2001年10月のお便り   TOP PAGEに戻る

(10月31日 やまちゃんから「今日は、ちょっと視点を変えてみよう。コナギと代かきについてです
愛媛大学の日高一雅さんという、
ヒグマのような顔をしたやんちゃな先生が言われたことが、印象に残っています。
「大潟村に雑草調査をしに行って、西南暖地の水田雑草に比べて、
東北の雑草の、なんとやさしいことよ、と感じました」
というお話。
熊本の後藤清人さんのところで、日本自然農業協会の集まりに入れてもらった時、
宮城県の戸叶さんに、そのことを言うと、
「西南暖地の人間は、雑草同様、なんとあつかましいことよ」
という顔をされてしまった。
「東北の草も、そんなにやさしくはないよ」と、
お酒の上とはいえ、失礼しました。
あの時(去年の夏)、ぼくは田んぼの雑草がほとんどなく、
豊作の予感(結局は、とらぬ狸の皮算用)で、
威勢がよかったのです。
 
それはさておき、
その時、話題になったのが、コナギの問題。
ヒエについては、いろいろ手のうちようがある。
だけど、コナギはなあ、というため息で充満していました。
後藤さんの地方では、「いも草」というらしいけど、
2回代かきで、まったく見えません。
「同じように2回代かきしたけど、なかなかそうはいきません」
という報告が、自然農業協会の会員の間では、圧倒的だったのです。
(詳しくは、このHPの「九州地区の実践」をご覧ください)
ぼくの考えは、
「6月に入ってから、10日ほどあけて、2回目の代かきをした田んぼでは、
コナギは、ほとんどありません。
5月はじめでは、まだまだ水温が低くて、コナギの発芽が遅れるのでしょうが、
6月に入ると、10日の間にコナギが発芽して、
そこを2回目の代かきで叩くことが出来たのではないでしょうか?」
というものでした。
自然農業協会の姫野さんから、
「山梨県の方で、6月に入ってからの田植で、コナギが抑えられた、と聞きました」
という報告もありました。
だけど、このテーマは、いまだ「?」のままです。
具体的な例が少なすぎます。
情報が集まると、おもしろいんだけど。
ぼくの大雑把な印象では、去年ほど、今年は、
「コナギ、コナギがなあ」という声が少ないように思うのですが、
どんなものでしょうか。
 
今日のテーマは、「コナギと代かき」。
民間稲作研究所の稲葉さんが、コナギの種を集めて、
「発芽までの積算温度」の調査をしたいといわれています。
今までの研究データもあるそうですが、
種内変異も大きく、地方によって違うのではないかというテーマです。
これがわかると、
荒代のあと、何日あけて植代をかけばいいのか、ということや、
田植え後、何日くらいに米ぬかなどの有機酸をやればいいかということも、
おおよその目安が出て来てくれるかもしれません。
 
福井県鯖江市の藤本さんは、コナギについて、
「5月はじめの田植でも、
2回代かきで、ある程度発芽させて叩いておけば、
田植後生えてきても、遅れて生えてきたのは、
稲と競合するほど大きくなってしまうのは少ない」
といわれます。
 
宇根豊さんは、「除草剤を使わない稲作り」(農文協)の本の中で、
「寒地では、田植前には雑草は発芽しないのではないかという人がいるが、
気づかないだけだ。」と書いている。
 
また、「水田雑草の生態とその防除」(全国農村教育協会)の本で、
宮原益次さんが、コナギの項で、次のように書いています。
「水田内の生育は、出芽が移植時期から遅れるにともなって低下し、
出納の作期の早晩によっても異なるが、
移植後2〜3週間後の出芽では、著しく不良となり、
雑草害および種子生産量ではほとんど問題にならなくなる」
 
最後に、引用した2つの文章を、
参考資料として、このHPの資料室でご紹介しています。(クリック)
特に、「水田雑草の生態とその防除」(全国農村教育協会)の本は、
今品切れになっていますので。
(10月29日 高知の奥田さんから「代かきのしかた・・・」)
いかに凹凸をなくし、平らにならすか、僕の場合も永遠のテーマ??これが難しいですね。
僕のやり方は
 
●代掻き以外は出来るだけ耕運しない。(凹凸出来ない)
●代掻きの時は、外周の旋回部から回ると、旋回時土が移動しない。
●あきらかに高い所は、ハローのカバーをロックして、小刻みに上下しながら
土を引き、ぼかす。
●乾田時、ミニホイルローダーで、見当をつけてた高い所の土を削り、低い所へ運ぶ。
(これがなかなか出来ない、いつも代掻きの時、来年はやろうと思うけど)
 
僕の場合もたて横は、効率が悪いので、ほとんど掻きませんが、トラクター
のタイヤでたて横に鎮圧するので、水持ちがよくなると聞いたことがあります。
僕の20数年前の、全てマニアルのトラクターで、縦横やると、かえって深度を
一定にするのが難しいです。
 
>「刃の回転を停止させてドライブハ
ローを少し深めに下げて」
なるほど、これさっそくまねしてみたいですね!
 
つい最近ホームページつくりました、
よかったら覗いてみて下さい。
http://www4.inforyoma.or.jp/~ofoku/
 
奥田誠志
ofoku(アットマ)sun.inforyoma.or.jp
 
●●やまちゃんから
熊本の後藤清人さんが、代かきのとき、やっぱり、外周部分を先に回るそうです。
ぼくの常識と反対だなあ、どうしてかなあ、と思っていたのですが、
そういう思いがあったんでしょうかね。
ぼくの田んぼでも、高低差が3〜4センチある田んぼで、
運搬車で、土を運ぶのにトライしたことがありましたが、
これで何ミリかさ上げになるのだろうと、挫折してしまいました。
軟弱者です。


(10月28日 やまちゃんから「代かき・うだうだその3」)
静岡の高村さんからの「代かき情報」で、
「水が少なすぎても、多すぎても、うまくいきません」とありました。
この春、苗代田を代かきして、思った「あれ?」「なるほど」。
ちょっと水が多すぎるかなあと思いながらも、
例によって、まあいいやと、ややがぶがぶ気味の水で代かきしてしまいました。
発芽が揃って、シルバーポリをめくりながら「あれ?」
やけに雑草の発芽が早いのです。
代かきで叩いたはずが、再生した雑草がある感じです。
 
そこで思った「なるほど」と、「ウーン、なかなか難しいものだ」
(ぼくの観察眼は、ええかげんなものですから、
ほんまにそうかいな?という不安、無きにしも非ずですが、、、)
がぶがぶの水で代かきすると、2回目の代かきで、
芽を切った雑草がわんさと浮かび上がってくるから、
熊本の後藤清人さんは、
「水と一緒にすくい取るか、水と一緒に落としてしまわないと、
元の木阿弥になってしまいますよ」と、言われる。
後藤さんを、ビデオ取材した農文協の豊田くんは、
「2〜3センチクラスのけっこう大きな雑草が浮いてたように思うなあ。
後藤さんの技術は、いい意味で大雑把な技術だと思いますよ」
と、言う。
ところが、ぼくのところ(瀬戸内)では、
代かきしながら、トラクターの上から眺めていると、
泥水に、白い根がプカプカ浮いて流れているのが見えます。
後藤さんのところほど、大きくありません。
栄養たっぷりの代かき水、流してしまうのは、もったいない。
それに、カブトエビや豊年エビの卵(幼生)も一緒に流れしまいそうです。
「水がないと、マーカーの線が見えて、まっすぐ植わるのになあ」
という、つれあいの気持ちもそこのけ、水は、落としません。
だけど、うちのほうでは、雑草は、まだ小さいから、
また、2回の代かきで水のもちがよくなっているので、
そのうち、とろけて消えてしまうようです。
ところが、苗代田んぼでは、
1回の代かきだけなので、翌日には、ひっついてしまいます。
(水がなくなって、田面が露出してしまうこと)
だから、代かきで浮いた雑草が、再生、
「もとの木阿弥」になってしまったのでしょう。
 
ウーン、代かきで雑草を叩くというけど、
微妙なタイミングの問題もありそうだ。
「がぶがぶの水で浮かせて叩く」か、
「ひたひた水で、練りこんで叩く」か?
 
苗代田んぼの代かきについては、
クサツパイオニアファームの奥村さんや、
栃木の上野さんに教わることが多かったのだけど、
それは、また今度。

(10月27日 静岡の高村さんから「代かき情報」)

代掻きうだうだのメール、真意が伝わってきます。情報ありがとうございます。最初は何でも大変で、機械の状態と1枚1枚違う田の質にきずき、慣れも協力してよくなっていく様に思います。
重なった所は深くなり、水が少なすぎても、多すぎても、上手に掻けません。

また、晴れた天気と雨が降った天気では、とても違ってきます。

 えぶり(均し棒)を使わなくても、平らになる方法を参照してください。

(普通の場合、矢印まわりを縦横して、外周をあとでまわる)

(均し棒不要まわり、外から中に入り、中から外に出て行きます)

5年、起こす時も全て行っていると、平らになってきます。たまには、普通を取り入れた方がいい様です。

 しかし、田のまさが平らでないと、いくらやってもだめです。毎年高い場所がわかるので、一輪車で土を運んでおいても、いじわるで戻ってしまいます。

高い所を深く、浅い所を浅くやれば土が動くのではと、内心思うのですがいかがでしょうか?

 今年も秋起こしをして、ざっと代掻きをして田に水を張っています。草対策のためですが、木酢液も使用したので、どちらが除草効果をもたらしたのか解りませんが、草取りをするのがいやなので、今年も実施しています。

草は、なかったのですが、ひえとオモダカに悩まされました。

図は、我家の代掻きの仕方です。どこを回ったのか解らなくなるので、棒をあちこちに立てて、目印にして作業しています。

  静岡の高村でした。

●●やまちゃんから、高村さんへ

いやあ、いろいろあるもんですねえ.
高村さんも、縦横に代かきされてますねえ.
鯖江の藤本さんから、
「縦方向ばかりでなく、縦横両方に代かきすると、ほんとのトロトロになる」
というようなことを聞いて、
「そんなものかなあ、土が右向け右、してるわけじゃなし、
縦でも、横でも、一緒じゃないかなあ」
というようなことを、福井の塚本さんに言ったら、
「いや、縦横両方向に代かきすると、違うんです」という。
「へーっ、そんなもんかねえ。ぼくは、疑り深いからねえ」
「こちらでは、前から、みーんなそうやってますよ。
やってないのは、姫路のことだけじゃないですか」
と、笑われてしまいました。
そのことが、ぼくの頭に、しこりのように残ってるのですが、
横がき(短辺方向、28メートル、縦は70メートル)するのは、手間だなあと思ってしまうのです。 
ところで、「田のまさ」とは、耕盤のことですか?

(10月26日 岐阜のやまちゃんから「土は、わりと簡単に動きますよ」)
山下さん、今のドライブハローには土寄せ(固定)レバーがついてますよ。
土寄せレバーを引くと後ろの土ならし部分が固定されて土を前に持ってこれます。
ただ土ならし部が固定される分だけ(強制的に土を移動させ土ならしをしないので)
深度調整が何倍も難しくて多くの場合土を思った以上に引っ張っちゃうのが難点です。
いったん土を引っ張り過ぎちゃうとその手直しにメチャ時間が掛かります。

だから実際には代かき時に土を寄せたかったらその土寄せレバーは
わざと使わないで「刃の回転を停止させてドライブハローを少し深めに下げて
ゆっくり前進する」と土は結構思い通りに移動します。

あんまり土がトロトロになってからでは折角移動させた土がフハァ〜と逃げてしまう
ので適度な硬さの時にそれを使うのがいいです。
土移動時に刃を回転させないのも土をあまりトロトロにして
折角移動させた土を逃がさないという意味があります。
ただあまりトラクターが小さいと極端な高低をならす場合と
土質によっては馬力不足で引っ張れないこともあると思います。
ウチは41馬力で全く問題ありません。(30馬力の時も問題なしでした)
ちなみにドライブハローでなくてもロータリーでも同様に土は動かせます。

以上の方法で代かき時、近所のじいちゃん達から田んぼ
の土移動を頼まれること
も多いですがみんな綺麗に土が動くといって喜んでくれます。
逆回転で土を移動させる人もいるようですが、これも耕深を一定に保つことが
難しく、固定レバー同様土を引っ張り過ぎてしまうことが多いので僕は使いません。
最後に尾輪はウチの湿田粘土質では全く使い物になりません。
ご参考まで。
(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)
 山田正隆   農事組合法人福地ハイランズ 
 URL
http://homepage2.nifty.com/happy_rice/
  e-mail       highlands(アットマ)nifty.com
  i-mode      09021388051(アットマ)docomo.ne.jp
  tel&fax      0574-49-1761     
  505-0421  岐阜県加茂郡八百津町福地751-11 
(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)

●●姫路のやまちゃんから
なるほど、なるほどです。
ドライブハローの土引きレバー(土引き機能)は、使っています。
言われるように、深度調節が微妙で、
ごぼっとえぐりとるくらい持っていってしまうので、
四隅以外は、怖くて(機械の運転が下手だから)使えませんでした。
爪を回転させないで、抱え込むように、引きずっていくんだあ。
なるほどなあ、
冬のあいだに、苗代の田んぼ代かきするつもりだから、さっそくやってみます。
代かき前に、荒水を入れたときにやるのが、
高低がわかりやすくて、いいんだろうな。

(10月24日 やまちゃんから「代かきについて・うだうだその2」) 
百姓をはじめて、10年ちょっと。
みようみまねで、トラクターを使っているけど、あの振動と騒音にだいぶなれてきたみたい。
最初の頃は、それだけで、どっと疲れていました。
まわりをみまわしてみると、みんなけっこう、我流で、トラクターに乗っているみたい。
特に、代かきは、いちばん時間がかかる作業のせいか,人それぞれ、その人その人の性格が出てくる仕事かもしれないね。
 
代かきの目的といえば、
@泥を細かくして、田植しやすいようにすること
A水もちをよくする
B雑草を叩く
C田んぼを平らにならす
ということになるのかなあ。
それと、どこかで見たのだが(確か、学校農園で、百姓のプロが、小学生に教えていた)
土の中に、酸素を送り込む役目もあるらしい。
 
「田んぼを平らにする」ということだけど、
これが、口で言うほど簡単じゃなくて、トラクターを入れれば入れるほど、四隅や畦まわりがが高くなってしまう。
ドライブハローを使い出したら、土引き機能と言うのがあって、だいぶ楽になったけど、
以前は、スコップで、四隅の土を、かきだすのに、大汗かいていたものです。
綾部の四方さんへ。
もう一度教えてほしいんだけど、
井上さんは、「そこの高いところの土を低いところへ持ってきて」と、
いとも簡単そうに、わめいていましたね。
どんなふうにやっているのか、「聞書き」の形かなんかで、
教えていただけませんか。
 
さて、今日は、今までの代かきの経験の中で、
「なるほど」と思ったことなど、書き出してみたい。
初めて代かきをしたとき、
尾輪の深さの位置調節が、通常のロータリー耕の時と、
代かきの時と、2段階あることを知らなかったので、
いつもどおりの尾輪の深さで、代かきをやってしまい、
代をかけばかくほど、深くなってしまった。
その時は、田んぼ一枚だけだったし、
友達を呼んで、酒盛りしながら、田植や稲刈りして遊んでいたのだけど、
底なし沼のような田んぼで田植、みんなにブーブー言われたものでした。
 
その後、井原さんに出会って、
「尾輪の深さと、ロータリーの爪の深さを同じにしておけば、
尾輪が、耕盤にすとんとあたって、それ以上深くならないから、
安定走行ができる」
ということを、教えてもらった。
 
今ぼくが使っているトラクターは、
井原さんが使っていたのを、譲ってもらったもの。
日ノ本の23馬力で、もう30年選手に近いだろうなあ。
もちろん、深度自動調節なんぞついてない。
ドライブハローには、尾輪がついてないので、
手元で、チョコチョコ調節しながら、やるしかない。
今年、代かきしながら、
「このドライブハローに、尾輪を取り付けることができれば、
一定の深さに、安定して代かきすることができるのじゃなかろうか」
「そしたら、表層のみ代かきして、深いところに眠っている雑草の種を、
掘り起こさなくてすむんじゃないかな」
そんな風に思い始めました。
その事を、つい先日、「新年会」のお誘いを、熊本の後藤清人さんにしたついでに、聞いてみたら、
「山下さんところの土質は、何ですか?粘土ですか?」と聞かれた。
「粘土かかった砂壌土だと思います」
「だったら大丈夫だと思いますが、
土質によっては、尾輪が耕盤で止まってくれずに、
もぐってしまう心配があります」
とのこと。
 
なるほどなるほど、
ということで、
この「なるほど」の件、また、後日に続きます。
どうも、代かきについて、僕の中で、問題点が整理できてないせいか、
書くのに、時間がかかって仕様がない。
では、また後日ということで。

(10月21日 やまちゃんから「代かきを考えよう」うだうだ・その1)
ぼくの、田んぼの雑草対策は、代かきがメインになります。
5月下旬に、用水に水が通ったら、すぐ1回目の荒代かきをします。
代かきの深さは、多分3〜5センチくらい、浅く浅くです。
水の深さは、5センチくらい、がぶがぶの水でやります。
10日ほどおいて、植代をかきます。
ドライブハローの深さや、水の深さは、荒代の時と同じです。
トラクターの速度は、多分1キロメートル弱(主変速ーM、副変速ー1)、
PTOの回転速度は、2速(800回転?)
 
これは、熊本の後藤清人さんにならったやり方です。
わが兵庫県南部では、6月上旬ともなると、かなり暑い。
10日ほどすると、ほとんどの雑草が芽を切るので、
それを、がぶがぶの水で代かきして、水に浮かせて叩こうという魂胆だ。
出芽可能深度は、ヒエで2〜3センチ、コナギだと1センチくらいのものらしい。
それより下にあったりして、まだ芽を切らなかった雑草の種はどうなるか?
がぶがぶの水で、ドライブハローの爪を高速でまわすと、
泥水が撹拌されたようになり、
まず粒子の粗い土が先に沈み、そのあと、雑草の種、
そして、最後に、比重の軽い微粒子(トロトロそうの元)が沈んでいくのじゃないかな。
うまくトロトロ層が発達していってくれて、
雑草の種の上に降り積もっていってくれれば、
田植後の雑草の発芽を抑えてくれようというものだ。
(後藤清人さんの田んぼで、8月終わり頃、ひび割れた田んぼの土を見ると、
深さ2センチくらいのところから、トロトロ土の下から、
ヒエがいっせいに発芽している、そんな写真が「現代農業」誌に出ていた)
また、田植え後、できるだけ深水を保つようにしています。
(目標、8〜10センチ)
 
僕の田んぼは、これで大体いけています。
目の上のたんこぶ、ギャオス(オモダカ)を除いては。
コナギは、種がないかといえば、そうじゃないみたい。
ドライブハローが寄り切らなかった、畦際10センチくらいのところには、
けっこう、びっしり生えている田んぼもあります。
ヒエも、2年続けて出なかったので、油断したら、
まる2日、ヒエ拾いに大汗かいた田んぼもあったけど、
深水さえ、ちゃんとやれば、きっと大丈夫と思っています。
 
ぼくの基本は、ざっとこんな感じです。
だけど、相手は、なんと言っても自然相手のこと、
田んぼによって、年によって、また、ちょっとしたやり方の上手下手によって、
いろんな尾ひれ、はひれが着いて回ります。
その「尾ひれ」「はひれ」については、また今度。
例えば、
「田んぼを平らにするって、簡単に言うけど、どうやったらいいの?」
などなど。
 
打つの疲れたら、「また今度」って、簡単に言える、
メールのこういう所って、いいなと思う。
本番の飲み会までに、
「自分とこでは、こんなやりかたしてるよ」とか、
「この点については、どうなの?」とか、
うだうだと、ああでもない、こうでもないとやりながら、
煮詰めていけると、いいな。
そして、
「そんなことが話し合われる集まりなら,参加したい」
という人が、出てきてくれると、うれしいな。
このHP上に寄せられた「代かき」についての質問は、
テーマに取り上げ、何らかの形で、お答えしたいと思っています。
遠方で,参加が難しい方、ぜひ、「メール参加」ください。
 
(ちょっと余談ですが、、、)
シンポジウムの記録など、テープ起こしを業者に頼むと、
テープ1時間あたり、15000円でやってくるのです。
フロッピーに入れてくれるから、そのままHPにアップロードできます。
記録として残っていけば、つみあがっていくんだけどなあ。
4時間として6万円か、
問題は、その費用だなあ。
(10月18日 ピュアネットジャパンの関根さんから「近況報告」)
いつもHPの宅配便楽しく拝見させていただいております。
私は農家直送の特別栽培米を店頭精米で販売する「玄米工房」というグループ運営をしておりますピュアネットジャパン鰍フ関根と申します。先日14日(日)〜15日(月)当グループのメンバー28名で千葉の川上さん宅で毎年恒例の産地研修会というものを行いました。川上さんは、山下さんに相談して今年から「豊コシヒカリ」を栽培してみたとのことで現地で試食会を行いました。香りが非常によく試食の結果も大変好評でした。普通のコシヒカリとの食べ比べでは6対4位の割合で豊コシヒカリのほうに軍配が上がりました。「井原死すともへの字は死せず」の本を読む限りでは関西以西に適した品種ということだったようですが、千葉の温暖な気候が合っていたのでしょうか。また短稈ということだったようですが、以前生産者の方に短稈の品種は一般的に味が良くないとお聞きしたことがあるのですが、そうと限ったことではないのですか?生産者ではないのでつまらない質問ですが、稈の長さと味との関係、またその理由など教えていただけると幸いです。ちなみに今年川上さんが作った豊コシヒカリ26俵、まもなく販売致します!

(やまちゃんから)
稈の長さと味との関係、
大体、そういう傾向が見られますけど、
ぼくにも、よくわかりません。
良食味品種は、倒れやすい稲が多いですね。
ただ、長稈種で、わらも固く、超多収品種、例えばハイブリッドというのもあるようです。
(10月18日 岡山のの赤木さんから「海のカキはどんなかねえ」)
 1月の新年会の鍋に、カキを入れたらどんなもんでしょうかね。鳥のつみれとなら合うような気もします。それとも殻付きを焼くのもいいかな。差し入れします。
食べ方によって殻付か剥き身か違うのでまた知らせてください。焼く場合は道具1式持参します。
                                    岡山   赤木歳通
●●やまちゃんから、赤木さんへ
カキ、たのんます。
剥き身もよし、焼きもよし。
なんでもありでいきましょう。
 
(10月18日 京都の四方さんから「新年会、私も参加したい」)
まいど、お世話になっとります。
1月の、「代掻きを考えよう」と云う名前の新年会・飲み会・お楽しみ会、楽しみにしています。
鉛筆とノートと、おにぎり・酒を持って行かせてもらいまっせ〜っ。
 
お知らせがあります。
新米のお百姓しかたは、農閑期に地域貢献すべく、頑張っております。
そのひとつ、お米作りの師匠、井上吉夫さん共々、今回は、関西テレビ放送で気張りました。
関西テレビ放送のZIP!(国際文化研究所)に、我が町、京都・綾部の志賀郷(しがさと)登場です。
空気も水もおいしい、星降る志賀郷(しがさと)の楽しい人たちを是非、お知り合いにも紹介頂き、ご覧頂ければ幸いです。
10月3・4日と、関西テレビ放送の、毎週土曜日、朝10時からの1時間番組、ZIPの収録が志賀郷でありまた。いきなりご当地を尋ねて撮影が番組の趣旨なのですが、実は、今回約1ヶ月前にディレクターと企画の人達が私を尋ねて来られ、あれこれお話を致しました。
 しかしまあ、ロケの前日は頼まれた訳でもないのに、仕事そっちのけでもって朝から、お米作りの師匠、井上さんと、”今、志賀郷で何が話題性があるやろ?”と話をしていて、”やっぱし、おいしいご飯と松茸やろ”と云う話になり、ごはんの素、おいしいお米はあるので、松茸求め、近所の人所有の山に入り、松茸探しをしてしまいました。撮影の時、全然見つからなければシャレにならんと、探した次第です。10月3日にサトー蛾次郎はん、井上さん、山の持ち主の竹原さんのお腹に、松茸焼・松茸ご飯で収まったそうな。
放映は10月20日(土)の朝10時から11時の1時間番組です。
地域限定の放送ですが、木造の何北(かほく)中学校・丹の国(にのくに)農協志賀郷支店・志賀醸造・お米作りを通じて地域貢献を行っている井上吉夫さん・美容室のたのしいおと〜さん高橋さん・浜美枝に似た竹原さん・カラオケ散髪屋さんのウネオさん、そして昨年2月からお米作りで生計を立てるんだ!と志賀郷に移り住んだ、新米お百姓のしかたが登場します。是非ご覧頂くと共に、お知り合いに紹介頂ければと存じます。お知らせでした。
添付の写真は、蛾次郎さんとワタシです。(わたしは、左です。念の為)
四方 英喜(しかた ひでき)
0773−49−9026
090−5661−7021
京・綾部市 志賀郷町(しがさとちょう)野上(のうえ)1番地
zizii(アットマ)wonder.ocn.ne,jp 
 
(10月10日 岡山の赤木さんから「ソバ食いに、行こ行こ」)
1月の飲み会楽しみにしています。夢工房にそば食いに行こ行こ。
今がそばの花盛りなんだって。
 マリア病院って、井原先生が入院した病院じゃなかったっけな。
 
                          岡山  赤木歳通
 
(10月18日 お米の勉強会の村山さんから「新年会、私も入れて!」)
山下様   村山日南子より
 いつも宅急便を有難うございます。
 そしていつも言い忘れてしまいますので、今日は是非お願いしとかなっくちゃ。
新年会に私たちも入れて!後藤さんの話も聞きたいし、なんと衣笠さんのそばうち体験もあるなんて、之は絶対行きたいです。飲めないのが残念ですが、ダメかしら。
 
●●●やまちゃんから
いえいえ、大歓迎です。
この手の集まり、むさくるしいおっさんばっかりで、
除草剤に頼らない稲作りとか、環境問題は、
かあちゃん達の方がえてして感度いいもので、
できれば、家族連れで参加してもらえるといいなと思っています。
飲めないのは、飲めない人が損するだけで(?)、
そのぶん食べる方で、楽しんでください。
ソバうちは、地元の名人が、教えてくれるみたいです。
ぼくが用意しようと思っている鍋は、
鶏肉団子鍋で、ほとんど山下農園の野菜でいけます。
ゴボウ(大浦ゴボウ)と、シイタケと、ネギ(岩津ネギ)をみじん切りにして、
調味料に、みそとしょうが、つなぎに卵を加えて、鶏ミンチと練るだけ。
スプーンですくって、なべにポトンポトン入れます。
鍋の具は、ハクサイ,ネギ、ゴボウ、シイタケ、えのきたけ、とうふ、コンニャクなど
スープは、みそ味にしています(これにもしょうがを効かせるとおいしい)。
どうぞお楽しみに

(10月17日 京都府綾部の河北さんから「生き残る道」)
 
ちよっと 大げさだけど 今日のお昼 温泉町に住んでる 但馬杜氏から
電話があって 山田錦の栽培方法を無農薬有機栽培で御願いしたいと
要請がありました。
僕が酒米を買ってもらっている 酒蔵は小さく 山田錦の購入量も
少ないので 自分のオリジナルな商品を開発 販売しないと 大手の酒蔵に負け
てしまう
その話しを聞いて それは自分の仕事にも言えることだと感じました
まだまだ 有機農業をする農家の人は少ないけれど これからの時代 消費者の
ニ−ズに
答えられない農家は経営がなりたたなくなるような気がしています。

背中に動散を背負い 何回もぬかるんだ田んぼを歩く 背中に30kg糠を背負
って
片面70mの田んぼを何往復もすると さすがに疲れます。
3時間かかる原因はそこにあります 鯖江の藤本さんのような散布機を買いたい
と思っていますが
今年は 同じ綾部市で農業してる 四方英喜さんと タイワ精機のペレキチ君を
買おうかと
相談しています。

これから結婚もしたいし 子供もほしい 自分の家族だけでも
食べていける農業がしたい 余裕があれば他の人のお米も作りたい
でも 苦しいなかにも 遊びは忘れたくない その遊びが今は
酒米の栽培です。
でも 山田錦の栽培 今年で4年目なんですけど やっと 倒伏させないで
栽培ができました。 杜氏も満足してくれるでしょう。
新酒が出来たら 飲んでもらいたいと思っています。

Hotmail    
kawakita47@hotmail.com

日記もつけ始めてみました、良かったらのぞいてみませんか?

http://www.diary.ne.jp/user/24062/

賀茂茄子のペ−ジです。
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/back/2001_06_02/tsusin/kamo.html
お酒のペ−ジです。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~komoto/index.html

●●やまちゃんから
そうなんだね、動力散粉機でペレット散布するの、補給に手間食うんだよね。
ペレ吉くん(ペレット形成機)について。
富山のタイワ精機を一緒に見学した時、
滋賀の草津パイオニアファームの奥村さんが、さすが!と、いろいろ考えておられた。
「みのるの田植機の後ろにつける散粉機は使わないのですか?」
「あれを使うと、雨の日に田植できないでしょう。
植代をかいたとに散布するとか、いろいろやり方はあると思いますよ。」
「ペレットの乾燥法は?」
「網目のついた、薄型のコンテナに、生のペレットを受けて、それを、平型乾燥機に並べて乾燥させるつもりです」
などなど。
 
さて、河北さんが、「新種が出来たら飲んでもらいたい」と書かれているので、
新年会(飲み会)、いやちがった、「交流会」のお知らせです。
やまちゃんと衣笠さんとの「往復メール」を紹介する形で。
 
(やまちゃんから、夢前町の衣笠さんへ)
来年1月19〜20日に,「田おこしと代かきを考えよう」という集まりをやりたいと思っているのですが,
鍋つつきながら,うだうだとできればいいなと思っています。
場所は,姫路マリア病院の隣の「淳心ハウス」を借りることが出来ました。
鍋は,ぼくが用意して,ご飯は,みんなそれぞれのお米をおにぎりにしてもってきてもらって,食べ比べです。
お酒は、おらが自慢の地酒を、それぞれ持ってきてもらうのも、いいですね。 
さて、そこでなんですが、
翌日のお昼は,夢前町の農業公園の中にある「夢なんとか」という所で,
衣笠さんが栽培した「夢ソバの手打ち体験」をやった後,
衣笠さんの農場見学をできるとおもしろいなあと思っているのですが,いかがでしょうか? 
費用はできるだけ安くできるといいなと思って,
宿泊費1500円,鍋代500円,酒代1000円,夢ソバ1200円?
それと,熊本の後藤清人さんを招待するので(後藤さんは昔農機具屋に勤めていたので,機械にもそれなりに詳しい?),その交通費15000円くらいを頭割りです。30人は集まると踏んでいるのですが,,, 
ご検討いただけるとありがたいです 
(衣笠さんから、やまちゃんへ)
承りました。1/19〜20是非、出席したいです。
また、1/20のそば打ち、農場見学大丈夫だと思います。
人数と時間はっきりしたら連絡下さい。

(10月16日京都府綾部の河北さんから「米ぬか除草」)
 
今年の冬 稲作研究所の総会が宇都宮市で開催されていたので
出席させてもらった縁により 富山のタイワ精機の社長さんから
ペレットを300kg購入させてもらって 山田錦 3反町に動散を
背負ってまきました 3時間もかかってしまって なんて 手間なんだと
思ったのですが 結果 除草剤を使用した田んぼと比べても
ペレットをまいた田んぼは 草が少なく ビックリ
この結果と 全国で実践されてる方の 話しを聞きたくて
富山へ先月行きました。 やっぱり 猛者の方々の集まる
稲作研究会 良い話しがたくさん聞けたし 知り合いもできました。
これから 自分の稲作を考える時 色んな話しを聞かせてもらえる
先輩に逢えたこと すごく良い収穫だったと思います。

来年は 管理機を造ってもらって ペレットのまける田んぼを
増やそうかと思っています。

挨拶が遅れました 
京都府綾部市多田町で 京野菜の 賀茂茄子と 稲を約5ヘクタ−ル
栽培してる 河北卓也です。
親父に教わりながら 親父の跡を継いで なんとか 頑張ってます。
 
●●やまちゃんから
うれしいお便りでした。
ところで、河北さんが、300キロのペレットをふるのに、3時間もかかってしまったとのこと。
ぼくも、えらい手間食うなあと汗だくだくになってしまった記憶がありますが、
でも、3時間とは!?
そんなにかからなくてすむと思うんだけど、どうしてかなあ?
ぼくは、油粕を散布するときにも、
タンク内の傘のような部品をはずして使っていますけど。


(10月12日 山形@阿部を改めアメリカ@阿部さんから「お久しぶりです」) 
山形@阿部を改めアメリカ@阿部です。
みなさまお元気のことと思います。
アメリカに渡って4ヶ月が経とうとしています。
現在、オレゴン州内の果樹農場で農場実習をしています。
実習も10月末までで、その後また移動して大学のほうに戻ります。
英語のほうもある程度ですけど、わかるようになってきました。
英語は言語であり、これでいいということがありません。
毎日毎日頑張らねばなりません。

山下さんの除草ネットはアメリカからもアクセスしています。
ホットな話題でいつも興味深く読んでます。
除草剤を使わない稲作りもちろん帰国後は挑戦したいと思っています。
もう2作後になりますけど。

テロリストによる攻撃もありましたが、
ここは何の影響もなく元気に過ごしています。
アメリカの農業と言うのも非常に大変でありまして、
昨年の冬の雪不足が原因の水不足で、ワシントン州、
アイダホ州では潅漑用の水制限で生産面積調整が
行われているとのこと。
その政策は政府の補助金によって農家にお金が
直接払われます。補助金の額は作物を生産して
得る収益よりも高いために、農業しないほうが
儲けがあるとワシントン州の農場主はおっしゃっていました。

地域が違えば状況は違いますけど、国を超えればさらに違いますね。
新しい発見に驚きながら、エネルギーを蓄えていきたいと思っています。

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kinichiro ABE  kinabe(アットマ)catnip.freemail.ne.jp

(10月12日 京都の奥村さんから「私の水管理」) 
山下さん、久しぶりです。
 私の水管理は、植え地をしてから今年の場合は、9月20日ごろまで張りっぱなしです。
水は地下水を使っています。約20年前に、治水事業で川底が下げられて、かまて(取水口)が上がって取水できなくなったので、市が「かまて」を利用している田んぼのために、60mの井戸を掘ってくれて今もそれを使っています。その当時、7〜8軒が稲作に利用していましたが、今では私ひとりが使っています。ただ畑、と言っても家庭菜園的なものがあるので午前中は田んぼ、午後は畑という不問律があります。
 今年も田植え後7日目に米糠20袋を1反4畝に撒きました。田んぼは糠床となり、当たり一面臭いを振りまいていました。しかし、抑草効果はあまりなかったようです。草取りは、妻がやってくれました。
 今日、やっとコンバインをいれます。なんぼ獲れるか楽しみです。
             京都 一乗寺  奥村 陽(あきら)


(10月11日 兵庫県夢前町の衣笠さんから「手抜きがよい目に出ました」
 
山下様、またまた衣笠です。
手抜きが、良い目に出ました。
今年から、中干しなし!刈り取り10日前まで水を入れっぱなし。
手抜き水管理で田植えから稲刈りまで行ったのは、草刈り2回だけ。
なんと、その田んぼが畝一俵有りました。それも、約2町歩分の田んぼです。
品種は、夢錦(酒米)。小米も1割程度。(農協ライスセンターでは、3割〜5割出ているそうです)
稲は、水で作るものだったんですね。今までは、中干しをしてモグラに畦を壊され
それからは、入れても入れても水持ちは悪いし、水入れに週に3日は回っていました。
なんか、手抜きで米作りで大切な部分が見えた気がします。
山下さんは、どんな水管理をなさってますか?教えて下さい。
もしかしたら、今年の天候がこの水管理にたまたま合っただけなのかなあ?
 
●●やまちゃんから
「実は,衣笠さんから,水管理について,次のようなお便りを,10ほど前にもらっていたのです。兵庫県稲作経営者会議で共同購入した「畦シート埋め込み機」(ニプロ)について,問い合わせした返事でした。」
 
●●●衣笠さんからの返事
 
あぜシートですが、早めに入れられた方が、時間的に楽でしょう。
(買うことないよ,貸してあげるからと衣笠さんは言ってくれています BYやまちゃん)
トラクターは、16〜30PSの3点リンクのタイプであればOKです。
ほとんど、荷はくいません。シートは、長さ100m、巾、30pあぜがしっかりしていれば
10p埋め込みの20p深水が可能です。
あぜシートを埋め込むのに100m約10分、石があれば時間はかかりますが。
シートは、そのままで5年は保つそうです。価格は、定価100mで6,300円
昨年は、安く買いましたが今年も交渉してみます。
たぶん、手伝いに行けると思います。
ちなみに、機械は2人で簡単に軽四に積めます。
それから、皆様に質問があります。
皆さんの”水管理”技術を教えて下さい。
私の管理は、田植え後、一日水は入れない。
2日目から少し深めに、7日目にぬかを200s/10a(水が深いところは、苗も消えます)
それから、刈り取り10日まえまで20pの水はりっぱなしです。
???これって水管理と言えませんね!
おおちゃく者の衣笠式です。
これでも、稲はけっこうこけずに立ってくれています。
肥培管理は、次の機会にお聞かせお願いします。
 
●●●●やまちゃんから「水管理について」
畝一俵とは,お見事!!
いかめしいなあ(うらやましい)
夢前町は,ぼくの田んぼより,10キロほど奥にあって,
やまあいの,夢前町の川沿いがすこし広くなったところにあって,
がらがらの土で,もともとの土は,あんまりよくないはず?
「冬場の土作りさえできれば,稲作りは,あらかた完了したも同然」
というようなことを,衣笠さんが言われていたのを,
どこかで聞いたことがありますが,
土作りの賜物なんだろうな。
稲刈りの10日前まで水を張りっぱなしで,コンバインが入るのですか?
やっぱ,土が,ガラガラ,水は,スーっと抜けてくれるのかな。
 
さて,中干しの件。
ぼくもやりません。
滋賀県立大学の橋川潮先生が,
「極端な中干しは,百害あって一利なし。私ところでは,中干ししません」
というのを聞いてから,そうだそうだと思い,やっていません。
薄植えで、はじめちょろちょろ,なかぱっぱ式の稲のほうが好きです。
 
ただ,いつも頭を悩ますのが,
刈取りの時に,田んぼが締まってくれるかなあ,ってこと。
今年は,稲美町の本岡さんから
「出穂期の,水をほしがる時期が過ぎた頃,干すようにしている」
というのを聞いて,その式でやりました。
それでも,早生のコシヒカリは、収穫が秋の長雨にさしかかる頃なので,
いつも,ひやひやしながら,です。
晩生は,日差しも落ち着いてくるし,秋の好天気の頃なので,
自然に田んぼが乾きながら,登熟するのを待っていますので,落ち着いた気分です。
しかし、10か前まで水を入れっぱなしとはなあ!?
プラウで起こすから,
コンバインでのたうちまわっても,大丈夫ということがあるのだろうか?
 
もひとつ,中干ししないことで,頭を悩ましてること。
水根と畑根の関係。
田んぼに水を入れっぱなしにしておくと,稲の根は,水根になるでしょう。
登熟期に田んぼを乾かし始めた時に活躍してもらわにゃならんのが,畑根。
その体質転換を,どこでどうやって、はかったらいいのか?
考えても考えても,最後は「禅問答」みたいになって,
「まあ,稲が,それなりに自分で考えてやってくれるやろ」
になってしまっています。
衣笠さんの今年の稲は,最後まで,水根が頑張ったという事になるのかな?
 
(10月9日 信州の村井さんから「はじめまして」)
 
はじめまして!信州の村井と申します。
HP,時々拝見して、勉強させていただいています。

私はいわゆる脱サラ・Iターンでして
無農薬・無化学肥料での米づくりも今年で7年目を迎えております。
4日から始めた稲刈りもようやく今日、全て終了しました。
毎年コナギに泣かされていますが、今年は少しはましだったかな、
というところです。
昨年までは標高800Mの田んぼだったのですべてがアキタコマチ
でしたが、今年は隣町へ引越し多少標高も下がったので
(といっても50Mくらい下がっただけ!)
待望のコシヒカリを作ることが出来ました。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

村井健二
http://www.avis.ne.jp/~ks-farm/
 
(10月9日 岐阜のやまちゃんから「同志認定(鹿種)」)
 
夏に罠(甲種)の狩猟免許を取ってきました。
うちの村では稲作り=イノシシとの争いなので、イノシ
シや獣害のないような
恵まれた地域の稲作りには理解できない苦労がありま
す。
川合肥料のコピーだっったかな「一粒は大地に、一粒は
鳥たちに、そして残りの一粒を有難く人が収穫する」
なんてのはうちの村ではぜ〜んぜ〜ん通用せ〜へん。
ぜ〜んぶイノシシが食っちゃう!!
「百姓なんだからもっと大きな気持ちでイノシシ達と共
生していきなさい」なんて無責任なお説教も
苦労して作った田んぼが全滅して泣いた経験のない人の
戯言。
11月15日の狩猟解禁日が楽しみだわい。
待ってろ猪!皆殺しにしたるでよ〜!!

山下さんには悪いけど山下さんの田んぼに鹿が入ったの
を聞いて僕はちょっぴり嬉しい。。
私の発行する?獣害稲作同志認定(鹿種)を受け取って
ください。私は勿論(猪種)です。
なお、これには規定があります。
獣害で1反1俵以下の被害でしたら初級同志、1反以上
の田んぼが全滅したら上級同志、
被害の程度に関わらず、田んぼの前で本気で悔し涙に震
えたら名誉同志と認定されます。
ある意味、有機の認証より余程切実感のある認定ですの
でご笑諾下さい。
ちなみに獣害稲作同志(猿種)や(熊種)や(雀種)な
んてのもご用意しています。

うちの村では昼でも平気で猪が出没し、車庫や家の台所
まで侵入するようになってしまいました。
今ではごく一部の田んぼを除いて村中の田んぼに猪が出
ます。
さて、さて、肝心なのは8年前うちの村の猪被害は、ほ
ぼ皆無だったことです。
ここ3年で被害が劇的に急速に広がったことに注目しな
くてはいけません。
それは今後多くの中山間地域で、数年後にはウチの村と
同じように獣被害の可能性があることを意味していま
す。

そんな同志が本当に増えたら、獣害稲作同志協会かなに
か設立して、一緒に大酒飲んで一緒に泣きましょう。


(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)
 山田正隆   農事組合法人福地ハイランズ 
 URL
http://homepage2.nifty.com/happy_rice/
  e-mail       highlands(アットマ)nifty.com
  i-mode      09021388051highlands(アットマ)docomo.ne.jp
  tel&fax      0574-49-1761     
  505-0421  岐阜県加茂郡八百津町福地751-11 
(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)(アットマ)

●●●姫路のやまちゃんから
ぼくは,まだ「初級認定」ですね
やまちゃんのHPの「グアム旅行記」を思い出してしまったよ。
実弾射撃場で,ピストルを久々に持って,気持ちよくパンパンやったら,
現地の人間に「おまえ,何者だ,素人じゃないだろう」って言われたくだり。
かみさんのお父さんが,樵なんですが,
「これからの山は怖いんじゃ,下手に動くと,パーンとやられるからのう」
どうぞ,的をしっかり,たのんます

(10月7日 民間稲作研究所の稲葉さんから「ヒエ,コナギの種をよろしくお願いします」との電話がありました)
特に,コナギ,発芽の積算温度を調べてみたいそうです。
稲葉さんとこで,今年,一枚,コナギ畑にした田んぼがあったそうな。
地下水をくみ上げている田んぼで,クズ大豆除草をやったところ,
水口は水温が低く,水尻は温まった水が回ったようで,
水口は大豆除草が効いて、抑えられたけれど,
水尻は、発芽が早かったようで,コナギが繁茂したそうです。

いやあ,いろいろあるもんですねえ.
西南暖地は,田植後すぐが,米ぬかやクズ大豆の散布のタイミングになるのでしょうが、
東北,北陸では,いつころ散布したほうがいいのか,
そこらあたりを見極めることができればと,言われています。
どうぞよろしく。
ぼくのとこでは,コナギは,昨日見たら,まだ葉っぱが青く、花が咲いていないようでした。田んぼ,のぞいて見て下さい。
送り先は,
〒329−0526 栃木県河内郡上三川町鞘堂72−5 民間稲作研究所
  
(10月7日 姫路のやまちゃんから,岐阜のやまちゃんへ「おらほも鹿が出たぞなもし」)
明日(8日)にでも稲刈りを,村の機械組合に頼もうかと思って,
昨日,田んぼの中を歩いていたら,なんやら,蹄のような足跡がある。
井原さん言うところの「ノーパンスケスケ稲」なもんだから,稲も倒さず,行儀よく条間にそって,足跡がある。
(この田んぼ,去年から借りているのだけど,どうもやたら地力がないみたいで,油粕をやってもやっても肥効が現れず,畦際から米ぬかをふったところだけよく出来ていて,まん中は,ちんちくりんなのだ。明日稲刈り前に,レンゲをまくつもり)
「やばいぞ,もしかして,鹿?」
去年まで,隣のやまぎわの田んぼが鹿の被害に会うという事は聞いていたのだけど,
その田んぼ,今年減反しているのだ。
ぐるりと畦を回ってみると,やられている,やられている,穂先をむしゃむしゃ食べられて,ただでさえ軽い穂が,ぴんと天を向いているではないか!
つれあいに電話すると,
「シカたないね,今年は,シカにやられて取れ目が少ないのだといえるね」
だとさ。

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