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11/23 塚本さんから「Re;水分計の顛末など」

> 農協にある水分計を借りてきて、うちの水分計と比べながら計ってみました。
> ひとつの玄米の袋を開けてみて、その上部からすくって計ってみたのですが、
> 結果は、うちの水分計の方が0,2%くらい高いかなあという程度で、
> さしたる異常は見つかりませんでした。
> ただ、あれっと思ったのが、双方とも10数回計っているうちに、
> だいたいが15%くらいだったのですが、14%位の時があったり、16%強が2〜3度ありました。
> 稲刈りして1ヶ月近くなるのですが、
> お米はやっぱり生きていて、その程度のばらつきはあるのだなと思いました。


これも経験と憶測で書きます。

 米の水分を計る前に、小さな計量皿に玄米を並べますが、
その際に、玄米が重なるほどたくさん並べると正確な水分が出ません。
青米も除くことになっています。
 私も同じ玄米を何度か計って、水分が大きく違うことがあります。
そのときは、ほんの少しですが、玄米を計量皿にたくさん載せたときでした。
 玄米が一層に並びなおかつ少し隙間ができていて物足りないくらいがちょうどいいように思います。
 世話人の水分がばらつくのは、玄米を計量皿に載せるときにだいたいでやっているからではないでしょうか。
 それから、計り終えるたびに機械の測定部分の玄米の粉を取り除かないと
数値が大きくずれると思います。

 元々私もだいたいの性分だったので分る気がするのですが、真相は如何に・・・。

                  塚本

●やまちゃんから
 塚本さんの憶測は、残念ながら両方ともはずれでした。
籾すりしながら、水分を計る時に、
昔、直接試料目皿で玄米をすくって計った時があって、
何度かそれをやっているうちに、どうもその方法でやると駄目みたいと気づいて、
それからは、添付のスプーンですくって目皿に載せる様にしています。
またたまには、青米があってもそのまま計る時もありますが、
今回は慎重に青米を除いて計りました。
 
またケットの水分計は測定した米が粉々になって目皿にへばりついているので、
その都度ブラシで掃除しないと駄目ですね。
(掃除しないで計るやつはおらんやろと言うくらい、残っていました)
それに対して、タイワ農機(どうもオガ電子の製品らしい)のほうは、
ぽいと捨てたら見かけはきれいになっていますので、だいたいそのまま計っています。
もちろん、と言うほど胸を張れることではありませんが、
レバーが付いている側の方(押しつける方)までは掃除したことがありません。
それで大丈夫と思ってやっているのですが、、、

11/20 会津の一石さんから「よしむら農園様へ行ってきました」
こんにちは
会津の一石です。
16〜18日 石川 福井に行ってきました。
 
金沢で全国生産者会議が有り参加してきました。
せっかくここまで来たのでメールのやり取りの有るよしむら農園さんを
訪問しました。お会いするのは初めてでしたが歓迎していただきました。
田んぼを拝見したり、チェーン除草機 動力除草機を見せていただいたり
販売の仕方、お金の回収、後継者をどうしようか等いろいろ有意義なお話を
お聞きしました。会って話した方が、いいですね。
 
メーリングリストのメンバーも全国にいるようなので会いに行けたらいいと
思っています。時間を作ってやるよという方がいらしたらお願いします。
12月9〜12日頃に神奈川へ営業に行きます。(自然食品やさんへ)
 
吉村様お時間を作っていただきありがとうございました。

11/20 会津の一石さんから「Re水分計の顛末など」
会津の一石です。
 
>一石さん、
>「いや、もっと誤差は小さいのが普通だよ」でしょうか?
 
私の所は乾燥の終わった物をタンクに入れて次の日に籾摺りをします。
籾摺りの最中に水分を計ると0.5パーセント位のブレに収まります。
保冷庫に保存して春に計ると14.5〜16位有った物も15.5で安定します。
ブレは0.1パーセント以下
もう一つ考えられるのは網のサイズです。私どもの地区の網サイズはL LLを
使います。S Mサイズを使えば未熟米の混入率が上がるのでブレが大きく
成るのかなと思います。
ケットの水分計の場合、最後の玄米をつぶすときは一気に止まるまで回し
てください。
 
>「米の乾燥は難しい」と、今もってつくづく思い、
>検査に出す人は大変な気苦労だろうなと、あらためて思っています。
 
当地区は民間の検査の場合16パーセント以下 農協が15.5以下で15位に
仕上げてくれと言っています。無洗米にするときに水分があると加工しにくいそうです。
私の所は15.5を目標にしています。水分については気にしていません。それよりは
検査までに量目不足に成ることを気にしています。
検査を3カ所で分けてしているのですが1カ所検査時に日に当たる所でする所が
有り重さが30.5キロに足りなく成ることがあります。30.54キロで普段入れているので
すが、ここに出すときは30.58キロにしています。

 
11/18 やまちゃんから「水分計の顛末など」
農協に持っていったら、「水分計の検査は年に一回、夏前しかやっていない」とのことで、
農協にある水分計を借りてきて、うちの水分計と比べながら計ってみました。
ひとつの玄米の袋を開けてみて、その上部からすくって計ってみたのですが、
結果は、うちの水分計の方が0,2%くらい高いかなあという程度で、
さしたる異常は見つかりませんでした。
ただ、あれっと思ったのが、双方とも10数回計っているうちに、
だいたいが15%くらいだったのですが、14%位の時があったり、16%強が2〜3度ありました。
稲刈りして1ヶ月近くなるのですが、
お米はやっぱり生きていて、その程度のばらつきはあるのだなと思いました。
 
農協のは「ケット」、うちのは「タイワ農機」
(ただし、タイワ農機では水分計を作っておらず、名前だけの販売だそうです)、
レバーを回してぎゅっと押し込むと、ケット製はお米が全部粉々になっているのですが、
タイワ農機の方は、3分の1くらいしか砕けていません。
これって大丈夫かしらんと言う印象を持ちました。
 
その後乾燥機のメーカー(大島農機)に電話をしてあれこれ聞きました。
同じ一乾燥の中で、14%弱から16%強までばらつきがあることには首をかしげておられましたが、
いろいろおもしろい情報がありました。
単粒水分計というのが設置されていて、一粒ずつ計ってその平均値を出す様になっています。
また水分分布をランプで表示する様になっています。
乾燥中は穀温が高いので、それを考慮して調整して水分を出す様にしているらしい。
どうも新潟あたりの米の乾燥の時期を標準にしているらしく、
長野県の乾燥中になると、外気温も下がってくるので過乾燥になってしまうことがよくあるそうです。
(穀温が高い状態で計ると、いくぶん水分が高めに出るらしい?
だから、少し低い数字が出る様にプログラムで調整しているようです)
 
それから思い当たるのは、水分調整つまみというのがあって、手持ちの水分計で計って、
誤差があれば、つまみを回して−2%〜+2%の範囲で調整する様になっているのですが、
僕は常時+1%の位置に調整つまみをセットしています。(その方が実情に近い様な気がして)
いつも最低の穀物量(最低の温度)で乾燥する様にしていますので、
穀温がそれほど上がっていません。9月の暑い時期でも32度くらいまでです。
だからつまみを標準設定にすると、過乾燥になってしまうのでしょう。
 
単粒水分計は取り外しがきくので、玄米をそれに入れて計ってみてはどうでしょうかという提案をされました。
 
乾燥が終わった時の水分分布のランプは、だいたい14%、15%、16%の所に赤いランプがついています。
その周辺に緑のランプがついています。
赤いランプは分布が高いことを示し、少ない時は緑や黄のランプになります。
乾燥機の中にいたり、籾すりして玄米袋の中にいたりするうちに、
お互いに水分移動して平均化していくものと思っていたのですが、
ゆくゆくはそうなるにしても、でもけっこう玄米の中ではばらつきがあるもんだなあ、
と言うのが僕の今のところの想像なんですが、
一石さん、
「いや、もっと誤差は小さいのが普通だよ」でしょうか?
 
「米の乾燥は難しい」と、今もってつくづく思い、
検査に出す人は大変な気苦労だろうなと、あらためて思っています。

11/17 岡山の中務さんから「塚本さんのお便りについて」
岡山県の東部で、除草剤を使わないイネもちょびっとだけ作っている中務です。

塚本さんのお便りで、「11月になると美味しくなります」とあり、少し意味合いが違う
かも知れませんが、私も近い感想を持っていたので書き送らせていただきます。

私の場合は中生品種で、保有米は10月末〜11月初めに籾摺りしますが、その日に
精米して「今年は不味いなぁ。何でだろう?」と思っていたお米が、低温保管庫に
しばらく寝かせてから精米すると、割と美味しかったという経験則から、「籾摺り直後の
お米は美味しくないものなのだ。」と、勝手に思っていました。

籾摺り直後のお米が不味い場合、過乾燥米のようなボソボソした炊き上がりになるので、
もしかすると籾摺り時に表面に微細な亀裂が生じ、数日寝かせる間に塞がるのでは?
などと疑っているのですが、単に水分が落ち着くだけかも知れません。

今年も、籾摺り即日に精米して試食しましたが、やはりボソボソ感があり、「まぁ、こんな
もんかな? H20産米を完食するころには少しマシになるんだろう。」と思っていました。

ところが翌週、そのお米を贈った相手がいて、前述のような事柄を話して、「少し長めに
浸して、水ぅ控えずに炊かれぇよぉ。」とお願いしておいたのに、翌日「普通に炊いても
でぇれぇ旨かったでぇ。やっぱし新米は旨めぇなぁ。」とのレポートがありました。

・・・ということは、1週間寝かせただけでもボソボソ感は改善されるようです。

いくら新米・産直でも、籾摺りから数日は経過しますから、籾摺り直後のお米を食べる
機会は、自家乾燥調製している農家と、その周辺以外ではあまり一般的ではないと
思いますが、私の勝手な経験則だけではなく、原因があっての事なら知りたいと思うのが
人情というもので、何かご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教示いただけますよう、
よろしくお願いいたしますm(__)m

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http://homepage2.nifty.com/wakesui/private/agriculture.html
qwh02165@nifty.com
中務 博文

11/16 やまちゃんから「米麦水分計の故障かも??」
 今井さんへ、
僕もリン酸肥料をほとんど意識せずに、米や野菜がまあまあとれています。
畑は米ぬか主体で、足りない時に鶏糞の助けを借りています。
田んぼの方は、以前は米ぬかが中心、最近は元肥に蛎殻石灰、追肥に油かすペレットで、
問題が出てきたら、またその時考えようと思いつつ、今に至っています。
 
さて、一石さんから指摘されて、「あちゃー」と思いました。
頭の片隅に、近いうちに水分計のチェックをしてもらわないといけないなと思っていたのですが、
ダップ率と水分についてまで思いが至りませんでした。
先日の籾すりの時には、アラの多い少ないは、余り変動がなかった様に思います。
(計量器には、デジタルで刻々と数字の推移が表示されるだけです)
 
もしかして、水分計の電池が弱っているかもと思い、今日電池を買いに走りました。
米倉の一番手前の袋のお米をあけて、
まず電池を交換する前に、水分を計ってみました。16,2%。2回目も似た様な数字でした。
次に電池を交換して、計ってみると、15,2%。
「むむっ、これは電池のせいかもと」と、もう一度計ると今度は13,5%。
ここらで頭がパニクってきました。もう一度計ると、15,4%。
お米は袋の上の方のほとんど同じ場所で、ざっと見た限り、青米は入っていませんでした。
明日でも、農協に行って水分計を調べてもらいます。

 
11/16 神奈川の今井さんから「秋の夜長に本を読んでいます。」
 神奈川県の今井です。「ミネラルの働きと作物の健康」農文協という本が最近出て夜、読んでいます。難しい本なので半分くらいしか分かりません。この本にリン酸について書かれています。イネは暖かい地域ではあまりリン酸肥料を必要としないそうです。以前、赤木さんがリン酸肥料を田んぼに施肥しなくてもお米をたくさん収穫していたというお話をしておられましたが、なんとなく納得できました。

11/15 塚本さんから「返事;乾燥機のお米の水分」
 読みましたので、私の経験からの憶測で書きます。
 乾燥してしばらく放置すると、青米が多ければ水分は戻ります。
 雨で空気中の湿度が高いと水分が戻ったことがありました。
 籾摺りのために、乾燥機から乾燥籾を排出しますが、
全部が籾摺り機に排出されず、乾燥機のタンクに戻る籾があります。
最初の16.5パーセントほどの水分の籾の一部がタンクの上部に
戻っていったので、籾摺りの最後に最初の高水分の籾が再び籾摺りされたということではないでしょうか。

 お米の味のことですが、私の経験では、9月に収穫して新米を頂いてもぱっとしない味です。
ところが同じ米なのに11月になると美味しくなります。4月なんてもっと美味しくなります。
井原さんに質問してみましたが、自分は経験がなく分らんということでした。
 それで、関東HD2号を11月になって再び試食したら、
いい加減に作ったコシヒカリよりずっと美味しかったです。
朝から夜まで変わらぬ美味しさでした。
晩生のコシヒカリ並みのお米ということで伸びればうれしいです。
関東HD2号の名誉のために書いておきます。
おそらくヒカリ新世紀も同じかもしれません。

               塚本 

11/15 会津の一石さんから「Re乾燥機のお米の水分について」
会津の一石です。
このくらい水分にムラがあれば籾摺りの時、ダップ率のの変動が激しく仕上げが良くないのでは
計量器に流量が出るタイプの物で有れば変動が激しくはないですか。
 
安定して籾摺りができるのであれば水分計を疑ってください。

11/14 やまちゃんから「乾燥機のお米の水分について」
相変わらず、乾燥機のお米の水分について、わけのわからんことを書きます。
読み飛ばしてください。
メーカーには、もうちょっとデータをそろえて質問しようと思って、まだ聞いていません。
 
今日、乾燥機の中に残っていた最後のヒノヒカリの籾すりをしました。
2週間ほどかけて、断続的に火入れをして乾燥しましたので、これでもかというくらいていねいな乾燥でした。
設定が15,5%。乾燥終了時のデジタル表示が14,8%。
(これは、前に書きました様に、設定水分値に到達した後、10回計り直してその平均値を表示するそうです)
乾燥終了から2週間たった今日籾すりを始めると、
2袋目で手持ちの水分計で計ってみると、16,5%と16,1%。
なんちゅう水分の高さじゃ、まあええか、すぐ精米して売る米にしようと思いながら籾すりを続行しました。
ところが15袋くらい籾すりをした時に、また計り直すと今度は13,5%前後の水分が出てきました。
おかしいなと何度も計ってみるのですが、まあ似たような数字です。
嫌気がさして、計るのを止めました。
それが、籾すり終了間際に、気を取り直して計ってみると16%くらいの数字が出てきました。
3袋くらい計ってみたのですが、同じような数字です。
 
一体どういう事なんかと途方に暮れています。
「お米はね、生きているんだよ、人間様が望むようなデジタルというわけにはいかないんだよ」
というように言っているとしか思えません。
 
今までこんなに何度も計ったことはありません。
最初計って、「よし、この程度ならOKとしよう」と言う程度でした。

11/12 岡山の山崎さんから「里山農場の山崎です」
  ご無沙汰しております。里山農場の山崎です。約1年ぶりです。

 10月下旬、我家を除いて、ほとんどの農家さんの稲刈りが終わった頃から
はじまった稲刈りが、残すはもち米のみ。宅配用の野菜の栽培、配達をしていると
どうしても、稲刈りは後回しになってしまいます。加えて田んぼの裏作で、
麦を作付けするのですから、更に周囲(農家とすずめ)の笑いものです。

 今年は、例年以上に獣害に悩まされた年でした。いのしし常連の田畑に加え、
「この田んぼは、絶対に大丈夫だから」と太鼓判を押され、3年前に借りた田んぼに、
今年からヌートリアといのしし。地主のおじいさんは
昨年亡くなられたので、ひとりでぶつぶつ言うしかありません。
 そんな中、今年はうりぼうを3匹、早朝、畑の中にて素手で捕まえました。
元アスリート(中学生)の健脚が健在で、いのしし撲滅まで夢みていたのですが。
親いのししには、歯が立たず。来年は、狩猟免許でも取得しようかと
本気で考えています。

 昨年から準備していたおせんべい加工は、当初の予定より、機械の導入が遅れ、
また想像以上に、おせんべいづくりの難しさを実感しました。
担当者といっしょに、草加に視察に行き、1日現場を見せていただいただけで
始めたのですから、今考えると浅はかでした。
農産加工は、品質の安定、機械の償却を考えると農家が片手間でするのは、リスクが大きい事を実感しました。

 実際のおせんべいの製造ですが、その時の温度、湿度、お米の品種、品質、
練りこむ材料によって、加える水分、乾燥時間など全て異なり
本当に納得がいくものが、安定的に出来上がるようになったのは、正直最近です。
製造中のおせんべいの割れ、硬すぎ、膨らみ不足、湿気、輸送中の割れ、味付けなどなど多くの問題が、次から次へとあらわれ、まるで田んぼの中のひえをひたすら抜くような作業でした。

 それでも、我慢強い農家さん、担当者のおかげで、今まで全国から13の農家さんからお米を送っていただき受託加工をしてきました。おかげさまで、ほとんどの農家さんからリピートしていただき、感謝しております。月に600袋以上販売する農家さんもおられ、見習いたいものです。どうやら、少しくらい値段が高くても、お菓子は購入される消費者は多いようです。 農家さんから、こんなもの練りこんで欲しいという希望から、いろいろ試行錯誤してきて大豆、にんにく、ごま、ごぼうなどは、とても相性が良いです。お米とお醤油、野菜のお菓子。まるで健康食のようですが、シンプルなお菓子ですが、奥が深く、わくわくさせてくれます。


11/12 やまちゃんから「今年の固いコシヒカリについて」
 収穫して一月ほどの頃は、
「なんや今日のご飯は固いなあ、水をもうちょっと入れた方がええのかな」
と思ったりすることが良くあったのですが、
11月になった今日この頃は、そう言うことをあまり感じなくなりました。
どうしてそんな違いが出てきたのかよくわからんのですが、
そういうことってあるのでしょうかね??
 
お米が熟成されてきて???
 
よくわからんのですが、ちょっと不思議に思ったので書いて見ました。

11/11 塚本さんから「お米の食べ比べ」
 こしひかり・ヒカリ新世紀・関東HD2号を食べ比べました。
 コシヒカリ>ひかり新世紀>関東HD2号の順でした。
 化学肥料でへの字栽培したこしひかりは、悔しいが朝炊いて昼でも夜になっても美味しかったです。
 化学肥料でへの字栽培のひかり新世紀は、炊き立ての朝は美味しいけど昼、夜は落ちました。
 菜種を鋤き込んだだけの関東HD2号は、炊き立てから上のお米と比べ粘り少な目、昼夜は朝より落ちました。

 ひかり新世紀はゲノムの99.9%がコシヒカリと一緒、関東・・・は99.7%がコシヒカリと一緒だ
そうですが、やはり味は違います。有機栽培のひかり新世紀を試食させていただきましたが、
コシヒカリと一日中同じ味でした。栽培方法でも変わるのか・・・。
 ひかり新世紀は短稈過ぎて除草剤を使わない稲作りには不向き。
 関東・・・は晩生で除草剤を使わない稲つくりに向いています。
しかし、食味の面では同じ晩生のヒノヒカリのほうがいいのではと思います。

 農薬を使わずに、自然環境を作りながら育ってきたお米のほうが大切ではと思うのです。
 数品種が混合されて水田内の生態系が強化される品種群のほうがいいのではと思うのです。
 美味しさだけ求めていていいのかともやもやしている私でした。

               塚本

11/11 塚本さんから「有機質肥料の元肥一発」
 私は中間に追肥できるような粒状の有機質肥料が入手できないし、量が多くて散布が大変なので、
有機質肥料で稲をへの字の生育に持っていくことができずに困っていました。また、粒状の有機質
肥料は価格が高すぎるし効きも悪いということがありました。
 数年前に有機農業を広めるために国内外を活動されている、西村和雄先生と橋本力男先生の
講習会に参加する機会に何度か恵まれました。西村先生の著書の中にもある60度ボカシを昨年稲の追肥に使った
ところ、とんでもなく長く効きました。今年は同じ田んぼの稲が、無施肥なのにきれいにへの字の生育をしました。
 もうひとつは、橋本先生から教わった籾殻堆肥を元肥に入れたところ、きれいなへの字の生育で
冷夏なのに豪快な太い茎の稲になりました。いずれも上品な美味しいお米でした。追肥はなしです。
井原さんが著書の中で、堆肥で作った稲はへの字になると語っていたことを髣髴させる現象でした、
 西村先生の60度ボカシも、橋本先生の各種堆肥も、60度以上で数ヶ月発酵させたものです。
 農協や普及員の先生にお願いして、講習会を企画していただくといいと思います。

 有機質肥料でも、60度以上で数ヶ月発酵させたボカシや堆肥と、嫌気発酵のぼかし、生の有機質肥料では
全く別物です。嫌気発酵のボカシは生の有機質肥料に近いし、生の有機質肥料は化学肥料に近いです。
 除草剤を使わない稲つくりを始めてから、草抑えのために元肥に有機質肥料を使い始めたのですが、
生育がへの字にならず稲の生育はガタガタで、長年無茶苦茶苦しんできましたが、ようやく克服できる方法に出会えました。
西村先生と橋本先生のお蔭です。めぐり合えた機会を作っていただいた普及員の先生に感謝しています。

このお便りが、どなたかのお役に立てれば幸いです。   塚本

11/6 塚本さんから「再び籾の乾燥と籾摺りについて」
 20年ほど前、私が百姓やり始めのころ、お米の水分は16〜15.5%が
美味しいというのが巷の話でした。井原さんはコシヒカリは15パーセントを
切る水分でも美味しいままだとどこかで語っていました。
 いろいろ籾摺りをしてみて、15.5パーセントでは籾摺りがしにくいのと
選別が悪くて玄米の排出が遅くて仕事になりません。どの品種でも15.3%を
切る水分で籾摺りを始めます。後になるほど水分は下がってきますので何とかなります。
実際は14.5〜15.0の水分を目標にしています。
 それと、17〜18パーセントで一度乾燥を休止するとお米は美味しくなります。


一気に乾燥させて16〜15.5%より、休止期間を置いて15%以下の水分にしたほうが
お米の味はいいように思います。
 それと、田んぼで美味しい米が取れていないと、どんなにいい乾燥をしてもだめです。
 それと、遠赤外線の乾燥機は休止期間が要らないので、美味しいお米が速くできます。 

 私は少量なのでできることですが、玄米食の方はほんの少しなので、その分だけ
もう一度籾摺り機に通して別保管しています。袋から玄米を出して籾摺り機にもう一度
戻すのは重くて大変ですが仕方ありません。これもこのメール仲間から頂いた大変な成果です。
今までよその玄米を買っていたというお客様は、玄米の中に籾やごみが入っているのは当然だ
と思っていた、と語っていらっしゃいました。で、私のところの籾混入は幸いにしてゼロだったそうです。

                 塚本

●やまちゃんから「籾混入」
普通の籾すりの玄米は5キロ2500円。
玄米食用の「精選玄米」は、2800円で売っています。
手間をかけた分だけ手間賃をいただいています。
と言いつつ、今年は揺動式の籾すり機に2回通すのをさぼって、しきり板を絞って「精選籾すり」をやりました。
能率半分にしたから大丈夫だと思っていたのですが、
計量・袋詰めをしていると、籾がちらほらと見えます。うーん。
後一回分乾燥機に入ったままですので、その時にきっちり、原則的に「精選」するようにしよう。

11/6 茨城のすずき産地から「Re今年は固いコシヒカリ?」
東出さんと四方さんの投稿を読んで、
思わず膝をたたきました。
うちでも精米時に例年とのちがいを感じているところです。

下記にメールを要約転載させていただきました。
(事後承諾でお許しいただければ幸いです。)
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/f8e6f100a6a73278fef764e69a5a4933
上記に添付した写真は、
精米機の締め付けを設定する部分です。
昨年までは締め付け「4」で2回通していたのですが、
今年は「5」まで締め付けを強くして、しかも3回通して
ようやく例年並みの精白度になるといったぐあいです。
やはり「今年の米は硬い」ということの影響でしょうか?

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
すずき産地http://www.suzuki31.com/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

11/4 岡山の林さんから「菜の花に再挑戦」
皆さん今晩は、
私は、朝日の収穫が済んで、ほぼ全量のお米の移送を終えたところです。検査で合格
してくれれば、良いのですが。
今年の田んぼの除草は、チェ−ン除草だけで済ませました。
田んぼ1枚当り3回のチェーン除草をやったところまずまずの成果だったと思いま
す。しかし、コナギにやられた所も散見され、そのような田んぼはやはり収量が低
く、去年より15%低下してしまいました。

2反の田んぼに鶏糞を播き、良く耕して土を細かくし、明渠を開け、菜の花の種子を
播きました。本当は、コナギの良く生える田んぼに菜の花を播きたいのですが、その
ような田んぼは排水が悪く、以前カラシナでやってみたところ、湿害で全滅した経験
があるので、良く乾燥する田んぼに播きました。コナギ対策にはならないのですが、
この田んぼは小学校のすぐ隣で、子供達が見てくれることを期待しています。

林 正弘
岡山市

11/2 福井の東出さんから「Re今年は固いコシヒカリ?」
ピント外れのメールかもしれませんが…。
先日 お昼の「おもいッきりDON!」という番組で
五つ星お米マイスターのお米屋さん(?)が
「今年のお米は表面が硬いので 研ぎ方や炊き方を工夫しないといけない」と。
 
「新米だからといって 水加減はしません。通常通りの水の量で」
「研いだあと 浸水時間は1時間。通常は30分ですが。」
 
「今年は」というのをやけに強調するなぁ〜と 思っていました。
四方様のメールを見て
「あぁ そういう事か!」と納得。
 
家内に確認したら やはり水加減は通常通りでした。
 
東出@福井の兼業農家

11/1 京都の四方さんから「今年は固いコシヒカリ?」
京都・綾部のしかたです。
教えを乞わせて頂きたく、久々に登場させて頂きます。
 
私も過去(これからも?)、もみ乾燥の、し過ぎをやった事は多々あります。
 
その反省を元に、百姓10年目の今年も14,5%を仕上げの条件として、乾燥作業をやっていまして、結果、ケットの水分計で14,0%〜15,0%の範囲を合格にして保管しています。
今年は200袋米検査を受けまして、全て1等米の判を頂きましたが、その時も自分が計った水分と検査時の水分は、殆ど同じ数値でした。
 
そして、それを石抜き・精米・小米除去・色選・5sずつ計量パックして出荷していますが、今年の米はいつもと違う年の様です。
御多分に漏れず?、綾部・志賀郷でも、今年は固いコシヒカリとお米作りの師匠共々、申しております。
 
でも、籾乾燥にて水分のブレが無い(多分?)私は、乾燥が原因なのでは無く、夏の天候の低温推移が原因で、お米の質が堅いのでは?と思ってしまっているのですが、こんな考え方は間違いでしょうか?  単なる新説?
 
それが原因なのか、先日新規でお米をお届けさせて頂いた方から、『新米ですので気持ち水を控えめに炊いたら、堅くて芯もあって食べられなく、その後いつも通りの水の量で炊いても堅くて芯もあって食べられません!』と叱られました(回収依頼済で、回収次第調査します)。
ちなみにその日、精米して出荷させて頂きました他の方からは、同様の意見はありません。
 
また、横浜に住まいされる20年来の知り合いのおばさまですが、『先日よそからお米を頂いて、何度か炊いてみました。普通に炊いても柔らかめ(べっちゃり気味)、かための水量で炊いてもな〜んか水分が多い。さらに水量を減らしたらパッサパサになりました(あたりまえか)なんでですかね〜?』(これまた、新米か古米か?お米を研いでどれ位水に浸けてから炊いた?いつもお米と比べて湿気感の違いを感じたか?を聞きます)
 
 籾乾燥の水分と、ご飯を炊く時の水量と云う事からしますと、問題点そのものが違うかも知れませんが、水分・水量をキーワードに発想頂けたら、幸いです。
 
 兎も角も、お米を炊く水分量に関して、10年目にして右往左往しています。
 
丹波の山奥から、安心・おいしいお米を育てる事を通じて、そこから学べる色んな事を50代男性の視点からブログhttp://blog.livedoor.jp/farming0704/?blog_id=2183925にて発信しています。
里山じじぃの里山だより でも検索頂き、どうぞご覧下さい。
里山だより(農家のお米屋さん)四方 英喜
京・綾部市 志賀郷町 町ノ下17番地

11/1 やまちゃんから「わたしの小道具(再々)」
田んぼの抑草に比べ、畑の場合は春夏秋冬の変化もあるし、
種類も多く、回転も早いので、いろいろ実験も出来るし、あれこれアイデアも浮かんできます。
水田でこれくらい「技術の引き出し」があれば、「田んぼの除草作戦」も楽しいやろになあと思ってしまいます。
 
今回はタマネギやニンニクです。
11月に入ってから定植の早生や晩生のタマネギは、畑が乾燥してきているので、マルチはしません。
マルチなしでも、2〜3回中耕除草に回れば、普通の年は草に困りません。
ところが10月中旬に定植の極早生タマネギは、去年マルチなしにチャレンジして、ひどい目に遭いました。
3月下旬の収穫時期に、ホトケノザやハコベのジャングルの中で収穫する羽目になってしまいました。
もちろんタマネギもラッキョみたいなタマネギでした。
(直売所では、極早生タマネギは、ぼろい作物のひとつになってくれます。
葉っぱが肉と炒めたり、魚と炊いたりすると甘くて美味しいです。
もちろんタマネギそのものも甘くて美味しいのです。生でサラダで食べられます。
葉つきで2本100円、これが飛ぶ様に売れるのですから、たまりません)
 
黒マルチをして、タマネギを定植すると、植え穴から鼻毛の様に雑草が顔をのぞかせます。
それの掃除がけっこう大変。
もみ殻を植え穴めがけてかぶせてやると、だいぶましになるのですが、
もみ殻は風に飛ばされるし、すきまからやっぱり雑草が出てきます。
 
もみ殻の代わりに土を入れる様にしたらどうやろとは、前々から考えてはいたのですが、
土の中に雑草の種が混じっているやろし、、、と踏み切れませんでした。
今年思いついたのは、土の代わりに「砂」でした。
さらさら流れるので、写真の手前に見える「ジョロ」に入れて、植え穴に注いでみました。

タイミングは、植穴に雑草の鼻毛が見え始めた頃。
畑の抑草法に抜くとか、削るとかいろいろありますが、
一番効き目が大きい(能率がいい)のは、土寄せですね、
雑草がまだ小さい頃に上から土をかぶせてフタをしてしまうことですね。
 
やったばかりですが、これはいけるぞと言う予感がしています。
徳島県吉野川の下流域に、ニンジンやサツマイモの大産地があります。
そこに「手入れ砂」という伝統的な農法があります。
畑が連作で疲れてきたら、砂を客土して、生き返らせるという農法です。
量はしれているけど、植え穴に砂を入れてやることは、ミネラル補給になるかも?
砂がマルチを押さえるので、黒マルチの地温上昇に効果があるかも?
(透明マルチはすきまがあった方が地温が上昇するけど、黒マルチは密着させたほうが地温が上がります。)
それから、この転作田は強粘土なので、少しずつでも砂が入れば土が軽くなってくれるかも?
なんて、具にもつかない事を考えながらやっていました。
 
さて、写真2枚目は、ニンニクの定植です。

4メートルの板(角材)に15センチおきに5寸釘を打ち付けて、それで植穴つけ。
指で穴を広げて、その中にニンニクを5センチくらいの深さに突っ込んでいきます。
これで収穫まで用なしですから、ニンニクは楽な作物です。
と言いたいところですが、この場合も植え穴から雑草が鼻毛の様に出てきます。
今年から、このニンニクにも植穴に砂を注ぎ入れることにします。
ニンニクは土寄せをした方が、裂球が少ないと聞きます。
砂入れをしたら、土寄せ効果があるかもと期待しています。

11/1 福井の塚本さんから「籾の乾燥について」
世話人の山下さんへお返事です。
世話人の書かれたことが理解できないままに今年の体験を書きます。

 私のところの乾燥機は24俵入りです。5俵以下では端量乾燥と言って
乾燥の合間に休止期間が頻繁に入り、乾燥の時間がものすごくかかります。
 少ない量の乾燥をしたら、16%で止めても実際は13%前後でした。
 青米が多いときも、15.5%で止めたら実際は12.5%でした。
 農機屋さんにわざわざみてもらいましたが、どこも青米が多い場合は
設定水分と乾燥後の仕上がり水分は差が出ているということでした。

 うちの乾燥機は17年前に買いました。サタケのグルメ乾燥ができる乾燥機です。

要するに、逐次昇温法が自動的にできるようになっています。
1.最初の5時間ほどは通風します。
2.火力乾燥。
3.水分18%で7時間?ほど休止。
4.設定水分まで火力乾燥。

 乾燥が終わり放置すると、乾燥機の上層の籾は乾燥がより進んでいます。
遠赤外線の乾燥機なら休止期間が無くとも美味しいお米になります。
近所の遠赤外線の乾燥機のお米の試食をさせていただいた結論です。
夜間通風したことがありますが、水分はまったくと言っていいほど下がりませんでした。

 こんなところです。

                   塚本

●やまちゃんから「Re籾の乾燥についいて」
世話人が何を言わんとしているのか、よくわかないことのこと。
その感想、よくわかります。そもそも本人が何を言わんとしているのか、書きながら???でしたから。
 
農協に出荷したことがないので、水分はまあまあ出やってきていました。
少しくらい水分過多でも、16%くらいの方が美味しいはずと、
15,5%から16%位を目標に乾燥してきていました。
いつも乾燥しながら思っていたのは、検査を受けないからまあまあで済んでいるけど、
農協に出荷したり、検査を受けたりするなら、僕の乾燥はペケやなと思っていました。
みんな平気な顔して、乾燥しているけど、苦労してないんやろか?
失敗してないんやろか?
そんな声を聞いてみたいな言う気持ちもあって、先のメールを書きました。
 
塚本さんの返事を見て、やっぱりそうなんや、
15.5%で止めたら実際は12.5%」などということがあるんやと、共感しました(笑い)
 
今年のコシヒカリは、2回とも14%強の水分仕上がりになってしまいましたが、
(14%なら検査は一等米になるのかな?)
例年なら当地のコシヒカリは、少し柔らかめの食感ですが、今年は固いコシヒカリです。
新米だと思って水分を控えめに炊くと、失敗するくらいです。
こういう事って、乾燥によってあるんですね。
それと籾すり機で、米が気持ちいいくらいに剥けました。
(というより、次の15,5%強のヒノヒカリの時、むけが悪いなと感じたのですが、
水分の違いだったのですね)
 
乾燥が終わり放置すると、乾燥機の上層の籾は乾燥がより進んでいます。」
 
これは、今年実感(体験)しました。
 乾燥機の中の米はどれくらいの水分になっているのやろと、
はしごに登ってすくった玄米の乾燥が進んでいて、あわてました。

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