 
菜の花が満開です 
ことしは14ha 
600万本咲いてます 
2月20日 遅まきをしました 
4月下旬に咲くでしょうか?・・ 
今年もミツバチが、250万匹来て活躍してます
  


今年も菜の花除草やります
 
ただ今ぼかし肥料を7000k作ってます
材料は菜種を搾ったので、なて菜油が自家製でありがたいです今年は800kくらいありました
 
******************************************
熊本県八代市鏡町宝出57 
岡初義 
九州新幹線沿線は菜の花畑
http://blog.livedoor.jp/nanohana33/
い草「織り師」の事件簿
http://blog.livedoor.jp/igusaorisi/

3/25 埼玉の後藤さんから「低空飛行の農業と稲作を目指す」
埼玉、羽生の後藤です。

今年もこぼれ種のみのレンゲが茂ってきました。
地力+レンゲでそこそこの肥料分にバランスするところを見極めたいと
思います。「これは、」と思ったらちょっと足す程度に

http://udokuseikousonnsya.seesaa.net/article/90906446.html

今年もレンゲの蜜分は蜂で収穫し、レンゲが種をつけからからになるく
らいまでほっとくつもりです。

そうそう、今年は種蜂が普段の年の2倍くらいに高騰しているようです
ね。山形の大場さんが「種蜂を探しに奄美大島までいってくる」と言っ
ていました。うちは2群でほそぼそ蜜集めです。

目標を最初から最低限ラインに設定する低空飛行の農業を今年もがんば
ります。

**********************************************
 羽生   雨読晴耕村舎       後藤雅浩

メールアドレスmasa-goto(アットマ)cam.hi-ho.ne.jp
 ホームページhttp://www.cam.hi-ho.ne.jp/masa-goto
 ブログhttp://udokuseikousonnsya.seesaa.net/
 mixi日記 http://mixi.jp/list_diary.pl
  生産物情報http://udokuseikoufan.seesaa.net/
 
*********************************************
 
3/25 兵庫の伊藤さんから「田の酸性度(pH)について教えてください」
 三田・一反農の伊藤です。
 皆さんことしもいよいよですね。PHの測定を始めています。
ところが今年から、借りれた田んぼの土を調べた結果、最低5.08,3点平均で5.20でした。
去年の田の同時測定では 6.14n3)、でした。

・参考値:その隣の減農薬田では6.05、冬季湛水田では 6.88(いずれもn1)
 測定方法
 採取土  130gr  
  希釈水  新借入田の水は昨年たのものと水系が異なっていますので、それぞれの水約50mlで希釈した。
  新借入田の水路水?
 :7.77    、前年田水路水 ? :6.54
             
  (両水路の違い取水位置が異なり、新借入田の水路は谷上部、全く農耕地のない位置での取水で専用の水路で引かれている。一方、前年たの水路は谷川の田よりわずかに上流位置での取水である。) 

?5.20という結果は稲作において中和を要するレベルと考えるべきでしょうか。
どなたか教えて下い。

(追伸) 
ヌカ腐敗のビーカーテスト
御参考までに。
図中、19日の?5.02はヌカ投入前の値です。

 

ヌカ腐敗の ? 変化

 

 

日・3月

表層

中層

泥層

測定開始時気温

時間

19.63

5.2

 

 

 

15:00

19.98

5.81

5.63

5.51

18

23:30

20.36

5.74

5.67

5.48

17

8:45

20.88

4.78

4.66

4.74

22

21:05

21.4

4.13

4.25

4.63

21

9:45

21.63

4.16

4.16

4.22

38

15:00

21.92

4.05

4.1

4.2

18

22:10

22.35

4.2

4.25

4.31

19

8:25

22.77

4.2

4.27

4.36

20

18:30

23.35

4.4

4.43

4.45

17

8:25

23.73

4.43

4.44

4.45

19

17:25

24.35

4.45

4.44

4.43

17

8:20

24.81

4.46

4.43

4.42

18

19:25

25.38

4.43

4.44

4.43

16

9:10












3/24 岡山の赤木さんから「春めいてきました」
 赤木@菜の花です。

 桜の便りも聞かれ始めました。一雨ごとに春めいてゆく。。。いいですねぇ。畑に
アマガエルが見え始めました。
田んぼも十分な雨で一斉に発芽してきました。アンゼリアもヒナゲシも。菜の花類は
本葉が出始めたようです。その中でいまだに蒔いてないのがエンバクです。
予定の田んぼには黒豆がいまだに立っています。今さら収穫のつもりもありません。
そろそろ田んぼが乾いたのを見計らって耕さないと・・・

 従来は1月下旬から2月中旬にかけて、お天気と相談しながら蒔いていました。
3月下旬から4月上旬に蒔いたらどうなるか。6月20日頃の田植に対して間に合うかど
うか、やって見ないことにはわかりません。
 成功すれば、私の田んぼでは4月になってからでも麦なら十分だという確証が出来
ます。誰にも教えてもらえない技術は自分で実験するしかありません。
その昔古老から聞いた言葉 「春に蒔いても麦は麦だ」 秋に蒔くのに越したことは
ないが、春になってから蒔いてもそれなりの麦が収穫できると言う意味です。
 登熟前にすき込むのだから、春になってから蒔いても間に合うはず・・・・これが
今回の実験の根拠となっています。成果は6月に報告します。
 ま、失敗しても菜種粕でのパワーアップがあるから心配はありません。

 「ハゲワシと少女」に関して市川さんから寄せられたお便りに載っていた 「破局
のシナリオ」 つぶさに読みました。農業という職業に誇りと自信を持って歩んでい
けそうです。願わくば会社務めをしている息子が食糧の大切さに早く気づいて、二人
三脚で稲作がしたいものです。
 私事はさておいて、3月上旬に高知県の四万十市までお話に行ってきました。
岡山から特急列車に乗って4時間半。徳島の吉野川、大歩危小歩危あたりの絶景を楽
しませていただきました。高知からは時折太平洋が、ひねもすのたりのたりの顔を見
せてくれます。車窓から見えたものに、特に山間にたくさんの耕作放棄田がありまし
た。
 若い者は町に出てゆくし、年取ってもう手におえなくなったのでしょうか、それと
も減反政策のためにやる気を削がれてしまったのでしょうか。現在の農業政策には、
こんな不便な田を援助する法律はありません。
 先般のハゲワシと少女の写真と、耕作放棄のため草はらとなった田んぼが私の心の
中で何度も何度も交差します。穀物自給率28%のわが国には、草のはらがいっぱいあ
る。北朝鮮でさえ80%近くを自給している。かの国の人は多くが飢えていると私は
思っていましたが、もしもわが国に入って来る食糧がストップしたら、北朝鮮どころ
のさわぎではない。3千万人以上の国民が1年以内に餓死するらしい。
 日曜日の夕方NHKでやっていた。砂漠化の危機にアフリカの大半の国がさらされて
いると。アメリカでも耕作不可能な土地がどんどん増えていると。
 でもわが国にはいつまでも、いくらでも食糧は売ってくれるとみんなが信じてい
る。

 ありがたいことに多くの農家の前でお話させていただくチャンスがしばしばありま
す。
今までは有機稲作が経営面で勝れている農法であり、稲作農家よかくあれと話し、菜
の花農法の具体的な技術を説明してきましたが、今後はたとえ数分でも自給率のこ
と、食糧問題のことなんかもお話できたらと思っています。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木 歳通

3/24 長野の唐沢さんから「Re谷川さんの測定器について」
長野の唐沢です。
高知の谷川さんに「測定器について」
林さんの詳しいご指摘がありましたので素人の私がでしゃばる事もないと
思いましたが、PH計は高いので(プローブを一本ダメにした)失敗談を
話します。
PH計のプローブにはセンサーが2本、補正用の温度計が1本入っています。 
PH測定用の頭が丸くなったガラス電極には林さんのご指摘の通り
穴が開いています。この穴を詰まらせると電極が用を成さなくなります。
そこで、被検体の液は出来るだけ異物がない状態に濾過して測定したい
ものです。
これを怠ると、たとえ純水で洗浄しても素人には元に戻せません。
メーカーに送って修復してもらう羽目になります。
以上、失敗談でした。

3/23 長野の大井さんから「今年の稲作」
こんばんは。長野の大井です。久し振りに発信します。
今年の作付、
 緑肥+なたねかす 10a
 硫安への字     30a です。

緑肥田は、
  昨年10月21日 高低ならし
             元肥散布 尿素40kg 過石20kg
             耕起
             エン麦 10kg 菜の花 1.4kg播種(前年は菜の花のみ)
             トラクターで鎮圧・覆土
播種は前年度よりも1週間ほど早くできたせいか、雪解け後昨年はほとんど消えてしまったのですが、今年は菜の花もけっこう生き残っています。
長野の中でも雪は少ない方ですが一度降るとなかなかとけず、冷え込む朝は大人が乗っても雪は沈みません。

緑肥の育ち具合を見ながらナタネカスの散布量を決めたいと思います。
昨年は緑肥が少ないのにナタネカス散布量を40kgで済ませてしまったため
思うような結果が得られなかったようです。

今度参加された小諸の片岡さんとはかなり近いです。よろしくお願いします。

長野県佐久市  大井英典

3/23 高知の谷川さんから「測定器について」
いつもありがとうございます。
読むばっかりですみません。
 さて、皆様のお知恵をお借りしたいのですが、
田んぼの水質を数値化する為の計測機器を探しています。
 
ph/EC/DO/ORPです。
基本的に田んぼに対して使います。
お察しのようにお金持ちではないので
そこそこの値段でそこそこの仕事をしてそれなりの精度と
それなりの耐久性・メンテナンス性を期待しています。
 
インターネットで調べるとそれぞれまあいろいろありますが、
もし実際に使用した経験などがおありでしたら教えてください。
 
ORP以外は基本的に水中です。
 
今めぼしを付けている型番は
phはPH-201 かEH−1000
ECはCD4302かEC2000
DOはDO5509
ORPはYK-23RPかORP203Hです。
プローブは基本的に付属品を使うつもりです。
 
もう一つ、各センサーを使用後洗浄すると思いますが、これはバッテリー補充水
で構わないのでしょうか?水道水でも良いという人もいますが・・
 
おそらく皆さんは経験豊富だと思うので、機材選定のコツや使用上の注意、
メンテナンスはもちろん、数値の読み取り判断の仕方、購入方法
さらには意味があるのか無いのかなども含め教えてください。
 
私自身はこれらの計測器にあまり興味はないのですが・・・
様々な事情が重なり使いこなす必要に迫られています。
 
お知恵をよろしくお願いします。
 
高知県 谷川徹
 
3/23 岡山の林さんから「谷川さんの測定器について」
皆さん今晩は、
谷川さんの質問ですが、測定器について色々書いてきた手前、私も何か答えなければ
ならないような気がします。実は私もお金が無くて測定器は1台も持っていません。
バッテリー補充水は硫酸水でなく、純水であればセンサー部の洗浄に使えると思いま
す。蒸留水でなくても脱イオン水で十分です。pH計のガラス電極は実は目に見えない
ような小さな穴が開いているので、手で触れないようにすることが大切です。電極の
キャップが付いていると思いますので、これを被せて絶対に乾燥させない事が大事で
す。洗浄にはポリ瓶で出来た洗浄瓶がホームセンターなどで最近は置いているのを見
かけるようになりました。この中に純水を入れて使います。電極内部には飽和塩化カ
リウムの液が入っています。この液が少なくなってくれば補充します。電気伝導度を
測るセンサーは一定の間隔で並べたプラチナの板で出来ています。これの取り扱いは
比較的簡単です。洗浄瓶を使って綺麗にします。溶存酸素計も同様に綺麗にします。
いずれも泥を付けないような使い方をすることが大事だと思います。使用方法につい
ては機器にマニュアルが付いていると思いますのでこれを良く読めば分かると思いま
す。分からなければ普及センターに聞けば教えてくれると思います。

林 正弘
岡山市
3/22 茨城のすずき産地から「Re ショッキング」
話題にしていただいてありがとうございます。

とある小学校に呼んでいただいて、昨年、一昨年
こんな授業をする機会がありました。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/766d55a4899a1944c89cdc40a143aa42
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/d6a9a3c895891cd1c5c8519d94d8ecba

赤木さんのような米づくりめざし、その足下ていどにでも及べば、私も少しは
世界のために役立つのではないかとあくせくしているつもりでおります。
今後ともよろしく(勝手に)お世話になります。

きょうの朝日新聞に興味深い投書があったので切り抜いておきました。



きっと銀行から借金などもして、一生懸命がんばっているのでしょう。
投書の主に同情は禁じえません。しかし同時に、
“自分達の食べ物は、どこかの誰かがいつまでも
作りつづけてくれると、信じてやまない”できて、
お店の経営を始めたのだろうかと思ったり、
バターはインターネットで作るものかい? とか、
酪農家の現場に一度でも行ったはあるのかな?
とか聞いてみたくもなります。
と言ってはいじわるでしょうか。

鈴木孝夫
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すずき産地http://www.suzuki31.com/
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3/22 姫路市水族館の市川さんから「破局のシナリオ」
市川 @水族館です。

赤木さんの『自分達の食べ物は、どこかの誰かがいつまでも作りつづけてくれる
と、信じてやまないのが日本人だ』の続きです。
工業製品を売った富で、世界中から自由に食料を買い続けることが出来た時代は
終わりを告げようとしています。インド人や中国人の多くが、日本人やアメリカ
人並みの暮らしを望んで、経済発展を遂げつつあるなかで、マグロでも大豆でも、
日本は中国などに負け続けています。エネルギー、鉱物、食料など、すべての資
源の価格がこれから上昇していくでしょう。すでに石油価格は急速に上がりまし
た。大豆畑がバイオ燃料の畑に変わる中で、穀物の価格上昇ドミノはもうとまら
ないでしょう。7000万人分の食料を輸入し続けてきた国が、窮地に陥るのは目に
見えています。飽食の時代から飢餓の時代への移行はそれほど遠い未来の話では
ないと思います。研究者の間では、2030年問題として破局のシナリオが予想され
ていますが、この国は2030年を乗り越えられるのでしょうか。
2030年問題は、下記のHPを見てください。
http://www.kumagera.ne.jp/marutoku/ondanka.htm
http://www.chikyu.ac.jp/rihn/topics/topics_20060609.html

3/22 富山の予果さんから「Re破局のシナリオ」
  破局のシナリオであっても,私は最後まであきらめないで生きたいと思っていま
す。最後の時を迎えるその時にうろたえないでいられるように,日々心を鍛えていま
す。

  また,自分ができる範囲でメッセージを発し続けることが大切だと思っています。

  女の子がハゲタカの餌食になりそうな時に,そのことを写真をとおして世界に伝え
るのも大切なことです。

 が,目の,前の少女を一人助けることは,この世界の人々の多くの人々を助けること
と同じ重みがあるのではないかという思いも今はしています。

 ようは,自分のできることをしっかりやっていくこと。そしてあきらめないことで
はないでしょうか。
 
 この問題への取り組みで色々失敗もした中で(簡単には口にしたくないほど辛い失
敗もしましたが),私が学んだことなのですが。

署名変えてみました。↓
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
浜田 /toyama

http://www.cty8.com/kamu/ 
http://blog.fideli.com/kamumi/
http://kamumi.webspace.ne.jp/bbs/
http://mogua.webspace.ne.jp/bbs/

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆

3/20 神奈川の笹村さんから「Re ショッキング」
あしがら農の会の笹村です。
赤木さん、鈴木さんのおもいに、私も揺り動かされます。
日本がこのままでは、どうにもならない。
この迷走飛行の軟着陸地点は、農業にしかない。
そう思って、農業を始めました。
そして、あしがら農の会を始めました。
何故か、こんな日本ではありますが。

心底農業が好きだという若者たちがたくさんいます。
その若者を手助けすることが、
未来におもいを繋ぐ事だと、考えています。
農文協は確かに七面倒くさい、出版社かもしれませんが。
私は現代農業に励まされ、農業に踏み出しました。

この生硬いものを、実践技術と言う切り口で、考えてゆく。
ここは非常に興味があります。

3/19 福井の中出さんから「Re ショッキング」
この写真を、過去に私は見ていました。
 
ソルガムは中国では「コーリャン」というらしく、日本に在る物では「キビ」に似ているのではないかと思います。
その時は飼料作物ということで当事国は輸出したのでしょうが、今はバイオエネルギーの原料としても注目されていると聞いています。
石油で大もうけをしている国の若者は定職にも着かずキリギリス状態。方や、食料自給率40%を切ったといっても一向に危機感を持たないどこかの国の人々は高いガソリンに四苦八苦。
そのような国自体が、写真の少女のようになるかも、、、。

3/19 やまちゃんから・一輪台車その後」
スーダンのような国からも穀物(飼料)を輸入しているとは、お金に顔はないとはいえちょっとやりきれない思いです。
30年ほど前農文協で営業の仕事をしていたことは前に書きました。
農文協は理屈っぽい団体でして、月に2回くらいは研修があり、お勉強会をやっていました。
農文協の理論に消化不良をおこし、7年ほどでやめました。
もちろん退職したのはそれだけではなく、いろいろ行き詰まってしまったからですが、
そしてそのあと何度か転職しているので、もともと転職癖を持ち合わせているようです。
転職を重ねながら、自分にむいてる仕事は何だろうと考えたとき、
「商社に勤めていたら、社内表彰されるくらいの仕事は出来ていただろうな」と、
悲観的に自己分析をしたことがあります。
それなりに企画力があり、それなりに馬力があって、
ひたすら実績を上げるという面をとれば、それなりに能力を発揮できそうに思ったのです。
自分の中に日本人の典型を発見したのでしょうね。
 
さて、しつこく一輪台車の改造についてです。
我ながらグッドアイデアだと思っているので、しつこく情報を出して、共鳴者を募りたいと思っています。
刈り払った畦草を集めるのにも使えそうです。
今回のマイナーチェンジ(?)は、下駄の部分です。(添付写真参照)
安定させる為、下駄の長さを倍の40センチにしてみようかと思っていたら、
下駄を止めているボルトの向きをひっくり返して、ボルトを少し長めの20センチにすることを思いつきました。
突き出たボルトに爪の役目をさせたら、もっと安定しそうに思いました。


今のところ、一輪台車に動散を載せて、油かすのペレットと卵殻を畦から散布する予定です。
卵殻はタンクの中で、米ぬかのようにブロックになることがなく、よどみなく排出されるのですが、
あまり飛びません。(飛ぶ距離が短い)
この間林さんが教えてくれた理屈によれば、
卵殻は比重は重い。25リットルのタンクに25キロくらい入ります。
しかし全体に細かいので、大きめの殻は遠くまで飛ぶけど、小さな粉状になったのはあまりとません。
田んぼの真ん中を一輪台車を押すことが出来たら言うことないのになあと思案していたら、
「そうだ、運搬車に動散を載せるという手もありだ」と、思いつきました。
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/nouki-tou.htm#RE・富田さんに写真が出ています)
この件については、具体化したら、また。
 
25キロを背負って畦を歩くと、膝ががくがくするやまちゃんでした。

3/19 岡山の赤木さんから「 ショッキング」
赤木@菜の花です。

すずき産地さんのHPのぞきました。
へぇ〜、そうなんだ、などと思いながら見ていましたら、いつの間にか迷い込んで開
いたページには「ハゲワシと少女」という写真が載っていました。
 スーダンの少女が空腹で力尽きているのを、ハゲワシが狙っている写真です。
そのスーダンからは、主食のソルガムという穀物を家畜の餌として日本は買い付けて
いるらしい。貧しい国の主食を奪って飢餓に陥れ、自国の田畑は耕作放棄して、もっ
とラクで豊かな暮らしを追いつづけているわが国。
 井上ひさしさんによると、自分達の食べ物は、どこかの誰かがいつまでも作りつづ
けてくれると、信じてやまないのが日本人だと。そんなことも書いてあった。
 久々に身体がカッと熱くなるほどの衝撃でした

 前述の写真を目に焼き付けるほど見ました。なんかこう今の自分はこれでいいのか
と、自問自答を始めるほど強烈でした。きっと現状に甘んじて今の生活から抜け出す
ほどの元気も勇気も今の私にはないでしょう。できることといったら何だろうか。地
上に暮らす一人として身近なところでは何をすればいいのだろう。
 とりまとめることのできない感情が脳の中を通り過ぎてゆくほどショッキングな写
真でした。
すずき産地さん、ありがとうございました。
すずき産地さんのHPで「ハゲワシと少女」で検索してみて下さい。

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通

3/18 茨城のすずき産地から「オイル漏れ」
こんな手抜きをばらしちゃうと、
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/6c57e754f899687d48849aef2e819573

笑われる?叱られる?呆れられる?
支持してくれる人もいてほしいけど(^^;

鈴木孝夫
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3/16 岡山の林さんから「RE:山下さんの動力散布機」
皆さん今晩は、
ところで、私のところにも「年金特別便」がやって来ました。私の年金データの一部も5000万件の内に
含まれていたようです。しかし、まだ4割が誰のものか分からないというから、複雑な気持ちです。自分
年金だけ助かっても、データがまだ見つからない人には気の毒だ。それに、私の場合は4件が不明
なっているので、全部が見つかる見込みはないだろう。5000万件で助かるデータとは、幸運にも
コンピューターに存在し、且つタイプミスやエラーも無かったデータに過ぎないからです。
 
g と t について説明不足でした。
t は山下さんがおっしゃる通り時間です。
g は重力加速度です。9.8 m/s2 
となります。9.8 m/s2では、ゆとり教育世代には覚えられないので・・・と考えた当時の文部省は10 m/s2
としているかもしれません。
粒状の化成肥料とペレットの油かすでは、当然粒状の化成肥料の方が比重が重く、遠くへ飛びます。
風や空気の抵抗を受け難いからです。ペレットの油かすはペレットの形状が大きいほど良く飛びます。
それは同じ比重なら表面積は形の2乗、体積は3乗となる為、空気の抵抗に対して有利となるからです。
しかし、逆にペレットの場合様々な大きさが含まれている方が散布には適していると思います。それは、
散布角度を固定している為に、ペレットが全て同じ大きさをしていたら、落下点は畦から一定距離
田圃に入った線上に並んでしまうからです。ペレットの形状がほぼ同じ場合は、ペレットと普通の油かす
を混ぜるといったなんらかの工夫をしないと散布が均一にならないかも知れないですね。
 
林 正弘
岡山市
 
●やまちゃんから「林さんへ」
たびたびありがとう。
丸山の動散には「すっとび噴頭」というのがあって、3本つないで約2メートルの散布管ですが、
5段ロケットみたいになっていて、一応畦端から20〜30メートルの間に均等に散布できるようになっています。
どの程度の信頼性があるかわからないのですが、適当に散らばって飛んでいきます。
 
3/15 稲田です「農業用資材紹介」。
茨城・久松達央さん「有機農場の四季」blogより。
http://d.hatena.ne.jp/kazedayori107/20080312#p1
---
3/15 岡山の林さんから「山下さんの動力散布機」
皆さん今晩は、
山下さんの動力散布機の打ち上げ角度ですが、45度の角度が一番遠くに飛びます。
数学というよりも物理の問題ですね。頭の体操を兼ねて証明します。年配の世代に属する皆さんは高校の物理で習ったことがあるので、すぐ思い出せます。風もなく空気抵抗も無視するとして、
散布機から打ち出される物体の初速をベクトル U とし、垂直方向 Uv 及び水平方向 Uh の速度はそれぞれ
Uv = U sinθ ・・・@
Uh = U cosθ ・・・A
と表せます。物体は放物線を描いて飛んで行き、一番高く上がったところで上向きの速度成分は 0 となり、その後上昇に要した時間と同じ時間をかけて打ち出したと同じ水平線上に落ちます。最高点に達した時の速度は 0 なので Uv-gt = 0. すなわち t = Uv/g が一番高く上がるまでの時間です。水平線上に落ちるまでの時間はこの2倍となります。この時間の間に水平方向に飛ぶ距離は、
 L = Uh・2t
t に代入し、次に@、Aを代入して
 L = Uh・2Uv/g = (U2/g)・2sinθcosθ = (U2/g)sin2θ
 水平方向に飛ぶ距離が最大 Lmax となるには 2θ = 90度となります。従って θ = 45度のとき一番遠くまで飛ぶことになります。
現場では風の影響は大きいでしょうね。
 
林 正弘
岡山市
 
●やまちゃんから
林さん、ありがとう。
「動力散粉機」じゃなくて、「散布機」なんですね。
「噴霧器」から連想して「散粉機」だと思いこんでいました。
ところで、「t」は時間ですね。「g」は何の値ですか?
重さ?どうも違うようだなあ。
粒状の化成肥料とペレットの油かすでは、どちらの方が遠くへ飛びそうかなあ?
 
(一輪台車の補足です)
動散を一輪台車に載せたとき、 シャッターレバーを動かしてから取っ手を持って台車を押し始めます。
1キロ粒剤の除草剤のように少量の場合には、このタイム差は大きいですが、
僕の場合には、有機肥料専用ですので、問題ないと考えています。
動散の台車への固定は、できれば簡単に取り外しがきくようにしたいと思っています。
予め肥料を畦の途中まで運ぶのにも使いたいので
3/14 やまちゃんから「一輪台車に搭載の動力散粉機」
昨日は「PH4の畑でホウレンソウがすくすく育つ」の記事の件で、
バタバタと訂正に訂正を重ねて、すみませんでした。
結局、最初の書いたことは間違っていなかったようです(笑い)
 
さて、今日は気分が上々です。
なぜかって、前に書きましたが一輪のアルミコンテナカーに動散を載せるもくろみ。
1日雨が降っていたので、ホームセンターに行ったらコンテナ2個タイプが4980円で売っていたので、
こりゃ安いと早速購入してきました。
それで、一番気がかりだったのが、畦の上に止めたとき安定させる方法でした。
一輪車の脚は広すぎて、畦からはみ出しそうです。
思案していて見つけたのが、電気屋さんが配線などに使うレール。
姉夫婦が配電盤の会社をやっているので、そこで見つけて貰ってきました。
貼付の写真をご覧ください。



これは、我ながらグッドアイデアでした。
下駄にあたる部分は20センチに切って、ボルトナットで止めましたが、
もしかしたらもっと長い方が安定するかもね。
 
あとは、「すっとびくん」とかいう散布管を約45度の角度にどうやって固定させるか、
その作業が残っています。
(45度にするのが一番遠くに飛ぶように思うのですが、数学の計算はそれであっていますか?)
興味のある方、一緒にアイデアを出し合いませんか?
ひとりで考えるより、発想の違う人同士情報交換しあいながらやった方がいいものが出来ます。
 
僕の固定の仕方では、散布管が左に伸びることになるので、左回りの散布になります。
畑の形によってやむを得ないときは、バックしながら散布してもいいかなと思っています。
三菱の「散クロー」は、僕の取り付け方とは反対向きで、散布管は左右135度に開くようです。
(つまり真横には開きません)
コンテナ2個タイプですので、動散を載せて前部があいていて、そこに肥料を載せることも出来るなと思っています。
コンテナ3個タイプは、台車部分が長いので、手元のハンドルにかかる加重が重すぎないかなと思って、
やめにしました。

3/14 福井の富田さんから「RE:林さんの土壌の「科学的な見方」や「土壌分析」
池田町の冨田でございます。

林さん、メール有り難うございます。
測定機器を使うことの意義について、同感です。
長い目で見たとき、ひとつひとつのデータの積み重ねがいつか、ある事象を解明する
資料になるだろう事は期待しています。

 ただ、農業分野での多くの科学分析なるものが、モノを売らんが為の行為である事
が多く、本当の意味での「科学的」論理に基づかない事があまりにも多いと思ってしま

います。

 土壌分析や土壌診断でわかる事と言えば、何かの資材を大量に入れすぎて、ある
成分が過剰になることによって障害が発生している事を解明するぐらいではないでし
ょうか?
 そんな事は土壌診断するまでもなく、百姓的バランス感覚や判断力ではあり得ない
事をやっているわけで、科学を持ち出すまでも無い気がします。

 あるいは、土壌診断で何らかの成分が足りないと診断されたとします。
そこで、何かの資材を入れて対処しようと考えても、自然界はそんなに単純な関係で
成り立っている訳ではないので、ある資材だけを入れても永続的にうまくいく事はない

と思います。
 その土地に足りないモノがあるとして、百姓ならばその土壌にあった作物を選択す
るハズです。あるいは、雑草等の力を借りて少しずつ土壌を変化させてゆくものなの
ではないでしょうか。
 自然の中で作物と共に生きるというのはそういう意味なのではないかと思います。
その大前提は観察にあり、観察こそが科学的思考の出発でもありますね。

 測定機器はとても大きな力になります。しかし、その測定機器を使う人の心がとても

大切なのだと思います。今のレベルの科学や測定値が全てだと過信しない心が絶対
に必要だと思います。
 そして、もし仮に測定機器が無くとも、百姓の目で測定し分析できるような百姓にな

れたら、と思います。

 林さんのおっしゃるように、観察と経験を積んだ百姓にだけにわかる言葉では広が
りは期待出来ないかもしれませんね。そういう百姓でない人や非農家の人にも伝えら
れる言葉、それが必要なのだろうと思います。
 ただ、自然界はあまりに要素や要因が多すぎて、既存の言葉や記号、数値だけで
は表しきれないものがたくさんあることを理解している事も科学的だと思います。
 
●やまちゃんから
富田さんから、追伸で続便が届いたのですが、
半分くらい文字化けしていましたので、富田さんに返しました。
よって配送していません。

3/13 岡山の赤木さんから「おばあちゃんの言葉」
赤木@菜の花です。
富田さんの近所のおばあちゃんの話 
 「穂肥をやるときは、稲の葉っぱの色が畦草の色と同じ色になるように肥やしを入
れるようにするといい。」
 これは含蓄の有る言葉ですねぇ。

 北陸の福井なら穂肥はどんと打てるはず。その地でこの言葉。
特に西南暖地で稲つくりをする者にはまさに金言です。
夜温が高いために穂肥は効用よりも弊害が出やすい暖地でも、多くの農家は穂肥で米
が太ると信じています。こんな地域こそ控え気味の穂肥が望まれるのに。

 思い返せば30年も前のこと。慣行農法に浸り指導機関の言う通りに肥振っていた私
は、出穂前に化成15kg、出穂後にもう10kgが当たり前と信じていた。
第1回目の穂肥以後に振る肥料は、それまでに振る量より多いのだと話してくれた先
輩もある。その人の田んぼは毎年決まって必ず絶対全面倒伏していたが。。。。
薬を振るのは当然技術だから病気も怖くなかった。でもそれにしても私もよく倒して
いたなぁ・・・・
 そんな頃の秋の葉色は真っ黒だった。くず米がわんさと出ていたがこれも当たり前
で、穂肥を減らせばくず米が減るなんて思わなかった。
翌年の穂肥現地指導では教えられるままに、やっぱしドカンと振っていた。

 リスクは自分持ちとなるが、自ら考えることを始めてこそ自立した農家だ。
ここのところを教えてくれたのが井原さんのへの字稲作であり、宇根さんの減農薬思
想だった。これが今から21年前だ。

 このばあちゃんは、そこのところをちゃんと心得ている。
自分としての基準を持っている。
すばらしい!

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通

3/13 岡山の林さんから「RE:土壌の「科学的な見方」や「土壌分析」
皆さん今晩は、
山下さんのメールに反応します。
冨田さんのメールには、
>近所のある農家のおばあちゃんの話 ・・・ この言葉を実行するには、複雑な要
因を総合的に判断する力と観察力と経験が必要です。
とありました。その通りなのですが、分析的であることだけが科学的であるわけでも
ありません。そもそも英語の「theory」の起源は「観察」という言葉に辿りつくわけ
ですから。
百姓が田圃を観察すること、その行為自体がある意味科学的であると言えます。測定
機器を使うだけが科学的であるとは言えません。データだけでは、あまり前進はあり
ません。それを如何に解析して、理論(theory)として立て将来を予測可能にしてい
くか、という事が大切ではないでしょうか?
測定機器は、目や耳など五感の拡大、延長上にあるものとして見るべきです。舌で舐
めてみて酸っぱければ酸性、というだけではちょっと他人にうまく説明できません。
やはり百姓もpHメーターを使って良いのです。他人に伝える為には論理の飛躍や矛盾
があってはいけません。誰もが納得する論理の組立てが大事です。

林 正弘
岡山市
3/13 やまちゃんから「訂正です」
雑誌の青木恒男さんの記事の紹介、とんでもない間違いでした。
「ホウレン草は、PH4〜5でも健康に育つ。
酸度の問題ではなく、Caの吸収障害のように考えている」
雑誌が見つかったので、読み直したら、何処にもそんなこと書いてない。
僕の頭の中で勝手にねじれて記憶されてしまったようですが、どこでどうやってそんな曲解が生まれてしまったのやら。
あなおそろしや。
 
忠実に、雑誌の記事を写してみます。
「さて、私のハウスは放置しておけばPH4,0〜4,3で安定する酸性土壌です。
水田から転換した畑の土壌は強い酸性を示すことが多く、
毎作多量の石灰を入れて酸度矯正をしても、
あっという間に土壌に固定化されて無効果し、2ヶ月と持たないのが現状です。
特に酸性を嫌うというホウレンソウやハクサイなどを冬場に作るのは難しく、
どうにか発芽はするものの葉が黄化そて、枯れてしまうこともしばしばです。
石灰を大量に入れ、この状態を完全に改良しようとすれば、
とんでもないコストがかかってしまいます。
さて、どうすればよいのか?
あれこれ試して最後にたどり着いたのが半不耕起のウネで、
不耕起層と耕起層の間に石灰を層状に入れる方法です。
これなら全層混和と違い、カルシウムが直接土と接触しないので長期間有効です。
しかも慣行の半分程度の施肥量ですんでしまいます。」
 
以上です。おわびして訂正します。
いやはや、、、
3/13 やまちゃんから「追伸です」
バタバタと「訂正記事」を書いたのですが、まだ続きがありました。
その続きの記事の部分だけを覚えていたようでした。
 
その続きの部分を、再び引用します。
 
「PH4,0でもホウレンソウはできる」という「小見出し」に続いて、次のように書かれています。
 
「ホウレンソウやエンドウなどの豆類は酸性土壌を嫌うわけではなく、
実はカルシウム欠乏に敏感なだけではないでしょうか?
ホウレンソウの太い直根は図3のように、
石灰層も不耕起層も貫通して真っ直ぐ下に伸び、しっかり生育しています。」

3/13 富山の予果さんから「廃案宣言」
  本日いっぱいで締め切りだった手前味噌の交換会の参加者募集の件ですが,朝のう
ちにはやばやと廃案宣言を出させていただきます。

  人が集まらず致し方ありません。申し込んでくれた人もごめんなさい。個人的には
買ってでも食べてみたいかたのものばかりなので,その時は是非とも宜しくお願いい
たします。

  売られている味噌は,中身の配合までわからないし,どのようにつくられたのかも
わからないので勉強にならない。乗ってもらえる方が少なくまことに残念でした。

  種籾を雪解けの流れにつけました。雪国でも今年の農は走り出しました。

  話は変わるけど,ネットでの匿名社会というのがますます進んできたようで,友達
からくるメールに署名がなくなったり,差出人名がいつの間にか意味不明の名に変
わっていたり,出入りの掲示板もパスワード必用になったりしている。

   You Tubeにアカウントを持ったとたんに,毛色の変わった迷惑メールが
増えた。長年付き合っていたMixiは1000万人になったというので,昨年秋にやめ
たのだけど,,責任の伴わない物言いで,わいわい集う流儀を卒業したくなってきて
いた。

  リスク承知できちんと物を言いたいし,言ってもらいたいという,私の基本姿勢は
持ち続けたいと思いつつも,少々心揺れている今日この頃です。

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
無農薬自家栽培
菜食喫茶   神実(カムミ)

〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
浜田 重人,予果

3/12 福井の富田さんから「山下さんの「時代遅れの百姓」について」
池田町の冨田でございます。
 
 数値やデータは確かに分析的な見方を助けてくれますが、総合的な判断や五感を精一杯使った
判断力を衰えさせる側面があると思います。
 多くの経験と思考を積み重ねた上での直感ほど正確なものは無いのではないかと思います。
 その意味で、時代遅れの百姓でありつづけ、自然をしっかり見つめることを忘れない百姓でいたい
と私も思います。
 
 近所のある農家のおばあちゃんの話です。
 「穂肥をやるときは、稲の葉っぱの色が畦草の色と同じ色になるように肥やしを入れるようにするといい。」
 
 この言葉を実行するには、複雑な要因を総合的に判断する力と観察力と経験が必要です。
時代に遅れない事に気を取られる農家には出来ない芸当だと思います。
 科学分析的に稲や自然を見るのと、百姓の目で”ちゃんと見る”のとは同じ見るという行為をしていても、
全く見ているモノが違うと思います。

3/12 茨城のすずき産地から「Re:現代農業を読んで」
> 現代農業誌の4月号を読んで、

1つめっけもん
ってか、うちは手遅れだけど、
手押しの畦塗り機が紹介されてましたね。
どなたか、すでにお使いでしょうか。

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すずき産地
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3/11 やまちゃんから「現代農業を読んでごちゃごちゃと、、、、、」
 現代農業誌の4月号を読んで、二つほどめっけもんがあった。
ひとつは、トマトを「ポリポットごと定植する」というやつ。
これは、もしかしてうちの畑にもってこいではないかと、ビビッと感受しました。
僕の畑は肥えすぎているのか、元肥無肥料で行っても樹が暴れまくります。
最初の頃は「少しぐらい樹が暴れるくらいの樹勢が強い方が好みだ」と強がっていましたが、
苗床ハウスに定植した方は、不耕起のトマトが、きれいで10段近くとれるのです。
5〜6年連作でもびくともしません。
ポリポットごと定植したら、根が制限されて、うちの畑でもスリムなトマトになってくれるかも?
もしかして水分吸収も制限されるかも?
うまくいったらおなぐさみです。
 
あとひとつは、三重の青木恒男さんという方。
「常識を疑うと農業はまだまだ儲かる」という連載記事を書いていますが、
このおっちゃん、口八丁手八丁で、なかなかおもろい。
青木さん曰く(4月号が手元に見あたらないので、うろ覚えですが)
「ホウレン草は、PH4〜5でも健康に育つ。
酸度の問題ではなく、Caの吸収障害のように考えている」とのことです。
このことについては、ふむふむなるほど、そういう見方もあり得るのか、と思うばかりですが、
この記事を読みながら、先日来の赤木さんの発言を思い出しました。
赤木さん曰く、「もみ殻と鶏糞だけで野菜が立派にとれてます。
土壌分析ねぇ・・・・やっぱしいらねぇよぉ〜〜!」
でも、赤木さんはこう云いながら、ビーカーや試薬を使っての土壌分析はしないけど、
五感をフルに働かせての土壌分析をやっておられる。
 
井原さんと出会ったばかりのことも思い出しました。
稲葉さんの「成苗二本植え研究会」が神戸であって、現地でばったり出くわしました。
「やまちゃん、電車で来たんやったら車に乗したろか」と、車中でいろいろ話を聞かせて貰いました。
「稲葉さんが、いろいろ計算をして、データを並べよったやろ。
昔は自分も同じようなことをやったものや。
最近は、それをあまり意味がないようなことに思っている。
お客さんで行って、ごちゃごちゃ言うと、稲葉さんの立場がなくなるので、黙とったけどな」
 
基本的は、僕は赤木さんに同感で、同じようなやり方でやっています。
前に小祝方式の土壌分析にいちゃもんをつけたとき、
「周回遅れのランナーでいたいと思っている。
10年経って、やっぱり小祝さんの土壌分析はたいしたものだという評判だったら、
その時、もういっぺん考えてみることにしたいと思っています」
てなことを書きました。
ある団体の方が「時代に遅れないようにしましょうね」と、まわりの人に声をかけていましたが、
それを聞いて、僕はいよいよ偏屈に「時代遅れの百姓でいいや」と、思ってしまいました。
 
しかし、心の底で、土壌の「科学的な見方」や「土壌分析」は必要だろうなと思っています。
僕は性分に合わないから、ビーカーとか試薬を使ってと言うようなことはしないだろうけど。
昔々の百姓は、チッソ成分で何キロとか、微量要素とかそんなことを知らずにやっていました。
今どきの百姓は、そこらあたりは日常用語になってきています。
そんなふうに、今小祝さんらが頭をひねくり回していることがらが、
あと何十年先には、もしかしてそれらが日常用語になっていて、
百姓の五感を働かせることによって駆使できるようになる時代が来ているかも知れない。
そんなふうに思っています。
 
最後の方は、僕の頭の中もだいぶごちゃごちゃしてきたな。
最後の最後に蛇足です。
同じ4月号でとうもろこしの早取りの小特集がありましたが、
僕も同じような試みをやっています。
この「HP」が始まった頃に書きましたが、興味のある方は見てみてください。
http://www91.sakura.ne.jp/~yama-bin/urawaza-hirou.html#野菜作り、手抜きのひきだし(2001.11.06)
露地で、2月の下旬に種まきして、6月中旬に収穫を始めています。
姫路の橋本さんが「溝つけ器」を作ってくれてから精度が高くなりました。
http://josonet.ojiji.net/2005nen/2005-2.htm(2/27 「私の小物」)
この溝底播種法式、春のダイコンの早蒔きにもばっちりですよ。
2月20日頃、1回目を播いていますが、今まで薹立ちに見舞われたことはありません。
以上、ご参考までに。

3/10 岡山の赤木さんから「発芽開始」
赤木@菜の花です。

田んぼが春のモードになってきました。先ずはナバナなど菜の花類が発芽開始です。

 先般高知県四万十市に行ってきました。野菜や米を既に無農薬で頑張っている連中
の多いこと。そんな人たちの農産物は学校給食に優先的に流れていくシステムも出来
ています。行政も消費者も頑張る農家を応援していました。
 私の地域となんと差が大きいのだろう。そんな意識すら芽生えていない。
さすが竜馬を育んだ土地柄か。明日の農業を見据えて、新しい農業のあり方を模索し
ているようです。兵庫県の向こうを張って頑張っていた。
 遠くは宮崎県からやって来て、将来は四万十市に移住して農業をやりたいと話して
いた。新しい人に夢を育んでくれる土地なんだろうかね。

 土佐のいごっそうはさすが豪傑。呑みっぷりも食いっぷりも私とはラベルが違う。
聞いていた通り、おちょこがホイホイアホイ、ホホイノホイと行き通う。
急性アルコール中毒にはかろうじてならずに終りましたが、直前までいっていた。
酔ってから騒ぐのならこちとらも負けはせん。楽しく大騒ぎをやってきました。はち
きんといごっそうのお目めが、少し点になっていた。
 男衆が挑戦しても潰されてしまうとか言う、はちきん豪傑も健在だ。おちょこは
クィ!で終わり。どんぶりに1升酒を入れてグイグイと空けるんだろうなきっと・・
・あなおそろしや!

 自然を愛し環境を考える百姓    赤木歳通

3/10 富山の予果さんから「手前味噌交換会の参加条件を緩めたい」
 と思うのです。

 今朝,深夜バスで家にもどり,参加希望者が全く増えていないことを知りました。
いけない。深く考えずに書いた条件のハードルは高かったのではないか。このままで
は廃案になってしまう。

 先に参加の意志を表明された方々は,いずれ劣らず,かねてより,その農への姿勢に
感心していた方々ばかりなのです。一口でも口にしたみたい味噌ばかり。ボツにする
にはあまりに惜しい。(私が…)
 
 で,以下の総ての条件にあてはまる人は

 @豆を自作,あるいはこのHPの参加者から購入した豆を使用している
 A麹は自作,購入を問わない
 B自分でつくった味噌

 上の3点にはまればOKOKということにしたいと思います。これなら先の参加表
明者も断らないでいてくれくれるのではないか。

 そしてこれなら,このHPを読んでくれている農の問題に熱心な消費者の方も参加
できるし(○○勉強会の方とか駄目かなあ……),他にもきっといるはず。

 締め切りも3/13(木)曜日いっぱいまで延ばしたいたいと思うのです。どうか
どうか宜しくおねがいします。

●やまちゃんから
「義を見てせざる勇なきなり」といいます。
まあどっちゃでもええか、と思っていたらぜひご参加を!
また面白い発見もあるやも知れません。

3/10 お米の勉強会の村山さんから「16日岩淵先生講演会」
皆様   村山日南子です
 また飛び入りでごめんなさい。
下記のように岩淵先生のお話しがあります。神戸方面の方、よ
ろしかったらどうぞ。

無施肥無農薬でお米作りをなさっている畑洋三さんからの広報
です。
3月15日(日)「自然農法講演会」
2時半から「地球環境からみた田圃の役割、有機(自然)農法の
田圃の生き物多様性」岩淵成紀先生(NPOたんぼ代表)
場所は、神戸市勤労会館3F 講習室(JR三宮駅南東へ徒歩5
〜6分)
4時10分〜交流会(座談会)
連絡先は、畑さん 079-482-1056 大原さん079-558-1757

3/9 神奈川の今井さんから「Reあぜ塗り機」
 神奈川の今井です。
 赤木さんありがとうございます。
 赤木さんの「菜の花日記」の中に赤木さんの田んぼが何枚か写っていますが、特別高い畔ではない事が分りました。でも、田んぼが平らですね。畔がそれほど高くなくても田が平らで水位を10センチに保つ事ができれば良いということなんですね。どうもありがとうございます。機械に無理のない畔塗り機にします。

3/9 岡山の赤木さんから「あぜ塗り機」
赤木@菜の花です。

私のはコバシ製です。31馬力のトラクターに着けていますがやっとです。
25馬力では走行時に問題ありです。前部にウエートを付ければいいかもしれません。

抑草目的の深水なら10cm溜まれば十分だから、アゼは20cmあれば大丈夫です。

3/9 神奈川の今井さんから・「Re畦塗機」
 神奈川の今井です。
 佐藤さんどうもありがとうございます。
 新潟の親戚から富士トレーラーの畔塗り機の事は以前伺いました。富士トレーラーは日本で最初に畔塗り機を開発した会社だそうです。今年、富士トレーラー製作所が40万円くらいでF1−25という畔塗り機を販売するそうです。値段にとても魅力を感じます。新潟や福島の農家限定での販売だそうですが、富士トレーラーという会社に問い合わせたところ、予約してくれれば神奈川県まで配送してくれるとの事でした。

3/8 岡山の林さんから「またもイノシシにやられてしまった」
皆さん今晩は、
春が近いようです。春分が近いので日の出の位置が大きく北に回り込んで来ました。
今年は倉庫建設に力を入れなければならないので、ニンジンの作付を大きく絞り11
aだけにして播種しました。昨日は畝に保温の為不織布をかけました。微風が吹いて
いるのでトンボで止めるまでにすぐ剥がされてしまいます。一人でやっていると畝の
端から端まであっちこっちと走り回ることになります。夕方までにやっと半分くらい
やり終えて温泉に行きましたが、今日残りをやろうとしたら何かニンジン畑が変。よ
く見ると昨夜のうちにイノシシが出てきて畑の中を走り回り、一日がかりでやっとか
けた不織布がビリビリに破られていました。温泉に浸かってのんびりしている間にや
られてしまったようです。もうこの不織布は使えないだろう。こんなことやっていた
ら倉庫建設はどうなるのだろう?

林 正弘
岡山市

3/8 新潟の佐藤さんから・「畦塗機」
こんにちは
疎植水中栽培という農法で有名な 福島県須賀川市の薄井勝利さんの話によれば 畦
を一番たかく塗れる畦塗機は 富士トレーラーという会社の畦塗機だということです。
薄井さんは30cmの深水,尺角植えで良食味のこしひかりを多収することで有名なかた
です。全国で講演活動をしています。

3/8 神奈川の今井さんから・Re畔塗り機について教えてください」
 神奈川の今井です
 中出さんどうもありがとうございます。大変、参考になりました。私のトラクターは25馬力なので無理して大きな畔塗り機を買うの良くないですね。機械への投資もそうですが、しっかりとした技術がなければ、お金は出ていく一方だと最近痛感しております。
 
 私の住む伊勢原市では市長さんが有機栽培に関心を持ってくださっています。今年は、市長さんが私の田畑を見学に来られるかもしれません。その時に、少しでも田んぼの草が抑えられていて、有機栽培でも米が作れるという印象を持ってもらいたいです。そのためには畔をしっかりと整備したいと思っていました。
 
3/7 福井の中出さんから「Re畔塗り機について教えてください」
私は、松山製(ニプロ)のUZ300という畦塗り機を使用しています。トラクターは30psです。
この機種は、カタログデータで畦の高さが20から30cmということになっています。
使用するに当たり、田んぼの条件(特に水分)によって畦の高さや、出来型、直進性(トラクタ-性能の要因が大きい)が大きく変化します。
「もうひとランク」ということをいわれていますが、トラクターの性能に応じた機種を選んだ方が良いです。
私の場合でも、ロータリを付けた時と畦塗り機を付けた時では、特に斜面を前進で上がる時にトラクターの安定性の変化に気づきます。
オフセットで使用する重量のある機械なので、トラクターのバランスは良くないと思います。
購入するに当たってはそういった部分も気にかける必要があるのでないでしょうか。
 
深水ということですが、それを何センチまでと捉えているのか分かりませんが、20cm以上も水を貯めることは無いと思います。だから、通常の畦塗り機の性能から言えば十分でないでしょうか。

3/6 富山の予果さんから「手前味噌の交換会のこと」
 皆さんへ。交換会への参加意志は私宛の個メールでOKOKです。

 ただし交換会成立の時は,参加者にそれぞれの名簿と味噌の詳細がいきわたりま
す。今のところ計4名になりました。

 やまちゃんが書いてくれていたようにこのぐらい細かい内容があれば最高ですが,
毎年やってはじめて細かくつけられる様になりますので,記録している範囲でも結構
です。何卒御参加の程よろしく。

 前回の私の文の訂正。胴元も自分以外の9人分が入手となります。

☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
無農薬自家栽培
菜食喫茶   神実(カムミ)

〒939-2333 富山県八尾町桐谷1673
T&F  076-454-5536
浜田 重人,予果

3/6 神奈川の今井さんから「畔塗り機について教えてください」
 神奈川の今井です。いつもいつも教えていただいてばかりですみませんが、また、質問させてください。
 
 除草剤を使わないイネつくりの基本に深水管理があるそうですが、高さ30センチの畔づくりが必要とあります。そこで、畔塗り機をいろいろ調べたのですが、大体が高さ25センチ程度までしかできません。それ以上の立派な畔を作るには、もうひとランク上の高い畔塗り機が必要だそうです。25センチ程度の高さの畔では、ヒエなどは防ぐ事はできないのでしょうか?畔塗り機はとても高価で就農いらい最大の買い物です。どうかみなさまのアドバイスをお聞かせいただければ幸いです。

3/5 富山の予果さんから「「手前味噌の交換会」やってみませんか?」
実はこの間もらってきたやまちゃんちの味噌がおいしくて,あれからずっと考えていました。(写真 添付)

 うちのとの違いは何なのかを。

 やまちゃんちは暖かいので,熟成するまで1年間保存するのも大変と言う話でした
が,うちは蔵に置いておけば,多分何年でもそのままいけます。混ぜる必要もない。
でギリギリの麹の量で仕上げているようです。

 やまちゃんちのは麹の量も多いようで。風味がいい,ところどころ残っている白い
麹の舌触りがまたいい。完全に混ぜ込むばかりが能でもないらしい。
(トホ 前回私は味噌作りについてちょっと自慢気だったっけ(^_^) )
で,思いついたもの。

 味噌なら10人ほど集まればいいのでは。一人2キロ程度,胴元に送ってもらい,胴
元は200gづつに分け,送り返す。送りと戻しの送料だけ持ってもらえば9人分の
味噌が手に入る仕組み。胴元には10人分の味噌が元手なしで残る。(胴元は再配分
や送りかえしの手間の提供のみ)

 米と豆を自作のものなら,麹は購入でも可ということなら,10人ぐらい,いるので
は。年度は作る時期によっても差があるので,今なら18年と19年製造のものなら
いいということにする。

 ねっ。やりたい人いたら名乗りをあげませんか?私は,この金曜夜から月曜朝まで
不在なので(京都へヨーガ)火曜の朝までに10人いたら,この時期なら私が胴元に
なってもいい。少なかったら話はなし。

 この先,種籾の選定やら,新たな工事もはじめるし,またまた忙しくなる季節を迎
えるので。これもわくわく。

●やまちゃんから
 「お味噌の食べ比べ」、仲間に入れてください。
予果さんが胴元をやってくれるのはありがたい。
参加希望の方は、このMLに直接返事をくれてもいいですが、予果さんあてメールをしてください。
 うちのお味噌は、記録を引っ張り出してみると、
麹16キロ(米15キロ)
煮豆30キロ(大豆1とう=13キロ)
塩6キロ。
種水少々。
6÷(16+30+6)=仕上がりで11.5%の味噌。

で作っています。
市販のお味噌に比べて麹が生きているせいでしょう、香りがいいように思います。
(これぞ手前味噌ですね)
豆は、同じ兵庫県播州地区の在来品種の「もち大豆」を使っています。
普通の大豆より大粒です。
去年は塩を伊豆大島の「海の精」という、とんでもない値段の自然塩を使いました。
20キロで24000円もするのです。
友人の勧めで使ったのですが、今年はそこまでするこたあないわと、
普通の(にがり添加の)「伯方の塩」にしました。

3/5 岡山の林さんから「ウンカはやはり鳴いているのですね。」
皆さん今晩は、
京都の那波さんのメールでウンカが鳴いていることが分かりました。
ウンカに近い種のセミ達はあのように鳴くことで、出会いの機会を得ているのです
ね。セミはお互いに集中する習性がありますから、ウンカもよく似た習性があって年
によっては密度が高すぎて坪枯れを起こすのでしょうね。その交信ですが、稲の葉を
伝わる振動では伝達範囲が限られていて効率が悪いと私は考えています。音波の方が
指向性があってより良い交信手段ですが、ウンカの鳴き声を聞いたという人はいませ
ん。ならば、人間の耳には聞こえない超音波かな?と考えたわけです。ウンカが超音
波では鳴かないという結果になるかもしれません。

ところで秋葉原でpHメーターのガラス電極を売っているのを見かけました。ちゃんと
塩化カリの飽和溶液に浸して売っていました。ガラス電極さえあれば、後は熱電対の
温度計のようなものに接続すれば代用して使用することも出来るのですが・・・。今
思えば買っておけば良かったと後悔しています。有機酸では、どんなに頑張ってもpH
が3以下になることは有り得ません。ですからpH域は3〜8ぐらいまで正確に出せる
メーターがあればよいのです。この範囲内で2点を校正すれば、ほぼ正確にpHを掴め
ます。

林 正弘
岡山市

3/5 兵庫の伊藤さんから「Reウンカの声を聞くため超音波センサーを買ってきました」
林さん 
コメントを有難うございました。
今年も稲作ができるようになり、今年の稲作とコナギ対策のために今回の調査結果の
つながりでどのような調査計画をすればと、考えています。
 「根焼け」という言葉があるのですね。
今回の調査でみられた、葉緑素形成ころまでの腐敗に相当するのでしょうか。
 pH、酸化還元電位、有機酸、発芽率、夭逝、根焼け、これらのつながりが理解され
ればよいのですが。微生物もいますね。
 何はともあれ、発芽前後の腐敗による損傷と深く関係のあるものは、有機酸でしょ
うし、その濃度を表示するものはpHだと考えられますから、pH測定とコナギの発芽生
育時の腐敗損傷の対応を観察できることが重要でしょう。
この対応はつかめたとしても、直接的に因果関係を明らかにするものではありません
ので、赤木さんの言う「コナギは夭逝させろ!」が正解なのでしょうが、pHの先がみ
えないということになります。
 除草剤を使わない稲作において、必要な目安は次のようでしょうか。
  1. コナギはいつ発芽するか
  2. コナギは何によって死ぬか、どのように死ぬか
  3. その何が有効に働くための、要件(タイミング、量、状態)の明確化
  4. タイミングとは稲作過程の中でのコナギの発芽生育期にあわせること
 来年のいまごろに上記のことについてコメントを出せればよいのですが。
 とりあえず、間欠pH測定でやることはできそうです。

ウンカの話が盗み聞きできるとは、楽しいですね。

3/4 岡山の赤木さんから「でっかいぞ〜」
赤木@菜の花です。

 今日もでっかい野菜だよ。
鶏糞堆肥オンリーでこんなの取れちゃいました。
根深ネギはこの冬一番でっかいやつね。
奥方が抜いてくれたんだが、綱引きやるぐらいヨイショヨイショだった。
大根はこんなのいっぱい出来ました。

土壌分析ねぇ・・・・やっぱしいらねぇよぉ〜〜!

3/4 京都の那波さんから「岡山の林さんのへ」
林様
> ウンカがセミのように鳴いて交信しているのならば、おそらく超音波
> で鳴き交わしているのではないか?
> と考えていたから ウンカが鳴くとすれば種によって違いもあるで
> しょう。

ウンカが鳴いていると言うのは、香川大学の市川教授が 80年代
にあきらかにし種によって異なるのと、雄雌により信号が異なることを
明らかにされています。
当時は、イネにレコードの針を乗せテープに録音しました。 密度によ
り信号が代わるのと、雌でも交尾をすれば音が代わるようになる、雄同
士では、明らかに威嚇するような音を出すなどおもしろいことがわかっ
ています。
 私も、香川大学の応用昆虫で先生の指導を受けました。
昨年は、トビイロウンカの飛来が久しぶりに多く坪がれを久しぶりに見
せてもらいました。
9年間、除草剤も農薬も化学肥料も与えない水田はまったく発生はみら
れませんでした。

京都 那波

3/4 宮城の齋藤さんから「Reプール育苗と有機認証」
こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

やまちゃんから「宮城の齋藤さんへ」
>ビニルシートを使うプールでは、有機とはならないのですか
これはどういうことですか?
教えていただければありがたいです。

どこの認証機関がどういう理由でだめなのかが知りたいところですが・・・・・。
平成12年にJAS有機制度が施行されたころは 農水も具体的な指針をはっきり
出せないグレーゾーンについてはダンマリを決め込んでいましたね。
エイサックでは紙マルチを最初から認めていませんでしたし その他の外部資材も
農水の「別表」に登録されていても 明確な使用理由と外部資材の原材料までも
自分で安全だとわかる根拠を示さなければOKは出ませんでした。 

その上 いつまでその外部資材を使うのか(将来段階的に使用しないこと)まで求められました。
エライトコロノ門をたたいてしまった。(笑)

「プール育苗」も内部でカンカンガクガクの論議をいたしました。
しばらくは
様子をみようということに落ち着いたのですが。
論議の根拠は「大地」と隔離
されているところにありました。 

「有機きのこ」は菌床栽培の場合 施設内が大地と隔離されていないことが条件です。
古い施設を利用する場合はわざわざコンクリートのタタキを壊して大地を表面に出さないといけません。
 バカバカしいですね。

いわゆる「プール育苗」は20年位前頃から始まったのでしょうか。
原理は保温折衷苗代だと思うのでそう目新しいことではありませんね。
プール育苗に使用する資材が有機JASに適合することは当然の条件として
床土を使用しない育苗方法もありますが これは水耕栽培になるので不適合です。

それではポットのプール育苗はどうなるでしょうか。
1 シートを敷いてその上に土を置き根きり用ネット敷いてその上にポット苗を置く。
これはOKでしょうね。

2 シートを敷いてその上に土を置かないで直接根きり用防風ネット等の上にポット苗を置く。
普通苗箱のプール育苗がOKならこれもOKでしょう。 

これはあくまで私的見解です。もしダメであるというならその理由の具体的根拠を示していただくとありがたいですね。 

齋藤 政憲 

3/4 長野の片岡さんから「ポット式+プール育苗@言い出しっぺ」
ML初参加です。よろしくお願い致します。
ポット式+プール育苗の件は、私が言い出した事です。
参加願いに脈絡の無い文章を沿えたせいで、一時的にこちらに載る事に
なってしまったのです。
世話人様をはじめ皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。

私は去年までばらまき式の苗箱でプール育苗をしていて、ポット式自体
は今年が初挑戦です。
実は先日まで、苗箱が変わるので肥料はどうしようか、という事にばか
り気が行っていて、
ポット式は床土の上へ直に苗箱を並べるのが基本形だというのを知りま
せんでした。(滝汗)

JAS有機の件は上記のようなことで軽いパニック状態で深夜に書いたせ
いか、出自が分からなくなってしまいました。お騒がせしてスミマセ
ン。ビニールそのものではなく資材の使い方だった
ように思うのですが・・・

すずき産地さんのHP、はじめて拝見しました。
こんなプールの方法があったとは!体力と発想に敬服です。
私は今のところ本に載っていた苗箱の下に細目の防風ネットを挟む方法
を試してみるつもりです。
何か良い方法がありましたら教えて頂けると幸いです。

長野・片岡

3/4 岡山の赤木さんから「測定項目で」
赤木@菜の花です。

林さんの測定項目に連動して私も送ります。
PHは知りたい。
酸化還元電位は過去に測ってはみたものの、それが何の役に立ったかどうもわかりま
せん。酸化還元状態がデータとしては得られますが、その先がさみしい。。。。

 昨年、PH連続測定器を設置しようかと思ってみただけで、どこで売っているのかも
分からないので止めました。一定間隔で測定したメモリーをPCに取り込めばグラフに
してくれる優れものでした。
 有機酸でコナギを叩くのが、具体的なPHと言う数字で知ることが出来たらよいで
しょうね。ぜひお願いします。

3/3 やまちゃんから・一輪車利用の動散の試み」
 初めてヤフーのオークションとやらに参加しました。
今僕が使っている運搬車と同じ品物が出ていたので、購入しようとしたのです。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k55207595
と言っても、クレジットカードを持っていないので、
友人に頼んで代理入札をして貰いました。
入札当初の価格が25000円、45000円までなら買いたいのでと頼みました、
ずーっとおとなしい価格で推移していたのですが、
締め切り数時間前になってから、それまで知らんぷりを決め込んでいた?人が登場し始めて、
俄然うなぎのぼりに値がつり上がり始めました。
最終落札価格が66000円。
農機具屋で中古を探して貰った方が安いと思われる値段でした。
 
いやあ、面白い経験をさせて貰いました。
 
さてということで、本題に入りますが、
運搬車のオークションを横目で見ながら、クローラ付きの一輪運搬車を買おうかどうか、
1週間ほど思案していました。
きっかけは、クローラ式動散台車があるのを知ったことからでした。
http://www.reng.co.jp/
便利だけど高そうだな、20万円では買えないだろうな、
同じ会社のクローラ駆動運搬車を買って、それに手持ちの動散をつけるのはどうだろうか?
10万円くらいで買えそうだし、あぜ道まで肥料袋を運ぶのにも使えたり、応用が利くのではなかろうか?
などと思案していました。
気持ちとしては、購入寸前までいっていました。
というのも、毎年畦から油かすのペレットや卵殻を散布しているのですが、
25キロほど背負って畦を歩くのが年齢的にきつくなってきてからです。
おまけに、昨日田んぼで米ぬかを30袋を走るように散布していて、足がつってしまいました。
いやはや(笑い)
 
ところがところが、オークションをあきれながら見つめていて、
こりゃあかんわと思ったとほぼ同時に、
「アルミの一輪台車があるやないか!
昔一輪車(古典的な一輪車)の皿をはずして動散を載せようとして失敗したけど、
アルミの一輪車なら、簡単に載るし安定感もあるぞ!
軽くて小回りもきくし、バックも出来る。」
と言うことに気がつきました。
 
今日一輪車に動散を仮載せして、写真を撮りました。

本格的な設置はこれからです。
似たような経験をお持ちの方がいたら、アドバイスください。

3/3 広島の丸石さんから「ポット式+プール育苗」
2月の下旬は最低気温がー7℃まで下がりました。我が田んぼの西洋カラシナは
黄色くなった葉もたくさんありますが、まだ枯れずに頑張っています。早く、暖かくなっ
て欲しいところです。
 
ところで、昨年初めてポット苗それもプール育苗で恐る恐るやってみました。
皆さんからの、色々なアドバイスで何とか成功?できたと思っています。今年もポット+
プールで育苗するため、田んぼの整地をやったばかりです。私の場合はビニルのプール
に防風ネットと寒冷紗を敷いて根きりをしました。私は有機栽培をすることまでは、まだ考え
て(除草剤は使いませんでしたが、化学肥料は最低限使用しています)いません。
 ビニルシートを使うプールでは、有機とはならないのですか。追肥の肥料に有機肥料が
無いからなのでしょうか?
 
広島県廿日市市栗栖
丸石博文
 
●やまちゃんから「宮城の齋藤さんへ」
>ビニルシートを使うプールでは、有機とはならないのですか
これはどういうことですか?
教えていただければありがたいです。
 
3/3 岡山の林さんから「ウンカの声を聞くため超音波センサーを買ってきました」
皆さん今晩は、
用事があって東京から帰って来たら、HPの宅配便が届いていました。大きなサイズで
した。ところがせっかく時間をかけて取りこんだ添付ファイルが開けなくなってしま
いました。
伊藤さんの米作りが継続できて良かったと思いました。
私がpHメーターを持っているとしたら、コナギの発芽直後に pH が下がると本当に根
焼けが起きるのか?を知りたいと思いました。そして、田圃の還元状態が達成された
時に有機酸が発生するのか?その有機酸だけで根焼けが起きるまで pH が下がるのか
?などを調べられたら・・・、と思いメールしました。
食糧危機が迫ってきました。知らぬは日本人、だけですね。世界の穀物の価格が高騰
を始めていますが、日本の米だけは今のところ下がり続けています。でも皆さん、も
う少しがんばって下さいね。
せっかく東京に行った機会にと、秋葉原に行って超音波センサーを買ってきました。
去年、ウンカで稲の坪枯れが起きたときに、ウンカがセミのように鳴いて交信してい
るのならば、おそらく超音波で鳴き交わしているのではないか?と考えていたからで
す。そうでもなければ坪枯れの起きる理由を説明できません。アブラゼミ、ニイニイ
ゼミ、ツクツクボウシ・・・、とセミが鳴く時は種によって全て鳴き声が違います。
ウンカが鳴くとすれば種によって違いもあるでしょう。
買ってきたキットの部品を組立てて、超音波を可聴域の音波に変換して聞いてみるつ
もりです。この仮説は間違っているかも知れないし、ウンカは超音波では鳴かないか
もしれない。その時は、夏の夜に飛び交うコウモリの超音波レーダーの声を聞いてみ
るつもりです。
秋葉原で長時間歩き回りましたので、靴下に穴があいてしまいました。

林 正弘
岡山市

3/2 兵庫の伊藤さんから「今年も稲作やれるよ!! 」
山下 さん  皆様
 一反農の伊藤は今年も田んぼを借りれました。
 12 a の遊休田んぼを友人の奔走で借りることができました。
これで、除草剤を使わない稲作も、もちろん、抑草の調査も継続できることになりました。
3年遊休のたんぼで、一応草刈りをして焼いて耕起を繰り返していたようです。
遊休田での稲作はその年はよくできると聞いたことがあるのですが、
こんな田んぼでの稲作の基肥量についてはどのように考えればよいのでしょうか。
どなたか教えてくだい。
前回のコナギ発芽生育のデータをさらに精査して報告書にしましたので、改めて報告いたします。ご批判・ご意見を頂ければ、次の研究計画に反映できるのですが。

林 さん、赤木さん
前回報告に対して、ph や酸化還元電位を測定してはとの堤案をしてくだいましたが、
残念ながら「人と自然の博物館」はそのいずれも持っておりませんでした。
phは何とか借りれそうなところがありますので、計ってみようと考えています、
そこでphによってなにを知ろうとするべきか、あるいは何が分かるかについて
ご存じのことがあればお教えください。つぎの実験計画に取り入れられれば良いのですが。 

山下 さん
 また、大きなファイルで恐縮ですが、よろしくお取り計らいください。  

●やまちゃんから
よかった、よかった。
伊藤さんの切り込みを楽しみにしています。
さて、添付ファイルは伊藤さんの報告の完成版ですが、、やっぱり大きすぎるので、HPにアップして皆さんに紹介するようにします。はた迷惑な大きさの添付ファイルですが(笑い)、なぜか理由がわかりました。植物リサーチクラブの報告として試みられているもののようで、伊藤さんにとって目的と方法が裏表なんですね。

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