やまちゃんの世話人日記

(7月10日 BY世話人) 
昨日、一昨日と篠山市で、成苗二本植え研究会と兵庫県有機農業研究会の合同の「現地検討会」
二日目のシンポジウムの司会を務めたのだが、どっと疲れた.
時計をみながら、あと15分で昼休みだななどと、不埒なことを考えながら、司会をしていた.
どうしてこんなに疲れるだろう、
はたと思ったのが、1対1で相手の顔をみながら話すのはそんなに苦にならないけど、きっと、100人ほど相手に、不特定多数の人相手に、なに考えているかわからないカボチャ相手に(失礼)しゃべるのは、僕にとって、とても苦痛なことなんです.きっと、これだろうと思いました.
あれだけの人数のシンポジウムの司会は、アジテーターの素質を持った人のほうが適任みたいです.
午後は、人数が半分ほどに減って、丸いテーブル形式にして、育苗問題などについて、意見交換.同じく司会をしましたが、ぐっと楽になりました.宮垣さんたちも、パネラーのひな壇から開放されて、ほっとした様子.

話し変わって、会場の、市営の国民宿舎、地元の方が「サービスも悪いし、飯もまずい.もっといい場所もあるけど、予約が取れなくて」と、とても気を使ってくださった.自宅に帰って家内にそんな話をしていたら、
「篠山は、おいしいものがいっぱいあるところでしょう、今なら、トマト、ナス、きうりなど有機農研の人たちの、旬のとれとれの野菜がいちばんご馳走よ.それに地元のひらがい養鶏の卵.おいしいものがいっぱいあるところなのにもったいない話だね」

さて、疲れているので、「検討会」の報告はまた今度、メールもいっぱい来ているけど、HPでの紹介も、また今度.皆さん、お疲れ様でした.

(7月5日 By世話人)
溝切器を押した.
石川県の方が開発されたもので、湿田用、大島農機.水を張った状態で溝切ができるので、3年前から使っています.
溝切をしながら田んぼの中を歩くと、やっぱりヒエがほとんどない。
去年まで、ヒエに困っていた田んぼも、また、今年からはじめて作る田んぼも(オペレータで稲刈りしたとき、除草剤振っても、僕以上にヒエをはやしとるなあとニヤニヤした田んぼだ).
かつて、3キロ粒剤を1キロ使っていたときには、拾い草の必要があったが、その必要もないくらい.
いや、これはすごいことだぞ.
2回代かきが効いたのかな?
うん、たしかにそれはあると思う.あぜぎはのハローが届いてないところには、ヒエがいっぱい生えている.
5〜8センチ程度だが、深水も効いているのだろう.
近所の百姓のおっさんは、「これくらい水を張ってれば雑草がはえんやろという」
米ぬかはどうだろう.
確証はないが、きっと効いたのだろうと思う.
近所のおっさんに言わせると「田んぼの中を、丁寧にふって回るならともかく、あぜからばさばさとあんな雑なふり方をして効果があるなら、ワシもする」

3〜4年前、無農薬の先輩たちに、いろいろアドバイスを請うた時、何人もの人から「ヒエについては、いろいろ打つ手があるから大丈夫よ」といわれたことがあったが、僕も、やっと、そのレベルにまでいきつけたのかな.
オモダカをいっぱい繁殖させてしまって、頭が痛いことは痛いが、でも、
「一歩前進二歩後退」じゃなく、「二歩前進一歩後退」といってもいいかな。

西南暖地のことだから、出穂30日くらい前に水を落とすと、まただらだらとはえてくるヒエもきっとあるだろうけど、そんなの目じゃないぞ.
そのときは、てんぷら油の廃油を流し込むと面白いかも.最後は、肥料になっていくし、紋枯れ病防止になるだろうし.
いや、いかんいかん、失敗に懲りずに、てんぷら油のことが、頭の片すみをちらちらしている.
つい先ほども、隣の高砂市の前橋さんから、「昨日の大雨で稲がとっぷりと水をかぶり、油の衣を着てしまったが、何か打つ手はあるだろうか」と、電話があったばかりだ.
「なんまんだぶ、なんまんだぶと祈るしかありません」と言っておいた.
前橋さんは、このHPは見てなくて、また、抑草の意図ではなく、「肥料になるやろ、リサイクルや」くらいのかんじで、何年か前から油を流し込んでいるみたいです.

(6月29日 続てんぷら油てんまつ記 By世話人)
昨日の大雨で、稲が深水にさらされ、いよいよやばい.
「水を抜こう。油を流せば、まだ助かるかもしれん」」
「草が生えてくるやないの」
「草もないけど、稲のほうもきれいに消えてしもたでは、笑い話にもならんで」
かくして、ただ今、落水中です.
失敗の原因は、書かなくてもお分かりとは思いますが、
@油を入れるのが早すぎた.
A油の量が多すぎた.豆腐屋さんと学校給食でもらえたもので、つい気前よく入れてしまいました.
(反当、50リットル)
我が家のイヌ(たまき)は、田んぼが大好きで、虫を追いかけて、水の中に鼻を突っ込んで、鼻息を吹きかけたり、あぜ端の水の中をばしゃばしゃ歩くのですが、ちょっと足を突っ込みかけては、気持ち悪そうに引っ込めてしまいます.
手を突っ込むと、ぎたっとして、古い油の匂いがします.
そんなことはさておき、雑草はというと、水の中に少しコナギやヒエが生えているのですが、米ヌカボカシの衣を着ているようです(もろもろが全面にまとわりついている).油を入れない田んぼにはない現象です.
おそらく、このまま置くと、全滅すると思われます.
だから、もしてんぷら油を流し込むとすれば、分けつ確保のめどが立ってから、浅水管理のときにやればいいかも
その他、人家のそばでは、ボウフラが全滅しますので、蚊対策によろしい.
また、紋枯れがひどい田んぼでは、油の被膜が効果ありと、古来言い伝えられております.
しかし、やまちゃんの言うことなんぞ、ゆめゆめ信用めされるな.油を入れるのは、邪道、あくまで最後の手段と心得られよ.

(6月28日)
中道さん、悪いけど、笑っちゃいました.
てんぷら油流し込んだ田んぼ、合鴨が嫌がって入りたがらないなんてところ、最高です.
笑いながら、ちょっと待てよと、1畝あまりの赤米の田んぼ見に行ったら、草もないけど、赤米の苗もまっ黄黄で瀕死の重症.田植え(6/16)して、4〜5日で、「そうだテストしてみよう」と、米ぬかふったあとに、てんぷら油7リットルほど流し込んだのです.無謀でした.
効くものですねえ、年配の百姓仲間にそんな話を、うだうだやっていたら、昔、エンジンの廃油を流し込んで稲を枯らしてしまった事があると教えてくれた.
てんぷら油を流し込むなら、分けつ確保のめどがついてからやってください.

コシヒカリに追肥、油粕25キロ、骨粉30キロ.
出穂45日前くらいなのに、分けつ始まったばかり(4〜5本弱)で、葉色薄いので.
去年までアメリカ産大豆(60キロ4000円)を買ってきて動散で散布していたが、今年もそれをやるのは、さすが「遺伝子組換え」の問題で気がひけて、福井の塚本さんに聞いたら、「油粕、動散で大丈夫よ、油粕をやるとお米に甘味が出る、燐酸をやると粘りが出ますよ」と教えてもらったので.


(6月19日 世話人日記)
6月17日の日記に、「2回代かきは効果ありと断定していいようだ」と書いたばっかりなのに、
今日、同じ場所を観察して回ると、なんと、コナギが米ぬかの膜のしたから葉っぱ2枚展開しているではないか.
坪42株植えの1株の周りに、平均すると2〜3くらい.
一昨日からぐっと暑くなったので出てきたのだろうか.
すっくと健康な葉と根です.
こんなはずじゃといいたいところだけど、そんなの人様の勝手な言い分.
しかし、頭痛いなあ.

(6月27日)塚本さんのレポート、力作で、とても参考になります.
        熊本の後藤さんの田んぼの見学会の案内。おすすめです.時間とお金のやりくりのつく方ぜひどう         ぞ.綾部から、井上さんが自家用バスに乗り合わせていきませんかというお誘いがあります.

(6月17日 世話人日記)
田植え後、約10日、10日あけての2回代かきは、効果ありと断言していいようだ.
今年初めて作る田んぼ(池のした)、代かきのときに、ドライブハローが寄り切らなかったあぜ際10センチの部分にコナギがビッシリ、2回確実に代かきできているところは、今のところ雑草は見えません.
きょねんもまったくといっていいほど草のなかった「下の田」は、今年も安心できそう.
「中の下」と「上の田」は、ヒエが発芽して入るが、モヤシみたいに白くてヒョロヒョロしている.ただ、風で浮き草と一緒に吹き寄せられたあたりに(あぜ際周りに)コナギやウリカワが結構生えている.どうもこれは、大きさや、するりと抜ける感じからいって、代かきで浮き上がったのが復活したようだ.
問題は「上の上」だなあ.濁り水の下のトロトロの泥をすくい上げてみると、米ぬかの被膜にめげず、ヒエやコナギがしっかりした芽を泥の上に出し始めている.芽の長さが3〜4センチにもなっていて、根がまだぜんぜん出ていないのも多いけれど.この田んぼは、除草機を押さざるを得ないだろう.
田んぼ6枚ごとにそれぞれ違いがある。
カメラマンの倉持さんが、「思ったよりきれいじゃないですか」といってくれた.
しかし、まだまだこれからで、あと2週間くらいが勝負どころなんだろうなあ.

栃木県の上野長一さんにTEL.
「この間の電話で、今年は草が生えないかもしれないといってましたが、その後どうですか」
「一枚だけ、表層剥離みたいになった田んぼがあって、そこだけ草が出てしまったのですよ」
「なんと言う贅沢な話だ.何が抑草に効いていると思いますか」
「一番は緑肥のように思います。あと2週間ほどすれば安心できるのですが」
梅雨の晴れ間の麦刈りで忙しそう.詳しくは、後日また聞くことにして電話を切りました.

昨日、兵庫県有機農業研究会の方々と、7月8,9日の「シンポジウム」の打ち合わせ.
氷上町の宮垣さん「10日あけての2回代かきと、ハローつき田植機で代かきしながらの田植えでヒエは抑えられるようになってきた.側条施肥器を改良して、田植えしながら米ぬかペレット散布との併用で、まだ完璧とはいえないが、先が見え始めてきた」とのこと。7〜8年トライしてきたことを、失敗も含めて、オープンにしてみようという気になってくれているようだ.
今日は、隣町の夢前町の衣笠さんに会って、田んぼ見せてもらう.「ヒエ以外の草は、雑草と思っていない」
なるほど、田植え後、3週間ほどの田んぼ、ヒエをのぞけばきれいなものだ.プラウ耕の成果だろうか.
「無農薬で2〜4ヘクタール作っているけど、地域の人に無農薬でもこれくらいできるんですよという見本みたいなもので、毎年2ヘクタールずつ暗い作付けを頼まれている現状では、しゃかりきに何が何でも無農薬を目指すよりも、地域の人の田んぼ全体でどうやって農薬の総量を減らそうかといううほうに気持ちが向いています」
とてもうなずける話でした.
「ヒエ抜きは、近所のおばあちゃんがやってくれたり、夏休みで帰省中の学生に頼んでやってもらう」
「よしゆき君、田んぼがひっついとったから水入れといたげたで」
「田ごしらえは僕がやって、後の種播きから収穫は近所のじっちゃんばっちゃんらにやってもらう形で、野菜の直売所を今年の秋からスタートします」
など、とても魅力的な青年でした.

(世話人日記6月11日)
昨日田植えが終わって、今日、米ぬか団子を投げ込み完了.やれやれ.
プロ野球のバッティングピッチャーでも一日の投球回数は何球までと決められているのに、アンダースローとはいえ、いったい何球投げ込んだことやら.最後のほうは、投げあぐんでしまって、来年が思いやられるなあなどと余計なため息をつきながら投げ込んでいました.
あぜ端は、生の米ぬかを、手の甲で払うようにふっていったのですが、ほとんどその場に沈んでいくものなんですね.浮いて流れていくのはごく一部でした.こちらのほうが、かえって精度がよかったです.
初日にふった米ぬか団子の田んぼの泥を手ですくあげてみると、乳酸発酵の匂い.
ところが、ごく一部だけど、ヒエが1センチほど泥の中で芽をきって、鞘葉を伸ばし始めている.まだ白く、光合成はしてない.根もまだ出ていない.やばいやばい。障害を受けるとしたら、これからなんだろうけど.
7〜8センチの深水管理に切り替える.
また、あぜ端に吹き寄せられた浮き草の中に、代かきで浮き上がったヒエやコナギ、ウリカワなどがいっぱい.
あぜ際で、2回目の代かきで、ドライブハローが寄り切らなくて残ったところに、ヒエがいっぱい生えているのが目につく.それから、コース取りを間違って(わからずに)2回目の代かきができなかったところにも、やっぱり、ヒエやコナギが結構ビッシリ、なるほどなあと思いつつ、2回代かきの効用に祈るような気持ち.

(世話人日記6月9日)
今日から入梅.昔、露はじとじとして嫌いだったけど、今は、気持ちが落ち着く.
代かき、田植え、米ぬか団子ふりのローテーションで5日目.
軟弱百姓は、くたびれてもう音を上げ始めています.
とくに、今日、ぼかしの水分が多いほど、水に沈みやすいし、空中でばらばらと分解してくれそうな気がして、どぼどぼと水を加えたものだから、重いこと、それでこんなことやっとられんと音を上げてしまった.
過ぎたるは及ばざるが如し.
そこで、急遽、方針変更.あぜ端の3〜4メートルは生の米ぬかを小脇に抱え、あぜから散布することにした.
ほとんど均一に沈んでくれた.
また、昨日おとといとふった米ぬか団子、まずまず満足できる程度に拡散してくれている.
酸欠気味なのか、カブトエビが仰向けになって、腹を水面に出して呼吸している.その数、平米200〜300匹くらいはいそうだ.元気だ.
遅れて、豊年エビが大発生し始めている.
隣の人の田んぼは、オタマジャクシが大発生.
田んぼごとに、一枚一枚まるで違う.
僕の田んぼに、さぎとカルガモが舞い降り始めた.

(世話人日記6月7日)
湿った米ヌカボカシを、米袋に入れながら「湿りで袋が破れないかなあ」
はたと「そうだ、収穫用のコンテナに入れればいいのだ」
それで、少々べたべたでも気にならず、作業がぐっと楽になり、能率が上がった.
ぬかどこくらいの感じです.

反当120キロ、あぜからばらばら、お相撲さんの水戸泉の塩まきの要領です.
近所のおばちゃんが「山下さん、また変なことやってる」と思ったのか、にこっと笑ってきた.
2反で、途中お茶飲んでたばこすって、2時間、思ったより時間かかったが、体は動噴を使うより、ずっと楽だった.
うまく泥に上に広がってくれたかって?
すぐに沈んでしまい、カブトエビの濁り水で、まったく見えません.

今日の代かきは、最悪.
風で、さざなみがたち、山の立ち木や家の影も見えず、いがんだの田んぼで真直走っていても、斜めに走っている錯覚がでてきてしまう.
2反の田んぼでどこがどかやらわからなくなってしまうのだから、6反区画や1町歩の田んぼでは、みんなどうしているのだろう.

(世話人日記6月6日)
トロトロ(どろどろ)の上に田植え、2枚4反.
去年は欠株が多くて困ったが、今年はまずまず。
夕方、ぼかしにジャブジャブ、ホースで水をかけ、米ぬか団子の準備.
去年の経験や、バケツでのテストによれば、べとべと状態のほうがうまく沈んでくれるように思う.
米ぬか団子の血点は、水分が高いので、日持ちがしないこと.僕のように、1ヘクタールぐらいの面積でないと大変だろうな.
昨日、夢前町の衣笠さんと話した時、カブトエビはこめぬか流し込んでも死なないよとのこと.少しほっとする.

(世話人日記6月5日)
明日の田植えに備え、落としに金網を張って、水を少しずつ落とす.
カブトエビも、流れに乗って気持ちよさそうに出て行く.いっぱいいるから、出て行きたいやつは、よその田んぼでがんばってくれ.
10日ほどあけて、ジャブジャブの水で2回代かきすると、トロトロの厚い層ができている.
あとは、これがどれだけ発達してくれるかだなあ.
水に浮いた小さな雑草たちも、一緒に流れていく.
でも、全部が出て行くわけでないし、また、全部が風に吹き寄せられるわけでもない.
残りは、泥の上に着地して、後藤さんの言うように「元の木阿弥になる」のだろうか.
見守るしかないが、米ぬか団子にあたってダウンしてくれることを期待しよう.
塚本さんが言ってた「そうであればよい、そうなってほしいくらいのことが、いつのまにかそうなるとなっていたりすることが多い」というのは、心せねばならないけど.

姫路市の隣町の夢前町の衣笠愛之さんにTEL.
30代の若手のバリバリで、数ヘクタールの田んぼ、無農薬で作っていると前から聞いていた.
「発芽抑制菌の「アーキス101」を3年前から使っているが、かなり有効だ.」
「こめぬか流し込むのに、100メートルくらい上流の水路で溶かしながらやったりもする」
「青竹の緑肥も面白いですよ.もっとも、今日1日で2トンしか作れなかったけど」
などと、興味をそそられる話がいっぱいでした.
僕は近いうちに会いにいこうと思っていますが、7月8,9日に篠山市で開かれる「成苗二本植え研究会」に発表者としてきてくれますので、どうぞお楽しみに.

(世話人日記 6月4日)
5月27日に荒じろかいた田んぼ、植代をかく.
5センチくらいの深水にして、後藤清人さんの言われるように、最初に周回を2回、そのあと真中を代かき.
泥の濁りを目安にコース取りをすればできるだろうと思っていたら、大きな間違い.
トロトロのもととなる水の濁りがすぐにフワーッと広がってしまい、どこがどこやらわからなくなってしまう.
山の立ち木の水面に映る影と、かご車輪の泥の付着ぐあいを目安に、コース取りをしたら、ほぼうまくいった.
初めてのコースでは、かご車輪が泥をかくのが見えるが、すでに代をかいた所では、かご車輪から泥水が逃げていくのだ.やれやれ.
この泥水が、丸一日たって沈むと、フワーッとしたトロトロそうになっていてくれそうな気がする.期待してみよう.

代をかきながら、泥水を眺めていると、かなりの量の雑草の白い根がぷかぷか浮いているのが見える.
そんなにたくさんの雑草が生えているようにも見えなかったのに.結構生えていたものだなあ.
あらためて「やっぱり、途中で一度軽く干して(表面を露出させて)雑草の発芽を促せばよかった.来年こそ、思い切ってやってみよう」と思った.
ジャブジャブの水で代をかく利点は、雑草の根を浮かび上がらせてしまうことにあると思う.
そして、表層をできるだけ浅くというのは、抑草の観点から言えば、深い部分の寝た子を起こさないようにしようということだろう.

すごい数のカブトエビだ.浮き草も全面に広がりそうな気配だし、落としに金網をつけて、そろそろと落水することにしようか.

(世話人日記 6月3日)
2回目の「ぼかし」を仕込む.800キロ.今回はどこまで手抜きできるかと、屋外の駐車場で、米糠、油粕、EM拡大培養液、ホースで散水を5回繰り返し、シートを羽織るだけ.
自転車に乗った小学生が二人「おっちゃん、何してるの」と寄って来たので、手伝ってもらった.
手抜きはいいけど、腐敗しないといいけど.

(世話人日記 6月2日)
代かき後6日目の田んぼ、表面が露出したところにヒエがいっぱい芽を切っている.
水の深いところは、雑草の発芽が少ない.本当は1回干すのがよいとは思っていたのだけれど、干すことによって、いついてしまうと困るなという心配が先に立ち、踏み切れなかった.(いつくとは、方言?代かきした後泥が固くなってしまうことを言います)いとこの田んぼを借りていて、車で20分かかるので、水管理の楽をしたいということもありました.

その田んぼ、カブトエビがいっぱい孵化している.
1uに30〜40匹もという賑わいぶり.うれしくなってくる。
浮き草も、一昨日は田んぼの片隅の風に吹き寄せられた部分でというくらいだったのに、今日見ると、全面に広がる気配あり.除草剤を使わなくなって、たしかに田んぼが変わりつつある.
しかし、と、頭を抱えている.
後藤清人さんのいうように、深水でトロトロ代かきをした後、代かき水を落とすと、カブトエビも青浮き草も皆流れてしまうなあ.やっぱり、水は落とさず、風に吹き寄せられたごみだけすくい上げよう.
米糠団子を投げ込むと、カブトエビ,酸欠で苦しむだろうな.僕が作り始めてから増え始め、あたりで僕の田んぼにしかいないカブトエビ、田んぼのつれあいみたいなものだから、それを思うとつらいなあ.
後藤さんのように、田植え後米糠をまかなくても雑草の心配がないところまでいけるといいんだけど.

(6月12日 世話人日記)
今日から16日まで、トライアルウイークといって、中学生が、学校に行かず地域の職場に体験学習に行く.
わが農園にも、男の子二人が来ている.野菜の収穫と店だしのあと、ジャガイモ(1アール)の収穫.
人海戦術とはよく言ったもので、とてもはかがいった.
今日の晩御飯はカレーがいいなと、新ジャガ、タマネギ、ニンジンをお土産に.
我が家は、僕がごはん当番の日で、ビーフシチュウ、なかなかのできでした.PCでは試食させてあげられないのが残念です.

さて、福井の塚本さんから、明るい声の電話.
「前の電話で、今年いろんな抑草法を試したけど、どれもだめでしたといいましたが、訂正します」
「65アールの田んぼ、反当で米ぬか45キロと油粕40キロを振ったのですが、草が少ない」
「土がトロトロになっていて、深水とアオミドロで、雑草がかなり抑えられています」
「米ぬかをいくらフッタという言い方がよくされていますが、どんな状態の田んぼ(土)にふったのか、そういうことも含めて考えていく(情報交換していく)ことが大事じゃないでしょうか」
「今年、うちの田んぼは草が少ないが、田植え後の寒さと関係ありそうに思う.暑かった連休のときに田植えした人の田んぼは草の出るのが早いなど、今までの経験からどうもそういうことが言えそうに思う」
「水口には、コナギはほとんど生えないでしょう.あれは、あれくらいの水の動きで、種が動くからではないでしょうか」
「苗代後の田んぼ、ジャブジャブの水で代かきして、雑草がプカプカ浮いたのはかき集めて、田植え.その後どうなるかなと見ているのですが、草が生えてこない.これも面白い発見でした」

塚本さんと、もっともっといろいろ話したのですが、後日書いて送ってくれるということなので、さわりにとどめます.うまく再現できているかどうちょっと心もとないところもあります.皆さんの経験と比べていかがですか.
塚本さんは、福井県人で、どちらかというとあまり表に出たがらないタイプの人.でも、「除草剤に頼らない稲つくりは、新しい試みでしょう.まだまだこれからの技術、やっぱり情報交換(公開)が大事」と、いろいろ教えてくれます.
僕が「来年につながっていきそうですね」というと「そう、来年のことを頭に思い浮かべながら田んぼ見ています」とのこと.
もしかして、ヒエやコナギがわんさと出てしまったらどうしようと、ちょっぴり不安な状態でいる僕は、塚本さんの電話で少し元気が出てきました.
宮城県の石井稔さんが「田んぼの見回りのついでに、米ぬかの袋一袋抱えて、風向きにあわせて振りまいておけばいいのよ.一度にと思うから、労力が大変とか、機械を入れなくてはということになっていく」といわれているそうです.
耳の痛い話.石井さんの田んぼは、土ができていて、すごい濁り水とか.
塚本さんの言うように、土は生き物だから、「どんな状態の土に」というのは、とっても大事なことのように思う.

2000年3月20日
  Eメールで次々お便りが届き始める。反応がとてもシャープなのにびっくり。
なるほど、これがEメールなるものかと、納得。
ホームページ探したのにNOT FOUNDでしたというのが2件もあった。
ええい、画像作ってしまおうと、昨日からねじりはちまき。
ノウハウが未熟で、お粗末なデザインですが、あしからず。
  滋賀の中道さんが、若い百姓は、パソコン触って言うのが多いから、
きっと見ると思いますよと、言ってくれる。
www.ocome.com/でドメインをとっていて50MBあるから
、いつでもつかってくださいといってくれた。うれしいことばだった。
  今からプロバイダに転送しますので、応援よろしく。 
3月21日
といいつつ、ゴチョゴチョと手直しをしていて、結局送信しなかった。
皆さんからのメールが10通ほど来ているのだが、メッセージをホームページにコピーする方法がわからなくて、
悪戦苦闘しているのです。
民間稲作研究所の稲葉さんからTELがあった。
昨日、兵庫県有機農業研究会の保田先生と事務局長の赤木さん、
氷上町の宮垣さんと会って、今年の夏の成苗2本植研究会の現地検討会を
兵庫県有機農業研究会と合同でやろうということになったそうだ。
7月8、9日、篠山市で。僕としては、前から見せてもらいたいと思っていた野菜農家の実践も見れて、楽しみである。

3月22日
ホームページ、OCN プロバイダに送信しようと試みるが、エラーで何度もはねられる。
困り果て、近所の人に見てもらったところ,ファイルのtop pageとなっていて、
indexhtmlとなっているせいじゃないかと指摘された。そこを直すと、すとんと届いてくれた。

コピーライターの糸井重里が、三日ほど前のテレビで、パソコンを使いこなす秘訣の三か条として
 @機械のことをわかろうと思わないこと。だって、車でも、メカがわからなくても、
ちゃんと運転できているでしょう。
 Aパソコンは、どんなでたらめな使い方をしても、壊れないし、爆発しないから、安心しよう。
 B近所で、パソコンのことを教えたくてうずうずしている人が必ずいるから、そういう人を見つけよう。
と、言っていたが、まったく同感です。

Eーメールを見ていて、返送?の項目が目に付いたので押したら、相手のアドレスが自動的に出てきた。
あ、これならメールもらった人にすぐ返事がかけたのにと思ったが後の祭。
今までの人、返事書いてないけど、ごめんなさい。それからこれからの人も。
あんまり律儀じゃないと思うけど、どうぞご了解を。
何度もブレーカーを落としたり、不正処理をしたりしたせいだろう、画面がおかしくなってきて、
こりゃ、末期症状だよといわれて、システムを初期化したら、えらい目に会ってしまった。
設定のやり直しにまる一日かかってしまった。インターネットや、メールにはまだつながっていません。

3月26日
この3日ほど、インターネットEメールもつながらなくなってしまい、おおごとだった。二人ほどに助けてもらい、
やっと、今日つながってくれた。やれやれです。
苗床ハウスの、ポットにまいたキウリの種は、ねずみに食われるし、散々の日々でした。
さて、「うだうだ話し」のページに、ご祝儀的に寄せてくれたEメールのメッセージ、場の賑わいと放り込んでいます。
個人的なものを、どうかな?とご意見寄せてくれた方もあったのですが、
そのうち、削除して、本来の(?)「うだうだ」にしますので、どうぞ、ご了解を。

3月27日
お便りを見ると、どことも天候が不順らしい。
苗が順調に育ってくれるか、心配する声が多い。
姫路も、寒のもどりで、寒い日が続いていたが、今日は暖かくなってきた。
ぼちぼち、パソコンには待っている状態から抜け出して、本業の百姓にせいださねば。
また、この世話人日記も、パソコンのことから離れて、百姓らしい日記にしなくては。
今日、とうもろこしやら、軟弱野菜の白マルチを取り除いた。
とうもろこしのことでうれしい発見があったので書いてみたい。
 とうもろこしは、タキイのE51やサカタのピーターコーンを一番に播いたのだが、
今年は、3月6日、農文協の「とうもろこしの作り方」(戸沢著?)を見ると、
とうもろこしは、今までの慣例よりもっともっと早播きしていい、
3センチの深さに播種すれば、生長典が土の中にあるので、霜にあっても回復するから大丈夫、
そのほうが病害虫の心配も少なく、作りやすいということなので、3年前から、3月上旬に一回目の種まきをし始めた。
 ロータリーをかけ、植え溝を切って、二粒ずつ、30センチ間隔に播種。
、3〜5センチの覆土した後、足で踏んで鎮圧していく。それで、溝底播種のような感じになってくれる。
水口文男さんによると、土の水分があれば、マルチの下で焼けることはないということなので、
クンタンをまいて、透明マルチを張る。溝底の空間が暖かくなっているのだろう、成長が早い。
 マルチをめくると、雑草がいっぱい生えていたが、その草は削らなくても、
とうもろこしの根元に三角鍬で、土寄せしてやれば大丈夫。
今年の発見とは、とうもろこしが10センチくらいの大きさになるまで、マルチをとらなかったこと。
雑草は小さく、とうもろこしだけが大きかったので、土寄せがとても楽だった。パスライトをかけて、作業完了
 二粒ずつ播いて、間引きはしません。二つとも、結構大きくなってくれる。
一本100円で売る直売所では、数でかせがにゃといったところです。
 この溝底播種方式、結構応用がききます。
たとえば、大浦ごぼう、2月はじめに種まきしているのですが、大きくなるのがまるで違う。
2から3センチの厚まきにして、6月から7月にかけて、足の親指ぐらいの太さで売ってしまう。
遠方から、うわさを聞いてそれだけ買いに来るほどの人気商品になっています。
 去年から今年にかけて、種まきの発見が多かったのですが、それはまた、機会をあらためてお話しましょう。
皆さんの知恵もまた教えてください。

3月29日
寒くて、春の嵐。
姫路でこんなに寒くては、すでに苗作りの真っ最中の人は、心配でしようがないだろうなと思う。
一昨日、透明マルチをとったネギの苗床は、草だらけ。
雑草の中に、か細いネギがちらほらという感じ。
うんざりして、思い切ってセルトレイに種播き(200穴*10枚)。
どうせ仮植えするんだからと、ひとあなに4,5粒ぐらい、ラフに播く。
苗床ハウスの温床マットの上に置く。
種物屋のおばちゃんが、前から、仮植を薦めていてくれたことだし、案外うまく行くかも。
去年から、セルトレイがうまく使い出せた。その話は、またいずれ。
 パソコンの調子が、どうもおかしい。
画面にエラーが出て、キー操作がきかなくなり、コンセントを抜くことが、一日2〜3回もある。
農文協の藤井さんに聞くと、IBMのAptivaにはよくそういうことがあるらしい。
きかいをこうかんしてもらいなさいといわれる。
安心して(?)お店に電話、見に来るという。
恐らく、返品、交換ということになるが、「その間メールもホームページも見れないなあ」というと、
わがつれあい、「まったく、はまっちゃってるんだから」と、横で笑っている。
 パソコンには絶対触らないだろうと思っていたつれあいが、ポチポチと人差し指でキーを押さえて、Eメールを送っている。
「電話は嫌いで、おっくうだけど、メールなら気軽にできそうね」

 農文協の藤井さんとは、メールで初対面。そのときこんなやりとりがあった。
 「いろいろアドバイスありがとう。糸井重里は、教えたくてうずうずしている人が、近くに必ずいるからというけど、
藤井さんは、うずうずなんかしてなくて、きっと、義を見てせざるは勇なきなり、てとこでしょうね」
 「うずうずしてないって?農家にもっともっとパソコンを活用してもらいたくてうずうずしてるんだ」
そして、先日も、「活着」を、直すのがめんどくさくて「カッチャク」としてたら、
不便でしようがないでしょうと「農業用語辞書」をメールで送ってくれた。
そのうち5000円で、発売予定らしい。藤井さん、どうもありがとう。
 その藤井さん、「デジカメを買いなさい」とうるさい。
「ホームページの体裁なんてどうでもいいけど、写真がないと伝わるものも、伝わらないでしょうが」
 「我が家は、ここへきて、まったくの金欠で、たねやさんや農機具屋に、夏野菜が売れるまで支払いを待ってもらっている状態なのよ」
 「中古のデジカメ、ただでくれる人、探しなさい。喜んでくれますから」
 
僕はもともと、アナログタイプのアバウト人間で、
ひょんなことで農文協に勤めていたときにコンピューター室勤務にさせられちゃったけど、
ゴルフと携帯電話とパソコンは、まかり間違ってもさわらないぞ、と言いふらしていた人間なんです。
カメラも、頼まれたとき以外は、自分から触ったことがありません。
 
おねがいです。 デジカメでとった写真、めーるでおくってください。
 「資料室」にいれますので、よろしくおねがいします。
 このホームページ、みんなのページです。共同制作といきましょう。

P.S メールで送ってくださった内容は、そのまま入れてますが、
手書きの「アンケートの回答」は、一部、世話人が、整理しながら入力している場合があります。ご了解ください。                 

3月31日
外は冷たい雨。
お店に野菜を並べたあと、昼間からパソコン入力。やっと追いついた。やれやれ。
Eメールで送ってくれるヒトには、感謝感激です。
年齢がわかると、読んでて「うーん、なるほど」と、実感がわいてくるのよね」
、という指摘がありました。言われてみればそのとおり。
皆さんの年令、教えてください。今までメール送ってくださった方も、ついでの折に。

4月3日
「現代農業」5月号が届く。あれ、早いなとおもって封筒を見たら、「贈呈」とある。ねじり鉢巻して、米糠を流し込んでいる写真が使われたからだろう。
今月号の「米糠除草」特集、なかなか面白い。
今年はどんな方針で行こうか、二回代かきと深水をベースにしながら、米糠をどのように撒こうか、迷っていたところだった。
踏ん切りがついた。
米糠を湿らせて、団子にして畔からバラバラと放り投げてやろう。
ペレットや湿った米糠が、水に沈んでから泥の表面に膜を張るように広がっていく、あの感じが捨てがたい。また、2畝の赤米の田んぼの経験では、あまり時間もかからないように思った。
真中どころで、届かないところは、60リットルタンクの背負式散布機を作って、歩いて撒いてみよう。 去年の8月号(?)で紹介されていたもので、タンクの中に組み込まれたスプリングが動くことによって、米糠の山を崩していく「アイデア商品」だ。雨の日にでも、早速、既成の背負式散布機にスプリングを組み込んでテストしてみよう。うまくいけば、畑でボカシやクンタンを散布するのにも使えそうだ。

ところで、皆さん、「現代農業」購読してくれていますか?                           僕は、50CCの原ちゃりに乗ってセールスに飛び回っていたものですから、事のほか愛着があるのです。
「今、休んでいるんだ」という方、よろしくお願いしまああああああす。
                                    
ついでに、もうひとつ宣伝させてもらおう。
「井原死すともへの字は死せず」、3200部刷って、まだ、僕の部屋にでーんと600部、山のようにあります。
井原さん、自分の本には自信を持っていたから、「やまちゃん、わしの本が、3000部もよう売り切らんのかいな」とばけて出てこられそうです。
定価2000円。ご連絡いただいたら、振替用紙同封で送りますので、こちらもよろしくお願いしまあああす。

4月4日
日韓自然農業交流協会の姫野さんにTEL。後藤清人さんの「実践報告」の転載のお願いをする。
快く了解。
滋賀県の中道さんとTEL。「写真があれば、こちらで編集し、ページを作り、そちらのホームページとリンクさせますよ」と、言ってくれる。
農文協の仕事もよくやっている、カメラマンの倉持さんにTEL.
「単行本や雑誌に掲載されたものは、農文協に著作権があるが、それ以外は自由に使えるので、とりあえず雑草に関し3〜4のバージョンで、写真を選び、送ってあげましょう。ちょっと時間ください」と、言ってくれる。
うれしいなあ。こんな風にインターネットの輪というのは広がっていくんだ。
このページを、一つのきっかけにして、たとえば、「自分は、鯖江の藤本さんの近くにすんでいて、関心があるから、藤本農園を追跡したページを作りますよ。」なんて話が出てきたり、「私は○○が得だから,そっちを担当するわ」とか、「僕は,△△分野の研究者だから,その方面からの話題提供のページを作ってあげよう」などなど、いろんな情報交流のページができて、お互いにリンクして、行き来する。
そうなってくると、面白いなあ。想像するだけで、わくわくしてくる。

4月6日
山形の石井さんからメール。
 先日、「デジカメのデータあるから良かったら送りましょうか」と石井さん。
 昨日(山下)「ありがとう,でも,もしできることなら,そちらでページ開いてリンクさせて,
行き来できるようにしませんか」
 今日(石井)「雑草のページ,僕もぜひ,アップしたいです。雑草の時期?になったら,ページどうし行き来させてください」
石井さん,ありがとう。

岩手の千葉美恵子さんが,アンケートの返事書いてないの,とっても気にしているそうですよと,伝え聞く。ゆっくり,待ってまあす。
このホームページで初めてお目にかかる方,
また,アンケートもらったけど,返事まだなんだという方,。
お便り,楽しみに待ってます。

4月7日
5年連用日記を,農作業のメモ程度につけているのだが,パソコンで「世話人日記」をつけ始めてから,
とんと開かなくなってしまった。
後で困るので,この欄を使って,記させてもらう。
(苗床ハウス)モロッコインゲン、は種(2回目,1回目は3月10日)。CSポット(15センチ)2粒づつ,32ポット。露がぽたぽた落ちるので、とゆをつけた。(兼田)サトイモの床ぶせ、300。

4月10日
メールアドレスの取得のときに、「ヤマチャン」でとろうとして、第一希望がだめで、第二希望になったのだけれど、パソコンの最初の設定のときに、間違ってやってしまって、一部の人に、間違って伝わってしまった。
今日になって、ひょっとしたらと思い、「あわてんぼうのヤマチャンより」、もう一人の「ヤマチャン」に、
メールを送ってみた。
やっぱりそうだった。9通くらい届いていたみたいだ。
その方も初心者で、どうしていいかわからず、そのうち、パソコンをバグらせてしまい、半分のメールは消えてしまったけどと、転送してきてくれた。
あーあ、このあわてんぼうには、長年付き合ってきているのですが、いやになります。
ご迷惑ををおかけした方々、ごめんなさい。

4月12日
資材の情報が集まり出した.
おもしろくなりそう。
資材の情報提供してくださいと,メールでも,お願いを出した.
一遍に30人に,便利なものじゃなあ。せっせこ宛名を書いていた昔がしのばれます.
ご参考までに,その「メール」,紹介します.
このホームページで初めてお目にかかる方も,ぜひ,情報待っています.
      メールアドレス  yamatyan(アットマ)jeans.ocn.ne.jp
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米糠のペレットの値段や,購入先を教えてほしいという声がいくつかありました.
また,資材の買い方のノウハウについて「うだうだ」やってはどうかという提案をいただきました.
そこで,皆さんは,肥料などの資材をどれくらいの値段で買っているか,教えてもらえませんか.
今の米価では,資材費をどれくらいに押さえるかというのは,とても大きな問題です
(大規模稲作農家にとっては,死活問題であるとも言えます)
と同時に,おいしいお米を,無農薬(減農薬)でつくろうとする時,良質の有機質肥料は欠かせません.

京都のIさんは,今まで骨粉20キロを1600円で買っていたのですが,東京の集まりのときに
情報交換をしていたら,とてつもなく高い買い物をしているみたいだとわかり,
取引先を変えたら,30キロあたり1580円で今年は購入できたといいます.

「あんただけよ,内緒だよ」なんて言われたりしますが,本当でしょうか.
業者だって,本音のところでは,ロットさえまとまれば,もっともっとお客さんがほしいはずです.
ほかの業者の目がなければ,価格をオープンにしたくて,うずうずしてるかもしれません.
そのうち「ホームセンター」が,公然と名乗りをあげてくるかもしれません.
情報公開の世の中です.百姓の方だって,負けずに,知恵や情報を出し合いましょう.

最初のうちは,匿名でやるのが,面白いかもしれませんね.
もちろん,業者が、「オープンにしてくれていい」ということなら,是非そうしてください.
エピソードや失敗談なども交えながら,教えてもらえると,とっても助かります.
米糠ペレットの問い合わせが良くありますので,販売元,ご存知の方,教えてください.
                **********
4月14日
今年の「草対策」の、「基本方針」がまとまってきたので、「近畿地区の実践報告」の欄に書いてみた.
このホームページが始まる前は,米糠の流し込みもいまいちだし,西藤さんのペレットを使うわけにもいかないし,さてどうしたものかと,困り果てていたのだが,皆さんのお便りを読んでいるうちに,だんだんイメージが固まってきた.
僕の場合,近くに仲間がいないもので,このホームページを通して,百姓仲間と「うだうだ」やっているのだが,いずれにしても「うだうだ」やるのは、いいものだ。
「現代農業」5月号からも,いっぱいヒントをもらった。
なかでも,福島県の遠藤さんと山形県の佐藤さんの記事は,僕には役に立った.

ところで,僕は,自分自身でも,稲作りはあまり上手じゃないと自覚しています.
野菜に関しては,近所のハウス専業農家からも「百姓始めて日が浅いのに,なんでも上手に作る」と,ほめられているのですヨ.
ところが,稲作りのほうは,野菜よりも,もっともっとエネルギー注いでいるつもりなのに,一向に成長の後が見えない.毎年,悔しい思いをしている.
どうしてなのかなあ。
考えてみれば,ハウス農家と言えど,自分の専門以外は,素人に近い.
僕は,何でも屋だから,なんでもそこそこ作る.
でも,たとえば,トマト農家から見れば,僕は素人に毛の生えた程度なんだろう.
それに比べ,こと稲作に関しては,まわりの百姓は,皆,この道何十年のベテランばっかりだもんなあ.
いつの日にか、「ぱっと花が開いてくれる」ときはきてくれるのだろうか.
今年こそ、「百姓の来年や」,と言いたくないなあ.

4月19日
追悼集「井原死すともへの字は死せず」は,今日現在,約20万円の黒字が出た.
この種の出版で黒字は珍しいそうだ.「ほんとにどうもありがとう」
先日,編集委員の方々や井原さんの奥さんに「ホームページの月々の固定経費として,インターネットの接続料などが,4950円かかるのだが,その費用を,出版の黒字分から見てもらえないだろうか」とのお願いの手紙を出しました.
最近,ぼくは、まったくの金欠病におちいり,背に腹は変えられんということもあるのですが,この「ホームページ」,山下の私有物じゃなく,より公共性を持たせたいということもありました.
編集委員の皆さんから,快い「了解」の返事.
また,井原さんの奥さんからは,当初100万円の拠出金を出してもらっているのですが,そのことにはまったく触れず「今後の農業の進展に使ってください.たくさんの方の声を読みました.いろんな方がおられますね.みんな一生懸命に見うけられました.パソコン,インターネット,これからの農作業に役立ちそうですね.頑張ってください」との,お手紙をいただきました.
ありがたいお言葉に,まだ600冊残っているし,その分も含めて「井原基金」と名づけ,有効に活用させてもらうことにしました.
そこで,早速、「お米の勉強会」という,農家と消費者のグループがあって,井原さんも積極的に参加していたのですが,そこが,前からパソコンを導入の計画を持ちながら,資金不足で困っていたので,10万円,活用してもらうことになりました.

そう言うことで,また宣伝になってしまうのですが,もしよろしければ「井原死すともへの字は死せず」買ってやってください.
B6版、348ページ、上製本、定価2000円.
発売元農分協として書店に注文するか,直接山下(0792−45−0576)までご連絡ください.
よろしくお願いします.

4月22日
塩水選(1,15)と温湯処理(60度で5分)
コシヒカリ53アール,井原コシヒカリ21アール,ヒノヒカリ24アール,葵の風17アール.
井原コシヒカリを40アール作るつもりだったが,刈取を機械組合に頼んでいるので,作業の段取りでできなくなってしまった.残念.
今ごろは,ほとんどの地区で,連休田植えに向けて,パソコンなど触っている暇ないほど、大忙しなんだろうな.
ボクノ地区では,6月になってからの田植えなので,今はもっぱら野菜の世話です.
種もみを水につけると,ちょっぴり緊張し,さあいよいよだなと気が引き締まります.
「まあ,なんとかなるやろ,あかんでもともとや」と,すぐに思ってしまうほうなんですが,
今年は,性根をいれてやらなあかんなと思いはじめています。
これから,折に触れて,ぼくの田んぼの様子を「世話人日記」に書いて行きたいと思っています.
草まみれの田んぼのことばっかり書いても,読んでいる人は,ちっとも面白くないでしょうから.
読んでいる人がヒントになるようなことが書ければ,それが今の願いです.

4月27日
苗代の代かき。
去年までは,田植えをする田んぼに苗代をしていたが,どうせ,減反田があるのだしと,今年から,6アールの田んぼを苗代専用にすることにした。
4月30日には種、5月1日に並べる予定。

4月30日
鯖江の藤本さんとTEL.
農文協の新刊「米糠を使いこなす」に、藤本さんが執筆した文章の転載許可をいただく。農文協から許可が出れば、ホームページに掲載しますので、お楽しみに。
ホームページを開いたとのこと。早速見せてもらう。これから、いろいろ楽しみです。
リンクしたので、皆さんもどうぞ。
焼成鶏糞の使い方など、そのほかいろいろ教えてもらう。
そのことについては、またいずれ。

5月3日
昨日、苗代に苗箱を並べる。代を書いた後が少し乾きすぎて、ひびが入っていた。
軽トラを田んぼの中(苗代の隣)まで乗り込み、苗箱を配れたし、歩きやすくて良かったが、みのるのポットの苗箱がきちんと密着してくれるか、不安だった。
おまけに、雷雨の注意報が出ていたので、先にシルバーラブシートをかぶせて、それから、たっぷりとかぶるくらい、水を入れた。
そして、今日、コンパネで抑えて歩いた。なんとも乱暴なやり方をしてしまったが、大丈夫かなあ。
床がだいぶ柔らかくなってくれていたので、密着してくれたように思うのだが、きちんと発芽してくれることを願うばかり。
これでうまくいけば、楽でいいので、来年からこのやり方でいこうと、一方で虫のいいことも考えている。

夜なべ仕事で、米糠の背負式散布機を試作してみた。コンバインの袋を利用して、いわば「山田方式」で。ブリッジができず、きれいに最後まで落ちてくれた。コイルの威力は、たいしたものだ。
もう少し落下量が多いほうが能率が良くていいように思う。少し考えてみよう。
ぼちぼち天気も安定してくるだろうから、米糠をまいて、表層浅く耕起しよう。

5月6日
苗代のシルバーラブを少しめくってみると、1割くらい発芽の兆し。床土はしっとりと湿っていて、安心。
シルバーラブは、今年初めて使ったのだが、なかなかいい。
連休中は、人並みに飲んだくれていたいし、野菜の定植もありと、めちゃ忙しい。
ここを乗り切れば、また一段落つけるのだが。きっと、皆さんも、ネコの手も借りたいくらいだろうと思う。

5月9日
シルバーラブをめくる。
コシヒカリのところがふわっと持ち上がっていたので、被覆をとったのだが、ヒノヒカリ、葵の風はまだ鞘葉が出たばかりのも多かった。
品種によっても違うものだなあ。
たっぷり水を張って帰る(何しろ、苗代まで車で20分かかるのです)

5月15日
みんな、今は大忙しなんだろうな、メールなど送っているひまないのだろうなと思っていたら、農業資材販売会社に勤める郡司さんの「緑の広場」と、静岡県の深田商店の「生産者広場」から、お便りがきた。
どちらも、情報公開を志しておられる。リンクしたので、またご覧になってください。

今年は、米ぬか団子をあぜから投げ入れよう、それが能率的で体も楽そうだ、ということは前に書いたが、
米袋に詰めた米ぬかに、水をじゃばじゃば入れて、湿らせようというのは、やってみて見事に失敗した。
何日も置くと、袋ののりがはがれて、破れてしまったのだ。
そこで、方針変更。油粕と米ぬかの半生暈しを作っておいて、それに米ぬかと水を足しながら袋詰することにした。
そのほうが、発酵が早いし、匂いも少ないかもしれない。
方針変更を決めると、「うん、やっぱりこの方がいいや」と思ってしまう。まったく御所楽なものだ。
田んぼで、米ぬか団子を投げ入れるテストをしてみたところ、楽勝だった。
僕の田んぼは20アール(30メートル幅)なので、軽く真中まで届いてくれる。

5月17日
カメラマンの倉持さんからTEL.
「雑草の写真が用意できました」
みんな、田植えやらなんやらでへとへと状態ナノで、HPへの登場はいま少しお待ちください.
福井の塚本さんも、クログワイの写真をいっぱいとってくれているみたい.お楽しみに.
倉持さんによると、抑草も大きな問題だが、それと、有機培土での苦労も多いみたいだ.

5月22日
果菜類の植付けが終わり、田んぼに水が入る5月27日までまだ日にちがある.
だいぶ疲れがたまってきていて、今日はごろごろしていた.
宇根豊さんの新刊「田んぼの学校」(農文協)をぱらぱらと読む.いろんな発見があって、面白い.
丁寧に作られていて、宇根さんのよさが、今までの本の中でも一番表れているように思う.

知り合いの豆腐屋さんを訪ねて、食用廃油を譲ってくれるように頼んだ.
油を流し込んで抑草効果があるとしたら、まだひょろひょろとしている(生き残るかどうかの境目の)雑草に、油がまとわりついてダメージを与えるせいかもしれない.

去年油を流し込んだ1畝あまりの小さい田んぼは、人家の隣にあって、ボーフラが窒息して全滅した.
「蚊対策にいいな」て笑ったものだが、カブトエビやホーネンエビは大丈夫かなとちょっと気にはなる.
半分ほどの田に、反当りに10リットルくらい流し込んで様子をみてみよう.
5月24日
30度を越える真夏日.さすが、暑さが体にこたえる.
田んぼがからからにかわうているので、27日に河川からのポンプアップで水が入り始めることになっているが、用水不足が心配.たっぷりの水で代かきというのは、無理かもしれない.
中道さんのHPを見る.
2回代かき、液体墨マルチ、米糠ペレットなど、いろいろテストしているみたい.
米糠ペレットの散布で足がくたくたとかいてたけど、わかるなあ.去年、僕はひざが笑い出した.年の差か.

5月26日
明日から、いよいよ用水のポンプアップが始まり、代かき.
天気予報では、時ならぬメイストームとのこと.先日の、千葉、茨城の雹の被害にドキッとしたばかり、でも、からから天気つづきで、用水不足が心配されていたので、グッドタイミングと、とても雨を待ち望んでいる.
山形県の置玉産直センターで、米糠ペレットの製造設備を作ったと聞き、会長の平田さんのおうちにпD
まだ、田植えが始まったばかりで、お留守だった.
滋賀の中道さんが、米糠ペレットを振った印象で、「足がくたくた」「でも、田んぼの泥の上を膜を張ったように広がっているのをみると期待がもてそう」
この件は、いずれ追跡をしてみようと思う.

5月27日
朝から本格的な雨.恵みの雨だ.田んぼにも、畑にも.
用水の心配をしなくてもすむのでありがたい
おかげで、たっぷり(といっても3センチくらい)水をためて、代かき2枚.
車速は、高中低の低の4速.PTOはドライブハローの2速.
5月28日
20アールの田んぼの代かき、時間を計ってみたら、1時間45分.
低速走行は、忍耐力が必要.
精神修養に、なるわけないか?
5月29日
今日で1回目の代かき、終わり.
田植えまで1週間ほどあるので、ちょっと余裕が出てきたなあ.
今年、籠車輪を奮発して買った(95000円、スズテック)、なかなかぐあいがよかった。
走行がとても安定している.